クラウドエンジニアになるためのロードマップが知りたい
クラウドエンジニアになるためのスキルや勉強方法も知りたい
クラウドサービスが普及する中で、クラウドのエキスパートである「クラウドエンジニア」を目指す人も増えています。しかし具体的になる方法がわからず、上記のような疑問を抱える人もいますよね。
クラウドエンジニアの勉強を効率よく行うなら、全体像を把握することが大切です。そこで本記事では、クラウドエンジニアになるためのロードマップを紹介します。
必要スキルや勉強方法もお伝えするので、ぜひご覧ください。
なお、次の記事ではそもそもクラウドエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や必要なスキルも交え詳しく紹介しているのでよければ参考にしてください。
→ クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
また、クラウドエンジニアについては下の動画でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
クラウドエンジニアになるためのロードマップ【4ステップ】
独学でクラウドエンジニアになるためのロードマップは、次の4ステップです。
各ステップについて、詳しく解説します。
ステップ1:知識・スキルを習得する
当然ですが、クラウドエンジニアに求められる知識やスキルを身につけましょう。
座学での知識習得だけでなく、クラウドサービスを活用できるようにするための実践学習も欠かせません。まず本を読んで基礎を固めてから、トレーニングサイトで実践するのがおすすめです。
クラウドエンジニアに必要な知識やスキル、おすすめの本やサイトは後ほど紹介します。ぜひ最後までお読みください。
ステップ2:資格を取得する
知識やスキルが身についたら、クラウドエンジニアに役立つ資格を取得しましょう。
たとえ未経験OKの求人でも、当然ながら一定のスキルが求められます。しかし、特に実務経験がない人の場合、スキルを客観的に証明するのは簡単ではありません。
企業にスキルをアピールするなら、資格の取得が有効です。実務未経験の人はもちろん、別のエンジニアを経験している人でも、資格を持っていた方が転職しやすくなります。
ここでは、クラウドエンジニアの資格対策におすすめの本を2冊紹介します。
IT系の幅広いスキルを証明できる国家資格「基本情報技術者試験」の過去問を豊富に紹介している1冊です。考え方や解答の理由まで丁寧に解説しており、出題パターンが変わっても対応しやすくなります。
トップシェアのクラウドサービス「AWS」の認定資格対策ができる1冊です。クラウドの概念から丁寧に解説しているため、これまで学んだ内容の復習にも役立ちます。
クラウドエンジニア向けの資格をもっと知りたい人は、次の記事をご一読ください。

ステップ3:ポートフォリオを作成する
資格だけでもそれなりのアピール効果は期待できますが、良質な「ポートフォリオ」があるとより説得力が生まれます。ポートフォリオとは、スキルを証明するためのオリジナル作品集のこと。
ポートフォリオが必須となることは多くないものの、他の応募者との差別化ポイントになります。またポートフォリオを作りながら、自分の実践スキルを再確認できるメリットもあります。
クラウドエンジニアのポートフォリオとしては、クラウドサービスを用いて構築したWebサイトがおすすめです。次の記事ではAWSを用いたITインフラ構築について紹介しているので、参考にしてみてください。

ステップ4:クラウドエンジニアの仕事を探す
資格やポートフォリオがそろったら、クラウドエンジニアの仕事を探しましょう。クラウドエンジニアの仕事を探す主な方法は、次の2つです。
- 求人サイト
- 転職エージェント
自分のペースで探したい人には、求人の検索・応募ができる「求人サイト」がおすすめです。求職活動に不安がある人は、エージェントがサポートしてくれる「転職エージェント」を活用しましょう。
なお、フリーランス専門の求人サイトやエージェントも存在します。ただし、自力で案件を受注し続けなければならないフリーランスは難易度が高いため、未経験なら転職を目指す方が賢明です。
勉強すべきクラウドエンジニアの知識・スキル5つ
クラウドエンジニアを目指すなら、下記5つの知識・スキルを勉強して身につけましょう。
- クラウドの知識・スキル
- サーバーの知識
- ネットワークの知識
- ミドルウェアの知識
- プログラミングスキル
1つずつ、順番に解説します。
クラウドの知識
クラウドを活用するエンジニアになるなら、当然ながらクラウドの知識・スキルが欠かせません。
サーバー仮想化など、クラウドに関する基本的な技術の理解が必要不可欠です。また、クラウドサービスについては仕組みの理解だけでなく、基本的な使い方も勉強する必要があります。
クラウドエンジニアの仕事で良く使われるクラウドサービスは、前述のAWSも含めて下記3つです。これらのうち少なくとも1つは使えるように、実践的な勉強も取り入れましょう。
- AWS(Amazon Web Services)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform(GCP)
サーバーの知識
クラウドに限らず、ITインフラに欠かせない「サーバー」の知識を身につけましょう。サーバーとは、ITインフラのデータを管理するコンピューターのことです。
クラウドエンジニアの場合、仮想化技術を用いてネットワーク上に仮想サーバーを構築します。ただし、企業のITインフラをクラウドに移行する案件では、現地で物理サーバーを扱うことも珍しくありません。
仮想サーバー・物理サーバーに関わらず、サーバーにはWindowsやLinuxなどのコンピューターOSが使われます。サーバーの仕組みはもちろん、これらの基本的な使い方も押さえておきましょう。
ネットワークの知識
ITインフラにはユーザーとシステム、システムとシステムの橋渡しを行う「ネットワーク」も不可欠です。クラウドエンジニアを目指すなら、ネットワークの知識も身につけましょう。
ネットワークには通信データの盗聴や改ざんなど、セキュリティリスクが常に存在します。ネットワーク通信の仕組みや技術だけでなく、ファイアウォールなどのセキュリティ技術も勉強すべきです。
また企業のクラウドを移行する案件の場合、現地調査などで物理的なITインフラを目にすることも考えられます。ルーターなどの基本的なネットワーク機器についても理解しましょう。
ミドルウェアの知識
ITインフラの稼働をサポートする「ミドルウェア」の知識も必要です。ミドルウェアとは、コンピューターOSとアプリケーションの橋渡しを行うソフトウェアの一種。
サーバーに用いられる代表的なミドルウェアは、次の2つです。これらミドルウェアの使い方や設定方法も押さえておきましょう。
- データベース管理システム(システムのデータ管理)
- Webサーバーソフトウェア(ユーザーや他システムとのデータ受け渡し)
プログラミングスキル
クラウドエンジニアは、他のエンジニアほどプログラムを書くことは多くありません。しかし付加価値の高いクラウドエンジニアを目指すなら、プログラミングスキルも身につけましょう。
たとえば、ITインフラのログ解析をプログラミングで効率化することが可能です。また企業によっては、クラウドアプリケーションの開発に参入できる場合もあります。
クラウドエンジニアにおすすめのプログラミング言語は、次の3つです。自分に合ったものを勉強してみてはいかがでしょうか。
クラウドエンジニアにおすすめの言語
クラウドエンジニアの勉強におすすめの本3冊
ここからは、クラウドエンジニアの勉強方法を紹介していきます。まずは、クラウドエンジニアの勉強におすすめの本を3冊紹介します。
本だと幅広い情報が1冊に詰まっており、必要な基礎知識について体系的に学べるのが魅力です。また、パソコンを使う必要がないため、電車などの移動時間でも勉強できます。
クラウド関連の本は次の記事でも紹介しているため、あわせて参考にしてください。

絵で見てわかるITインフラの仕組み
ITインフラについて、基礎の基礎から学びたい人におすすめの1冊です。その名のとおりイラストが充実しており、エンジニアの知識がない人でもスムーズに勉強できます。
サーバーなどのハードウェアから、クラウドに欠かせない仮想化技術まで幅広い知識を扱っています。クラウドエンジニアに限らず、インフラエンジニアを目指す人なら読んでおきたい入門書です。
クラウドエンジニア養成読本
その名のとおり、クラウドエンジニアに必要な知識を養える1冊です。クラウドITインフラの構築や運用に求められる知識が広く身につきます。
大手クラウドサービスの全体像がそれぞれ解説されており、クラウドの仕組みから学べます。また、企業でのクラウド活用の事例も紹介しているため、よりイメージしやすくなるでしょう。
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
最もシェアの高いクラウドサービス「AWS」について勉強できる1冊です。ネットワークやサーバーの構築ができるようになることをゴールとしており、実践的なスキルも習得できます。
この本に記載された手順に沿って実践すれば、AWS上でWebサーバーの構築が可能です。チャプターごとに必要な知識も解説していますが、ITインフラの予備知識があるとよりスムーズに読み進められます。
クラウドエンジニアの勉強におすすめのサイト3つ
続いて、クラウドエンジニアの勉強におすすめのサイトを3つ紹介します。
「3大クラウド」とも言われる大手クラウドサービスは、それぞれトレーニングサイトを公開しています。本で基礎固めした後にこうしたサイトを活用すれば、スムーズに実践学習することが可能です。
AWSトレーニングサイト
AWSを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。「デジタルトレーニング」と「クラスルームトレーニング」の2種類あり、さまざまな学習コンテンツから好きなものを選べます。
デジタルトレーニングでは、動画やスライドを使って自分のペースで勉強することが可能です。クラスルームトレーニングでは、対面またはオンラインの授業形式で講師から学べます。
ただし、トレーニングを受けるためにはAWSアカウントが必要です。デジタルトレーニングは基本的に無料で勉強できるため、利用してみてください。
Microsoft Azureトレーニングサイト
Microsoft Azureを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。自分のペースで学べるオンライン形式のコースと、講師から学ぶクラス形式のコースから選べます。
オンライン形式のコースは主に動画コンテンツで、学べる知識やスキルは多岐にわたります。動画コンテンツは基本的に無料ですが、視聴するためにはMicrosoftアカウントが必要です。
Google Cloudトレーニングサイト
Google Cloud Platformを勉強できる、公式のトレーニングサイトです。アプリケーション開発や機械学習など幅広い学習コンテンツを提供しており、レベルに合わせて学べます。
自分のペースで勉強できるオンデマンドコースと、講師から教われるクラス形式のコースがあります。ただし基本的に有料となり、コースによって料金はさまざまです。
クラウドエンジニアの勉強におすすめのスクール3社
最後に、クラウドエンジニアの勉強におすすめのスクール3社を紹介します。
本やサイトを用いる独学だと、わからないことがあっても誰にも相談できずに、多くの人が挫折してしまいます。「挫折してしまうかも……」と不安な人は、スクールの利用を考えましょう。
スクールならエンジニア経験の豊富な講師から教えてもらえる上に、最適化されたカリキュラムに沿って効率的に勉強できます。おすすめスクールをより詳しく知りたい人は、次の記事をお読みください。

SAMURAI ENGINEER
弊社「SAMURAI ENGINEER」は、マンツーマン指導が完全オンラインで受けられるプログラミングスクールです。オーダーメイドのカリキュラムで、受講者の都合に合わせて柔軟に学べます。
「転職保証コース」では、クラウドエンジニアの中でも需要の高いAWSスキルの習得が可能です。AWS認定資格を取得することで、クラウドエンジニアの仕事がぐっと近づきます。
スキル習得から仕事獲得まで、現役のエンジニアやメンターがしっかりサポートしてくれます。AWSスキルを身につけてクラウドエンジニアになりたい人は、ぜひ転職保証コースをお試しください。
転職保証コースはこちらエンジニアカレッジ
「エンジニアカレッジ」は、就活サポート一体型のITスクールです。ネットワークやセキュリティ、Linuxなど、クラウドに限らずインフラエンジニアに必要なスキルが身につきます。
校舎で講師から直接教わる通学型のほか、Skypeを通して教わるオンライン型の受講も可能です。ビジネスマナー研修や職務経歴書の作成サポートなども提供しており、転職のチャンスが広がります。
ネットビジョンアカデミー
「ネットビジョンアカデミー」は、ネットワークに強いインフラエンジニアを育成するITスクールです。ネットワークのスキルを証明できる「CCNA」の資格取得から、就職支援までトータルサポートしてくれます。
通学型・オンライン型の2種類から選択して受講できます。クラウドエンジニアにも欠かせない、ネットワークのスキルを身につけたい人におすすめです。
まとめ
今回はロードマップをはじめとした、クラウドエンジニアに関する下記5点をお伝えしました。
- ロードマップ
- 知識・スキル5つ
- 勉強におすすめの本3冊
- 勉強におすすめのサイト3つ
- 勉強におすすめのスクール3社
クラウドエンジニアには、プログラミング以外のさまざまなスキルが求められます。そのためクラウドエンジニアを目指すなら、他のエンジニアとは異なるアプローチが必要となります。
今回の内容を参考にして、ぜひクラウドエンジニアを目指してみてください。
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プログラミング学習の挫折率は約90%と言われています。学習を成功させるには、モチベーションを維持して成長を実感できる環境が必要です。
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