そもそもJavaScriptとは何?初心者でも勉強できる?
JavaScriptは具体的にどのように使われている?
JavaScriptは、ほとんどのWebサイトで取り入れられているプログラミング言語。企業や実際に開発しているユーザーからの評価も高く、昔から今も廃れること無く使われています。
この記事では、JavaScriptの概要やJavaScriptでできること、学習のロードマップなどを解説。最後まで読めば、JavaScriptの基本の書き方や使い方もわかりますよ。
この記事の目次
JavaScriptとは何か?初心者向けに解説
JavaScriptとは、ブラウザ上で動くプログラミング言語です。JavaScriptを使うと、次のようなことが実現できます。
- ポップアップウィンドウを出現させる
- ブラウザ上で画像を拡大表示してWebページを見やすくする
- メッセージ送付やパスワード入力のフォームを設置する
- カーソルを合わせると表示されるメニューの設置
- スライダーの作成
- カウントダウンタイマーの設置
- 最新のランキングを表示
- 内容の並べ替え
- 検索機能の作成
- ゲームの作成
JavaScriptは、世界中ほとんどのWebサイトで使われています。JavaScriptを学ぶメリットとしては、次のような内容が挙げられます。
- どんなWebアプリの作成にも使える
- 仕事内容が豊富
- 将来性が高い
下記からはJavaScriptについてさらに詳しくみていきましょう。
JavaScriptの歴史
JavaScriptは、1990年代にNetcpape Navigator 2.0というブラウザに初めてLiveScriptという名で実装。その後1995年に、JavaScriptと改名されました。
当時はHTMLとCSSだけのWebサイトが一般的でしたが、JavaScriptの誕生によってリッチな表現を追加できると注目されました。1997年には、国際標準化団体ECMAインターナショナルがJavaScriptのコア部分を標準化。
さらに、jQueryをはじめとしたライブラリやフレームワークが続々と誕生し、JavaScriptはより便利に活用できるようになりました。
次の記事では、JavaScriptの歴史をJavaScriptライブラリやフレームワークが生まれた背景も交えて紹介しているので、あわせて参考にしてください。

JavaScriptの将来性・需要
JavaScriptは将来性が高く、今後の需要も見込める言語です。
JavaScriptは活用できる幅が広いため、さまざまな企業のWebサイトで活用されています。JavaScriptにとってかわるプログラミング言語も出てきておらず、今後も需要が高い状態が続くと考えられます。
多くの企業がJavaScriptを活用していることは、評価の高さの現れとも言えます。また、JavaScriptを利用して開発する現役ユーザーからも高い評価を得ています。
具体的に、評価が高いポイントは次の通りです。
- ブラウザだけで動かせる
- 作ったプログラムがすぐに見られる
- フロントサイドでもサーバーサイドでも使える
- WindowsでもMacでも動く
JavaScriptは汎用性が高いためさまざまな分野で使われますが、その中で多くの割合を占めるのがフロントエンド部分の設計・開発です。安定した需要があり、未経験でも転職しやすい傾向があります。
JavaScriptを使用しているエンジニアの平均年収
ITやテクノロジーに関する情報を発信しているTECH Streetは、2020年プログラミング言語別年収ランキングを発表しています。このランキングは、「doda」に会員登録を行った20代~50代のITエンジニアに調査した結果を集計したもの。
JavaScriptを使用しているエンジニアの年収は年代別に次のとおりです。

次に、エンジニア全体の年代別の平均年収を見てみましょう。

上記2つのデータを比較すると、JavaScriptを利用しているエンジニアの年収は、どの年代でもエンジニア全体の平均年収より高いことがわかります。
JavaScriptエンジニアが高年収な理由は次の通りです。
- WEBアプリ開発において不可欠で高需要だから
- 多様なアプリケーションを作れるから
- 仕事内容が豊富だから
なお、下の記事ではJavaScriptエンジニアの年収を、高い理由や働き方の特徴も交えて紹介しているので良ければ参考にしてください。

JavaScriptとJavaとの違い
JavaScriptと名前の似ている「Java」は、名前が似ているだけで全く別のプログラミング言語です。構文や命令規則は踏襲されていますが、用途は全く違います。
もともとJavaScriptは「LiveScript」という名前で開発されていました。しかしJavaは当時から絶大な人気を誇っており、その勢いに乗るためにLiveScriptからJavaScriptに変更したと言われています。
「JavaScript」に名称が変更された1995年から、マイクロソフト社のブラウザであるInternet Exprolerを含め、いくつかのブラウザで使われるようになりました。現在でもJavaScriptは毎年のようにバージョンアップされており、便利な機能が追加され続けています。
JavaScriptでできること
ここまでJavaScriptの概要や年収について解説してきましたが、ここからは実際に何ができるのかを解説しましょう。JavaScriptは、動きのある全てのWebサイトやサービスで利用されています。
具体的には、次のような内容に使えます。
- Webサイトに動きを加える
- イベントに対して動作させる
- 非同期通信
それぞれどんな内容なのか、詳しく解説します。
Webサイトに「動き」を加える
JavaScriptを利用することで、Webサイトを構成しているHTMLとCSSを操作できます。つまり、画面に表示されているボタンやメニューにアニメーションや効果をつけて、ユーザーが使いやすいWebサイトを作成できます。
Webサイトは利便性が高いほうが好まれます。利便性が高いWebサイトを作れることが、JavaScriptが好まれて利用される理由のひとつです。
イベントに対して動作させる
JavaScriptは、マウスのスクロールやクリックといった動作をイベントとして取得可能です。このイベントと上記の動きを組み合わせることで、さまざまな動作を作れます。
具体的な事例としては、次のような内容です。
- 申し込みボタンを押した際にエラー項目を表示
- 住所取得ボタンを押すと自動的に住所を入力
間違い防止や自動での入力も、Webサイトの利便性を上げる効果があるためによく利用されています。
非同期通信
非同期通信はなじみの無い言葉だと思いますが、日常的に使われている機能です。前提として、JavaScriptでは同期・非同期いずれかの処理を行えます。
同期処理 | 特定の処理が終了次第、次の処理に進む |
非同期処理 | 特定の処理の終了を待たず、次の処理に進む |
一般的なWebサイト・アプリの多くに使われている「同期処理」では、実行中の処理が終了してから次の処理に進むため、Webサイト・アプリの利用者には待ち時間が発生します。
しかし、Googleマップのように非同期処理が行われているWebサイト・アプリではサーバーから情報を取得している一方、画面上での操作は受け付けているため、利用者は待ち時間なくWebサービスを活用可能です。
実際、Googleマップを表示している場所から上下左右に動かすと、足りない部分の地図だけが追加で表示されます。足りない部分だけを通信して画面更新する処理に、非同期処理が使われています。
Googleマップの利用者にはリアルタイムで結果が表示されているように見えるものの、裏ではサーバーからの情報処理が進んでいる状態、というわけです。
なお、次の記事ではJavaScriptでできること・作れるものを詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

JavaScriptの特長
JavaScriptは、とても使い勝手の良いプログラミング言語です。代替される言語がなく、フロントエンドといえばJavaScriptと言われるほど。
JavaScriptの具体的な特長は、次の3つです。
- ブラウザに実行環境が搭載されている
- フロントエンド・サーバーサイド両方の開発が可能
- ライブラリ・フレームワークが豊富
1つずつ解説していきます。
ブラウザに実行環境が搭載されている
JavaScriptは、ブラウザさえあれば実行できるのが大きな特徴。なぜなら、ブラウザにJavaScriptの実行環境が搭載されているからです。
Ruby・PHP・Pythonなど他の言語は、実行環境を自分で整える必要があります。しかしJavaScriptはその必要がありません。
プログラミングの実行環境を準備することで挫折する人は多くいます。そのため、環境を整えなくても良い手軽さは初心者にとって重要なポイントです。
IE・Edge・Chrome・Firefox・Safari・Operaなど、ほぼすべてのブラウザでJavaScriptを最初から実行できます。ただし、各ブラウザによって多少動作が違う可能性があるため注意が必要です。
フロントエンド・サーバーサイド両方の開発が可能
JavaScriptは、もともとフロントエンドの開発が主軸でした。しかし現在は、Node.jsというサーバー側も開発できるソフトがあります。
そのため、JavaScriptを習得すればフロントもサーバーも開発できるようになりました。また、「Google Apps Script」というGoogleのサービス上で動くマクロもJavaScriptを使っています。
JavaScriptを覚えるだけで、Webアプリケーションの開発の選択肢はかなり広がります。
ライブラリ・フレームワークが豊富
JavaScriptにはライブラリやフレームワークが豊富に用意されており、短時間で質の高い機能を作成できます。ライブラリは、開発するときによく利用される機能を、簡単に使えるようまとめておいたもの。
JavaScriptのライブラリとして代表的なのは、jQuery(ジェイクエリー)/Ajax(エイジャックス)などです。Web画面のテキストや入力されたものを簡単にJavaScriptで使えるなど、多彩な機能が提供されています。
フレームワークは、アプリケーションやプログラムで共通するような枠組みの部分を用意してくれるものです。フレームワークを利用することで、Webアプリやサービスが作りやすくなります。
JavaScriptのフレームワークとして代表的なのはReact(リアクト)/ Angular(アンギュラー)/Vue(ビュー)などです。

フレームワークは、家づくりに例えるなら基礎工事や骨組みを提供するもの。あとは壁や内装を自分好みにカスタマイズしていくイメージです。
下の記事では、おすすめのJavaScriptフレームワークを使用するメリットやデメリットも交えて紹介しているので、良ければ参考にしてください。

JavaScriptの学習ロードマップ
JavaScriptを学習するときには、次のロードマップに沿って進むのがおすすめです。
- 1.HTML・CSSを勉強する
- 2.JavaScriptの文法・構文を勉強する
- 3.ライブラリを勉強する
- 4.JavaScriptの環境構築を行う
- 5.フレームワークを勉強する
- 6.アニメーションを作ってみる
JavaScriptは、Web開発に使われることが多い言語です。そのため、まずはWebサイトを作るのに欠かせないHTMLやCSSを学んでおきましょう。
次に、学習サイトなどを利用してJavaScriptの文法・構文を学習します。文法や構文がある程度わかるようになったら、次はライブラリについて学びましょう。
ここまで進んだら、JavaScriptの環境構築を行います。それほど難しい作業は必要ありません。Webサービスを利用するか、エディタを使用するのが一般的なやり方です。
環境構築ができたら、フレームワークを学んでみましょう。フレームワークを学習したら、アニメーションを作成し、実際に動かしてみてください。
また、次の記事ではJavaScriptの勉強方法をおすすめ本や学習サイトも交え詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

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JavaScriptの基本の書き方・使い方入門

これまでは、JavaScriptの概要や学習方法を紹介してきました。ここからはJavaScriptがどのようなプログラミング言語なのかを理解するために、少しだけ簡単なプログラミングについて紹介していきます。
実際にプログラム言語に触れてみることで、JavaScriptがどういうプログラミング言語なのか体験しながら理解してもらえるでしょう。
JavaScriptのおすすめエディタ
JavaScriptに限ったことではありませんが、効率的にプログラミングを行うためにはエディタが必須です。エディタにはさまざまな機能がありますが、JavaScriptの場合次のような機能があるエディタを選ぶと便利です。
- プレビュー
- リビジョン
- 予測変換
- 構文の色分け表示
- ショートカットキー
- 2画面で動きを確認しながら操作できる
- コードの記述ミスがわかる
- カスタマイズ
JavaScriptにおすすめの無料エディタには、次のようなものがあります。
- Atom
- SublimeText
- Vim
なお、下の記事ではおすすめのJavaScriptエディタを特徴も交えて紹介しているので、あわせて参考にしてください。

JavaScriptの記述方法
JavaScriptはWebページにの中に「<script>~</script>」というタグを用意し、その中に実際の処理を書いていきます。具体的には次のような書き方です。
<!doctype html> <html> <head></head> <body> <script> // ここにJavaScriptを記述していく </script> </body> </html>
上記の様にWebページの中に直接書く方法を内部ファイル、HTMLとJavaScriptを分けて別々のファイルで用意する方法を外部ファイルと呼んでいます。
次の記事では、JavaScriptの書き方を基本ルールやコード例も交えて詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

挫折なくJavaScriptを習得するには
先ほど述べたとおり、JavaScriptは初心者にも学びやすいプログラミング言語です。しかし、初学者のなかにはJavaScriptといったプログラミング言語の習得に挫折する方も多くいます。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。


調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES
またこうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。


調査概要:プログラミングに興味がある方の意識調査
調査期間:2021/11/19~2021/12/3
対象者:プログラミング学習を検討している10代~50代の男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな...」とJavaScriptの習得自体を諦めかねません。
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冒頭で述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、初心者が現役エンジニアのようなプロに質問・相談できない状況でJavaScriptを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
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- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
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この記事のおさらい
JavaScriptとは、Webブラウザ上で動くプログラミング言語です。ほとんどのWebサイトで利用されています。
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・Webサイトに動きを加える
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