エンジニアへの需要が高まるなか、あなたもIT業界未経験からエンジニアを目指したいと思っているのではないでしょうか。しかし未経験だと、
エンジニアになるにはどんなことをすればいいの?
そもそもエンジニアってどんな仕事をしてるんだろう…
といった悩みや不安もあると思います。
実際、人手不足で未経験OKの求人が多いといっても、相当の努力をしなければ、未経験からエンジニアへ転職することは難しいのが現状です。
そこでこの記事では、弊社のキャリアアドバイザーから聞いた未経験者のエンジニア転職事情と、エンジニア転職を成功させるためのステップをあなたにお伝えいたします。
この記事を読めば、漠然とエンジニアになりたいと考えている方も、明確にビジョンを描くことができるようになりますよ。この記事からエンジニア転職の第一歩を踏み出しましょう!
この記事の目次
そもそもエンジニアとは?
そもそもエンジニアという職業がどんな働き方なのかご存知ですか?
多く方はエンジニアと聞くとPCの前でひたすらプログラムを書いている姿を想像すると思います。しかし、その実態は多くの働き方があり、それぞれのエンジニアが違った役割を持っています。
そこで、まずはエンジニアとはそもそも何かということからご紹介いたします。
エンジニアの定義
エンジニアとは「工学(エンジニアリング)に関する専門的な知識やスキルを持った人材」を指す言葉で、日本では「技術者」とも呼ばれます。現代社会においては、IT部門を対応する技術者が増えており、IT部門に関わる仕事に携わる全ての職種を「ITエンジニア」と呼びます。
大まかなITエンジニアの分布図は以下の通りです。
このようにITエンジニアと一括にされているものの、業務管理がメインの職業であったり、システム開発などの技術的な面を担当するなど、多くの職業があります。それぞれの詳細についてはこちらの記事を参照ください。

ITエンジニアの現状
日本は世界的にみるとIT分野において、他の先進国よりも遅れを取っており、ITエンジニア事態も深刻な人材不足となっています。
経済産業省の調査によると、エンジニア職は2020年に40万人不足すると予測されており、実際に同程度の人材が不足することはほぼ確実視されています。
特に表にある「先端IT人材」の不足は深刻で、今後の需要拡大に伴い、予想以上に人材が不足することも考えられます。先端IT人材とは「人工知能・VR・ビッグデータ・IoT」の4種を指しており、近年目覚ましい発展を遂げている分野です。
こういった人材不足を解消するため、国を上げてエンジニア不足解消を目指しています。
ITエンジニアが不足する理由
次に、ITエンジニアが不足する原因についてご紹介します。
実際、昔に比べてプログラミングを学ぶ環境は整ってきており、独学でもエンジニアを目指せるようになっています。しかし、エンジニア事態が不足する大きな要因として、エンジニア職に対する悪いイメージがあります。
一昔前までは、エンジニア=3k(きつい・給料安い・帰れない)というイメージが定着していました。その要因はIT企業の構造にあります。
表の通り、IT企業は大きなピラミッド構造になっています。ピラミッドの上段にある自社開発企業が下請け企業へ業務を委託し、その業務をさらに下請けから孫請け企業へ委託するという構造になっているため、孫請け企業は取り分が少なくなり、社員の給料が低くなってしまうという訳ですね。
また、受託案件は基本的に期限厳守のため、納期が近づくに連れ残業も増えていくという悪循環になりつつあります。しかし、最近では自社開発を行うベンチャー企業なども増えてきており、未経験者でも自社開発企業を目指せる環境に変化しています。

未経験者はどのITエンジニアを目指せばいいか
エンジニアの種類は多くありますが、手を動かすエンジニアになりたいと考えているのであれば、システムエンジニアとWEBエンジニアの2業種をオススメします。
逆に人気だからという理由で、AIエンジニアなど高度なスキルが求められるような職種を選ぶのは辞めておいた方がいいでしょう。まずはエンジニアとして実務経験を得ることを考えて、目指すべきエンジニアを選びましょう。
Webエンジニア
Webエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションを開発する職業の一つです。
ネットショップ制作や自社サイトの開発など、Webに関わるあらゆる仕事に携われることも可能な職業で、年々需要が増加しています。
Webエンジニアのなかでも、サーバー周りなどの裏方の開発をするサーバーサイドエンジニアやWebサイトやWebアプリケーションの見た目を実装・開発するフロントエンジニアなどに分かれて仕事することも多いです。
仕事内容 | Webサイト・アプリの開発 Webサイト・アプリの設計・要件定義 Webサイト・アプリのメンテナンス |
平均年収 | 456万円 ※Findjobより抜粋 |
必要なスキル | フロントエンド Javascript/HTML/CSS サーバーサイド Ruby/PHP/Java/Python/etc |

システムエンジニア
SEの業務内容は非常に多岐にわたります。システム開発は大きく6つのフローに分けられます。
②ヒアリング結果をまとめる
③システムの構築方法を決める
④詳細な設計を行う
⑤プログラミング作成
⑥バグが起きていないかテストする
SEが行う仕事はここのプログラミング作成以外の全てを行うことになります。①はヒアリングなので、クライアントとコミュニケーションをとるのは当然のことですが、②〜④も結果をクライアントに対してわかりやすく説明する必要があります。
仕事内容 | システムの要件定義 システムの内部設計 システムの詳細設計 システムの動作確認 |
平均年収 | 456万円 ※Findjobより抜粋 |
必要なスキル | マネジメントスキル コミュニケーションスキル 進捗管理能力 提案力 |

未経験からエンジニアを目指す上での前提知識
エンジニアと言う職業についておわかりいただけましたか?
ここからは、未経験者がエンジニアを目指すうえで知っておいた方がいい転職事情についてご紹介致します。
人材不足だから簡単に転職できる訳ではない
エンジニア不足がよく取り沙汰されているため、このようにお考えの方が中にはいらっしゃいますが、実際に未経験者がエンジニアへ転職することは簡単ではありません。
人手不足の背景には、企業が人材を育成する余裕がないという要因があり、ほとんどの場合は即戦力となる人材を募集しています。そのため、以下にやる気があってもスキルがなければ雇用されることは難しいのが現状です。
企業側の目線で見てみると、
A「やる気があります!未経験ですが、頑張ってこれから覚えていきます!」
B「未経験ですが、独学でアプリを開発した経験があります。」
という2人がいたら、Bの方を選ぶのは当たり前ですよね。このように未経験OKの求人が多くても、スキルのない未経験者では転職の難易度がとても高くなってしまうのです。
ポートフォリオと職務経歴書が必ず必要
企業が即戦力を望んでいるということは、未経験から転職を成功させるためには、あなたにスキルがあることを企業側へアピールしなければなりません。しかし、実績のない未経験者にとって、スキルを証明することは難しいですよね。
そこで必要になるのが、「ポートフォリオ」と「職務経歴書」の2つです。
ポートフォリオがあなたのスキルを、職務経歴書があなた自身の評価をあげることができる未経験からの転職にとって必須アイテムとなります。しかし、どちらも用意しておけばいい訳ではありません。
如何に質の高いポートフォリオと職務経歴書を用意できるのかが未経験から転職を成功させる鍵となります。
年齢によって転職の難易度が変化していく
年齢によって転職の難易度が変化していくのはどの職業でも同じですが、ITエンジニアと言う職業は特にこの傾向が顕著です。その要因は、年齢が上がることによって、定年を想定した時に働ける期間が短くなり、投資対効果が低くなることにあります。
特に32歳以上の方は未経験からの転職が難しくなるでしょう。
とはいえ、32歳以上だと絶対に無理という訳ではありません。弊社の卒業生でも30代から転職された方はいらっしゃいます。適切な対策をすることで、年齢の壁は十分突破することができますよ。
未経験者がエンジニア転職を成功させる5ステップ
未経験だからどう行動すればいいか分からない…。
具体的な行動プランを知りたい!
ここまで読んでいただいた方の中にはこのように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
安心してください。ここからはエンジニアとして転職するための、5つのステップをご紹介いたします。これからエンジニアを目指す方はぜひ参考にして下さい。
まだ、どんなエンジニアになりたいのか決めかねている方はこちらの「プログラミング学習診断アプリ」をご活用ください。簡単な質問からあなたが目指すべきキャリアがどんなものか、そのためには何が必要なのかを診断いたします。
理想的な企業の探し方
エンジニアの中にもいろいろな業種が存在します。
- Webエンジニア
- システムエンジニア
- フロントエンジニア
- アプリケーションエンジニア
- 機械学習エンジニア
など、その種類は多岐に渡ります。その中でも業務的な自由度でいうと、Webエンジニアが特におすすめです。
おすすめの理由としては
- 未経験からでもスキルを取得しやすい
- エージェントの案件が多くある
- 人材不足で今後の需要も伸びる
があげられます。しかし、Webエンジニアのほとんどは自社開発企業に努めているため、Webエンジニアを未経験から目指すなら、ポートフォリオが必ず必要となります。
未経験からWebエンジニア転職を目指すための具体的な方法については、こちらの記事でまとめているのでご確認ください。

ステップ2:エンジニアになるまでの期間を決めよう
エンジニアを目指すなら、いつまでになるのか期間を設定することも重要です。明確な期間を設定することで、いつまでに何をしておかなければならないのかより具体的な行動プランを立てることが出来ます。
そんなあなたのために、目標達成のフレームワーク「SMARTの法則」をご紹介します。SMARTの法則とは、目標達成の実現可能性を最大限に高めてくれる目標設定法です。
という5つの要素で構成されています。目的を達成するために必要な、やるべきことを具体的に設定しましょう。
目標を達成する、または期限がきた段階で振り返りを行います。もし目標通りに達成できなかった場合、何が原因だったのか、どうすれば改善されるのかを考えましょう。それを繰り返していくことで、あなたのエンジニア転職までの行動プランは完成しているはずです。
ステップ3:プログラミングスキルを習得しよう
ITエンジニアにはプログラミングスキルが必要不可欠です。
しかし、プログラミング学習には終わりがないといっても過言ではありません。そこで、まずはオリジナルアプリ開発を目標としましょう。
オリジナルアプリを開発することができれば、その作品があなたのポートフォリオとして活用することができます。
オリジナルアプリを開発するまでの手順は、
- プログラミングの基礎を学ぶ
- サンプルアプリを開発する
- オリジナルアプリを開発する
という流れになります。
プログラミング学習からアプリ開発までの詳しい工程についてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ステップ4:ポートフォリオを作成しよう
未経験者がエンジニアに転職するために必要なのがポートフォリオです。特に20代後半〜30代前半の方が転職を目指すとなると、より質の高いポートフォリオを用意しなければなりません。
エンジニア業界でのポートフォリオも、自身の実績やスキルを証明するためのものです。しかし経験者と未経験者のポートフォリオでは重視すべき項目が異なります。
経験者のポートフォリオで重視すべき内容は、以下のようになります。
- いままでにどんなプロジェクトに参加したか
- いままでに作成したアプリやサービス
自分が携わってきた仕事と実績が評価の対象となります。なかでも作成したアプリやサービスの、ユーザー数やプロジェクトの規模が重視されます。
しかし未経験者の場合、当然実務経験はありません。そのためポートフォリオに必要な内容は、
- 0からどの位の作品を作れるか
- コーディング技術があるか
という内容になります。デザインに凝ったポートフォリオよりも、誰が見ても分かりやすいコードで書かれているほうが評価されるので内部のコードにもこだわりましょう。
ポートフォリオ作成のポイントなどはこちらの記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。

ステップ5:面接の対策を徹底的に行おう
転職の準備が整ったら、面接対策を徹底的に行いましょう。
面接対策の鍵となるのは、
- 志望動機
- ポートフォリオ
- 職務経歴書
以上の3つです。それぞれに質を求めて念入りに用意しておきましょう。
この中でも特にこだわりたいのが「職務経歴書」です。職務経歴書の質によっては面接の難易度は大きく変わるといっても過言ではありません。あなたがいままでどんな仕事に付いていて、どんな事を身に付けてきたか細かく記載しておきましょう。
また職務経歴書についてはこちらの記事で解説しているので、書き方のコツを知りたい人はぜひ参考にしてください。

未経験可のIT企業を探す方法
未経験可のIT企業を探す方法は、
- 求人サイト
- 転職エージェント
- リファラル採用
以上の3種類があります。それぞれ特徴が異なるため、あなたにあった方法で企業を探すといいでしょう。
求人サイト
最もポピュラーな手段として「求人サイト」の利用が挙げられます。
就活等で利用されるリクルートサイトと同様、自分で企業と連絡をとり、面接などを行い転職する方法です。自分のペースで転職活動できるというメリットもありますが、フィードバック等がないなど、デメリットもあります。
未経験者にオススメな求人サイトは下記の記事で紹介しています。まずは登録し、求人やスカウトを確認してみましょう。

転職エージェント
エージェントは、登録すると担当者がつき、面接やキャリア相談などを行ってくれます。非公開の求人等を紹介してくれたり、日程調整や企業とのやり取りを代わりに行ってくれたりします。
担当者の相性・能力次第では転職に有利な方法です。転職サイトなどを利用し、自分でも求人を探しながら併用しましょう。
IT業界に強いエージェントは下記の記事でまとめてあります。ご参考ください。

リファラル採用
リファラルとは、社員が知人・友人を推薦して採用する採用手法です。知人・友人からの紹介で転職できるため、採用確率が高く、初めから知人がいるという安心感のある環境で働くことができます。
ただ、リファラルのためには、「転職したいと思える企業に知人や友人がいるか」が重要になります。
エンジニアとして成功する人の特徴を知ろう
最後にエンジニアとして成功する人の特徴も知っておきましょう。簡単に言えば、エンジニアとして成功する人は
- 自分で考えて行動できる
- セルフマネジメントができる
- 小さなことにもきっちりと対処できる
- コミュニケーション能力が高い
- 臨機応変に対応できる
という特徴を兼ね備えています。とはいえ、自分だけでは判断がつきにくい部分もありますよね。
こちらの記事ではエンジニアにとって不可欠なプログラミングの適性について詳しく紹介しています。また、こちらの記事から実際に適性診断を受けることの出来るおすすめサイトも紹介しているのでご興味のある方は併せてご覧ください。

未経験から最短距離でエンジニアへ転職するには?
より確実に未経験者がエンジニアを目指すなら、プログラミングスクールをおすすめします。
そもそもプログラミング自体、独学で習得するなら約1000時間が必要と言われているスキルです。転職活動もしつつ学習も並行して行うとなると習得難易度はぐっと上がります。
プログラミングスクールであれば、プログラミングの習得はもちろんのこと、多くの場合「転職支援」が付いています。そのため、プログラミング習得〜エンジニア転職までをより短期間で確実に行うことが出来ますよ。
弊社侍エンジニアでは、転職希望者向けの「転職コース」を提供しています。
転職コースでは最短8週間で未経験からエンジニアへ転職することが可能です。しかも、こちらのコース通常438,000円かかる受講料を0円で受講いただけます。
2〜3ヶ月という短期間で、プログラミング習得から転職までを無料で行うことができるという大変お得なコースになっているので、ぜひご利用ください。
スクール受講で未経験から転職を成功させた事例
プログラミングスクールに通うなら絶対失敗したくない!
という方は、実際に未経験からエンジニアになり活躍されている方の成功事例をご参考ください。ここからは弊社「侍エンジニア」の卒業生をご紹介します。
27歳未経験から3ヶ月でエンジニア転職成功
侍エンジニア卒業生の成田竜輔さんは全くの未経験にもかかわらずわずか3ヶ月でエンジニア転職を成功させました。
地域活性サービスの事業経営者となることを目標に、IT,Webの知見をつけるため侍エンジニア3ヶ月コースの学習をスタート。現在は人気Web制作会社でエンジニアとして活躍されています。
成田さんの受講期間中の詳しい様子はこちらからインタビューした模様をまとめております。
元SEなのにプログラミング知識ゼロ!?29歳でプログラマーとして転職成功
侍エンジニア卒業生の小池さんは元SEですが、プログラミング知識がゼロ。そんな中でもプログラミングに可能性を感じ、6ヶ月の学習の結果、転職に成功しました。
小池さんはヘルプデスクの対応などを担当していましたが、あることをきっかけに「このままでは自分の仕事はAIに取られる」と痛感、新たなスキルを身につけるべく、プログラミングを学習し、現在はベンチャー企業でプログラマーとして活躍しています。
小池さんの受講期間中の詳しい様子はこちらからインタビューした模様をまとめております。
未経験33歳が4ヶ月でフリーランスエンジニアへ
侍エンジニアの卒業生の市川 友哉さん。なんと学習開始から4ヶ月目のスクール在籍中、クラウドワークスから案件を獲得しフリーランスエンジニアとしてデビューしました。それからレッスンの時間に侍エンジニアの講師からアドバイスをもらい、実際に納品するまでの流れを経験。
受講期間中に合計3件もの案件をこなし、受講期間の内にでレッスン代を回収するほどの成長で侍エンジニアを卒業しました。現在も仕事を続ける傍らフリーランスエンジニアとしても活躍中です。
市川さんの受講期間中の詳しい様子はこちらからインタビューした模様をまとめております。
まとめ
いかがでしたか?
今回は未経験からエンジニア転職を考えているあなたのために、エンジニアになる上での不安要素や、実際にどう行動すればエンジニアになれるのか、IT業界の基礎知識と絡めご紹介しました。
仕事は人生の1/3を占めるといっても過言ではありません。その中でエンジニアという未知の業界に足を踏み入れるというのは勇気がいると思います。しかし、今後の将来性などを考えると、エンジニアという業種は非常に有望な職業です。
ぜひ未経験からのエンジニア転職を目指して一歩踏み出して下さい。
エンジニアを目指したいけど年齢を考えると悩む……
このように迷っている方は、侍エンジニアの無料体験レッスンを受講されてみてはいかがでしょうか? 無料体験レッスンでは、エンジニアになるための戦略だけではなく、侍式の学習ノウハウについてもお教えしています。
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