クラウドエンジニアのきつい・やめとけは本当?未経験者向けに解説

クラウドエンジニアの仕事はきついと言われる理由を知りたい
クラウドエンジニアは「やめとけ」って本当?

クラウドエンジニアは、日本のビジネスに欠かせないITインフラを支える「インフラエンジニア」の1職種です。クラウド化で注目度の高い仕事ですが、上記のような不安を抱える人もいますよね。

「きつい」「やめとけ」という声には正しい部分もあるものの、誤解されている部分もあります。クラウドエンジニアを目指すなら、その実態を正しく把握して不安をクリアーにすることが大切です。

そこで本記事では、クラウドエンジニアの「きつい」「やめとけ」という噂について、未経験者向けに解説します。クラウドエンジニアの魅力や勉強法も紹介するので、ぜひご覧ください。

この記事の要約
  • 突然のシステム障害に対応する必要がある点で、クラウドエンジニアはきついといわれる
  • 他のインフラ系職種に比べ、クラウドエンジニアはきつくない
  • インフラ設計スキルを身につけると急な対応に追われにくい

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本記事を読む前に、そもそもクラウドエンジニアとはどんな職業なのかをおさらいしておきたい人は、次の記事を参考にしてください。

クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介

また、クラウドエンジニアについては下の動画でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

なぜクラウドエンジニアは「きつい」「やめとけ」なのか?

クラウドエンジニアが「きつい」「やめとけ」と言われる理由

インフラエンジニアの中でも「きつい」「やめとけ」という声が多いのは、主に運用・保守の担当者です。365日・24時間体制でITインフラを支えるために、シフト勤務や緊急対応も少なくないことが理由として挙げられます。

しかし、クラウドエンジニアに関しては事情が異なります。クラウドITインフラの実体(サーバーやネットワーク)は、クラウドサービスのベンダー(サービス提供者)が維持管理しているためです。

社内やデータセンターで物理サーバーなどのハードウェアを扱う必要がない分、運用・保守の負担は多くないといえます。よって、他のインフラエンジニアと比べれば「きつい」ケースは少ないでしょう。

とはいえ、「きつい」「やめとけ」という声が全くないわけではありません。ここでは、クラウドエンジニアが「きつい」「やめとけ」と言われる場合に、考えられる3つの理由について解説します。

理由1:スキルの習得が大変なため

まずは、クラウドエンジニアになる前段階のスキル習得が大変な点。クラウドエンジニアには、クラウドサービスはもちろん、サーバーやネットワーク、セキュリティなど幅広い知識やスキルが求められます。

多くのことを学ぶのが大変なため、学習段階で挫折してしまうことも少なくありません。プログラミングスキルがあまり活かせない分、プログラミング経験者でもつまずきやすいのです。

また、クラウド技術の進歩は早いため、生き残るためには継続的に新しい技術を身につける必要があります。たとえば、トップシェアのクラウドサービス「AWS」には200種類以上ものサービスがあり、今でも増え続けています。

クラウドエンジニアに必要なスキルについて詳しくは、次の記事をお読みください。

未経験からクラウドエンジニアになるには?必要なスキルや資格も紹介
更新日:2024年3月1日

理由2:長期案件で大変な場合もあるため

クラウドエンジニアに限らず、インフラエンジニアは企業の基幹システムに関わるため、長期案件が多いのです。

特に、オンプレミス(自社管理のITインフラ)からクラウド移行する企業の案件では、多くの場合在宅ワークができません。主にパソコン作業でITインフラを構築するクラウドエンジニアでも、企業に常駐することになります。

常駐先の職場が自分に合わなくても、長期案件では途中で投げ出すこともできず、「きつい」と感じることもあるでしょう。

理由3:障害への不安があるため

自社サーバーを使わないとはいえ、クラウドITインフラにも障害のリスクはあります。ベンダー側のサーバーで障害が発生すれば、そのクラウドサービスを用いるシステムにも大きな支障が生じます。

クラウドITインフラの障害発生時には、ベンダー側の問題が解決されないとシステムを復旧できないのが難点です。いざ障害が起きれば、クライアントからの風当たりが強くなっても解決の手立てがなく、「きつい」場合もあるでしょう。

実際のところ、大手クラウドサービスで障害が発生し、国内多数のシステムが数時間停止した事例もあります。

クラウドエンジニアの「きつい」を減らすポイント4つ

クラウドエンジニアの「きつい」を減らすポイント

クラウドエンジニアの「きつい」を減らすポイントは、次の4つです。

  • インフラ設計スキルを磨く
  • 仕事獲得に役立つ資格を取得する
  • 業務効率化に取り組む
  • 独学が不安ならスクールの利用も考える

1つずつ、順番に解説します。

ポイント1:インフラ設計スキルを磨く

インフラ設計スキルの向上にはメリットが多く、クラウドエンジニアの「きつい」を減らすことにつながります。

インフラ設計の仕事は、在宅ワークできる案件も比較的豊富にあります。特にフリーランスのクラウドエンジニアであれば、在宅案件の選択肢が多いのは大きなメリットです。

またインフラ設計担当なら、運用や保守の担当者に比べれば突発対応に追われることは少ないでしょう。運用や保守よりも収入アップしやすいのも嬉しいポイントです。

ポイント2:仕事獲得に役立つ資格を取得する

クラウドエンジニアの資格を取得すると、転職やフリーランスの案件受注が楽になります。

当然ながら、企業や案件によってもクラウドエンジニアのきつさは変わります。確かなスキルをアピールできないと、自分が望む仕事があっても思うようには獲得できません。

その点、資格があればスキルを客観的に証明できるため、企業へのアピールが容易となります。クラウドエンジニアにおすすめの資格を知りたい人は、次の記事をご一読ください。

クラウドエンジニア向けおすすめ資格7選!選び方や注意点も解説
更新日:2024年3月18日

ポイント3:業務効率化に取り組む

クラウドエンジニアに限った話ではありませんが、業務効率化に取り組むことも大切です。業務の無駄をなくすことで不要な残業を抑制でき、「きつい」を減らすことにつながります。

たとえば、「Python」などのプログラミング言語を習得すれば、システムのログ解析などを効率化することが可能です。また、フリーランスなら案件管理ツールなどを活用することで、事務作業の無駄を削減できます。

Pythonが気になる人は、次の記事を参考にしてください。

Pythonとは?特徴やできること、活用例をわかりやすく簡単に解説
更新日:2024年3月8日

ポイント4:これから目指すならスクールの利用も考える

これからクラウドエンジニアを目指す場合、独学に不安があるなら、効率よく学べるスクールを利用しましょう。

独学だと教材選びから学習計画、進捗管理、問題解決まで全て自分で行わなければなりません。ただでさえ覚えることが多いクラウドエンジニアは、こうした作業の負担も大きくて挫折しやすいのです。

その点、スクールなら最適化されたカリキュラムに沿って、効率よく学べます。問題解決や進捗管理も、熟練した講師やオンライン受講システムがカバーしてくれるため、挫折しにくいのが大きなメリットです。

クラウドエンジニアを目指す人向けのスクールは、次の記事で紹介しています。

AWSを学べるプログラミングスクールおすすめ6選【エンジニア監修】
更新日:2024年3月22日

クラウドエンジニアの魅力3つ

これまではネガティブイメージばかりを取り上げましたが、ここではクラウドエンジニアの魅力3つを紹介します。

  • 需要・将来性が高い
  • 平均年収が高い
  • 在宅ワークが比較的しやすい

順番に詳しく解説します。

魅力1:需要・将来性が高い

クラウドエンジニアは需要・将来性が高い仕事です。クラウドエンジニアになれば、すぐに仕事がなくなるリスクは低いといえます。

冒頭にもお伝えしたとおり、ビジネスではITインフラのクラウド化が進んでいます。ITインフラをクラウド移行するために、多くの企業がクラウドエンジニアを求めているのです。

また最近では、既存のオンプレミス環境を維持しながらクラウドを導入できる「ハイブリッドクラウド」もあります。こうした技術もあってクラウドを導入しやすくなっており、クラウドエンジニアの需要は今後も伸びるでしょう。

クラウドエンジニアの需要や将来性についてより詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。

クラウドエンジニアの需要は高いといえる3つの理由│将来性と必要なスキルも解説
更新日:2024年3月1日

魅力2:平均年収が高い

クラウドエンジニアは、他のインフラエンジニアと比べて平均年収が高い仕事です。求人検索エンジン「求人ボックス」の給料ナビによると、クラウドエンジニアの平均年収は約596万円(2022年3月現在)。

一方で、インフラエンジニア全体の平均年収は約546万円です(2022年3月現在)。これでも日本全体の平均年収より高いのですが、クラウドエンジニアはさらに50万円ほど高くなっています。

もちろんスキルや仕事内容によっても年収は変わりますが、クラウドエンジニアは収入アップが狙いやすい仕事といえます。もっと詳しくクラウドエンジニアの年収について知りたい人には、次の記事もおすすめです。

クラウドエンジニアの年収はいくら?年代別の年収と将来性を解説
更新日:2024年3月15日

魅力3:在宅ワークが比較的しやすい

クラウドエンジニアはハードウェアをあまり扱わないため、在宅ワークが比較的しやすい仕事です。在宅ワークができれば通勤などの負担を減らせる上に、時間を有効活用できます。

フルリモート勤務が可能な案件もそれなりにあるため、フリーランスという選択肢も取りやすいといえます。一方、オンプレミスでITインフラを構築するほかのインフラエンジニアは、物理サーバーなどのハードウェアを扱うため在宅ワークが困難です。

クラウドエンジニアになるための勉強法

クラウドエンジニアになるための勉強法としては、次の3つがおすすめです。

  • Webサイト
  • スクール

サーバーやネットワークなどの基礎知識を身につけるなら、本が役立ちます。1冊で幅広い知識を得られますし、パソコンを起動しなくても手軽に勉強できるのも魅力です。

基礎を固めたら、Webサイトを活用してクラウドエンジニアの実践学習も取り入れましょう。主要なクラウドサービスの公式サイトでは、基本的な使い方などのトレーニングが受けられます。

ただし独学では、実践学習で問題があっても自力での解決が必要です。前述のとおり、挫折に不安がある場合はスクールの利用も考えましょう。

クラウドエンジニアの勉強法について詳しくは、次の記事をお読みください。

クラウドエンジニアへのロードマップ!必要なスキルや勉強方法も紹介
更新日:2024年3月21日

クラウドエンジニアを目指すなら「転職保証コース」がおすすめ

クラウドエンジニアになるためには、スキル習得はもちろん求職活動も成功させなければなりません。挫折しないか不安な人には、クラウドエンジニアになるまで手厚くサポートしてくれるスクールがおすすめです。

弊社「SAMURAI ENGINEER」の「転職保証コース」では、スキル習得から転職までトータルサポートが受けられます。需要の高いAWSの資格取得に向けて、現役エンジニアがマンツーマン指導するため、挫折の心配がありません。

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まとめ:クラウドエンジニアの「きつい」を減らすポイントを押さえよう

今回はクラウドエンジニアの「きつい」「やめとけ」という噂を中心に、下記の4点についてお伝えしました。

  • なぜクラウドエンジニアは「きつい」「やめとけ」なのか
  • クラウドエンジニア「きつい」を減らすポイント4つ
  • クラウドエンジニアの魅力3つ
  • クラウドエンジニアなるための勉強法

クラウドエンジニアは将来性や平均年収が高い、魅力的な仕事です。しかし、クラウドエンジニアについて理解せずに目指すと、「きつい」部分に直面することも考えられます。

クラウドエンジニアを目指す前に、今回の内容をしっかり押さえておきましょう。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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