この記事では、特徴や習得難易度など、8つの観点でJavaとC言語の違いを解説します。
JavaとC言語は何が違うの?
どちらを習得するのがいいんだろう…
メジャーなプログラミング言語である「Java」と「C言語」のどちらを学ぼうか、悩んでいる人は多いですよね。
できることや習得難易度など、それぞれの詳細を確認しないままどちらを学ぶか選んでは「もっとちゃんと調べておけば良かった…」と後悔しかねません。
そこで、この記事では特徴や習得難易度などの観点で、JavaとC言語の違いをわかりやすく解説します。JavaとC言語のどちらを学ぶべきなのか、どんな人におすすめの言語なのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Androidアプリや業務システムの開発スキルを習得したい人はJavaがおすすめ
- 未経験から学ぶならJavaがおすすめ
- プログラミングの基礎が身についている人にはC言語がおすすめ
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JavaとC言語の違い
さっそく、次のトピック別にJavaとC言語の違いを紹介します。
言語の特性
次のように、JavaとC言語の特徴は異なります。
言語の特徴 | |
Java | 一度開発したプログラムをさまざまなOS上で実行できる |
C言語 | メモリの管理、ポインタ演算、ビットレベルの操作など、ハードウェアレベルでのプログラミングに優位性がある |
Javaはオブジェクト指向という考えを取り入れたプログラミング言語の一種です。世界・日本で需要が高いプログラミング言語で、OS問わず幅広い開発環境で活用できるのが特徴です。
一方、C言語は、コンパイラの最適な性能に優れています。軽量かつ高速なプログラムが作れる高性能なプログラミング言語で、特定のOSに依存しないため業務システムやロボット開発など幅広い用途に活用できるのが特徴です。
主な用途・できること
JavaとC言語では、利用して開発できるものが異なります。
できること | |
Java | ・業務システム開発 ・Androidアプリ開発 ・Webアプリケーション ・Webサイト ・ゲーム開発 ・組み込みシステム |
C言語 | ・組み込みシステムの開発 ・ロボットの開発 ・業務システムの開発 ・OSの開発 ・ゲームの開発 ・ライブラリの開発 |
Javaで開発できる代表的なものとして、業務システムが挙げられます。自社のWebサービスに関連するアプリを開発したり、X(旧Twitter)のような大規模なWebサービスもJavaで開発できます。
Javaは活用分野が他の言語と比べても広く、アプリ開発の分野では特に需要が高いプログラミング言語です。規模が大きく更新も頻繁に行われることもあり、求人数も多いです。
一方でC言語は、PCやスマホの動作において欠かせないOSの開発が可能です。システムの根幹部にあたる部分の開発に優れているため、ハードウェアの制御をするプログラムを設計する際にも利用されます。
C言語は汎用性が高いプログラミング言語で、既存のシステムの保守運用はもちろん、広範囲の最先端分野においても採用されています。
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需要・将来性
JavaとC言語は、どちらも人気の高いプログラミング言語です。
事実、弊社が現役エンジニア100名に「将来性の高さを感じるプログラミング言語」を聞いたところ、Javaは3位・C言語は4位にランクインしました。
Javaはさまざまな分野に使える汎用性に加えて、開発現場における需要の安定感が評価されてます。アンケートでも、「使っている会社が多い」「いろんな現場で使われている」という声が多いです。
C言語は速度性能に優れており、今後も組み込みシステムの開発を中心にした安定した需要に期待できます。IoTなどの先端技術の開発にも使えることも、将来性の面で評価されています。
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習得難易度
プログラミング言語のなかでも、JavaとC言語は習得が難しく、特にJavaは習得難易度が難しいとされています。
最大の理由は、「オブジェクト指向の存在」です。
Javaを習得するにはオブジェクト指向という概念を理解する必要があります。慣れれば簡単なものですが、最初のうちは複雑で理解が難しく時間がかかります。プログラミング初心者にとっては習得のハードルは高いです。
その点、C言語にはオブジェクト指向の概念がないため、習得難易度は低いといえます。
おすすめ度合い
プログラミング初心者がこれからJavaとC言語どちらを習得するか悩んだら、「Java」がおすすめです。
Javaは前述した調査の下記4分野で1位に選ばれています。
- 未経験者が最初に学ぶべきおすすめのプログラミング言語
- ITエンジニアへの就職・転職におすすめのプログラミング言語
- 実際に業務で使用しているプログラミング言語
- 現役エンジニアが最初に学んだプログラミング言語
Javaは25年以上の長い歴史を持つ言語で、プログラミング学習の第一歩として選ばれることが多いです。Javaはオブジェクト指向の概念がしっかりしており、他の言語に以降しやすい点も評価されています。
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使い勝手の良さ
C言語は汎用性が高く、Javaの活用分野とは違う領域でハードウェア制御がポイントとなるシステムで広く使われています。OSやプロセッサに依存しない仕様になっているのも特徴です。
Javaは仮想マシンが動作するパソコンであればどのようなOSでも利用することができます。
どちらも非常に汎用性が高いプログラミング言語であるため、どちらを選ぶかは開発における内容に合わせて決めるのが良いでしょう。
ライブラリ・フレームワークの豊富さ
JavaとC言語でよく利用されるライブラリには、次のような違いがあります。
ライブラリ・フレームワークの数 | |
Java | 多い |
C言語 | やや少ない |
C言語はフレームワークが少ない言語と言われています。実際にベテランのC言語エンジニアはあまりフレームワークを多様しません。各種ミドルウェアやフレームワーク、ライブラリ、ツールなどが豊富にあり選択に悩むことはほとんどありません。また、ライブラリには高機能なものが多いのも特徴です。
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JavaとC言語はどちらを学ぶべきなのか
あえてC言語やJavaを入門として学習するならどちらを選べば良いのでしょうか。それぞれのおすすめの人は、次の通りです。
おすすめな人 | |
Java | ・Androidアプリや業務システム開発の分野で活躍したい人 ・安定して働きたい人 ・汎用性の高い言語を学びたい人 ・プログラミングを基礎から学びたい人 |
C言語 | ・組み込みシステムや家庭用ゲーム開発に興味がある人 ・すでにプログラマーとしての基礎力がある人 ・辛抱強く学習を継続できる人 ・機械とシステムの理解を深めたい人 |
JavaとC言語は、次のような共通点があります。
- プログラミングの基礎固めに適している
- 未経験からでも学びやすい
- 他言語への応用が利きやすい
Javaはプログラミング言語として扱いやすい点はもちろん、技術面でも安定性があり、使い道が豊富です。世界中で900万人以上の開発者がいると言われるほど、世界的な人気を誇ります。
C言語をマスターすると、CPUやメモリなどを効率良く利用するプログラムを作れるようになります。結果的にC言語でうまくプログラミングできれば、処理速度の速いプログラムを作成できます。
目的にあう言語選定が重要
自分の価値観や将来像と照らし合わせながら自分にピッタリなプログラミング言語を選択することが大切です。プログラミング言語は学習難易度や活用分野の幅、どのような業務に活用するのかなど、それぞれ特徴が異なります。
自分の価値観や将来像と照らし合わせながら選ぶことで、興味を持ちやすく学習も捗るでしょう。JavaやC言語が目的に合わない場合は、他の言語の学習も視野に入れるのも選択肢の一つです。
なお、自分に合う言語がわからない人は弊社の「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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学びやすい教材での勉強がおすすめ
目的の言語が選べたら、学びやすい教材で勉強するのがおすすめです。良い教材は、学習が進むにつれプログラミングにおける重要な概念を学ぶことができる設計になっており、論理的に考える力もどんどん鍛えられていきます。
逆に、教材選びで失敗するとプログラミング言語の習得を挫折してしまう可能性もあります。JavaとC言語を習得するなら、次のような教材がおすすめです。
挫折なくJavaやC言語の習得を目指すなら
JavaやC言語を学ぼうとしている人のなかには、
独学でJavaやC言語を習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、JavaやC言語といったプログラミング学習で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とJavaやC言語の習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
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侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもITエンジニアへの転職や副業での収入獲得に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
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学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るJavaとC言語にまつわるFAQ
最後に、JavaとC言語にまつわる疑問へまとめて回答します。
Pythonと似ているところはある?
PythonとJavaはどちらもライブラリが豊富で、さまざまな機能を実装できます。どちらも需要が高く初心者におすすめのプログラミング言語になります。
C言語とPythonはどちらも汎用性の高いプログラミング言語です。両方とも高水準のプログラミング言語であり、アルゴリズムの記述やデータ構造の操作が比較的容易です。
Pythonは人工知能(AI)開発で最もポピュラーなプログラミング言語です。JavaとC言語同様に初心者におすすめです。
少ない記述量で無駄なくプログラミングが書けるのが特徴で、Webアプリ開発やデータ分析などの幅広い用途に利用できます。30年以上の歴史を持つ言語で、国内外で安定した人気があります。
処理速度や基礎文法にも違いはある?
C言語はネイティブコードを生成するため、一般的にJavaよりも高速です。ただし、JavaのJITコンパイラによって最適化された場合、Javaのパフォーマンスも向上することがあります。
C言語は関数ベース、Javaはクラスベースのオブジェクト指向言語である点が違います。C言語はシステムプログラミングや高性能が求められる場面で、Javaは大規模なアプリケーション開発や安全性が重視される場面で多く使われます。
まとめ
今回は、特徴や習得難易度などの観点で、JavaとC言語の違いを解説しました。
JavaとC言語はどちらも習得難易度が高いプログラミング言語ですので、習得にはそれなりに時間がかかります。とはいえ、習得してしまえばC++やObjective-C、PythonやRubyなどを学びやすくなります。
今回の記事を参考に、言語の選択基準や考え方を考慮して学習の第一歩を歩んでみてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。