この記事では、平均年収やキャリアパスも交え、インフラエンジニアの仕事内容を解説します。
インフラエンジニアはどんな仕事をする職業なんだろう?
他のITエンジニアと比べて、なるのは難しいのかな?
インフラエンジニアという言葉は聞いたことがあるものの、実際にどんな仕事をする職業なのか、イメージが湧かない人は多いですよね。
年収や必要なスキルなど、他のITエンジニアと何が違うのか気になる人もいるはず。
そこで、本記事ではそもそもインフラエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や将来性も交えわかりやすく解説します。インフラエンジニアに必要なスキルや未経験から目指す方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、次の動画でもインフラエンジニアについて解説しているので、良ければご覧ください。
- インフラエンジニアはサーバーやネットワークなどを構築する職種
- インフラエンジニアにはインフラ構築やセキュリティスキルが必須
- インフラエンジニアには今後も高い将来性が期待できる
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インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは、企業に欠かせない「ITインフラ」の導入や稼働を担うエンジニアです。ITインフラとは、ITを活用するための基盤となるサーバーやネットワークのことを指します。
- サーバー:システムのプログラムを稼働させたり、データを管理したりするコンピューター
- ネットワーク:ユーザーとシステム、またはシステム同士をつなぐ仕組み
WebサービスやSNSなど、ネットワークを通して利用できるあらゆる仕組みは、ITインフラによって成り立っています。今やビジネスにもITインフラが必要不可欠であり、それを支えるインフラエンジニアも欠かせない存在です。
システムの安定運用が主な役割
インフラエンジニアの役割は、ITシステムの安定性と効率性を確保することです。
IT分野においてインフラは、インターネットを使用するために必要なサーバーやネットワークのことを指します。例えば、サーバーがダウンしてしまうと、業務が停止してしまうなどビジネスに大きな影響を与えます。業務が停止してしまうなどの影響が出ないように、システムの安定させるのがインフラエンジニアの仕事です。
主な仕事内容は、下記のとおりです。
- システム設計と構築
- 管理運用
- トラブルシューティング
これらの仕事は、企業のIT基盤を支える重要な職種となっています。
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システムエンジニア(SE)との違い
システムエンジニアとインフラエンジニアでは、業務範囲や役割に違いがあります。
システムエンジニアは、システムの設計から導入や保守などシステム全体に関わる業務を行います。役割は、ユーザーが期待するシステムの設計です。
一方で、インフラエンジニアは、ITインフラの設計から構築、運用、保守などを担当します。役割は、システムが安定して稼働できるようにすることです。同じITエンジニアであっても、業務範囲や役割に違いがありますので区別をしておきましょう。
下記の記事では、システムエンジニアとの違いについて詳しく解説しています。
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インフラエンジニアの仕事内容
インフラエンジニアの仕事では、ITインフラの始まりから終わりにいたるまで、さまざまな形でITインフラを扱います。仕事内容は多岐にわたるため、1人がすべてを受け持つことは少なく、チームで分担するのが一般的です。
時系列順にいえば、インフラエンジニアの仕事は次の5工程に分けられます。
ここでは、インフラエンジニアの仕事内容を上記の工程順に解説します。
要件定義
要件定義は、顧客となる企業がITインフラに求めるものを整理し、「要件定義書」にまとめる仕事です。顧客から要望をヒアリングし、「どのような機能が必要か」「どのレベルの性能が必要か」といったことを明確にします。
ITインフラを必要としている顧客でも、その完成イメージは漠然としているケースが少なくありません。どのようなITインフラを作るかを要件定義の段階でしっかり固めておかないと、後から根本的な問題に気付く恐れもあります。
そのため要件定義では、顧客の要望をただ取り入れるだけでなく、インフラエンジニアが専門家の目線でITインフラの「あるべき姿」を考えることが大切です。顧客の求めるITインフラの仕様に問題がある場合は、指摘したり改善案を提案したりします。
設計
設計は、要件定義書をもとに「どのようにITインフラを実現するか」を具体化し、「基本設計書」や「詳細設計書」にまとめる仕事です。
ITインフラの構築にあたっては、さまざまなソフトウェアやハードウェア(物理機器)を調達し、それらの接続や設定の方法も考える必要があります。ITインフラの設計では、こうした具体的なITインフラの実現方法を固めます。
多くのユーザーが利用するなかで、常に稼働させていくことを想定しなければなりません。高負荷に備えた負荷分散、障害発生に備えたバックアップ、サイバー攻撃に備えたセキュリティ機構などさまざまな考慮が求められます。
なお、基本設計書にはITインフラの全体像や構成要素などをまとめ、詳細設計書にはより具体的な接続や設定の方法などをまとめることが一般的です。
構築
構築は、設計書の内容に沿って実際にITインフラを作りあげていく仕事です。ハードウェアの調達や接続、ソフトウェアのインストール、設定などを実際に行い、顧客が求めるITインフラを形にしていきます。
開発を行うITエンジニアとは違い、プログラムを書いてITインフラを完成させるわけではありません。ただし、ソフトウェアの設定を効率化するために、プログラミングを行うようなケースもあります。
テスト
テストは、構築したITインフラの品質を保証する仕事です。稼働開始後に問題が発生することのないよう、ITインフラに潜んだ問題をこの工程で検出します。
ITインフラが要件や設計どおりに動くことの確認だけでなく、さまざまな観点でのテストが必要となります。テスト内容の具体例を挙げると次のとおりです。
テスト種類 | 概要 |
性能テスト | リクエスト送信時の応答速度や、処理可能なデータ量などを計測し、要件を満たすか確認する |
負荷テスト | 高負荷をかけたときにITインフラが問題なく動作するか確認する |
ペネトレーションテスト | ハッカーの目線でITインフラに侵入・攻撃を試み、脆弱性がないか確認する |
どのようなテストを実施するかを「テスト仕様書」などの文書にまとめ、それに沿ってテストを実施します。テストで判明した問題は構築担当者を含めたチーム内に報告し、必要に応じて調査や再テストを行います。
運用・保守
運用・保守は、テスト後に顧客へリリースしたITインフラの稼働を支えていく仕事です。ITインフラを管理するデータセンターなどの場所で、稼働状況の監視やシステムのアップデート、障害発生時の対応などを行います。
企業活動に欠かせないITインフラの運用・保守は、24時間・365日体制で行うことが一般的です。交代制で複数の担当者と協力しながら、ITインフラを支えていくことになるでしょう。
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インフラエンジニアの主な職種
ひと言でインフラエンジニアといっても、仕事内容は職種ごとで異なります。
ここからは、インフラエンジニアの主な職種を4つにまとめて紹介します。
それぞれの違いがわかるよう、順番に詳しく解説します。
サーバーエンジニア
システムには「サーバー」が欠かせません。サーバーとは、システムのプログラムを稼働させたり、データを管理したりするコンピューターのこと。サーバーの構築や管理を行うインフラエンジニアが「サーバーエンジニア」です。
システムの規模や内容に合わせたサーバーを選定・調達し、設置や接続、設定などを行います。また、サーバー上で稼働させるソフトウェアも導入し、システムのプログラムを開発するエンジニアにバトンを渡します。
ネットワークエンジニア
「ネットワークエンジニア」とは、ITインフラの中でもユーザーとシステム、あるいはシステム同士をつなぐ「ネットワーク」を専門としたインフラエンジニアです。
システムに求められるデータ容量や応答速度を可能とするネットワークを設計し、必要なネットワーク機器の調達やネットワーク回線の手配を行います。それらの接続や設定も行い、ネットワークを形づくっていきます。
クラウドエンジニア
「クラウドエンジニア」とは「クラウドサービス」を用いてITインフラを実現するインフラエンジニアです。クラウドサービスとは、必要な機能をオンラインで利用できる「AWS」などのサービスを指します。
仮想化されたサーバーを用いて、クラウド上にITインフラを構築します。そのため、要件定義から運用・保守までの流れは同様ながら、物理的なハードウェア(サーバーやネットワーク機器)はほとんど扱いません。
物理サーバーを自社で管理しなくてよい分コストを抑えやすく、企業の基幹システムでもITインフラのクラウド化が進んでいます。クラウドエンジニアの需要は、今後さらに高まるでしょう。
セキュリティエンジニア
「セキュリティエンジニア」とは、ITインフラのセキュリティ対策に特化したインフラエンジニアのことです。セキュリティ性の高いITインフラを実現することで、企業のデータやシステムを脅威から守ります。
セキュリティルールの策定やセキュリティ機器の選定・導入、セキュリティリスクの監視・問題対応など、仕事内容は多岐にわたります。新規構築だけでなく、既存のITインフラにセキュリティ対策を施すケースも多いです。
インフラエンジニアの平均年収
求人検索エンジン「求人ボックス」の給料ナビによると、インフラエンジニアの正社員平均年収は約487万円です(2024年6月現在)。求人の提示年収に基づいたデータのため実際とは異なる場合があるものの、日本の平均年収と比べて高めといえます。
なかには900万円を超えるケースもあり、インフラエンジニアで年収1,000万円を達成することも不可能ではありません。ただし、年収アップには高いスキルが要求されるため、継続的にスキルアップしていくことが大切です。
インフラエンジニアの年収に関しては、下記の記事でも詳しく解説しています。
インフラエンジニアの需要・将来性
結論、インフラエンジニアはとても需要の高い職業です。デジタル化が進んでいる現在では、ITシステムを活用している企業がほとんどです。そのため、システムの基盤となるインフラの整備や管理はますます重要視されます。
実際に、求人検索エンジン「indeed」で「インフラエンジニア」と検索すると、2024年8月現在で16.9万件を超える求人がヒットします。プログラマーの9.3万件と比較しても求人数が多い状況です。
また、経済産業省でもIT人材の需給モデルを構築し既存の調査結果をもとに、以下の図のようなIT人材数の推計を行っています。若年層の人口減少の影響もあり、2019年をピークにIT人材は減少に向かうと予想されています。
しかし、政府のDX推進やITニーズの拡大により市場規模は今後拡大される予想です。そのため、人材不足が続くインフラエンジニアを含むIT人材全体の需要はより高まってくると考えられます。
一方で、近年の「ChatGPT」に代表される生成AIの進化により、簡易的なプログラミングなどITエンジニアの仕事を自動化する動きも見られます。しかし、2024年現在において、サーバーやネットワークを扱うインフラエンジニアの仕事をすべて代替することはできていません。AI化・自動化が進むなかでも、インフラエンジニアの需要は相対的に高まっていくと予想されます。
インフラエンジニアに求められる4つのスキル
厳密にいえば、先ほど紹介したインフラエンジニアの職種ごとで必要なスキルは異なります。しかし、下記4つの知識やスキルは、職種にかかわらず身につけると良いでしょう。
1つずつ、順番に解説します。
ITインフラに関する知識【必須】
当然ながら、インフラエンジニアにはITインフラに関する知識が欠かせません。インフラエンジニアの種類にかかわらず、次の3つのスキルは最低限必須です。
- サーバーの知識
- ネットワークの知識
- セキュリティの知識
サーバーを制御するWindowsやLinux、UnixといったOS(オペレーティングシステム)の知識や基本的な扱い方は押さえておきましょう。クラウドエンジニアも、仮想サーバーでLinuxなどのOSを用いることになります。
また、ネットワーク機器や通信技術など、ネットワークに関する知識も必要です。ITインフラにはサイバー攻撃のリスクもあるため、ファイアウォールや暗号化などの基本的なセキュリティ技術も学びましょう。
コミュニケーションスキル【必須】
コミュニケーションスキルも、インフラエンジニアには必須です。
物理的なITインフラを扱うインフラエンジニアの場合、基本的にオフィスでの作業となります。24時間・365日体制で稼働させるITインフラをしっかり支えるうえで、メンバー同士のコミュニケーションが欠かせません。
また、クラウドエンジニアで在宅ワーク可能な場合でも、チームメイトや顧客とオンラインのやり取りが必要です。インフラエンジニアの種類にかかわらず、相手とスムーズに双方向の意思疎通が行えることが求められます。
インフラ設計スキル【推奨】
インフラ設計スキルがあると、インフラエンジニアとしてステップアップを目指しやすくなります。ITインフラの全体像や構成、必要なハードウェア・ソフトウェアなど、ITインフラの実現方法を具体化するスキルのことです。
インフラエンジニアの収入は、要件定義や設計といった上流工程(前半の工程)ほど高い傾向があります。以降の工程を大きく左右する上流工程は責任が大きく、下流工程(構築や運用・保守)の前提知識も求められるためです。
将来的に高収入なインフラエンジニアを目指すなら、インフラ設計スキルの習得をおすすめします。とはいえ、経験の少ないうちは運用・保守を担当するケースが多いため、必ずしもすぐに求められるわけではありません。
プログラミング言語のスキル【推奨】
ITインフラを扱うインフラエンジニアにとって、プログラミングスキルは必須ではありません。しかし、プログラミング言語のスキルを身につければ、インフラエンジニアとして活躍するチャンスをより増やせます。
プログラミング言語を活用すれば業務効率化につながり、「成果の出せるインフラエンジニア」を目指せるでしょう。インフラエンジニアにおすすめのプログラミング言語は、次の4つです。
- OS操作系言語(Shell/DOSコマンド/PowerShell)
- Python(パイソン)
- Ruby(ルビー)
- Java(ジャバ)
OSを操作できる言語として、LinuxやUnixでは「Shell(シェルスクリプト)」、Windowsでは「DOSコマンド」「PowerShell」があります。こうした言語を使えば、ITインフラ構築時にサーバー設定の効率化が可能です。
「Python」は、サーバーの処理を自動化したり、障害発生時のログ解析を効率化したりするのに役立ちます。「Ruby」や「Java」は、ITインフラ上で監視用のシステムを開発する場合などに使われることがあります。
各プログラミング言語には違った特徴があるため、用途にあわせて適切な言語を選ぶことが大切です。
インフラエンジニアに向いている人の特徴
ここからは、インフラエンジニアに向いている人の特徴を、3つにまとめて紹介します。
細かいところに気を配れる人
インフラエンジニアでは、細部に注意を払い、精密な作業ができる人が向いています。なぜなら、高精度なシステム設計やトラブルシューティング、セキュリティの確保が求められるからです。
さらに保守運用の業務やクライアント対応もあるため、細部に注意を払うことが正確な対応につながります。
好奇心が旺盛な人
新しい技術に興味を持ち、学び続ける意欲がある人もインフラエンジニアに向いています。IT業界は技術の進化が速いため、新しい技術を積極的に学ぶ姿勢が求められます。
常に旺盛な好奇心を持ち、新しい技術や情報を抵抗なく吸収できるタイプの人であれば、世の中の変化にも対応できるインフラエンジニアとして活躍できる可能性が高まります。
コミュニケーション能力が高い人
チームで協力し、効果的にコミュニケーションできる人が向いています。他のエンジニアや他部門と協力してプロジェクトを進めることも多いためです。
問題が発生したときに迅速に情報共有して解決するためにもコミュニケーション能力が必要です。クライアントとの打ち合わせや対応にもコミュニケーション能力は必要となるでしょう。
インフラエンジニアが向いているかどうか確認したい方に向けて、下記の記事で詳しく解説しています。
未経験からインフラエンジニアになるには
未経験からでもインフラエンジニアになることは可能です。しかし、IT業界の経験がないと失敗への不安も大きいですよね。未経験からインフラエンジニアを目指す人は、ここで紹介する2つのポイントを押さえておきましょう。
まずは運用・保守の担当者を目指そう
未経験からインフラエンジニアになるなら、まずは運用・保守の担当者を目指すのが賢明です。運用・保守は経験やスキルがそれほど重視されないことが多いため、未経験でも就職・転職に成功するチャンスが大きいといえます。
要件定義や設計といった上流工程の担当者には、下流工程の前提知識も含めて多くの知識・スキルが要求されます。いきなり目指すのは難しいため、参入しやすい運用・保守で経験を積んでからキャリアアップを目指しましょう。
下記の記事では、インフラエンジニアの仕事について解説しています。
ITインフラの知識はしっかり身につけよう
特に運用・保守の担当者の求人では、「未経験OK」のケースも少なくありません。しかし、未経験OKの求人だとしても、前述したITインフラの知識はしっかり身につけてから応募しましょう。
未経験の人材には育成コストがかかるため、「最低限の知識やスキルは持っていてほしい」と考えるのが普通です。「未経験OKだから勉強しなくていいや」という姿勢では、企業からの印象は良くないでしょう。
また、何の勉強もしていないと入社後に周りについていけず、自分が苦しむことも考えられます。企業のためにも自分のためにも、サーバーやネットワークといった最低限の知識は身につけましょう。
下記の記事では、未経験からインフラエンジニアになるための手順や勉強方法を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
インフラエンジニア転職者の経験談
ここからは、実際にインフラエンジニア転職者の経験談を2つ紹介します。
出版社の編集者からインフラエンジニアに転職
小山さんがプログラミングを学び始めるきっかけは、憧れだったITエンジニアを目指してみたいと思ったことからだそうです。そして侍エンジニアのカウンセリングを通じてインフラエンジニアに興味を抱きました。
転職に向けて、AWSの認定資格「クラウドプラクティショナー」と「ソリューションアーキテクト」を取得。
キャリアアドバイザーの伴走もあり、転職活動開始から4〜5か月後には内定が獲得できるようになったそうです。現在は、AWSができるようになり、給料を5年で戻すという直近の目標に向けて頑張っています。
卒業生インタビューの詳細は、下記よりご確認いただけます。
未経験から半年でインフラエンジニアへ
渡辺さんは、今後のライフプランを考えて、希少価値の高いエンジニアを目指すために侍エンジニアを受講されました。
最初は、開発エンジニアとインフラエンジニアとで迷ったそうです。ほとんどのスクールが開発エンジニア向けの講座を提供していたため、自分が開発できるようになっても埋もれそうだと感じ、インフラエンジニアを選びます。
最終的に10社ほど応募された結果、6〜7社の内定をもらったそうです。今後は、プライベート・仕事ともに活躍していける人材になることを目標にされています。
卒業生インタビューは下記よりご確認いただけます。
インフラエンジニアにまつわるFAQ
ここでは、インフラエンジニアに興味や関心がある人が抱える下記の質問へ順番に回答します。
インフラエンジニアに転職した後のキャリアパスとは?
インフラエンジニアのキャリアパスは、大まかに「技術系」と「マネジメント系」の2種類です。前者は技術的により高度なスキルが求められ、後者はチームや顧客との関わりが強く、対外的なスキルも求められます。
インフラエンジニアからのキャリアパスとしておすすめの仕事を、下表にピックアップしました。サーバーエンジニアやネットワークエンジニアの場合は、クラウドに専門分野を広げるのも有力です。
名称 | 主な仕事内容 |
【技術系】セキュリティエンジニア | セキュリティ対策を立案・実現する |
【技術系】クラウドエンジニア | ※サーバーエンジニアやネットワークエンジニアからのキャリアパスクラウドサービスを用いて、ITインフラを導入する |
【マネジメント系】プロジェクトマネージャー | プロジェクト全体の管理や、顧客とのやり取りを行う |
【マネジメント系】ITコンサルタント | ※おもにクラウドエンジニアからのキャリアパス技術的な知見に経営の視点も組み合わせて、システム開発・導入の提案を行う |
インフラエンジニアのキャリアパスについてより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
インフラエンジニアへの転職に役立つ資格とは?
インフラエンジニアの資格を目指しながら勉強すると、体系的に必要な知識が身につきます。必須の資格はないものの、持っていれば企業へのアピールとしても効果的です。
インフラエンジニアにおすすめの資格を、3つピックアップして紹介します。
「基本情報技術者試験」は、幅広いITスキルを証明できる資格です。国家資格のため知名度が高く、インフラエンジニアに限らずIT業界全般で役に立ちます。特定のスキルにこだわらない人は、この資格からトライしてみましょう。
インフラエンジニアは「きつい」「やめとけ」という噂の真相とは?
インフラエンジニアは魅力の多い仕事ですが、下記のような理由で「きつい」と言う人もいます。これらは主に、運用・保守を担当するインフラエンジニアの働き方に関するものです。
- シフト勤務が大変
- 急なトラブル対応が発生することも
24時間・365日体制でITインフラを維持していくために、運用・保守の担当者はシフト勤務となることがあります。シフト勤務だと夜間勤務や休日出勤が増えやすく、「きつい」と感じる人もいるのが現実です。
また、万全の体制であっても、ITインフラがダウンしてしまう場合はあります。そうなれば、トラブル対応のために休日出勤が必要となり、復旧まで対応に追われることになります。
ただし、職場によっても事情は変わるため、必ず「きつい」と感じるような状況に直面するとは限りません。
下記の記事では、インフラエンジニアになって後悔したことについて詳しく解説しています。
挫折なくインフラエンジニアを目指すなら
インフラエンジニアに興味が湧き、目指そうと考えている人のなかには、
独学で必要なスキルを身につけられるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。実のところ、インフラエンジニアへの就職・転職に向けた学習で挫折する独学者は多くいます。特に、インフラエンジニアにも求められつつあるプログラミングスキルの習得に苦戦する人は多いです。
事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
また、こうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
プログラミングスクール卒業生にスクールを選んだ理由を聞いたところ、「できるだけ短い期間で必要なスキルを身につけたかった」といった回答が多く寄せられました。
上記から、確実性やスピード感を重視する人ほど、プロの講師が後押ししてくれるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
コストを抑えるために独学でプログラミングを学び始めても、挫折すると結局のところ多くの時間やコストが無駄になるでしょう。仮に不明点を飛ばしながら勉強を進めたとしても、必要なスキルが身につかなければ就職や転職にはつながらず、結局後悔することになります。
そこで、おすすめしたいのが完全オンラインで現役エンジニアのマンツーマンレッスンが受けられる「SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)」です。
料金 | 月分割4,098円~ |
実績 | ・累計指導実績4万5,000名以上 ・受講生の転職成功率99% ・途中離脱率2.1% |
侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。未経験者が誰にも質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
- 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
- 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
といったサポート体制を整えているため、学習中に出てきた不明点をいつでも相談可能です。「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績からも、侍エンジニアなら挫折しづらい環境でプログラミング学習を進められるといえます。
また、侍エンジニアではカウンセリングにて受講生1人ひとりの目的をヒアリングしたうえでカリキュラムを作成します。そのため、短期間でもインフラエンジニアへの就職や転職に必要なスキルだけを効率的に習得可能です。
最短距離で目的を実現するためのカリキュラムを組むため、勉強する順番や内容を誤って無駄な時間を費やす心配もありません。挫折せず短期間でインフラエンジニアになりたい人は、ぜひ無料カウンセリングをお試しください。
公式サイトで詳細を見るまとめ
今回は、インフラエンジニアに関する下記の9点についてお伝えしました。
インフラエンジニアは需要が高く、やりがいのある仕事です。しかし、独学では挫折する人も多いため、勉強を始める前に基本的なことをしっかり押さえておきましょう。
本記事を参考にして、ぜひインフラエンジニアへの就職・転職にチャレンジしてください。
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に、提供コースは「教育訓練給付制度の指定講座」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
この記事の監修者
フリーランスエンジニア
【プロフィール】
20歳の時に、別業種からSES系の企業へインフラエンジニアとして転職。約5年ほど某大手電子部品企業のサーバ構築・保守・運用などを担当。会社員勤務の傍ら、22歳の時に副業としてフリーランス活動を開始。後26歳からは会社員を辞めフリーランスに独立。現在は、未経験から活躍できるITエンジニアの輩出に注力しつつ、侍エンジニア「LPIC資格対策コース」のインストラクターとしても活躍中。
【実績】
・オンプレミスの運用(オンプレミス→クラウドへのサーバ移行等)
・AWSでのサーバ構築(SFTPサーバ、SMTPサーバなど)
・某ゲームサーバの構築