
未経験からWebエンジニアへ転職するには?学習法や転職サイトも紹介
未経験からWebエンジニアに転職したいけど、何を始めたらいいか分からない…。
便利なWebサービスが身近になり、「Webエンジニア」に興味を持つ方も増えています。しかしIT業界の経験がないと、Webエンジニアに転職できるのか不安も大きいですよね。
Webエンジニアの必要スキルや転職方法を把握しておかないと、挫折してしまうことも考えられます。そうならないよう本記事では、Webエンジニアへの転職について未経験の方向けに必要な情報をお伝えします。
転職成功のポイントもわかるので、ぜひご覧ください。
この記事の目次
未経験からWebエンジニアに転職するための予備知識

未経験からWebエンジニアへの転職を目指す前に、基本的なことを知っておきましょう。まずは下記の3点について、順番にご紹介します。
- 仕事内容
- 需要と将来性
- 平均年収
Webエンジニアの仕事内容は?
Webエンジニアの仕事では、Web上で動作するサービス・システムの開発に携わります。Webエンジニアの存在がなければ、「YouTube」などの有名なWebサービスは誕生していません。
Webエンジニアの仕事は、大まかに下記の5ステップで進めていきます。ただし実際の開発現場では、複数のWebエンジニアで作業を分担することが一般的です。
- 要件定義
- 設計
- コーディング
- テスト
- 運用・保守
最初の要件定義は顧客から要望をヒアリングし、その実現方法を決める工程です。次に設計工程で、プログラムを書くために必要な情報を具体化します。
そして設計をもとにコーディングを行い、プログラムを作り上げていきます。リリース後にバグがあってはならないので、テストによりプログラムが正しく動作するかの確認が欠かせません。
プログラムのリリース後も、顧客がシステムを継続的に使っていくために、運用・保守を行います。
Webエンジニアの仕事内容についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

【5分でわかる】Webエンジニアとは?仕事内容/年収/必要スキルまとめ
更新日:2023年1月18日
需要と将来性
Webエンジニアは、需要・将来性ともに高い仕事です。求人検索エンジン「求人ボックス」で「Webエンジニア」と検索すると2021年9月現在、15万件を超える求人がヒットします。
スマートフォンで気軽に利用できるWebサービスは、今や老若男女問わず身近な存在です。需要の高さに応えるように、次々と新しいWebサービスが生み出されています。
在宅時間の増加やスマートフォンの普及率上昇も相まって、今後さらに成長していく開発分野といえるでしょう。Webエンジニアの需要や将来性について詳しくは、次の記事がおすすめです。

Webエンジニアは将来性が高い?今後の展望と市場価値をあげる方法
更新日:2022年12月2日
平均年収
国税庁が公表している日本全体の平均年収は、約436万円。一方でWebエンジニアの平均年収は、「求人ボックス 給料ナビ」によると約592万円です。(2021年9月現在)
このことからWebエンジニアの平均年収は、かなり高水準といえます。個人差は大きいものの700万円を超える高年収層も多く、収入アップのチャンスも大きい仕事です。
もちろん収入アップを実現するには、スキルアップが欠かせません。
次の記事ではWebエンジニアが年収1000万超えを目指すコツを紹介しているので、ぜひお読みください。

Webエンジニアの平均年収は?年代・働き方などに分けて徹底紹介
更新日:2022年12月29日

Webエンジニアへの転職に必要な5つのスキル
Webエンジニアの転職に必要となる主なスキルは、下記の5つです。
- ITやWebの基礎知識
- プログラミングスキル
- フレームワークや開発環境の使い方
- データベースの基礎知識
- コミュニケーションスキル
それぞれ順番に解説していきます。
なお、次の記事ではWebエンジニアのスキルマップを紹介しているので、スキル拡大にご活用ください。

Webエンジニアのスキルマップ!あなたは何個学んでる?
更新日:2022年12月5日
ITやWebの基礎知識
Webエンジニアには、コンピューターOSやネットワークといったIT系の基礎知識が不可欠です。
まず、Web上でシステムが動作する仕組みを把握しましょう。Web開発は、フロントエンド(Webブラウザ側)・バックエンド(Webサーバー側)の2種類に分かれます。
フロントエンドとバックエンドのどちらか一方を担当する場合も多いですが、それぞれの基礎知識は押さえましょう。また、Webシステムのデータを管理する「サーバー」についても理解が必要です。
プログラミングスキル
コーディングを担当するなら、当然プログラミングスキルは必須です。また、要件定義や設計を担当する場合でも、プログラミングに関する知識は求められます。
フロントエンド開発とバックエンド開発で、必要となるプログラミング言語は異なります。具体的な言語を次にまとめましたので、参考にしてください。
「HTML/CSS」は、Webエンジニアなら必ず習得する必要があります。HTMLはWebページの骨組みを作る言語、CSSはWebサイトのデザインを整える言語です。
フロントエンド開発の言語は、実質「JavaScript」一択となります。JavaScriptは、Webサイトに動きを付けるために使われる言語です。
バックエンド開発は、まずはいずれか1つの言語を習得しましょう。Webエンジニアに必要な言語について詳しく知りたい方は、次の記事をご一読ください。

Webエンジニアにおすすめのプログラミング言語を一挙公開
更新日:2022年12月5日
データベースの基礎知識
Webシステムでは、顧客情報など大量のデータを正確に扱うことが求められます。そのとき必ず使われる「データベース」の基礎知識も必要です。
データの管理には、「データベース管理システム」というソフトウェアが使われます。実際にデータベースを操作するときには、「SQL」と呼ばれるデータベース言語により命令を記述します。
SQLの基本的な文法や、データベース管理システムの使い方を学びましょう。SQLやデータベースの学習には、下記からお好きな記事を選んでご活用ください。
フレームワークや開発環境の使い方
Web開発を効率化するために、フレームワークや開発環境についても学びましょう。
「フレームワーク」は、プログラムの骨組みを提供してくれるものです。フレームワークの必要な箇所のみをコーディングすることで、Webシステムに必要な機能を効率よく実現できます。
開発環境は大きく分けると、「エディタ」「統合開発環境(IDE)」の2種類。エディタは、色分け機能などでプログラムを書きやすくしてくれるソフトウェアです。
一方の統合開発環境だと、プログラム実行やファイル管理といった開発に必要な作業をまとめて効率化できます。エディタよりも処理は重くなりやすいものの、プログラムの記述ミスチェックなど便利な機能が豊富です。
コミュニケーションスキル
現場でWebエンジニアとして働くには、チームメイトと連携するためのコミュニケーションスキルも欠かせません。
前述のとおりWebエンジニアは、さまざまな作業工程を多くのチームメンバーメイトと分担して進めていきます。
フロントエンドとバックエンドのプログラムは、連携しながら動作します。うまくかみ合わないと、Webシステムの誤動作につながることも。打ち合わせなどによる認識合わせが大切です。
また要件定義を担当する場合は、顧客とのコミュニケーションが成功の鍵となります。このような人とのやり取りを円滑に進めるために、コミュニケーションスキルを磨いておきましょう。
年齢別・Webエンジニアへの転職難易度

転職のしやすさは、年齢によっても違います。企業が採用・教育にかけたコストを若い方が回収しやすいからです。
そこでここでは、年齢別による転職難易度と心がけたいポイントを解説します。
20代の難易度
転職難易度:★☆☆☆☆ イージー
大きな問題はありません。
20代は、Webエンジニアへの転職が最もしやすい年代といえます。年齢が若いと企業が採用・教育にかけたコストを回収しやすく、スキルが低くても伸びしろを期待されるためです。
ただし、新卒入社した企業を早期に辞めた「第二新卒」の方は、注意が必要です。「うちでもすぐ辞めてしまうのでは」と採用担当者に思われないよう、納得される転職理由を考えておきましょう。
30代の難易度
転職難易度:★★★☆☆ ノーマル
20代よりもハードルは上がるものの、対策すればWebエンジニアに十分転職できる年齢です。Web系のスキルを証明できる資格や、完成度の高いポートフォリオ(プログラム作品集)を用意しましょう。
またスキル習得に加えて、「なぜ自分はWebエンジニアになりたいのか」という強い動機が必要です。こちらの記事では未経験から30代でWebエンジニアに転職した事例を紹介しているので、参考にしてください。

30代未経験から転職するならWebエンジニアがおすすめ!その理由を公開
更新日:2022年12月2日
あわせて、侍エンジニアの卒業生で参考になる方々のインタビューがありますのでご一読ください。

正社員経験無しの30代派遣社員が、6ヶ月の学習で正社員エンジニアになれた理由
更新日:2022年11月14日

「知識だけでは仕事に繋がらなかった」38歳接客業からフリーランスデビューできた理由
更新日:2022年11月14日
40代の難易度
転職難易度:★★★★☆ ハード
40代になると、かなり難易度は上がります。採用コストや伸びしろの面で、企業に不安を持たれやすいためです。Web開発の実務経験がなくても、魅力的な知識やスキルが求められます。
とはいえ40代には、異なる業種で得た豊富な経験があるはずです。転職を目指すなら、自分のキャリアや経験からアピールできる部分を最大限に活かしましょう。
プログラミング未経験であれば、現在の仕事を続けながら副業で少しずつ実績を増やしていくのが低リスクです。40代未経験からWebエンジニアに転職する方法を詳しく知りたい方は、次の記事をお役立てください。

40代未経験からWebエンジニアへの転職を勝ち取る方法を徹底解説
更新日:2023年1月18日

未経験からWebエンジニアになるための勉強手順
未経験からWebエンジニアへの転職を目指す方には、下記の3ステップをおすすめします。
- 1.Webシステムの基礎を学ぶ
- 2.プログラミング言語を学ぶ
- 3.開発に必要な環境ツールの使い方を学ぶ
まずは、Webシステムに関連する基礎知識を習得しましょう。Webシステムの仕組みからサーバーやネットワーク、データベースの知識など、ひと通り学ぶ必要があります。
次に、プログラミング言語を学びますが、まずはWebページの骨組みやデザインを決める「HTML/CSS」の理解が必須です。その後、フロントエンド・バックエンドで使われるプログラミング言語のいずれかを学びましょう。
最後にGit/GitHubや、統合開発環境など環境ツールの学習を行います。
上記の学習方法について詳しくは、こちらの記事をお役立てください。

Webエンジニアになるには?初心者向け勉強法3ステップ【エンジニア監修】
更新日:2022年12月2日
Webエンジニアの転職を成功させる3つのポイント
Webエンジニアの転職を成功させるポイントは、下記の3つです。
- 転職理由を明確にしておく
- ポートフォリオの完成度を高める
- 資格を取得してアピール力アップ
転職理由を明確にしておく
「なぜ前職を辞めたのか」「なぜWebエンジニアに転職したいのか」の2点を、明確にしておきましょう。
面接では当然ながら、前職を辞めてWebエンジニアへ転職する理由を聞かれます。軽い理由では、前述のとおり「うちでもすぐ辞めてしまうのでは」と思われてしまうことも。
適切な回答を用意しておくことで、採用担当者に不信感を与えることを防げます。なお、こちらの記事ではエンジニアに多い転職理由を5つ紹介していますので、併せて参考にしてください。

エンジニアの転職理由TOP5はこれだ!転職理由を次に活かす方法も解説
更新日:2022年12月2日
ポートフォリオの完成度を高める
未経験でも採用担当者にわかりやすくアピールできるのが、ポートフォリオです。実務での実績が少ない方は、ポートフォリオの完成度を高めましょう。
Webエンジニアの場合は、自作したWebサイトがポートフォリオになります。無料のポートフォリオ作成サービスもありますが、ある程度テンプレートが決まってしまいます。
オリジナリティを出すなら、Webサイトの設計やデザインから自分で行うのがおすすめです。ポートフォリオに関して詳しくは、次の記事をお読みください。
資格を取得してアピール力アップ
Webエンジニア未経験の方は、資格を取得してスキルをアピールするのも効果的です。Webエンジニアとして活かしたいスキルに合わせた資格を選び、取得を目指しましょう。
Webエンジニアにおすすめの資格と、アピールできるスキルは下記のとおりです。
資格名 | アピールできるスキル |
---|---|
基本情報技術者試験 | IT系の幅広い基礎知識 |
応用情報技術者試験 | IT系のより高度な知識 |
Webクリエイター能力認定試験 | HTML/CSSのスキル、Webデザインスキル |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | HTMLの言語スキル |
Rails技術者認定試験 | Rubyの言語スキル |
PHP技術者認定試験 | HPの言語スキル |
Oracle認定Javaプログラマ | Javaの言語スキル |
Oracleマスター | データベーススキル |
こちらの記事を読むと、各資格の詳細について把握できます。

未経験者向け!Webエンジニアにおすすめの資格9選【エンジニアが厳選】
更新日:2022年12月5日
未経験からWebエンジニアに転職する4つの方法

Webエンジニアに転職するために利用できる主な方法は、下記の4つです。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- リファラル採用
- プログラミングスクール
それぞれの詳細について、順番にご紹介します。
幅広く探せる「転職サイト」
「転職サイト」は、求職者を募集している企業の求人を探せるサイトです。幅広い職種の求人を扱っているサイトもあれば、エンジニアの求人に特化したサイトもあります。
ほとんどの転職サイトは、会員登録さえすれば無料で求人探しや応募が行えます。自分に合った求人を見つけるために、次の記事を読んでおすすめ転職サイトを把握しましょう。

Webエンジニア向け転職サイト12選!転職を成功させるコツもご紹介
更新日:2022年12月2日
充実したサポートの「転職エージェント」
「転職エージェント」は、転職希望者に対してエージェントがサポートしてくれるサービスです。転職サイトにはない求人の紹介、面接や業務経歴書のアドバイスなど、サポート内容はサービスにより変わります。
転職エージェントは企業から成果報酬をもらう仕組みなので、転職希望者は基本的に無料で使えるのも魅力です。転職活動に不安の多い未経験の方も、積極的に利用しましょう。
Webエンジニアにおすすめの転職エージェントを知りたい方は、こちらの記事をお読みください。

Webエンジニアに強い転職エージェント厳選5社!【損しない転職方法】
更新日:2022年12月2日
人脈をチャンスに変える「リファラル採用」
「リファラル採用」は日本でも増えている、自社社員が人材を紹介する採用方法です。IT企業に勤める知人がいれば、紹介してもらうことで採用選考をスムーズに進められます。
とはいえ、企業に合ったスキルがないと採用されないケースが多いので、十分な準備が必要です。転職の成功を少しでも近づけたい方は、リファラル採用も知っておきましょう。
転職サポートもある「プログラミングスクール」
プログラミングスクールの中には、スキル習得に加えて転職サポートが受けられるものもあります。面接対策や企業とのマッチングなど、スクールによりサポート内容はさまざまです。
また、転職に成功すると受講料の一部がキャッシュバックされる場合もあります。プログラミング学習から転職活動まで、1つのスクールでカバーできるのは大きな魅力です。
Webエンジニアに転職するための最短ルートはスクール

Webエンジニアに最短ルートで転職するなら、プログラミングスクールが最もおすすめです。スキル習得から転職活動までをトータルサポートしてもらえるため効率的で、未経験の方でも心配ありません。
弊社「SAMURAI ENGINEER」は、マンツーマンレッスンが完全オンラインで受講できるスクールです。
Webエンジニアのスキル習得はもちろん、面接対策やポートフォリオ強化など、転職に役立つ幅広いサポートが受けられます。
2021年9月現在、未経験からの転職成功率94%という高さです。Webエンジニアへの転職を成功させたい方は、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
まとめ
今回はWebエンジニアへの転職を目指す未経験の方向けに、下記の6点をお伝えしました。
- 転職するための予備知識
- 転職に必要な5つのスキル
- 年齢別・転職難易度
- 転職するための学習方法
- 転職を成功させる3つのポイント
- 転職する4つの方法
Webエンジニアは将来性が高く、収入アップも期待できる魅力的な仕事です。今回の内容を参考にWebエンジニアを目指して、ぜひ転職を成功させてください。
この記事のおさらい
未経験でもWebエンジニアへ転職できるの?
未経験からWebエンジニアに転職することは可能です。現在のWeb業界はエンジニアが不足しており、未経験からWebエンジニアに転職できる求人が1万件以上あることが最大の理由です。
Webエンジニアへの転職を成功させる方法は?
「転職理由を明確にしておく」「ポートフォリオの完成度を高める」「資格を取得してアピール力アップ」の3ポイントを押さえておきましょう。詳しくは本記事を参照してください。