Webデザイナーの将来性を徹底解剖【10年後も活躍するためにすべきこと】

Web業界の進展と共に急激に需要を伸ばしているWebデザイナー。しかし、Webデザイナーは将来的に必要なくなるといった意見も耳にすることがあります。

本当にWebデザイナーは将来性がないのかな?
Webデザイナーとして活躍するにはどうすればいいの?

Webデザイナーは人気の職業であり、目指す方も多いので将来性は気になるところですよね。そこでこの記事では、過去のWebデザイナーの傾向から将来性のある職業なのかを徹底解剖していきます。

この記事を読めば、

  • Webデザイナーの将来性
  • Webデザイナーの需要の変化
  • Webデザイナーとして10年後も活躍する方法

といったことがわかりますよ。これからWebデザイナーを目指す方や現役でWebデザイナーとして働いている方に役立つ内容となっているのでぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • Webサービスの需要が増している点から、今後もWebデザイナーには高い将来性が期待できる
  • 現代のWebデザイナーにはプログラミングスキルも求められる
  • 10年先の活躍を見据えるならマーケティングスキルなどの習得もおすすめ

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目次

Webデザイナーに将来性はあるのか

画像:Shutterstock

Webデザイナーという仕事自体が2000年に一般的になったばかりの新しい職業であり、必要とされる業務内容が日々変化しているのです。そのため、この変化に対応することができないと仕事を獲得することは難しくなります。

逆にいうと、業務内容の変化に対応できれば、問題なくWebデザイナーとして案件を獲得することはできます。Web業界は今後も発展していくことが予想されるため、求められる領域が変化してもWebデザイナーの需要は高いでしょう。

つまり、「Webデザイナーの将来性は高い」ということですね!

Webデザイナーの需要の変化

ではWebデザイナーが現代までにどんな変化を遂げているのかを振り返ってみましょう。

2000年代後半のWebデザイナーに求められたもの

Webデザイナーという職業が一般的なものとなった2000年代後半。

Webデザイナーに求められた業務内容は、

  • Photoshopによるワイヤー作成
  • 顧客の要望に沿ったデザインの作成

といったデザインに特化したものでした。この頃はコーディングを行うようなWebデザイナーは少ない傾向にありました。

2010年代前半のWebデザイナーに求められたもの

2010年代前半になるとWebデザイナーに求められる業務内容は変化していきます。

この頃のWebデザイナーは、

  • Photoshop/Illustratorによるワイヤー作成
  • コーディング
  • レスポンシブ対応
  • WordPressテーマ作成

といった業務が一般的になります。この頃からWebデザイナーにコーディングが求められるようになります。

現在のWebデザイナーに求められるもの

最近ではさらにWebデザイナーに求められるスキルは多様化しています。

主な業務は、

  • 開発要件からデザイナー視点で要件定義に加わる
  • コーディング
  • レスポンシブ対応
  • 動的なページの作成
  • gitを用いてエンジニアと連携

といった内容に変化しており、Webデザイナーにもフロントエンドのプログラミングが求められるようになっています。

このようにWebデザイナーに求められる業務内容は常に変化しています。この変化に対応することがWebデザイナーにとっての課題となるでしょう。

Webデザイナーはやめとけ!という声も…

なかには「Webデザイナーはやめておけ!」という声もちらほらと耳にします。

なぜこのような声が聞こえてくるのかというとWebデザイナーは、

  • 残業が多い
  • 給料が低い
  • クライアントに振り回されやすい
  • トレンドの移り変わりが早い

といった環境にあります。そのため、意欲的に仕事をこなしていかないとモチベーションの維持が難しいのです。

特にトレンドの移り変わりに対応できないと、案件獲得も難しくなります。変化に対応できない人はWebデザイナーを続けていくのは難しいでしょう。

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10年先もWebデザイナーとして活躍できる3つの選択肢

画像:Shutterstock

ここまでWebデザイナーとして活躍するためには、変化に対応することが重要と述べてきました。

変化が必要なのは分かったけど、どう変わればいいの?

このように感じた方もいらっしゃいますよね。今までの傾向から10年後もWebデザイナーとして活躍するためには、3つの選択肢があると考えられます。

それは、以下の3種類です。

  • 企画全体のディレクションを行うWebディレクター
  • マーケティング目線を取り入れたWebデザイナー
  • サイト設計を担うUI/UXデザイナー

これらのスキルを取り入れることで将来的にも活躍することができるでしょう。

企画全体のディレクションを行うWebディレクター

基本的に、Webデザイナーの上に立つのが、Webディレクターですが、このディレクター業務をデザイナーが担うことで、業務の短縮に繋げることができます。

一般的には、クライアント⇒ディレクター⇒デザイナーという流れとなります。しかし、デザイナーがディレクションまで行えば、クライアントの要望を即座に反映することができるんです。

このようにWebデザイナーからWebディレクターになった人はクライアント側からみてもかなり希少価値があり、今後も需要の高い存在として活躍できるでしょう。

マーケティング目線を取り入れたWebデザイナー

マーケティング目線を取り入れたWebデザイナーも希少価値が高く、将来的に活躍が見込めるでしょう。

マーケターは常に市場調査を行い、市場にあった商品の企画を行います。しかし、デザイナーがマーケティングを行えば、市場調査の結果を形としてデザインすることができるんです。

また、マーケティング目線があれば、クライアント側の要望が市場とずれている場合に、軌道修正することができます。こういった目線を持っていることで、クライアントに利益をもたらすWebデザイナーとして引っ張りだこでしょう。

サイト設計を担うUI/UXデザイナー

UI/UXとはユーザーインターフェイス・ユーザーエクスペリエンスの略称で、簡潔にいえばユーザがサービスを利用したときに得られる、感情・経験・行動などをデザインすることです。

ユーザー目線を第一に、製品やサービスのデザインを行い、ユーザーの満足度を高める役割を担っており、現在でも既にUI/UXデザイナーの需要は高まりつつあります。

他のサービスと差別化を図るうえでも重要な役割を持っているため、優秀なUI/UXデザイナーの需要は尽きることがないでしょう。

Webデザイナーがプログラミングを学ぶべき5つの理由

画像:Shutterstock

Webデザイナーがプログラミングを学ぶべき理由は次の5つです。

  • Webデザインとプログラミングスキルは市場価値が高い
  • Webデザイナーは基礎知識があるから学びやすい
  • プログラミングスキルは高単価な案件が多い
  • プログラミングスキルで自由な働き方ができる
  • プログラミングの人材不足で需要は伸びている

なお、そもそもWebデザインとプログラミングの違いがいまいちピンときていない方や、両者の求人数などの需要・年収の違いが知りたい方は下記記事をお読みください。

ここで解説するWebデザイナーこそプログラミングを学ぶべき理由がより理解しやすくなると思います。

Webデザイナーとプログラマーどっちを目指すべき?5つの視点で徹底調査
更新日:2024年3月8日

Webデザインとプログラミングスキルは市場価値が高い

この2つのスキルを兼ね備えた人は世の中に何人いると思いますか?  現状だとこの2つのスキルを持っている人は少ないというのが事実です。

プログラミングでWebアプリなどを作るときもデザインは必要になります。2つのスキルを持っていれば、1人で全ての仕事をこなすことができます。企業にとって、こういった1人で2役の仕事ができる人はとても重宝されます。

ただでさえ需要の高いプログラミングにプラスしてWebデザインのスキルがあれば間違いなく市場価値の高い人材になることは可能です

Webデザイナーは基礎知識があるから学びやすい

Webデザイナーのスキルとしてコーディングスキルがあります。コーディングスキルは主に

  • HTML/CSS
  • JavaScript/jQuery

で、プログラミングを学ぶのに必要な基礎スキルになります。この基礎スキルが身についているおかげでプログラミングを学びやすくなっています

だいたいプログラミングの学習を始めると、基礎で20時間ぐらいかかります。ですが、Webデザイナーはその基礎が身についているので、いきなりRubyPythonPHPを学ぶことが可能なので最短でプログラミングを学ぶことができす。

Webデザイナーはプログラマーの人と接点が多いので、その分プログラミングに対する知識があるので学びやすいと言えます。

プログラミングスキルは高単価な案件が多い

Webデザイナーの案件数は結構あるのですが、高単価の案件となるとそれなりのスキルが必要になります。

Webデザインのスキルを極めるのもいいのですが、デザインのトレンドの移り変わりは早いので、スキルを磨き続ける必要があります。しかも、Webデザイナーは初心者からでも目指しやすいため、どんどん人が増えてそこで高単価の案件を獲得するのは大変なことです。

逆にプログラミングのスキルを身につけることができれば、高単価の案件獲得がしやすくなります。プログラミングができる人材を欲しがる企業が多いため、高単価で取引する企業が多い傾向にあります。

プログラミングスキルで自由な働き方ができる

プログラミングのスキルを身につけることができれば、働き方を変えることもできます。その理由としては、エンジニアはフリーランス案件が多くあるからです

Webデザイナーにもフリーランス案件は存在します。ですが、単価などを考えると常に複数を掛け持ちしていかなくては厳しい現状があります。

プログラミングの方は、高単価のフリーランス案件が多いうえに継続案件も存在するためフリーランスとして働きやすい環境になっています。

プログラミングの人材不足で需要は伸びている

先程からプログラミングは需要があるとご説明してきました。

ほんとに人材不足なの?

このように思う人もいますよね。プログラミングを学ぶ人も増えて、これからエンジニアが増えていくと思うのが普通です。ですが、プログラミングを学ぶ人も多いのですが、挫折してしまう人も多いのが現状です。

挫折してしまう原因としては、全くの未経験からだと、基礎を理解できずに諦めてしまうからです。Webデザイナーはプログラミングの基礎や仕組みを理解しているので、プログラミングを学ぶチャンスなのです。

引用元:経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/jinzai/27FY/ITjinzai_report_summary.pdf

上の図は、経済産業省の調査結果なのですが、日本国内でITニーズの拡大により2030年までの間に約41万人〜79万人のIT人材が不足すると予測されています。

この統計から考えると、今後エンジニアの需要は確実に増加することが予測でき、将来性があると言えます。

将来性の高いスキルを身につける方法

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最近では、ディレクションスキルやマーケティングスキル・UI/UXに関する知識などをWebデザインスクールのカリキュラムとして提供しているスクールも増えています。こういったスキルを身につけるにはWebデザインスクールの受講が1番の方法でしょう。

経験豊富な現役Webデザイナーから直接指導してもらえるため、現場で使えるスキルを最短距離で習得することができます。

しかし、いざ受講するとなると、

数が多くてどのスクールがいいのかわからない!
どうやってスクールを選べばいいの?

といった悩みがでてくると思います。僕自身、Webデザインの学習を始めようと色々なスクールを探しましたが、自分にあったスクールを見つけるのに苦労しました。

実はスクール選びはとても重要で、目的に合わせて選ばないと失敗する可能性が高くなります。そこでWebデザインスクール選びの参考となる記事を用意しました。

この記事を参考にすれば、あなたにあったWebデザインスクールが見つかりますよ。ぜひ参考にしてください。

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まとめ

Webデザイナーには常に変化が求められます。トレンドの変化に対応できなければ将来的に活躍することは難しいでしょう。

しかし、トレンドの変化に対応することができれば、安定して仕事を獲得することができるので将来的にも活躍することが可能です。ぜひWebデザイナーという道を進んでみてください。

この記事がすこしでもあなたのお役に立てれば幸いです。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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