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20代・プログラミング未経験でも異業種からITエンジニアへ転職できるの?
20代・未経験でも異業種からITエンジニアへの転職は可能です。IT業界は人材不足の状況が続いています。その状況を改善するために未経験者でもITエンジニアとしてのポテンシャルがあれば積極的に採用しているのです。
実際に人材会社が実施した調査でも20代の約60%が未経験からITエンジニアへの転職に成功しています。
20代でITエンジニアに転職する利点は?
1.給与が上がる
ITエンジニアに転職すると、給与が上がる可能性があります。ITエンジニアの平均年収は日本人全体やほかの職種と比較しても高水準です。実際にITエンジニアに転職することで、給与アップに成功した人も多くいます。
ITエンジニアに転職すると希望の働き方を実現しやすいです。一般的にIT企業は成果主義かつ働き方に柔軟な企業が多いという特徴があります。テレワークやシフト勤務制度などの導入率も高いため、1人ひとりが希望する働き方を実現しやすいのです。
ITエンジニアに転職すると仕事にやりがいをもてます。ITエンジニアはお客様との距離が近く、直接感謝の言葉をいただいたり仕事を認めてくれる機会があります。また、仕事に見合った透明性が高い評価に力を入れている企業も多いため、さまざまなポイントでやりがいを感じられます。
未経験の20代でもITエンジニアに転職できるの?
転職できるイメージが湧かない…
年収や将来性の高さから、ITエンジニアへの転職を考えている人は多いですよね。
ただ、IT業界ではない異業種からの転職にイメージが湧かない人もいるはず。
そこで、今回は20代・未経験からITエンジニアに転職する方法を、手順も交えわかりやすく解説します。20代でITエンジニアに転職する利点や求人情報、平均年収なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
20代・異業種から未経験でのエンジニア転職は実現可能
結論、20代かつプログラミング未経験でも、異業種からITエンジニアへの転職は実現可能です。
総合人事・人財サービスを展開するアデコ株式会社が実施した調査から、20代の62%(5人に3人)が未経験からITエンジニアへの転職に成功しているのがわかります。
世代 | 転職成功率 |
20代 | 62% |
30代 | 26% |
40代以上 | 12% |
事務職やサービス業など、ITエンジニアへの転職に成功した人の前職もさまざまです。
前職 | 割合 |
事務・オフィス | 21% |
営業 | 20% |
販売 | 13% |
工場・製造 | 11% |
専門職 | 10% |
サービス | 10% |
WEBクリエイター | 8% |
フード・飲食 | 6% |
建築・土木 | 4% |
教育・保育 | 3% |
昨今、IT業界では深刻な人材不足の状況が続いています。その人材不足を解消するために、さまざまなIT企業がプログラミング未経験者に門戸を広げ採用活動をしているのです。
また、男性に限らず女性のITエンジニア転職数も増加傾向にあります。
上画像から、2013年を「1」とした場合の女性転職推移は「4.24」に増加していることがわかります。さらに異業種からの転職に絞ると「4.95」に達しているのです。世の中に女性が転職しにくい職種があるのは事実ですが、ITエンジニアへの転職をみると、性別はまったく関係ないといえます。
以上の結果を総合的に考えても、20代かつ異業種から未経験でのITエンジニア転職は、実現できる可能性が高いといえるでしょう。
20代・未経験からエンジニアに転職する3つの方法
ここからは、20代かつ未経験の人がITエンジニアに転職する方法を3つにまとめて紹介します。
1.未経験者OKの求人に応募する
1つ目は、未経験者OKの求人に応募するという方法です。
前述したとおり、IT業界ではエンジニア不足の状況が続いています。そのため、企業は未経験者であってもITエンジニアとしてのポテンシャルがあれば積極的に採用をしているのです。具体的な求人例は、次のとおりです。
未経験者OKの求人に応募するには、主に転職サイトや企業の採用ページなどから、自分が働きたい企業を見つけ応募する必要があります。参考までに未経験者OKの求人をいくつか紹介します。
未経験者OKの求人に応募するメリットは、自分が働きたいと感じた企業の選考を自由に受けられる点です。一方、デメリットは、自分1人で転職活動をしなければならない点です。
なお、今すぐ20代・未経験からITエンジニアに転職する手順を知りたい人は、こちらをご覧ください。
2.プログラミングスクール経由で転職する
2つ目は、プログラミングスクール経由で転職するという方法です。
プログラミングスクールに通う最大の目的はプログラミングなどのスキルを習得することです。しかし、プログラミングスクールに通うメリットはスキル習得だけではありません。スクールによっては、転職支援または転職保証サービスを提供しています。
実際にプログラミングスクール経由でITエンジニアへの転職を実現した人の成功事例は、次のとおりです。
このような事例をみても、未経験からITエンジニアへの転職は決して可能性が低いわけではなく、十分にチャンスがあるといえるでしょう。
なお、転職支援サービスとは、転職活動のノウハウを教えてくれたり、企業探しをサポートしてくれたりするサービスです。一方で転職保証サービスとは、スクールでコースを修了すれば必ず転職を保証してくれるサービス。
万が一転職に失敗した場合は、受講料金の一部あるいは全額を返金してくれます。それらのサービスを活用すれば、ITエンジニアへの転職を実現可能です。
転職保証サービスの一例をあげると、SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)は転職活動で内定が獲得できなければ受講料を全額返金してもらえる「Webエンジニア転職保証コース」を提供しています。さらにこのコースは、給付金を活用することで受講料が実質最大70%OFFになるため、経済的に無理なくスクールへ通いたい人におすすめです。
プログラミングスクール経由でITエンジニアに転職するメリットは、プログラミングや開発などのスキルを習得した状態で採用選考を受けられる点です。また、スクールの提携先企業や関連企業など、スクール卒業生の採用に積極的なIT企業の選考にチャレンジできる点もメリットの1つです。
デメリットとしては、プログラミングスクールで学ぶための資金が必要になる点や、修了までに数ヶ月レベルの受講期間が必要となる点です。
今すぐ未経験からITエンジニアへの転職が目指せるプログラミングスクールを知りたい人は、こちらをご覧ください。
3.エージェントサービス経由で転職する
3つ目は、エージェントサービス経由で転職するという方法です。
現在、さまざまな企業が転職エージェントサービスを提供しています。代表的なエージェントサービスは「RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)」や「doda」などがあげられるでしょう。
転職エージェントサービスは、業界に精通したエージェントが転職をサポートしてくれます。具体的には応募書類や面接対策などをはじめ、企業の選定や面接などの転職活動手続きまで代行などです。基本的に無料のサービスが多いため、気軽に利用できるようになっています。
最大のメリットは、転職活動にかかる負担を大幅に軽減できる点です。また、転職ノウハウを教えてくれたりキャリアに関する相談に乗ってくれたりする点もメリットといえます。
一方でデメリットは、スクールと異なりプログラミングスキルの底上げができない点、転職エージェントというビジネスモデルの関係上「働きたい企業」よりも「内定が出やすい企業」の選考をプッシュされがちな点があげられるでしょう。
なお、今すぐ未経験からITエンジニアへの転職が目指せるエージェントサービスを知りたい人は、こちらをご覧ください。
20代・未経験からエンジニアに転職する5STEP
なかには、ITエンジニアに転職するまでのイメージが湧かない人もいますよね。
そこで、ここからは20代・未経験からITエンジニアに転職する手順と、5つのステップにまとめて紹介します。
- ステップ1:希望のITエンジニア職種を決める
- ステップ2:プログラミングスキルを身につける
- ステップ3:ポートフォリオを作成する
- ステップ4:転職先を絞りこむ
- ステップ5:転職活動を進める
ステップ1:希望のエンジニア職種を決める
はじめに、希望のITエンジニア職種を決めましょう。
ITエンジニアの業務範囲は広く、さまざまな職種に細分化可能です。それらの職種1つひとつは必要となるスキルはもちろん、向いている人も異なります。そのため、あらかじめどのようなITエンジニア職種で働くかを決めることが重要です。
プログラミング未経験者におすすめしたい職種は、次のとおりです。
職種名 | 概要 |
プログラマー | 主にコーディングといったプログラミング業務を担当数あるエンジニア系職種のなかでもエントリーレベルの職種といわれている。 |
フロントエンジニア | Webアプリケーション開発のうち、フロント部分の開発を担当HTML/CSSおよびJavaScriptのスキルが必要となる。 |
Webエンジニア | Webアプリケーションの開発全般(フロントエンド+バックエンド)を担当Webアプリケーションの需要が高まる現在において、将来的にも高い需要が望める職種の1つ。 |
なお、上記以外にも多様なITエンジニア職種が存在しています。どのような職種があるのか知りたい人は、次の記事をご覧ください。
→ 【2023最新】エンジニア職種一覧、仕事内容や年収を初心者向けに解説
また、どのITエンジニア職種が自分に合うかわからない人は弊社の「ITキャリア診断」をお試しください。
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自分にあう職種を診断してみるステップ2:プログラミングスキルを身につける
希望のITエンジニア職種を決めたら、プログラミングスキルを身につけましょう。
多くのITエンジニア職種では、プログラミングスキルが必要となります。とくに未経験者が比較的転職しやすいプログラマーやフロントエンジニアは、前述したとおり主にプログラミングを担当します。また、ITエンジニア職種の中でも上位職といわれるプロジェクトマネージャーや、AIエンジニアなどもプログラミングスキルが必要となることも少なくありません。
なお、プログラミング言語も数多く存在しているため、なりたい職種やつくりたいものに適した言語の選択が重要です。主なプログラミング言語は次のとおりです。
言語 | 概要 |
PHP | Webアプリケーション開発向けのプログラミング言語。 世界中のWebの内、43%が利用しているといわれているWordPressがPHPで開発されていることもあり、カスタマイズ案件などが豊富。 |
Ruby | 日本人エンジニアであるまつもとゆきひろ氏が開発したプログラミング言語。 RubyのフレームワークであるRuby on Railsを利用すると、Webアプリケーション開発が効率的に行える。 |
Java | 幅広い用途に利用できる汎用性が高いプログラミング言語。 Webアプリケーションやスマートフォンアプリ開発をはじめ、組み込みソフトウェアの開発も可能。 |
Python | WebアプリケーションやAI開発に適したプログラミング言語。 昨今の開発現場において高い注目度を集めている言語の1つ。 |
HTML/CSS | 厳密にはプログラミング言語ではなくマークアップ言語やスタイルシート言語といわれる。 Webのフロントエンド開発に必要となるスキル。 |
JavaScript | 主にフロントエンドに動的な機能を開発するためのプログラミング言語。HTML/CSSとならび、フロントエンドエンジニアにとって必須スキルの1つ。 最近ではTypeScriptなどサーバーサイドで動くJavaScriptも人気を集めている。 |
このほかにも、Windows向けアプリケーションやゲーム開発を得意とするC#やApple社の公式言語であるSwiftなど、200を超えるプログラミング言語が存在しているのです。
ただ、これだけ言語の数が多いと、どのプログラミング言語をどのように学べばよいかわからない人もいますよね。そのような人は、弊社の「プログラミング学習プラン診断」をお試しください。
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プログラミング言語だけではなく、必要となるツールやスキルなども含めて学習プランを作成してくれるため、効率的にITエンジニアを目指せますよ。
自分にあう言語や学習プランを診断してみるステップ3:ポートフォリオを作成する
プログラミングスキルが身に付いたらポートフォリオを作成しましょう。
ポートフォリオとは、自分自身のプログラミングスキルなどをまとめた作品集や経歴のようなものです。企業は、面接などの選考を通じて応募者のスキルや適性などを判断します。ただし、プログラミングや開発関連のスキルは、面接だけでは把握しづらいという問題があるのです。
そこでポートフォリオを確認することで、応募者がどの程度の開発スキルを有しているか、どういったプログラミング言語を得意としているかをチェックしています。つまり、応募者にとってポートフォリオはスキルの証明となるのです。
なお、ポートフォリオを作成するときに気を付けたいポイントは次のとおりです。
- 需要の高い作品になっているか
- コードが整っているか
- ユーザーを意識した構造か
- 作品に明確な意図が込められている
ITエンジニアのポートフォリオは、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ステップ4:転職先を絞りこむ
ポートフォリオが準備できたら、転職先となる企業を絞り込みましょう。
総務省統計局が発表した「令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計」によれば、現在日本には約7万6,000社程度のIT企業が事業を営んでいます。また、大手転職サイトであるリクナビNEXTに掲載されているIT・通信系の求人案件は約2万2,500件にのぼります。
つまり、転職先となる企業の選択肢は数多く存在するのです。しかし、志望企業を絞り込まないまま転職活動をはじめてしまうと、書類作成や採用面接に追われてしまい満足度が高い転職活動ができないリスクが高まってしまいます。さらに、企業研究を行う時間も確保できなくなるため、企業に対する理解が深まらず面接官から「志望度が低い」と判断されてしまいがちです。
転職先を効率的に絞り込むためには「企業選びの軸と優先度」を決めることが重要です。一般的な企業選びの軸は、次のとおりです。
- 給与や待遇
- 企業規模
- 業務内容
- 成長性
- 安定性
- 福利厚生
- 勤務地
- 社風
- 働きやすさ(在宅に対応しているかなど)
- やりがい
- 企業理念やビジョン
- 教育や研修の充実度 など
これらの項目から、自分がとくに重視したい軸を5つほど選び優先度をつけることで、志望企業をスクリーニングできます。
なお「どんな企業があるのかよく分からない」あるいは「軸を選べない」という人は、転職サイトなどで気になる求人を探してみましょう。次のような転職サイトはさまざまな項目で検索できるため、企業選びの軸に合う転職先を効率的に見つけられますよ。
ステップ5:転職活動を進める
転職先の候補企業を絞り込んだら、下記のステップで転職活動を進めましょう。
- 1.自己分析や企業研究を行う
- 2.書類作成や応募を行う
- 3.面接対策を行う
- 4.選考(面接)を受ける
- 5.(内定を獲得後)現職の退職手続き・引継ぎ・入社準備を行う
とくに複数企業の選考を並行して受ける場合、面接などのスケジュール管理に手間がかかります。働きながら転職活動を行う場合、その負担はさらに大きくなるものです。
1人で転職活動を進めて疲弊するより、プログラミングスクールの転職支援サービスや転職エージェントを活用したほうが効率的にITエンジニアへの道を目指せますよ。
なお、次の記事ではITエンジニアになるにはどうすればいいのか、その手順を必要なスキルや勉強法も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
20代のエンジニア転職事情
ここからは、次のトピック別に20代のITエンジニア転職事情を紹介します。
20代前半の場合
20代前半は一般的に「第二新卒」と呼ばれる層となります。
この20代前半という世代は、年齢の若さが最大の武器といえるでしょう。企業側の視点でみれば、ITエンジニアへの育成に一定の時間を要しても、その後自社で活躍してくれる時間が長いため十分に投資する価値があるといえるのです。
なお、20代前半の平均年収は次のとおりです。
平均年収 | 339万円 |
月収 | 25.4万円 |
賞与 | 35.1万円 |
平均年収は、他業種と比較しても大きな差はありません。
20代前半でITエンジニアへの転職を成功させるためには、ポテンシャルや熱意を伝えるようにしましょう。プログラミング未経験であっても「この人は成長しそうだ」と感じてもらえれば内定を獲得できるチャンスは十分あるでしょう。
20代後半の場合
20代後半は社会人として一定の経験を積み、中堅といわれる世代に差し掛かってくる頃です。
プログラミング未経験の20代前半と20代後半の人を単純比較すると、20代前半の人が内定を獲得しやすいといえます。ただし、その差はわずかであり、必要以上に不安を感じる必要はありません。また、30代以降と比較しても高い確率で転職に成功する年代です。
なお、20代後半の平均年収は次のとおりです。
平均年収 | 445万円 |
月収 | 30.6万円 |
賞与 | 77.2万円 |
20代前半と比較すると、年収ベースで100万円程度伸びていることがわかります。
20代後半でITエンジニアへの転職を成功させるためには、
- これまでの仕事などで獲得した課題解決力
- 社会人としてのコミュニケーション力
- 特定業務に関する知識
など、ITエンジニアへ転職後も活かせるスキルをアピールしましょう。
なお、20代のITエンジニアに関する職種別平均年収や年収UP方法については下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
20代でエンジニアに転職する3つの利点
ここからは、20代でITエンジニアに転職する利点を、3つにまとめて紹介します。
給与が上がる
ITエンジニアに転職すると、給与が上がる可能性があります。
現在働いている仕事では昇給が望めない、という人も多いですよね。事実、日本の平均年収は年々下落しつづけています。
一方で、ITエンジニアは年収アップを実現できる可能性が高いです。
アデコ株式会社の調査によれば転職者の67%が「前職よりも給与がアップした」、73%が「前職よりも収入が安定した」と回答しています。
また、転職サイトであるdodaの調査によれば、技術系(IT/通信)職種の平均年収は全体で3位です。2021年の調査では5位だったため、2つランクを上げています。ほかの職種と比較しても、技術系(IT/通信)職種の平均年収が上昇していることがわかります。
このような結果から、ITエンジニアに転職すれば年収は上がる可能性があるといえます。
希望の働き方が実現できる
ITエンジニアに転職すると、希望の働き方が実現できます。
アデコ株式会社の調査では、74%の人が「自分の希望する働き方ができていると感じた/前職よりも理想に近い働き方ができるようになった」と回答しています。
一般的にIT業界は、成果主義型の評価制度を導入している会社が多いといわれています。そのため、働き方は比較的自由な企業が多く、テレワークやシフト勤務など希望する働き方を実現しやすいのです。
また、産業という観点でみてもIT業界はかなり若い業界といえます。東京商工リサーチ社の調査によれば、IT企業が属する「情報通信業」は、会社の平均年齢が約23歳という結果がでています。また、実際にIT企業で働いている人の平均年齢も若めです。
このような結果をみても、ITエンジニアになれば、古くからの慣習や固定概念にとらわれることがなく、時代や個々の事情に合わせた柔軟な働き方を実現できるといえます。
仕事にやりがいを持てる
ITエンジニアに転職すると、仕事にやりがいを持てます。
アデコ株式会社の調査では、84%の人が「仕事内容が面白いと感じた」、82%の人が「やりがいが大きいと感じた」と回答しています。
また、厚生労働省が実施したITエンジニア向けに行った「仕事にやりがいを感じるとき」の調査結果は次のとおりです。
この調査では約77%のITエンジニアが「お客様から感謝されたり、仕事内容が認められたとき」にやりがいを感じると回答しています。さらに「プロジェクトをやり遂げたとき」や「仕事に見合った昇給がなされたとき」など、やりがいを感じるポイントも多いことがわかります。
「現職では誰からも感謝や評価されない」あるいは「毎日同じことの繰り返しでゴールがわからない」と感じている人も多いはず。
そのような人にとって「やりがい」を感じやすいITエンジニアへ転職することは、大きなメリットになるといえます。
20代・異業種からのエンジニア転職に活かせる3つのスキル
異業種で培ったスキルのなかには、ITエンジニアへの転職に活きるものもあります。そこで、ここでは20代・異業種からのITエンジニア転職に活かせるスキルを、3つにまとめて紹介します。
コミュニケーションスキル
1つ目はコミュニケーションスキルです。
ここでいうコミュニケーションスキルとは、主に「相手が伝えたいことを理解する力」と「自分が主張したいことを相手に伝える力」を指します。
どのような業界であっても、ビジネスパーソンである以上コミュニケーションスキルは必要となります。それはITエンジニアでも例外ではありません。ITエンジニアときくと「1人でもくもくとパソコンに向き合って仕事をしている」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実態は異なるのです。
一般的なプロジェクトでは、複数人のメンバーが1つのチームとなって開発を進めます。チームは密に進捗や情報を共有しながら、ゴールに向かうのです。
例えばプログラマーの場合は、システムエンジニアやWebデザイナーなどに対して仕様の確認などを行う必要があります。さらにプロジェクトマネージャーなど上位のITエンジニア職種になると、関係各所や顧客と数多くの折衝をしなければなりません。
そのようなとき、コミュニケーションスキルがあれば円滑にプロジェクトを前進できるでしょう。
問題解決能力
2つ目は問題解決能力です。
問題解決能力とは「問題の原因を論理的に推測し、最適な改善策を検討かつ遂行できる力」を指します。
ITエンジニアは、日々問題や課題と向き合っています。むしろ、業務の大半は問題解決といっても過言ではありません。なぜならば、システム開発やWebアプリケーション開発は、日常や業務に潜む何らかの問題を解決するための手段であることが多いためです。
また、もう少し細かい視点でITエンジニアの業務をみても、プログラミング中に発生したエラーの解消や設計書に矛盾を見つけてしまったときなど、問題解決能力が求められるシーンが多いといえます。
問題解決能力が高い人は「原因の切り分け方」や「優先順位の決め方」に長けており、前述した問題なども正しく対処できるため、ITエンジニアとして活躍できる可能性が高いといえるでしょう。
自走力
3つ目は自走力です。
自走力とは「自分ひとりの力で業務を進められる力」を指します。
入社後間もない時期であれば先輩ITエンジニアが優しく指導してくれます。しかし、ある程度経験を積むと自分ひとりで業務を進める力が求められます。
IT業界では「ITエンジニア」そのものが会社の重要な経営資源の1つです。システム開発を予定どおり進行できるかは、1人ひとりのITエンジニアが期待されたパフォーマンスを出せるかどうかにかかっているのです。
仮にIT業界の経験が浅いITエンジニアが、業務に関する不明点や疑問点すべてを優秀なITエンジニアに質問してしまうと、自分自身の時間だけではなく優秀なITエンジニアの時間も奪うことになります。その結果、プロジェクト遅延リスクあるいはプロジェクト失敗リスクが大幅に高まってしまうでしょう。
そのような状況に陥らないためにも、不明点や疑問点は自分で調査し、その調査結果を評価した上で改善案を検討、実施できる自走力が必要となるのです。
なお、次の記事ではITエンジニアに必要なスキルを、身につけるコツも交え詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
未経験からエンジニア転職が目指せるプログラミングスクールおすすめ3選
ここでは、未経験からITエンジニア転職が目指せるおすすめのプログラミングスクールを3校紹介します。
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)は現役エンジニアの講師によるマンツーマンレッスンとオリジナルカリキュラムで学べるオンラインプログラミングスクールです。
一般的なスクールでは既存の固定化されたカリキュラムでレッスンを進めていきますが、侍エンジニアは事前カウンセリングで受講生1人ひとりの目標をヒアリングした上で、最適なカリキュラムを作成してくれます。そのため、限られた受講期間でも効率的に目標達成に必要なスキルを習得可能です。
また、レッスン以外でも次の学習サポートを提供しているため、つまずくことなく学習を進められます。
- 疑問点を質問できるオンラインQ&Aサービス
- 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ
「受講生の学習完了率98%」「転職成功率99%」という実績は、それらの学習サポートが充実している証といえるでしょう。
実際に侍エンジニアで20代かつ未経験からプログラミングを学び、ITエンジニアへの転職に成功した先輩たちの事例は次のとおりです。
なお、侍エンジニアでおすすめしたいのは「Webエンジニア転職保証コース」です。このコースでは「独力で課題を発見し解決出来るITエンジニア」あるいは「独力で企画・設計・開発まで出来るITエンジニア」を目指し、フロントエンドからサーバーサイドまで幅広いスキルを学べます。
もちろん「転職保証」というコース名のとおり、万が一内定を獲得できなかった場合は受講料が全額返金される点もおすすめしたいポイントの1つです。正社員や契約/派遣社員・アルバイトなど、現在働いている人であれば給付金を活用し、実質最大70%OFFの受講料で通学できます。
Webエンジニアへの転職を検討している人は、ぜひ侍エンジニアへの入校をご検討ください。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademy(テックアカデミー)は、通過率10%という厳しい基準をクリアした現役ITエンジニアが講師を担当するオンラインプログラミングスクールです。
同スクールは豊富なコースを提供しているため、1人ひとりの目的に最適なスキルを習得できる点が特徴といえます。また、学習サポートとして下記内容を提供しています。
- 週2回×1回30分のメンタリングサポート
- 毎日15時~13時のチャットサポート
- 受講期間内は回数無制限で受けられる課題レビュー
どのサポートも未経験者にとっては心強く、有益なものばかりといえるでしょう。
TechAcademyで20代の未経験からITエンジニア転職に成功した人の声は、次のとおりです。
なお、TechAcademyでおすすめしたいのは「エンジニア転職保証コース」です。このコースは、わずか16週間で未経験からのITエンジニア転職を目指せます。学習期間の短さに不安を感じる人もいるでしょう。しかし、現役エンジニアがパーソナルメンターとして学習をサポートしてくれるため、効率的にスキルを習得可能です。
万が一転職に失敗した場合も、転職保証制度により受講料が全額返金されるため、安心して学べますよ。あまり時間をかけずITエンジニアを目指したい、という人におすすめのスクールです。
TECH I.S.(テックアイエス)
TECH I.S.(テックアイエス)はスキルを学ぶだけではなく「自立」までをサポートしてくれるプログラミングスクールです。
プログラミングスクールは、プログラミングスキルを習得する場所であることは事実です。ただし、プログラミングスキルだけを有していても、実際の開発現場で活躍するのは難しいのです。なぜならば、優れたITエンジニアはプログラミングスキルはもちろん、自分自身で考え行動する力(自立あるいは自走力)を備えているためです。
TECH I.S.では、この「自立」を伸ばすために、問題の回答を教えるのではなく考え方や解決のポイントを教えることを徹底しています。その結果、現場でも通用するITエンジニアを数多く輩出しているというわけです。
とくにおすすめしたいのは「長期PROスキルコース」です。このコースでは、6ヶ月の学習期間+6ヶ月のキャリアサポートでITエンジニアを目指せます。
将来フルスタックエンジニアになりたい人、手厚いキャリアサポートを望む人にはおすすめのスクールです。
なお、下の記事では上記以外にも20代からエンジニア転職が目指せるおすすめのプログラミングスクールを、選び方も交え詳しく紹介しているので良ければ参考にしてください。
未経験からエンジニア転職が目指せるエージェントサービスおすすめ3選
ここでは、未経験からITエンジニア転職が目指せるおすすめのエージェントサービスを3社紹介します。
なお、転職エージェントは1社に絞る必要はありません。なぜならば、転職エージェントによって扱っている求人が異なるためです。また、エージェントと相性が合わないリスクも考えておきましょう。
転職活動をスムーズに進めるためにも、気になったエージェントに複数登録しておくことをおすすめします。
RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)
運営会社 | 株式会社リクルート |
主な実績 | 転職支援実績No.1 ※2021年度実績 |
特徴 | 株式会社リクルートが運営する業界最大級の転職エージェント |
RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)は、業界最大級の転職エージェントです。
全業界の求人件数は約43万件、非公開求人件数は約32万件にのぼります。また、ITエンジニア関連の公開求人数は約11万件、非公開求人数は約9万7,000件という事実からも、その規模の大きさがわかります。
「大手企業だと1人ひとりのフォローは疎かになるのでは?」という不安を感じる人もいるかもしれません。ただ、RECRUIT AGENTは各業界に精通したキャリアアドバイザーが多数在籍しており、1人ひとりのキャリアチェンジを丁寧にフォローしてくれます。
転職先となる企業の母数を確保したい場合は、RECRUIT AGENT(リクルートエージェント)がおすすめです。
レバテックキャリア
運営会社 | レバテック株式会社 |
主な実績 | ・初回提案内定率90% ・希望企業への転職内定率96% ・年収アップ率80% |
特徴 | IT業界に特化した転職エージェントであり企業の内情に精通 |
レバテックキャリアは、レバテック株式会社が運営するIT業界に特化した転職エージェントサービスです。
前述したとおりITエンジニア関連の職種は多岐にわたり、それぞれに必要となるスキルや転職事情が異なります。しかし、レバテックのキャリアアドバイザーは、業界ではなく職種ごとに高い専門性を有しているのが最大の特徴です。
「初回提案内定率90%」や「希望企業への転職成功率96%」という実績は、転職希望者1人ひとりのスキルや経験をはじめ、働きたい企業などを踏まえた上で転職活動を最大限サポートしてくれる証といえるでしょう。
さらにレバテックは年間7,000回以上、IT企業へ足を運び現場のITエンジニアにヒアリングを実施しています。そのため、企業の内情を把握している点も同社の強みといえます。
ITエンジニアへの転職に不安を感じている人、専門性が高いキャリアアドバイザーにサポートしてほしい人はレバテックキャリアがおすすめです。
WORKPORT(ワークポート)
運営会社 | 株式会社ワークポート |
主な実績 | ・転職相談実績67万件 |
特徴 | 豊富な転職相談実績をもつ大手転職エージェント |
WORKPORT(ワークポート)は、国内に数多くの拠点を有する転職エージェントサービスです。
新型コロナウイルスの影響もあり、昨今ではキャリアカウンセリングをオンラインで実施するエージェントが多いのです。そのような中で、WORKPORTは北は札幌から南は沖縄までさまざまな都市33ヵ所に拠点をもっており、対面でキャリア相談が可能です。また、サービス開始以来、20年で転職相談67万件に対応しており、実績も豊富に有しています。
RECRUIT AGENTと比較すると取り扱っている求人件数は多くありませんが、地域に特化した転職エージェントを希望する人にはおすすめです。
なお、下の記事ではITエンジニア転職に強いおすすめのエージェントサービスやサイトを詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
20代・未経験からのエンジニア転職にまつわるFAQ
最後に、20代・未経験からのITエンジニア転職にまつわる質問へ回答します。
エンジニアは在宅でも働ける?
ITエンジニアは、在宅でも働ける可能性が高いです。
総務省が公開している「情報通信白書 令和3年版」によれば、情報通信業の約半数がテレワークを実施しています。これは他の業界と比較しても突出して高い水準にあります。
これはIT業界全体のテレワーク実施率ですがWeb系企業などに絞れば、テレワーク実施率はさらに高くなるでしょう。そのため、在宅で働きたい人はITエンジニアへの転職がおすすめです。
注意点としては、各企業によって在宅への対応は異なる点です。企業を絞り込む段階でチェックしておきましょう。
なお、未経験から在宅ITエンジニアになる方法や手順についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
未経験から転職して年収1000万円は稼げる?
未経験から転職して、すぐに年収1,000万円を稼ぐのは難しいです。おそらく、プログラミング未経験OKかつ年収1,000万円という求人案件は見つからないはずです。
ただし、ITエンジニアとして年収1,000万円を稼ぐのは実現可能です。年収1,000万円を実現するためには、市場価値が高いスキルを身につけたり、さまざまなプロジェクトで開発経験を積む必要があります。
未経験から転職をするときは、20代のITエンジニアの平均年収程度(約340万円〜450万円)をもらえるかを1つの指標とすることをおすすめします。
エンジニアの将来性は?
ITエンジニアの将来性は高いです。
企業や組織にとって、デジタル化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化は避けて通れない課題の1つです。デジタルの波にのれない企業や組織は、今後淘汰されてしまうリスクが高い状況にあります。また、私たちの身の回りをみても、すでにさまざまな取引やエンターテインメントがデジタルに対応していることがわかります。
このようなデジタル化やDX化の動きを影で支えているのが、ITエンジニアなのです。そのため、ITエンジニアの将来性は今後も高い状況が継続するといえるでしょう。
まとめ
今回は20代・未経験からITエンジニアに転職する方法や手順に加えて、おすすめのプログラミングスクールや転職エージェントを解説しました。
20代であれば、ITエンジニアへ転職できる可能性は高いです。ただし、より内定の確率をアップしたい人や少しでも良い待遇でITエンジニアになりたい人は、あらかじめスクールでスキルを身につけたり、スクールの転職支援サービスや転職エージェントをフル活用したりすることをおすすめします。
この記事が、ITエンジニアへの転職を実現する参考になれば幸いです。