この記事では、初心者からのプログラミング勉強手順を、わかりやすく解説します。
国内ではIT人材の不足が深刻化しており、プログラマーをはじめとするITエンジニアの需要が高まっています。特に需要が高い分野では、ほかの職種と比べて高い給与が支払われるケースも増えてきました。
そんななか、プログラミングを学びたいと考える人は多いですよね。転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングなどを目的に、プログラミングを学び始める人も実際に増えています。
ただ、何から学び始めれば良いのかわからず、最初の1歩が踏み出せない人もいるでしょう。正しい手順や方法を知らないままプログラミング学習を始めては、時間がかかるだけでなく、途中で挫折しかねません。
そこで、本記事ではプログラミング初心者は何から学び始めればいいのか、その勉強手順を学習前の準備も交えわかりやすく解説します。おすすめ教材や学習のポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
本記事を読む前に、そもそもプログラミングとは何なのか、その意味や仕組みをおさらいしておきたい人は次の記事を参考にしてください。
なぜ初心者からでもプログラミングを習得できるのか
- 気軽の活用できる学習教材が増えたことから、プログラミング学習のハードルが下がった
- 簡単とはいえないが、勉強方法を工夫すれば、初心者からでもスキル習得は可能
- ITエンジニア100名に実施した調査では64%が「初心者から独学した」と回答している
初心者向けのプログラミング学習手順
- 学習目的を決める
- 目的が具体的なほど勉強へのモチベーションを維持しやすい ※目的があいまいな人はこちらをチェック
- 勉強する言語を決める
- 学習目的や作りたいものに適した言語を選ぶ ※自分にあう言語がわからない人はこちらをチェック
- 学習方法を決める
- 複数の教材(学習サイトや本、Youtubeなど)を併用した学習がおすすめ ※教材それぞれのおすすめが知りたい人はこちらをチェック
- HTML/CSSを学ぶ
- HTML/CSSから学ぶことで、後に学習する言語が習得しやすくなる
- 選んだ言語の基礎文法を学ぶ
- 開発環境の導入方法やフレームワークの使い方も合わせて学ぼう
- サンプルのアプリ・Webサイトを作ってみる
- 実際に手を動かしながらコーディングスキルを磨こう
- 開発したサンプルをカスタマイズする
- 実際の開発現場で必要な「自身で考えコーディングする応用力」を養おう
- いちからオリジナルサービスを開発する
- 自力で一通りの開発(企画→設計→実装→テスト→修正→完成)に着手する
→ 各手順の詳細はこちらをチェック!
初心者から独学でのプログラミング習得は可能
初心者から独学でプログラミングスキルは習得可能です。学習サイトや書籍、Youtubeなど最近ではプログラミングを学べる教材が多いため、独学でもプログラミングを習得できます。
事実、侍エンジニアが実施した「初心者からプログラミング学習を始めた人への意識調査」では、64%が「独学でプログラミングスキルを身につけた」と回答しました。
もちろん、独学はわからない点を解決できず学習途中で挫折するリスクもあります。しかし、最近ではインターネット上で疑問点を検索すれば、参考にできるコード例を見つけることも可能です。「Qiita」のように、コミュニティ参加者に質問できるサイトもあります。
独学でのプログラミング習得は簡単とはいえませんが、学習教材や方法を工夫すれば、初心者でもスキル習得が可能です。
プログラミング初心者が学習するための6ステップ
プログラミング初心者が挫折せずにスキルを身につけるためには、正しい勉強手順を把握することが大切です。まずは、プログラミング初心者におすすめの勉強手順を、6つのステップにまとめて紹介します。
- ステップ1:プログラミングの学習目的を決める
- ステップ2:学ぶプログラミング言語を決める
- ステップ3:プログラミングの学習方法を決める
- ステップ4:学習に必要なものを用意する
- ステップ5:選んだ言語の基礎文法・構文を学ぶ
- ステップ6:成果物の制作を実践する
ステップ1:プログラミングの学習目的を決める
まずは、プログラミングを学ぶ目的を明確にしましょう。目的とは「プログラミングを学んだ先にどうしたいのか」です。目的を明確にすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
プログラミングを仕事にすることを前提とした場合、目的の例としては次の3つが挙げられます。
- 就職・転職して、高収入を実現したい
- フリーランスで、自由に働きたい
- 副業で、すきま時間を使って稼ぎたい
もちろん、次のように仕事・趣味を問わない目的でもOKです。
- プログラムを書けるようになりたい
- この世にない自分だけのアプリを作りたい
ただし、プログラミングも一種の「ものづくり」です。いずれの目的にしても、達成に必要となる具体的な目標である「プログラミングで何を作るか」まで明確にしましょう。代表的な「作れるもの」をまとめました。
基本的には自分の興味・関心に合わせて選べばOKです。たとえば、スマホアプリに興味があるなら「スマホアプリ開発のフリーランス案件で稼ぎたい」などを目的・目標にすれば問題ありません。
とはいえ、プログラミング初心者だと「作りたいものがない」「自分に何が向いているかわからない」という人もいるでしょう。その場合は弊社の「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、上画像のようなあなたに合うプログラミング言語や制作物、おすすめの学習プランを診断できます。
プログラミングを勉強する目的があいまいな人はぜひ一度お試しください。
ステップ2:学ぶプログラミング言語を決める
プログラミング学習の目的達成に必要な「プログラミング言語」を決めましょう。プログラミング言語とは、プログラムを書くときに使う言語のことです。
数多くのプログラミング言語がありますが、できることはそれぞれ異なります。各開発分野の代表的な言語をまとめました。プログラミングを学ぶ目的や作りたいものを踏まえ、自分に合う言語を選択してください。
作りたいもの | 代表的な言語 |
Webサイト・Webアプリ | フロントエンド(ブラウザ側):HTML/CSS/JavaScript バックエンド(サーバー側):PHP/Java/Ruby/Python |
AIアプリ | Python |
スマホアプリ | iOSアプリ:Swift Androidアプリ:Kotlin/Java |
パソコンアプリ | Windowsアプリ:C# macOSアプリ:Swift |
組み込みシステム | C言語/C++ |
ゲーム | C#/C++ |
とはいえ、どの言語を選べばいいかわからない人もいるでしょう。参考までに、初心者からプログラミング学習を始めた人100名に聞いた「最初に学んだプログラミング言語」のアンケート結果を紹介します。
PythonやJavaなどの言語を選ぶ人が多いことがわかります。Pythonは、AI開発をはじめとする先端技術の開発で注目されている言語です。Javaは、幅広い開発分野に利用でき、活躍の場が多い言語といえます。
ただし、どの言語が合っているかは人それぞれです。最終的には自分が学びたいと思う言語を選んでください。
ステップ3:プログラミングの学習方法を決める
習得するプログラミング言語を決めたら、次は学習方法を選択しましょう。代表的な学習方法は、下記のとおりです。
上記のとおり、学習方法にはそれぞれメリット・デメリットがあり、学習スタイルや学習目的に合わせて選択する必要があります。
たとえば、オフライン中心で学習したいなら学習本が最適でしょう。逆に通勤・通学など空き時間に学習するなら、学習サイト・アプリを選択すべきです。
なお、弊社が初心者からプログラミング学習を始めた人100名に「主な学習方法」を聞いたところ、
- オンライン学習サービス(32%)
- 本/書籍(20%)
- Youtube(18%)
などの回答が多くを占めました。
学習サイトといったオンラインサービスは、手軽に基礎から実践まで学習できる点から多くの人に選ばれていると予想できます。
注目すべきは3番目に多いYouTubeです。最近では、プログラミング学習者や現役エンジニアの学習ノウハウ動画などが配信されています。無料動画で手軽に学習できるのは、令和時代の特徴といえるでしょう。
上記の調査結果やそれぞれの特徴を把握したうえで、自分が学びやすい学習方法を選択できれば、効率的にスキルを習得できます。
ステップ4:学習に必要なものを用意する
プログラミングの勉強を始めるなら、必要なものを揃えましょう。大まかに「パソコン」「インターネット環境」「開発環境」の3つが必要となります。それぞれの用途と選ぶポイントをまとめました。
時系列としては、先にパソコンとインターネット環境を用意し、それらを用いて開発環境をダウンロードします。言語ごとの実行環境に加え、開発を効率化する統合開発環境またはテキストエディタを導入しましょう。
統合開発環境を選ぶ場合、インストール型の「Eclipse」や「Visual Studio」、クラウド型の「Cloud9」がおすすめ。テキストエディタを選ぶ場合、「Visual Studio Code」がおすすめです。
ステップ5:選んだ言語の基礎文法・構文を勉強する
プログラミング学習に必要なものがそろったら、選んだプログラミング言語の基礎的な文法・構文を勉強しましょう。入門レベルの学習本や学習サイトなどで、書かれている基礎知識を順番に吸収していけばOKです。
このとき、導入した開発環境を用いて実際にプログラムを記述・実行しましょう。教材に書かれたプログラムを実際に書いたり動かしたりすることでイメージしやすくなり、理解がスムーズになります。
また、文法や構文などプログラムの書き方を理解できた人は「ライブラリ」や「フレームワーク」も使ってみましょう。これらを使うことで開発を効率化できるため、実際の開発現場でも広く使われています。
- ライブラリ:便利な機能を簡単に使えるようにしたプログラムの部品
- フレームワーク:アプリに必要な機能をまとめた枠組み
たとえばJavaScriptなら「jQuery」、Rubyなら「Ruby on Rails」のように、使えるライブラリやフレームワークは言語ごとに異なります。選んだ言語に対応したライブラリやフレームワークの使い方を学びましょう。
ステップ6:成果物の制作を実践する
プログラミング言語の基本を学んだあとは、成果物の制作を実践しましょう。自分で手を動かし、頭を使いながらプロダクトを作る経験を繰り返すことで、実践的なプログラミングスキルが身につきます。
しかしプログラミング初心者だと、何を作れば良いかわからない人も多いでしょう。そのため最初は、教材に記載されているサンプルコードや練習問題を参考に実践すればOKです。お手本を参考にしながら進められます。
慣れてきたら、既存の成果物に少しずつオリジナル要素を加えながらアレンジしていきましょう。アレンジのアイデアを見つけるときは、下記の視点で考えるのがおすすめです。
課題ベースで考えてみる | 例)ここが不便だな⇒もっと使いやすくするにはどうしよう? |
既存の別要素を組み合わせて考えてみる | 例)あのサービスにある機能をここに入れたらどうだろう? |
アレンジできる実践力が身についたら、完全オリジナル作品の開発にもトライしましょう。オリジナルサービスの開発は、大まかに次のような手順で行います。
- 1.企画(開発対象のアイデア出し・明確化)
- 2.設計(具体的な実現方法の明確化)
- 3.実装(プログラムの作成)
- 4.テスト(成果物の動作確認)
アイデアを企画に落とし込み、実現できるよう設計書を作成しましょう。設計書に従ってプログラムを実装します。実装後に動作をテストし、問題があれば修正を実施。問題がなくなればプロダクトは完成です。
自分でオリジナル作品を開発できるようになれば、実務現場でも通用するプログラミングスキルが身につきます。あくまで学習の一環であるため、失敗を恐れずチャレンジしましょう。
なお、次の記事ではプログラミングで簡単に作れるアプリを紹介しているので、よければ参考にしてください。
→ プログラミングで簡単に作れるアプリ3選!作成手順もあわせて紹介【初学者必読】
未経験からプログラミングを学ぶなら、侍エンジニアがおすすめです。
侍エンジニアなら、あなたの目的にあわせたカリキュラムを専属講師からマンツーマンで教わることができるため、プログラミングを最短距離で挫折せずに学べます。
また、受講料が最大80%キャッシュバックされるお得な給付金制度もご利用可能。オンラインで相談できる無料カウンセリングを行っているため、興味のあるかたはお気軽に相談ください。
プログラミング初心者におすすめの勉強方法
ここでは次の4種類に分けて、プログラミング初心者におすすめの教材を紹介します。
それぞれのメリットがあるので、組み合わせて学習効果を高めていきましょう。
学習サイト
学習サイトはブラウザさえあれば利用できるため、休日やすきま時間などに効率的な勉強が可能です。動画形式で学べるものや、質問機能を利用できるサービスまで、幅広い種類の学習サイトから選べます。学べる言語や料金体系はサービスごとに異なるため、必ず確認しましょう。
なお、無料で利用できる学習サイトの多くはお金をかけず手軽に学べる一方、不明点を質問・相談できる機能がありません。前述したとおり、不明点を解決できないことでプログラミング学習に挫折する独学者は多いです。
1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人は、数千円の費用をかけて「不明点を質問・相談できる有料の学習サイト」を選ぶと良いでしょう。では、ここからプログラミング初心者におすすめの学習サイトを2つ紹介します。
侍テラコヤ
100種類以上の教材が登録無料から始められる「侍テラコヤ」では、
- 現役エンジニアが応える回答率100%のQ&A掲示板
- 必要に応じて受けられる現役エンジニアとのオンラインレッスン
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきた不明点を解決しながら挫折なく、プログラミングスキルが習得可能です。また「学習ログ」で勉強の進み具合やこれまでの学習時間を確認しながら、自分のペースで学習を進められます。
なお、侍テラコヤは入会金不要・いつでも退会OKに加え、利用から1ヶ月の間は「全額返金保証制度」が適用されるので「他のサービスを選べばよかった」と後悔する心配もありません。
侍テラコヤは、すきま時間でコスパよくプログラミングスキルを学びたい人におすすめの学習サイトです。
公式サイトで詳細を見るドットインストール
「ドットインストール」は、3分程度の動画でプログラミングを学べるサイトです。全部で500以上のレッスン、7,000本以上の教材が提供されており、
- HTML/CSS
- JavaScript
- PHP
- Python
- Scratch など
幅広いニーズに対応しています。ドットインストールは無料・有料プランがあり、無料プランは教材や一部機能が制限されています。
有料プランでは、全教材の利用や講師への質問が可能です。月額1,280円(2024年9月時点)で利用できるため、利用しやすいと感じたら課金を検討すると良いでしょう。
公式サイトで詳細を見る学習本
書店や通販サイトをチェックすると、数多くのプログラミング学習本が見つかります。学習本はオフラインでも学べるうえに、1冊で幅広い知識を得られる点がメリットです。
学べる言語はもちろん、入門から応用レベルまで難易度も幅広いため、自分のスキルに合わせて選びましょう。ここでは、プログラミング初心者におすすめの学習本を2冊紹介します。
おうちで学べるプログラミングのきほん
「おうちで学べるプログラミングのきほん」は、実践しながらプログラムが動く仕組みを学べる1冊です。コンピューターの基礎やプログラミング言語の違いなども解説されており、予備知識なしでも読めます。
初心者にもわかりやすい解説が魅力ではあるものの、実践学習向けの課題は少ないため、コーディングスキルを高めるには別の本や学習サイトも併用すると良いでしょう。
ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん
「ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん」は、これからWebプログラミングを学びたい人におすすめの1冊です。インターネットやWebの仕組みが解説されており、Webプログラミングに欠かせない基礎知識が身につきます。
初心者でもわかりやすいように、図やイラストで解説されているため理解しやすいです。Webプログラミングを学んでみたいが、難しい内容は挫折しそうな人に向いています。
なお、電子書籍でプログラミングの学習本を購入しようと考えている人は、おすすめの購買サービスを紹介している下記記事を参考にしてください。
→ プログラミング本が購入できる電子書籍サービス14選!おすすめは?
学習ゲーム
ゲーム感覚でプログラミングを学べるサービスもあります。ゲームのジャンルはRPGやパズルなど、さまざまです。楽しみながら飽きずに学べるため、モチベーションを維持できるか不安な人に適しています。
無料で学べるサービスも数多くありますが、学びたい言語をサポートしているかを確認しましょう。ここでは、プログラミング初心者におすすめの学習ゲームを2つ紹介します。
コードクロニクル
「コードクロニクル」は、RPG感覚で人気のプログラミング言語を学べるサービスです。コードを魔法のように書いていくうちに、自然にプログラミングスキルが向上します。
登録無料でゲーム感覚で学習でき、
- PHP
- Ruby
- Python
- Java
- JavaScript など
幅広い言語を学べます。問題数は400問以上用意されており、繰り返し学ぶことで各言語の文法を習得できるゲームです。
CodinGame
「CodinGame」は、パズルゲーム感覚でプログラミングを学べるサービスです。基本的に英語表記ですが学べる言語がとても幅広く、
- Java
- Python
- Ruby
- JavaScript
- C言語 など
数多くの言語を学べます。コーディングと合わせてプログラムのデバッグも体験可能です。英語ができる人で、楽しみながら学習したい人に向いています。
学習アプリ
スマートフォンでプログラミングを学べるアプリもあります。すきま時間に学べるのはもちろん、初心者向けのアプリが多いため、気軽に始めやすいのも魅力です。
学習アプリは、学習サイトと同様に料金体系や学習形式が異なるため、自分に合ったものを選びましょう。ここでは、プログラミング初心者におすすめの学習アプリを2つ紹介します。
Progate(プロゲート)
「Progate」は、スライド形式でわかりやすくプログラミングを学べるアプリです。人気のプログラミング言語に幅広く対応しており、
- HTML/CSS
- JavaScript
- Ruby
- PHP
- Python など
Web開発で使用する言語を中心に学習できます。イラストが充実しているため、初心者でも学習内容をイメージしやすいでしょう。
学習を進めることでレベルが上がり、キャラクターが育っていく楽しさもあります。RPGゲームのキャラクター育成に似たシステムがあり、楽しみながら継続学習ができる点は魅力です。
なお、Progateは無料プランだと、利用できる学習教材が制限されます。有料プランはすべての教材を月額1,490円(2024年9月時点)から利用できるため、お試しで学習して問題なければ課金も検討すると良いでしょう。
Udemy
「Udemy」は、さまざまな講師が公開しているプログラミングの講座動画を選んで学べるアプリです。動画は買い切り型のため、1度購入すれば何度でも繰り返し勉強できます。学べる言語も幅広く、
- Python
- SQL
- JavaScript
- Java
- C#
- Webデザイン など
多くの技術を学べます。人気の講座やテーマ別の講座もまとめられているため、自分に合うものを選択しやすいです。講座主催者は現役エンジニアも多いため、有料アプリケーションでも本格的に学習したい人に向いています。
初心者が効率的にプログラミングを習得する5つのコツ
効率的にプログラミングスキルを習得するには、コツを押さえて学習することが大切です。ここでは、効率的にプログラミングを習得する5つのコツを解説します。
なお、弊社が初心者からプログラミング学習を始めた人100名に「効率よくプログラミングを身につけるのに必要なもの」を聞いた調査では、
- 実践の場(30%)
- わからないことをすぐ聞ける環境(25%)
- 毎日続けて勉強する習慣(18%)
などの回答が多くを占めました。こちらも参考にしてください。
実際に手を動かしながら学ぶ
実際に手を動かして学習することで、プログラミングスキルを効率的に身につけられます。つまり、ただテキストを読むだけでなく、実際に自分でプログラムを作る経験を積み重ねることが大切です。
プログラミングの仕組みや文法は座学で学べます。しかし、コーディングスキル(コードを書くスキル)は実際に手を動かして養っていくしかありません。コードを眺めるだけでは、書けるようにはならないのです。
コーディングを繰り返せば、エラーの対処法や質問すべきタイミングもわかるようになります。最初は苦戦するかもしれませんが、結果的に実践的なスキルを効率的に習得できるのです。
逆にコーディング学習をおろそかにした場合、エラーの対処法が身につかず実践開発で苦戦するでしょう。プログラミング学習では、教材の課題やオリジナル作品づくりを通して、手を動かしながら学ぶことが重要です。
「完全な理解」を求めすぎない
プログラミング学習では、専門用語や聞きなれない概念が登場します。ただし、「完全な理解」を求めすぎないようにしましょう。完全に理解しようとすると、学習が停滞しやすいためです。
なかには、完全に理解できるまで先に進まない人もいます。しかし、ある程度の理解でもプログラミングの実践は可能です。実践していく過程で理解が深まるため、学習を先に進めるほうが効率的といえます。
理解できない部分があるたびに立ち止まるのでは、貴重な学習時間が足りなくなってしまいます。最初から完璧を求めるのではなく、ある程度は学習の進捗も気にしながら学習すると良いでしょう。
AIツールで学習を補助してもらう
AIツールに学習を補助してもらうことで、学習効率を高める方法もあります。最近では無料でも利用できる「ChatGPT」や「GitHub Copilot」など、プログラミング学習に活用できるAIツールが登場しました。
AIツールを活用すれば、時間がかかるプログラミング学習の効率化が可能です。たとえば、わからない単語や用語をChatGPTなどに質問すれば、わかりやすく教えてくれます。
また、コードの生成を支援してくれるGitHub Copilotのようなサービスも。コードの精査は必要なものの、お手本となるサンプルコードを短時間で入手可能です。インターネットで検索して調べる時間を短縮できます。
なお、ChatGPTとGitHub Copilotの具体的な活用方法は、下記のとおりです。
活用方法の例 | |
ChatGPT | ・わからない用語や文法などの意味を検索する ・指定した条件のサンプルコードを提案してもらう ・自分が作成したコードを添削してもらう |
GitHub Copilot | ・作成途中のコードの提案をしてもらう ・サンプルコードを作成してもらう |
ほかにも多くのAIツールが登場しているため、積極的に使用すると良いでしょう。ただしAIツールの回答が必ずしも正しいとは限りません。AIツールで入手した情報は、必ず検索するなどして裏づけを行いましょう。
30分悩んでも答えが出なければ質問する
学習中に30分悩んでも理解できない、問題が解決しない場合は、第三者に質問しましょう。学習中に不明点や問題点が生じるのは当たり前ですが、いつまでも悩んでいると学習が進みません。
とはいえ、すぐ諦めて答えを求めると、自分で考える力が身につかない問題もあります。そのため、まずは30分自力で考えながら試行錯誤。それでも解決しない場合は、誰かに質問するのがおすすめです。
問題解決に慣れていない初心者の場合、30分以上自分で考えても解決しないことが少なくありません。また「自分だけで解決しなければ」と気負いすぎるとメンタルを消耗してしまい、挫折につながります。
30分程度自分で考えてみて、それでもわからないときは「teratail」や「侍テラコヤ」等のQ&Aサイトで質問するようにしましょう。
独学サイクルを取り入れる
挫折なく独学でプログラミングスキルを習得するために、独学サイクルを取り入れるのがおすすめです。独学サイクルに沿って学習プロセスを回していけば、試行錯誤を繰り返しながら少しずつスキルアップできます。
プログラミングの独学サイクルには、基礎編と応用編の2種類があります。それぞれ見ていきましょう。
基礎的なプログラミング独学サイクルでは、学習のゴールを決めたうえでInput→Output→Check→Adjustを繰り返します。基礎を繰り返し学習することで、応用に活かせる基礎スキルを身につけられます。
基礎サイクルは、応用サイクルを学ぶための基盤づくり。オリジナリティを入れる必要はありません。既存のWebサイトやサンプルコードを真似して実践する場合は、この独学サイクルを取り入れましょう。
応用的なプログラミング独学サイクルでは、最初にゴールを決めて計画を立て、機能について調査します。そのうえで、基礎サイクルと同様にInput→Output→Check→Adjustを繰り返します。
応用サイクルは、基礎サイクルで身につけたスキルや知識を活かし、実際にオリジナル作品を開発する場合に適した工程です。実践力を養えるため、ITエンジニアとしての就職・独立を見据える場合にも役立ちます。
なお、次の記事ではプログラミングスキルを独学で身につけたい人に向け、おすすめの勉強法を紹介しています。あわせて参考にしてください。
→ 独学でプログラミング習得!おすすめの勉強手順をわかりやすく解説
未経験からプログラミングを学ぶなら、侍エンジニアがおすすめです。
侍エンジニアなら、あなたの目的にあわせたカリキュラムを専属講師からマンツーマンで教わることができるため、プログラミングを最短距離で挫折せずに学べます。
また、受講料が最大80%キャッシュバックされるお得な給付金制度もご利用可能。オンラインで相談できる無料カウンセリングを行っているため、興味のあるかたはお気軽に相談ください。
プログラミング学習を始めた初心者の実態
初心者がプログラミングを学ぶ手順や方法は理解できたものの、実際にプログラミングスキルを習得できるか自信がない人もいるでしょう。
そこで、ここからは弊社が初心者からプログラミング学習を始めた男女100名に実施した意識調査をもとに、次のトピック別でプログラミング初心者の実態を紹介します。
プログラミング学習で苦労したこと
「プログラミング学習で苦労したこと」を聞いたところ、
- わからないことやエラーの解決(31%)
- 専門用語やコードを書く際のルールへの理解(25%)
などの回答が多くを占めました。
前述したとおり、独学ではわからない点やエラーを自分で解決しなければいけません。
文法ミスが原因のケースもあれば、スペルミスが原因の場合もあり、解決は簡単ではありません。とくに学習初心者は思い込みや経験不足から、エラー解決に時間がかかりやすいです。質問できる環境がなければ、学習が停滞する可能性もあります。
またプログラミングは、専門用語や文法のルールが多いです。はじめて学習する人は、カタカナの用語や聞きなれない概念の理解に苦戦するケースもあります。独学でスキルを習得する場合でも、質問できる環境や丁寧に用語説明がされている教材は用意する必要があるでしょう。
プログラミングを学習してよかったこと
「プログラミングを学習してよかったこと」を聞いたところ、
- 就職・転職先、働き方の選択肢が広がった(28%)
- 副業での報酬獲得に活かせた(22%)
- 今の仕事に活かせた(21%)
などの回答が多くを占めました。
プログラミングを学習する目的として転職や就職、副業を掲げる人は多いため、調査結果でも働き方の選択肢が広がった点を評価する人が多いです。
プログラミングスキルは、IT業界だけでなく一般企業への転職でも評価してもらえます。またWebデザインやWeb開発スキルがあれば、副業として収入を増やすことも可能です。
なお「今の仕事に活かせた」と回答した人のなかには、
- 「システムの仕組みを理解でき、お客様の話を実務面から理解できるようになった。」
- 「バグが起きたときに細かく分析する癖がつき、日常でも問題点を細分化しながら少しずつ解決できるようになった。」
などと答えた人もいました。目的以外に好影響を与えるのも、プログラミングを学ぶ利点の1つといえます。
挫折なくプログラミング習得を目指すなら
独学でプログラミングを習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
冒頭で解説したように、学習者の87.5%が挫折を経験していることから、独学でプログラミングを習得できるか不安な方もいますよね。
また、多くの無料学習サイトやWebサービスに不明点を質問・相談できる機能がないといった背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とスキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
- 給付金活用で受講料が最大80%OFF
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
冒頭で述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、現役エンジニアのようなプロに質問・相談できない状況でプログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師による個別レッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにてプログラミングを学ぶ目的や理想の生活・仕事像をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でも効率的に必要なスキルだけを習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るプログラミング初心者によくある質問
最後に、多くのプログラミング初心者から寄せられる3つの質問に対して、順番に回答します。
プログラミング初心者は何を作るべき?
「作りたいもの」が明確にある場合は、それを作れるように学習すればOKです。しかし、開発分野によってはハードルが高く、プログラミング初心者だと挫折してしまうケースも少なくありません。
プログラミング学習で挫折したくない場合は、比較的ハードルが低いものを選ぶのがおすすめです。具体的には、次の2つはプログラミング初心者でも作りやすいでしょう。
- Webサイト(習得しやすい言語が多い)
- パソコンアプリ(環境構築や実践がしやすい)
プログラミング学習に不安がある場合、特別なこだわりがない場合は、これらを作れるように学習してみると良いでしょう。
プログラミングの習得期間はどのくらい?
大前提として、プログラミングスキルの習得には相応の学習期間が必要です。
弊社の調査では、ITエンジニアになるには約17ヶ月の学習期間が必要だとわかりました。1年以上の学習期間がかかるため、長期間学習を継続する工夫が必要です。
ただし、新卒や未経験が対象の求人では高いプログラミングスキルや、開発経験がそこまで求められないという理由から、早期の実現につながるケースもあります。短期集中型のスクールを利用すれば、通常より短期間でスキルを習得し目的を実現できる可能性もあるのです。
事実、プログラミングを学びITエンジニアになった人へ実施した別の調査では48%が「1年未満」で学習開始からITエンジニアになったと回答しています。
今回紹介した調査内容はあくまで参考情報であり、どのくらい学習すべきかは人それぞれです。学習開始後に計画が崩れないためにも、少し多めに学習期間を設定しましょう。
なお、1日あたりの学習時間に関しては「1〜4時間」が多くの回答を占めました。
仕事や学業の空き時間に学習する人が多いことを考慮すれば、毎日長時間学習するのは現実的ではありません。学習を継続し挫折しない人は、1~4時間で定期的に学習していると予想できます。
学習時間と期間はあくまで目安で、どのくらい学習すべきかは個人差があります。調査結果を参考に学習計画を立て、実施しながら臨機応変に変更すると良いでしょう。
プログラミングの挫折率はどのくらい?
プログラミングの学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由で、87.5%がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
独学では、わからない点を自分で調べて解決しなければならず、はじめての学習では学習が中断しがちです。最初は独学でスキルを習得できると感じている人でも、学習を始めて行き詰まると先に進めなくなります。
学習中の疑問点を相談できる人がいない独学では、スキルの習得は簡単ではありません。行き詰まりを感じたタイミングでスクールを利用するなど、独学に執着せず学習を継続することが大切です。
プログラミング学習を始めるあなたへ
今回は、プログラミング初心者向けに「何から始めれば良いのか」から、おすすめの教材まで幅広くお伝えしました。
プログラミングの習得には、多くの時間がかかります。遠回りしたり挫折したりしないように、勉強手順や方法などの正しい知識を押さえることが大切です。
初心者だからといって、あきらめる必要はありません。今回の内容を参考にして、ぜひプログラミング学習にチャレンジしてみてください。
この記事の監修者
監修日:2023年8月28日
硯里宏幸 株式会社アスターリンク代表取締役
名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻の前期課程を修了後、富士通システムズ・ウエスト(現:富士通株式会社)にシステムエンジニア(SE)として新卒入社。開発・プロジェクトマネジメントなどを7年経験し、株式会社エイチームにWebエンジニアとして転職。7年在籍後、独立。現在は株式会社アスターリンクの代表取締役を務める。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
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