でも、30代のエンジニア未経験者でも夢を実現できるか不安……
IT技術の進化に伴い、近年エンジニアを目指す人が増加しています。特にフリーランスエンジニアは高収入な上、自由な働き方ができるとして、日本人の憧れの職業として定着していると言っても過言ではありません。
しかし、フリーランスエンジニアになると決めたものの、プログラミングの実務経験を持たない未経験者もプロのエンジニアになれるのか。その上、年齢も30代なのにフリーランスエンジニアとして食べていけるのか、不安に思うこともありますよね?
そんな悩みや不安を解決するため、ここでは30代のフリーランスエンジニアの実態と、フリーランスエンジニアとして成功するための秘策をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事の目次
30代、未経験でもフリーランスエンジニアになれるか?
結論から言うと、エンジニアの経験を持たない30代の人が、フリーランスエンジニアになるのは可能です。ただし、経験者とは違うアプローチが必要となってくるため、多少の努力を要することは念頭に起いてください。
フリーエンジニアになるための具体的なプロセスは後述します。この後、30代のフリーランスエンジニアの年収について解説しますので、まずは年収の金額と内訳について詳しく学んでいきましょう。
30代フリーランスエンジニアの案件単価、年収は?
30代のフリーランスエンジニアの年収の内訳は、下記の通りです。以下の情報から、300〜500万円の割合が最も多いことがわかります。
- 300万円未満:35.3%
- 300~500万円未満:27.9%
- 500~700万円未満:19.1%
- 700~1,000万円未満:8.8%
- 1,000万円以上:8.8%
また、報酬単価は1時間あたり2,000〜4,000円と言われています。もちろんエンジニアの習得スキルや実務経験、契約を結ぶクライアントによって収入が変わっくるので、あくまで目安として認識してください。
未経験から30代でフリーランスエンジニアになるベストな方法
次に、30代のエンジニア未経験者がフリーランスエンジニアになるための最適な方法をご紹介します。
1.まずはドットインストールとプロゲートを使う
はじめに「ドットインストール」や「プロゲート」でプログラミングの基礎知識を学びましょう。こちらの学習サイトは無料で登録できますが、有料登録をして全講座を受講するのがおすすめです。
プログラミングが全く初めてであれば、ぜひHTML/CSSから学習してください。JavaやRubyなどほとんどの言語は、HTML/CSSを基に動的な要素を与える役割があるため、HTML/CSSの基礎を押さえていないと理解ができません。HTML/CSSは、Webページの骨格を形成する基礎的な言語なので、必ず習得しましょう。
2.必要であればプログラミングスクールを活用
スキル習得までに挫折しそうであれば、プログラミングスクールの活用を検討してみてください。プログラミングは学習難易度が高く、独学の成功率はわずか2割程度と言われています。
近年は、プログラミングの情報サイトや専門書籍がたくさん登場しており、無償または安価な費用で独学で勉強できるようになりました。しかし、独学は孤独との戦いになります。
学習する上で疑問点が出てきても基本的に自分で解決しなくてはなりませんし、メンタル調整も完全に自己責任になります。プログラミングスクールでは、熟練したプロのエンジニアから直接指導が受けられるだけでなく、メンタル調整もすることが可能なので、途中で挫折しにくいメリットがあるのです。
プログラミングスクールは各所で特徴が違いますから、まずは情報収集から始めてみましょう。
3.できれば実務経験を積もう
可能であればIT企業に入社して、短期間でもプログラミングの実務経験を積んでいきましょう。
近年はエンジニアの慢性的な人材不足により、IT企業が未経験者を積極的に受け入れています。本場で実践経験を積むことができれば、仕事の進め方やトラブルの解決法、他のエンジニアとのコミュニケーションの取り方など多くのスキルを身に付けることが可能です。
仕事全般に言えることですが、実務経験に勝るスキルはありません。実務経験のある人は転職が有利になるだけでなく、フリーランスとして独立しても好条件の案件を受注しやすくなります。
もし、何らかの事情でIT企業への就転職が難しいのであれば、クラウドソーシングを活用してみてください。
4.転職エージェントなどを活用しよう
IT企業への就転職は、転職エージェントを活用するのが得策です。近年はIT技術の需要拡大に伴い、エンジニアやクリエイター専門の転職エージェントが多数運営されるようになりました。
代表的なエージェントは以下の通りです。
- doda
- type
- マイナビ転職 エンジニア求人サーチ
- paiza
転職エージェントは一箇所だけでなく、複数のサイトを登録した方が就活も効率よく進みます。また確実な就転職を目指すなら、就転職支援付きのプログラミングスクールを活用しても良いでしょう。
侍エンジニアも、就転職をサポートする高品質な学習システムを用意しています。もし興味があれば、一度無料相談を受けてみてくださいね!
5.ある程度経験を積んだらいよいよ独立
エンジニアとして2〜3年の実務経験を積めたら、フリーランスの準備に取りかかりましょう。2〜3年と聞くと「まだエンジニアとして未熟なのではないか?」と不安に感じるかもしれませんが、早い段階から動き出すのが得策です。
理由としては、できるだけフリーランスエンジニアを長く経験した方が、視野も広がり得られるメリットも増えるためです。フリーランスになると人脈が広がるだけでなく、様々な仕事を経験することになるため、体得できるプログラミングスキルも多くなります。
逆にサラリーマンの場合は、職場だけの狭い枠組みで仕事をするため、人脈も広がらずエンジニアとしてのスキルも伸ばすのが難しくなります。フリーランスエンジニアとして独立することを決めたら、以下のような専門のエージェントを活用して早めに行動していきましょう。
- レバテックフリーランス
- ギークスジョブ
- Midworks
- PE-BANK
- ハイパフォーマーITエンジニア
6.転職に失敗した場合はクラウドソーシングを活用
転職に失敗したり、個人的な事情でIT企業への就職ができなかった場合は、クラウドソーシングを活用しましょう。一度もエンジニアとしてIT企業に就職することなく、ランサーズやクラウドワークスを活用して、直接フリーランスになることもできます。
人によっては運が悪かったり、健康上の問題や家庭の事情などで、IT企業への就転職が叶わないことがあります。どうしてもやむを得ない理由がある場合は、諦めたり無理に就職活動をする必要はありません。
フリーランスエンジニアが向いてるのはどんな人?
エンジニアはもちろん、フリーランスエンジニアが誰にでも向いているのかと言われると、そうではありません。当然、フリーランスエンジニアにも向き不向きがあり、なかには全く向かない人も存在します。
では、フリーランスエンジニアが向いている人はどんな特徴があるのか、具体的に4つに大別し解説します。
コミュニケーション能力が長けている
エンジニアに向いている人は、プログラミングスキルだけでなく、コミュニケーション能力が高い特徴を持っています。
エンジニアの仕事は「一人で仕事をするもの」「孤独」といったイメージが強いですが、チームで開発を進めることも多々あります。エンジニアはエラーとの戦いですから、時には熟練した先輩エンジニアの助けが必要なことも出てくるでしょう。すなわち、自分一人だけでエンジニアとして成長することは不可能なのです。
また、フリーランスエンジニアはリモートワークが多いため、行間を読む力も大切です。フリーランスの場合は、業務内容を文章で指示されることも多々あります。そのため、直接文字として書かれていなくても「クライアントが何を求めているのか」「どんな意図を持っているのか」相手の気持ちを汲む力も必要になります。
セルフマネジメントがしっかりできる人
フリーランスエンジニアとして成功できる人は、セルフマネジメントがしっかりできています。
セルフマネジメントとは自己管理能力のことで、特にフリーランサーにとっては重要なスキルになります。フリーランサーは自由でサラリーマン特有のしがらみもない代わりに、すべての行動が自己責任になります。そのため、注意深く自己管理ができないと、すぐに自墜落な生活になってしまうので注意しましょう。
セルフマネジメントについての重要なポイントは下記の5つです。セルフマネジメントは一朝一夕では身につけられません。将来に向けて少しずつできることから始めてみてください。
- 具体的な目標を決める
- 行動スケジュールを立てる
- 仕事の評価をする
- タイムマネジメントを意識する
- 平常心を保てるよう心がける
納期を確実に守れる人
信頼されるフリーランスエンジニアは、納期を守ることを徹底しています。また、彼らは納期ギリギリではなく、日にちに余裕を持って納品する気配りもできているのです。納期に対して寛容的に対応してくれるクライアントは大勢いますが、それは建前であり本音ではありません。
どんな良心的なクライアントでも、「できるだけ早めに納品してほしい」と本音では感じているものです。クライアントの心を汲んで、極力早めの納品を心がけるエンジニアが、最終的に信頼を勝ち取り、次の仕事に繋がっていくのではないでしょうか。
変化を好む人
フリーランスエンジニアとして成功している人は、変化を好む特徴を持っています。彼らは常に新しい情報にアンテナを張り巡らし、時代の一歩先を行くつもりで仕事と向き合っているのです。
フリーランスエンジニアになることは、ゴールではなくスタートです。そこからどう自分が進化していくかで、得られる収入や実現できるライフスタイルが変わってきます。エンジニアになれたから、収入が上がったからと1回きりの満足で終わるのではなく、常に向上心を持ち続けられる人が、最終的に成功を勝ち取っているのです。
まとめ
30代のフリーランスエンジニアの実態と、フリーランスエンジニアとして成功するための秘策を紹介しました。
30代でエンジニアの実務経験がなくても、フリーランスエンジニアとして活動している人は少なくありません。年収も300万円〜800万円と、人によってはサラリーマン時代よりも稼いでいる人が多いと聞きます。
もちろん、エンジニア経験のない30代の人がフリーランスエンジニアとしての夢を実現させるためには、経験者とは違う以下のようなアプローチが必要です。
- 情報サイトやスクールでプログラミングの基礎知識を学ぶ
- 極力IT企業に就職して実務経験を積む
- IT企業への就職が難しい場合はクラウドソーシングを活用する
- 2〜3年実務経験を積んだらフリーランスの準備を始める
- セルフマネジメントを徹底する
- コミュニケーション能力を底上げする
- フリーランスエンジニア向けのエージェントへ複数登録する
フリーランス エンジニアは、何歳からでも目指すことができます。あなたが理想とする働き方や、ライフスタイルの実現に向けて頑張ってくださいね!