Javaでできることは何?
Javaを学ぶメリットは?
Javaは数あるプログラミング言語の中でも知名度、人気ともに高く、できることもたくさんあります。そこで今回は、初心者の方でもわかりやすいように、Javaを学ぶメリットやできることなどを紹介。
この記事を読めば、Javaを使うイメージや学習するべき理由がしっかりと掴めるようになります。
この記事の目次
Javaとは

Javaは、どんな環境でも使いやすく応用力が高いこと、ライブラリやフレームワークも多くあることから、幅広い開発現場で使われているプログラミング言語です。プログラムの実行速度が速いことも、人気の理由のひとつ。
プログラミング言語C#やRubyの元となった言語でもあり、Googleが開発に用いる言語のひとつでもあります。
Javaの基礎について詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。


プログラミング言語「Java」でできることの例8選
Javaでできることは、主に次の8つです。
- Webサービス開発
- Webアプリ開発
- PC向けアプリ開発
- Androidアプリ開発
- 基幹システム開発
- 組み込みシステム開発
- ソフトウェア開発
- IoT開発
それぞれ、具体的に解説します。
Webサービス開発
Webサービス開発において、Javaは多く採用されています。Webサービスは大規模なものになってくると、スピードや堅牢性が求められます。
Javaは実行スピードが早く堅牢性が高いので、大規模なWebサービス開発に向いている言語です。次の2つのサービスでは、開発の際に使われる複数の言語のうちのひとつとしてJavaが採用されています。
- Evernote
Webアプリ開発
Webアプリ開発でも、Javaは多く用いられています。Webアプリとは、サーバー上で動作するアプリのこと。インターネットを介して利用可能で、ブラウザから操作できます。
Webアプリの具体例は、次のようなものです。
- 楽天市場
- 紀伊國屋書店オンラインショップ
Webサービスは、システム同士を繋ぐものも含めた全般的な幅広いサービス、 Webアプリケーションは人が使うことを前提としたものと解説されることもあります。企業によって言葉の定義が異なるなど、その境界線は曖昧な部分もあります。
PC向けアプリ開発
PCアプリにも一部、Javaが採用されています。有名なPCソフトには次のようなものがあります。
- 無料のオフィスソフト「OpenOffice」
- MINECRAFT(Java版)
Javaを採用することで、Windows、Mac、Linuxなどプラットフォームを問わずアプリケーションを動作させる事ことが可能です。
Androidアプリ開発
アプリケーションの市場調査会社Appfiguresによると、Androidは300万を超えるアプリが登録されているとのこと。Kotlin、C言語、Rubyなど複数言語での開発が可能で、Javaも選択肢のうちのひとつです。
ゲームや便利ツールなど、アプリのジャンルを問わず開発できるので、スマホアプリに興味のある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
基幹システム開発
基幹システムとは、業務の根幹を支えるシステムのこと。言い換えれば、業務を行うために絶対に必要とされるシステムで、人・モノ・金などの管理に使われます。
Javaはその堅牢性の高さから、基幹システムの開発に使われることも多くあります。
組み込みシステム開発
組み込みシステムとは、スマホや家電、自動車などに組み込まれているシステムのこと。Javaでは、こうした組み込みシステムを開発することも可能です。
ソフトウェア開発
ソフトウェアとは、コンピューターを動作させるための命令が書かれたもの。パソコンやスマホ、マウスやプリンタなどの目に見えるものをハードウェアと呼ぶのに対して、それらを制御したり便利に使ったりするためのプログラムがソフトウェアです。
ソフトウェアにもさまざまな種類があり、WindowsやMacといったOS、ExcelやWordなどのオフィス、ゲーム機で遊ぶためのソフトなどはいずれもソフトウェアに分類されます。上記で紹介したPC向けアプリも、ソフトウェアの一種です。
身近にあるソフトウェアの中にも、Javaを使っているものが数多くあります。
IoT開発
IoTとは、あらゆるものをインターネットに接続して便利に使えるようにする技術です。IoTの例としては、次のようなものが挙げられます。
- スマートスピーカーを使った家電コントロール
- 紛失防止の電子タグ
- 餌やり機能がついたペットモニター
- 安否確認ができる電気ポット
- バスの運行情報把握
JavaはIoT開発に適した言語で、実際の開発現場でも多く使われています。IoTは現在伸びている分野でもあり、それに伴って今後Javaが使えるエンジニアの需要が高まることも予想されます。
プログラミング言語「Java」でできないこと
Javaは汎用性が高い言語で、できないことは少ないのが特徴です。できないのは、iOSアプリの開発等です。
iOSアプリの開発には、基本的にSwiftが使われます。SwiftとはApple社が開発したオープンソースのプログラミング言語で、iOSアプリだけでなく、MacやAppleWatch向けのアプリケーション、Webアプリの開発も可能です。
iOSアプリを開発したい方は、まずSwiftの学習を進めるのがおすすめです。Swiftについては次の記事で紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。


Javaを学ぶ3つのメリット
Javaを学習することには、次の3つのメリットがあります。
- さまざまな業界の案件を狙いやすい
- 情報が多い
- シェアが高いので仕事に直結させやすい
それぞれ、詳しく解説します。
さまざまな業界の案件を狙いやすい
Javaは、RubyやPHPなどのWeb系プログラミング言語に比べると少し学習難易度が高いのですが、その分言語として高機能な性能を持ちあわせています。高機能と言われるのには、次のような理由があります。
- プラットフォームに依存しない
- 開発効率と保守性が高い
- ライブラリが充実している
Javaは、JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)が入っているマシンであれば、OSに依存することなくほぼ同じコードで動かすことが可能。ライブラリも豊富で一見複雑な処理でも、便利なライブラリを利用できる可能性もあります。
上記のような特徴から、Javaは幅広い業界で使われています。エンジニアの視点から見ると、さまざまな業界の仕事に関わるチャンスだとも言えます。
さらに、Javaでは小さなプログラムを作るのにも、オブジェクト指向という考え方が必要です。オブジェクト指向は現代のプログラミングにはなくてはならない考え方ですので、Javaを学ぶことでオブジェクト指向を身につけておくと、今後別のプログラミング言語を学ぶ時にも役立ちます。
オブジェクト指向についての詳細は、こちらからどうぞ。

情報が多い
プログラミング言語の人気指標TIOBE Indexを見ると、2021年8月現在Javaは第3位です。この順位は、それだけJavaを使ったプログラミングを行っている人が多いということを示しています。
人気が高い言語であることも手伝って、Javaを学習する際に参考にできるサイトなどが多くあります。簡単なエラーであれば日本語で検索するだけで解決できることも多いため、学習するには良い環境だと言えるでしょう。
シェアが高いので仕事に直結させやすい
全国の求人情報を掲載している求人ボックスによると、Javaエンジニアの年収は525万円。国税庁の民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は436万円ですから、Javaエンジニアは平均より年収が高い職種だと言えます。
Javaはシェアや人気が高い言語でもあり、活用できる幅が広いため、求人数が多いのも特徴です。そのため、Javaを習得すれば就職・転職を有利に進めることができるでしょう。
※年収についてはいずれも2021年8月現在
Javaを学ぶ2つのデメリット
Javaを学習することには、次の2つのデメリットがあります。
- 学習難易度が高いため習得までに時間がかかる
- 個人で案件を獲得しにくいためフリーランスを目指す人には不向き
それぞれ、詳しく解説します。
学習難易度が高いため習得までに時間がかかる
Javaは他の言語に比べてルールが多く、エラーへの対処が難しいため比較的難易度が高いプログラミング言語です。また環境構築も難しく、そもそも学習を始めるまでのハードルも高い傾向があります。
Javaの難易度が高いと言われる理由は次の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

個人では案件を獲得しにくいためフリーランスを目指す人には不向き
Javaは、小規模なシステム開発ではあまり使われることはありません。理由としては、小規模な開発ではJavaのメリットである拡張性の高さが活かしにくいためです。
個人では案件を獲得しにくいため、フリーランスを目指すのであれば別の言語を学習した方が良いでしょう。フリーランスエンジニアにおすすめのプログラミング言語は次の記事で紹介しています。

Javaの学習方法

まずは、Javaを学習することで自分の目的に近づけるのかという点を確認しましょう。プログラミング言語にはさまざまな種類があるため、目的によっては別の言語を学習した方が良い場合もあります。
Javaを学習することを決めたら、無料学習サイトや書籍などを使って学習を進めましょう。ある程度学習が進んだら、実際にWebアプリなどを開発するとより理解が深まりますし、制作物としてポートフォリオに掲載できます。
Javaの学習ステップについてより詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

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まとめ
Javaでできることや学ぶメリットなどを説明してきました。
Java学習はプログラミング初心者には少しハードルが高いかもしれませんが、習得したあとのメリットもあるので、やりたいこととマッチしている場合は学習してみても良いでしょう。
この記事のおさらい
Javaでできることは次の8つです。
・Webサービス開発
・Webアプリ開発
・PC向けアプリ開発
・Androidアプリ開発
・基幹システム開発
・組み込みシステム開発
・ソフトウェア開発
・IoT開発
Javaは汎用性が高く、さまざまな分野で活用されています。
Javaでできることの例として挙げられるIoTは、次のようなことに使われています。
・スマートスピーカーを使った家電コントロール
・紛失防止の電子タグ
・餌やり機能がついたペットモニター
・安否確認ができる電気ポット
・バスの運行情報把握
IoTとは、あらゆるものをインターネットに繋いで便利に使えるようにする技術で、今後の成長が期待されています。