Javaの勉強手順が知りたい
Javaのおすすめ勉強方法が知りたい
プログラミング言語の中でも需要の高い「Java」を勉強したい方は増えています。しかし、プログラミング初心者だと、勉強手順や勉強方法がわからないこともありますよね。
Javaは習得難易度が高い言語なので、無計画に勉強を始めると挫折する恐れがあります。そうならないためにも、本記事を読んでJavaの勉強手順や勉強方法を押さえておきましょう。
プログラミング初心者の方向けにわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
また、次の記事ではそもそもJavaとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることをわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。
→ Javaとは?初心者向けに言語の特徴や用途をわかりやすく解説
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
SAMURAI ENGINEER Blog編集部
日本初の現役エンジニア講師によるマンツーマン専門プログラミングスクールを運営。卒業生は累計28,000名以上。挫折しないプログラミングスクールNo.1にも選ばれています。2013年創業以来の運営で得た知見をもとに、プログラミング学習・スクールの選び方・エンジニアのキャリアについて専門的な立場から解説します。
この記事の目次
Javaを勉強する前に:基本的なことを知ろう

まずは、Javaの基本的なことを知りましょう。下記の2つについてご紹介します。
- そもそもJavaとは
- Javaでできること
そもそもJavaとは
「Java」は、国内外で安定した人気を持つプログラミング言語です。1995年にリリースされてから現在に至るまで、多くのプログラマーに使われてきました。
JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)と呼ばれる仮想環境を、OS上に自ら作り出して動作するのが最大の特徴です。ほとんどのコンピューターOS上でプログラムを実行可能なため、Javaは高い汎用性を持ちます。
ただしJavaの文法には複雑なものが多く、汎用性は高いものの習得が難しい言語です。「Javaの基礎知識を動画で学びたい」という方は、こちらの動画をぜひチェックしてみてください。
Javaでできること
Javaは汎用性が高いプログラミング言語で、さまざまな開発分野に使われています。代表的なものは、下記の4つです。
- Webサービス開発
- 業務システム開発
- Androidアプリ開発
- 組み込みシステム開発
Javaは幅広い環境で動作することに加え、処理速度も比較的速い言語です。そのため、速度が求められる業務システムや組み込みシステムの開発にも使われています。
Javaでできることを詳しく知りたい方は、次の記事をご一読ください。


ステップ1:Javaの勉強目的を決めよう
Javaの用途によって、重点的に学ぶべき内容も変わります。勉強を始める前に、Javaを勉強して何がしたいのか、目的を決めましょう。
たとえば、下記のような目的が考えられます。
- JavaでオリジナルのWebアプリを作る
- JavaでオリジナルのAndroidアプリを作る
目的がはっきりしていると、モチベーション維持も容易となります。反対に目的が不明確だと、優先度の低い内容に多くの勉強時間を費やし、遠回りとなりやすいのです。
目的を決めるときには、1つに絞ることをおすすめします。あれもこれもと目的を増やすと勉強の課題が増え、結局どれも中途半端になりやすいためです。
ステップ2:Javaの勉強計画を立てよう【勉強時間の目安付き】

プログラミング未経験の場合
1つのプログラミング言語を基礎レベルまで習得するには、一般的に200時間程度は必要と言われています。実際に多くの大手スクールでも、最短コースの所要時間は200時間程度を目安としています。
当社が行った現役エンジニアがエンジニアになるまでにかかった時間と期間の調査(PR TIMES)では、下記の結果がでています。

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター50名
プログラミングスクールへ通った人
- 1日あたりの平均学習時間:4時間24分
- 平均学習期間:17ヶ月
プログラミングを独学で勉強した人
- 1日あたりの平均学習時間:3時間30分
- 平均学習期間:18.3ヶ月
いずれにしても1日あたり3時間以上、期間として1年半以上の学習が必要となります。さらにJavaは習得難度が高いことを考えると、より多くの時間・期間が必要と考えておくのが賢明です。
実務レベルまで習得する場合は、開発分野ごとの専門知識も必要となります。スキルや勉強方法によりかなり差がありますが、最低限の実務レベルでも1,000時間、独学であれば、2,000時間以上かかることも珍しくありません。
Javaの独学にかかる時間を短くするコツを知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

プログラミングの経験がある場合
Java以外のプログラミング言語を学んだ経験がある方の場合は、習得にかかる勉強時間を短くできます。
Javaの重要概念として、「オブジェクト指向」があります。他の言語でこの概念をしっかり理解していれば、数十時間でJavaプログラムが書けるレベルまで到達できるでしょう。
一方でオブジェクト指向の概念がない「C言語」などの言語を学んだ方は、もう少し多くの勉強時間が必要です。基礎レベルの習得には、100〜200時間ほどは見積もっておきましょう。
Javaのオブジェクト指向について詳しくは、次の記事をご覧ください。

未経験者が学習時間を短くする方法
上で話した通り、独学の場合1,000時間の学習時間が必要とされています。
当社が独自に実施したプログラミング学習の挫折についてのアンケート(298名を対象)では、プログラミング学習を行った人の87.5%は挫折していました。

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
サンプル数:n=298
調査対象:10代〜80代の男女
ただでさえJavaは、他のプログラミング言語よりも挫折率が高いと言われています。学習時間を短くするには、学習の方法や進め方を根本から見直す必要があるのですが、それが以外だとプログラミングスクールに通って経験者から直接教えてもらうという手段もあります。
スクールに通うことで、独学ではエラーにつまづいてなかなか解決できずに学習が止まってしまうところを、講師から解決方法を教えてもらいながら順序よくスキルアップすることができます。
弊社「SAMURAI ENGINEER」では、あなたの理想の人生像→エンジニアとしてのキャリア→キャリアを最短で歩める言語・スキル選定を行って学習指導を個別に行っています。
具体的に知りたい!
というあなたは、下記の記事で大好評の無料カウンセリングの流れを詳しく解説していますので、見てみてください。


ステップ3:Javaの環境を構築しよう
Javaの勉強を始める前に、環境構築を行いましょう。Javaの文法を学ぶときに、動かしながら覚えやすくなります。具体的には、下記3つの導入をおすすめします。
【必須】JDK(Java Development Kit:Java開発キット)
【任意】統合開発環境(IDE)
【任意】Git
Javaプログラムの実行には、「JDK(Java Development Kit:Java開発キット)」のインストールが必須です。まずはJDKをインストールしましょう。
「統合開発環境(IDE)」は、プログラムの作成や変換(コンパイル)、実行といった開発に必要な機能をまとめたソフトウェアです。Javaの開発では、「Eclipse」と呼ばれる統合開発環境が良く使われています。
「Git」は、ソースコードの変更を正確に管理するためのツールです。Javaの実務でも良く使われているツールなので、インストールして基本的な使い方を勉強しましょう。
JDKやEclipse、Gitのインストール方法については、下記の記事を参考にしてください。
ステップ4:Javaの基礎文法を学ぼう【おすすめ勉強法5選】
環境構築が済んだら、Javaの基礎文法から勉強を始めましょう。先ほども触れたオブジェクト指向は、特にしっかり理解する必要があります。
基礎文法のおすすめ勉強法は、下記の5つです。
- 本を読んで勉強する
- 学習サイトで勉強する
- ゲーム感覚で勉強する
- スマホアプリで勉強する
- 勉強会に参加する
1つずつ、順番に解説していきます。
本を読んで勉強する
Javaの入門書は、多数出版されています。こうした本での勉強は、1冊で体系的に学べるのがメリットです。必要な知識が集約されているぶん、復習も容易となります。
プログラミング未経験の方には、図解やサンプルコードが充実している入門書がおすすめです。次の記事ではJavaのおすすめ入門書を10冊紹介していますので、ぜひご覧ください。

学習サイトで勉強する【無料】
Javaは人気言語なので、多くの学習サイトで勉強できます。学習サイトはパソコンで使えるため、基礎文法の知識を得ながら実際にプログラムを動かしやすいのがメリットです。
中には有料の学習サイトもありますが、Javaの基礎レベルなら多くの無料サイトで勉強できます。こちらの記事ではJavaを勉強できる無料サイトを10点紹介していますので、ぜひご覧ください。

ゲーム感覚で勉強する
勉強を退屈に感じてしまい、長続きしない方もいますよね。そのような方は、ゲーム感覚でJavaを勉強できるサービスを利用するのがおすすめです。
サービスごとに学習者を楽しませる工夫がされており、飽きずに学びやすいといえます。次の記事ではゲーム感覚でプログラミングを学べるサービスを紹介していますので、必見です。

スマホアプリで勉強する
Javaの基礎を勉強できるスマホアプリも存在します。パソコンや本よりも手軽で、通勤・通学などの合間にも勉強できるのがメリットです。
プログラムを書いて学べるものなどもあり、スマートフォンでもしっかり基礎学習できます。こちらの記事ではプログラミングを学べるおすすめアプリを紹介していますので、ぜひご一読ください。

勉強会に参加する
Javaの勉強会も、日本各地で開催されています。講師に質問できる、勉強仲間を見つけやすいなどのメリットがあるので、勉強会に参加するのも1つの手です。
ただし不定期開催の勉強会も多いので、自分のスケジュールに合ったものを探しましょう。次の記事ではプログラミング勉強会の検索サイトを紹介していますので、ぜひお読みください。

ステップ5:Javaのライブラリやフレームワークを学ぼう
Javaの基礎固めができたら、本格的な開発実践の前に「ライブラリ」や「フレームワーク」を勉強しましょう。これらの要素は、Javaの開発を効率化する上で欠かせません。
ライブラリは、良く使うプログラムをまとめて部品化したものです。標準で使えるライブラリも、企業や個人開発者が一般公開しているライブラリもあります。
フレームワークは、あらかじめ作られたプログラムの骨組みです。フレームワークの必要箇所をコーディングするだけで、複雑な機能でも短時間で実現できます。
ステップ1で決めた、目的に合ったライブラリやフレームワークを選んで学びましょう。おすすめのライブラリやフレームワークを知りたい方は、こちらの記事をご活用ください。
ステップ6:目的に合ったJavaの周辺知識を学ぼう
目的を達成するために必要となる、Javaの周辺知識を学びましょう。主な勉強目的ごとに学ぶべき周辺知識を表にしたので、ご活用ください。
勉強目的 | 学ぶべき周辺知識 |
---|---|
Webサービス開発 | Webサービス・データベース・Webデザインの基礎知識 |
業務システム開発 | コンピューターOS・データベースの基礎知識 |
Androidアプリ開発 | Android OSの基礎知識 |
組み込みシステム開発 | ハードウェアの基礎知識 |
Webアプリ開発やAndroidアプリ開発については、次の記事が役に立ちます。
ステップ7:Java開発の流れやノウハウを学ぼう
開発実践の前に、開発の流れやノウハウを勉強しましょう。仕事としてJava開発を行う場合、下記の流れで開発を進めていくことが一般的です。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- 開発(コーディング)
- テスト
- リリース
趣味でプログラムを作る場合は、ここまで厳密なステップは踏まないこともあります。しかし、基礎レベルでのJava習得を目指す方でも、各開発工程の作業内容は把握しておくべきです。
開発の流れについて詳しくは、こちらの記事をご一読ください。

ステップ8:Java開発を実践しよう
ここまでに必要な知識が身についたら、Javaの開発を実践しましょう。始めは既存のサービスを写経(真似)しながらプログラミングして、開発の要領をつかむのがおすすめです。
慣れてきたらステップ7で学んだ流れに沿って、オリジナルプログラムの開発をおすすめします。自分のアイデアを形にする経験を積むことで、実務にも役立つ開発スキルが身につきます。
実践学習のときには、次の記事をぜひ参考にしてください。
Javaを効率的に勉強するなら

難易度の高いJavaを独学で習得するのは、容易ではありません。実践学習で発生したエラーや誤動作をすべて1人で解決することになり、多くの方は挫折します。
Javaの勉強で挫折したくない方には、プログラミングスクールがおすすめです。プロの講師から手厚いサポートを受けながら、最適化されたカリキュラムに沿って効率的に勉強できます。
弊社「SAMURAI ENGINEER」は、完全オンラインでマンツーマン指導が受けられるスクールです。累計28,000名以上の指導実績があり、Javaのスキル習得から仕事獲得まで丁寧にサポートいたします。
Javaを効率的に勉強したい方は、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
まとめ
Javaを使いこなすエンジニアは多くいます。しかし、無計画な勉強で習得できるほど甘くはありません。正しい勉強方法や勉強手順を把握して、計画的に学んでいくことが大切です。
独学に不安のある方は、プログラミングスクールの利用をおすすめします。今回の内容を参考にして、ぜひJavaの習得を成功させてください。
この記事のおさらい
次のステップをおすすめします。詳細は本記事をご参照ください。
①勉強目的を決める
②勉強計画を立てる
③環境構築を行う
④基礎文法を学ぶ
⑤ライブラリやフレームワークを学ぶ
⑥目的に合った周辺知識を学ぶ
⑦開発の流れやノウハウを学ぶ
⑧開発を実践する
基礎学習には「本を読んで勉強する」「学習サイトで勉強する」「ゲーム感覚で勉強する」「スマホアプリで勉強する」「勉強会に参加する」の5つがおすすめです。詳細は本記事をご覧ください。
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