プログラミングスクールにある転職保証ってどんな制度?
スクールに通って転職が上手くいくか不安……
多くのプログラミングスクールが、転職者向けに提供している「転職保証制度」。一見、聞こえは良いものの「転職が上手くいきそう」といったイメージだけで利用すれば、「何か想像してたのと違った…...」と後悔しかねません。
そのため、転職保証がどんな制度かを理解した上で自分に合うスクールを選ぶことが、目的の実現に不可欠です。
そこで、今回はプログラミングスクールが提供する転職保証制度の特徴を、利用する際の注意点も交えて紹介します。この記事を読めば、転職保証があなたに合う制度なのか判断できるようになりますよ。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
侍エンジニアブログ編集部
日本初の現役エンジニア講師によるマンツーマン専門プログラミングスクールを運営。卒業生は累計28,000名以上。転職専門のコースを持ち、成功率は94.1%。2013年創業以来の運営で得た知見を、もとに、プログラミング学習・スクールの選び方・エンジニアのキャリアについて専門的な立場から解説します。
この記事の目次
プログラミングスクールの転職保証とはどんな制度?
プログラミングスクールの転職保証とは、あらかじめ定められたカリキュラムを所定の期間内に受講終了すれば、スクールが転職を保証してくれるという制度です。また、万が一受講終了後に転職先が決定しなかった場合は、受講生がスクールへ支払った受講料の一部、または全額を受講生自身に返金してくれるという制度です。
そのため、エンジニアへの転職に失敗した場合も、受講料金が無駄になることはありません。
昨今、この転職保証制度を取り入れたプランを用意しているプログラミングスクールが増加しています。
転職支援との違い
転職支援 | ・転職の支援を行うサービス ※転職できなかった場合の返金制度はない |
転職保証 | ・スクールが転職を保証をしてくれるサービス ※転職できなかった場合、受講料が返金される |
転職保証と似たようなサービスとして、転職支援というものがあります。では、転職支援と転職保証はどのような違いがあるのでしょうか。
まず転職保証ですが、こちらは前述したとおりプログラミングスクールが受講生の転職を保証するというものであり、万が一転職できなかった場合は受講料が返金されます。
一方転職支援とは、転職を保証するものではありません。その文字通り、転職を「支援」するまでにとどまります。
具体的には、キャリアサポートによるキャリアカウンセリング、転職先候補となる企業の紹介、面接のアドバイスなどを行います。そのため転職支援の場合は、転職できなかったとしても返金などは行われません。
このように一見似たようなものであっても、受講生にとっては大きな違いがあるため、十分に注意しましょう。

転職保証を利用するメリット・デメリット
メリット | ・手厚いキャリアサポートを受けることができる ・転職活動がうまくいかなかった場合の金銭的負担がゼロ |
デメリット | ・受講料が割高 ・スクールによっては質が悪い企業を紹介されることがある |
では、転職保証を利用するメリットとは何なのでしょうか。また、デメリットも気になりますね。
ここでは、転職保証のメリットやデメリットについて説明します。
メリット
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手厚いキャリアサポートを受けることができる
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転職活動がうまくいかなかった場合の金銭的負担がゼロ
受講生にとって転職保証制度の最大のメリットは、転職活動がうまくいかなかった場合に金銭的な負担が0円で済むという点です。この制度により「高い受講料を払ったのに、エンジニアになれなかった」あるいは「受講料が完全に無駄になった」という状況を防げます。
また、転職が成功するまでプログラミングスクールが転職活動を全面バックアップしてくれるのも、大きなメリットです。前述した転職支援であっても、1人で行う転職活動と比較すると随分と心強いものですが、転職保証制度の場合は、転職支援をさらに上回る手厚いフォローを期待できるでしょう。
デメリット
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受講料が割高
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スクールによっては質が悪い企業を紹介されることがある
転職保証制度のデメリットとしては、そのほかの一般的なプランと比較して受講料が割高という点です。ただし、転職に成功してエンジニアになることができれば、受講料分の早期回収を期待できます。
もう1つのデメリットは、プログラミングスクールから紹介される転職先企業の質に関する問題です。スクール側としては受講料の返金は可能な限り避けたいため、なんとしても転職を成功させようとなりがちです。
そのため、スクールによってはあまり質が良くない企業を紹介されるケースもあります。自分自身が望まない企業、あるいはあまり魅力を感じない企業を紹介された場合は、しっかりと理由を伝えて断るようにしましょう。
転職保証を利用する際の注意点
受講生にとって大きな魅力を持つ転職保証制度ですが、利用にあたってはいくつかの注意点があります。具体的には下記の3点です。
- 利用に条件があるか
- 途中退会や受講期間の延長ができるかどうか
- 卒業後もサポートしてくれるか
カウンセリングや問い合わせを行う際は、これらの3つのポイントをしっかりと確認するようにしましょう。それぞれ詳しく説明します。
利用に条件があるか
転職保証制度ですが、多くのスクールでは利用にあたってさまざまな条件が設定されていることがあります。そのため、希望者全員が転職保証制度を利用できるわけではないという点は注意しておきましょう。
参考までに、あるスクールにおける転職保証制度の利用条件を一部紹介します。具体的には下記のような条件が設定されています。
- 受講開始時点で20歳以上30歳以下であること
- 東京での勤務が可能であること
- 期間内に全課題を終了していること
- マンツーマンのメンタリングを一度も欠席していないこと
引用元:TechAcademy
こういった利用条件を正しく理解しておかないと、「たった1回マンツーマンメンタリングを欠席しただけで転職保証制度の対象外となってしまった」という事態になってしまうこともあります。
転職保証制度の恩恵を最大限受けるためにも、利用条件の確認は必ず行うようにしましょう。
途中退会や受講期間の延長ができるかどうか
転職保証制度を利用する前に、途中退会や受講期間の延長ができるかどうかについても確認するようにしましょう。
実際にスクールに通ってみるまでは良かったものの、仕事や学校が急に忙しくなる場合や家庭の事情などで途中で退会する状況になってしまったり、プログラミングを学習する時間が確保できなくなってしまったりすることがあります。
そのような場合は、途中退会や受講期間の延長を検討することになります。ただ、スクールによっては途中退会が不可となっており受講料も一切返金されなかったり、受講期間の延長を受け付けなかったりするスクールがあります。また、途中退会や受講期間の変更が可能ではあるものの、違約金や解約金がかかるケースもあります。
人生は何が起こるかわかりません。「自分だけは大丈夫」と思わずに、途中退会や受講期間の延長についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
卒業後もサポートしてくれるか
プログラミングスクールの学習が修了した後も転職保証のサポートを受けられるか、できる場合はその期間はどれくらいかも確認するようにしましょう。
所定の学習が修了したあとも、早々に転職保証を利用できなくなるスクールもあれば、修了後最大半年間は引き続き転職保証を利用できるスクールもあります。
転職保証の一環として受けられるキャリアサポートは、内容的にもかなり手厚くなっています。そのため、可能なかぎり長い期間にわたってサポートしてくれるスクールを選びましょう。

プログラミングスクール卒業生の実態調査
ここまで記事を読んできた方の中には、
実際、スクールに通った人は成果が出てるの?
と疑問を感じている方もいますよね。
そこで、ここからはSAMURAI ENGINEERが実施した「プログラミングスクールに関する意識調査」をもとに、スクール卒業生の実態を次の項目別でご紹介します。
- プログラミングスクールを卒業してよかったこと
- プログラミングスクール卒業後の年収変化
まず、「プログラミングスクールを卒業してよかったこと」に関しては次のような回答が得られました。
調査概要:プログラミングスクールに関する意識調査
調査期間:2021/10/1~10/15
対象者:プログラミングスクールを受講している、卒業した10代~50代の男女80名
調査媒体:クラウドワークス
掲載媒体:SAMURAI ENGINEER Blog
調査では、「副業での案件獲得」や「就職・転職できた」という回答が多い結果となりました。目的の違いはあるものの、スクールを活用して目的が実現できた受講生は一定数いるのがわかります。
次に、「プログラミングスクール卒業後の年収変化」に関する調査結果を見てみましょう。
上がった人 | 47% (43名) |
変わらなかった人 | 51% (46名) |
下がった人 | 2% (2名) |
0~3万円 | 5名 |
3~6万円 | 8名 |
6~10万円 | 10名 |
10~15万円 | 8名 |
15~20万円 | 5名 |
20万円以上 | 7名 |
調査概要:プログラミングスクールに関する意識調査
調査期間:2021/11/19~12/3
対象者:プログラミングスクールを卒業した10代~50代の男女91名
調査媒体:クラウドワークス
掲載媒体:SAMURAI ENGINEER Blog
約半数の卒業生が「年収が増加した」と回答しています。また、「増加した」と回答した人の内、20%以上は10万円以上の年収アップを実現しています。
また、「変わらない」「下がった」と回答した方の理由としては、転職先で養えるスキルや職場の環境を重視したためという理由が多く寄せられました。
目的や増えた年収の違いはあるものの、スクールを活用することで目的を実現できる可能性は高いといえますね。
転職保証のあるプログラミングスクールおすすめ3選
転職保証制度の活用を前向きに検討している方の中には
どのスクールを選べばよいのかわからない...
と悩んでいる方もいますよね。
そこで最後に、転職保証制度を提供するおすすめのプログラミングスクール3校を特徴も交えて紹介します。
- SAMURAI ENGINEER
- DMM WEBCAMP COMMIT
- TechAcademy Pro
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)
まずは、SAMURAI ENGINEERの転職保証コースです。
累計指導実績28,000名以上という豊富な実績を持つSAMURAI ENGINEERの転職保証コースでは、未経験の人でも現場で活躍できるスキルを短期間で身につけられます。
また、現役エンジニアによるマンツーマンレッスン、転職活動のゴールまで伴走してくれるキャリアサポート、いつでも悩みや疑問を確認できるQAサイトなど、さまざまなサポートを受けられます。
そのような仕組みの効果もあり、転職成功率は98%という驚異的な実績を残しています。転職保証制度があるスクールを探している人には、ぜひおすすめしたいスクールです。
転職保証コースの詳細を見るDMM WEBCAMP COMMIT
DMM WEBCAMP COMMITの短期集中コースは、最短3ヶ月で未経験からITエンジニアへの転職を目指せるカリキュラムとなっています。
このコースでは、下記のようなスキルを学べます。
- HTML/CSS
- JavaScript (JQuery)
- Ruby (Ruby on Rails)
また、カリキュラムの一環としてチーム開発が導入されています。そのため、実際の現場により近い状況で開発業務全般を学ぶことが可能です。
このコースでは、専属のキャリアアドバイザーが転職を成功させるために全面的にサポートしてくれます。そのほか、卒業後も引き続き利用できるコミュニティもあるなど、さまざまな取り組みを行っているのが特徴です。
短期集中コースの詳細を見るDMM WEBCAMPの評判が気になる人は、次の記事をご参考ください。

TechAcademy Pro(テックアカデミープロ)
TechAcademyも、転職保証制度を利用できるTechAcademy Proというコースを展開しています。
TechAcademy Proは、通過率10%を突破した現役エンジニアが学習をサポートしてくれるため、実践的なスキルを身につけられます。また、週2回のマンツーマンメンタリング、回数無制限の課題レビューなど、学びをサポートする制度もしっかりと整備されています。
卒業生が転職した後の年収アップ額は平均21万円という実績も、このコースをおすすめしたい理由の1つです。
エンジニア転職保証コースの詳細を見るTechAcademyの評判が気になる人は、次の記事をご参考ください。

まとめ
今回は、プログラミングスクールが提供する転職保証制度の特徴を、利用する際の注意点も交えて紹介しました。
転職保証制度はデメリットもあるものの、そちらを差し引いても大きなメリットがある魅力的な制度です。この転職保証制度を使えば、金銭的なリスクを最小限にしながらエンジニアへの転職にチャレンジすることが可能です。
本気でエンジニアへの転職を成功させたい人、受講料が無駄になることだけは避けたい人などには、おすすめです。