クラウドエンジニアへのロードマップ!必要なスキルや勉強方法も紹介

クラウドエンジニアはどういう手順で目指せばいいの?
何を学べばいいのかわからない…

クラウドサービスが普及する中で、クラウドのエキスパートである「クラウドエンジニア」を目指す人も増えています。しかし具体的になる方法がわからず、上記のような疑問を抱える人もいますよね。

クラウドエンジニアの勉強を効率よく行うなら、全体像を把握することが大切です。そこで、本記事ではクラウドエンジニアを目指すにはどうすればいいのか、そのロードマップをわかりやすく解説します。クラウドエンジニアに必要なスキルの勉強方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • クラウドエンジニアにはネットワーク関連の知識が必要
  • クラウドエンジニアに必要な基礎知識から学ぶと挫折しにくい
  • クラウドサービスの使い方を含む実践学習も必須

なお、1人で学習が進められるか、途中で挫折しないか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。

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本記事を読む前に、クラウドエンジニアとはどんな職業なのかをおさらしておきたい人は次の記事を参考にしてください。

クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
更新日:2024年3月18日

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

クラウドエンジニアを目指す4つの方法

クラウドエンジニアを目指す4つの方法

はじめに、クラウドエンジニアを目指す方法を、4つにまとめて紹介します。

方法1:他エンジニア職種からの転職

他エンジニア職種からの転職

クラウドエンジニアを目指す方法として、他エンジニア職種からの転職が挙げられます。

IT関連の職種は役割やスキルによって細分化されています。主な職種は次のとおりです。

職種主な仕事内容
インフラエンジニアインフラ(サーバーやネットワーク)の設計・構築・運用
プログラマー設計書をもとにしたプログラミング
システムエンジニア要件定義や基本設計といった上流工程

クラウドエンジニアといっても、クラウドのスキルだけでは現場で活躍できません。クラウドエンジニアとして活躍するためには、インフラやプログラミングに関する知識やスキルが必要です。そのため、未経験からクラウドエンジニアになるよりも、他のエンジニア職種からクラウドエンジニアへ転職したほうがハードルは低いといえます。

自分自身の市場価値をあげるためにも、クラウド+αのスキルを身に付けたエンジニアを目指しましょう。

方法2:大学・専門学校で学び就職する

大学・専門学校で学び就職する

大学や専門学校へ通うのも、クラウドエンジニアへの就職を目指す方法の1つです。

大学・専門学校に通うメリット・未経験でも就職しやすい
・生涯年収が高くなりやすい
・挫折時の転職が比較的容易
大学・専門学校に通うデメリット・入学金や学費など金銭的負担が大きい
・2~4年間の通学が必要となる

実際の開発現場においてもクラウドの需要が高まっているため、次のようにクラウドスキルを学べる学部・コースを設置する大学や専門学校が増えつつあります。しかし、まだまだ選択肢の数は少ない状況です。そのため、どのような点を重視して大学あるいは専門学校を選ぶかが重要といえます。

大学・学部・学科名学べる内容の例
東京工科大学 コンピュータサイエンス学部 先進情報専攻 ・クラウド関連技術,センサとクラウドの統合管理技術
・システム管理の効率化と自動化技術
・広域分散システムと分散処理技術 など
※クラウド・分散システム研究室(串田研究室)
日本工学院 ITスペシャリスト科 ネットワーク・クラウド専攻・AWS関連スキル など

とくに新卒採用の場合は、将来活躍できる可能性を重視する「ポテンシャル採用」が多いため、実務経験がなくてもクラウドエンジニアを目指せるのが特徴です。

方法3:独学で必要なスキルを身につける

独学で必要なスキルを身につけるのも、クラウドエンジニアを目指す方法の1つです。

独学は日々忙しい社会人や学生の人でも自分のペースで学び進められる点がメリットといえます。また、ほかの方法と比較すると費用を抑えられる点もおすすめしたい理由の1つです。

ただし、独学は挫折のリスクが最も高い方法といえます。事実、弊社の調査では

  • 不明点を聞ける環境になかった
  • エラーが解決できなかった
  • モチベーションが続かなかった

などの理由で、87.5%の独学者がプログラミングの学習途中で「挫折や行き詰まりを感じたことがある」と回答しています。

87.5%の人がプログラミング学習時に挫折を経験
不明点やエラーが解決できずプログラミングを挫折した人が多数

調査概要:プログラミング学習の挫折に関するアンケート
調査対象:10代〜80代の男女298名
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
掲載元:PR TIMES

独学の場合、書籍や学習サイトなどの教材から、学習計画などを1人で行う必要があります。また、不明点や問題点も自力で解決しなければなりません。未経験者にとっては、かなり高いハードルといえます。

以上の理由により、独学は1人で不明点を解決できる問題解決力や、学習進捗を管理できる人にはおすすめの方法です。

方法4:スクール経由で就業する

スクール経由で就業する

効率的にかつ着実にクラウドエンジニアを目指したい人は、プログラミングスクール経由での就業がおすすめです。

スクール経由でクラウドエンジニアに就業するメリット・多くのクラウドエンジニア輩出実績があるカリキュラムで学べる
・不明点を講師に質問できる
・手厚いキャリアサポートを受けられる
スクール経由でクラウドエンジニアに就業するデメリット・入学金や受講料などの費用がかかる

スクールであれば、豊富な経験をもつ講師から実践的なクラウドスキルを学べます。また、キャリアサポートに力を入れているスクールも多く、次のような支援を行ってくれる点も魅力の1つです。

  • 書類添削
  • 面接対策
  • ポートフォリオ作成支援
  • 企業紹介

なかでも、侍エンジニアの「クラウドエンジニア転職保証コース」ではAWSのスキルや資格を取得しつつ、クラウドエンジニアへの就業が目指せます。万が一転職活動で内定が獲得できない場合には受講料を全額返金してくれる「転職保証制度」も利用できるため、金銭的負担を負うリスクもありません。

学習面はもちろん、キャリア面の支援も手厚いため、クラウドエンジニアとしての就職を最大限サポートしてくれますよ。

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勉強すべきクラウドエンジニアの知識・スキル5つ

勉強すべきクラウドエンジニアの知識・スキル5つ

ここからは、目指すうえで勉強すべきクラウドエンジニアの知識・スキルを、5つにまとめて紹介します。

クラウドの知識

クラウドの知識

大前提、クラウドエンジニアを目指すのであれば、クラウドサービスに関する知識・スキルが欠かせません。

一言で「クラウド」といっても、ベンダーやサービスによって機能や使い勝手は異なります。主なクラウドサービスは次のとおりです。

現場で活躍するためには、知識だけではなく実際の画面からインフラ基盤を構築できる実践的なスキルも重要です。

それぞれのクラウドサービスがどのような機能をもっているのかをはじめ、使用方法や各サービスの制約なども身につけておくとよいでしょう。

サーバーの知識

サーバーの知識

クラウドに限らず、ITインフラに欠かせない「サーバー」の知識を身につけましょう。サーバーとは、アプリケーションを配置したり、データを保管するコンピューターのことです。

クラウドは先端技術の1つです。しかし、これまでのインフラ基盤をインターネット経由で利用できるようにしたものであるため、サーバーなどITインフラの知識も重要だといえます。

クラウドエンジニアの場合、仮想化技術を用いてネットワーク上に仮想サーバーを構築します。ただし、企業のITインフラをクラウドに移行する案件では、現地で物理サーバーを扱うことも珍しくありません。また、AWSのEC2など仮想コンピューティングサービスでは、サーバーにログインしての作業が必要です。

仮想サーバー・物理サーバーに関わらず、サーバーにはWindowsやLinuxなどのコンピューターOSが使われます。サーバーの仕組みはもちろん、これらの基本的な使い方も押さえておきましょう。

ネットワークの知識

ネットワークの知識

ITインフラには、ユーザーとシステム間を橋渡しする「ネットワーク」の知識も不可欠です。クラウドエンジニアを目指すなら、ネットワークの知識も身につけましょう。

サーバーにアプリケーションを構築しても、利用者は使えません。社内、あるいはインターネット上に公開するためには、ネットワークの設定を正しく行う必要があります。

ネットワークには通信データの盗聴や改ざんなど、セキュリティリスクが常に存在します。ネットワーク通信の仕組みや技術だけでなく、ファイアウォールなどのセキュリティ技術も勉強すべきです。

また企業のクラウドを移行する案件の場合、現地調査などで物理的なITインフラを目にすることも考えられます。ルーターなどの基本的なネットワーク機器についても理解しましょう。

ミドルウェアの知識

ミドルウェアの知識

クラウドエンジニアには、ITインフラの稼働をサポートする「ミドルウェア」の知識も必要です。ミドルウェアとは、次のようなコンピューターOSとアプリケーションの橋渡しを行うソフトウェアを指します。

データベースMySQL
Oracle Database
Microsoft SQL Server
PostgleSQL
WebサーバーApache HTTP Server
Nginx
アプリケーションサーバーApache Tomcat
Red Hat JBoss Enterprise Application Platform

それぞれのインストール方法をはじめ、初期設定や基本的な機能などは把握しておくことをおすすめします。

プログラミングスキル

プログラミングスキル

クラウドエンジニアは、他のエンジニアほどプログラムを書くことは多くありません。しかし付加価値の高いクラウドエンジニアを目指すなら、プログラミングスキルも身につけましょう。

たとえば、ITインフラのログ解析をプログラミングで効率化することが可能です。また企業によっては、クラウドアプリケーションの開発に参画できる場合もあります。

クラウドエンジニアにおすすめのプログラミング言語は、次の3つです。

言語名特徴
Python・文法がシンプルで使いやすい言語
・WebアプリケーションからAI開発まで幅広く開発可能
・AWSのLambdaを開発する言語としても高い人気を誇る
Ruby・初心者でも覚えやすく高い生産性が魅力
・日本人エンジニアの「まつもとゆきひろ」氏が開発した日本生まれの言語
・フレームワークのRuby on Railsも多くのエンジニアから支持されている
Java・初心者にはやや難しいが汎用性が高い言語
・Webアプリから組み込み開発まで幅広く対応できる
・Javaで開発されたアプリも多いため習得すれば大きな武器になる

クラウドエンジニアにおすすめの言語

このように、プログラミング言語ごとで特徴や開発コストは異なります。まずは、気になるプログラミング言語を勉強してみてはいかがでしょうか。

クラウドエンジニアへのロードマップ

ここからは、クラウドエンジニアへのロードマップを、6つのステップにまとめて紹介します。

クラウドエンジニアへのロードマップ

ステップ1:実務に必要な基礎知識を身につける

まずは、クラウドエンジニアに求められる知識やスキルを身につけましょう。

クラウドエンジニアを目指すために必要なものは次の5つです。

クラウドの知識・各種クラウドサービスの機能
・クラウドサービスの設定や制約 など
サーバーの知識・サーバーの構築方法
・OS(WindowsやLinux)に関する知識
ネットワークの知識・ネットワーク関連の設定
・セキュリティに関する知識
ミドルウェアの知識下記に関するインストールや設定方法
・データベース
・Webサーバー
・アプリケーションサーバー
プログラミングスキル・1つ以上のプログラミング言語に関するスキル

体系的な知識を身につけるためには、本による学習をおすすめします。本は移動時間なども学習できるだけではなく、手元にあれば調べたい時に活用可能です。

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ステップ2:クラウドサービスの使い方を学ぶ

クラウドサービスの使い方を学ぶ

クラウドの知識を身に付けたら、実際にサービスの利用を通じて使い方を学びましょう。

前述したとおり、現在のクラウドサービス市場で高いシェアを獲得しているのは次の3つです。

いずれのクラウドベンダーも、自社が展開するサービスのスキルを持つエンジニア育成に力を入れています。具体的には、各クラウドベンダーは公式トレーニングサイトを提供しているのです。

これらの公式トレーニングサイトは、無料で提供されているコンテンツも充実しているため、コストをかけずに使い方を学べる点が魅力といえます。また、最新情報も随時反映される点も公式ならではといえるでしょう。

なお、利用には各社のアカウントが必要になる場合がある点、ベンダーやコンテンツによっては有料となる点には注意が必要です。

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ステップ3:クラウドサービスを用いた開発に取り組む

クラウドサービスを用いた開発に取り組む
クラウドサービスを用いた開発に取り組む

次は、クラウドサービスを用いた開発にチャレンジしましょう。

ITシステムの開発は次の手順で進めます。

  • 要件定義
  • 設計
  • 製造(基盤構築・プログラミング)
  • テスト

実際の開発現場では、どの部分にクラウドサービスを利用するかなどは要件定義や設計段階で決定します。しかし、学習が目的であれば、幅広いサービスに触れることも重要です。

そのため、興味があるクラウドサービスがあれば、どんどん機能拡張を行って理解を深めるとよいでしょう。

なお「何からはじめればよいか分からない」という人には「侍テラコヤ(AWSコース)」といった学習サービスもおすすめです。侍テラコヤ(AWSコース)は、知識のインプットだけではなくハンズオン(実際に手を動かすこと)を通じてAWSの構築を学べるため、実践的なクラウドスキルを習得できる点が魅力だといえます。

ステップ4:就業に役立つ資格を取得する

就業に役立つ資格を取得する

知識やスキルが身についたら、クラウドエンジニアに役立つ資格を取得しましょう。

たとえ未経験OKの求人でも、当然ながら一定のスキルが求められます。しかし、実務経験がない人の場合、スキルを客観的に証明するのは簡単ではありません。

次のような資格を取得すれば、一定のクラウドスキルを有していることの担保となります。また、自己研鑽できる人材というアピールにつながる点も、資格取得をすすめる理由の1つです。

資格取得を目指すときは、公式トレーニングサイトや資格対策本を活用しましょう。また、より効率的に資格取得をしたい人は「侍テラコヤ(AWSコース)」などのスクール利用もおすすめです。

クラウドエンジニア向けの資格をもっと知りたい人は、次の記事をご一読ください。

クラウドエンジニア向けおすすめ資格7選!選び方や注意点も解説
更新日:2024年3月18日

ステップ5:ポートフォリオを作成する

ポートフォリオを作成する

資格取得後は、ポートフォリオを作成しましょう。

ポートフォリオとは、スキルを証明するためのオリジナル作品集のようなものです。資格だけでもアピール効果は期待できますが、良質な「ポートフォリオ」があると、よりスキルと本気度に説得力が生まれます。

企業側がポートフォリオを応募条件としていることは少ないからこそ、ほかの応募者との差別化ポイントになります。また、ポートフォリオを作りながら、自分の実践スキルを再確認できるメリットの1つです。

なお、ポートフォリオを作成するときは、自分で考えたオリジナル性が高いものであることが重要です。完璧なものである必要はないので、ポートフォリオ作成時にどのような点に苦労したのか(難しかったのか)、その点をどのような工夫で解決したのかを説明できるように準備しておきましょう。

クラウドエンジニアのポートフォリオとしては、クラウドサービスを用いて構築したWebサイトがおすすめです。次の記事ではAWSを用いたITインフラ構築について紹介しているので、参考にしてみてください。

エンジニアのポートフォリオとは?作成するメリットや例、作り方も紹介
更新日:2024年3月8日

ステップ6:クラウドエンジニアの仕事を探す

クラウドエンジニアの仕事を探す

資格やポートフォリオを揃えたら、クラウドエンジニアの仕事を探しましょう。

クラウドエンジニアの仕事を探す主な方法は、次の2つです。

  • 求人サイトに登録する
  • 転職エージェントを利用する

自分のペースで探したい人には、求人の検索・応募ができる「求人サイト」がおすすめです。求職活動に不安がある人は、エージェントがサポートしてくれる次のような「転職エージェント」を活用しましょう。

なお、仕事を探す前に「自分自身の仕事探しの軸」を整理しておきましょう。主な仕事探しの軸は次のとおりです。

  • 仕事内容
  • 給料
  • 福利厚生
  • やりがい
  • 成長性
  • 職場環境

これらすべてを満たす企業を探すのは非常に難しいことです。そのため事前に必須条件や優先度を考えておくとスムーズな企業選びを実現できます。

選考活動は大きなエネルギーと時間を要します。気になった企業に手当たり次第応募していると、エネルギーと時間ばかり消費してしまい、満足度が高い就業活動ができなくなってしまう点には注意が必要です。

クラウドエンジニアの勉強におすすめの本3冊

ここからは、クラウドエンジニアの勉強方法を紹介していきます。まずは、クラウドエンジニアの勉強におすすめの本を3冊紹介します。

本だと幅広い情報が1冊に詰まっており、必要な基礎知識について体系的に学べるのが魅力です。また、パソコンを使う必要がないため、電車などの移動時間でも勉強できます。

クラウド関連の本は次の記事でも紹介しているため、あわせて参考にしてください。

インフラエンジニア向けおすすめ本21選!分野別に紹介
更新日:2024年3月26日

絵で見てわかるITインフラの仕組み

ITインフラについて、基礎の基礎から学びたい人におすすめの1冊です。その名のとおりイラストが充実しており、エンジニアの知識がない人でもスムーズに勉強できます。

サーバーなどのハードウェアから、クラウドに欠かせない仮想化技術まで幅広い知識を扱っています。クラウドエンジニアに限らず、インフラエンジニアを目指す人なら読んでおきたい入門書です。

クラウドエンジニア養成読本

その名のとおり、クラウドエンジニアに必要な知識を養える1冊です。クラウドITインフラの構築や運用に求められる知識が広く身につきます。

大手クラウドサービスの全体像がそれぞれ解説されており、クラウドの仕組みから学べます。また、企業でのクラウド活用の事例も紹介しているため、よりイメージしやすくなるでしょう。

Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築

最もシェアの高いクラウドサービス「AWS」について勉強できる1冊です。ネットワークやサーバーの構築ができるようになることをゴールとしており、実践的なスキルも習得できます。

この本に記載された手順に沿って実践すれば、AWS上でWebサーバーの構築が可能です。チャプターごとに必要な知識も解説していますが、ITインフラの予備知識があるとよりスムーズに読み進められます。

クラウドエンジニアの勉強におすすめのサイト3つ

続いて、クラウドエンジニアの勉強におすすめのサイトを3つ紹介します。

「3大クラウド」とも言われる大手クラウドサービスは、それぞれトレーニングサイトを公開しています。本で基礎固めした後にこうしたサイトを活用すれば、スムーズに実践学習することが可能です。

AWSトレーニングサイト

AWSを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。「デジタルトレーニング」と「クラスルームトレーニング」の2種類あり、さまざまな学習コンテンツから好きなものを選べます。

デジタルトレーニングでは、動画やスライドを使って自分のペースで勉強することが可能です。クラスルームトレーニングでは、対面またはオンラインの授業形式で講師から学べます。

ただし、トレーニングを受けるためにはAWSアカウントが必要です。デジタルトレーニングは基本的に無料で勉強できるため、利用してみてください。

Microsoft Azureトレーニングサイト

Microsoft Azureを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。自分のペースで学べるオンライン形式のコースと、講師から学ぶクラス形式のコースから選べます。

オンライン形式のコースは主に動画コンテンツで、学べる知識やスキルは多岐にわたります。動画コンテンツは基本的に無料ですが、視聴するためにはMicrosoftアカウントが必要です。

Google Cloudトレーニングサイト

Google Cloud Platformを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。アプリケーション開発や機械学習など幅広い学習コンテンツを提供しており、レベルに合わせて学べます。

自分のペースで勉強できるオンデマンドコースと、講師から教われるクラス形式のコースがあります。ただし基本的に有料となり、コースによって料金はさまざまです。

クラウドエンジニアに向いている人の特徴

クラウドエンジニアに向いている人の特徴

下記3点に当てはまる人は、クラウドエンジニアに向いているといえます。

  • 最新技術をキャッチアップするのが好きな人
  • インフラ(サーバーやネットワークなど)に興味がある人
  • 縁の下の力持ち的なポジションを好む人

クラウドサービスは年々機能追加や見直しを続けています。細かな仕様も頻繁に変更されるため、最新技術を学ぶのが好きな人はクラウドエンジニアに向いているといえます。

また、クラウドのベースとなる技術は、サーバーやネットワークなどのインフラ技術です。そのため、インフラに興味がある人、縁の下の力持ち的なポジションが好きな人もクラウドエンジニアに向いています。

まとめ

今回は、勉強方法も交えクラウドエンジニアへのロードマップを解説しました。

クラウドエンジニアは、クラウドサービスの需要が高まる現代社会において、非常に重要な存在であり、その需要は今後も増すことが予想されます。クラウドエンジニアになるには、クラウドに関する知識やプログラミングスキルなどが求められます。簡単ではありませんが、未経験からでもクラウドエンジニアとしての就業は可能です。

クラウドサービスの技術やスキルを身につけ、クラウドエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

【プロフィール】
Webライター8年目。IT企業でPM(プロジェクトマネージャー)として複数プロジェクトの管理を行う傍ら、2017年からWebライター活動を開始。IT分野を中心に、オウンドメディアの記事執筆を担当。2021年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、現役エンジニアならではの視点を意識し、読者に有益な情報提供を心掛けています。
【専門分野】
Web開発/プロジェクトマネジメント
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
AWS Certified Developer - Associate認定

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