
Webデザインって何?初心者が知っておくべき知識と学習法を完全網羅
こんにちは。侍ブログ編集部です。
これからWebデザインを学ぼうと考えている初心者にとって、
どんなスキルをどのような手順で学べばいいの?
このような疑問は必ず付きものです。
学習の方法も色々あり、自分にはどの学習が合っているのかを見極めなければ、学習を続けていくことが難しくなってしまいます。
独学で費用をなるべく抑えて学習したいと思う人が多いと思いますが、自分の目的をしっかり考えて学習方法を選ぶ必要があります。
そこでこの記事では、下記について解説します。
- 初心者が学ぶべきWebデザインスキル
- 効率よくWebデザインを学ぶステップ
- Webデザインを学ぶ3つの方法
それでは早速見ていきましょう。
この記事の目次
Webデザインに必要な4つのスキル
画像:Shutterstock
まず、これからWebデザインを勉強してWebデザイナーを目指すにはどのようなスキルが必要になるかご存知ですか?
これから勉強をするためには、この必要なスキルがわからなければどのように学習を進めていいのかわからないし、学習方法も決まらないですよね。ここではまず、Webデザインに必要なスキルについて解説します。
デザインのスキル
Webサイトを構築するためには、レイアウトや配色、フォントなどに関する知識が欠かせません。またWebデザインのトレンドは時代によってどんどん変わっていくため、新しいトレンドを常にキャッチアップする必要があります。
いいデザインを生み出す力やデザインに関する知識は、既存のサイトをトレースすることによって身につけることが可能です。Webデザインのスキルをアップするためにおすすめのデザイントレースのやり方に関しては、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてください。

Webデザインスキルの上達は真似することから始まる
更新日:2022年12月4日
IllustratorやPhotoshopのスキル
思い浮かんだデザインのアイデアを形にするために必要なスキルが、IllustratorやPhotoshopのスキルです。Webデザインを行う際には、Photoshopを使って画像の加工や編集を行い、アイコンやロゴの作成にIllustratorを使います。
例えばPhotoshopの場合、レイヤーカンプ機能やスライス機能など、Webデザインをする時に便利な機能があります。また、Illustratorなら作成したいロゴなどの画像をpsdへの高解像度出力ができるので、高解像度Webページにも柔軟に対応できます。このような理由から、Webデザインをする場合は、IllustratorやPhotoshopのスキルを身に付けておくといいでしょう。
Webデザインに欠かせないIllustratorやPhotoshopについては、こちらの記事でも書いているため、よかったら参考にしてください。

WebデザインでPhotoshopを使う際のポイント解説!Illustratorとの使い分けも
更新日:2022年12月4日
HTML/CSSのスキル
コーディングとは、Webサイトの外観を整えることです。この時によく利用されるのが、HTML/CSSです。そのためWebデザインを行う際には、HTML/CSSのスキルが欠かせません。例えば、HTML/CSSを使えば、見出しをつけたり、文字色を変えたりできます。
HTML /CSSのスキルを使った、コーディングの独学法に関してはこちらの記事を参考にしてください。

【未経験者必見】コーディングに必要なものまとめ│独学法も解説
更新日:2022年12月2日
JavaScriptのスキル
JavaScriptは、Webサイトに動きをつける時によく使われるプログラミング言語です。そのため、Webデザインをするなら、最低でもJavaScriptを身に付けておくといいでしょう。
簡単なアニメーションやインタラクションだけでなく、フォーム、フレームワーク、広告やアナリティクスの設置などにJavaScriptが使われています。ほとんどのWebサイトでJavaScriptが使われているため、JavaScriptの基本スキルを身に付けておくことで、Webデザインに活かせます。
JavaScriptに関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、よかったら参考にしてください。

JavaScriptとは?初心者向けに特徴・できること・将来性を簡単解説
更新日:2023年1月18日

Webデザインを始める前に準備するもの
Webデザインに必要なパソコンのスペック
Webデザインをする際に、欠かせにないPhotoshop CCに必要な推奨動作環境は下記の通りです。
- CPU:IntelまたはAMD 2GHz以上
- メモリ:最低2GB以上、できれば8G
引用元:Photoshopの必要システム構成 https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/system-requirements.html
Photoshop と一緒に使うことが多い、Illustratorに必要な推奨動作環境は下記の通りです。
- CPU:Intel マルチコアプロセッサー(64 ビット対応必須)または AMD Athlon 64 プロセッサー
- メモリ:最低8GB以上、できれば16GB
Photoshop とIllustratorを同時に開いて、作業することを考えると、Webデザインをする際に、一般的に準備しておきたいパソコンのスペックは下記の通りです。
- CPU:CORE i5以上
- メモリ:最低8GB以上、できれば16GB
引用元:Illustratorの必要システム構成 https://helpx.adobe.com/jp/illustrator/system-requirements.html
CPUはコンピュータの演算や制御を行う部分です。画像や動画編集は演算処理が多くなってしまうため、スムーズに作業を行うためにはある程度高スペックの物を選びましょう。また、Webデザインを行う際には画像を多く利用するため、メモリのスペックも高い物を選んでいおいた方が安心です。
Webデザインに使用するPhotoshopやIllustratorは、WindowsでもMacでも使うことができます。例えば、Macの場合は、MacBook Proではなく、MacBook Airでも十分です。
グラフィックソフト
Webデザインをするために、最低限準備したいグラフィックソフトはPhotoshopとIllustratorです。それぞれの料金プランは下記の通りです。
プラン名 | 価格(税別) |
Adobe Photoshop単体プラン | 月額2,480円(税別) |
Adobe Creative Cloud単体プランIllustrator | 月額2,480円(税別) |
Adobe Creative Cloudコンプリートプラン | 月額5,680円(税別) |
引用元:Creative Cloudのプランと価格 https://www.adobe.com/jp/creativecloud/plans.html
Creative Cloudコンプリートプランなら、PhotoshopやIllustratorなどAdobeが提供している20以上のアプリを使うことができます。
テキストエディター
HTML/CSS、JavaScriptを使ってコーディングやプログラミングをする際に、テキストエディターを使用します。もちろんWindowsのメモ帳やMacのテキストエディタでも可能です。プログラミングを行うためのフリーのテキストエディターもたくさんあるため、自分が使いやすいものを見つけてみるのもいいでしょう。
こちらの記事では、作業&職種別のおすすめのテキストエディターを紹介しているので、よかったら参考にしてください。

作業&職種別!超便利テキストエディタまとめ厳選9選
更新日:2022年12月5日
初心者がWebデザインを効率よく学ぶステップ
画像:Shutterstock
ステップ1:グラフィックデザインスキルを学ぶ
画像の編集や加工・文字の配置や色などの学習から始めるといいでしょう。理由としては、まず最初にデザインのスキルを磨くことで、実際にWebサイト制作をする時のデザインアイディアや全体像がつかみやすくなるからです。
いきなりWebサイトを作成しようと思っても、最初はデザインで悩んだりあとから細かい修正などがあると時間がかかって効率が悪いです。その点、デザインの全体像を把握しておけばスムーズにWebサイト作成をすることが可能です。
ステップ2:コーディングスキルを学ぶ
次にWebサイトのデザインを実装するのに必要なコーディングスキルを学びましょう。自分がデザインしたものを限りなく理想に近づけるためには、コーディングスキルが必要です。
とはいっても、そこまで難易度の高いスキルではありません。初心者の人でも正しい学習を続ければ、確実に身につけることは可能です。コーディングスキルを極めようと思えば、それなりの時間と努力は必要になります。
ステップ3:実際にデザインを実装してみる
自分がデザインしたものを実装してみましょう。ここからは実践になるので、よりスキルを磨くことができます。
実際にデザインを実装することでそれが自分の成果物「ポートフォリオ」になります。このポートフォリオは、今後の仕事獲得や転職などで必須になるので必ず作るようにしましょう。ポートフォリオができれば、自分の自信にも繋がりモチベーションアップにも繋がります。

Webデザインが学べるおすすめの学習サイト
Webデザインを独学で学ぶ際に利用したいのが、学習サイトです。ここでは、Webデザインが学べるおすすめの学習サイトを紹介します。
chot.design

引用元:chot.design https://chot.design/
chot.designは無料でデザインを学べる学習サイトです。chot.designなら、Webデザインをするために必要な、下記の内容を学べます。
- デザインの基本と考え方
- Photoshopの使い方
- HTML/CSSの基礎知識や使い方
これら以外にも、バナー制作やランディングページの制作テクニックなど幅広い内容を学ぶことが可能です。
Adobeラーニング

引用元:Adobeラーニング https://helpx.adobe.com/jp/support/creative-cloud.html
Adobeラーニングは、Adobeが提供しているPhotoshopやIllustratorなどの使い方が学べる無料の学習サイトです。具体的に学べる内容は下記の通りです。
- Photoshopの基礎知識や使い方
- Illustratorの基礎知識や使い方
これら以外にも、Webデザインをする上で必要なスキルを動画を観ながら学習できます。PhotoshopやIllustratorを使ったことがないなら、まずはAdobeラーニングのチュートリアルを参考にして、実際に手を動かしてみるといいでしょう。
Schoo

引用元:Schoo https://schoo.jp/
Schooは、ビジネスに関するさまざまな知識やスキルを学べる学習サイトです。生放送の授業なら、会員登録すれば無料で受講できます。 SchooではWebデザインに関する下記のような講座が開催されています。
- プロの技を見て学ぶデザイン
- 1日でマスターAdobeIllustrator入門
- WebデザインのためのHTML入門
Webデザインに関する講座は、初心者向けから上級者向けまで幅広く公開されているので、まずはどんな講座があるかチェックするといいでしょう。
Codeprep

引用元:Codeprep https://codeprep.jp/
Codeprepは、実際にプログラミングを書きながら学ぶ実践型のプログラミング学習サイトです。全て無料で学べます。Codeprepで学べる内容は下記の通りです。
- CSS入門 基本スタイリング編
- JavaScript入門 基本操作編
- HTML入門 基本要素(タグ)編
基本的なものから実践的なブックまで100冊以上公開されています。また、1冊につき10分で学べるため、隙間時間を活用してプログラミングのスキルを取得可能です。
Progate

引用元:Progate https://prog-8.com/
Progateではプログラミングを学べるレッスンが、全15コース・79レッスン公開されています。無料会員ならプログラミングの基礎が学べる18レッスンを受講可能です。無料で学べるレッスンには下記のコースがあります。
- HTML & CSS 初級編
- JavaScript (ES5) I
月額980円のプラス会員になれば、公開されている全てのレッスンを受講できます。レッスンではスライドを使って進めていくので、自分のペースで学習可能です。また、アプリでも学習できるので、隙間時間を使って勉強できるのも嬉しいですね。
SAMURAI TERAKOYA(侍テラコヤ)
弊社が運営している侍テラコヤの教材「Webデザイン制作コース」では、次のステップでWebデザインに必要なスキルからグラフィックソフトの使い方、案件獲得や転職ノウハウを学べます。
Step1 | ・デザインの基礎知識 ・Webデザインの基礎知識 |
Step2 | ・Photoshopの基本的な使い方 ・Photoshopを用いた広告バナー制作 ・AdobeXDを用いたWebサイトのデザイン制作 |
Step3 | ・HTML/CSSのローカル開発環境の構築方法 ・HTML/CSSの基礎 |
Step4 | JavaScriptの基礎 |
Step5 | Bootstrapを用いたWebサイト制作 |
Step6 | ・ポートフォリオサイト制作 ・案件獲得の前提知識 ・案件獲得における営業ノウハウ ・案件獲得の方法 ・転職における成功ノウハウ |
月額2,178円で目的に応じた実践的なWebデザインスキルを身につけられます。
Q&A掲示板や回数制のマンツーマンレッスンを活用すれば、わからないことや不明点も解決できるので初めての方でも安心して学習を進められますよ。
公式サイトで詳細を見るWebデザイン初心者向けのおすすめ書籍
ここでは、Webデザインを学ぶ際に、持っておきたいおすすめの書籍を3冊紹介します。
リンク
『ノンデザイナーズ・デザインブック』は、20年以上多くの人に読まれているデザインの定番書です。Webデザインに関する専門書ではありませんが、読みやすいデザインや、分かりやすいレイアウトを作りたい人におすすめの一冊です。
リンク
『プロになるためのWebデザイン入門講座」は、Webデザインをする際に欠かせないPhotoshopやIllustratorを使ったWebデザインを学べます。デザインやグラフィックデザインに関する知識がまとまっているのでWebデザイン初心者のおすすめです。
リンク
Webデザインをする際に必要な基礎知識や、プロのWebデザイナーになるために必要な知識などを学びたい場合には、『プロになるためのWeb技術入門』もおすすめしたい一冊です。
Webデザインに関するおすすめ資格
資格取得の勉強をすることで、体系的にWebデザインを学べます。ここでは、Webデザインを学ぶ際におすすめの資格を紹介します。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、ウェブデザインに関する知識・技能、実務能力を証明できる国家資格です。1級、2級、3級の3つの等級があります。
3級の受験資格は、ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者となっているため、まずは3級からチャレンジしてみるといいでしょう。ウェブデザイン技能検定の試験概要は下記の通りです。
受験資格 | ウェブの作成や運営に関する業務に従事している者及び従事しようとしている者 |
受験料 |
※2019年4月1日において35歳未満の方は3,000円 |
合格基準 | 筆記、実技試験共に70点以上(100 点満点) |
試験時間 | 学科45分 実技60分 |
試験方法 |
|
試験内容
(筆記試験) |
|
試験内容
(実技試験) | ウェブサイト構築 |
引用元:ウェブデザイン技能検定 試験概要 https://www.webdesign.gr.jp/wp/wp-content/uploads/2020/03/R02-1-2.pdf
カラーコーディネーター検定試験
カラーコーディネーター検定試験は、実践的な色彩の知識を有していることを証明できる資格で、東京商工会議所が実施しています。アドバンスクラスとスタンダードクラスの2つの試験があります。
Webデザインに必要な色彩の知識を身に付けたい場合は、アドバンスクラスを受験するといいでしょう。アドバンスクラスの試験概要は下記の通りです。
受験資格 | なし |
受験料 | 7,700円 |
合格基準 | 70点以上(100 点満点 |
試験時間 | 2時間 |
試験方法 | マークシート方式 |
試験内容 |
|
引用元:カラーコーディネーター検定試験 受験要項 https://www.kentei.org/color/common/pdf/color_panflet.pdf
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、WWWで利用される技術の世界的な標準化を図るW3Cに完全準拠した、HTMLを使ったサイトを装飾するスキルを測定する認定試験です。
資格を取得することで、デザイン能力やコーディング能力を証明できます。スタンダードとエキスパートの2つの基準があるので、初心者の場合まずはスタンダードからチャレンジするといいでしょう。スタンダードの試験概要は下記の通りです。
受験資格 | なし |
受験料 | 5,900円(税込) |
合格基準 | 実技問題の得点において得点率65%以上 |
試験時間 |
|
試験方法 | 実技試験
配布された問題データおよび素材データに基づき、設問文の指示に従って編集を行い、解答データを提出する。 |
試験内容 |
|
Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、Illustratorの操作スキルを測定する試験で、エキスパートとスタンダードの2つの認定基準があります。
初心者の場合はスタンダードからチャレンジしてみるといいでしょう。スタンダードの試験概要は下記の通りです。
受験資格 | なし |
受験料 | 7,600円 |
合格基準 | 実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 |
試験時間 |
|
試験方法 | 実技試験
問題文の指示に従ってIllustrator®上で編集を行い、解答データを提出する。 |
試験内容
(第1部) | Adobe Illustrator®の操作によるDTPファイル、及びWebデザインパーツの作成 |
試験内容
(第2部) | Adobe Illustrator®の操作による作品制作 |
Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、Photoshopの操作スキルを測定する試験で、エキスパートとスタンダードの2つの認定基準があります。初心者の場合はスタンダードからチャレンジしてみるといいでしょう。
スタンダードの試験概要は下記の通りです。
受験資格 | なし |
受験料 | 7,600円 |
合格基準 | 実技問題の得点率65% 以上で、かつ実践問題の得点率70% 以上 |
試験時間 |
|
試験方法 | 実技試験
問題文の指示に従ってPhotoshop®上で編集 を行い、解答データを提出する。 |
試験内容
(第1部) | Adobe Photoshop®の基本操作による画像ファイルの作成 |
試験内容
(第2部) | Adobe Photoshop®の操作による作品制作 |
独学で挫折した場合は、スクールがおすすめ
独学だと挫折してしまいやすい
Webデザインは独学で勉強することも可能ですが、独学だと挫折してしまいやすいです。
例えば独学の場合、不明点が出てきた時に自分で解決する必要があります。もちろん解決方法はネットや書籍などで調べるて解決できます。しかし、不明点が出てくるたびに、解決に時間がかかってしまうと、思い通りに勉強を進めることができずに、挫折してしまいやすいでしょう。
スクールなら、不明点は講師に確認できます。そのため、挫折せずに効率的にWebデザインの学習を進めたいなら、スクールを活用するのがおすすめです。
スクールで学ぶメリット
Webデザインをスクールで学ぶメリットは、3つあります。
- 効率的にWebデザインを学べる
- Webデザインの実践的なスキルが身につく
- 人脈を作れる
これらのメリットがあるため、もしWebデザインを勉強して将来Webデザイナーとして仕事をしたい場合は、スクールに通うことも学習方法の選択肢に加えるといいでしょう。
こちらの記事では、スクールを選ぶポイントやおすすめのスクールを紹介しているので、よかったら参考にしてください。

働きながら学べる社会人向けWebデザインスクールおすすめ16選
更新日:2023年1月30日
まとめ
画像:Shutterstock
いかがでしたか?
Webデザインを学ぶ上で重要なのが、目的を明確にして学ぶことです。目的が明確になれば、どんなスキルをどんな方法で学ぶかが明確になります。まずは、Webデザインを学んでどうなりたいのかをイメージしてから学習を進めてみましょう。