Unityって何?
Unityを使うとどんなゲームが作れるの?
「Unityを使えば、ゲームが開発できる」といったイメージはあるものの、実際にUnityがどんなものかあいまいな人は多いですよね。
スマホゲームやVRゲームなど、Unityを使えばあらゆるゲームの開発が可能です。
そこで、この記事ではゲームエンジン「Unity」とは何なのか、その特徴を作れるゲームも交えわかりやすく解説します。Unityの始め方や学習方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Unityは幅広いゲームを開発できるプラットフォーム
- Unityを活用すれば効率よくゲーム開発できる
- Unityは初心者でも扱いやすいプラットフォーム
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
Unityとは?
Unityとは、ユニティ・テクノロジーズ社が提供するゲーム開発プラットフォームです。
Unityを使用することで、2D・3Dゲームが簡単に作成できます。使いやすさと多機能で知られており、小さなインディーズゲームから大手ゲームスタジオの大作まで、幅広いプロジェクトに利用されています。
なお、公式サイトでは「ゲームエンジン」と表現されていますが、実際にはゲームエンジンだけでなく開発環境や実行環境も含むため「ゲーム開発プラットフォーム」という表現が近いです。効率的にゲームを開発したい場合、Unityは第1候補に入ります。
Unityの特徴
ここからは、Unityの特徴を、4つにまとめて紹介します。
無料で活用できる
無料で活用できる点は、Unityの大きな特徴です。
「Unity Personal」では、下記の機能を無料で利用できます。
- Unity Learn
- ビジュアルスクリプティング
- アセットストア
- Unity Cloud
- Unity DevOps
- Unity 長期サポート(LTS)
- Unityコミュニティ
無料プランでも、アセットストアやノーコードで開発を進められるビジュアルスクリプティングなどの機能が使えます。報酬を得るためにゲームを開発するには少し機能は足りませんが、無料のためゲーム開発を学習するには便利です。
ただし、利用条件にも記載されているとおり、Unity Personalは商業目的ではなく趣味や学習目的での活用が前提である旨には注意が必要です。
- 過去12ヶ月にUnity使用のプロジェクトに関連して得られた売上が10 万ドル以下
- 法人利用で売上と調達した資金の合計が10万ドル以下
業務で利用される本格的な機能を使いゲーム開発を学びたい人や、作成したゲームで稼ぎたい人は有料プランを検討しましょう。
プログラミング初心者でも開発しやすい
プログラミング初心者がゲーム開発に取り組みやすい点も、Unityの特徴の1つです。
前述したビジュアルスクリプティングを使えば、プログラミング作業なしでゲームコードを作成できます。専門知識・スキルがなくてもゲームを開発できるため、初心者がゲーム開発を試したいときに使えるツールです。
ただ、細部にこだわる場合はプログラミングスキルが求められます。Unityで使えるプログラミング言語は「JavaScript」「C#」「Boo」の3つです。しかし、実際にゲーム開発で使用されるのはC#が多いため、Unityを活用できるゲームエンジニアになる人は、C#を学習する必要があります。
あらゆるOSで活用できる
Unityは、Windows・Mac・LinuxなどあらゆるOSで活用できます。
他にもiOSやAndroid、コンソールゲームなど幅広い端末で利用できるゲームが開発可能です。OSや端末ごとにコードを作成せず済むため、効率的に作業を行えます。
なお、次の記事でOSとは何かわかりやすく解説しているので、詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
→ OSとは何かわかりやすく解説!役割や種類ごとの特徴も簡単に紹介
他ユーザーの作成プログラムを活用できる
他ユーザーの作成プログラムを活用できる点も、Unityの特徴です。
Unityにはアセットストアというプラットフォームが実装されており、他ユーザーの作成したプログラムや3D素材などを利用可能です。ゲームに必要な要素が用意されているため、自分で1から開発する手間が省けます。また自分の作成した素材を販売することも可能で、利益を得ることもできます。
他ユーザーの素材を利用しながら効率的に開発できる点は、Unityの大きな魅力です。
なお、プログラムとは何かを詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。
Unityで作れる主なゲーム
ここからは、Unityで作れる主なゲームを、4つにまとめて紹介します。
なお、次の記事ではUnityでできることを解説していますので、あわせて参考にしてください。
→ Unityでできること!ゲーム開発以外の活用事例もわかりやすく紹介
ブラウザベースの2Dゲーム
ブラウザ上で動作する2Dゲームは、Unityで作れる代表的なゲームです。
Unityには、キャラクターが歩く道などを簡単に実装できるタイルマップなど2Dゲーム開発に便利な機能が豊富です。そのため、2Dゲームを効率よく開発できます。
たとえば、下記のようなブラウザ2DゲームはUnityで作られています。
そのほか、2DのアクションゲームやRPGゲームなども開発可能です。
スマホゲーム
Unityを使えば、下記のようなスマホゲームも開発できます。
iOSやAndroidといったさまざまなモバイル端末に対応しており、タッチ操作やデバイスの特性を活かしたゲーム作りが可能です。
スマホゲームの場合、縦長の画面を活かした臨場感のあるデザインやストーリー性を実装できます。
3Dゲーム
Unityを使えば、3Dゲームも開発できます。
Unityにはゲームのキャラクターや機能面を実装できる機能が充実しているため、想像したゲーム環境を構築しやすいです。下記のように、臨場感やリアルに近いデザインを実現したゲームが開発できます。
バイオハザードのように、ゲームながらリアルな空気感や動作を実現できるのがUnityの魅力です。
VR・ARゲーム
近年話題のVR・ARゲームもUnityで開発可能です。
AR・VR技術を活用することで、新しい次元のゲーム体験を創出できます。現実に仮想映像を投影する機能や、まるで目の前にキャラクターがいるような映像を実現可能です。たとえば、世界的にヒットした下記のゲームもUnityで開発されています。
リアルとゲームを組み合わせたAR・VRゲームは、今後さらに需要が高まる可能性もあります。そのため、Unityの需要も今後伸びる可能性があるでしょう。
Unityの始め方
次の手順に沿えば、手軽にUnityを使い始めることができます。
- 1.Unityをダウンロード/インストールする
- 2.サンプルを動かす
- 3.アセットストアを利用する
- 4.使いながらエディタの操作に慣れる
Unityは公式サイトからダウンロード・インストールが可能です。インストールが完了すると、「メールアドレス」「ユーザー名」「パスワード」を入力してID登録が必要です。GoogleやFacebookアカウントがある人は、SNSアカウントからでもUnityに登録できます。
Unityをインストールしたら、サンプルやアセットストアで使用方法を学びましょう。使用回数を増やすことで、エディタなど機能を把握できます。Unityには未経験者向けのサンプルが用意されており、簡単な操作でキャラクターを動かす体験ができます。
なお、Unityの始め方や使い方は次の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
→ Unity入門!ダウンロード・インストール手順とゲーム開発向け学習法まとめ
→ Unityの使い方や機能を完全網羅!初心者向けにわかりやすく解説
Unityを用いたゲーム開発の学習方法
ここでは、Unityを用いたゲーム開発の学習方法を、2つにまとめて解説します。
趣味でゲーム開発するなら独学
趣味でゲーム開発したい人には、独学でUnityの扱い方を学ぶのがおすすめです。
趣味であれば急いでスキルを習得する必要はないため、費用を考慮すれば独学で十分です。最近ではUnityの基本的な操作からゲームの実装まで、幅広いスキルを学べる教材が増えています。
たとえば、Unityの公式チュートリアルや無料学習サイトで学習できます。そのほか、書籍やYouTubeでもゲーム開発を学べるでしょう。
独学なら無料もしくは費用をおさえてスキルが学べる反面、学習をサポートしてもらえないため挫折するリスクも。またスクールに比べると、実践学習が難しいです。
その点、趣味なら挫折しても大きな問題にはならず、再開したいタイミングでやり直しができます。趣味でゲーム開発をしたい人は、紹介した学習方法をもとに独学に挑戦するのがおすすめです。
なお、次の記事ではUnityでのゲーム開発方法や使う際のコツを詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ 誰でもできるUnityの学習方法とゲーム開発のフローを一挙公開
→ 初めてUnityを学ぶ人へ!初心者が最初に学ぶべきポイントを解説
挫折が不安な人はスクールへ
独学でUnityを用いたゲーム開発スキルを習得しようと考えている方のなかには、
独学で習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、ゲーム開発といったプログラミング学習の途中で挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
またこうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でUnityを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とゲーム開発スキルの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ゲーム開発エンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
- 給付金活用で受講料が最大80%OFF
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきたわからないことや不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境で学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生一人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成するため、限られた受講期間でもゲーム開発エンジニアへの転職や副業での収入獲得に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現できるようカリキュラムが組まれているため、勉強する順番や内容を誤り非効率に時間や手間を費やす心配もありません。
なお、侍エンジニアでは最大80%OFFで受講可能な「給付金コース」を提供中。金銭面での支援を受けつつ、理想のキャリア実現に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後のフォローアップ(※1)までを一貫してサポートしてもらえます。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職や副業での収入獲得などの目的が実現できますよ。
公式サイトで詳細を見るUnityにまつわるFAQ
最後に、Unityへよくある疑問にまとめて回答します。
Unityを扱うのは難しいって本当?
未経験者はUnityに難しさを感じる可能性はありますが、操作に慣れれば無理なく利用できます。
はじめてUnityを扱う場合、インターフェースや操作方法に戸惑うかもしれません。しかし、Unityは使いやすい機能が豊富なため、慣れてくれば扱いやすいです。またUnityの学習教材もたくさんあり、基本的なゲーム制作技術から高度な開発スキルまで段階的に学べます。
なお、次の記事でUnityが難しいといわれる理由を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→ Unityに挫折する3つの理由+挫折しないおすすめ学習法まとめ
→ Unityは難しい?作れるアプリの例・具体的な始め方を徹底解説!
Unityは何から学べばいいの?
Unityを学び始める最初のステップは、Unityの公式チュートリアルやUnity Learnプラットフォームを活用するのがおすすめです。
基本的な操作から複雑なゲームの開発まで、段階的に学べるため、無理なくスキルを身につけられます。また実際に手を動かしながら学習することで、実践スキルが習得可能です。
さらに無料で利用できるため、手軽に学習をスタートできます。Unityの基本操作が学べたら、書籍やWebサイトなどを併用しながら学習しましょう。
なお、次の記事でUnityを学ぶときの学習法を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
→ 初めてのUnity入門!プログラミングの基礎や独学法を徹底解説
まとめ
今回は、Unityとは何か解説しました。Unityはゲーム開発で使用されるプラットフォームで、幅広いOSや端末で楽しめるゲームを開発できます。
プログラミングスキルがなくても簡単なゲームを作成できるため、ゲーム開発を仕事にしたい人だけでなく趣味でゲームを開発して楽しみたい人にもおすすめです。Unityに興味を持った人は、本記事を参考に学習をスタートしてください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。