プログラミング入門者が挫折する大きな原因の一つとして、「教材選びを間違えてしまっていること」が挙げられます。
教材選びを間違えると、難しい内容で理解ができなかったり、勉強する順番を間違えたりするので、要点を順序よく学ぶことが難しくなるからです。しかし、正しい教材を正しい順番で学ぶことで、学習時間を何分の一にも短縮することが出来ます。
そこで今回は、「正しい教材の選び方と正しい学習の順序」をご紹介します。
この記事の目次
入門書から始めるデメリット
プログラミング入門の教材として、入門書を選ぶ方は多いです。『入門』とか『絶対わかる!』などのタイトルを見ると、ついつい『これならできそうだ!』と思ってしまいますよね。でも、入門書どおりに進めてるのになかなか思うように身につかない。
このような経験をしている方がすごく多いです。実はプログラミング学習を書籍から始めることはあまり良くありません。まずは、書籍から初めることのデメリットをご紹介します。
高くて重くて分厚い
入門書は辞書のような厚さをしていて、重いものが多く、価格も高いです。持ち運びがしづらいので、机の上に置きっぱなしになることが増え、勉強する機会が減ってしまいがちです。
時間が掛かる
書籍は全体的に広く書かれているので情報量が多く、重要なところだけを勉強することが難しいので効率が悪いです。
またコピーができないため、1文字1文字を自力で打っていく必要がありますが、コードを打ち間違えることが多く、間違いを発見することに時間がかかってしまいます。
さらに、分からない言葉があった時はページを戻って学び直したり、ググッて調べなくてはならないので、分からない言葉が出てくるたびに学習が止まってしまいます。
応用が効かない
書籍学習だと記載されている内容しか学ぶことができません。しかし、プログラミングは自分で考えて、コーディングをしていきます。
そのため、どのようにすればプログラムが動作するのか、どこをいじれば思ったとおり動きをするか。基礎的な技術をもとに応用してプログラムを組まなければなりません。
いきなり書籍で学習を行うと記載されたプログラムを組むことしか出来ず、「なぜ動くのか」を理解できないことが多いです。
入門書から初めることはこのようなデメリットが潜んでいます。でも書籍がダメならいったい何から初めればいいのか分からなくなりますよね。そんなあなたに学習サイトをおすすめします。
無料学習サイトを使うメリット
無料でプログラミングが学べる「学習サイト」があります。入門書からよりも、学習サイトから初める方が初学者に適しています。実は、学習サイトから勉強を初めることにはたくさんのメリットがあるのです。
いつでもどこでも使えて料金が安い
パソコン、タブレット、スマートフォンなどすべての端末に対応しているので、時間や場所を選ばずに勉強できます。さらに多くのサイトは無料で使うことができます。無料でも、こんなに勉強できて無料でいいの?という質の高さですので十分学習ができるでしょう。
有料サイトの場合でも、月1000円〜3000円程度で安いので気軽に利用できますし、学習にプラスになる便利な特典があったりします。
早く学べる
書籍では詰め切れないことも、動画なら網羅できるので、重要なところだけポイントで学べるため効率が良いです。また、ミスタイプしてもサンプルコードが用意されているのでコピー&ペーストすることによって、ひとまず進めることができます。
そして、わからない言葉で出てきても、画像や動画などで直感的に学べるので止まらずサクサク学ぶことが出来ます。
サイト紹介
学習サイトを使うことでこのようなメリットがあります。学習を行う際の手間や障害ができるだけ無いように工夫されているので、初学者に向いているといえるのです。
でも、学習サイトで勉強が終わったら次はどうすればいいのか、という学習の流れがまだ分からないですよね。それでは次に、学習サイトからの学習の流れについて見ていきましょう。
『学習サイト→書籍』の流れで学習する
プログラミング言語の勉強は「学習サイト」で十分
プログラミング言語の学習は学習サイトで十分です。なぜなら、本当に必要な学習は『フレームワークの学習』だからです。
プログラミング言語の学習とフレームワークの学習の割合は『2:8』で、フレームワークの学習の方が圧倒的に割合が多くなります。
プログラミング言語を使って、実際にどのようにモノを作り始めて、どうやって配信まで行うのかといった部分は、フレームワークの学習の中で学んでいくからです。
ただ、フレームワークはプログラミング言語で作られているため、プログラミング言語の基礎を先に学んでおくことで、フレームワークが理解しやすくなります。
フレームワークの学習は「学習サイト」+「書籍」
フレームワークは学習の8割を占める重要なところなので、しっかり学習したいです。
フレームワークは学習サイトで学ぶこともできますが、書籍の方がより詳しく書かれていますので、学習サイトをやったのち、書籍で詳しく落とし込んだ方がいいでしょう。
独学を阻む2大要素
モチベーションの低下
独学でプログラミング学習を続けるには、常にモチベーションを高く保ち続ける必要があります。しかし、モチベーションを保ち続けることは容易なことではありません。
プログラミングを学ぶことに対して明確な目的を決めておきましょう。目的に具体性をもたせることでモチベーションを維持しやすくなります。
膨大な学習時間
独学でなおかつスキマ時間を活用して、プログラミングを学ぼうと思っているあなた。プログラミングを習得するには相当な時間がかかることを念頭にいれておいてください。
特にスキマ時間だけで学習を行うと、学習内容が身に付きにくく余計に多くの時間を取られてしまいます。プログラミング学習を行うと決めたら、まとまった時間を用意することをオススメします。
プログラミング最強の教材は相談できる人を見つける
これまで紹介してきたように、学習サイト+書籍で独学をすることはできます。しかし、自分では解決できない課題にぶち当たることがよくあります。
この時に、なかなか解決できずにモチベーションが低下してプログラミング学習を諦めてしまう人が多くいるのが現状です。
この問題を乗り越えるオススメの方法は、いつでも相談できる人見つけるということです。相談できる人がいることでことで
- 自分では解決できない問題を解決できる
- 自分では得られない情報を収集できる
- 学習を習慣化できる
と言うメリットがあります。「独学で進めることができる部分は独学で進め、相談したい部分は人に聞く」これがまさに理想的な効率学習です!
最後に
入門書から始めてしまう方が多いうえに、フレームワークの学習の方が重要だという事実も、多くの方が知らないことです。
正しい教材の選び方は書籍より学習サイトを選ぶことです。正しい学習の流れは、まず学習サイトでプログラミング言語を学ぶ、次にフレームワークを学び、最後にフレームワークを書籍で詳しく学習することです。
これによって学習時間を何分の一にも短縮することが出来るでしょう。