プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」は本当?独自調査から現実を解明

プログラミングスクールって実際どうなの?
悪評もあるみたいだけど、本当にやめた方がいいの?

国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。

そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、スクールでプログラミングを学ぼうと考えている人は多いですよね。

ただ、インターネット上で「スクールはやめとけ」「通っても無駄」といった噂を耳にすると、実際に通おうか悩む人もいるはず。

受講生からの口コミや卒業生の成果など、実態を確認しないままスクールへの通学を決めてしまうと「通わなければよかった…」と後悔しかねません。

そこで、今回は弊社侍エンジニアがプログラミングスクールの卒業生に実施した調査をもとに、下記の内容を解説します。

この記事を読めば、スクールに通うべきかを判断できますよ。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる6つの理由

プログラミングスクールが「無駄」「やめとけ」「意味ない」などと言われるのには、それだけの理由があります。

ここからは、プログラミングスクールに対するネガティブな噂や評価が多い理由を、6つにまとめて紹介します。

1.実務を想定したスキルが習得できるとは限らない

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:実践で役立つスキルが身につかない

実践的な開発スキルや実務を想定したノウハウが学べないことから、プログラミングスクールに通うのは「無駄」といわれています。

スクールに通う受講者の多くは次のような目的で通学するため、実践的な内容が学べなければ無駄だと感じる人はいるといえるのです。

  • ITエンジニアへの就職や転職
  • 副業での収入獲得
  • フリーランスエンジニアへの独立

実際、スクールのなかには初歩的な内容しか学べないところもあります。たとえば、JavaPythonといったプログラミング言語の基礎的な文法や基本的な書き方は学べても、下記のような実務現場で必要なスキルが学べないスクールは実在するのです。

  • プログラミング言語を開発に活用する方法
  • 開発環境を活用したエラーの見つけ方
  • エラーの解消方法
  • グループ開発を円滑に進めるノウハウ

スクールに高いお金をかけても実践的なスキルが身につくとは限らないことから、「スクールはやめとけ」といわれているのです。

2.希望の就業先に就職・転職できるとは限らない

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:就職・転職できない

プログラミングスクールを卒業しても必ず希望の企業に就職・転職できるとは限らないことから「通うのは無駄」だという意見もあります。

なかには「卒業すればITエンジニアに就職・転職できる」と宣伝するスクールもあります。しかし、誰もが卒業後にITエンジニアへ就職・転職できるわけではありません。

大前提として、年収や勤務先・仕事内容など、就職・転職先に求める条件は受講生ごとで異なります。スクールから希望の条件をすべて満たす企業を紹介してもらえるとは限りません。仮に、希望の就業先を紹介してもらえたとしても、スキルや実績不足で不採用になる可能性もあります。

就職・転職活動では、知識を現場で活かす力や基本的な社会人としての素養、将来性などを総合的にチェックされます。「プログラミングスクール卒業」というのは、略歴の1つであり、それだけで内定を獲得できるわけではないのです。

もちろんスクールに通えば、ITエンジニアに必要なスキルやノウハウを習得できるため、目的実現に近づけます。しかし、必ず就職できるわけではないため、スクールに通うことを無駄に感じる人もいるのです。

3.現役のエンジニア講師から指導が受けられるとは限らない

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:講師が今の現場をわかっていない

現役のITエンジニアから指導が受けられるとは限らないことから「スクールでは必要なスキルが習得できない」と懸念する人もいます。

スクールに通えば、現役エンジニアに指導してもらえると考える人は多いです。しかし、実際は実務経験がない講師や、実務から長く離れている講師もいます。なかには、知識・スキルをアップデートできず、うまく指導できないケースも

次のような在籍講師の詳細はスクールごとで異なるため、どこでも十分な指導が受けられるとは断言できません。

  • 講師の経歴や人柄
  • 扱えるプログラミング数
  • 実務経験の有無
  • 現役で活動しているか

基本的に指導を受ける以上、講師が有するスキル以上のノウハウは教えてもらえません。講師自体のレベルが低ければ、卒業時に身につけられるスキルも限られます。

講師の質に差があるのは仕方ない部分もありますが、受講者はネガティブな印象を持つ人もいるでしょう。

4.受講途中に挫折してしまうとかけた費用が無駄になる

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:結局挫折するのでお金の無駄

受講後に挫折すれば、かけた費用が無駄になるという点で「スクールはやめとけ」という意見もあります。

大前提として、プログラミングの学習途中で挫折する人は多くいます。事実、弊社が実施した調査では

  • 不明点を聞ける環境になかった
  • エラーが解決できなかった
  • モチベーションが続かなかった

などの理由から、87.5%がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを経験したことがある」と回答しています。

プログラミング学習における挫折率の調査
プログラミング学習者の87.5%が挫折を経験したことがある

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

サポートの手厚いスクールでは、講師のマンツーマンサポートや質問機能などがあり、挫折しにくい工夫はされています。しかし、それでも挫折する可能性はゼロではありません。サポート内容が不十分なスクールであれば、なおさら挫折する可能性は高いです。

また、一般的にスクールへの通学には数十万円程度かかります。受講途中で挫折すれば、この数十万円を無駄にしたと感じる人もいるでしょう。

このように、せっかくお金をかけて受講しても、挫折するなら意味がないという意見もあります。

5.独学でもプログラミングスキルは習得できる

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:ほかの方法でもプログラミングは勉強できる

独学でもプログラミングスキルは習得できるため「スクールに通うだけ無駄」という意見もあります。

学習サイトやアプリ・書籍など、現在ではさまざまな方法でプログラミングスキルを学習可能です。事実、弊社が未経験からITエンジニアになった100名に実施した調査では、64%が独学で必要なスキルを習得したと回答しています。

ITエンジニアに必要なスキルをどのように身につけたのか

調査概要:プログラミングを学びITエンジニアになった人への意識調査
調査期間:2022/8/15~2022/8/29
対象者:未経験からプログラミングを学びITエンジニアになった10~60代の男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

上記から、独学でもITエンジニアに必要なプログラミングスキルは十分習得できるとわかります。そのため、高い費用に加え、限られた期間で学習を進めるスクールはやめとけといわれているのです。

ただし、独学でITエンジニアになるには、自身で綿密な学習計画を立て、計画を遂行する力が必要です。独学がスクールでの学習以上に難易度が高い点は、あらかじめ理解しておきましょう。

6.収益構造に闇を感じる

プログラミングスクールは「やめとけ」「無駄」と言われる理由:収益構造の闇が深い

収益構造に闇があるという点から、プログラミングスクールはやめとけという意見もあります。

スクールのおもな収益源は、

  • 受講生が支払う入学金や受講料
  • 卒業生を企業へ紹介したことで得る人材紹介料

の2種類です。受講生(卒業生)と企業の両者から利益を得ている点から「闇が深い」と指摘する声が多いようです。

また、受講生から費用を請求しない無料スクールの場合、就職先が紹介企業に限定されるケースもあります。いくら費用をおさえられるからといって、選択肢が狭まるのはデメリットです。こうした理由から、スクールはビジネスモデルに闇があり、利用しないほうがよいという意見があるのです。

ただし、両者から利益を得る収益構造は「仲介業」と呼ばれる一般的なビジネスモデルも同様といえます。一例をあげると、不動産仲介業は売主と買主の双方から仲介手数料を得るビジネスモデルです。このありふれたビジネスモデルを闇と言い切るのは、やや飛躍を感じます。

プログラミングスクールだけで判断すると闇と思える内容でも、他の事例を見ると何も問題がないケースも多いです。ビジネスモデルに納得できるか、慎重に判断する必要があります。

卒業生に聞いたプログラミングスクールの現実

プログラミングスクールが無駄かどうかを判断するには、スクール卒業生の声を聞くのが一番です。

そこで、ここからは侍エンジニアがプログラミングスクールの卒業生へ実施した意識調査をもとに、スクールの実態を3つにまとめて紹介します。

86%がスクール受講で目的を達成

プログラミングスクールの卒業生に「目的の達成度」を聞いたところ、2021年に実施した調査では76%、2023年には86%「受講を通して目的が達成できた」と回答しました。

プログラミングスクールでの目的の達成度
受講を通じて目的を達成できた86%(100名中86名)
受講を通じて目的は達成できなかった3%(100名中3名)
どちらとも言えない11%(100名中11名)

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/2~2023/11/12
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

別の調査にて「スクールに通ってよかったこと」を聞いた質問にて、

  • 学習のペースがあがった
  • モチベーションを維持できた
  • 転職や就職、案件を獲得できた

などの回答が寄せられたこと、Twitterでの口コミからもスクールで目的が達成できる可能性は高いといえます。

このように、学習サポートや就活支援など、受講生1人ひとりの目的実現を支援してくれる点がスクールのメリットです。

ただ、卒業生のなかには「目的が達成できなかった」と感じた人もいるようです。

上記のとおり、転職サポートに期待したものの、卒業後も転職できないケースがあるのは事実です。また、受講途中で目標が変わった結果、受講料を無駄にしてしまうケースも見られました。

スクールに通えば、目的を達成できる可能性を高められる一方で、達成できないリスクもある点はあらかじめ理解しておきましょう。

85%がスクールでの受講に満足

調査にて「スクールの満足度」を聞いたところ、2021年の調査で75%・2023年には85%が「満足できた」と回答しました。

プログラミングスクールでの受講満足度
満足できた85%(100名中85名)
満足できなかった5%(100名中5名)
どちらとも言えない10%(100名中10名)

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/2~2023/11/12
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

上の結果から、卒業生の多くはスクールでの受講に高い満足度を得ているとわかります。

ただ、別の調査にて「スクールに通って不満だったこと」を聞いた質問には、次のような回答も見られました。

  • サポートがいまいちだった
  • 教材・講師の質が低かった
  • 学習環境が良くなかった

調査の結果、62%が「サポート内容がいまいちだった」と回答しています。また、教材や講師の質が低いという回答も続きます。

サポート内容はもちろん、教材や講師の質などは、プログラミングスクールごとに差があります。そのため、受講生の中には不満を感じる人もいるようです。とくに講師との相性は受講しなければわかりません。

下記はスクールでの学習が役に立たないと感じた卒業生の口コミです。

プログラミングスクールでの受講に満足した人がいる一方で、不満を感じる人もいるという点はおさえておきましょう。

74%が卒業後に年収UPを実現

調査にて「卒業後の年収変化」を聞いたところ、2021年に実施した調査では47%、2023年には74%「受講前より卒業後の年収が上がった」と回答しました。

プログラミングスクール受講前後での年収変化

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/2~2023/11/12
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

受講前より上がった2021年:47%(91名中43名)
2023年:74%(100名中74名)
受講前より下がった2021年:2%(91名中2名)
2023年:6%(100名中6名)
受講前と変わらなかった2021年:51%(91名中46名)
2023年:20%(100名中20名)

また、年収が増加したうちの8割以上が「10万円以上増えている」と答えています。

「受講前より上がった」と回答した人の 「年収の増加幅」
~10万円14%(100名中14名)
10~20万円6%(100名中6名)
20~30万円12%(100名中12名)
30~40万円15%(100名中15名)
40~50万円36%(100名中36名)
50万円以上17%(100名中17名)

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/2~2023/11/12
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

年収は企業が属する業界(SIer業界、Web業界など)や役職でも異なりますが、プログラミングスキルを活かせるIT業界の年収相場は高めです。転職サイト「doda」によると、IT・通信分野の年収相場が全体で4番目の高さでした。そのため、他業界から転職した場合でも、着実にスキルを身につければ年収アップは可能といえます。

業種分野平均年収(全体)
金融454万円
メーカー453万円
総合商社446万円
IT/通信436万円
建設/プラント/不動産421万円
インターネット/広告/メディア412万円
専門商社411万円
メディカル400万円
サービス366万円
小売/外食351万円

参考:doda
※2023年1月時点の情報

ただし、回答者の2%は「卒業後年収が下がった」と回答しています。理由はさまざまですが、転職前の年収が高い場合や未経験から転職した場合は、年収が下がるケースもあるようです。

とくに前職で役職や長期にわたる経験を積んでいる場合、未経験で転職すれば収入が大きく減少する可能性もあります。現実を踏まえると、キャリアチェンジするときは一時的な年収減少を受け入れられるか検討すべきでしょう。

もちろん、年収が下がったからといって転職が失敗したというわけではありません。人によっては、ワークライフバランスの改善やストレスの軽減などが目的で転職するケースもあります。

また、次の記事ではプログラミングスクール卒業後のリアルな実態をより詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

プログラミングスクール卒業後のリアル!独自調査をもとに徹底解説

どんな人がプログラミングスクールに通うべきなのか

1人でわからないことを解決しながら勉強できるか不安な人は、スクールの利用がおすすめです。

自力で不明点が解決でき、学習を進められる人は独学が向いているといえます。

ここからは、スクールの受講が適している人とやめたほうがよい人の特徴をそれぞれ解説します。

スクール受講が適している人の特徴

プログラミングスクールが向いている人

下記に当てはまる人は、プログラミングスクールでの受講が向いているといえるでしょう。

  • プログラミングを学ぶ目標がはっきりしている人
  • 自分から積極的に行動できる人
  • 効率よく集中してスキルを身に付けたい人

ITエンジニアへの就業や副業での収入獲得など、スクールでは受講生1人ひとりの目的実現に適したコースを提供しています。そのため、スクールに通う目的が明確な人は効率よく理想の実現を目指せます。

また、限られた受講期間で集中的に学習できるため、効率よく知識を身につけられます。短期間でプログラミングを習得し、できるだけ早く目的を実現したい人には、スクールがおすすめです。

ただし、自身の目的実現には受け身の姿勢ではなく、レッスン外での自習や不明点等はすぐに聞くといった積極性が重要です。

いくら手厚いサポートがあるとはいえ、最終的にスキルを習得できるかは自分の努力次第でもあります。そのため、自分から積極的に行動し、前向きに学習できる人はスクールを利用する効果は高いです。

スクール受講はやめた方がいい人の特徴

スクール受講はやめた方がいい人の特徴

下記に該当する人は、プログラミングスクールの受講はやめたほうがよいでしょう。

  • 何となくプログラミングを学ぼうとしている人
  • スクールへ通えばスキルが身につくと考えている人
  • プログラミングの学習時間を確保できない人

目的が明確でなく、何となくプログラミングを習得したい人は、挫折するリスクが高くスクールの受講は向きません。プログラミングスキルの習得には、相応の時間と努力が必要です。

目的が明確でなければモチベーションを維持できず、学習も前向きに取り組めないでしょう。仮にスキルを習得して転職できた場合でも、やりたいことや目標がはっきりしなければ、IT業界で働き続けるのは困難です。

同様に「時間がないからスクールで勉強したい」という人も注意が必要です。スクールのレッスン時間だけでは、実務レベルのスキルは身につきません。学習頻度が少ないと、スキルの定着に時間がかかるため、学習時間を確保できない場合はスクールに通うのは難しいでしょう。

加えて、スクールに通えばスキルが身につくと考えている人も、受講は向きません。スクールは講師の手厚いサポートや、わかりやすい教材が利用できます。しかし、最終的にスキルを習得できるかは、受講者の取り組み次第。スクールに頼りきりで、努力する意思がない人はスクールの利用は向かないでしょう。

プログラミングスクールの活用を判断する3つのポイント

プログラミングスクールに通うべきかを判断する3つのポイント

なかには、プログラミングスクールに通うべきか判断できない人もいますよね。

そこで、ここからはスクールに通うべきか判断するポイントを、3つにまとめて紹介します。

スキルを習得するまで独学が続けられるか

まず、プログラミングスキルを習得できるまで独学を継続できるか確認しましょう。

前述したとおり、独学・スクールでの受講を問わず、プログラミングの挫折率は高いです。とくに独学の場合は、モチベーションの維持や疑問の解決を自力で行う必要があります。そのため、サポートがあるスクールに比べ独学でのプログラミング学習は難易度が高いです。

上記の不安点を確認したうえで、1人で学習できる人は独学。難しいと判断した人は、スクールの利用を検討しましょう。

独学でのスキル習得に必要な学習時間を確保できるか

次に、独学でプログラミングスキルの習得に必要な学習時間を確保できるか確認しましょう。

ITエンジニアとして働けるほどのスキルを身につけるには相応の時間がかかります。事実、現役エンジニア50名に「エンジニアになるまでに必要とした1日の学習時間や学習期間」を聞いたところ、

  • 1日の学習時間:平均4時間24分
  • 学習期間:17ヶ月

がかかったと回答しました。

エンジニアになるまでの平均学習時間は1日4時間24分

調査概要:「エンジニアになるまでの1日の平均学習時間」に関する調査
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター
調査人数:50名

また、プログラミングスクールを利用した場合は、独学に比べ「平均学習時間は長くなるものの、最終的な学習期間は短くなった」といった回答も見られました。

独学よりもプログラミングスクール等を活用した方が平均学習期間が短い

調査概要:「エンジニアになるまでの1日の平均学習時間」に関する調査
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター
調査人数:50名

調査結果をもとに計算すると、独学の場合は合計2,244時間もの学習時間を確保する必要が出てきます。

  • 1.1日4時間24分×30日=7,920分
  • 2.7,920分×17ヶ月=134,640分
  • 3.134,640分÷60分=2,244時間

これだけの学習時間を確保するのは簡単ではありません。学校に通ったり仕事をしていれば、平日に長時間学習するのは難しいため、休日もまとまった学習時間が必要です。

また独学では、学習するかどうか決めるのは自分に委ねられます。そのため、疲労でやる気が起きなかったり他の誘惑に負けてしまい学習がおろそかになるリスクも考えられます。

なお、Twitterでは独学でプログラミングスキル習得をした感想として、下記の口コミが見られました。

口コミにもあるとおり、一般的に独学はプログラミングスクールで学ぶより効率が落ちるため、難易度はかなり高めです。

上記の学習時間や期間を確保できそうな人や、自分自身でモチベーションをコントロールできる人は、独学からスタートしてみるのも良いでしょう。一方で短い期間で効率的にスキルを習得したい人は、プログラミングスクールの利用を検討するのがおすすめです。

学習と目的実現に向けた行動を並行できるか

最後に、プログラミング学習と目的の実現に向けた行動を併走できるか確認しましょう。

これからプログラミングを学ぼうとしている以上、次のような目的があるはずです。

  • ITエンジニアへの就職や転職
  • 副業での収入獲得
  • フリーランスへの独立

上記の目的を実現するには、プログラミングスキル習得と同時に目的の実現に向けた対策や準備が欠かせません。

独学の場合、プログラミング学習だけで手いっぱいとなり、キャリア実現の対策に時間を使えない人もいます。また、はじめての転職・就職など経験がなければ、なおさら難易度は高まるでしょう。

一方で、プログラミングスクールであれば、学習を進めながら就業サポートやフリーランス・副業で稼ぐための案件獲得支援などが受けられます。

独学でプログラミングスキルを習得できると考えている人も、勉強と並行しながら目的実現に向け行動できるか確認しましょう。並行するのが難しそうであれば、プログラミングスクールの利用を検討してください。

なお、自分がどんなキャリアを目指せばいいのかがあいまいな人は、弊社の「ITキャリア診断」をお試しください。

診断にかかる時間は最短1分。たった5つの質問に答えるだけで、上画像のようなあなたにあうITエンジニアの職業や職種を診断してもらえます。

ITキャリア診断は無料で診断可能です。自分にあうキャリアを知りたい人は、ぜひ一度お試しください。

自分にあうITエンジニアの職種を診断してみる

なお、次の記事ではプログラミング学習にはスクールと独学のどちらが適しているのかを、詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。

プログラミングスクールと独学、どちらを選ぶべきかエンジニアが解説

選んではいけないプログラミングスクールの特徴6つ

かけた費用や時間を無駄にしないためには、信頼できるスクールの見極めが不可欠です。

そこで、ここからは選んではいけないプログラミングスクールの特徴を、6つにまとめて紹介します。

【特徴1】学習内容/習得可能なスキルの詳細がわからない

学習内容や習得可能なスキルの詳細がわからないスクールは、選ばないようにしましょう。

カリキュラムの内容や習得できるプログラミング言語があいまいなスクールでは、目的の実現に必要なスキルが身につけられない可能性があるためです。

スクールのなかには、プログラマーといった目指せる職種の記載はあるものの、習得可能な言語や学べる開発ツールが公式サイトへ具体的に明記されていないところもあります。

身につけたいスキルを習得できるかが運任せにならないよう、次のように公式サイトで学習内容や身につけられるスキルが明確に記載されているスクールを選びましょう。

※SAMURAI ENGINEER「オーダーメイドコース」の例
学べることWebサイト制作、スマホアプリ開発、ゲーム開発、AI/データ分析、インフラ開発、開発ツールの使い方 など
習得可能な言語/スキルPython、PHPRuby、Java、Dart(Flutter)、C++、C#、SwiftReactNode.jsVue.jsXamarinKotlinUnityWordPressRMicrosoft AzureAmazon Web ServiceHerokuDockerGitJenkinsTravis CIVagrantVim など

※侍エンジニア「オーダーメイドコース」の例

学習内容が公式サイトへ具体的に記載されているスクールなら、安心して受講を決められますよ。

【特徴2】在籍講師の詳細がわからない

どんな講師が在籍しているのか、その詳細がわからないプログラミングスクールは選ばないようにしましょう。

前述したとおり、一般的にスクールでは担当講師が持つスキルや知識以上の指導は受けられません。そのため、在籍講師の経歴や開発実績などがわからない場合、目的のスキルが身につけられない可能性があります。

とくに現役エンジニアと開発経験者では、最新技術への理解などに差があります。現場から長く離れている講師であれば、古い知識・スキルを覚えてしまうリスクもあるのです。

受講後に後悔しないよう、次のような公式サイトへ在籍講師の経歴や年齢層、扱える言語数などが記載されているスクールを選びましょう。

公式サイトへ在籍講師の経歴や年齢層、扱える言語数などが記載されているスクール
在籍している講師現役エンジニア
講師の在籍数200名以上
講師の平均年齢33歳
講師が扱えるプログラミング言語数平均5.9言語
経験業界数平均6業界

公式サイトに在籍講師の詳細が明記されているスクールなら、はじめて通う人でも安心して受講できますよ。

【特徴3】卒業生やスクール自体の実績が確認できない

卒業生やスクール自体の実績を確認できないところは、選ばないのが賢明です。

実績は、学習サポートやキャリア支援の充実度を把握するうえで、有益な情報源の1つです。実績が明記されていない場合、スクールを利用したとしても目的の成果が出せるかわかりません。

仮に、受講者がたくさんいても、挫折する人や希望のキャリアを実現できない人が多いと意味はありません。そのため、スクールや卒業生の実績が記載されていないスクールは、避けたほうがよいといえます。

自分の目的が達成しやすいよう、次のような指導実績や転職成功率、卒業生が転職した後の動向まで明記しているスクールを選びましょう。

実績・累計指導実績4万5,000名以上
・受講生の学習完了率98%
・無料カウンセリングの満足度98%
・受講生の転職成功率99%
・転職成功後の平均年収65万円UP
・転職成功後の離職率3%
卒業生の輩出実績未経験からプログラマー転職を果たした残間さん
受講3ヶ月で副業案件の獲得に成功した山田さん
38歳/接客業からフリーランスデビューを果たした崎村さん
その他卒業生の声

侍エンジニアの例

具体的な卒業生体験談があるスクールであれば、自分と似た境遇からITエンジニアに転身した人を参考にできます。目的を達成するためにも、事前に実績を確認し、納得できるスクールを選択すべきです。

【特徴4】受けられるサポートの詳細を確認できない

受けられるサポート内容を確認できないスクールは、目的を達成できない可能性があるため、やめたほうがよいでしょう。

具体的なサポート内容の記載がないスクールでは、受講時にどこまで支援を受けられるかわかりません。学習中に自分が支援を必要とするタイミングで利用できなければ、挫折する可能性があります。

また、キャリア支援がなければ、自力で就職・転職など対策をしなければならず、負担は大きくなるでしょう。学習に挫折せずスムーズにキャリアを実現するには、必要なサポートが受けられるスクールに受講しなければいけません。そのため、具体的なサポート内容が不明なスクールは避けるべきです。

適切なサポートを受けながら学習できるよう、次のような学習中や卒業後の学習サポート、就職・転職への支援が受けられるスクールを選びましょう。

レッスンの有無あり
レッスンの形式現役エンジニアとのマンツーマンレッスン
レッスン頻度/時間週に1回/60分
レッスン外でのサポート内容・Q&A掲示板(平均回答率30分以内)
・オンラインチャットで担当講師に質問可能
・担当コンサルタントに悩みや不安を相談可能
レッスン内外の対応時間8~22時
卒業後のサポート・レッスンで使用した教材の閲覧
・質問掲示板の利用
・就業サポート
・受講生/卒業生交流会への参加 など
※すべて無料
就職/転職支援IT企業で人事を経験したキャリアアドバイザーによる就職/転職サポート
(履歴書/職務経歴書の作成・添削、求人案内、面接対策など)

侍エンジニアの場合

同じサポートでも、手厚さや利用しやすさは異なるため、受講前に確認して自分が利用しやすいスクールを選択しましょう。

【特徴5】卒業生の就職・転職先がわからない

卒業生の就職・転職先がわからないスクールも、避けたほうがよいでしょう。

卒業生の就職・転職先は、そのスクールで目指せるキャリアともいえます。そのため、事前に卒業生の進路を確認できれば、自分が目指したい企業や業界を効率的に目指せるスクールが選択できるのです。

一方、卒業生の進路が不明な場合、自分の希望する企業は目指せない可能性も。同じIT企業でも、企業レベルにより求められるスキルは異なるため、スクール選びを間違えると進路が狭まるリスクもあります。

自分の目的を達成するためにも、卒業生の就職・転職先がわかるスクールを選ぶべきです。

SAMURAI ENGINEERを例に記載

侍エンジニアを例に記載

SAMURAI ENGINEERの場合、卒業生の就職実績として、具体的な企業名を一部公開しています。具体的な企業名まで記載があると、受講後の進路をイメージしやすいです。

なお、次の記事ではプログラミングスクール卒業生の就職・転職先を、就業後の年収や離職率も交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

プログラミングスクールの就職・転職先は?業種や年収、離職率も紹介

【特徴6】相場以上の費用がかかる

スクールの費用が相場以上の場合、利用はやめたほうがよいでしょう。

弊社の調査によると、スクールの費用相場は下記のとおりです。

プログラミングスクールの料金相場
受講期間料金相場
1~3ヶ月17万2,304円
3~6ヶ月31万1,167円
6ヶ月以上46万6,900円

2023年4月時点の教材費/入学金を含む33校のプログラミングスクールの料金をもとに算出しています。

相場以上の費用がかかるスクールは、要注意です。

費用が相場より高くても、サポート内容やカリキュラムが相応なら問題ありません。しかし、悪質なスクールでは、費用を高く設定しているにもかかわらず、学習内容やサポート体制が伴わないケースも

質が低くかつ相場より高い費用のスクールを選んだ場合、卒業しても目的のキャリアを実現できず、受講が無駄になるリスクがあります。相場より大幅に料金が高い場合、その金額になる理由を探しましょう。納得できる理由がなければ、他のスクールにしましょう。

なお、下の記事ではプログラミングスクールの通学にはいくらかかるのか、その料金相場を費用の内訳や値段の決まり方なども交え詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。

プログラミングスクールの料金相場!全33校の費用を徹底比較

自分にあうプログラミングスクールの選び方

ここまでの解説で「独学は難しそう…」「プログラミングスクールで学んでみようかな」などと感じた人もいますよね。

ただ、2024年時点で67校以上とプログラミングスクールは数多くあるため、どこを選べばいいのか判断できない人もいるはず。

2024年版プログラミングスクールカオスマップ

※上記のカオスマップはPR TIMESにも掲載されています。

一言でプログラミングスクールといっても、学習の進め方やサポート内容は場所ごとにさまざまです。そのため、詳細を確認せずにスクールを選べば「他のところにすればよかった…」とかけた費用や時間を後悔しかねません。

そこで、ここからは自分にあうスクールが選べるよう、下記4つの比較ポイントを紹介します。

上記のポイントをもとにスクールを比較しながら、自分にあうところを選んでみてください。

なお、弊社がプログラミングスクールの受講生・卒業生に「スクールの選び方」を調査したところ、次のような項目が回答にあがりました。自身に適したスクールが選べるよう、参考にしてください。

プログラミングスクールを選ぶ際に重視したこと
スクールを選ぶ際に重視したこと34%:目的の学習内容やスキルが習得できるか
23%:(給付金や割引制度等の活用有無を含む)費用・料金の安さ
20%:受講形式(教室への通学かオンラインか)
12%:指導形式(個別か集団指導か)
4%:レッスンの有無やその頻度・回数
3%:受講生/卒業生からの評判・口コミ
2%:自習時の質問対応時間の長さ
2%:(就業や副業・独立などの)目的実現へのサポート内容

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

レッスンが受けられるか

プログラミングスクールに通う際の注意点:なかにはレッスンがないスクールも

はじめに、レッスンが受けられるスクールかを確認しましょう。

多くの人は「プログラミングスクール=レッスンがある」といったイメージを抱いているかもしれません。しかし、なかにはレッスンを設けず「教材だけを提供し、オンラインでの質問のみ受け付けている」といったスクールもあります。

また、レッスンがあるスクールでも

  • レッスンの形式
  • レッスンの内容
  • レッスンの頻度
  • レッスン時間
  • 講師の質

などは異なります。

とくに、レッスン形式には個別・集団の2種類があり、それぞれ特徴が違います。

メリットデメリット
個別・講師に質問しやすい
・自分のペースで学習できる
講師との相性に成果が左右される
集団・一定のスピードで学習を進められる
・学習仲間と切磋琢磨できる
・自分のペースで学習しにくい
・1人あたりのサポートが手薄になりやすい

上記から、プログラミングスクールを選ぶ際はレッスンの有無だけでなく、レッスンの形式や内容・頻度・時間・担当者の実務経験なども確認が必要です。

具体的には、次の表を参考にしながら、自分にあうスクールを選びましょう。

レッスン内容・教材を使い学習+講師への質問
・教材のみの提供
・質問でのサポートのみ など
レッスン頻度・時間・週1回60分
・週2回25分 など
講師の質・現役エンジニア
・専属講師
・エンジニア経験者の講師 など
講師の質個別レッスン→マンツーマンで充実したサポートを重視したい人
集団レッスン→学習仲間と一緒に学習したい人

おすすめは教材をもとに、レッスンを進めるプログラミングスクールです。教材をもとにしたレッスンであれば、充実した教材と講師サポートの両方を利用できます。教材とサポートの両方が充実していれば、未経験者でも挫折せず卒業できるでしょう。

レッスン外で質問や相談ができるか

評判・口コミの良いプログラミングスクールを見極めるポイント:レッスン内外のサポート体制は整備されているか

プログラミングスクールを選ぶ際は、レッスン外で質問や相談ができるかも確認しましょう。

スクールのレッスンは学習に重要な要素であることは事実ですが、効率的に学ぶためにはレッスン外の予習や復習を行う必要があります。ただし、レッスン外の学習ではさまざまな疑問がでるものです。

挫折せずプログラミング学習を続けるには、レッスン外で出た疑問をスムーズに解決できるかが重要です。下記のように、レッスン外での質問・相談方法はスクールごとに異なるため、質問しやすい仕組みがあるか確認してください。

  • 教室で直接質問・相談
  • Web会議システムで質問・相談
  • オンラインチャットで質問・相談
  • オンライン掲示板で講師・専属オペレーターに質問・相談
  • メール・電話で質問・相談

また、質問システムだけでなく、質問可能時間や返信頻度もスクールごとに異なります。質問可能時間は公式サイトに記載しているケースもあれば、記載がなく無料カウンセリングなどで質問しなければいけないケースもある点には注意が必要です。

効率的に学習するためには、可能な限り自分の学習する時間帯に質問可能で、素早い回答を期待できるプログラミングスクールがおすすめです。

就職や転職・フリーランスへの独立を考えている人は、技術的な質問に限らずキャリアに関する質問・相談ができるか確認しましょう。

なかには、就職・転職サービスを提供する会社と提携しているところや、専属のキャリアコンサルタントに卒業後のキャリアを相談できるスクールもあります。

目的を効率的に実現するためにも、プログラミングスクールを選ぶ際は、技術・キャリア面の双方で質問や相談できるかを確認してください。

受講は通学かオンラインか

プログラミングスクールの選び方:受講は通学かオンラインか

プログラミングスクールを選ぶときは、受講形式も確認しましょう。

受講形式は通学とオンラインがあり、それぞれメリット・デメリットが異なります。最近では、感染症の流行でオンライン授業を進める教育現場が増えたこともあり、オンラインで受講可能なスクールも増えています。

メリットデメリット
通学・対面で学習サポートを受けられる
・学習習慣ができる
・通学の手間がかかる
・学習スケジュールの変更が難しい
オンライン・場所と時間を問わず学習できる
・自分のペースで学習しやすい
・IT機器に慣れていないと質問・相談しにくい
・モチベーションの低下で効率が下がるケースもある

通学の場合、対面で講師に学習サポートを受けられるため、わからない点をその場で解決可能です。「〇曜日の〇時は通学」という形で受講の予定を立てておけば、学習の習慣化にもつながります。

しかし、通学は手間がかかる点や、教室が近くにないと利用できないのはデメリットです。また、受講スケジュールが決まっているため、予定変更に弱い点も注意しなければいけません。

一方、オンラインでの受講は自宅やカフェ・通勤電車の中など、場所・時間を問わず学習できるため、自分のペースで学習を進められます。

ただ、オンラインでの受講はパソコンやスマートフォンなどの電子機器を活用しながら進めるため、電子機器の扱いに慣れていない人は学習や質問・相談がしにくい可能性も。また、自分のペースで学習できる反面、計画的に勉強を進めないとやる気が下がり、途中で投げ出しかねません。

上記を踏まえると、対面で講師から指導を受けたい人や通いやすい場所に教室がある人は通学、場所や時間に縛られず自分のペースで計画的に学習したい人はオンライン受講を検討するとよいでしょう。

事前カウンセリングの印象は良いか

プログラミングスクールの選び方:カウンセリング/体験授業の印象は良いか

ここまで解説したポイントを踏まえ、気になるスクールを2~3校に絞り、カウンセリングを受けましょう。

なかには、公式サイトへ明記されている内容以外で気になることや疑問点を解決したい人もいますよね。また「スクールに通えば本当にプログラミングスキルが身につくのか」「ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得が実現できるのか」などといった不安を相談したい人もいるはず。

上記のような疑問や不安を抱える人に向け、多くのプログラミングスクールでは無料で受けられるカウンセリングを開催しています。気になるところを2~3校に絞り、各スクールのカウンセリングを受けることで、自分にあうかを判断しやすくなるからです。

侍エンジニアの無料カウンセリング
侍エンジニアの主な無料カウンセリング内容
プログラミングスクールの無料カウンセリング内容例(侍エンジニア

まさに「百聞は一見に如かず」。各スクールのカウンセリングで感じた印象を比べつつ、最終的には自分が感じた印象で通うスクールを決めると良いですよ。

また、次の記事では事前に知っておくべき前知識も交え、プログラミングスクールの選び方を7つの観点で解説しているので、あわせて参考にしてください。

プログラミングスクールの選び方!7つの基準から徹底解説

プログラミングスクールでの受講を無駄にしない4つのコツ

プログラミングスクールでの受講を無駄にしない4つのコツ

ここからは、プログラミングスクールでの受講を無駄にしないコツを、4つにまとめて紹介します。

【コツ1】受講前にプログラミングへ触れておく

スクールへ通う前に、プログラミングへ触れておきましょう。受講前にプログラミングを学んでおくことで、限られた期間内でスキルを習得しやすくなります。

もちろん、受講時に未経験でもプログラミングは習得可能です。しかし、受講前にプログラミングの予備知識があるとないとでは学習効率が大きく異なります。スクールの受講前に

  • プログラミングの学習教材を読む
  • 実際にコードを書く
  • 開発環境を用意・使用する

などを試すことで、プログラミングの基礎知識が学べるため、スクールで学習する内容を理解しやすくなります。スキルは反復して覚えるほど身につきやすいため、受講前に学んでおくメリットは多いです。

事前学習は必須ではありませんが、余裕がある人は実施したほうが、効率的にスキル習得を実現できるでしょう。

なお、手軽にプログラミングを学びたい人は、無料で50種類以上の教材が学べる侍テラコヤ」がおすすめです。プログラミングの基礎知識からWebサイト制作の手順といった実践的な内容も学習できます。

また、月額2,980円から学べる有料プランでは、月1回現役エンジニアとのマンツーマンレッスンが受けられるほか、学習中の疑問点を「Q&A掲示板」で相談可能です。

受講前に基礎だけでなく実践的な内容にも触れておきたい人は、有料プランに移行しましょう。

公式サイトで詳細を見る

【コツ2】自分から積極的に学ぶ

プログラミングスクールの受講時間だけでプログラマーになるのは、現実的ではありません。

次の調査結果は、現役エンジニアがエンジニアとして働き始めるまでに有した学習時間です。プログラマーとエンジニアは同じ仕事ではありませんが、参考として紹介します。

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター
調査人数:50名

1日平均4時間24分というのは、かなり長いと感じる人が多いのではないでしょうか。

  • 月曜日~金曜日/20時半~23時まで/2.5時間学習
  • 土曜日、日曜日/10時~20時半まで/8.5時間学習(昼休憩1時間)

上記のモデルケースの場合、平均の学習時間はおおよそ4時間12分となります。日々の余暇のほとんどを学習に費やし、さらに1年5カ月かけてようやくエンジニアになっていることがわかります。

どのような職種を目指すかにもよりますが、長時間勉強を続けられる意欲と持続力がなければ、仕事につなげるのは難しい場合が多いでしょう。

【コツ3】仕事に結びつく成果物の制作を目指す

スクールの受講期間では、仕事に結びつく成果物の制作を目指しましょう。

ITエンジニアへの就業や副業での収入獲得といった目的を実現するには、学習経験だけでなくスキルが証明できる成果物を求められます。スクールではキャリア支援を実施していますが、就職活動をするのはあくまで自分です。

企業にスキルをアピールするためには、アプリケーションやWebサイトなどポートフォリオを提出しなければいけません。その際、スクールにいわれて作成したのではなく、自主的に作成するのがコツです。

どういう意図で開発を行い、苦労したポイントはどこかなどを、自分の言葉でアピールすることが大切です。ポートフォリオを企業にアピールできれば、希望のキャリア実現につながります。

【コツ4】講師や仲間との交流を通じて情報収集する

プログラミングスクールのメリットは「プログラミングスキルが学べる」だけではありません。プログラマーを目指している仲間や先輩エンジニアである講師、OBなどと知り合えることも大きなメリットです。

こうした人脈は、モチベーションの維持や情報収集に役立ちます。さらに、将来的に思わぬところで仕事につながる可能性もあるでしょう。

横のつながりを作れる機会を設けているかどうかは、それぞれのプログラミングスクールによって違います。ただし、どのようなスクールでも講師とはかかわる機会がありますし、同じスクールに通っている人をSNSなどで探すことも可能です。最近では、受講生や卒業生のコミュニティに力を入れるスクールが増加しています。

人脈づくりや情報収集に関しても、自分から積極的に動くことがメリットにつながります。

プログラミングスクールの基礎知識

プログラミングスクールの基礎知識

ここからは、事前におさえておきたいプログラミングスクールの基礎知識を、4つにまとめて解説します。

無料カウンセリングとは?

無料カウンセリングとは、受講を検討する人が悩みや不安なことを相談できる、プログラミングスクールのサポートです。

スクールの特徴やカリキュラム内容、コース・プランなど詳しい説明を受けられるため、公式サイトではわからない詳細を教えてもらえます。さらに、自分の目指すキャリアを実現するための道筋も示してもらえるため、キャリア相談も可能です。

無料カウンセリングは多くのスクールで実施されており、

  • スクールの受講料システム
  • コースや料金プランの選択
  • 自分が目指したい目的を達成できるか
  • 学習サポート
  • キャリアサポート

など、幅広い内容の質問ができます。

無料で利用できるうえに、利用後に納得できなければ受講しなくてOKです。自分に合うスクールを選ぶためにも、必ず無料カウンセリングは利用しましょう。

なお、下の記事ではそもそもプログラミングスクールの無料カウンセリングとは何なのか、その特徴を受ける利点や活用してわかることも交え詳しく解説しているため、良ければ参考にしてください。

プログラミングスクールの無料カウンセリングとは?受けるべき理由も紹介

転職保証制度とは?

プログラミングスクールの転職保証制度とは?

転職保証制度とは、スクールを受講した結果、就職・転職に成功しなかった場合の保証制度です。万が一、転職に失敗した場合は受講料を返金してもらえます。

転職保証制度のあるスクールでは、

  • 年齢
  • 定められた期間内に学習を完了すること
  • 支援を過不足なく受けること

など条件が定められており、満たせば保証を受けられます。転職に失敗することは考えたくありませんが、リスクを減らす意味でも転職保証制度は確認しましょう。

なお、次の記事ではそもそもプログラミングスクールの転職保証とはどんな制度なのか、その特徴を利用するメリット・デメリットや利用する際の注意点も交え詳しく解説しているのであわせて参考にしてください。

プログラミングスクールの転職保証とは?利用する際の注意点も紹介

案件獲得サポートとは?

プログラミングスクールの案件獲得サポートとは?

案件獲得サポートとは、副業での収入獲得やフリーランスへの独立に際し仕事の獲得をサポートする、プログラミングスクールの支援制度です。受講期間中や卒業後に、はじめての案件獲得を指導・サポートしてもらえます。

副業・フリーランスに必要なスキルを身につけたとしても、最初の案件獲得は簡単ではありません。ポートフォリオを提示しても、開発経験がなければ案件を獲得できないことも

こうした悩みを解消するため、スクールでは案件獲得サポートを実施しています。

案件獲得サポートでは、

  • 案件獲得のアドバイス
  • 案件紹介
  • 獲得した案件の実務支援
  • 案件を安定して獲得するための営業ノウハウ指導

などが行われます。卒業してすぐに副業・フリーランスとして活動したい人は、最初の案件獲得までサポートしてくれるスクールを選びましょう。

給付金制度とは?

プログラミングスクールで活用できる給付金の種類

給付金制度は、国が個人のキャリア形成を目的に提供している、特定の条件を満たした人へ受講料の一定割合を給付金として支給する制度です。プログラミングスクールで活用できる主な給付金は、次のとおりです。

支給される給付金額対象条件
教育訓練
給付金制度
受講料の20~70%(最大56万円)・雇用保険に加入する在職者
・離職して1年以内の人
リスキリングを通じた
キャリアアップ
支援事業
受講料の最大70%・キャリア相談対応の支援開始時に在職者(企業等と雇用契約を締結している)であること
・雇用主の変更を伴う転職を目指していること

教育訓練給付金は、はたらく人のスキルアップやキャリアアップにつながるスキル習得を支援する制度です。条件により、受講料の20~70%(最大56万円)まで給付金が支給されます。

一方、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、新しいスキルを習得して転職につなげるための制度です。条件を満たせば、受講料の最大70%まで給付金を受け取れます。

どちらの給付金制度も受講するスクールやコースによって、申請条件や給付割合が異なるため、詳しくはスクールの無料カウンセリングで相談しましょう。

なお、次の記事では給付金や補助金が使えるおすすめのプログラミングスクールを詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

給付金/補助金が使えるプログラミングスクールおすすめ22選

まとめ

今回は、プログラミングスクールはやめとけといわれる理由を解説しました。

デメリットに焦点を当てて分析すれば、たしかにスクールの悪い部分は見えます。しかし、デメリットを差し引いても、利用するメリットは多いです。

とくに、

  • 学習中の疑問点をすぐ質問したい人
  • 効率よく目的のキャリアを実現したい人

はスクールを利用することをおすすめします。この記事を読んでスクールの意義に気がついた人は、ぜひ利用を検討してください。

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
新卒でプログラマーとして勤務し、実務経験を積んだ後、現在はフリーランスWebライターとして活動中。主に、企業のオウンドメディアやブログ記事の執筆を担当。IT・プログラミング関連の執筆が得意。2020年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、文章の読みやすさや納得感を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/プログラミング
【SNS】
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