こんにちは!侍エンジニアブログ編集部の兵政和です。
Gitはエンジニアやプログラマーだけでなく、WEBデザイナーやWEBライターの方々まで、ITに携わる方には必須のスキルとなってきました。
そんなGitには大変多くの便利なコマンドが用意されており、総数は数百個とも言われます。
ただ、それを全て覚えるのは大変ですよね?
実は、実際の現場でよく使うコマンドはごく限られています。
そこで今回は、これを押さえておけば大丈夫、というよく使うGitのコマンドと使い方をご紹介します。
これからGitを使っていこうとしている方は、このページを手元に置いておけば、ひとまずは困ることなくGitを使いこなせるので、ぜひ参考にしてみてください!
Gitのインストールと初期設定
gitコマンドを入力したときに、「git command not found」や「'git' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」などと表示された場合は、Gitをインストールしてください。
インストール方法については、以下のサイトが参考になりますので、ご覧ください。
参考:Linuxにインストール
参考:Macにインストール
参考:Windowsにインストール
リポジトリ作成などに使うコマンド
git init 「リポジトリ作成」
Gitを利用するには、まずリポジトリの作成が必要です。
リポジトリを作成したいディレクトリ(フォルダ)でこのコマンドを実行すると.gitディレクトリが作成され、Gitリポジトリの管理ファイル等がここに作成されるようになります。
$ cd <リポジトリを作成するディレクトリ> $ git init
git clone 「リポジトリのコピー」
既存のリポジトリからローカル(手元のPC)にファイルをコピーして、作業用のリポジトリを作成します。
$ cd <リポジトリを作成するディレクトリ> $ git clone <複製したいリポジトリのURL>
git gc 「リポジトリ内の最適化」
リポジトリが使用するストレージ容量を減らします。
頻繁に実行する必要はありませんが、大量のコミットやマージを行った場合などには実行すると良いでしょう。
$ git gc
git pull 「他のリポジトリの変更点をローカルリポジトリにマージ」
他のリポジトリで加えられた変更点を現在のブランチにマージ(取り込み)します。
$ git pull <変更点の取り込み元リポジトリURL>
git push 「公開リポジトリに自分のリポジトリの内容を送信」
自分のローカルリポジトリの内容を、ほかのリポジトリ(一般的には公開リポジトリ)に送信します。
$ git push <送信先リポジトリ> <送信するブランチ>:<送信先ブランチ>
コミットを操作するコマンド
git add 「コミットするファイルを指定」
リポジトリに新たにファイルを追加したり、変更を加えたファイルを指定します。
$ git add <追加/変更したファイル1> <追加/変更したファイル2> ...
git commit 「変更点をコミット」
変更点を保存するには、「git add」コマンドで対象とするファイルを指定したのちに「git commit」コマンドを実行します。
$ git commit
「git commit」コマンドを実行すると、エディタが起動してコメントメッセージの入力が求められます。
エディタを起動したくない場合は「-m」オプションとメッセージを指定します。
$ git commit -m "<コミットメッセージ>"
git reset 「直前のコミット取消」
コミット後に小さなミスなどに気付いた場合などは、直前に行ったコミットを取り消します。
$ git reset
git tag 「コミットにタグを付ける」
直前のコミットに対して分かりやすい別名(タグ)を付けます。
$ git tag <タグ名>
作業ツリーを操作するコマンド
git status 「変更されたファイルを表示」
追加/変更されたファイルの情報を表示します。
$ git status
git diff 「ファイルに加えられた変更点を表示」
特定のファイルに加えられた変更を確認します。
$ git diff <変更を確認したいファイル>
git mv 「ファイル名を変更」
ファイル名を変更します。
$ git mv <変更前のファイル名> <変更後のファイル名>
git log 「コミット履歴を表示」
リポジトリの今までのコミット履歴をみられます。
$ git log
git revert 「作業ツリーを戻す」
作業ツリーを、指定したコミット時点の状態に戻して、コミットします。
$ git revert <コミット名>
git stash 「作業ツリーの状態を一時的に保管」
現在の作業ツリーの状態を一時的に保存できます。
現在の作業中の状態をコミットせずに、一時的にほかのブランチに対して作業を行うときに使います。
$ git stash <保存名もしくはコメントなど>
ブランチを操作するコマンド
git branch 「ブランチ情報の表示とブランチの作成」
現在のソースツリーを元に、新たなブランチを作成します。
$ git branch <ブランチ名>
git checkout 「ブランチの切り替え」
操作対象とするブランチを切り替えます。
$ git checkout <ブランチ名>
git merge 「作業ツリーに別のブランチの変更点を取り込む」
現在の作業ブランチに、別のブランチで行われた変更点をマージ(取り込み)します。
$ git merge <変更点の取り込み元ブランチ>
git rebase 「ブランチの派生元(上流)を変更」
あるブランチに対して行った変更点を、派生元のより新しいリビジョンのものに適用します。
$ git rebase <派生元ブランチ>
まとめ
いかがでしたか?
実際によく使うGitコマンドと使い方を厳選してご紹介しました。
実は、より細かい便利なコマンドもあります。
細かい便利なコマンドを調べるときは、「ここに書いてあるコマンド+やりたいこと」で検索すると良いでしょう。
これを参考に、Gitコマンドを使いこなしていただければ幸いです!
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