【現役エンジニアが徹底比較】PHPかRuby勉強するならどっち?

どうも!侍エンジニアブログ編集部です。

インストラクターをしていて、「プログラミング入門者によく聞かれる質問ランキング」を作るとしたら、TOP5に入る質問がこれです。

結局「PHP」と「Ruby」どっちを勉強すればいいの?

最初に結論を言ってしまうと、「絶対的にこっちのほうが良い!」ということは言い切れないんです。というのも、その人の目的(目標)によって、どちらを勉強するべきかが変わってくるからです。

しかし逆に言えば、目的別ならしっかりとPHPかRubyどちらを学ぶべきとおすすめができます。

そこで今回は、PHPとRubyで「開発できるもの」を中心に、平均年収や求人数、働き方など、今後のキャリアを踏まえてPHPとRubyどちらを学べば良いのか決められるよう全部で12個の観点から徹底比較していきます。

あなたが重視するポイントで必ず比較しているので、総合的にみてどちらを学ぶのが良いのか腑に落ちてもらえたら幸いです。

この記事の要約
  • PHPはWebデザインやWebサービス開発へ従事したい人におすすめ
  • 在宅勤務を志望している人にはRubyがおすすめ
  • 双方とも初心者から学びやすいプログラミング言語
目次

PHPとRubyの違いをおさらい

PHPの特徴

PHPは1996年ごろに登場したプログラミング言語で、サーバーサイドのスクリプト言語です。WEBサービスやWEBアプリ開発に使用され、世界中で人気の言語になっています。

世界のウェブサイトの3分の1がPHPを使ったWordPressという仕組みで作られているので、PHPを覚えておけばなんとなくウェブサイトの仕組みやどういう風に出来てるかなどは理解できるようになります。

かなり手軽に開発が進められるため、個人でちょっとした機能を追加したりなど、個人規模の開発も可能です。その手軽さゆえに大規模でルールをしっかり固めないといけない開発などにはあまり向いていないというデメリットもあります。

なお、次の記事ではそもそもPHPとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴をできることや需要、学習方法も交えて紹介しているので良ければ参考にしてください。

→ PHPとは何かわかりやすく解説!できることや需要・将来性も紹介

Rubyの特徴

Rubyは1995年ごろにまつもとゆきひろ氏によって開発されたオブジェクト指向スクリプト言語です。書いていて「楽しい」という点に焦点を当てた言語になっているため、初心者にもやさしく読みやすい言語になっています。

とても汎用性が高く、Webサイトやスマホアプリ、SNSサイトなど様々な開発シーンで活用が可能で、クックパッドやグノシー、AirbnbなどもRubyを使ってできています。

近年はRubyでできたサービスが別の言語で開発され直されたり、次々と新しい言語の誕生により人気は落ちつつありますが、Rubyは記述がシンプルで日本語で参照できる記事や書籍が多いためとても学びやすい言語で、実際の開発現場では変わらず重宝されています。

また、下の記事ではそもそもRubyとはどんなプログラミング言語なのか、その特徴やできることを学ぶメリットも交えわかりやすく解説しているので良ければ参考にしてください。

→ Rubyとは?特徴やできることを初心者向けにやさしく解説

1.WEBアプリ・サービスを開発したい人は

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WEBアプリ・サービス開発をしたい方です。

作りたいサービスによってわかれるので、種類別に結論付けます。

ECサイトならPHP

  • 結論:ECサイトならPHPがおすすめ


ECサイトを制作する場合、PHPで作成されている「EC-Cube」等を利用することが多い為、PHPが有利になります。

Ruby(Ruby on Rails)でも「Spreee」と呼ばれるgemなどでECサイトを作成する場合もありますが、日本においてほとんどはPHPがシェアを誇ります。

なお、IT企業への転職や副業での収入獲得を見据え、独学でPHPが習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

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「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。

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CMS / オウンドメディア(自社メディア・ブログ)ならPHP

  • 結論:CMS/オウンドメディアならPHP

「CMS」とは、管理者が簡単にコンテンツを更新できるようにしたサービスのことで、主にブログ等や会社のサイトでWEB担当者が、技術的なことに触れずにWEBサイト等を更新できるようにする仕組みです。

手軽に作ることが出来るため、WordPress等を用いてPHPでカスタマイズすることが多いです。

ただ、最近では細部まで(特に管理画面やデータベース構造まで)しっかり作り込むためにRubyのフレームワーク、Ruby on Railsでメディア等も作成している場合もあります。しかし、現状ではWordPressが優秀なため、まだ先進的な企業でしかRailsは採用されておらず、特別な機能を持たせない限りはPHPの方が有利と言えるでしょう。

CMSについての詳しい解説はこちらから

SNS系 / マッチング系サービスならRuby

  • 結論:SNS/マッチング系サービスならRuby


マッチング系サービスとは、仕事獲得やイベント集客などを行うサービスのことを指します。最近ではPHPとRubyを比べるのであれば、スタートアップ界隈で人気のRuby(Ruby on Rails)の方が有利かと思います。なお、上記に該当しないもの(業務システム系など)は基本的にRubyの方が有利だと思ってくれれば良いでしょう。

2.在宅・リモートワークで働きたい人はRuby

プログラミングスキルを習得し、フリーランスエンジニアになり、在宅勤務(リモートワーク)で働きたい、という目的を持った方です。

  • 結論:在宅・リモートワークで働きたい人はRuby


どういう形態でリモートワークにしていくか、受託開発を行っていく場合はどのような企業と出会えるか、にもよるのですが、どちらにおいても「Ruby」の方が有利に働きやすいと考えます。

Rubyを採用している所は、バージョン管理や開発の運用が整っており、新しい技術やアジャイルと呼ばれる短期スパンで小さな開発を繰り返す開発体制などを積極採用する企業(チーム)が多いです。

業務委託等で作業する場合も、リモートで作業する環境が整っている場合が多いです。

もちろんPHPでもリモート開発環境が整っているところは整っていますが、開発体制が旧来から変わっていない常駐メインの現場ではなかなか難しいでしょう。

3.就職・転職したい人は

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高校・大学卒業後はWEB業界に就職したい!

もしくは、現職を離れてWEBエンジニアとして転職したい!といった目的・目標を持つ方です。

  • 結論:どちらとも言えない(場合による)

勤務先が決まっているならその言語を学ぶべき

場合によるというのは、就職・転職する勤め先によって求められている言語は異なるからです。あらかじめ、その会社でどんな言語で人材採用しているのかを調べてから、その言語を学習すると良いでしょう。

勤務先が決まっていないなら会社の方向性から決める

ただ、行きたい会社ややりたいことがまだ分からないという段階では、WEB制作やシステム開発の受託が多い会社に行きたければ「PHP」、自社サービスを運用している会社やスタートアップ(新しい事業を作る会社)系に行きたければ「Ruby」を学習しておくのが良いでしょう。

PHP(およびPHPのフレームワーク)は様々なサーバに載せやすく、システムを作る上での制約が比較的少ないため広く使っていけます。

少し前まで日本のWEBサービスはPHPで作られていることが多かっため、中堅以上の方がPHPを使っている現場ではPHPが開発技術として採用されることが多いです。

Rubyは、最近のベンチャー企業と呼ばれるようなところで多く採用されるようになってきており、自社サービスや社内システムなど、スピード感を持って柔軟に開発を行いたい現場で採用されることが多いです。

4.WEBデザイナーとしての「幅」を広げたい人はPHP

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現職でWEBデザイナー・フロントエンジニアをやられていて、デザイナーとしての幅を広げたいという意味で「サーバーサイドのプログラミングを学びたい」、という方です。

少しピンポイントにはなりますが、デザイナーもエンジニアに近い存在なので、プログラミングの重要性・必要性に気づかれている方が多く、質問をしていただく機会も多いです。

  • 結論:WEBデザイナーとしての「幅」を広げたい人はPHP


PHPは、HTMLに埋め込むような形で使うのが一般的で、サイト内のフォーム部分だけを作りたいというような局所的な内容であれば、PHPの方が簡単に実装することが出来ます。

ただ、これが行き過ぎると複雑なソースコードになりやすく、直接PHPをいたるところに書くいわゆる「生PHP」がはびこると保守性を下げる原因にもなりやすいです。

ある程度の機能を実装する場合は、WEBフレームワークの導入や別の言語での実装も検討しましょう。

WEBデザインに関しての詳しい解説はこちらから

5.プログラミングで仕事の効率化をしたい人はRuby

プログラミングを習得すれば、パソコンに仕事をしてもらうことができます。人間が行う単純作業を数百倍数千倍のスピードと正確さで処理をしてくれます。

この単純作業なんとかしたいなあ

といったような悩みを持っている方です。

  • 結論:プログラミングで仕事の効率化をしたい人はRuby


理由としては、Rubyでプログラムを書いた方が、圧倒的に早く作れるからです。

Rubyはメソッドの組み合わせなどを工夫すると、凄く短いソースコードで処理を書いていけるほか、構文解析や通信周りの処理なども得意としています。

もちろんPHPでも同様のものは作成できますし、良いライブラリがあればPHPの方が良い場合もありますが、基本的にはRubyに軍配が上がりそうです。

Ruby(Ruby on Rails)を使った仕事効率化に関しての詳しい解説はこちらから

6.純粋にプログラミングを学びたい人は

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プログラミングを学んで、転職したり、何か作りたいものがあるわけではなく、純粋に「プログラミングそのもの自体」に詳しくなりたい、という目的を持つ方です。

  • 結論:純粋にプログラミングを学びたい人は好み(どちらでもよい)


これはもう好みの問題になってしまいます。

PHPの方が様々なWEBフレームワークが存在しているため、フレームワークを構成する様々な概念を学ぶことは面白いかもしれません。(逆に現場によっていろいろな学習は必要になります。)

しかし、プログラミング言語としてはRubyの方が直感的かつ簡潔に書きやすく、また「オブジェクト指向」と呼ばれる考え方をより深く学べるでしょう。

ここは学びたい分野や好みによって大きく分かれるところですね。

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その他様々な角度でRubyとPHPを比較してみた

平均年収で比較するとRuby

  • 結論:平均年収ならRuby


ビズリーチが運営する、求人検索エンジン「スタンバイ」によると、2017年度、2018年度のプログラミング言語別平均年収は以下の通りです。

【2017年度】

引用元:求人検索エンジン「スタンバイ」 https://jp.stanby.com/media/programming_ranking2017/

2017年度はRubyが4位で562万円、PHPは10位で522万円となっています。

【2018年度】

引用元:求人検索エンジン「スタンバイ」 https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2018/0807.html

続いて2018年度では、Rubyが7位で550万円、PHPはトップ10圏外となっています。

もちろん、本人のスキルや経験によって年収は変わるので、これだけでどちらが稼げるか?を決めるのは時期尚早ですが、あくまで直近2年の平均年収のデータで判断すると、Rubyに軍配が上がると言えそうですね。

求人件数で比較するとPHP

  • 結論:求人件数ならPHP


以下、求人検索サイトhttps://jp.indeed.com/による、2018年度12月時点でのプログラミング言語別求人数になります。


PHPは3位で13,692件、Rubyは8位で4,474件となっており、PHPの方が多くの求人があります。求人数ではPHPに軍配が上がると言っていいでしょう。

ただ前述した通り、在宅・リモートワークで働きたい人=ベンチャー系企業から仕事を獲得したい人からすると、Rubyの方良かったりします。自分の働きたい環境によって変わってくるので、参考程度にしておくのがいいでしょう。

人気度で比較するとPHP

  • 結論:人気度ならPHP


GitHubが毎年発表するレポートである「Octoverse」によると、2014年〜2018年までのプログラミング言語人気推移は以下の通りです。


直近の2018年度を見ると、PHPは4位、Rubyは10位となっていますね。

どちらも2014年から考えると人気度は多少なりとも下がっていますが、それでもPHPは安定感があると言えます。人気度はPHPに軍配が上がると言えるでしょう。

習得難易度で比較すると同じ

結論

  • 結論:習得難易度はどちらも同じ

理由

どちらもプログラミング言語としては、比較的初心者でも習得しやすい言語と言えます。

どちらの言語も習得するのに要する時間は他の言語と比べると短めと言えるでしょう。また、Rubyは直感的で柔軟性の高い言語、PHPは何を書いても動く、と言ったように、初心者からしても挫折しずらい言語となっています。

C言語JAVAなどと比べれば、どちらも間違いなく習得しやすいので、チャレンジしやすい言語ですよ。

PHP・Rubyのおすすめ学習方法

PHPの学習方法紹介

PHPのおすすめの学習方法としては、まずPHPの仕組みやメリット・デメリット、作れるものなどを理解→ウェブサイトや動画サイトなどで学習開始→書籍を使って知識を深める→オリジナルサービス開発の流れです。

知識を深めるところから、実際にサイト・書籍でどう学べばいいのかは下記の記事で網羅的に解説していますので、見てみてください。

Rubyの学習方法紹介

Rubyの場合も学習手順としては同じで知識理解→ウェブサイトや動画で学習→書籍を使ってさらに深めつつサービス開発になるのですが、Rubyの場合はRuby on Railsというフレームワークも同時に学習していくところが少しPHPとは異なります。

Ruby、Railsも含めて下記の記事で解説していますので、ご覧ください。

より効率的に学びたい・まだ言語が決められない人は?

ここまで読んでみて、

PHP・Rubyどちらにするか決まったからより効率よく学べる方法を教えて!
まだどちらを学べば良いのか迷っている・・・

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    まとめ

    世の中にあるプログラミング言語には、作りたいものによって向き不向きがあります。WEBプログラミングでやりたいことにマッチするものがあれば参考にしてみてください!

    また、WEBサービスを作成する為に使用するのはもちろんRubyとPHPだけではありません。様々な言語にそれぞれ得意不得意や流行り廃りが有ります。

    何を学習しようか?と迷われた方は、こちらまでお尋ねいただければ幸いです。

    この記事の監修者

    株式会社SAMURAI

    中川 大輝

    独学でプログラミング学習を始めるも挫折。プログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」を受講し、Web制作を学ぶ。副業でWeb制作を行いつつ、「初心者がプログラミングで挫折しないためのコンテンツ制作」をモットーにWebライターとして侍エンジニアブログ編集部に従事。

    この記事を書いた人

    【プロフィール】
    DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
    累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
    【専門分野】
    IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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