インフラエンジニアのキャリアパスは?技術・マネジメント系別で解説

インフラエンジニアになるまでのキャリアパスを知りたい
インフラエンジニアから目指せるキャリアパスを知りたい

インフラエンジニアとして活躍している人やこれから目指す人のなかには、今後を見据えてキャリアパスを知っておきたい人もいるでしょう。

この記事では、未経験からインフラエンジニアになるためのキャリアパスを紹介します。

インフラエンジニアをすでに経験している人には、技術系・マネジメント系別に目指せるキャリアパスを紹介します。

目次

未経験からITインフラエンジニアを目指すためのキャリアパス

未経験からインフラエンジニアを目指すためのキャリアパスは、次のとおりです。

  • 学習本を読む
  • 学習サイトを利用する
  • 動画を見て学ぶ
  • 資格取得を目指して勉強する
  • 勉強会に参加する
  • スクールを利用する
  • 研修サービスを利用する

インフラエンジニアはネットワークやサーバーなど幅広い知識が求められます。知識やスキルは学習サイトや参考本、動画を使った独学できます。

ただ、インフラエンジニアに必要なスキルは多岐にわたるうえ、他の開発に比べて実践学習がしにくい分野です。

未経験からインフラエンジニアへの転職や就職を考えているのであれば、スクールや研修サービスなどを利用するのも良いでしょう。

専門の講師のサポートを受けながら、効率よく学習できます。インフラエンジニアになるための学習方法は次の記事で解説しています。ぜひ、参考にしてください。

インフラエンジニアの勉強方法7選!初心者向けにわかりやすく解説
更新日:2024年3月1日

【技術系】インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパス

すでにインフラエンジニアとして活躍している場合、将来の目標としてキャリアパスを知りたい人もいるでしょう。

インフラエンジニアのキャリアパスには、大きく分けて技術系とマネジメント系の職種があります。

技術系はインフラエンジニアの開発スキルに特化した職種で、より専門的なスキルや知識が求められる職種です。マネジメント系は開発の知識は必要ですが、それ以外にもコミュニケーション力やリーダーシップなどマネジメント系のスキルが求められます。

まずここからは、技術系のキャリアパスを4つ紹介します。

  • スペシャリスト
  • クラウドエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • フルスタックエンジニア

スペシャリスト

インフラ関連のスキルを極めたい場合、スペシャリストというキャリアがあります。

スペシャリストはさまざまなエンジニアで存在しており、インフラのスペシャリストはネットワークの知識だけでなく、クラウドやサーバーの仮想化など最新技術にまで精通しているエンジニアをいいます。

特に最近ではインフラ環境のクラウド化が進んでおり、AWS・Azureなどクラウドサービスの知識があるエンジニアが求められています。

最新技術や専門知識に精通し開発に対応できるようになれば、スペシャリストとしてより専門的な開発に参加可能です。

クラウドエンジニア

インフラ開発のなかでもクラウド系の開発を得意としている場合、クラウドエンジニアへのキャリアパスもあります。

インフラエンジニアと違い、クラウドエンジニアはクラウドサービスを使用したシステム構築に特化した仕事です。

クラウドエンジニアの場合、サーバー設定に使用するプログラミングスキルやクラウドサービスの設定方法などを習得しなければいけません。

クラウドエンジニア自体は比較的新しい職種ですが、これからの時代を考えればクラウドエンジニアの需要は期待できます。長期的に活躍することを考えると、クラウドエンジニアにキャリアチェンジするのも良いでしょう。

クラウドエンジニアの将来性や必要なスキル、仕事内容については次の記事で詳しく解説されています。

クラウドエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
更新日:2024年3月18日

セキュリティエンジニア

インフラ関連業務のなかでも、セキュリティの専門家になりたいのであればセキュリティエンジニアに転身するのも1つの手です。

ニュースで企業のハッキング被害などが報告されますが、近年では情報の機密性や可用性などが求められています。

セキュリティエンジニアはセキュリティソフトなどを駆使しながら、セキュリティに配慮したシステム構築を行う仕事です。

インフラエンジニアで身に着けたサーバー・OS・ネットワーク・セキュリティなどの知識を活かせるため、キャリアチェンジも比較的しやすいです。

後で解説しますが、シスコ技術者認定などセキュリティに特化した資格が用意されており、知識を追加で身につけることでセキュリティエンジニアとして活躍できます。

セキュリティエンジニアの仕事内容などは次の記事で解説しています。ぜひ、参考にしてください。

セキュリティエンジニアになるには?具体的な目指し方をわかりやすく解説
更新日:2024年3月28日

フルスタックエンジニア

インフラエンジニアとして経験を積み、設計・開発・運用とすべての工程を経験している人は、フルスタックエンジニアへのキャリアパスもあります。

フルスタックエンジニアはマルチエンジニアともいわれ、設計・開発・運用といったすべての工程に精通しているエンジニアのことです。

関わる業務の幅が広い分スキルは多く求められます。その分、開発において非常に頼りになる存在ともいえますね。

雇う側からしても、1人で複数の仕事を担当できるエンジニアがいればコストが削減でき、かつ臨機応変に作業にかかわれるため頼れる存在です。

インフラエンジニアからフルスタックエンジニアになるには、ネットワーク以外にクラウド・OS・マネジメント業務など幅広い知識が求められます。

フルスタックエンジニアについては次の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

フルスタックエンジニアとは?市場価値やスキル、ロードマップを公開
更新日:2024年3月1日

【マネジメント系】インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアのキャリアパス

インフラエンジニアとして技術面のスキルアップをしていく道以外に、マネジメント業務をとおして貢献する道もあります。

ここでは、マネジメント系のキャリアパスを3つ紹介します。

  • プロジェクトマネージャー
  • ITコンサルタント
  • セールスエンジニア

プロジェクトマネージャー

インフラエンジニアで身につけた知識を活かして、プロジェクトマネージャーになるキャリアパスがあります。

プロジェクトマネージャーは開発のまとめ役で、開発のスケジュール管理やクライアントとの調整、プロジェクトメンバーとの関係づくりなどを担当します。

システム開発の知識は必要ですが開発の実務を行うことは少なく、マネジメント業務をメインに行う職種です。

開発プロジェクトが円滑に進むようにマネジメントする役割があるため、コミュニケーション力やリーダーシップ、決断力などが求められます。

インフラエンジニアで培った開発経験や知識を活かしつつ、プロジェクトの管理をしてみたい人におすすめの職種です。

ITコンサルタント

インフラエンジニアの開発経験や企画・設計の知識を活かせるキャリアの1つが、ITコンサルタントです。

ITコンサルタントは、クライアントの要望に合わせてITインフラやシステムを提案し経営計画までアドバイスする職業です。

システム開発に必要な期間や予算、目的に合わせた内容などを精査できる力が求められます。

また、IT知識だけでなくビジネスや経営目線でのアドバイスも求められるため、経営やビジネスについて学ぶ必要もあります。

同じ企業内でコンサルタント部門がある場合をのぞけば、転職し新しく再スタートする必要があるでしょう。

セールスエンジニア

営業職に興味があるのであれば、インフラエンジニアとしての経験を活かせるセールスエンジニアの選択肢もあります。

セールスエンジニアは、専門性の高いインフラシステムの提案を行う営業職です。

一般的な営業職と違い専門知識が必要であり、クライアントに分かりやすく説明する提案力が求められます。

クライアントのなかには、インフラやITシステムに詳しくない場合もあります。クライアントの理解度に合わせて分かりやすく企画を説明できる力があれば、セールスエンジニアとして活躍できます。

セールスエンジニアを目指すのであれば、コミュニケーション力・提案力・マネジメント力などが必要です。

これらのスキルはすぐには習得できないため、インフラエンジニア時代から少しずつ身につけておきましょう。

インフラエンジニアのキャリアパス実現に役立つ資格

インフラエンジニアのキャリアパス実現には、専門の資格を取得すると良いです。インフラエンジニアには次のような資格がおすすめです。

  • シスコ技術者認定
  • Linux技術者認定(LPIC)
  • マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)
  • AWS認定資格

インフラエンジニアの場合、ネットワークやOS、クラウドサービスの知識が問われる資格が候補になります。

資格を取得すればスキルアップできるだけでなく、転職・就職時のスキル証明にも使えます。

インフラエンジニアのキャリアパスに役立つ資格について、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。

インフラエンジニアにおすすめの資格8選!取得するメリットと難易度
更新日:2024年3月1日

インフラエンジニアがキャリアパスを実現する3つのコツ

インフラエンジニアのキャリアパスを実現するには、いくつかのコツがあります。ここでは、キャリアパスを実現するための3つのコツを紹介します。

  • 多くの開発を経験する
  • 技術力以外の武器を作る
  • 自分の向き不向きを知る

多くの開発を経験する

インフラエンジニアがキャリアパスを実現するには、できるだけ多くの開発を経験することが大事です。

マネジメント職ではその限りではありませんが、技術系のキャリアを目指すのであれば開発経験やスキルが求められます。

システム開発では企画・設計・開発・運用など工程が分かれており、経験を積むことで少しずつできることが増えます。経験がないからと避けるのではなく、経験がないことでも積極的にチャレンジすることで、キャリアチェンジに必要な経験を蓄積できるのです。

やったことがないことに挑戦するのは勇気が必要ですが、キャリアアップを目指すのであれば積極的にチャレンジしてくださいね。

技術力以外の武器を作る

インフラエンジニアのキャリアパスを実現するには、技術力以外の武器があると良いです。

技術系・マネジメント系にかかわらず、キャリアアップするにはコミュニケーション力やマネジメント力など技術力以外の能力が求められます。

これらの能力は、日々の生活や業務内で成長するスキルです。インフラエンジニアのうちから少しずつ意識して伸ばす必要があります。

自分の向き不向きを知る

インフラエンジニアのキャリアパスはいくつかありますが、自分の向き不向きを見極めたうえでキャリアを選択する必要があります。

例えば、技術面に自信があり成績が残せていれば技術系、クライアントとの調整やリーダーシップを発揮できるならマネジメント系を選ぶと良いでしょう。

あくまで一例ではありますが、自分ができることを意識してキャリアを選ぶことで、無理なく活躍できるキャリアを選べます。

まとめ

今回は、インフラエンジニアのキャリアパスを技術系・マネジメント系に分けて紹介しました。

インフラエンジニアから目指せるキャリアはたくさんあります。それぞれに必要なスキルや経験をしっかり身につければ、自分の希望を実現可能です。

この記事を参考に、ぜひキャリアアップを目指してください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
【SNS】
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