Webデザインスクールの選び方!8つの基準から徹底解説

Webデザインスクールの選び方がわからない…
何を基準に選べばいいんだろう?

デジタルコンテンツ市場の規模拡大へ逆らうように、IT人材の不足が深刻化する昨今、WebデザイナーといったWebデザインスキルがある人材の需要は年々増しています。

そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、スクールでWebデザインを学ぼうと考えている人は多いですよね。

ただ、2024年時点で28校以上とWebデザインスクールは数多くあるため、どこを選べばいいのかわからない人もいるはず。

2024年版Webデザインスクールカオスマップ

※上記のカオスマップはPR TIMESにも掲載されています。

身につけられるスキルや通いやすさ・サポート内容など、詳細を確認しないまま「どこもあまり変わらないだろう」と通うスクールを選んでは「もっとちゃんと調べればよかった…」と後悔しかねません。

最悪の場合、途中で挫折し、かけた費用や時間を無駄にしてしまうこともあるのです。

そこで、この記事では8つの基準で、Webデザインスクールの選び方をわかりやすく解説します。受講生・卒業生が何を重視してスクールを選んだのか、その基準や失敗・後悔する選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

高木 晃

情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。

目次

100名の卒業生がWebデザインスクール選びで重視したこと

弊社がWebデザインスクールの卒業生100名に「スクールを選ぶ際に重視したこと」を聞いたところ「料金」や「評判」が35%ずつと、多くの回答を占めました。

Webデザインスクールを選ぶ際に重視したこと
Webデザインスクールを選ぶ際に重視したこと35%:料金
35%:評判・口コミ
12%:学習へのサポート体制
8%:レッスン/サポート対応時間の長さ
7%:在籍講師の経歴・印象
3%:副業・独立へのサポート体制

調査概要:Webデザインスクール受講に関する意識調査
調査期間:2023/5/11~2023/5/25
対象者:Webデザインスクールを卒業した20~60代の男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

上の調査から、多くの卒業生は「料金」と「評判」を重視してスクールを選んだとわかります。

どんなに優れたスクールであっても予算以上の費用をかけて通学しては金銭的な余裕がなくなり、学習に集中できません。料金自体の安さだけでなく、料金相場やサポート内容を加味したスクール選びも重要です。

また、公式サイトだけでなくSNSやスクールが運営するメディアで、卒業生や受講生からの口コミを確認するのも大切です。

上記を踏まえ、以降では確認すべきポイントも交え、Webデザインスクールの選び方を掘り下げて紹介します。

Webデザインスクールを選ぶ前に確認しておきたいポイント7つ

Webデザインスクールがどういうところなのか、その概要や特徴を知らないまま通うところを選んでは「他のところにすればよかった…」と後悔しかねません。

そこで、ここからはWebデザインスクールを選ぶ前に確認しておきたいポイントを、7つにまとめて解説します。

ポイント1:費用・料金相場

料金相場は、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。

次のように、受講形式や通学期間ごとでスクールにかかる費用の相場は異なります。

Webデザインスクールの料金相場
1~3ヶ月3~6ヶ月6ヶ月以上
Webデザイン
スクール全体の
料金相場
17万222円28万3,777円41万4,627円
オンライン型
スクールの
料金相場
14万9,155円27万5,575円36万8,000円
通学型
スクールの
料金相場
19万1,290円29万1,980円46万1,254円

2023年9月時点の教材費/入学金を含む25校のスクール料金をもとに算出しています。

一般的に学習期間が長くなるほど、料金も高額になりがちです。また、学習できる範囲やサポート内容が充実しているほど料金もアップします。そのほか、当然ながら追加レッスンやオプションサービスをつけると、その分だけ費用が発生する点にも注意が必要です。

上記の料金相場から大きく逸脱したスクールを選んでは「高額な料金を支払ったのに学習内容がまったく見合っていない…」といった事態に陥りかねません。スクールを選ぶ際は予算だけでなく、料金相場を踏まえた適正価格かも確認しましょう。

「コスパの良い」スクールとは?

コスパの良いスクールは、受講期間あたりの費用が安く、学習や目的実現へのサポートが手厚いスクールだといえます。

「コスパが良い = 費用が安い」と考えている人もいるかもしれません。しかし、次の表からもわかるとおり、ただ単に費用が安いだけでは「コスパが良い」とはいえないのです。スクールAの方が料金自体は安いものの、1ヶ月あたりの費用ではスクールBの方がお得となっています。

料金受講期間受講期間あたりの費用
スクールA30万円2ヶ月15万円/月
スクールB40万円5ヶ月8万円/月

また、受講期間だけでなく、学習サポートやキャリア支援の充実度もコスパを判断するための重要な要素です。どれだけ費用が安価でも、学習サポートがほとんどないスクールの場合は、独学と変わらない環境で学ばなければなりません。

そのため、単に受講料金だけではなく、受講期間や各種サポート内容などを把握した上で「コスパ」を判断することが重要です。

かかる費用をおさえる方法

大前提として、Webデザインスクールにかかる費用自体を安くできれば、一層コスパは良くなります。具体的には、次のような給付金や割引制度を活用することで、費用をおさえることが可能です。

給付金/割引制度の名称詳細
給付金経済産業省 リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
厚生労働省 教育訓練給付制度
・転職を実現し継続就業すれば、最大56万円を補助
・認定講座を受講修了した人に対して受講料の70%(最大56万円)を給付
割引制度女性/シングルマザー向け割引(侍エンジニア)
・トモ割(TechAcademy)
・全コース一律5%/25%OFF
・受講料1万円割引

活用できる給付金や割引制度を知らないままスクールを選んでしまうと、自分に最適なスクールであったにも関わらず「料金が高い」という理由で除外してしまうことになりかねません。

そのため、必ず給付金や割引制度が利用できるか確認しましょう。

ポイント2:受講形式

受講形式も、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。

スクールの主な受講形式はオンラインと通学の2種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。

メリットデメリット
オンライン・時間/場所問わず学習できる
・自分のペースで学習しやすい
・質問しにくいと感じる人もいる
・学習に集中しやすい環境の用意が必要
通学・対面で講師の指導を受けられる
・他の受講生を交流しやすい
・通学に交通費や時間がかかる
・自分のペースで学習しにくい

受講形式を把握しないままスクールを選べば、自分の生活スタイルや希望する環境にマッチせず、効果的な学習が行えないという事態に陥りかねません。

そのような事態を避けるためにも、事前に受講形式を確認しましょう。

オンラインはこんな人におすすめ

時間や場所問わず学習できるため、自分のペースで学習しやすいという特徴から、オンラインは次のような人におすすめです。

  • 効率的に時間を使いたい人
  • まとまった学習時間を確保できない人

具体的には仕事が忙しい社会人や学校やアルバイトに追われる学生をはじめ、比較的幼い子どもがいる主婦の方などはオンラインが向いているといえます。

通学はこんな人におすすめ

対面で講師の授業やサポートを受けられるという特徴から、通学は次のような人におすすめです。

  • 比較的時間に余裕がある人
  • コミュニケーションを取りながら学習したい人

具体的にはあまり残業が発生しない社会人やほぼ単位を取り終えた大学生、あるいは子どもが成長するなどして時間に余裕がある主婦の方に向いています。

ポイント3:指導形式

指導形式
指導形式

指導形式も、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。

スクールの主な指導形式は個別指導・集団指導・自習形式の3種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。

指導形式名メリットデメリット
個別指導
(マンツーマンレッスン)
・1人あたりの指導時間が長い
・一貫性のある指導を受けられる
・講師との相性により学習効率が左右される
・自身で学習へのモチベーション管理が必要
集団指導・学習仲間と切磋琢磨しながら学習できる
・学習へのやる気を維持しやすい
・自分のペースで学習しにくい
・1人あたりの指導時間が少ない
自習形式自分のペースで学習できる・不明点の解消に時間がかかる
・モチベーションの維持が難しい

指導形式を把握しないままスクールを選ぶと、希望する学習ペースで学べないためストレスがたまったり、学習のモチベーション維持に苦労してしまいます。その結果、Webデザインの学習自体が苦痛になりかねません。

そのため、あらかじめ指導形式とメリットやデメリットを確認し、自分にあうか確認しましょう。

各指導形式に適した人の特徴

それぞれの指導形式に適した人の特徴は次のとおりです。

指導形式名適した人の特徴
個別指導
(マンツーマンレッスン)
短期間で効率的にスキルを習得したい人
集団指導・自己研鑽の習慣がない人
・周囲の影響を受けやすい人
自習形式Webデザインを学んだことがある人

個別指導は、講師の指導時間が長く自分のペースで進められます。そのため、短期間で効率的にスキルを習得したい人におすすめです。

集団指導は、Webデザインの学習仲間ができるため、モチベーションを維持しやすい点が最大の特徴です。自己研鑽の習慣がない人や周囲の影響を受けやすい人にはおすすめの指導方式といえます。

また、自習形式は自分のペースで好きな時に好きなだけ学習できますが、不明点の解消に時間がかかりがちです。Webデザインを学んだことがある経験者が、改めて学びなおしたいときなどにはおすすめです。

在籍講師も要チェック

学びやすさや目的のスキルが習得できるかなどの観点で「どんな講師から指導を受けるか」は、指導形式と同じくらい重要です。そのため、あらかじめ在籍講師の詳細も確認しておきましょう。

各Webデザインスクールの公式サイトには、次のように在籍講師の詳細を公開しているところがあります。

在籍している講師現役Webデザイナー
講師の在籍数200名以上
講師の平均年齢33歳
経験業界数平均6業界

※SAMURAI ENGINEERを例に掲載しています。

在籍講師の詳細を確認できないWebデザインスクールは、現役Webデザイナー以外が講師を担当していたり、全体的に講師の質が低めという傾向があります。

なお、講師の詳細を公開していないスクールの場合であっても、カウンセリングで質問すれば説明してもらえる可能性があります。気になるスクールが講師の詳細を公開していない場合は、無料カウンセリングで確認しましょう。

ポイント4:コース・カリキュラム

コースやカリキュラムも、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。一見同じように感じられるスクールでも、次のようにコースやカリキュラムごとに習得できるスキルは異なります。

スクール名取得できるスキル
侍エンジニア・HTML/CSS
・Photoshop
・Adobe XD
・WordPress
インターネットアカデミー・Photoshop
・Illustrator
デジハリオンライン・HTML/CSS・JavaScript・Photoshop・Illustrator

また、Webデザイナーへの就業や副業での収入獲得・フリーランスへの独立など、コースの目的次第でカリキュラムの難易度が異なる点にも注意が必要です。

どれだけ料金が安かったり、評判がよいスクールでも、自分自身の目的を達成できなければ意味がありません。そのため、目的の実現に必要なスキルが習得できるカリキュラムであるかをチェックしましょう。

カリキュラムの主な種類

スクールの主なカリキュラムはテキストと動画形式の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。

カリキュラムの形式メリットデメリット
テキスト形式・学習内容の振り返りやすい
・画面を閲覧できる環境であれば学習を進められる
理解度が高まりにくい
動画形式テキストには収まらない情報量を学べる音声を聞ける環境でしか学習できない

音声を流せる環境がない人や活字を読むのが好きな人は、テキスト形式のカリキュラムがおすすめです。一方で効率的に学習したい人、動画視聴にストレスを感じない人は動画形式のカリキュラムを選ぶようにしましょう。

特定の目的実現に特化した目指すコースもある

先にて少し触れたとおり、スクールでは次のような特定の目的実現に特化したコースを提供しています。

Webデザイナーへの就職・転職Webデザイン教養コース(侍エンジニア)
・集団コース/個別コース(ZeroPlus)
副業案件の獲得副業スタートコース(侍エンジニア)
はじめての副業コース(TechAcademy)
フリーランスWebデザイナーとしての独立フリーランスコース(侍エンジニア)
・Webデザイナー講座フリーランスプラン(デジハリオンライン)

Webデザイナーとしての就職や転職を目指せるスクールでは、面接対策や書類添削など充実したキャリアサポートを利用可能です。また、副業案件の獲得を目指せるスクールの場合は、Webデザインの副業案件を紹介してくれるところもあります。

なお、一般的に特定の目的実現に特化したコースは、通常コースよりも受講料金が割高になりがちです。そのため、自分自身の予算とも相談も十分考慮した上で検討しましょう。

ポイント5:学習へのサポート内容

学習へのサポート内容も、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。レッスンの有無や講師への相談など、受講形式やカリキュラムと同様に、スクールごとで学習へのサポート内容は異なります。

スクール名主な学習サポート内容
侍エンジニア・オンラインでのQ&Aサポート
・ポートフォリオ作成支援
・オリジナルWebサイトの制作支援 など
TechAcademy・オンラインでのQ&Aサポート
・課題レビュー など
WithCode30分以内の質問回答

スクールによっては、教材の提供のみでレッスンや質問対応を行っていないところもあります。しかし、学習中に挫折しないためには、サポート内容が手厚いスクールを選ぶことが必要です。

レッスンの頻度や時間はスクールごとで異なる

レッスンの有無だけでなく、頻度や時間もスクールごとで異なります。

スクール名レッスンの頻度/時間
侍エンジニア60分のレッスンを週1回
TechAcademy30分のレッスンを週2回
RaiseTech2時間のレッスンを週1回

レッスンの頻度や1回あたりの時間を確認しないままスクールを選ぶと、レッスンを受ける時間を確保できないケースもあります。

なお、自分にあうスクールを見つけるためには、レッスンを実施可能な曜日や時間帯も確認し、予約しやすいかも確認することが重要です。

質問への対応時間も要チェック

レッスン外で質問可能な対応時間も、あらかじめ確認しておきましょう。レッスン外に質問できる時間帯もスクールごとで異なります。

スクール名レッスン外の質問対応時間
侍エンジニア全日8~22時
TechAcademy全日15~23時
CodeCamp全日7~23時40分

効率的にWebデザインの学習を進めるためには、レッスン以外の時間をどう使うかが重要です。

自分自身が学習する時間帯とレッスン外の質問対応時間帯があわないスクールを選ぶと、自習時に発生した不明点が解消できずに積み残されてしまいます。その結果、効率的な学習が行えずWebデザインの習得に時間がかかることも。

あらかじめ質問対応時間を確認しておけば、効率的に学習を進められます。

ポイント6:目的実現へのサポート内容

目的実現へのサポート内容
目的実現へのサポート内容

目的実現へのサポート内容も、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。

提供コースが異なるように、目的実現へのサポート内容の有無やその内容も、スクールごとで違いがあります。

スクール名就職/転職支援副業/フリーランスへの独立支援
侍エンジニア・履歴書/職務経歴書の作成および添削
・求人案内/応募支援
・業界/職種/キャリアパスについての情報提供・面接対策 など 
・受講期間中に実案件を実践可能
・案件獲得から納品までをサポート など
本気の
パソコン塾
・非公開の独自求人を多数提供
・個別で面接対策を実施
・経歴書作成サポート など
デジタル
ハリウッド
STUDIO
by LIG
・履歴書/職務経歴書の添削
・転職面談
・ポートフォリオ添削
・面接練習 など
デジハリ
オンライン
・就職・転職の個別相談
・非公開求人サイトの利用
・採用セミナーの開催 など
フリーランスの案件紹介

スクールによっては卒業後もサポートを提供しているところがあります。それらのスクールを選べば、卒業後であってもスクールで学習した内容の復習や質問などが可能です。

目的実現へのサポートが不足しているスクールを選んでしまうと、スクール受講中に1人で転職活動を進めたり、独立の用意を進めなければなりません。しかし、ノウハウがまったくない人では、期待する成果を出すのは難しいといわざるを得ません。

自分自身の目的を実現するためにも、その実現を充実したサポートで後押ししてくれるスクールを選ぶようにしましょう。

就職・転職支援の主な内容

Webデザインスクールでは、次のような就職・転職サポートが受けられます。

履歴書/職務経歴書の作成・添削サポート・志望企業から評価されやすい書類への作成支援
・受講生の魅力が伝わる書類作成へのアドバイス など
企業の求人紹介・受講生の希望や特性に合う企業を紹介
・優良企業の探すための方法をアドバイス など
面接対策・基本的な面接時のマナー指導
・面接でより魅力的にアピールする方法のアドバイス など
ポートフォリオの制作支援・企業に評価されやすいポートフォリオの作成支援
・スキルをアピールしやすいポートフォリオ作成への助言 など

はじめてWebデザイン業界への就職や転職を希望する人にとって、心強いサポートばかりです。そのため、正社員Webデザイナーを目指す人は、スクールの就職・転職支援についてもチェックしましょう。

副業/独立支援の主な内容

就職・転職支援と同様に、Webデザインスクールでは副業での収入獲得やフリーランスへの独立に向けたサポートも受けられます。

案件獲得サポート・スクールが保有するWebデザイン案件を受講生や卒業生に提供してくれる
・受講生や卒業生は副業やフリーランスとしての実績作りができる
最初の案件保証・実績がない副業WebデザイナーやフリーランスWebデザイナーは受注が難しいため、最初の1件目をスクールが保証してくれる制度
実案件の実施サポート・副業やフリーランスとして獲得したWebデザイン案件の対応から納品にいたるまでをサポート

なお、副業支援とはWebデザインの副業案件を獲得および遂行するためのサポートであり、独立支援とはフリーランスWebデザイナーとして独立するためのサポートを指します。

一般的に副業やフリーランスとして獲得した案件は自分ひとりで対応しなければなりません。しかし副業WebデザイナーやフリーランスWebデザイナーとしてデビューしたばかりの人は、さまざまな不明点などが発生するものです。

そのようなときも、上記のようなサポートがあれば安心して案件を受注することができるでしょう。

ポイント7:実績

実績も、Webデザインスクールを選ぶ前におさえておきたいポイントの1つです。スクールごとで、これまであげてきた実績は異なります。

スクール名実績
侍エンジニア・累計指導実績4万5,000名以上
・受講生の学習完了率98%
・無料カウンセリングの満足度98%
・受講生の転職成功率99%
・転職成功後の平均年収65万円UP
・転職成功後の離職率3%
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG9万人以上のクリエイターを輩出
TechAcademy転職後の平均年収21万円UP

優れたスクールは、公式サイトなどで卒業生の実績などを公開しています。逆に言えば、実績を公開していないスクールは「公開できるほどの優れた実績がない」あるいは「スクールを開校して間もない」のどちらかである可能性が高いのです。

実績を確認しないままスクールを選ぶと、目的を果たしにくかったり、スクール運営が未熟なためにさまざまな面で不満を感じやすくなります。その結果、学習に対するモチベーションを落とす要因になりかねません。

そのような事態を避けるためにも、あらかじめ実績をチェックしましょう。

スクールの実績を確認する方法

基本的に、スクールの実績は公式サイトで確認可能です。公式サイトに実績が明記されていない場合は、無料カウンセリングなどで直接確認してみることをおすすめします。

受講生・卒業生からの評判を確認する方法

口コミ内容がスクール自体の印象に直結する意味で、受講生・卒業生からの評判も実績を示す指標の1つです。受講生・卒業生からの評判は、下記から確認できます。

SNSex X(旧Twitter)
Webデザインスクールの口コミサイトex プロリア
Webデザインスクールが運営するWebメディアex SAMURAI ENGINEER Blog「卒業生の声

なお、口コミはそのすべてを鵜呑みにしないよう、注意が必要です。

スクールに対する感想は人によって異なります。そのため「悪い口コミがあったからNG」といった判断ではなく参考情報として活用するとよいでしょう。

失敗・後悔しないWebデザインスクールの選び方

概要をおさえたところで、ここからは失敗・後悔しないWebデザインスクールの選び方を、8つ基準にまとめて解説します。

選ぶ基準1:目的の実現を見据えたコースがあるか

各スクールの提供コースを確認した上で、自分自身の目的実現を見据えたコースがあるスクールを選びましょう。

自分の目的実現を見据えたコースがあるスクールを選べば、必要な学習支援やキャリアサポートを受けられます。その結果、最短距離で目的実現に近づけるでしょう。

一方で、目的実現を見据えたコースがないスクールを選べば、目的実現に時間がかかったり、最悪の場合は実現できないまま終わってしまうこともあります。

なお、目的実現を見据えたコースがあるかを判断するためには、スクールの公式サイトはもちろん卒業生の輩出実績を確認するのも効果的です。

選ぶ基準2:自身と同じ目的を実現した卒業生がいるか

卒業生のインタビュー記事や口コミなどを確認し、自身と同じ目的を実現した卒業生がいるスクールを選びましょう。

同じ目的を実現した卒業生が多い場合、そのスクールは自分の目的を実現できる可能性が高いスクールと判断できます。一方で、同じ目的を実現した卒業生がいないスクールを選んでしまうと、自分の目的を実現しづらいスクールを選んでしまいかねません。

そのため、自身と同じ目的を実現した卒業生がいるかで判断しましょう。

選ぶ基準3:費用の分割払いができるか

費用の分割払いができるか
費用の分割払いができるか

無理なく通えるよう、各スクールの支払い方法を確認し、次のような分割払いが可能なところを選びましょう。

受講料への出費が多すぎる場合、支払いに追われて思うように学習を進められないリスクがあります。無理なくスクールに通うためにも、予算内で出費をおさえることが重要です。

費用の分割払いができるスクールを選べば、毎月数千円から数万円で受講できます。それらのスクールであれば、毎月の費用をおさえながらWebデザインのスキルを習得可能です。

選ぶ基準4:通いやすい受講形式か

各スクールの受講形式を確認し、自身が通いやすいところを選びましょう。

オンラインは、時間や場所を問わず好きなときに学習を進められる点がメリットです。しかし、講師や受講生とのコミュニケーションが取りづらいため、人によってはモチベーション維持に苦労することもあります。一方で、通学は講師や他の受講生と共に学べる点がメリットであり、教室へ通学する時間や金銭を負担しなければならない点がデメリットです。

どちらの受講形式もメリットとデメリットがあるため、自分にあう受講形式で学べるスクールを選ぶことが重要といえます。

なお、自分にあう受講形式が判断できない場合は、Winスクールのハイブリッドレッスンなどオンラインと通学を併用できるスクールを選ぶのがおすすめです。

選ぶ基準5:学びやすい指導形式か

個別指導や集団指導など各スクールの指導形式を確認し、自分が学びやすいところを選びましょう。

自分のペースで学習を進めたい人や講師への質問時間を重視する人は、個別指導がおすすめです。一方でWebデザインを学ぶ仲間とともに頑張りたい人は集団指導が適しています。

なお、自分にあう指導形式が判断できない場合は、スクールが実施する無料カウンセリングで相談したり、体験授業に参加してみることをおすすめします。

選ぶ基準6:対応時間が学習スケジュールにあうか

対応時間が学習スケジュールにあうか
対応時間が学習スケジュールにあうか

レッスンや質問の対応時間はスクールによって異なるため、自身の学習スケジュール(時間帯)にあうところを選びましょう。

対応時間が学習スケジュールにあうか判断するためには、スクール受講後における1日の流れをシミュレーションすることが重要です。その上で、気になるスクールのレッスンや質問に関する対応時間が、自身の学習スケジュールとマッチするかを確認しましょう。

なお、スクール受講後に忙しくなることが予想される人は、可能な限り対応時間が長いスクールを選ぶことをおすすめします。

選ぶ基準7:卒業後もサポートが受けられるか

各スクールの「卒業後のサポート内容」を比較し、受講期間終了後も支援を継続してくれるところを選びましょう。

スクール卒業時点で目的を実現できるのが理想です。しかし、さまざまな問題により思い通りにならないケースも考えられます。そのような事態も想定して、卒業後のサポート内容も確認しておくことが重要です。

卒業後も学習サポートやキャリアサポートを利用できれば、万が一のケースでも焦らず目的実現に向けて行動できます。

なお、スクールによっては有料で卒業後のサポートを提供しているところもあるため、金額や期間については十分注意しましょう。

選ぶ基準8:カウンセリングの印象は良いか

気になるスクールの無料カウンセリングに参加し、スクールのスタッフや講師の印象で選びましょう。

多くのプログラミングスクールでは無料で受けられるカウンセリングや体験授業を開催しています。無料カウンセリングでは、スクールに関する不明点や疑問点はもちろん、Webデザイン業界の動向や将来性など、さまざまな質問に答えてくれます。

そのような質問の回答内容はもちろん、終始親身に対応してくれるスクールであれば、満足度が高いスクールである可能性が高いといえます。

なお、無料カウンセリングは時間に制限があるため、事前に質問をまとめておくことをおすすめします。聞いておきたいポイントは次のとおりです。

  • 1.サポートや支援サービスの利用に条件があるか
  • 2.レッスン日程の変更やキャンセルができるかどうか
  • 3.途中退会や受講期間の延長ができるかどうか
  • 4.担当講師やコース(カリキュラム)を途中変更できるかどうか
  • 5.卒業後のサポートがあるかどうか
  • 6.受講までに必要な準備物や学習すべきことがあるか

無料カウンセリングは、受講前にスクールで働く人と接することができる貴重な機会です。より有意義なものとするためにも、しっかりと準備をして当日を迎えるようにしましょう。

選んではいけないWebデザインスクールの特徴5つ

選んではいけないWebデザインスクールの特徴5つ

なかには、スクール選びに失敗しないか不安な人もいますよね。

そこで、ここからは選んではいけないWebデザインスクールの特徴を、5つにまとめて解説します。

特徴1:実務を想定したスキルを身につけられるかがわからない

公式サイトをみても実務を想定したスキルが身につけられるかわからないスクールは、選ばないようにしましょう。

カリキュラムに自信がないスクールやレベルが低いカリキュラムを提供しているスクールは、公式サイトにカリキュラムの内容を明記していないものです。一方で優れたスクールは、公式サイトにカリキュラムや学べる内容を公開しています。なぜならば、提供しているカリキュラムが受講生の役に立つと自信を持っているからです。

そのため、期待するスキルを習得できるかわからないスクールは選択肢から除外することをおすすめします。

特徴2:どんな卒業生を輩出しているかが確認できない

公式サイトに卒業生の輩出実績が明記されていないスクールは、選ばないようにしましょう。

そのようなスクールの卒業生はWebデザイナーとしての転職やフリーランスへの独立に失敗するなど、目立った成果を残せていない可能性があります。さらにいえば、卒業生が成果を残せないほどカリキュラムの質が悪かったり、サポートが満足に受けられないスクールであることもあるかもしれません。

良いスクールであれば、卒業生の就職および転職先企業や、案件獲得実績を公開していることが多いです。

卒業生の輩出実績が不明なスクールは、可能な限り避けることをおすすめします。

特徴3:在籍講師の詳細がわからない

在籍講師の経歴やスキルなどといった詳細が不明なスクールは、選ばないようにしましょう。

質が悪いスクールの場合、Webデザイナーとしての就業経験がない人、あるいはWebデザインの知識があまりない人も講師を担当している可能性があります。残念ながらそのような講師の場合、Webデザインについて学べることは皆無です。

優れたスクールは、一定年数以上活躍しているWebデザイナーや厳しい選考を突破したWebデザイナーのみが講師を担当できるようになっています。

そのため、在籍講師の詳細が不明なスクールは注意しましょう。

特徴4:受けられるサポートの詳細を確認できない

受けられる具体的なサポート内容が確認できないスクールは、選ばないようにしましょう。

そのようなサポートでは、学習サポートやキャリアサポートがまったく付いていない可能性もあります。また、場合によっては無料で利用できず、別途支払いが必要になることも。

サポート内容が充実していない、あるいはサポートを利用できない場合、高額な受講料金を支払ったにも関わらず独学と変わらない環境でWebデザインを学ぶことになりかねません。

そのような事態を避けるためにも、サポートの詳細を公開していないスクールは避けるべきです。

特徴5:調べても受講生からの口コミが出てこない

SNSなどを調べても受講生の口コミが見つからないスクールは、候補から外すのが賢明です。

口コミがないスクールは、そもそも受講生がほとんどいない可能性があるからです。もしくはスクール側が、悪い口コミをさせないために、SNSへの投稿を制限しているかもしれません。

良いスクールや受講生が多いスクールであれば、SNSなどの口コミも多くなるものです。さらにポジティブな口コミはもちろん、ネガティブな口コミも見つかります。

そのため、口コミが見つからないスクールは要注意といえるでしょう。

Webデザインスクールの選び方にまつわるFAQ

最後に、Webデザインスクールの選び方にまつわるよくある質問へまとめて回答します。

返金保証みたいなサポートはある?

スクールによっては返金保証制度を利用できるところがあります。

主な返金保証制度は次の3つです。

  • 内容に納得できなかった場合の返金保証制度
  • 転職先が決まらなかった場合の返金保証制度
  • 予定より早く学習が終了した場合の返金保証制度

なお、返金保証制度を利用するためには、さまざまな条件を満たす必要があります。あらかじめ、返金保証制度を利用できる条件や期間は確認しておきましょう。

スクールは途中で辞めてもいいの?

どのスクールであっても、途中退会は可能です。

ただし、多くのスクールでは個人都合による途中退会の場合、受講料は返金されません。また、退会申し込みが可能な期間などが設けられているところもあります。

いずれにしても、受講生にとって途中退会で得るものがないことは事実です。途中退会の理由はさまざまですが、可能な限り事前にスクールを調べ、自分にあうところを選ぶようにしましょう。

事前に用意しておかないといけないものは?

事前に用意するものはスクールによって異なりますが、パソコンは用意しておく必要があるところが多いです。なお、ストレスなくWebデザインを行うためには、パソコンのスペック(性能)も考慮して準備しましょう。

スペックはさまざまな項目がありますが、最低でも以下を満たすPCを用意することをおすすめします。

CPUCore i5以上
メモリ16GB以上
グラフィックボート予算に余裕があれば有り

PCについて詳しくない人は、スクールの無料カウンセリングで確認しましょう。

まとめ

今回は、8つの基準でWebデザインスクールの選び方を解説しました。

Webデザインが学べるスクールはたくさんあるため、どこにしようか迷いがちです。一見それぞれの違いがわかりにくいため、なんとなく選んでしまう人もいます。しかし、そのような選び方をしてしまうと、入校後に期待していたスクールではないことに気づき、後悔しかねません。

そのような状況に陥らないためにも、今回紹介したスクールの選び方を参考に、自分にあうところをみつけてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
Webライター8年目。IT企業でPM(プロジェクトマネージャー)として複数プロジェクトの管理を行う傍ら、2017年からWebライター活動を開始。IT分野を中心に、オウンドメディアの記事執筆を担当。2021年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、現役エンジニアならではの視点を意識し、読者に有益な情報提供を心掛けています。
【専門分野】
Web開発/プロジェクトマネジメント
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
AWS Certified Developer - Associate認定

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