Webデザイナーは「やめとけ」「後悔する」と言われる10の理由!実態の真相とは

どうしてWebデザイナーは「やめとけ」といわれているんだろう?
Webデザイナーになっても後悔するって本当?

Webデザイナーになりたい気持ちはあるものの、ネガティブな噂から目指すべきか判断できない人は多いですよね。

働きぶりや収入事情を知らないままWebデザイナーの仕事に就いては「イメージしていた仕事と違った…」と後悔しかねません。

そこで、この記事ではWebデザイナーが「やめとけ」「後悔する」などといわれる理由を解説します。現役Webデザイナーが感じる仕事へのやりがいや収入事情を交え、どんな人に適した職業なのかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • Webデザイナーは残業の多さや給料の安さからやめとけといわれる
  • Webデザイナーが稼げる金額はスキル次第で変わる
  • スキルを身につければ独立も可能な点はWebデザイナーの魅力

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この記事の監修者

株式会社SAMURAI

高木 晃

情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

Webデザイナーは「やめとけ」「後悔する」といわれる10の理由

さっそく、Webデザイナーが「やめとけ」「後悔する」といわれる理由を、10個にまとめて紹介します。

理由1:残業が多い

残業が多い

Webデザイナーに限らず、Web業界は全体的に残業が多い業界として知られています。

知人のWebデザイナーには1日あたり3時間ほど残業している人もいます。繁忙期には、終電間際まで作業を行うことも珍しくないようです。

クライアントからの依頼や、社内からの修正指示など多方面からツッコミが入り、自分の思い通りに作業が進まないことも。それが残業の多さに直結しているようです。

なお、次の記事ではWebデザイナーは激務なのか、その内情を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

Webデザイナーは激務?→残業多くて薄給。理由と解決策を解説

理由2:健康を害する

健康を害する

Webデザイナーは残業が多く長時間労働に加え、同じ体勢で椅子に腰掛けて作業をすることが多いため、健康を害することも多いようです。肩こりや腰痛はもちろん、首の痛みや目の疲れ、運動不足からくる肥満、ストレスによる頭痛・胃痛を患うなどもよく聞きます。

若いうちはまだいいとしても、年齢を重ねるほどに疲労も蓄積していくので、健康を害するリスクは年々高まっていきます。

理由3:給料が安い

給料が安い

Webデザイナーは、給料が低いことでも知られています。dodaが2022年に発表した平均年収ランキングでは、Webデザイナーの平均年収は361万円でした。

最近ではクラウドソーシングサービスの普及に伴い、学生や主婦などの個人が低い金額でWebデザインを請け負うケースも増えており「労働時間の割に低賃金」という状況にますます拍車がかかっているようです。

理由4:収入が不安定

収入が不安定だから
収入が不安定

Webデザイナーには派遣やフリーランスで働く人も多く、仕事の受注量によって月の収入に大きな変化が生じます。Webデザイナーという職業は、正社員を除き全般的に収入が不安定になりがちです。

どのように収入を確保していくのか、どうやってクライアントから継続的に仕事を受注していくのかは、Webデザイナー個人の力量に左右されることになります。

理由5:なり手が多い

なり手が多い

Webデザイナーには、特に必要な資格がありません。近年では、リモートで働ける仕事としてWebデザイナーの人気が高まっているため、なり手も増加しています。

Webデザイナーの離職率は高めですが、代わりの人材も比較的容易に見つかるため、労働環境が改善されにくい状況にあります。

理由6:クライアントの要望に振り回される

クライアントの要望に振り回される

Webデザイナーはクライアントあってのもの。クライアントのニーズを反映したデザインを行う仕事なので、とにかくクライアント至上主義。デザインがよくわかっていないクライアントは、抽象的な依頼や修正指示を行うことが多くあります。そのため、直前になっての急なデザイン変更はよくあります。

こうしたクライアントに振り回されることが辛くて、Webデザイナーをやめてしまう人も多いようです。

理由7:業務の範囲が広く多い

業務の範囲が広く多い

Webデザインを行うには、UX/UIに関する知識や、SEOやマーケティングに関する知識も必要になります。そのため、単なるデザインやコーディングを担当するだけでは不十分で、必然的にWeb制作に関するさまざまな分野をカバーしなければいけません。

また、WordPressなどWebサイトを簡単に構築できるソフトウェアの普及や、SNSなどWebサイト以外の情報発信ツールにより、Webサイトをゼロからデザインする案件自体も減少傾向にあります。その結果、人員の少ないWeb制作会社などでは、営業などもデザイナー自身が担当するケースも出てきています。

デザインがしたくてWeb制作会社に入ったのに、就職してみたらデザイン以外のことも多く担当しなければならないというのも、Webデザイナーがキツいと言われる理由の一つです。

理由8:新しい技術やトレンドに追いつけない

新しい技術やトレンドに追いつけないから
トレンドの移り変わりと技術革新についていくのが大変

Webデザイン業界は、トレンドの移り変わりと技術革新がとにかく早いのが特徴です。2、3年前に流行ったデザインのWebサイトでも今見ると「ちょっと古いな」と感じてしまうほどデザインのトレンドはすぐに変わり、 インターネットを閲覧するデバイス(パソコンやスマホ)やデザインソフトもどんどん進化しています。

技術革新のスピードについていかなければならないのですが、激務のためスキルアップに割く時間もなく、結果的にトレンドに追いつけなくなってしまうことも多々あるようです。

こうした点も「辞めたい」と思う原因につながっています。

理由9:年齢が上がっても付加価値がつかない

Webアプリ開発を担うITエンジニアであれば、年齢が上がるにつれてプロジェクトマネジメントやアーキテクトなどにキャリアチェンジすることもできます。

しかし、Webデザイナーは当然ながら「Webのデザインを制作する」ことが主な仕事であるため、センスや感性が重要です。そのため、長年Webデザイナーとして働いても、付加価値がつきにくいという特徴があるのです。

そればかりでなく、前述したとおり年齢とともにトレンドやスキルの吸収スピードは鈍化するため、新しい技術についていけなくなり、人材としての価値も低くなってしまうのです。

理由10:AIに仕事が奪われる

AIに仕事が奪われる

昨今、AIは急速な進化を遂げており、さまざまな業務や日常を根底から覆し続けています。これはWebデザイン業界も例外ではなく、一部ではAIの発達によりWebデザインの仕事はなくなるという噂もあるほどです。

一例をあげるとGeniusは、Webデザイナーからも多くの支持を集めているFigma上で、より良いデザインを提供してくれるAIサービスです。また、Designs.AIはAIがわずか2分でロゴや動画を作成してくれます。

このようなAIツールが進化すれば、Webデザイナーの業務も確実に減少していくはずです。

現役Webデザイナーのリアルな収入事情

現役Webデザイナーのリアルな収入事情

前述した「Webデザイナーはやめとけ」といわれる理由に「収入や給与が低い」といった意見があったことから、現役Webデザイナーの収入面が気になる人もいますよね。

そこで、ここからは口コミをもとに、現役Webデザイナーのリアルな収入事情を解説します。

なお、今回紹介する口コミの一部は副業やフリーランスWebデザイナーを指す内容である点にはご注意ください。

口コミ①:未経験入社では給料が低い

未経験入社では給料が低い

未経験・異業種からWebデザイナーに転身した場合、はじめのうちは高い給料を得るのが難しい傾向にあります。

Webデザイナーとして即戦力レベルのスキルがあれば、入社時に高年収を提示される可能性があります。しかし、実務未経験の人は新人レベルの給与しか提示されません。当然ですが、未経験者に高い年収を支払っても、その分の成果は望めないからです。

給料アップを狙うのであれば、Webデザインスキルやコミュニケーションスキルなどを磨き、人材としての価値を高める必要があります。

口コミ②:スキルが乏しいと収入も低い

Webデザイナーは、自身のスキルが乏しいと収入も低くなる傾向があります。

一方で、Webデザインスキルや予定通り期日に納品できる対応力があれば、高収入を狙えるという口コミも多数確認できました。

正社員のWebデザイナーと同様に、フリーランスでWebデザイナーとして働く人も収入を高めたいのであれば、継続的な学習を行い、Webデザインスキルをアップする必要があります。

口コミ③:手を動かした分しか稼げない

手を動かした分しか稼げない

会社に所属せず、自身で仕事を獲得していく働き方である以上、フリーランスWebデザイナーは実際に手を動かした分しか稼げません。

IT業界の中でもコンサルタントなど一部の職種では、成果に対して報酬が支払われます。一方でフリーランスWebデザイナーや副業の場合は、作業量に応じた収入しか期待できません。しかし、対応できる作業量には限界があるため、稼げないと感じる人も少なくないようです。

口コミ④:希望の収入を得るまでに時間がかかる

希望の収入を得るまでに時間がかかる

Webデザイナーには、収入が得られるようになるまでに相応の時間がかかる側面もあります。

IT業界にはさまざまな職種がありますが、Webデザイナーとして成功を収めるためには、日頃から自己研鑽を行いスキルアップしていくことが求められます。また、ただWebデザインを制作するだけではなく、クライアントの悩みや課題を解決する力も必要なのです。

そのため、実際にWebデザイナーとして収入を得るまでには、一定の時間を要する点には注意が必要といえます。

口コミ⑤:稼げるか否かは努力次第

稼げるか否かは努力次第

最終的にWebデザイナーとして稼げるか否かは努力次第という意見もあります。下記は自身はWebデザイナーとして活動しつつ、フリーランスWebデザイナーの育成を支援している人の口コミです。

「Webデザイナーは稼げない」というのは、一部事実といえます。しかし、日頃からスキルアップの努力をしたり、顧客の対応力を身に付ければ、Webデザイナーでも稼げるのも事実なのです。

なお、次の記事では性別・年代別にWebデザイナーの平均年収を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

【性別/年代別】Webデザイナーの平均年収!高収入を目指す方法も紹介

現役Webデザイナーが感じる魅力・メリット4つ

現役Webデザイナーが感じる魅力・メリット4つ

ここまで「Webデザイナーはやめとけ」と言われる理由について解説しました。その内容から「やっぱりWebデザイナーにはならないほうがいいの?」と思われるかもしれません。しかし、Webデザイナーにはメリットや魅力もたくさんあります。

ここからは、Webデザイナーとして働く人が感じる魅力やメリットを、4つにまとめて紹介します。

魅力1:手に職がつく

手に職がつく

技術職であるWebデザイナーは、手に職をつけられるのがメリットの1つです。スキルアップすれば活躍の場は広がり、収入を増やせる可能性も高くなります。

前述したように、Webデザイン業界の技術の移り変わりが早いので、常に最新技術を学び続けなければいけません。

しかし基礎的な部分は変わらないものがあるので、使うツールや流行が変わっても応用できます。一定の技術や知識を習得すれば、これから先も食いっぱぐれることはないでしょう。

魅力2:スキルが身につけば独立も可能

スキルが身につけば独立も可能

Webデザイナーとして高いスキルを習得すれば、独立して仕事をすることも可能。フリーランスとして在宅で仕事をしたり、ノマドワーカーとして場所を選ばずに仕事をしたりと、自由な働き方を目指せます。

Webデザイナーを目指す人が増えているとはいえ、高いWebデザインスキルを持ったデザイナーはそれほど多くありません。Webサイトの制作案件は、現在もなおあふれています。確かな技術さえ身につければ、独立しても十分仕事はあるでしょう。

独立できるレベルのスキルを付けるには、数年は企業で働いて仕事の流れや技術を覚える必要があります。デザインの知識だけでなく、営業などの対人スキルやマーケティングスキルなども鍛えておくと、独立してからも仕事を取りやすくなるはずです。

魅力3:複数の収入源が作れる

複数の収入源が作れる

Webデザインのスキルがあれば、応用してさまざまな収入源を作れます。会社員として働きながら副収入を得ることができるのも魅力の1つです。

たとえばPhotoshopIllustratorといったグラフィックソフトを活用し作成したイラスト・アイコンの販売も可能です。HTML・CSSがわかれば、WordPressでサイト・ブログを立ち上げて、広告収入を得ることもできるでしょう。ほかにもSEOの知識やマーケティングスキルなど、活かせる能力が身につきます。

Webデザイナーのデメリットである収入の低さや不安定さも、収入源を複数持つことで解消できます。とくに独立を目指す場合は、収入源が多いほど生活も安定するので安心です。

魅力4:デザイン作りにやりがいを感じる

デザイン作りにやりがいを感じる

大変な部分も多くあるWebデザイナーの仕事ですが、それでも続ける理由は「楽しいから」ではないでしょうか。

実際にSNSで検索してみてもそういった声は多く、とくにスキルを学び始めた初心者の方からは一様に「楽しい」という感想が聞かれます。

デザイン上のわずかな変更でもWebサイトの印象はまったく異なります。自分自身のセンスがWebサイトにそのまま直結するため、制作物がインターネット上に公開されたときは1つの「作品」を世に送り出したような気持ちになるのです。その「作品」が世界中の人の目に触れるだけではなく、ビジネスとしても良い効果を生み出すことができれば、大きなやりがいを得られるはずです。

また、下の記事ではWebデザイナーのやりがいを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Webデザイナーのやりがいは大きい!その仕事内容に注目

Webデザイナーの将来性

Webデザイナーの将来性

なかには、これからWebデザイナーに需要があるのか不安な人もいますよね。

そこで、ここからは次のトピック別に、Webデザイナーの将来性を解説します。

今後も高い需要が期待できる

Webデザイナーは、今後も高い将来性が期待できます。

デジタル分野の成長に伴い、Webサイトや広告をデザインするWebデザイナーの必要性が増していくからです。

経済産業省が発表した「コンテンツの世界市場・日本市場の概観(令和2年)」からも、Webを中心とするデジタル分野が大きく成長を続けており、今後も更なる成長が期待できることがわかります。

また同省の別調査からわかる通り、2013年以降EC市場は右肩上がりで成長を遂げており、2021年には20兆6,950億円もの市場規模に到達しています。

さらに、株式会社電通が発表した「2022年 日本の広告費」によれば、2022年ははじめてインターネット広告費がマスコミ4媒体広告費(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ)を上回った年となりました。

少し観点を変え、求人情報も確認してみましょう。求人検索サイトの求人ボックスによれば、Webデザイナーの求人件数は、ここ最近急激に増加していることがわかります。特に2023年8月から9月には、Webデザイナーの求人数が倍増しているのです。

求人ボックス「Webデザイナーの仕事情報」
出典:求人ボックス「Webデザイナーの仕事情報

このように複数の調査結果を総合的にみると、Webを中心とするデジタル分野が大きく成長を続けているのは紛れもない事実です。そして、Webの世界は今後も更なる成長が期待できます。そのため、Webデザイナーも同様に高い将来性があるといえるでしょう。

なお、次の記事では現在の需要も交え、Webデザイナーの将来性を詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。

Webデザイナーの将来性を徹底解剖【10年後も活躍するためにすべきこと】

今後仕事がなくなる可能性はあるのか

クライアントの要望に対する 細やかな対応は人間にしかできない

「AIによってWebデザイナーがいらなくなる」といった意見もちらほら耳にします。前述したとおり、AIを活用したWebデザインツールも徐々に増え始めている状況です。

確かにAIがWebデザイナーの仕事を奪うケースもあるでしょう。しかし、現時点でのAIでは、過去のさまざまなWebデザインを学習データとするため、過去にない斬新なWebデザインなどを作成するのは難しいのです。AIを活用したツールで制作したWebデザインであっても、クライアントの要望に対する細やかな対応は人間にしかできない作業といえます。

他の業種と同様に、AIがWebデザイナーの働き方に影響を与えるのは事実といえます。一方で、デザイン性が高く、集客増や収益増が見込めるサイトへの需要はこれからますます高まっていくでしょう。ただ、Webデザインを制作するだけではなく、Webデザイナーとして付加価値を高め続けることができれば、AI時代が到来してもWebデザイナーとして活躍できるはずです。

Webデザイナーを後悔する・やめておくべき人の共通点

Webデザイナーを後悔する・やめておくべき人の共通点

なかには、Webデザイナーを目指すべきか判断できない人もいますよね。

そこで、ここからはWebデザイナーを後悔する・やめておくべき人の共通点を、3つにまとめて紹介します。

共通点1:細かく地道な作業が続けられない

細かく地道な作業が続けられない

細かく地道な作業が続けられない人は、Webデザイナーに向いていません。

「Webデザイナー」と聞くと、華やかでクリエイティブな仕事をイメージする人も少なくありません。もちろん、そのような側面があるのは事実です。

しかし、実際は1つひとつコツコツと進めていく地道な作業が大半です。楽しそうだと考えてWebデザインをはじめたものの、細かい作業が苦になって挫折してしまう人も少なくありません。

自分がデザインやコーディングといった地道な作業に適性があるか、しっかりと見極める必要があります。

共通点2:人の気持ちに寄り添えない

人の気持ちに寄り添えない

人の気持ちに寄り添えない人も、Webデザイナーに向いていない人の共通点です。

Webデザインは、ただWebサイトの外観を整えるだけではありません。クライアントがWebサイトに感じる課題や不満を、Webデザインを通じて解消するのが仕事なのです。そのために自身のセンスや技術に加えて、時間と情熱を費やしてWebデザインを制作します。その結果、相手に喜んでもらうことが好きな人は、Webデザイナーが向いていると言えます。

「自分が作りたいものを優先する」あるいは「クライアントの気持ちに寄り添わない」という人は、Webデザイナー以外の道を模索すべきでしょう。

共通点3:世の中の変化を嫌う人

世の中の変化を嫌う人

Webデザイナーに向いていない人の特徴として「世の中の変化を嫌う人」が挙げられます。

Web業界には変化がつきものです。しかも、その変化は緩やかではなく急激なものです。常にオープンなマインドセットを持ち「次はどんなトレンドがくるだろう」とワクワクできる人でないとこの業界には向いていません。

技術の移り変わりに対応できなければ、いずれは仕事が取れなくなり稼げなくなるでしょう。年功序列を希望している人は、別業界へのチャレンジをおすすめします。

Webデザイナーに向いている人の特徴

Webデザイナーに向いている人の特徴

前述した「Webデザイナーを後悔する・やめておくべき人の共通点」につづき、ここからはWebデザイナーに向いている人の特徴を、3つにまとめて紹介します。

特徴1:細かい作業が苦にならない人

細かい作業が苦にならない人

細かい作業が苦にならない人は、Webデザイナーに向いています。

華やかなイメージがあるWebデザイナーですが、ピクセル単位での配置調整やサイズの微調整など、その仕事内容には細かい作業が多く含まれます。そのため、細かい作業が苦にならない人は品質の高いデザインを制作できる素養があるのです。

特徴2:人と協力しながら何かを作るのが好きな人

人と協力しながら何かを作るのが好きな人

人と協力しながら何かを作るのが好きな人も、Webデザイナーに向いています。

Webデザイナーは、クライアントはもちろん、社内のWebディレクターやコーダーなど多くの人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めます。そのため、人と協力して何かを創出したい人は、楽しみながら働ける可能性が高いといえます。

特徴3:知らないことを学ぶことが好きな人

知らないことを学ぶことが好きな人
知らないことを学ぶことが好きな人

知らないことを学ぶことが好きな人も、Webデザイナーに向いているといえます。

前述したとおり、Webデザイナーには次々に登場する情報や技術へ対応する柔軟性が必要です。そのため、積極的に知らないことを学び、自身のスキルを更新できる人はWebデザイナーへの適性があるといえます。

また、Webデザイナーがキャリアアップするためには、プログラミングやマーケティングスキルといった能力が欠かせません。新たなスキルを習得する高い意欲がある点でも、知らないことを学ぶのが好きな人はWebデザイナーに向いています。

なお、次の記事ではWebデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴を詳しく解説しているので合わせて参考にしてください。

Webデザイナーに向いている人・いない人の特徴!適性診断のコツも紹介

Webデザイナーとして活躍するには

Webデザイナーとして活躍するには

ここまでWebデザイナーに向いている人、向いていない人の特徴を解説しました。では、どのような人がWebデザイナーとして活躍できるのでしょうか。

ここでは、Webデザイナーとして活躍するためのポイントを、5つにまとめて紹介します。

ポイント1:利用者を想定したデザインスキルの研鑽

利用者を想定したデザインスキルの研鑽

Webデザイナーとして活躍するためには、利用者の要望に応えられるレベルのWebデザインスキルが必要です。

Webデザイナーは自分がつくりたいものではなく、クライアントの要望を実現するのが仕事です。Webデザインのスキル不足により、クライアントがやりたいこと、解決したい課題を解消できないようでは、Webデザイナーとして活躍するのは難しいといわざるを得ません。

クライアントの頭の中にあるイメージをヒアリングした結果を、Webデザインに具現化できれば、Webデザイナーとして幅広く活躍できるはずです。

ポイント2:需要が増すデザイン以外のスキルを身につける

需要が増すデザイン以外の

Webデザインはもちろん需要が高いプラスαのスキルを身に付ければ、Webデザイナーとして活躍できる領域を拡大できます。

Webデザイナーであれば、一定レベル以上のWebデザインスキルを有しているはずです。ただ、当然ながら「WebデザインスキルをもったWebデザイナー」は、たくさんいます。そのため、ほかのWebデザイナーと差別化できず、活躍の道は絶たれてしまうでしょう。

例えばWebデザインスキルに合わせてディレクションのスキルを磨けば「Webサイトを作るだけの存在」から「Webサイトの制作・運用も一手に任せられる存在」を目指せます。

なお、おすすめはHTML/CSSやJavaScriptなどのフロントエンド開発に関するスキルや、マーケティングおよびSEO関連の知識です。

自身の業務領域を広く、あるいは深くするためにも幅広いスキルを身につけるようにしましょう。

ポイント3:上流工程が担える会社で働く

上流工程が担える会社で働く
上流工程が担える会社で働く

収入を上げたい、もしくは将来的に独立したいのであれば、上流工程が担える会社に入りましょう。

最も代表的なキャリアプランは、Webサイト制作の現場監督たる「Webディレクター」を目指すこと。Webディレクターになるためには、サイト制作に関わる全ての職種の仕事を一通り経験しておくことをおすすめします。

Webデザイン設計や制作はもちろん、プロジェクト全体の進捗を管理するマネジメントスキルや、Googleアナリティクス等を使ったアクセス解析などのWebマーケティングの知識も必要となります。

多方面の知識やスキルが必要になり責任も増しますが、その分だけ高年収が期待できます。

ポイント4:独立を見据えて仕事に励む

独立を見据えて仕事に励む

会社ではフリーランスWebデザイナーとしての独立を見据えて日々の仕事に励みましょう。

フリーランスWebエンジニアは会社員のWebエンジニアよりも、さまざまなスキルが必要となります。なぜならば、フリーランスは自分自身のスキルが最大にして唯一の武器だからです。また、案件を獲得するのも自分自身です。そのため、高いWebデザインスキルはもちろん、営業力やコミュニケーション力も磨く必要があります。

独立を見据えて仕事に励むことでWebデザイナーとしてのスキルをはじめ、ビジネスパーソンとしての総合的な能力も向上します。その結果、会社員としての昇進・昇給する可能性が高くなります。さらにフリーランス独立の道に着実に近づけます。

なお、下の記事では未経験からフリーランスWebデザイナーになるにはどうすればいいのか、その方法を詳しく解説しているので良ければ参考にしてください。

フリーランスWebデザイナーになるには?未経験者が売れっ子になるコツ

ポイント5:副業で収入UPをはかる

副業で収入UPをはかる

会社員として働きながら、副業としてWebデザインの仕事を行い収入を安定させる方法もあります。

会社員としての安定収入を確保しつつ副収入が得られるため、低リスクで収入アップにチャレンジできます。副業で案件をこなせば、技術やスキルも向上していきます。本業にも良い影響を与えるので、副業でWebデザイン案件をこなすのはおすすめです。

しかし、副業案件の受注量には注意が必要です。副業案件が増加すると、その分負担も大きくなります。平日の仕事終わりや土日でこなさなければいけないので、ゆっくり休む暇がありません。

しかし、無理がないように受注量をコントロールしながら、自分のやりたい案件だけ対応することも可能です。このようにゆっくりとしたペースで楽しみながら仕事をできるのも副業のメリットですね。

なお、次の記事ではWebデザインを用いた副業の仕事内容や稼ぎ方を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

Webデザインの副業ガイド!未経験から稼ぐための勉強法と案件獲得法

まとめ

今回は、Webデザイナーが「やめとけ」「後悔する」などと言われる理由を解説しました。

Webデザイナーが「やめとけ」といわれるのは、主に収入の低さや残業の多さなど労働環境がよくない場合が多いという理由があげられます。Webデザイナーは比較的簡単に目指せるため参入障壁が低く、競争が激しくなりがちです。それにともない単価も低くなってしまうため、キャリアが浅い内は恵まれた労働環境とは言い難いかもしれません。

しかし、確かなスキルとプラスαの能力があれば、仕事を継続的に獲得できるだけではなく規模を拡大できる可能性もあるのです。

まずは今回解説した内容をもとに、Webデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

【プロフィール】
Webライター8年目。IT企業でPM(プロジェクトマネージャー)として複数プロジェクトの管理を行う傍ら、2017年からWebライター活動を開始。IT分野を中心に、オウンドメディアの記事執筆を担当。2021年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、現役エンジニアならではの視点を意識し、読者に有益な情報提供を心掛けています。
【専門分野】
Web開発/プロジェクトマネジメント
【保有資格】
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
AWS Certified Developer - Associate認定

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