クラウドエンジニアにおすすめの資格は?
クラウドエンジニア向け資格の選び方や注意点は?
IT業界で人気の「クラウドエンジニア」を目指す上で、資格の取得を考える人は多くいます。しかしIT系の資格はとても種類が多く、どれを選べば良いかわからない悩みもありますよね。
資格選びに失敗すると時間やコストを浪費したあげく、クラウドエンジニアになれずに挫折してしまうこともあります。クラウドエンジニア向けの資格について理解を深めることが大切です。
そこで本記事では、クラウドエンジニア向けのおすすめ資格を7つ紹介します。資格の選び方や注意点も解説するので、ぜひご覧ください。
なお、次の記事ではそもそもクラウドエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や必要なスキルも交え詳しく紹介しているのでよければ参考にしてください。
→ クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
クラウドエンジニアの資格を選ぶ際のポイント
クラウドエンジニアに必須の資格はありませんが、あった方が将来的に有利となります。クラウドエンジニアの資格を選ぶ際のポイントは、次の3つです。
- 初心者は汎用的な資格から選ぶ
- トレンド技術に関する資格を選ぶ
- 費用対効果も考慮して選ぶ
1つずつ、順番に解説します。
ポイント1:初心者は汎用的な資格から選ぶ
基礎が固まっていない状態で、いきなり専門性の高い資格にチャレンジするのは無謀です。IT業界の初心者は、まずは幅広い知識を証明できる汎用的な資格から選びましょう。
汎用的な資格なら、学習する過程で基礎固めができます。また取得しておけば、クラウドエンジニア以外のIT職を目指すことになっても、役に立つ可能性が高いのです。
汎用的な資格を取得できたら、徐々に専門性の高い資格にシフトしていくと良いでしょう。
ポイント2:トレンド技術に関する資格を選ぶ
現代のトレンド技術に関する資格を取得しておくと、仕事を探すときに役立ちます。トレンド技術を求めている企業は多いため、資格をアピールできる機会が増えるのです。
クラウドエンジニアの仕事では、「3大クラウドサービス」と言われている下記3つが広く使われます。これらに関する資格のいずれかは、取得しておきたいところです。
- AWS(Amazon Web Services)
- Microsoft Azure
- Google Cloud Platform(GCP)
特におすすめは、世界トップシェアのAWSに関するスキルを証明できる「AWS認定資格」です(詳細は後述)。
ポイント3:費用対効果も考慮して選ぶ
クラウドエンジニアの資格を選ぶときには、費用対効果も考慮しましょう。難易度の高い資格ほどアピール効果は高くなりますが、その分学習に必要な時間やコストも増大します。
また企業によって、求めるスキルも細かく変わります。たとえ高難度の資格を取得できても、目指している企業と関連性が薄い資格では、それほどアピール効果が期待できません。
クラウドエンジニアのおすすめ資格7選【レベル別に紹介】
ここでは、クラウドエンジニア向けのおすすめ資格を7つ詳しく紹介します。レベル(初心者・経験者)ごとのおすすめ試験区分も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験の資格情報(2022年2月時点)
「情報処理技術者試験」は経済産業省が認定する、IT人材に必要な知識を証明できる資格です。国家資格のため知名度が高く、クラウドエンジニアに限らずIT業界で役に立ちます。
取得するためにはネットワークやセキュリティ、アルゴリズムなどの幅広い知識が求められます。資格を目指しながら体系的に学べるため、基礎固めをしたい人におすすめです。
AWS認定資格
AWS認定資格の資格情報(2022年2月時点)
「AWS認定資格」は、3大クラウドサービスの1つである「AWS」の知識やスキルを証明できる資格です。クラウドサービス市場では世界トップシェアのため、取得すれば多くの企業にアピールできます。
筆記試験だけでなく、オンライン試験を受けることも可能です。試験時期や試験会場も自由度が高いため、自分の都合に合わせやすいといえます。
AWS認定資格について詳しく知りたい人は、次の記事を一読ください。

Microsoft Azure認定試験
Microsoft Azure認定試験の資格情報(2022年2月時点)
「Microsoft Azure認定試験」は、3大クラウドサービスの1つである「Microsoft Azure」の知識やスキルを証明できる資格です。AWSに次ぐシェアの高さで、Microsoft社認定のため高い信頼性があります。
試験は独自システムを用いたオンライン形式で、その場で受験結果のチェックが可能です。「Microsoft Learn」という学習システムも提供されているため、コストをかけずに学べます。
Google Cloud 認定資格
Google Cloud 認定資格の資格情報(2022年2月時点)
「Google Cloud 認定資格」は、3大クラウドサービスの1つである「Google Cloud Platform(GCP)」の知識やスキルを証明できる資格です。GCPは近年シェアが拡大しており、本資格を活かせる求人も増えています。
Microsoft Azure認定試験と同様に、オンライン形式の受験となります。合否はその場でわかりますが、詳細な試験結果は通知されません。勉強の際には、公式サイトでトレーニングや模擬試験を受けられます。
CompTIA認定資格
CompTIA認定資格の資格情報(2022年2月時点)
「CompTIA認定資格」は、世界中で250万人以上が取得しているIT系の国際資格です。クラウド系区分の資格を取得すれば、クラウドエンジニアとしての総合的な知識やスキルを証明できます。
こちらもオンライン試験となるため、自宅での受験も可能です。特定のクラウドサービスに限定せず、幅広くスキルをアピールしたい人におすすめします。
CCSP認定試験
CCSP認定試験の資格情報(2022年2月時点)
「CCSP認定試験」は、クラウドサービスを安全に利用するための知識やスキルを証明できる国際資格です。取得すればセキュリティに強いことをアピールでき、クラウドエンジニアにとって大きな付加価値となります。
ただし初心者向けの試験区分は存在せず、実務経験が5年以上求められるため高難度です。さらなるキャリアアップを目指すクラウドエンジニア経験者におすすめします。
Linux技術者認定試験(LinuC)
Linux技術者認定試験の資格情報(2022年2月時点)
「Linux技術者認定試験(LinuC)」は、コンピューターOSの1つである「Linux」に関する知識やスキルを証明できる資格です。Linuxは仮想サーバーの構築によく用いられるため、クラウドエンジニアにも役立ちます。
試験はオンライン形式で、結果がその場でチェック可能です。LinuCレベル2を取得するためには、LinuCレベル1を先に取得する必要があります。
クラウドエンジニアの資格を取得するメリット3つ

クラウドエンジニアの資格を取得するメリットは、次の3つです。
- 知識やスキルを客観的に証明できる
- 体系的に学べる
- 収入アップのチャンスが増える
それぞれ、順番に解説します。
メリット1:知識やスキルを客観的に証明できる
資格を取得することで、知識やスキルの客観的な証明が可能です。
当然ながら、どの企業も知識やスキルが豊富な人材を採用したいと考えます。しかし、たとえば実務経験の少ない人が「1年間勉強しました」とアピールしただけでは、人事担当者に響きません。
その点資格を取得すれば、信頼のある専門機関が知識やスキルを証明してくれます。企業にわかりやすくアピールできるため、求職活動が有利になるのは大きなメリットです。
メリット2:体系的に学べる
「基本情報技術者試験」などの汎用的な資格の取得を目指す過程で、体系的に学べます。
クラウドエンジニアに求められる知識やスキルは、クラウドサービスに関するものだけではありません。コンピューターやネットワーク、セキュリティなど多くのことを学ぶ必要があります。
しかし、1つひとつの概念を個別の教材で学ぼうとすると、コストが増大するだけでなく学習に漏れが生じることも。
その点、資格対策用の参考書などで学習すれば、必要な知識を漏れなくカバーすることが可能です。しっかり基礎固めをしておけば、より専門的な学習にも進みやすくなります。
メリット3:収入アップのチャンスが増える
資格を取得することで、収入アップのチャンスが増えるのも嬉しいポイントです。求人によっては、資格手当が支給されるケースもあります。
企業勤めの場合は、資格がプラス要素となって昇進しやすくなることも考えられます。またフリーランスの場合も、資格によって受注率が上がれば、収入アップにつながるでしょう。
クラウドエンジニアの年収が気になる人は、次の記事をあわせてお読みください。

クラウドエンジニアの資格取得を目指すときの注意点3つ
クラウドエンジニアの資格取得を目指すときには、次の3つに注意しましょう。
- 学習計画をしっかり立てる
- 1つに絞って学習する
- 実践学習も忘れずに
順番に詳しく解説します。
注意点1:学習計画をしっかり立てる
受験料を無駄にしないためにも、目指す資格が決まったら必ず学習計画を立てましょう。
年中受けられるオンライン試験が増えてはいるものの、試験の実施時期が限られる資格もあります。しっかり学習計画を立てないと、準備が間に合わず不合格になりかねません。
よって申し込む前に、受ける資格の試験日から逆算して、いつまでに何を学ぶか決めることをおすすめします。準備が間に合わないのであれば、試験日の見直しも必要です。
注意点2:1つに絞って学習する
目指す資格を1つに絞って学習しましょう。
難易度が高くない資格の学習だとしても、それなりの準備期間が必要です。あれもこれもと一度に目指そうとすると、準備が間に合わなくなりどれも失敗してしまいます。
短期間の準備で間に合う経験者でもなければ、優先度の高い資格だけに絞った方が成功しやすいでしょう。
注意点3:実践学習も忘れずに
資格の学習では座学ばかりになりがちですが、実践学習も取り入れましょう。たとえば、AWS認定資格の取得を目指すなら、実際にAWSで仮想サーバーを構築してみるのも効果的です。
クラウドエンジニアの仕事では、実践的なスキルが求められます。「座学だけで大丈夫」と高をくくっていると、いざクラウドエンジニアになったときに困りかねません。
その点、実践学習なら覚えた知識を自分の中で再確認できますし、クラウドエンジニアの仕事に向けたトレーニングにもなります。
未経験からクラウドエンジニアを目指すなら「転職保証コース」がおすすめ
クラウドエンジニアの資格を取得するためには、さまざまなことを学ばなければなりません。正しい学習計画に沿って学ばないと、遠回りとなって多くの時間を浪費してしまいます。
また独学だと周りに質問できる人がいないため、実践学習で発生した不明点を解決できずに挫折する人が大半です。資格を取得できたとしても、求職活動に失敗して挫折することもあります。
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まとめ
今回はクラウドエンジニアの資格に関して、次の4点をお伝えしました。
- 資格を選ぶ際のポイント
- おすすめ資格7選
- 資格を取得するメリット3つ
- 資格取得を目指すときの注意点3つ
企業におけるITインフラのクラウド化が進んでおり、クラウドエンジニアの需要は高まっています。将来性の高いクラウドエンジニアをこれから目指すなら、資格の取得が有効です。
今回の内容を参考にして、ぜひクラウドエンジニアの資格にチャレンジしてください。
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