Webデザイナーになりたいけど、自分は向いているだろうか
Webデザイナーを目指したい人で、このような疑問・不安を持っている方もいるのではないでしょうか。
実際に、Webデザイナーの勉強をはじめてから自分には適性がないと感じたり、仕事をはじめてからやっぱり向いていないかもと感じたりする場合もあります。
そこでこの記事では、Webデザイナーに向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。自分の性格が、Webデザイナーの適性に合っているのか確かめてみましょう。
Webデザイナーに向いている人・向いていない人

Webデザイナーは、向き・不向きがある職業です。適性を見誤ってWebデザイナーを目指してしまうと、そのギャップに苦しむことも。
自分がWebデザイナーに向いているか、しっかり確かめることが大切です。
Webデザイナーに向いている人の特徴
まずは、Webデザイナーに向いている人の特徴を見ていきましょう。
Webデザイナーに向いているのは、次のような人です。
- コーディングやデザインが苦にならない
- こだわりが強い
- 小さなことが気になってしまう
- 怠け者気質である
- アーティスト気質である
- コミュニケーションに苦手意識がある
- 新しいものが好き
以下から順に解説します。
1.コーディングやデザインが苦にならない

Webデザイナーに向いている性格の一つとして、「コーディング」や「デザイン」が苦にならない人が挙げられます。これはWebデザイナーの適性でも、とくに重要と言えるでしょう。
デザインやコーディングは、苦痛に感じる人もいれば楽しく感じる人もいます。
楽しそうと思ってWebデザインをはじめたものの、地道な作業が苦になって挫折してしまう人も少なくありません。
反対に、デザインやコーディングを趣味として楽しみながらやっているという人もいます。
自分がデザインやコーディングに適性があるか、しっかりと見極める必要があります。
2.こだわりが強い

とにかくこだわりが強く、信念がある人はWebデザイナーに向いているといえるでしょう。
そもそもこだわりが強くなければ、良いデザインはできません。
ただし、こだわりが強いというだけではWebデザイナーの仕事はできません。こだわりを持ちながらも、新しい価値観や流行などを取り入れられる柔軟性が必要です。
というのも、仕事ではクライアントの意図に合わせて作らなければならないから。
まわりの意見やフィードバックを受け入れる素直さを持ち合わせていないと、仕事として続けていくのは難しいでしょう。
3.小さなことが気になってしまう

小さなことが気になって仕方がないという神経質なタイプの人も、Webデザイナーの適性があるといえます。
Webデザイナーの仕事は、
- 文字の大きさ・フォント・配色
- 無数にある素材の使い方
- レイアウトはどうするか
など一つひとつ意味を考えながら作らなければいけません。
こんな小さいことまで、と思われるような小さな部分を変更するだけで、デザインの効果が大きく変わってくることもあるからです。
そのため、ほかの人が気づかない部分まで気づけるのは、一つの武器といって良いかもしれませんね。
4.怠け者気質である

上記のような「小さいことも気になる」人は真面目なタイプの性格といえますが、反対に「怠け者気質」の人にもWebデザイナーの適性があります。
なぜ怠け者気質の性格が向いているかというと、「コーディング」の適性があるからです。
コーディングはとても根気のいる作業。それこそ1週間ひたすらコーディング作業ということもあります。
怠け者気質の人は効率的に仕事をするので、コーディング作業も速いのです。
手間を減らして効率よく作業したいと考える人は、プログラミングの適性があるといえます。
5.アーティスト気質である

Webデザイナーは「デザイナー」なので、何かを作ることが好きな、いわゆる「アーティスト気質の人」は向いています。
一部ではアーティスト気質が強すぎる人は、Webデザイナーには向いていないという意見もみられます。個性が強すぎると、デザインではなくアートになるという側面もあるからです。
しかしWebデザインの仕事でアーティスト気質があれば、ほかにはないデザインが出来上がります。
アーティスト気質な個性と、仕事としてのデザインをバランスよく保つのが大切ですね。
6.コミュニケーションに苦手意識がある

企業などで勤めている場合は、どうしてもコミュニケーションが必須です。
その点Webデザイナーは基本デスクワークのため、対面でコミュニケーションをとる機会が比較的少ない職業。
もちろん、人とのかかわりも最低限ありますが、コミュニケーション能力がなくても活躍しやすい業種といえます。
また、フリーになれば連絡もチャットやメールで行うので、しゃべるのが苦手という人でも働きやすいのがWebデザイナーです。
7.新しいものが好き

新しいものを取り入れられる人も、Webデザイナーに向いています。
デザインは時代によって流行りがあるため、常に新しい情報を取り入れて勉強を続けなければいけません。
そのため、新しい技術や情報に対する興味がある人はWebデザイナーの適性があるといえます。
また新しいものが好きとは、何にでも興味を持てるということ。さまざまなモノに触れることで、感性も磨かれるでしょう。
Webデザイナーに向いていない人の特徴
続いて、Webデザイナーに向いていない人の特徴を紹介します。向いていない人の特徴は次のとおりです。
- 飽きっぽい
- 問題解決能力がない
- 他人の意見を受け入れられない
- 地味な作業が嫌いな人
1.飽きっぽい

飽きっぽく、ひとつのことを集中して続けられない人もWebデザイナーには向いていません。
Webデザイナーはデザインを一から作成していくため、アイデアを練り直したり何度も細かい調整を繰り返します。
似たような作業をすることも多いため、飽きっぽい性格の人は単調に感じてしまうかもしれません。
デザイナーにもさまざまな種類がありますが、そのなかでもWebデザイナーを飽きずにずっと続けられることも必要な資質の1つです。
2.問題解決能力がない

Webデザイナーの仕事は、日々さまざまな問題が発生します。一つひとつ修正しながら仕事を進めていくため、問題解決能力がない人は向いていません。
そもそもWebデザインの仕事は、クライアントやその先のお客さんの問題を解決するという目的があるはずです。
そのため、人の問題を解決することに興味がない人は、Webデザイナーの適性は低いといえるでしょう。
日々の業務の中でも、問題を後回しにしない人がWebデザイナーに向いています。
3.他人の意見を受け入れられない

他人の意見を受け入れられない人は、柔軟なデザインができないので向いていません。
商業デザイナーとして働く以上、クライアントの意向に沿って作成していくため、ときには納得がいかない修正を出される場合もあります。そんなときでも受け入れて、柔軟な対応をしなければなりません。
職場の同僚の意見や時代の流行、クライアントの意向など、さまざまなことを考えて仕事を進めるのがWebデザイナーです。
そういったものを受け入れられない人は、Webデザイナーとして成長するのは難しいでしょう。
4.地味な作業が嫌いな人

一見かっこよく見えるWebデザイナーの仕事ですが、実際は地味な作業の連続です。
デザインを細かく調節したり、コードを書いたりなど、パソコンの前でもくもくと作業をする時間がほとんど。
この地道な作業ができない人は、Webデザイナーには向いていません。
思うようにデザインができなかったり、コーディングが上手くいかなかったりなど、スムーズに仕事が進まないことも多々あります。
それでも地道にトライ&エラーを繰り返せる人は、Webデザイナーの適性があるでしょう。
Webデザイナーに必要なスキル

ここまでは、Webデザイナーの性格について紹介してきました。ここからは、実際に必要なスキルを紹介します。
- デザインの基礎知識
- HTML/CSSなどプログラミングの基礎
- Illustrator・Photoshopなど各種ツールの扱い
なお、以下の記事でWebデザイナーのスキルについてより詳しく解説しているので、参考にしてください。

デザインの基礎知識

Webデザイナーに一番大切なのは、トーンや配色、ボタンや見出しの装飾・並べ方など、デザインについての基礎知識です。
たとえば色が人に与える心理的な効果などを学べば、より見る人を惹きつけるデザインを作成できます。
ほかにも、レイアウトやUI/UXデザインなどを知っていなければ、ユーザーが使いやすいデザインを作ることはできません。これらは人の心理や人間工学に基づいて、理論的に組み立てられています。
そのためWebデザイナーは、決してセンスだけで作っているわけではありません。
基礎の知識や理論を知っていなければ、良いデザインは作れないのです。
HTML/CSSなどプログラミングの基礎

Webデザイナーにはデザインのほか、プログラミングの知識も不可欠です。
デザインを実装するためには、HTML/CSSでコーディングをする必要があります。
必ずしも自分でコーディングまでするとは限りませんが、HTML/CSSもWebデザイナーの必須スキルと思っておいてたほうがいいでしょう。
自分でコーディングをしない場合でも、プログラミングの知識があればエンジニアとのやり取りもスムーズです。
実装しやすいデザインも自分でわかるので、Webデザイナーにとってプログラミングスキルは武器になります。
Illustrator・Photoshopなど各種ツールの扱い

Webデザインをするためには、デザインツールを扱える必要があります。
その中でもとくに、Illustrator・Photoshopは多くの現場で使われています。機能も豊富なので、使いこなすには勉強と慣れが必要です。
ほかにもAdobe社が提供している、Adobe DreamweaverやAdobe XDはよく使われています。
これらの各種ツールは費用がかかりますが、Webデザイナーとして働くならいずれ使う可能性が高いので、早いうちから導入しておくのをおすすめします。
Webデザイナーに向いているか適性を検査するには

Webデザイナーに向いている人・向いていない人について紹介してきましたが、自分に適性があるかどうかはいまいちわかりませんよね。
自分に向いている確かめるには、実際にやってみるのが確実です。
今はインターネットで気軽に学べる学習サイトなどのサービスもあるので利用してみるのがいいでしょう。

例えば、デザインについて学ぶならchot.design、プログラミングについて学ぶならprogateやドットインストールがおすすめ。
無料で学べるコンテンツもあるので、自分にWebデザイナーの適性があるか確かめるのにぴったりです。
ほかにも、動画やスライドで学べるUdemyやschooなど、学びたい教材を選んで学習できるサイトもあります。
まずはこういったサイトを利用して、自分に適性がありそうか確かめてみましょう。
まとめ
Webデザイナーは向き・不向きがある仕事なので、自分に適性があるか確かめるのは大切です。
この記事では向いている性格と向いていないを説明してきましたが、必ずしも当てはまるとは限りません。
あくまでひとつの目安と考えて、実際に手を動かして自分にできそうか確かめてみるのをおすすめします。
この記事のおさらい
Webデザイナーの適性があるのは、次のような性格の人です。
・コーディングやデザインが苦にならない
・こだわりが強い
・小さなことが気になってしまう
・神経質
・怠け者気質である
・アーティスト気質
・コミュニケーションに苦手意識がある
・新しいものが好き
Webデザイナーの適性がないのは、次のような性格の人です。
・飽きっぽい
・問題解決能力がない
・他人の意見を受け入れられない
・地味な作業が嫌いな人
Webデザイナーになるには、次のようなスキルが必要です。
・デザインの基礎知識
・HTML/CSSなどプログラミングの基礎
・Illustrator・Photoshopなど各種ツールの扱い