自分でオリジナルのWebアプリを作ってみたい、またはアイデアを何とかカタチにして世界中に公開したいと考えている人は決して少なくないはず。
しかし、いざ開発を始めようとしてもいろいろ疑問が湧いてくるのではないでしょうか?
素朴な疑問ですが、初心者の方がもっとも挫折しやすいポイントでもあります。
そこで、本記事ではWebアプリの仕組みや概要をわかりやすく解説したうえで、誰でもWebアプリを開発できる7つのステップを具体的にご紹介します。ぜひ参考にしてください。
そもそもWebアプリとは
まずは基本的なWebアプリ(Webアプリケーション)についての概要を解説しておきます。
Webアプリは簡単に言うとインターネットを利用してブラウザ上から操作できるアプリケーションのことを指します。例えば、Amazon・Twitter・Facebook・Googleドキュメント・GメールなどはWebアプリの代表的な事例と言えます。
Webサイトも似たような仕組みではありますが、こちらは基本的にHTMLで記述している情報を表示するだけです。それに対してWebアプリは、ユーザーがデータを変更したり保存できるなどインタラクティブな要素が含まれています。
例えば、Gメールは自分でメッセージを編集して任意の相手に送信できたり、Twitterはツイートを編集して投稿したり「いいね」するなどができますよね。
しかも、Webアプリはインストール作業が不要なのでブラウザからアクセスすればすぐにでも使えます。バージョンアップも自動的に行われているので、常に最新版のアプリを利用できるという特徴もあるのです。
Webアプリケーションの仕組みとは?
Webアプリが動く仕組み

まずは、こちらの図を見てみてください。
という方が大半だと思います。大丈夫です。今回の内容を読み終わる頃には図の内容は大枠理解できるようになるでしょう。
では早速、説明していきます。
まず、Webアプリケーションの構成を大きく2つに分解すると以下の様になります。
- クライアントサイド
- サーバーサイド
なにやら、聞きなれない単語が出てきたなぁ。と思われる方もいらっしゃると思いますが安心してください。これから、この2つの意味と役割について説明します。
クライアントサイドとは?

「クライアントサイド」の説明を、まずはWikipediaで見てみましょう。
「HTTP」「FTP プロトコル」といった難しい単語が出てきて、なかなか初心者には理解できない内容になっていると思います。
では、クライアントサイドとは何なのかを簡単に言うと、「ユーザーが手に触れて見ることのできる領域」のことです。
例えば、今まさにあなたが見ている「この画面(ブラウザ)」も、「スマホ」や「パソコン」も総じて「クライアントサイド」と言います。簡単にまずはそのくらいの理解で大丈夫です。
ブラウザとは?
次に「ブラウザ」について説明します。初心者の方でも一度は耳にしたことがあると思います。でも「ブラウザって何?」と聞かれると意外と出てこない人もいるはずです。
簡単に言うとブラウザとは、「Webの世界を覗くための窓」です。今あなたがこのブログを見るために使っているツールは「InternetExplor」や「Chrome」、「Edge」、「FireFox」、「Safari」あたりではないでしょうか?
それがまさに「ブラウザ」ということになりますね。
使用言語
「ブラウザ」で主に使われている言語は、
- HTML
- CSS
- Javascript
などが挙げられます。
「HTML」は、Webページの骨組みを作るもので、「CSS」は、色付けやフォント、レイアウトなどを決めるもの、「JavaScript」はアニメーションなどの動きをつけるものです。
HTMLやCSSを学んで見たいという方はまずこちらの記事をご覧ください。初心者でも始めやすい学習サイトをまとめています。
サーバーサイドとは?

次に、「サーバーサイド」について説明します。先ほどと同様に、細かく説明するとかなりややこしくなってしまうので噛み砕いて説明していきます。
サーバーサイドとは簡単に言うと、「ユーザーが普段見ることや触れることができない領域」のことです。もうちょっと掘り下げると、「Webアプリケーションの本体が置いてある場所」を指します。
「サーバー(server)」という言葉には元来「提供する」といった意味があります。つまり、クライアントサイドから求められた処理に対して、情報やデータ等を「提供する」といった意味合いで解釈することができますね。
一般的なサーバーには、求められた処理にあったデータを返す「Webサーバー」や、データ自体の保存などに使用する「データベースサーバー」などがあります。
データベースとは?
「データベース」という単語も、聞いたことはあるけどイマイチわからないという方も多いと思います。
データベースとは、「大規模なデータをためておくことができ、検索がしやすい仕組み」のことを言います。WebアプリケーションやWebサービスでは、必ずといっていいほどデータベースを使用していますので抑えておきたい技術の一つですね。
そんなデータベースに関してもこちらで詳しく解説していますので、ぜひご参考ください。

使用言語
サーバーサイドで使用される言語は、
- Ruby
- PHP
- Python
- Java
などが挙げられます。
それぞれの言語で、習得がしやすかったり、大規模開発に向いていたりと特徴があります。自分の目的にあった言語を選定しないと、遠回りすることになってしまうので、気をつけて選びましょう。
言語選定に関してはこちらを参考にどうぞ。
初心者でもWebアプリの開発はできるの?
いざWebアプリを作ろうとした時に、勉強することが多すぎてどこから手をつけて良いのか分からなくなるというのは初心者の方によくあります。
しかし、重要なのはWebアプリの全体像をイメージできることです。
極端なことを言えば、基本となる仕組みはサーバー側とユーザー側でデータをやり取りしているだけに過ぎません。
冒頭でも少し解説しましたが、ユーザー側の制御をプログラムするのがクライアントサイドで、サーバー側の制御をプログラムするのがサーバーサイドになります。
まずはこのような最低限の骨組みを構築する方法を勉強すれば、あとは自分が作りたいWebアプリの機能を肉付けしていくだけです。
このようにWebアプリの構造自体は決して難しくないので、初心者でもポイントを抑えて学習すれば開発できるようになるのです。
Webサービス開発の流れを理解しよう
この章からは、実際にWebアプリを開発するための具体的な実践例について詳しく解説をしていきます。
まずはどんなWebアプリにも共通している下記7つのステップが必要になり、このステップを覚えるだけでも初心者の方は効率よく開発を進めることができます。
- 1.Webに関する必要な知識
- 2.学びたいプログラミング言語を決める
- 3.プログラミング言語の基礎を学習する
- 4.Webサービスを作るための企画書を作成する
- 5.企画書を元に要件定義を作成する
- 6.要件定義を元に基本設計を作成する
- 7.基本設計を元に開発を行う
このステップに沿ってまずは小さなWebアプリを1つ作ることを目標にしましょう。
その過程でさまざまなアイデアや疑問などが出てくるはずなので、それを踏まえてさらに次のWebアプリに繋げていくようにすればベストでしょう。
Webに関する必要な知識や技術とは
みなさんは「Web」=「インターネット」と思われているかもしれません。
しかし、これは間違いでインターネットは通信回線を利用して世界中のコンピュータと繋がることができる通信技術(通信網)を意味しています。そして、このインターネットを使ってさまざまな情報やコンテンツを楽しめる仕組みがWebなのです。
Webアプリはこのような大前提に従って成り立っていることをまずは確認しておきましょう。
そして、先ほどWebアプリはサーバー側とユーザー側でデータをやり取りしているだけ…と説明しましたが、このやり取りをするためのルールがHTTP(HTTPS)です。
Webページの閲覧やデータの送受信など、基本的なWebアプリの仕組みはこのHTTP(HTTPS)に沿って開発を行うわけです。
開発を行う前に、このような基本的なWebの仕組みについておさらいをしておくと今後の開発がスムーズに進むはずです。
Webアプリ開発に必要なプログラミング言語を決めよう
自分が作りたいWebアプリを実現するために、どのような言語を扱えば良いのかまだよく分からないという方もいるでしょう。
大前提としてWebアプリを開発するためにはHTML・CSS・JavaScriptの基本的なプログラミングスキルが必要です。これは、どんなWebアプリを作るにしても外せないスキルになります。
そして、もっとも悩むのがサーバーサイド言語です。
新しい言語を学びたくなければNode.jsを利用したJavaScriptが簡単なのですが、RubyならRailsによる手軽なアプリ構築が可能でありPythonであれば機械学習を活用したアプリ開発が得意です。それぞれの言語にメリットがあるので自分が作りたいWebアプリに合わせて選択できるとベストでしょう。
ただし、なかなかその選択が難しいケースもあります。
そんな時は弊社の「プログラミング学習プラン診断」をご活用ください。
診断にかかる時間は1分ほど。4つの質問に答えるだけで、次のようなあなたが作りたいWebアプリにあうプログラミング言語を診断してもらえます。
どのプログラミング言語を扱うかあいまいな人はぜひ一度お試しください。
自分にあうプログラミング言語を診断してみるプログラミング言語が決まったら言語の基礎を学ぼう
プログラミング言語が決まったら、いよいよプログラミング学習のスタートです。学習サイトを活用しながら、プログラミングの基礎を学んでいきましょう。
なお、初心者の方には下記3つの学習サイトがおすすめです。
各言語ごとに学習を進めることができるので、必要な言語の基本をみっちり学習することが出来ますよ。
上記3つのサイトを活用して実際にエンジニアになった方もいらっしゃる程、質の高いサイトなのでぜひご活用ください。
どんなサービスを作るか企画書を作成しよう
自分がイメージしているWebアプリを頭の中だけに置いておかずに、企画書として言語化しておくのは重要です。特に決まったフォーマットがあるわけではないので、普段使っているドキュメントに箇条書きでポイントを書くだけでも構いません。
しかし、重要なのは開発するWebアプリに「どのような需要があるのか?」を明確にしておくことです。
練習やサンプルを作るのであれば問題ありませんが、本格的にWebアプリを開発して成長させていくことを目標にするならこの考え方は重要になります。
需要があるかないか?というのは、つまり何らかの問題を解消できるかどうか?に等しいです。何の問題も解消できないWebアプリは最終的に誰にも使われないアプリになってしまうからです。
そのため、自己満足で終わるのではなく一定数の人たちが抱えている問題を解消して長く使ってもらえるWebアプリの開発を目指していきましょう。
要件定義を作成しよう
企画書ができたら、次に必要なのは要件定義になります。
難しく聞こえますが、簡単に言えばWebアプリのコンセプト、必要な機能、デザインなどを明確にしておくだけです。特に複数人で開発を行うケースでは重要なポイントになり、個々に開発を進めていると少しずつズレが生じてきます。
例えば、必要な機能が省略されてしまったりデザインの方向性がいつの間にか異なっているなどはよくあるケースです。
また、必要な機能をあらかじめ洗い出しておけば、実現するために必要な知識・技術なども明確になるので、学習の進め方も効率がよくなるわけです。
基本設計を作成しよう
企画と要件が明確になったところで、次のステップとしては具体的な設計段階に入ります。
ただし、いきなりプログラムを組み立てるのではなく、まずは簡単な可視化を行います。一般的によく使われる手法は以下の3つです。
- ワイヤーフレーム
- サイトマップ
- プロトタイプ
ワイヤーフレームはWebページの画面デザインをどのようにするのかを図でイメージできるようにします。手描きでも良いですし、グラフィックソフトなどを使っても良いでしょう。
そして画面ごとに複数のワイヤーフレームが出来たら、サイトマップとしてそれらを繋ぎ合わせて全体像を把握します。ここまでの過程において、使いにくかったり分かりにくい部分が無いように何度も修正をしていきましょう。
最後に、Prottのようなサービスを活用して実際に動くプロトタイプを作ります。
これにより不特定多数の人にプロトタイプを実際に触ってもらうことができます。ここで、さらにフィードバックなどを得ながら改良を加えていくとベストでしょう。
実際にWebアプリを開発しよう
改良を加えたプロトタイプがある程度できたら、いよいよプログラムを組み立てていきます。
ここまでの作業でWebアプリのUI / UX・デザインなどは一定レベルで担保されているはずなので、あとは要件定義を参考にしながら必要な機能を実装していくわけです。
途中でフレームワークに問題が出たり予想外のエラーが出たりなど、さまざまな不具合に遭遇することもあります。時にはフレームワークの変更や要件定義のアップデートが必要になることもあるのでよく検討しながら作業を進めていきましょう。
また、プログラミングして終わりではなく、しっかりとテストを実行してバグや脆弱性が発生しないかの確認やさまざまなブラウザでの検証も必要です。
一般的に検証が必要なブラウザとしては以下の通りです。
それぞれのブラウザで同じように閲覧できて、利用できる機能にも偏りがないように実装する必要があるわけです。
最後にWebアプリを公開するにはサーバーが必要になります。最近はクラウド化が進んでいるのでAmazonが提供するAWSやGoogleが提供するGCPなどを利用する傾向にあります。また、小規模なWebアプリであればHerokuやFirebaseを採用することで低コストな運用も可能になっています。
挫折なくWebアプリの開発スキル習得を目指すなら
前述したとおり、Webアプリの開発にはJavaScriptやRuby・Pythonなどのプログラミング言語が不可欠です。ただ、なかには
独学で習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、JavaScriptやRuby・Pythonといったプログラミング言語の学習途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。


調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。


調査概要:プログラミングに興味がある方の意識調査
調査期間:2021/11/19~2021/12/3
対象者:プログラミング学習を検討している10代~50代の男女100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とWebアプリの開発自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4.098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の学習完了率98% ・受講生の転職成功率99% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でWebアプリ開発を進められるといえます。
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また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもWebアプリ開発に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
侍エンジニアのカリキュラム例
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なぜ侍エンジニアが挫折せずWebアプリの開発スキルを習得できるのか気になる人はぜひ公式サイトをご覧ください。
まとめ
今回は、Webアプリの仕組みや開発の流れについて解説をしました。
最後に、もう一度ポイントをおさらいしておきましょう!
- Webアプリはクライアントサイド・サーバーサイドに大きく分けられる
- Webアプリは極端に言えばサーバーとユーザーの間でデータをやり取りすること
- 初心者も7つのステップを踏まえることでWebアプリを開発できる
上記内容を踏まえて、ぜひ自分でもプログラミングに取り入れて活用できるように頑張りましょう!
挫折せず目的を達成するなら
専属マンツーマンレッスンの侍エンジニア

プログラミング学習の挫折率は約90%と言われています。学習を成功させるには、モチベーションを維持して成長を実感できる環境が必要です。
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