この記事では、目指すべきかも交え、Webデザイナーが「やめとけ」と言われる理由を解説します。
どうしてWebデザイナーは「やめとけ」といわれているんだろう?
他の職種に比べ年収や将来性などが低いのかな…
Webデザイナーになりたい気持ちはあるものの、ネガティブな噂から目指すべきか判断できない人は多いですよね。しかし、ネット上でいわれるWebデザイナーに関するネガティブな噂のなかには、実態とかけ離れたものもあります。
働きぶりや収入事情を知らないままWebデザイナーの仕事に就いては「イメージしていた仕事と違った…」と後悔しかねません。
そこでこの記事では実態を交えWebデザイナーが「やめとけ」といわれる理由を解説します。どんな人がWebデザイナーを目指すべきかも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- Webデザイナーは激務・薄給などを理由にやめとけといわれる
- Webデザイナーの実態は噂どおりではない
- Webデザイナーが稼げる金額はスキル次第で変わる
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Webデザイナーは目指すべきなのか
将来性のある職種である点から、なりたい気持ちがある人はWebデザイナーを目指すべきです。しかし、失敗や後悔を避けるためにも、下記を確認したうえで、目指すべきかを判断しましょう。
- Webデザイナーの実態(仕事内容や年収など)
- Webデザイナーへの適性
近年はスマートフォンの普及などに伴って、多くの人が当たり前のようにインターネットを利用する時代となりました。パソコンの利用ができなくても、スマートフォンを使って様々なWebサイトを閲覧できます。
事実、総務省が発表している「令和6年版 情報通信白書」によると、2023年時点でのインターネット利用率は86.2%にも上ります。
したがって、Webサイトの見た目を整えるWebデザイナーという仕事がなくなることはありません。多くの人が利用しやすく、美しいデザインを作成できるスキルがあれば、依然として幅広く活躍できるでしょう。
詳しくは後述しますが、Webデザイナーだけが過度に給料が低く、労働時間が長いこともないため、興味がある際は、噂を真に受けずに目指してみることがおすすめです。
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Webデザイナーは「やめとけ」といわれる10の理由
さっそく、Webデザイナーが「やめとけ」といわれる理由を、10個にまとめて紹介します。
理由1:残業が多い

Webデザイナーがやめとけといわれる理由には、残業が多いことがあげられます。たしかにWeb業界は職種問わず、プロジェクトの進行具合によって残業が発生するケースがあります。
しかし、決してWebデザイナーのみが異常に残業が多いわけではありません。事実、厚生労働省の統計調査によるとWebデザイナーの平均月間労働時間は171時間です。
同調査によると、Web開発に携わるシステムエンジニアの平均労働時間が168時間であるため、Webデザイナーの労働時間は一般的だといえます。
また、月間平均労働時間から習慣平均労働時間を算出すると、Webデザイナーは週43時間程度の労働時間となります。2023年の労働力調査によると、正規雇用の約20%が週平均43時間以上働いているため決してWebデザイナーのみが長時間労働をしているとはいえないでしょう。
Webデザイナーが激務なのか、その内情を詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

理由2:健康を害する

Webデザイナーは健康を害するという理由から「やめとけ」といわれるケースもあります。デスクワークが中心なので、長時間座りっぱなしによる健康被害は無視できない問題です。
しかし、こちらもWebデザイナーが特別健康リスクが高いとはいえません。株式会社ドクタートラストの調査結果では、仕事の負担や精神的な辛さを数値化した健康リスクの指数が発表されており、医療や福祉の業界が最も健康リスクが高い結果となっています。
Webデザイナーが分類される「情報通信業」の健康リスク指数は、17業種中12位という結果となっており、むしろ平均よりも健康リスクは低いです。
近年では多くの情報通信系企業でフレックスタイム制やリモートワークなどが導入されているので、むしろ健康を考えながら働ける業界といえます。
理由3:給料が安い

Webデザイナーはやめとけといわれる理由には、給料が安いこともあげられます。しかし、厚生労働省が発表している情報によると、Webデザイナーの平均年収は509.3万円です。
令和5年民間給与実態統計調査によると、日本の平均年収は460万円なのでWebデザイナーの平均年収はむしろ平均以上といえます。ただし、厚生労働省が発表しているWebデザイナーの平均年収はフリーランスなども含めた年収なので、正社員のみで考えると平均年収程度に留まると考えられます。
また、Webデザイナーは自分のスキル次第で年収を大きく高めることも可能です。事実、UI/UXデザイナーなど高度なデザインスキルが求められる職種は年収1,000万円以上も珍しくありません。
Webデザイナーの平均年収をより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

理由4:フリーランスなどは収入が不安定

Webデザイナーには派遣やフリーランスで働く人も多く、仕事の受注量によって月の収入に大きな変化が生じます。Webデザイナーという職業は、正社員を除き全般的に収入が不安定になりがちです。
フリーランスとして独立した当初は、知人や友人、正社員として働いていた時代の人脈をたどって、高収入の獲得に成功する人もいます。しかし、突然クライアント側の都合で契約が終了することも。「報酬が高いから」という理由で特定のクライアントに売上を依存していると、収入が激減する点には注意が必要です。
また、体調を崩してしまったり、私用により仕事を休まざるを得なくなったりした場合も、収入は下がってしまいます。
どのように収入を確保していくのか、どうやってクライアントから継続的に仕事を受注していくのかは、Webデザイナー個人の力量に左右されることになるでしょう。
ただし、これはWebデザイナーに限った話ではありません。フリーランスという働き方そのものに収入の安定性が低いといえます。
フリーランスWebデザイナーの平均年収をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

理由5:なり手が多い

Webデザイナーは資格が不要で誰でも名乗れるため、なり手が多い職種です。簡単なフロントサイドスキルのみでできる仕事も多く、市場に人材が飽和している傾向にあります。
新規でWebデザイナーになる場合は、すでに市場にいる他のWebデザイナー以上のスキルや魅力がないと仕事を得ることが難しいのが現実です。
これからWebデザイナーを目指すのであれば、仕事を始める前にスキルを身に付けて即戦力として活躍できる人材であることが求められます。
なお、他のWebデザイナーに負けないスキルを身に付けるのであれば、侍エンジニアの利用がおすすめです。侍エンジニアはプロのエンジニアとのマンツーマン指導を通じて、現場で役立つWebデザインスキルを学習できます。
プロから直接学習できるため、独学では不可能な圧倒的な成長スピードを実現できます。特に「Webデザイン転職コース」は即戦力レベルにまで成長できるカリキュラムで学習した後、プロのキャリアコンサルタントから転職支援を受けられます。
求人紹介や面接対策をしっかり受けられるので、ライバルが多いWebデザイン業界でも転職を実現可能です。気になる方はぜひ、無料カウンセリングを受けてみてください。
理由6:クライアントの要望に振り回される

Webデザイナーは、クライアントに振り回されることも少なくありません。クライアントのニーズを反映したデザインを行う仕事なので、とにかくクライアント至上主義。デザインがよくわかっていないクライアントは、抽象的な依頼や修正指示を行うことが多くあります。
そのため、納期直前になって急なデザイン変更を依頼されることがよくあります。
「納期直前の依頼はお断りすれば良い」と考える人もいるでしょう。しかし、Webサイト制作会社の場合、社員数が数十人というケースも少なくありません(※1)。
規模の小さい会社がクライアントからの依頼を断ってしまうと、次回以降の発注に影響するリスクが高まってしまうため、多少の無理をしてでもクライアントの要望に応えることになります。
このように、クライアントに振り回されることが辛くて、Webデザイナーをやめてしまう人も多いようです。
※1:job tag (厚生労働省職業情報提供サイト (日本版O-NET)
理由7:業務の範囲が広く多い

Webデザインを行うには、UI/UXをはじめSEOやマーケティングに関する知識も必要になります。しかし、Webデザイナーはデザインやコーディングを担当するだけではなく、Web制作に関する幅広い業務に対応しなければなりません。
また、WordPressなどWebサイトを簡単に構築できるソフトウェアの普及やSNSなどWebサイト以外の情報発信ツールにより、Webサイトをゼロからデザインする案件自体も減少傾向にあります。結果、人員の少ないWeb制作会社などでは、営業などもWebデザイナー自身が担当するケースも出てきています。
デザインがしたくてWeb制作会社に入ったのに、就職してみたらデザイン以外のことも多く担当しなければならないという点も、Webデザイナーがキツいと言われる理由の一つです。
理由8:新しい技術やトレンドに追いつけない

Webデザインに関するトレンドや技術は、日々変化しています。数年前に流行したデザインであっても、少し時間が経過するだけで古く感じてしまうほどです。
Webデザイナーとして活躍するには、常に流行を把握し、トレンドを取り入れたWebデザインを実現できるスキルが必要となります。
さらに、Webデザインに必要なツールをはじめ、デバイス(パソコンやスマートフォン)やインターネットブラウザも進化しています。ツールの新機能はもちろん、インターネットブラウザの仕様変更などにもアンテナをはっておくことが重要です。
このように、Webデザイナーはさまざまな変化についていかなければなりません。しかし、激務からスキルの向上に時間を割けず、結果的に最新の技術やトレンドに追いつけなくなるケースも多々あるようです。
理由9:目指せるキャリアパスの幅が狭い
Webアプリケーションや業務システムなどを担うITエンジニアであれば、経験を積むにつれてプロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指すことが可能です。
また、プログラミングスキルに加えて各分野の専門性を高めれば、セキュリティエンジニアやAIエンジニアなどのキャリアパスを選択できます。
一方でWebデザイナーの主な仕事は、Webデザインの制作です。将来的にWebディレクターやWebコンサルタントなどを目指せますが、ほかのIT系職種と比較するとキャリアパスの幅が狭まるのは事実です。そのため、長年Webデザイナーとして働いても、付加価値がつきにくいという特徴があるのです。
なお、次の記事ではWebデザイナーのキャリアパスについて詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。

理由10:AIに仕事が奪われる

昨今、AIは急速な進化を遂げており、さまざまな業務や日常の常識を根底から覆し続けています。とくにChatGPTといった生成AIの技術革新は、私たちの想像を遥かに超えるスピードで進化しているのです。
言語能力や画像認識力が大幅に強化されたGPT-4o(ジーピーティーフォーオー/オムニ)は、ついに「感情」に似た表現もできるようになりました。そのため、将来的に多くの仕事がAIに奪われると予想されています。
これはWebデザイン業界も例外ではありません。一部の有識者によれば生成AIの活用により、Webデザイナーの仕事はなくなりかねないという意見もあるのです。
一例をあげるとGeniusは、Webデザイナーからも多くの支持を集めているFigma上で、より良いデザインを提供してくれるAIサービスです。また、Designs.AIはAIがわずか2分でロゴや動画を作成してくれます。
このようなAIツールが進化すれば、Webデザイナーの業務も確実に減少していくはずです。
現役Webデザイナーが感じる魅力・メリット5つ

なかには「やっぱりWebデザイナーにはならないほうがいいのかな…」と感じている人もいますよね。しかし実際のところ、Webデザイナーにはメリットや魅力を感じる側面も多いです。
そこで、ここからはWebデザイナーとして働く人が感じる魅力やメリットを、5つにまとめて紹介します。
魅力1:手に職がつく

技術職であるWebデザイナーは、手に職をつけられるのがメリットの1つです。スキルアップすれば活躍の場は広がり、収入を増やせる可能性も高くなります。
前述したように、Webデザイン業界の技術やトレンドの移り変わりが早いので、常に最新技術や流行のデザインを学び続けなければいけません。
しかし、基礎的な部分は変わらないものがあるので、使うツールや流行が変わっても最低限のWebデザインは作成可能です。また、AIなどに仕事を奪われる可能性があるとはいえ、現時点ではWebデザイナーにしかできないことも多く、高い需要があります。
そのため、一定の技術や知識を習得すれば、これから先も食いっぱぐれることはないでしょう。
魅力2:スキルが身につけば独立も可能

Webデザイナーとして高いスキルを習得すれば、フリーランスのWebデザイナーとして独立も可能です。フリーランスWebデザイナーは、一般的な正社員とは異なり在宅やノマドワーカーとして仕事をするなど自由な働き方を実現できます。
Webデザイナーを目指す人が増えているとはいえ、高いWebデザインスキルを持ったデザイナーはそれほど多くありません。Webサイトの制作案件は、現在もなおあふれています。確かな技術さえ身につければ、独立しても十分仕事はあるでしょう。
独立できるレベルのスキルを付けるには、数年は企業で働いて仕事の流れや技術を覚える必要があります。デザインの知識だけでなく、営業などの対人スキルやマーケティングスキルなども鍛えておくと、独立してからも仕事を取りやすくなるはずです。
魅力3:複数の収入源が作れる

Webデザインのスキルがあれば、給料だけではなく複数の収入源を獲得できます。会社員として働きながら副収入を得ることができるのも魅力の1つです。具体的には次のような副収入の獲得を実現できます。
- Webデザインに関する副業
- Webサイトの広告収入
- アイコンやロゴの販売
Webデザイナーのデメリットである収入の低さや不安定さも、収入源を複数持つことで解消可能です。とくに独立を目指す場合は、収入源が多いほど生活も安定するので安心です。
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魅力4:デザイン作りにやりがいを感じる

大変な部分も多くあるWebデザイナーの仕事ですが、それでも続ける理由は「楽しいから」ではないでしょうか。
実際にSNSで検索してみてもそういった声は多く、とくにスキルを学び始めた初心者の方からは一様に「楽しい」という感想が聞かれます。
デザイン上のわずかな変更でもWebサイトの印象はまったく異なります。自分自身のセンスがWebサイトにそのまま直結するため、制作物がインターネット上に公開されたときは1つの「作品」を世に送り出したような気持ちになるのです。
その「作品」が世界中の人の目に触れるだけではなく、ビジネスとしても良い効果を生み出すことができれば、大きなやりがいを得られるはずです。
また、下の記事ではWebデザイナーのやりがいを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

魅力5:需要・将来性が高い
Webデザイナーは、今後も高い将来性が期待できます。
デジタル分野の成長に伴い、Webサイトや広告をデザインするWebデザイナーの必要性が増していくからです。
経済産業省が発表した「コンテンツの世界市場・日本市場の概観(令和2年)」からも、Webを中心とするデジタル分野が大きく成長を続けており、今後も更なる成長が期待できることがわかります。

また同省の別調査からわかるとおり、2013年以降EC市場は右肩上がりで成長を遂げており、2021年には20兆6,950億円もの市場規模に到達しています。

少し観点を変え、求人情報も確認してみましょう。求人検索サイトの求人ボックスによれば、Webデザイナーの求人件数は、常時4~6万件を維持していることがわかります。

複数の調査結果を総合的にみると、Webを中心とするデジタル分野が大きく成長を続けているのは紛れもない事実です。そして、Webの世界は今後も更なる成長が期待できます。
一部ではAIの台頭によりWebデザイナーの仕事が無くなると危惧する声もあります。しかし、クライアントの要望に対する細やかな対応はWebデザイナーにしかできない作業です。そのため、Webデザイナーも同様に高い将来性があるといえるでしょう。
なお、次の記事では現在の需要も交え、Webデザイナーの将来性を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

Webデザイナーをやめておくべき人の共通点

なかには、Webデザイナーを目指すべきか判断できない人もいますよね。
そこで、ここからはWebデザイナーをやめておくべき人の共通点を、4つにまとめて紹介します。
共通点1:細かく地道な作業が続けられない

細かく地道な作業が続けられない人は、Webデザイナーに向いていません。
「Webデザイナー」と聞くと、華やかでクリエイティブな仕事をイメージする人も少なくありません。Web制作会社で働く人は、比較的年齢が若く高いセンスを持った人が多いため、そのような側面があるのは事実です。
しかし、Webデザイン制作自体は、1つひとつコツコツと進めていく地道な作業が大半です。また、クライアントからの要望や開発側からの意見などにより、繰り返し修正せざるを得ないことも。楽しそうだと考えてWebデザインをはじめたものの、細かい作業が苦になって挫折してしまう人も存在します。
このような事態に陥らないためにも、自分自身がデザインやコーディングといった地道な作業に適性があるか、しっかりと見極めることが重要です。
共通点2:人の気持ちに寄り添えない

人の気持ちに寄り添えない人も、Webデザイナーに向いていない人の共通点です。
Webデザインは、ただWebサイトの外観を整えるだけではありません。ヒアリングを通してクライアントがWebサイトに求めることを把握し、Webデザインを通じて実現することが重要です。
例えば、自社のイメージをアピールしたい企業のコーポレートサイトであれば、その会社のイメージにあった配色やフォントなどを選択する必要があります。また、ECサイトなどのWebデザインでは、ユーザーに「購入したい」と思わせるデザインが求められるでしょう。
そのために自身のセンスや技術に加えて、時間と情熱を費やしてWebデザインを制作します。結果、相手に喜んでもらうことが好きな人は、Webデザイナーが向いていると言えます。
「自分が作りたいものを優先する」あるいは「クライアントの気持ちに寄り添わない」という人は、Webデザイナー以外の道を模索すべきでしょう。
共通点3:世の中の変化を嫌う人

Webデザイナーに向いていない人の特徴として「世の中の変化を嫌う人」が挙げられます。
Web業界には変化がつきものです。しかも、その変化は緩やかではなく急激なものです。常にオープンなマインドセットを持ち「次はどんなトレンドがくるだろう」とワクワクできる人でないとこの業界には向いていません。
技術の移り変わりに対応できなければ、いずれは仕事が取れなくなり稼げなくなるでしょう。年功序列を希望している人は、別業界へのチャレンジをおすすめします。
共通点4:成長意欲がない人
Webデザイナーとして活躍するためには、高い成長意欲をもつことが重要です。
ユーザーが求めるWebデザインを実現するには、HTML/CSSやJavaSciptなどのスキルはもちろん、ユーザーの行動心理などを理解する必要があります。また、常にトレンドのWebデザインを学ぶ姿勢も求められるでしょう。
成長意欲がなく、プライベートな時間で自己研鑽する習慣がない人は、いつまでたっても簡単なWebデザインしか作成できません。そのような仕事をしていても、ユーザーの課題や要望を実現することは不可能です。
「スキルアップが面倒」あるいは「プライベートな時間を割いてまで学習したくない」という人は、Webデザイナーになって後悔しやすいため、ほかの職種を視野にいれることをおすすめします。
Webデザイナーの適性を確かめる方法3つ

なかには、自分がWebデザイナーに向いているのか、判断できない人もいますよね。
そこで、ここからはWebデザイナーへの適性を確かめる方法を、3つにまとめて紹介します。
適性診断サイトを活用する
適性診断サイトを活用すれば、Webデザイナーへの適性を確認できます。適性診断サイトは、主に次の2つにわかれます。
- Webデザイナーの能力的な適性を判断できるもの
- 性格的な適性を診断するもの
自分にあうキャリアを選ぶためには、両方の診断結果を参考にしましょう。多くの適性診断サイトでは、簡単な質問や問題に回答するだけで適性がわかります。
なお、Webデザイナーへの適性を診断するなら次のサイトがおすすめです。
Webデザイナーを目指してよいか悩んでいる人は、積極的に適性診断サイトを利用しましょう。
Webデザインを学んでみる
Webデザイナーへの適性を確かめるためには、実際にWebデザインを学んでみることをおすすめします。
実際に手を動かしてWebデザインに取り組むことで、Webデザイナーという仕事に向いているかを判断しやすくなります。また、実際に作品づくりの過程で、自分の得意不得意も明らかになるでしょう。
なお、Webデザインは本やスクールなどでも学習可能です。しかし、お金をかけず気軽にWebデザインを学ぶなら、次のようなオンライン学習サイトがおすすめです。
とくに侍テラコヤは、無料プランでも一部教材が利用可能できるだけではなく、学習ログの確認や過去の質問回答なども閲覧できます。Webデザインがどのようなものか知りたい人は無料プランからスタートし、本格的に学びたい場合は有料プランに切り替えるとよいでしょう。
なお、Webデザイナーへの就業に向け独学でどうWebデザインスキルを身につければいいのかイメージが湧かない人は、下の「Webデザインの学習手順」を参考にしてください。
現役Webデザイナーに話を聞いてみる
現役Webデザイナーに話を聞いてみることも、Webデザイナーへの適性を確認できます。
実際にWebデザイナーとして働いている人の体験談には、最新の開発現場に関する情報が含まれます。たとえば、今必要とされている技術やノウハウ、向いている人の特徴などを確認できるのです。自分の適性やIT業界のトレンドを把握する意味でも、現役Webデザイナーに話を聞くと良いでしょう。
ただし「話を聞けそうな現役Webデザイナーが近くにいない」という人も多いかもしれません。その場合はスクールや学習サービスを使い、現役Webデザイナーのメンターを見つけることをおすすめします。
費用はかかるものの、学習サポートやキャリア相談をはじめ、さまざまな情報を獲得できます。それらのメリットを考えると、費用分の価値は十分にあるはずです。
Webデザイナーに向いている人の特徴

下記に当てはまる人は、Webデザイナーに向いているといえます。
- 細かい作業を苦にしない人
- チームワークを大切にする人
- 学び続ける姿勢がある人
Webデザインの仕事には、ピクセル単位での調整やレイアウトの微修正など、細かい作業が多くあります。そのため、細かい作業が苦にならず丁寧に作業を進められる人は、デザインの品質を高められるでしょう。
また、Webデザイナーは単独で作業するだけでなく、クライアントやWebディレクター、コーダーなど多くの人と連携しながら進める仕事です。チームワークを大切にし、協力しながらものづくりを楽しめる人でなければ、活躍は難しいです。
さらに、Web業界は日々新しい技術やトレンドが生まれるため、学び続ける姿勢が大切になります。最新のデザインツールやコーディング技術、マーケティングの知識などを積極的に吸収できる人は、Webデザイナーとして成長しやすく、活躍できます。
上記を踏まえ、Webデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

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Webデザイナーとして活躍する6つのポイント
ここからはWebデザイナーとして活躍するためのポイントを、6つにまとめて紹介します。
ポイント1:正しいスキルを身に付けホワイト企業に入る
Webデザイナーとして活躍するためにまず大切なことは、正しいスキルを身に付けてホワイト企業に入ることです。
Webデザイナーは「やめとけ」といわれることがありますが、その理由の一つに、残業が多く給与が低い企業が一部存在することが挙げられます。しかし、こうした企業に入るかは、スキルの習得次第で大きく変わります。
高いスキルを持っていれば企業側からも求められる存在となり、労働環境の良い会社を自分で選ぶことが可能です。実務経験を積み営業スキルなども身につけば、フリーランスとして独立し、自分の好きなクライアントと仕事をする選択肢も広がります。
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※1:転職後の1年間、転職先での継続的な就業や転職に伴う賃金上昇などのフォローアップ
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してWebデザイナーを目指すことができますよ。
ポイント2:Webデザインの最新トレンドを押さえる
Webデザイナーとして活躍するためには、デザインの基礎を押さえるだけでなく、最新のトレンドを常にキャッチアップすることが欠かせません。
レイアウトやフォント、配色の選び方は時代とともに変化し、ユーザーの好みや市場のニーズも移り変わります。その時々のトレンドを押さえるためには、デザインの表現力を磨き続ける姿勢が重要です。
トレンドを学ぶ方法として、人気のWebサイトや話題のWebサービスを実際に利用し、デザインの工夫や流行を肌で感じることが効果的です。Webデザイナーとしての視点だけでなく、消費者の立場で使い勝手を考えることで、より実践的なデザイン力が身につきます。
また、PhotoshopやIllustratorといったデザインツールの活用スキルも必須です。ツールは定期的にバージョンアップされるため、新機能を積極的に取り入れ、作業の効率化や新しい表現方法を模索することが大切です。
Webデザインの世界は常に進化しているため、学び続ける姿勢を持ち、最新の情報にアンテナを張ることが成功への鍵となるでしょう。
ポイント3:UI/UXスキルを身に付ける
Webデザインにおいて、おしゃれな見た目以上に重要視されるのが「使いやすさ」です。近年のWebサイトは、ただ情報を掲載するだけでなく、ユーザーがスムーズに操作できる設計が求められています。
そのため、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)の知識は、Webデザイナーとして活躍する上で欠かせないスキルです。
UIは、ボタンの配置やフォントの選定など、ユーザーが直感的に操作しやすいデザインを指します。一方、UXは、Webサイトやアプリを使ったときに感じる「快適さ」や「満足度」など、体験全体に関わる概念です。どれだけ見た目が美しくても、使いにくいデザインでは意味がありません。
ビジネスのデジタル化が進むなか、UI/UXデザインの需要はますます高まっています。ユーザー視点を意識しながら、より分かりやすく、ストレスのないデザインを追求することがWebデザイナーとしての価値を高めるために必要です。
最新のUI/UXトレンドを積極的に学び、市場価値の高いWebデザイナーを目指しましょう。独学でUI/UXスキルを身につける方法を詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

ポイント4:上流工程が担える会社で働く

収入を上げたい、もしくは将来的に独立したいのであれば、上流工程を担える会社に入りましょう。
最も代表的なキャリアプランは、Webサイト制作の現場監督たる「Webディレクター」を目指すことです。Webディレクターになるためには、サイト制作に関わる全ての職種の仕事を一通り経験しておくことをおすすめします。
Webデザイン設計や制作はもちろん、プロジェクト全体の進捗を管理するマネジメントスキルや、Googleアナリティクス等を使ったアクセス解析などのWebマーケティングの知識も必要となります。
多方面の知識やスキルが必要になり責任も増しますが、その分だけ高年収が期待できます。
ポイント5:需要が増すデザイン以外のスキルを身につける

Webデザインはもちろん、需要が高いプラスαのスキルを身に付ければ、Webデザイナーとして活躍できる領域を拡大できます。
例えば、Webデザインスキルに合わせてディレクションのスキルを磨けば「Webサイトを作るだけの存在」から「Webサイトの制作・運用も一手に任せられる存在」を目指せます。
ほかにもマーケティングやSEO関連の知識を身につければ、Web制作だけでなく運用までも任せてもらえるようになり活躍の幅を広げることが可能です。
さらにサーバーサイド言語のスキルやnode.jsなどの実行環境を扱えるようになると、Webサイトの見た目だけでなくサービスそのものを作成するフルスタックエンジニアとしても活躍できます。
近年ではAIツールを駆使してWeb開発を行うケースも増えているので、プロンプトエンジニアリングなどAI活用の方法を目指すのも良いでしょう。
Webデザインスキルにプラスαのスキルを身につけたい場合は、侍エンジニアをご利用ください。侍エンジニアではサーバーサイドスキルやプロントエンジニアリングの講座を受けられます。
Webデザイン以外のスキル習得も目指せるので、より市場価値の高いWebデザイナーを目指せます。
ポイント6:副業で収入UPをはかる

会社員として働きながら、副業としてWebデザインの仕事を行い収入を安定させる方法もあります。
会社員としての安定収入を確保しつつ副収入が得られるため、低リスクで収入アップにチャレンジできます。副業で案件をこなせば、技術やスキルも向上していきます。本業にも良い影響を与えるので、副業でWebデザイン案件をこなすのはおすすめです。
しかし、副業案件の受注量には注意が必要です。副業案件が増加すると、その分負担も大きくなります。平日の仕事終わりや土日でこなさなければいけないので、ゆっくり休む暇がありません。
もちろん、無理がないように受注量をコントロールしながら、自分のやりたい案件だけ対応することも可能です。ゆっくり自分のペースで楽しみながら仕事をできるのも副業のメリットですね。
なお、次の記事ではWebデザインを用いた副業の仕事内容や稼ぎ方を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

まとめ
今回は、Webデザイナーが「やめとけ」「後悔する」などと言われる理由を解説しました。
Webデザイナーが「やめとけ」といわれるのは、主に収入の低さや残業の多さなど労働環境がよくない場合が多いという理由があげられます。Webデザイナーは比較的簡単に目指せるため参入障壁が低く、競争が激しくなりがちです。それにともない単価も低くなってしまうため、キャリアが浅い内は恵まれた労働環境とは言い難いかもしれません。
しかし、確かなスキルとプラスαの能力があれば、仕事を継続的に獲得できるだけではなく、高年収を獲得できる可能性もあるのです。
まずは今回解説した内容をもとに、Webデザイナーを目指してみてはいかがでしょうか。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
参考:SAMURAIが「DX認定取得事業者」に選定されました
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
株式会社SAMURAI
情報系の大学を卒業後、HR関連のサービスを複数展開する事業会社に勤務。コミュニケーションデザイン領域のデザイナーを4年ほど務め、LPやバナーデザインの制作、コーディング等を経験。現在は株式会社SAMURAIでWebデザイナーとして、バナーデザイン制作やLP改善、Instagram運用等に従事。