本日はJavaとJavaScriptの違いについて解説していきます。
この2つは名前が似ているので、初心者の人だと「JavaScript」を略して「Java」と勘違いする人も多いですが、JavaとJavaScriptは全くの別物なのです。
JavaとJavaScriptはどちらがおすすめなの?
このような疑問を抱えている人に向けて、今回は、JavaとJavaScriptの違いに加えて下記の内容も一緒に解説していきます。
- JavaとJavaScriptで具体的にできることの違い
- どちらがおすすめか?学ぶとエンジニアとして有利なのか?
わかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、次の記事ではそもそもJavaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることをわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説
この記事の目次
JavaとJavaScriptの違い
JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、全く別のプログラミング言語です。
その違いは下記のように例えられています。
“メロン”と“メロンパン”くらい違う
引用:JavaとJavaScriptの「別物感」を印象づけるフレーズ集
この2つは「甘い」ということと「同じ単語が入っている」くらいしか共通点がないですね…
JavaとJavaScriptも同じです。
「プログラミング言語である」と「同じ単語が入っている」ということくらいしか共通点がないほど、用途から書き方まで全てが違うのです。
JavaとJavaScriptのそれぞれの特徴
そもそもこの2つは、全く違う目的で使用されています。
まずはどのように違うのか、それぞれの特徴や歴史を紐解いてみましょう。
Javaとは

Javaは、Sun Microsystems社(2010年にOracle社が買収)が1996年に正式バージョンを発表したプログラミング言語です。
バージョンアップを重ねて進化を続けていて、現在の最新バージョンはJava 8です。(2018年7月時点)
Javaは世界的に見ても人気の高いプログラミング言語としての地位を確立しています。
検索数などからプログラミング言語の人気をランキング化したTIOBE INDEXを見ると、Javaはシェア1位(2019年11月現在)となっています。
Javaの最大特徴は環境に依存しないということです。
JavaはJava仮想マシン(JVM)の上で動きます。JVMはJavaのプログラムを動かすために必要なソフトウェアです。
Javaが登場する前に書かれたプログラムは、WindowsやOS Xなど動作する環境が決まっていて、それ以外では動作しませんでした。
Javaでは環境の違いをJVMに吸収してもらうことで、どんなコンピュータ上でも動くことができるのです!
JavaScriptとは

JavaScriptは、Netscape Communications社が開発したWebプログラミング言語です。
Webページの見栄えをよくしたいユーザーがWebページに取り入れたことで普及していきました。
JavaScriptの特徴は、あまりプログラミングの知識もなく、開発環境がそろっていなくても手軽に始めることができる点です。
Internet ExplorerやGoogle ChromeといったWebブラウザと、テキストエディタ(メモ帳など)があれば開発することが可能です。
JavaScriptについてもっと知りたい!という方は、下記の記事も併せて読んでみてください。

JavaとJavaScriptの4つの違い
では、今までの情報を踏まえて、4つの違いを紹介していきましょう。
開発した会社が違う
まず、開発した会社が違います。JavaはSun Microsystems社が、JavaScriptはNetscape Communications社が、それぞれ開発したプログラミング言語です。
また、その目的や文法、利用される分野も異なります。
目的が違う
Javaは「Write Once, Run Anywhare(一度プログラムを書けば、どんなハードウェアでも動作する)」ことを目指して開発されました。
JavaScriptは、容易に開発できる手軽さと素早さを求めて開発されています。
文法が違う
文法の違いとしては、Javaではデータ型というものを最初に固定で決める形式(静的型付)を取ります。
一方、JavaScriptではデータ型を適宜変更できる形式(動的型付)を取ります。
Javaは、コンパイル(コンピュータが処理できる形に翻訳)が必要ですが、JavaScriptはコンパイルが必要ありません。
利用される分野が違う
Javaは業務システムやTwitterなどのWebサービス、スマートフォン用(Android)向けアプリなどを開発することができます。
JavaScriptは、Webブラウザ上で色を変えたり、ポップアップ表示をさせるといった動きがあるWebページを開発する際に主に使われています。
JavaとJavaScriptの名前が似ている理由
JavaとJavaScriptは全くの別物なのに、なぜ名前が似ているのでしょうか?
そもそもJavaScriptは、開発当初はLiveScriptという名前でした。
しかしJavaが発表された当時、世界中のユーザーから非常に注目されていたので、人気に便乗しようと名前を変更しました。
これがJavaScriptという名前の由来です。
そのため、あまりプログラミングに詳しくない人から見ると、名前が似ているので同じようなプログラミング言語だと誤解されるようになってしまったのです。
JavaとJavaScriptどちらの言語を選べばいいのか

業務システムやアプリ開発をしたいならJava
Javaは、携帯電話やスマートフォンなどで使われる小規模なアプリケーションから、銀行で使われるような大規模な業務システムを開発する際にも用いられます。
多くの種類のソフトウェアを開発でき、応用がきくプログラミング言語です。
そのため、ニーズが高く多くの仕事があります。ただ、覚えることが多く難しいため、習得も簡単ではありません。
そのかわり、スキルを身につけることができれば、「高単価のエンジニア」を目指すことができます。

WebサイトやWebサービスを作りたいならJavaScript
JavaScriptは、Webサービスにおいて利用者が閲覧、操作する部分を担当するフロントエンジニアなどの職種での案件が豊富です。
また、Webブラウザだけで動作確認できるため、学習を始めやすいプログラミング言語でもあります。
HTMLの新しいバージョンHTML5に対応するアプリケーション開発では重要なスキルとなります。今後、さらに需要が増えると予想されます。

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