リスキリングをしたら転職はうまくいくのかな?
どんなスキルを身につければ、転職が有利になるんだろう…
職場で求められる能力の研鑽や新しいスキルの習得を促すため、政府はリカレント教育(社会人の学び)やリスキリング(学び直し)に注力しています。補助金や助成金など、政府が提供する給付制度を活用すれば、費用をおさえつつリスキリングも可能です。
そんななか、転職を見据えリスキリングへ取り組もうとしている人は多いですよね。
ただ、実際にリスキリングに取り組むことで転職は上手くいくのか、イメージが湧かない人もいるはず。リスキリングについて知らないまま学び始めては、かけた費用や時間を無駄にしかねません。
そこで、今回はリスキリング(学び直し)で転職は有利になるのか、その是非・可能性年齢別にを詳しく解説します。異業種への転職を見据えたリスキリングにおすすめの学習分野や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 年齢問わずリスキリングをすれば転職に有利
- 長く労働者として社会で活躍するにはリスキリングが必須
- リスキリングで学ぶならITスキルがおすすめ
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
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リスキリング(学び直し)で転職は有利になるのか
リスキリングに取り組むことで、転職は年齢問わず有利になります。
習得したスキルを企業にアピールできるだけでなく、学習意欲や努力できる人間性などポテンシャルも評価してもらえるためです。採用時に実践経験が浅い場合でも、入社後に努力できる人は活躍しやすいといえます。
身につけたスキルとポテンシャルをアピールできるため、転職はリスキリングで有利になります。
一方、どの程度有利にはたらくかは年齢ごとで差があります。以降では、次の年齢別にリスキリングでどれほど転職が有利になるのかを解説します。
20代の場合
20代の場合、リスキリングで転職が大きく有利になる可能性があります。
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」によると、20~24歳・25~29歳の転職入職率は、19歳以下を除くと最も割合が高いです。社会人として数年間働いたのち、年収アップや仕事の変更を目的に転職する20代はたくさんいます。
また、20代の転職では、保有スキルと合わせてポテンシャルが評価される傾向にあります。20代はスキルや実績が少ない場合でも、研修やOJTなどで育成可能です。そのため、ポテンシャルが評価されやすい年代といえます。
上記を踏まえると、転職に向けた20代でのリスキリングは効果的な取り組みです。リスキリングで新しいスキルを習得すれば、転職時に企業へアピールできます。
異業種に転職する場合は、スキルと合わせて学習意欲やポテンシャルも評価してもらえます。さらに、同業種に転職する場合でも、資格やスキルを評価して収入がアップする可能性も。
20代は伸びしろが大きく、スキルアップできれば将来のキャリアが実現しやすくなります。20代のリスキリングは転職で有利になるため、積極的に行いましょう。
30代の場合
20代と同様に、30代はリスキリングへ取り組むことで、転職を有利に進められる可能性が高まります。
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」によると、30~34歳男性の転職入職率が9.5%、女性が14.0%でした。35~39歳は男性7.7%、女性10.7%です。20代に比べると転職割合は下がるものの、転職する人は多い年代です。
20代に比べる伸びしろやフレッシュさは少ないものの、30代は社会人経験の多さや身につけたスキル・実績を活かして転職が有利に進められる年代といえます。
30代前半はポテンシャルとスキルが重視され、30代後半になると実績やスキルが評価される傾向にあります。30代に即戦力を求める企業も多く、転職市場では一定レベルのスキルが必要です。
上記を踏まえると、リスキリングで転職が有利になる可能性は高いです。30代がリスキリングを行うと、企業へアピールできるスキルが増えます。また、転職先で活かせるスキルや資格を取得すれば、前職で身につけたスキルと合わせて市場価値の高い人材を目指せるでしょう。
30代は、20代に比べ転職が難しいという意見もあります。しかし、過去の実績や保有スキルとリスキリングを組み合わせれば、20代以上に評価される可能性もあります。30代が転職を成功させたいなら、積極的にリスキリングすべきでしょう。
なお、注意点は異業種に挑戦する場合に前職のスキルを活かせない可能性がある点です。リスキリングで学んだスキルや学習意欲は転職で有利になるものの、前職のスキルが活かせないのはマイナスといえます。
企業によっては、異業種からの転職者は未経験の新卒採用と同等の扱いをするケースも。給料や役職など待遇アップを希望して転職する場合は、職種選びに注意しましょう。
次の記事では、30代のリスキリングについて解説しているため、あわせて参考にしてください。
40代の場合
40代は、リスキリングに取り組むことで転職の難易度を下げられます。
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」によると、年齢別転職入職率は40~44歳の男性が5.7%、女性が9.6%でした。45~49歳の男性が5.4%、女性が10.0%です。
一般的に40代の転職難易度は20~30代と比べると高く、リスキリングしない場合は異業種への転職に苦戦する可能性があります。
ただし、リスキリングで新しいスキルを習得すれば、異業種への転職を有利に進められる可能性は高いです。40代までの社会経験や身につけたスキル+リスキリングで学んだスキルを活かせば、他世代同様に活躍できます。
コミュニケーションスキルやプレゼンスキル、人間関係を構築するスキルなど長く働いてきた経験豊富な40代だからこその強みも活かせるでしょう。
ただし、40代で転職を目指す場合は実務スキルの習得が欠かせません。20~30代であれば社内育成する時間があるため、ポテンシャルで採用されます。一方、40代は活躍できる期間が短いことから、企業側も即戦力を求める傾向にあります。
リスキリングでスキルを習得するときは、各分野の基礎スキルだけでなく、業務を想定した実践スキルも習得しましょう。
なお、40代がリスキリングを成功させるには、学習意欲の維持が重要です。
スキルアップ研究所の調査によると、「新しいスキルの習得や未経験業務への挑戦ができるか」という質問に対して「若手よりできる」「若手同様にできる」と回答した割合が49%と約半数でした。同じ質問に対して20~30代が54%であり、40代のほうが自信は少ないとわかります。
多くの40代がリスキリングに取り組みたいと考えているものの、行動できない人もいます。新しいスキルを習得する自信がない人や、残りの勤務期間から現状維持を選択する人も多いです。
このなかで、40代がリスキリングに成功するには学習意欲の維持が重要です。最初はモチベーションが高くても、学習を継続するうちに意欲が低下するケースもあります。1人で学習するのがきつい人は、メンターや講座を利用して、モチベーションの維持をサポートしてもらうのがベストです。
また、次の記事では40代からリスキリングに取り組む利点やおすすめの学習分野を詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。
→ 40代からリスキリング!おすすめの学習分野や取り組み方も紹介
50・60代の場合
40代と同様、50・60代も転職の難易度を下げられる点で、リスキリングへの取り組みは効果的といえます。
厚生労働省「令和4年雇用動向調査結果」によると、50代・60代の転職入職率は30代後半以降の年代と比べても大差ない割合です。また、一般的な定年である60歳以降は、男女ともに割合がアップしています。定年後は所属企業を退職し、別のキャリアを目指す人が多いと予想できます。
一方、50・60代の転職は簡単ではありません。企業はポテンシャルを考慮し、同じスキルレベルなら若手人材を採用します。50・60代が転職をするには、20・30・40代と同等もしくは勝るスキルや経験が必要です。
転職事情を考慮すると、50・60代のリスキリングは効果的です。リスキリングで新しいスキルを身につければ、転職で企業へアピールできます。
とくに最近では業界問わず人手不足のため、年齢問わずスキルの高い人材は必要です。50・60代はリスキリングが必須ではあるものの、努力次第で定年後のキャリアも充実させられます。
なお、50・60代がリスキリングを成功させ転職後に活躍するには、学習意欲の維持が必要です。
「50代社員に関する意識調査」では、50代の「学習意欲の欠如」を示唆する意見が多く寄せられていたためです。
・向上心がなく死んだ魚の目をしている
引用:フォー・ノーツ株式会社「50代社員に関する意識調査」
・ゴールが見えて、モチベーションや熱い思いに欠けている
・新しいことに対する意欲的なチャレンジ精神が高まらない
50・60代は定年が近づいているため、新しいスキルの習得へのモチベーションが見つからない人もいます。また、50・60代で役職や業務内容、収入などが固定化されていれば現状維持を望む気持ちもあるはず。
そのため、50・60代がリスキリングを成功させるには、新しいスキルを身につける目的が必要です。定年後を含め、将来の目標を具体的に決められるかが成功を左右します。
- 異業種へ転職して活躍したい
- 70歳までIT企業で働きたい
- AI開発ができる70歳になる など
将来やりたいことを目標にリスキリングに取り組めば、モチベーションを維持して行動できます。すべて目標を達成できるとは限りませんが、身につけたスキルは転職を含め幅広い場面で活かせます。50・60代でチャレンジに不安がある人も、リスキリングして転職を目指しましょう。
下の記事では、50代からリスキリングに取り組む利点やおすすめの学習分野を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
→ 50代からのリスキリングはあり?利点やおすすめの学習分野も紹介
リスキリング(学び直し)が重要な3つの背景
日本における社会構造の変化や高齢化などの観点から、現代の労働者にリスキリングは不可欠といえます。
ここでは、リスキリングが重要だといえる背景を、3つにまとめて解説します。
生涯に占める労働期間が伸びている
生涯に占める労働期間の伸びは、リスキリングの重要性が増している背景の1つです。
厚生労働省「令和4年 簡易生命表」によると、平成2年は男性75.92歳、女性81.90歳。一方、令和4年には男性81.05歳、女性87.09歳と平均寿命が伸びています。
また、平均寿命が伸びるのと同時に働く労働者の割合が増えています。内閣府「令和5年版高齢社会白書」によると、労働人口に占める65歳以上の割合は年々増加傾向です。このことから、労働期間は長くなっていると解釈できます。
なお、労働期間の伸びは平均寿命の増加だけでなく、物価上昇や賃金が上昇しないなどさまざまな要因できまります。
いずれにせよ、労働期間が伸びると時代に合わせて対応しなければいけません。必要なスキルが変化するごとにリスキリングを行い、常に活躍できる人材であり続ける必要があります。
さらに、長く働いているとやりたいことや目標も変わるはず。希望の業界・職種に転職するためにも、必要なスキルを学ぶリスキリングが欠かせません。そのため、リスキリングが複数回必要なことを理解したうえで、キャリアチェンジを楽しむ心構えが求められます。
定年を引き上げ・廃止する企業が増えている
労働期間や平均寿命の伸びに伴い、定年を引き上げ・廃止する企業が増えている点も、リスキリングの重要性が増している背景の1つです。
厚生労働省「令和5年高年齢者雇用状況等報告」によると、定年制を廃止している企業は3.9%で変動なし、定年60歳の企業は66.4%で1.7ポイント減少しています。
その一方で、定年61~64歳の企業が2.7%で0.2ポイント増。定年65歳の企業が23.5%で1.3ポイント増、定年70歳以上とする企業が2.3%で0.3ポイント増加しています。
このように、少しずつではあるものの、定年の引き上げや廃止が進んでいるのです。
また、再雇用制度を活用する企業も増えています。再雇用制度を導入することで、労働者の収入確保や人手不足解消の狙いがあります。
調査結果によると、定年到達者の87.4%は再雇用で働いていました。一方で、再雇用を希望したものの採用されなかった人も0.1%います。
再雇用を望んでも採用されないケースにおいて、リスキリングは効果を発揮します。再雇用の審査前にリスキリングを実施すれば、継続して働くのに必要なスキルを身につけられます。定年前の労働者と変わらないスキルレベルがあれば、再雇用される可能性も高いでしょう。
長く労働者として活躍するためにも、定年後を見据えて早めにリスキリングするのがおすすめです。
50代以降は賃金が上がりづらい
生涯に占める労働期間の伸びに対し定年が引き上げられている反面、50代以降の賃金が上がりづらい現状は、リスキリングの重要性が増している背景の1つといえます。
厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、50代以降の賃金は上がりにくいという結果が出ています。50代までは右肩上がりに賃金が上昇しているのに対し、50代では伸びの鈍化がみられます。50代後半からは賃金の減少が男女ともに顕著です。
また、転職する場合や再雇用を選択した場合、さらに賃金が低下する可能性もあります。経験の少ない業務を行う場合、経験値やスキルを考慮して賃金が低く設定されやすいです。
50代でリスキリングしていない場合、ITツールや最新知識など業務で必要なスキルが身についていない可能性もあります。戦力にならないのであれば、転職や再雇用で活躍できないだけでなく、賃金の維持・アップも難しいでしょう。
そのため、50代はリスキリングが必須です。リスキリングで足りないスキルを身につければ、企業への貢献度が高まり収入を維持できます。さらに、需要が高いスキルを習得することで、給料の高い企業へ転職を目指せます。
50代以降は賃金が上がりにくい社会構造を理解したうえで、積極的にリスキリングすべきでしょう。
転職を見据えたリスキリングにはITスキルがおすすめ
なかには、数あるスキルからどんな分野を学べばいいのか、悩んでいる人もいますよね。
転職を見据えたリスキリングには年齢や性別問わず活用できるITスキルがおすすめです。
ITスキルは業界問わず必要なスキルで、幅広い企業への転職で有利にはたらきます。たとえば、PythonやJavaなどプログラミングスキルを身につければ、ITエンジニアへの転職が可能です。
また、SNS運用やWebサイトのアクセス分析などマーケティングを学ぶことで、Webマーケターや企画開発職などを目指せます。そのほか、ChatGPTやBing AIなどのAIツール、Microsoft製品などの操作スキルを身につければ転職でアピールできます。
さらに、ITスキルは需要が高く、1度身につけると長く活用可能です。なかでもIT業界では、年齢問わずスキルがあれば活躍できます。IT業界は平均年収も高いため、転職により収入アップを実現したい人にもおすすめです。
以降では、リスキリングにおすすめのITスキルを厳選して4つ紹介します。
各スキルが学べるリスキリング向け講座も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プログラミングスキル
プログラミングは、リスキリングにおすすめなスキルの1つです。
プログラミングスキルを身につけることで、プログラマーやシステムエンジニアなどIT職種への転職を実現できます。クラウドやAIなどIT業界の需要は増加しており、IT職種の将来性は高いです。プログラミングスキルを習得できれば、長くIT業界で活躍できるでしょう。
また、日本の平均年収458万円と比べてIT業界は高い収入を目指せます。リスキリングでプログラミングスキルを学べば、ITエンジニアへの転職に加えて年収アップの可能性もあるためおすすめです。
転職目的でリスキリング講座を利用するなら、侍エンジニアの「Webエンジニア転職保証コース」が適しています。
このコースでは、現役エンジニアの手厚いサポートを受けられます。マンツーマンレッスンや回答率100%のQ&A掲示板で質問できるため、未経験からでも挫折しにくいです。また、受講期間内で内定を獲得できなくても条件を満たせば受講料が全額返金されるので安心といえます。
そのほか、面接対策や提出書類の作成支援、転職先の紹介などキャリア支援も充実。はじめての転職でも、スムーズに取り組めます。
なお、ITエンジニアへの転職を見据えプログラミングスキルを習得したい人は、侍エンジニアの「転職保証コース」がおすすめです。
給付金の活用で受講料が最大70%OFFになる「転職保証コース」では、Webエンジニアやクラウドエンジニアなどへの転職に必要なスキルが習得できます。
現役エンジニアと学習コーチが2名体制で学習をサポートしてくれるため、途中で挫折する心配はありません。
転職活動で内定を獲得できない場合には受講料を全額返金してもらえる「保証制度」が適用されるので、スクールにかけた費用を無駄にする心配なく、スキルの習得や転職活動に励めます。もちろん、面接対策や求人初回などの転職サポートは卒業後も継続して利用可能です。
学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してITエンジニアへの転職が実現できますよ。
なお、次の記事ではリスキリングにプログラミングがおすすめな理由を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→ リスキリングにプログラミングはあり?学ぶ利点や目指せるキャリアも紹介
AI・データサイエンススキル
AI・データサイエンススキルは、リスキリングにおすすめです。
具体的にはPythonを活用したAIや機械学習開発、利用したデータ分析のスキルが該当します。
両スキルを身につけることで、AIエンジニアやデータサイエンティストへの転職が目指せます。AI・データサイエンス分野は、IT業界のなかでも将来性と需要が高い分野です。また、人材が不足する分野でもあるため、AI・データサイエンススキルのある人材は年収が高い傾向にあります。
職種の例 | 年収相場 |
AIエンジニア | 598万円 |
データサイエンティスト | 647万円 |
AIエンジニアやデータサイエンティストに転職できれば、日本の平均年収458万円より100万円以上高い水準を目指せます。
AIやデータサイエンス分野は発展途上であり、今後も需要が高まるといわれています。将来的に長く活躍できるスキルとして、AI・データサイエンススキルをリスキリングで学ぶと良いでしょう。
なお、データサイエンティストへの転職を見据えてデータサイエンスを学ぶなら、侍エンジニアの「データサイエンスコース」がおすすめです。
本コースでは、Pythonを活用したデータクレンジングやデータ取得など前処理から、機械学習や深層学習を活用したデータ分析まで学べます。実践学習が充実しており、予測モデルやサンプルアプリの開発をとおして実践スキルが習得可能です。
また、わからない点は現役エンジニアとのレッスンや、回答率100%のQ&A掲示板で質問できます。機械学習やデータサイエンスは難しいイメージがある人でも、挫折なくデータサイエンティストを目指せるのです。
加えて、データサイエンスコースも給付金の対象で受講料の最大70%が支給されます。実務で活かせるデータサイエンススキルを効率よく身につけたい人におすすめです。
Webデザインスキル
Webデザインスキルは、リスキリングにおすすめです。
具体的には、ロゴやWebサイトのデザイン作成などに必要なスキルが該当します。
- HTML/CSS
- Photoshop
- Illustrator
- WordPress など
Webデザインを学ぶことで、Webデザイナーへの転職が可能です。Webデザイナーはパソコンとデザインツールがあればできるため、在宅ワークやフレックスタイム制のある企業への転職も視野に入ります。自由度の高い働き方を目指しやすいのは、Webデザインスキルの魅力です。
また、AI・データサイエンスやプログラミングなどに比べると、Webデザインスキルは習得難易度が低めです。未経験からでも習得しやすいため、早くスキルを習得して転職したい人にも向いています。
Webデザインは、AIツールの登場で不要になるのではないかという声もあります。しかし、一部業務は自動化されても、デザインの設計や企画などクリエイティブな業務は残るはずです。Webデザイン自体の需要は高いため、今後も活用できるスキルといえます。
なお、Webデザイナーへの転職を目指すなら侍エンジニアの「Webデザイナー転職コース」がおすすめです。
このコースでは、Photoshopでの画像編集・加工スキルや、HTML/CSSでのWebサイトデザインを学習できます。オリジナルのWebサイト制作をとおして実践スキルが学べるため、卒業後に仕事現場で活躍しやすいです。
さらに、指導は現役Webデザイナーが担当。定期的なレッスンとQ&A掲示板で質問できるため、わからない点を解決しながら挫折なく学習できます。無理なくWebデザインの実務スキルを習得し、Webデザイナーへの転職を実現したい人向けの講座です。
マーケティングスキル
マーケティングスキルも、リスキリングにおすすめです。
具体的には、次のスキルがマーケティング分野で求められます。
- SNSやWebサイトのアクセス分析
- 商品の購買データ分析
- 市場調査・分析 など
マーケティングスキルを習得すれば、Webマーケターとして転職が可能です。Webマーケターは企業の利益アップに必要な職種のため、幅広い業界から需要があります。たとえば、小売業であれば商品の売上データや市場動向の分析を行うことで、ニーズに合う新商品の開発が可能です。
Webサイト運用を行う企業であれば、Webサイトのアクセスや広告運用データを分析することで、的確な改善策を導き出せます。
これらのマーケティングスキルは、Webマーケター以外に企画職や新商品開発部などでも求められます。幅広い業界・職種への転職へも活かせる意味でも、リスキリングにおすすめのスキルです。
なお、リスキリング向けマーケティング講座ならマケキャンの「転職コース」が適しています。
このコースでは、現役Webマーケターから広告運用を含むWebマーケティングスキルが学べます。企画やプレゼン課題など、インプットとアウトプットの両方を実施するカリキュラムで実践スキルが身につくのが魅力です。受講中はいつでも講師にマンツーマンで質問できるため、未経験からでも無理なく学習できます。
さらに、転職コースは「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」の対象で、受講料の最大70%が給付されます。転職サポートも充実しており、キャリアアドバイザーとのキャリア面談や求人紹介を実施。転職成功率も98%と高い水準です。
マケキャンは、挫折せずスキルを習得してWebマーケターに転職したい人に向いています。
転職を見据えたリスキリングに取り組む際のポイント
ここからは、転職を見据えたリスキリングに取り組む際のポイントを、3つにまとめて紹介します。
- ポイント1:希望の転職先に必要なスキルを明確にしておく
- ポイント2:リスキリング向けの給付金を活用する
- ポイント3:学習時間を確保しておく
ポイント1:希望の転職先に必要なスキルを明確にしておく
リスキリングをはじめる前に、まずは希望の転職先に必要なスキルを明確にしましょう。
リスキリングでスキルを身につけても、転職先で活かせなければ意味がありません。希望の転職先で不要なスキルを学んだ場合、転職結果に結びつかない可能性もあります。
たとえば、WebサイトやWebアプリケーションを開発するWebエンジニアへ転職したい場合、HTML/CSS・JavaScriptなど言語を学ぶ必要があります。Webエンジニアへ転職したいのに、データサイエンスやAI開発を学んでも転職に直結しません。
リスキリングが転職で有利になるのは、希望の転職先で必要なスキルを学ぶからです。リスキリングで学ぶスキルを選ぶときは、希望の転職先から逆算して決めましょう。
ポイント2:リスキリング向けの給付金を活用する
リスキリング向け講座を利用するときは、次の給付金を活用しましょう。
リスキリング向けの給付金を利用すれば、実質負担を軽減できます。1度受講料の満額を支払う必要がありますが、あとから給付金を受け取ることが可能です。同じスキルを学べる講座同士であれば、給付金の利用できる講座を選ぶべきでしょう。
それぞれの給付金を解説すると、教育訓練給付金は下記の3種類に分けられており、給付額は学べるスキルの専門性や難易度ごとで異なります。
一般教育訓練は受講料の最大20%(上限10万円)、特定一般教育訓練は最大40%(上限20万円)、専門教育訓練は最大70%(上限56万円)が支給される制度です。厚生労働大臣が指定する教育訓練(プログラミングスクールが提供するコースなど)を修了すると給付が受けられます。
給付金の対象者は在職中の人、もしくは離職して1年以内の人であり、リスキリングを含め幅広い講座が対象です。
一方、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業は、転職のために新しいスキルを学ぶ人が対象の給付金で受講料の最大70%(上限56万円)が支給されます。対象講座では、スキル学習だけでなくキャリア面談や転職支援など一貫した支援が受けられます。
たとえば、侍エンジニアの対象講座では、給付金を利用することで次の負担で受講可能です。
このように、給付金を活用すれば費用をおさえてリスキリングができます。講座を受講するときは、給付金対象講座を利用すると良いでしょう。
今回紹介した給付金は次の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
対象講座や支給条件など「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは?活用条件や利点も紹介
また、下の記事では個人がリスキリング目的で使える補助金・助成金を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ 補助金・助成金でリスキリング!個人が使える給付制度を詳しく紹介
ポイント3:学習時間を確保しておく
リスキリングを成功させるには、学習時間を確保する必要があります。
独学はもちろん、リスキリング講座を利用する場合でも自習は必須です。スキルを身につけるにはレッスンだけでは足りないため、教材を利用して学習しなければいけません。
そのためには、継続した学習時間の確保が必要です。学習時間を確保できず間隔が空いてしまうと、学習した内容を忘れるリスクが高くなります。1度理解できた内容でも、復習せず長い期間活用しなければ身につきません。
リスキリングでは長期間の学習が必要だと理解し、あらかじめ学習計画を立てましょう。学習を習慣化できれば、リスキリングを成功させて転職が実現できます。
転職を見据えたリスキリングに取り組む方法
なかには、どのようにリスキリングへ取り組めばよいのか、わからない人もいますよね。
そこで、ここからは転職を見据えたリスキリングに取り組む方法を、2つにまとめて紹介します。
リスキリングの専門講座に申し込む
リスキリングの専門講座を利用すれば、未経験からでもスキルを習得できます。
リスキリングは独学も可能ですが、難易度は高いです。独学の場合、わからない点を自分で解決しなければいけません。また、使用する教材も自分で最適なものを見つける必要があるため、知識の少ない初心者にはハードルが高いです。
その点、リスキリング専門講座を利用すれば、専門知識と指導経験が豊富な講師のサポートを受けながら学習できます。わからない点もレッスンやチャットなどで質問できるため、未経験者でも挫折しにくいです。
さらに、リスキリング専門講座は転職に直結するキャリア支援が受けられます。面接対策や書類作成の支援、求人紹介など効率的に転職を実現できます。挫折なく効率的にリスキリングを成功させるなら、講座の受講がおすすめです。
加えて、前述した給付金を利用すれば費用もおさえられます。受講しやすい支援制度が増えているため、リスキリング時には講座の利用がおすすめです。
なお、下の記事ではおすすめのリスキリング講座を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ リスキリング講座おすすめ10選!選び方やお得に学ぶ方法も紹介
給付金の対象スクールに申し込む
実質負担をおさえるためにも、給付金対象のリスキリング講座を受講すべきです。
前述のとおり、リスキリング向けの補助金は2種類あります。
受講者が1度受講料を立て替える必要はあるものの、補助金を利用すれば実質負担が減らせます。リスキリング講座を選択するときは、給付金が利用できるところを優先的に検討しましょう。
なお、給付金の利用できるリスキリング講座を利用するなら侍エンジニアがおすすめです。
「Webエンジニア転職保証コース」は効率よくWebエンジニアへの転職が目指せるほか、条件を満たせば転職保証が受けられます。受講中に内定が獲得できない場合は受講料が返金されるため、安心して取り組めます。
「Webデザイナー転職コース」はWebデザイナーへの転職を実現できる講座です。基礎から実務スキルまで身につけられるため、転職後に活躍できる人材を目指せます。
効率的にスキルを習得しつつ、転職を成功させたい人は侍エンジニアの各種コースをご検討ください。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は、リスキリングで転職が有利になるかについて解説しました。
リスキリングすることで、年齢や性別問わず転職で有利になります。とくに40・50・60代など転職の難易度が高まる年代では、新しいスキルを習得する効果が高いです。
転職や年収アップを実現したい人や長く社会で活躍したい人は、今回解説した内容をもとにリスキリングに取り組むと良いでしょう。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。