プログラミングを学ぶと何に役立つの?
今からでもプログラミングを学ぶべきか迷う....
プログラミングへの興味はあるものの、自分にどんなメリットがあるのかをイメージできず勉強に踏み切れない方は多くいますよね。また、「学習へ費やした時間が無駄になったらどうしよう...」と不安な方もいるはず。
そこで、今回はプログラミング学習のメリットや身につくスキルを、効果的な学習法も交えて紹介します。この記事を読めば、今からあなたがプログラミングを学ぶべきか判断できますよ。
また、次の記事ではそもそもプログラミングとは何なのか、その特徴や仕組みを活用事例も交えて解説しているのでよければ参考にしてください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
金田 茂樹
音楽大学卒業後、15年間高校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、侍エンジニアのインストラクターを始め、フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも登壇している。
この記事の目次
感染症の流行を機にプログラミングへの学習意欲が増している
調査概要:プログラミング学習のきっかけに対する意識調査
調査期間:2021年5月12〜13日
調査対象:スキルを身につけるために習い事を始めたいと考えている有識者、全国20~69歳の男女1000名
掲載媒体:SAMURAI ENGINEER Blog
感染症の流行がきっかけとなり、プログラミングへの関心が高まっています。
感染症の影響で仕事の需要が変化したことや、働き方・日々のすごし方の変化によって、手に職をつける意味でプログラミングを検討する人が多いです。
弊社の調査によると、手に職をつけたい人は全体の約8割を超えており、そのなかでもプログラミングの人気が上位です。感染症の影響で、仕事の需要が変化しており、自分の職業に対する危機感や将来の不安から、スキルアップしたい人が増えていると考えられます。
では、プログラミングを学ぶメリットは何があるのでしょうか。以降の項目では、プログラミングを学ぶメリットを詳しく解説します。

プログラミングを学ぶ5つのメリット
プログラミングは人気の高いスキルだけあって、習得するメリットはたくさんあります。ここでは、プログラミングを学ぶメリットを5つ紹介します。
- 場所や時間にとらわれない働き方
- プログラムでアイデアを形にできる
- 副業に適している
- キャリアの選択肢が広がる
- 需要・将来性の高い仕事に就きやすい
場所や時間にとらわない働き方
プログラミングを学ぶことで、場所や時間にとらわれない働き方が可能になります。
プログラミングは、基本的にパソコンを使った仕事がメインです。パソコンとスキルさえあれば仕事できるため、勤務場所や勤務時間にとらわれず働きやすいのが大きなメリットといえます。
自宅はもちろん、ノートパソコンがあればカフェのような場所でも働くことが可能です。通勤が不要になる分時間を有効活用できるため、家事や趣味などの時間も確保できます。
特に感染症の影響で、通勤に感染リスクを伴うケースも増えています。プログラミングを習得し、リモートワークができる企業に所属できれば、外に出ることなく業務が可能です。
プログラムでアイデアを形にできる
プログラミングを習得すればWebサービスやスマホアプリなど、アイデアを形にしやすくなります。
プログラミングを学習すれば、下記のようなサービスを開発することも可能です。
わたしたちが普段使用しているスマホアプリ・Webサービス以外にも、これから商用化が進むといわれている自動運転車やIoTシステムなども作成できます。
アイデアを形にするには、それぞれ必要な言語を習得しなければいけませんが、アイデアを形にできるのは大きなやりがいになるはずです。
できることが増えるのは、大きなメリットでしょう。
副業に適している
プログラミングは副業に向いているスキルです。先ほども解説したとおり、プログラミングを行う仕事は在宅ワークがしやすく、副業にも向いています。
パソコン1台あれば、Webサイト作成・アプリ開発など、大規模な設備が必要ない副業を受注可能です。
たとえば、仕事を発注したい企業と受注したい人をつなげるサービスを提供する「クラウドワークス」では、副業向けのエンジニア案件も確認できます。
※参照元:クラウドワークス
クラウドソーシングサイトには副業向け案件が多く、在宅ワークも可能です。また、副業やフリーランス向けの案件を取り扱うサイトもあります。
副業でまとまった収益が得られるようになれば、フリーランスに転身可能です。将来的に独立して働きたい人にはメリットが大きいでしょう。
キャリアの選択肢が広がる
プログラミングを習得することで、キャリアの選択肢が広がります。
プログラミングを使用するエンジニアはもちろん、IT業界以外で働く人にも役立つスキルです。たとえばIT系の営業職であれば、クライアントにIT製品の魅力を分かりやすく伝えられます。
また、まったく関係ない業界であっても、パソコンの操作やLAN・Wi-Fiの設定など、ITに詳しいだけでも武器になるでしょう。
社内にエンジニアがいる企業や、仕事の関係でエンジニアと関わる人であれば、知識を活かしてエンジニアと意思疎通がしやすくなります。
プログラミングを習得するだけで、エンジニア・IT系の営業職・IT知識が求められる非IT職とキャリアの幅がかなり広がります。
需要・将来性の高い仕事に就きやすい
プログラミングを学ぶことで、需要や将来性の高い仕事に就きやすくなります。
仕事の需要や将来性を見極めるのは簡単ではないですが、AIやIoTなど最新技術が生まれやすいIT業界は需要・将来性ともに高いといわれています。
最近でいえば、自動運転車や農業をデータ化するIoTシステムなど、わたしたちの生活を変える技術も多く、これらのシステムもプログラミングで作成可能です。
また、需要・将来性が高いことに加え、日本ではIT人材の不足も同時に進んでいます。
経済産業省のデータによると、IT業界の市場規模は年々増加しているのに対し、人材不足も同時に加速しています。
もともと需要が高いうえに、日本ではIT人材が不足しているため、今後もプログラミングスキルがあるエンジニアは需要が高いといえるでしょう。
将来性の高い仕事や、長く使える技術を学びたい人には、プログラミングスキルはおすすめです。
また、次の記事ではプログラミングを学ぶべき意味や理由を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

プログラミング学習における3つのデメリット
プログラミングを学ぶメリットは多いですが、同時にデメリットもあります。ここでは、プログラミング学習における3つのデメリットを紹介します。
- 挫折率が高い
- 習得コストが高い
- 適性が問われる
挫折率が高い
調査概要:プログラミング学習時の挫折に関する意識調査
掲載元:PR TIMES
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
サンプル数:n=298
調査対象:10代〜80代の男女
プログラミング習得にチャレンジする人は多いですが、実は挫折率は高い傾向にあります。
弊社の行った調査結果によると、プログラミング学習の挫折率は約90%です。エラーなどの問題を解決したり、モチベーションを保ったりするのが難しいため、多くの方が挫折します。
独学でのプログラミング学習は相談できる人も、いい刺激をくれる人も周りにいないため、挫折しやすい環境が整っています。「挫折してしまうかも…」と思った人には、プログラミングスクールがおすすめです。
侍エンジニアでは、満足度95%の講師がスキル習得から仕事獲得まで丁寧にサポートしています。オンラインで無料カウンセリングも受講できるので、気になった方はぜひ受講してみてくださいね。
無料カウンセリングの詳細を見る習得コストが高い
プログラミング学習には、「時間」という学習コストがかかります。弊社が現役エンジニア100名に調査したところ、エンジニアになるまでに必要な1日の学習時間は平均4時間24分、期間は平均17カ月でした。
調査概要:「エンジニアになるまでの1日の平均学習時間」
掲載元:PR TIMES
調査期間:2020年1月~2月
調査方法:インターネット調査
調査対象: SAMURAI ENGINEERブログユーザーとSAMURAI ENGINEERのインストラクター
調査人数:50名
1カ月30日として計算すると、実にトータル約2,244時間も学習が必要です。
プログラミング学習中はお金を稼げないため、学習時間と経済的な余裕が求められるのはデメリットといえるでしょう。
適性が問われる
プログラミング学習の成否には、以下3つの適性が大きく関わってきます。
- 集中力
- 探求心
- 学び続ける意欲
プログラミングを習得するには、継続した学習が必要です。これらの適性がない人の場合、プログラミング学習が長続きしにくいケースもあります。
ただし、これらの適性がないからといって、プログラミングが必ず習得できないわけではありません。
自分に合ったプログラミング言語を選び、正しいプランに沿って学習を進めていけば、スキルを習得可能です。

プログラミングを学んで得られる3つのスキル
プログラミングを学ぶことで得られるのは、プログラミングスキルだけではありません。実は、IT業界以外でも使えるスキルも同時に身につきます。
ここでは、プログラミングを学んで得られる3つのスキルを紹介します。
- 論理的思考力
- 問題解決力
- 発想力
論理的思考力
プログラミングを学習することで、論理的思考力が身につきます。「論理的思考力(ロジカルシンキング)」とは、筋道を立て合理的に物事を考える能力です。
論理的思考力を向上させると、自分の考えを相手にわかりやすく伝えられるなど、コミュニケーション面で大きなメリットがあります。
プログラミングは感情論の一切通用しない、論理100%の世界です。1文字の書き間違いでエラーが発生することもありますし、正しい順序でプログラムを組み立てないと思い通りには動きません。
筋の通ったプログラムを作ろうと試行錯誤を繰り返すことで、物事の正しい順序を考える癖がつき、結果として論理的思考力も養われます。
問題解決能力
プログラミングを学習すれば、問題解決力も鍛えられます。
「問題解決能力」とは、起こっている問題に対して原因調査や解決策の検討を行い、解決に導くための能力です。プログラミングを学習することで、問題解決能力の向上が期待できます。
なぜなら、プログラミングにはエラーや誤動作といった「問題」が付き物だからです。ソースコードから問題の原因を特定したり、解決策を考えたりする作業を日常的に行うことで、問題解決の手順やコツが身につきます。
実際に未経験から3カ月でエンジニアになった兵さんも、プログラミングによる問題解決能力の向上を実感しています。
兵さんのエピソードについて気になる方は、以下の記事も読んでみてくださいね。

発想力
プログラミング学習を通して、発想力も養えます。
プログラミングには必ず実現したい「目標」が存在し、それを実現する方法は1つだけではありません。たとえば、プログラミングで複数データを並び替える「ソート」のアルゴリズムだけでも、30種類以上も存在します。
どの実現方法を採用するかによって、処理速度などの性能も変わってくるのです。目標実現のために、よりよいプログラミング方法を積極的に模索することで、発想力も向上します。
脳は使えば使うほど神経細胞が増え、働きが良くなります。新しいアイデアを積極的に出すことは、発想力に関わる右脳の発達につながり、より柔軟に考えやすくなるでしょう。
まとめ
今回は、プログラミングを学ぶメリット・デメリットや、学習をとおして身につくスキルを紹介しました。
プログラミングを習得すれば、今後の需要と将来性が期待できるIT業界へのキャリアが選択肢に入ります。また、エンジニアにならなくても、IT知識や論理的思考力などを活かせるのも魅力です。
プログラミングの学習方法はたくさん発信されていますし、プログラミングスクールを利用すれば効率的に学習できます。
少しでも興味を持った人は、ぜひ積極的に習得にチャレンジしてみましょう。