クラウドエンジニアのキャリアパス6選!技術・マネジメント別に解説

クラウドエンジニアのキャリアパスが知りたい
クラウドエンジニアのキャリアパスを実現する方法を知りたい

現在クラウドエンジニアとして働いている人や、将来的になりたい人のなかには、クラウドエンジニアのキャリアパスについて知りたい人もいるでしょう。

この記事では、クラウドエンジニアのキャリアパスを技術職とマネジメント職に分けて解説します。

なお、次の記事ではそもそもクラウドエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や必要なスキルも交え詳しく紹介しているのでよければ参考にしてください。

クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介

目次

【技術職】クラウドエンジニアのキャリアパス4選

クラウドエンジニアのキャリアパス

クラウドエンジニアとして培った技術スキルを活かしたい人には、技術職のキャリアパスがおすすめです。ここでは、クラウドエンジニアの技術職キャリアパスを4つ解説します。

  • ITスペシャリスト
  • インフラエンジニア
  • Webエンジニア
  • フルスタックエンジニア

ITスペシャリスト

クラウドエンジニアとして技術を追及していきたい人は、ITスペシャリストというキャリアパスが候補になります。

必要なスキル・サーバー・ネットワークなどの知識
・クラウドサービスの知識
・豊富な開発経験

ITスペシャリストは文字通りその分野の専門家という意味があり、クラウドエンジニアのなかでもハイレベルな技術を持っているエンジニアです。

明確にどのレベルからスペシャリストかは判断が異なりますが、開発知識・技術ともにハイレベルで、大体の開発・業務で第一線で活躍できるレベルのスキルが求められます。

一般的に年齢を重ねると、技術職からマネジメント職にキャリアチェンジする人も多いですが、スペシャリストになるとスキルを活かし活躍できます。

その分、最新の技術を学び続ける大変さはありますが、開発業務が楽しいという人はやりがいを感じることができるでしょう。

インフラエンジニア

クラウドエンジニアから派生し、インフラ全般の開発に参加するインフラエンジニアという選択肢もあります。

求められるスキル・サーバー・ネットワークなどの知識
・クラウドサービスの知識
・インフラのハードウェア開発に関する知識

インフラエンジニアはクラウドエンジニア・ネットワークエンジニア・サーバーエンジニアなど広義な意味があります。クラウドだけでなく、ハードウェア面からシステムを開発する機会もありますね。

クラウドエンジニアの経験値があれば、ネットワークやサーバー、クラウドの知識は十分あるはずです。すでにインフラエンジニアとして活躍できるスキルを持っている場合も多いため、十分キャリアパスになりえます。

とくに最近では、インフラ環境のクラウド化が進んでおり、インフラエンジニアとクラウドエンジニアの仕事内容が共通化しつつあります。

時間的余裕のある20代・30代であれば、マネジメント職にキャリアチェンジする前に、インフラエンジニアを経験するのもよいでしょう。

インフラエンジニアについて、次の記事で詳しく解説しています。

インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
更新日:2024年4月16日

Webエンジニア

クラウドエンジニアが身につけているクラウドサービスの知識を活かせば、Webエンジニアに転身できます。

求められるスキル・Web開発の知識
・HTML/CSS・JavaScript・PHPなどWeb系スキル
・クラウドサービスの知識

Webエンジニアになるには、HTML/CSS・JavaScript・PHPなどプログラミング言語を学ぶ必要があります。

しかし、最近ではWebシステムのサーバーなどをクラウド化することもあるため、クラウドサービスの知識を活かせる場面もあるのです。

Web開発の需要は依然高く、転職・就職時の求人も申し分ありません。

インフラ開発に比べるとクリエイティブな作業も増えるため、心機一転働き方を変えたい人にもおすすめのキャリアです。

フルスタックエンジニア

クラウドエンジニアのスキルと合わせて、プログラミングスキルなどを学べば、フルスタックエンジニアも選択肢に入ります。

求められるスキル・サーバー・ネットワークなどの知識
・クラウドサービスの知識
・インフラのハードウェア開発に関する知識
・プログラミングスキル
・アプリケーション開発のスキルなど

フルスタックエンジニアは、設計・開発・運用などすべての作業を担当できるスキルがあり、参加可能な開発分野も多い万能なエンジニアです。

クラウドエンジニアの経験があれば、クラウドやインフラに関する知識は十分あるはずです。あとは参加する開発分野に合わせたプログラミング言語を習得できれば、フルスタックエンジニアに転身できるでしょう。

ただし、フルスタックエンジニアの難易度は高く、クラウドエンジニアから転身した後も経験を積み、学び続ける覚悟は必要です。

それでも一度フルスタックエンジニアとして活躍できれば、その後は引く手あまたの人材になれるため、積極的にチャレンジするとよいでしょう。

【マネジメント職】クラウドエンジニアのキャリアパス2選

クラウドエンジニアのキャリアパス

クラウドエンジニアのなかでも、マネジメント職に興味がある人もいるでしょう。ここでは、クラウドエンジニアにおすすめのキャリアパスとして、2つのマネジメント職を紹介します。

  • プロジェクトマネージャー
  • クラウドコンサルタント

プロジェクトマネージャー

クラウドエンジニアとして働くなかで、コミュニケーションや人付き合いなどが得意な人は、プロジェクトマネージャーも選択肢になります。

求められるスキル・クラウドを用いた開発知識
・コミュニケーション力
・マネジメント力・リーダーシップ

プロジェクトマネージャーは、開発全体をまとめるマネジメント職です。開発プロジェクトの進捗管理やクライアントとの打ち合わせ、プロジェクトメンバーとの関係づくりなど、開発を指揮します。

システム開発に参加することもありますが、技術的な活躍以上に仕事全体の管理が求められます。開発がうまくいったときの達成感や、人材育成のやりがいも感じられる職種です。

クラウドコンサルタント

クラウドエンジニアの知識を活かす意味では、クラウドコンサルタントも選択肢の1つです。

求められるスキル・クラウドサービスの知識
・クラウドを使った開発の知識
・コミュニケーション力
・提案力
・経営やビジネスの知識

クラウドコンサルタントは、クラウドを使ったシステム提案を専門にしているコンサルタントです。クライアントの悩みを聞き取り、必要に応じてクラウドを活用した解決策を企画・提案します。

クラウドエンジニアとして培った技術・知識があれば、開発内容の説明をクライアントにしやすいでしょう。実際に開発経験があれば、納期や必要な作業人数など大体の事情が理解できるため、クライアントとの打ち合わせもスムーズに行えます。

ただし、コンサルタントはクライアントの企業成績にもかかわる重要な仕事であり、相応のプレッシャーと責任が生まれます。

コミュニケーション力・提案力なども必要ですし、経営やビジネスの知識も必要です。クラウドコンサルタントにキャリアチェンジする場合、心機一転のつもりで努力する必要があるでしょう。

クラウドエンジニアがキャリアパスに悩んだときの決め方

キャリアパスに悩んだときの決め方

クラウドエンジニアのキャリアパスを確認したうえで、どのキャリアパスを選べばいいか分からない人もいるでしょう。

ここでは、クラウドエンジニアがキャリアパスに悩んだときの決め方を紹介します。

  • 得意な作業・スキルをもとに決める
  • 将来的に希望する働き方で決める
  • 年収で決める

得意な作業・スキルをもとに決める

得意な作業や自信があるスキルをもとに、キャリアパスを決める方法があります。

クラウドエンジニアといっても、技術面が得意な人もいれば、コミュニケーションやマネジメントが得意な人もいます。人それぞれ得意分野は異なるため、得意分野を活かせるキャリアであれば活躍しやすいです。

自分の得意分野をメモに書き出し再確認することで、自分に合うキャリアパスを選択できるでしょう。

将来的に希望する働き方で決める

キャリアパスは将来を見越して、希望する働き方で決めるのもおすすめです。

キャリアパスを決めるとき、まずは目先の目標だけでなく将来的なビジョンを描きましょう。希望する働き方を選べば、長期的に不満が出にくいです。

クラウドエンジニアのキャリアパスは、技術スキルに特化した職種とマネジメント職があり、働き方は大きく異なります。

キャリアは複数回変更できますが、中・長期的なビジョンを考え、将来的に希望する働き方で決めると効率的ですね。

年収で決める

キャリアパスは、年収で決める方法もあります。

転職サイトなどで平均的な年収をチェックし、年収相場が高めのキャリアを選べば、収入面は満足しやすいです。ただし、単純な年収相場だけでなく、自分が働く地域の年収相場やキャリアの需要も確認しましょう。

同じキャリアパスでも、地域によって需要は異なります。一般的には需要が高いと年収が高い傾向があるため、年収を判断基準にするなら地域性も考慮した方がいいでしょう。

都市部ならクラウド関連のエンジニアの需要も多いですが、他の地域では少ないケースもあるため、年収と合わせて需要もチェックし、キャリアパスを選択してください。

クラウドエンジニアがキャリアパスを実現する手順

クラウドエンジニアがキャリアパスを実現するには、スキル習得や転職・就職準備など対策が必要です。

ここでは、クラウドエンジニアがキャリアパスを実現する手順を解説します。

  • ステップ1:クラウドエンジニアとして開発経験を積む
  • ステップ2:キャリアパスの方向性を決める
  • ステップ3:足りないスキルを習得する
  • ステップ4:転職・キャリアチェンジの準備をする

ステップ1:クラウドエンジニアとして開発経験を積む

キャリアパスを考える前に、まずはクラウドエンジニアとして開発経験を積みましょう。

どのキャリアを選択したとしても、クラウドサービスやインフラ関係の知識、開発全体の流れなどの知識は活かせます。

まずはクラウドエンジニアとして努力し、開発経験をできるだけ多くすることが大事です。積極的に経験したことがない開発に参加するなど、在籍している企業で努力をするとよいでしょう。

ステップ2:キャリアパスの方向性を決める

クラウドエンジニアとして経験が積めたら、自分が進むキャリアパスの方向性を決めましょう。

技術職・マネジメント職のどちらに進むのかを最初に決め、そのあとで細かいキャリアを決めるのがおすすめです。

キャリアパスはすぐに決める必要はないため、同じ職場のメンバーや他のエンジニアの働き方などをチェックし、自分に合うキャリアを決めましょう。焦ってキャリアを決めると、あとで後悔するので注意してくださいね。

ステップ3:足りないスキルを習得する

キャリアパスを決めたとしても、スキルが足りなければキャリアチェンジを実現できないため、足りないスキルを習得しましょう。

技術系のスキルであれば仕事以外の学習が必要ですし、社会人スキルであれば意識して上達する必要があります。

技術に関しては、独学以外にスクールもうまく活用しながら、必要なスキルを効率的に学習してください。

ステップ4:転職・キャリアチェンジの準備をする

キャリアパスが決まり、スキルも万全になったら、ようやく転職・キャリアチェンジの準備をしましょう。

転職であれば、面接対策・履歴書作成など、企業に自分の魅力をアピールできるように準備してください。

同じ企業内でキャリアチェンジする場合は、企業内でキャリアチェンジしたい意思を明確に伝えることが大事です。協力的な企業であれば新しい仕事にチャレンジさせてくれたり、セミナーや資格取得支援をしてくれたりします。

転職・キャリアチェンジのどちらを実施するにしても、念入りな準備が必要です。

クラウドエンジニアのキャリアパスに活かせるおすすめ資格

クラウドエンジニアが資格を取得することで、スキルを学べるだけでなく、転職・就職活動でスキルをアピールできます。

クラウドエンジニアにおすすめな資格は、次のとおりです。

  • 情報処理技術者試験
  • AWS認定資格
  • Microsoft Azure認定試験
  • Google Cloud 認定資格
  • CompTIA認定資格
  • CCSP認定試験
  • Linux技術者認定試験(LinuC)

キャリア問わず必要なIT基礎知識を学ぶなら、情報処理技術者試験がおすすめです。IT資格のなかでは難易度が低めで、基礎知識を固めるのに役立ちます。

合わせて、クラウドサービスやOSに関わる資格もおすすめです。クラウドエンジニアとして働くうえで役立つ資格でもあるため、積極的に取得しましょう。

クラウドエンジニアにおすすめの資格は、次の記事で詳しく解説しています。

クラウドエンジニア向けおすすめ資格7選!選び方や注意点も解説
更新日:2024年3月18日

足りないスキルを習得するならプログラミングスクールがおすすめ

自分に足りないスキルを習得するなら、プログラミングスクールもおすすめです。

キャリアパスの実現に足りないスキルは、独学でも習得することができますが、仕事をしながら新しい技術を習得するのは大変です。分からないところも自分で解決しなければならず、モチベーションを維持するのも難しいでしょう。

プログラミングスクールを利用すれば、講師のサポートを受けながら、効率的に学習を進められます。

例えば、SAMURAI ENGINEERでは、講師のマンツーマンサポートが受けられるため、分からないところをその都度質問できます。カリキュラムも完全オーダーメイドであるため、自分のペースで学習できるのも魅力です。

無料カウンセリングも実施しているため、ぜひご参加くださいね。

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まとめ 

今回は、クラウドエンジニアのキャリアパスを、技術職・マネジメント職に分けて解説しました。

キャリアパスはたくさんあるため、自分が得意な業務や大事にしたい価値観に合わせて選択するとよいでしょう。

キャリアパスを実現するためにも、日ごろからスキル習得にはげみ、できるだけ早めに準備をスタートしてください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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