プログラミングスクールの転職保証とは?利用する際の注意点も紹介

プログラミングスクールにある転職保証ってどんな制度?
スクールに通って転職が上手くいくか不安……

国内におけるIT人材不足の深刻化を背景に、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。

そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、スクールでプログラミングを学ぼうと考えている人は多いですよね。

ただ、多くのプログラミングスクールが転職者向けに提供している「転職保証制度」は一見、聞こえは良いものの「転職が上手くいきそう」といったイメージだけで利用すれば「何か想像してたのと違った……」と後悔しかねません。

そのため、転職保証がどんな制度かを理解した上で自分に合うスクールを選ぶことが、目的の実現に不可欠です。

そこで、今回はプログラミングスクールが提供する転職保証制度の特徴を、利用する際の注意点も交えて紹介します。この記事を読めば、転職保証があなたに合う制度なのか判断できるようになりますよ。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

プログラミングスクールの転職保証とはどんな制度?

プログラミングスクールの転職保証とは、あらかじめ定められたカリキュラムを所定の期間内に受講終了すれば、スクールが転職を保証してくれるという制度です。また、万が一受講終了後に転職先が決定しなかった場合は、受講生がスクールへ支払った受講料の一部、または全額を受講生自身に返金してくれるという制度です。

そのため、エンジニアへの転職に失敗した場合も、受講料金が無駄になることはありません

昨今、この転職保証制度を取り入れたプランを用意しているプログラミングスクールが増加しています。

転職支援との違い

転職支援・転職の支援を行うサービス
※転職できなかった場合の返金制度はない
転職保証・スクールが転職を保証をしてくれるサービス
※転職できなかった場合、受講料が返金される

転職保証と似たようなサービスとして、転職支援というものがあります。では、転職支援と転職保証はどのような違いがあるのでしょうか。

まず転職保証ですが、こちらは前述したとおりプログラミングスクールが受講生の転職を保証するというものであり、万が一転職できなかった場合は受講料が返金されます。

一方転職支援とは、転職を保証するものではありません。その文字通り、転職を「支援」するまでにとどまります。

具体的には、キャリアサポートによるキャリアカウンセリング、転職先候補となる企業の紹介、面接のアドバイスなどを行います。そのため転職支援の場合は、転職できなかったとしても返金などは行われません。

このように一見似たようなものであっても、受講生にとっては大きな違いがあるため、十分に注意しましょう。

返金保証制度との違い

返金保証受講開始から一定の期間で解約・返金を対応してくれるサービス
転職保証スクールが転職を保証をしてくれるサービス
※転職できなかった場合、受講料が返金される

返金保証制度とは、受講開始から一定の期間内であれば受講料を返金してくれるサービスです。

スクールでの受講を始めてみたものの、さまざまな理由で「合わない」「通えない」と感じた方への保証として設けられています。転職との直接的な関連はなく、スクールとの相性をチェックしてもらうための制度ともいえますね。

スクールが自分に合っているか実際に通って確認したい方は返金保証制度のあるスクールを、受講料金をムダにせず転職を目指したい方は転職保証制度のあるスクールを選ぶと良いですよ。

ただ、返金保証制度を取り入れているかはスクールごとに異なるため、注意が必要です。

教育訓練給付金制度との違い

教育訓練給付金制度能力開発やキャリア形成支援を目的に国が働く方を金銭的に支援する制度
転職保証スクールが転職を保証をしてくれるサービス
※転職できなかった場合、受講料が返金される

教育訓練給付金制度は、働く方の能力開発やキャリア形成支援を目的として、特定の講座を受講した場合に給付金を受け取れる制度です。給付金を受け取るためには一定の条件を満たす必要がありますが、必ずしも転職しなければいけないわけではありません。

専門実践教育訓練の場合、最大で受講費用の70%にあたる金額を給付金として受け取れます。お得にプログラミングスクールに通いたい方は、まず給付条件に当てはまるか確認してみるのがおすすめです。

プログラミングスクールの転職保証制度を利用するメリット・デメリット

メリット・手厚いキャリアサポートを受けることができる
・転職活動がうまくいかなかった場合の金銭的負担がゼロ
デメリット・受講料が割高
・スクールによっては質が悪い企業を紹介されることがある

では、転職保証を利用するメリットとは何なのでしょうか。また、デメリットも気になりますね。

ここでは、転職保証のメリットやデメリットについて説明します。

転職保証制度を利用するメリット

  • 手厚いキャリアサポートを受けることができる

  • 転職活動がうまくいかなかった場合の金銭的負担がゼロ

受講生にとって転職保証制度の最大のメリットは、転職活動がうまくいかなかった場合に金銭的な負担が0円で済むという点です。この制度により「高い受講料を払ったのに、エンジニアになれなかった」あるいは「受講料が完全に無駄になった」という状況を防げます。

また、転職が成功するまでプログラミングスクールが転職活動を全面バックアップしてくれるのも、大きなメリットです。前述した転職支援であっても、1人で行う転職活動と比較すると随分と心強いものですが、転職保証制度の場合は、転職支援をさらに上回る手厚いフォローを期待できるでしょう。

転職保証制度を利用するデメリット

  • 受講料が割高

  • スクールによっては質が悪い企業を紹介されることがある

転職保証制度のデメリットとしては、そのほかの一般的なプランと比較して受講料が割高という点です。ただし、転職に成功してエンジニアになることができれば、受講料分の早期回収を期待できます。

もう1つのデメリットは、プログラミングスクールから紹介される転職先企業の質に関する問題です。スクール側としては受講料の返金は可能な限り避けたいため、なんとしても転職を成功させようとなりがちです。

そのため、スクールによってはあまり質が良くない企業を紹介されるケースもあります。自分自身が望まない企業、あるいはあまり魅力を感じない企業を紹介された場合は、しっかりと理由を伝えて断るようにしましょう。

プログラミングスクールの転職保証制度を利用する際の注意点

プログラミングスクールの転職保証制度を利用する際の注意点

受講生にとって大きな魅力を持つ転職保証制度ですが、利用にあたってはいくつかの注意点があります。具体的には下記の3点です。

カウンセリングや問い合わせを行う際は、これらの3つのポイントをしっかりと確認するようにしましょう。それぞれ詳しく説明します。

利用に条件があるか

プログラミングスクールに通う際の注意点:コース受講やサポートの活用に条件があることも

転職保証制度ですが、多くのスクールでは利用にあたってさまざまな条件が設定されていることがあります。そのため、希望者全員が転職保証制度を利用できるわけではないという点は注意しておきましょう。

参考までに、あるスクールにおける転職保証制度の利用条件を一部紹介します。具体的には下記のような条件が設定されています。

  • 受講開始時点で20歳以上30歳以下であること
  • 東京での勤務が可能であること
  • 期間内に全課題を終了していること
  • マンツーマンのメンタリングを一度も欠席していないこと

引用:TechAcademy

こういった利用条件を正しく理解しておかないと、「たった1回マンツーマンメンタリングを欠席しただけで転職保証制度の対象外となってしまった」という事態になってしまうこともあります。

転職保証制度の恩恵を最大限受けるためにも、利用条件の確認は必ず行うようにしましょう。

途中退会や受講期間の延長ができるかどうか

プログラミングスクールに通う際の注意点:解約金や違約金が発生するケースもある

転職保証制度を利用する前に、途中退会や受講期間の延長ができるかどうかについても確認するようにしましょう。

実際にスクールに通ってみるまでは良かったものの、仕事や学校が急に忙しくなる場合や家庭の事情などで途中で退会する状況になってしまったり、プログラミングを学習する時間が確保できなくなってしまったりすることがあります。

そのような場合は、途中退会や受講期間の延長を検討することになります。ただ、スクールによっては途中退会が不可となっており受講料も一切返金されなかったり、受講期間の延長を受け付けなかったりするスクールがあります。また、途中退会や受講期間の変更が可能ではあるものの、違約金や解約金がかかるケースもあります。

人生は何が起こるかわかりません。「自分だけは大丈夫」と思わずに、途中退会や受講期間の延長についてあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

卒業後もサポートしてもらえるか 

プログラミングスクールの選び方:卒業後のサポートがあるか

プログラミングスクールの学習が修了した後も転職保証のサポートを受けられるか、できる場合はその期間はどれくらいかも確認するようにしましょう。

所定の学習が修了したあとも、早々に転職保証を利用できなくなるスクールもあれば、修了後最大半年間は引き続き転職保証を利用できるスクールもあります。

転職保証の一環として受けられるキャリアサポートは、内容的にもかなり手厚くなっています。そのため、可能なかぎり長い期間にわたってサポートしてくれるスクールを選びましょう。

転職保証制度のあるプログラミングスクール一覧

2024年時点で67校以上とプログラミングスクールは数多くあるうえに「転職保証制度あり」とわかりやすく明記していないところもあるため、どこにしようか迷う人もいるはず。

2024年版プログラミングスクールカオスマップ

※上記のカオスマップはPR TIMESにも掲載されています。

そこで、ここでは転職保証制度のあるプログラミングスクールを比較できるよう、一覧にまとめて紹介します。気になるスクールがあれば、スクール名をタップして公式サイトをチェックしてみてください。

スクール名コース名転職に関する実績転職保証制度の詳細特徴
SAMURAI
ENGINEER
Webエンジニア転職保証コース
クラウドエンジニア転職保証コース
・受講生の転職成功率99%
・転職成功後の平均年収65万円UP
・転職成功後の離職率3%
転職活動で内定が出なかった場合、入学金および受講料を全額返金
(返金の条件に関する利用規約
ITエンジニアへの転職に向けたスキルの習得から、転職活動・就業後までを一貫してサポートしてもらえる
DMM
WEB
CAMP
短期集中コース
就業両立コース
転職成功率98%
転職後の離職率2.3%
転職できなければ受講料を全額返金
(29歳以下の方限定)
ライフスタイルにあわせてコースを選べる
Tech
Academy
エンジニア転職保証コース転職後の平均年収21万円UP転職できなければ受講料を全額返金現役エンジニアによる学習サポートと専属キャリアカウンセラーによるキャリアサポートを受けられる

2023年8月時点の公式サイトの情報をもとに掲載しています。

また、次の記事では上記のスクールを含めた転職におすすめのプログラミングスクールを、選び方も交え紹介しているのでぜひ参考にしてください。

転職向けプログラミングスクールおすすめ13選【2024年版】
更新日:2024年4月29日

プログラミングスクール卒業生の実態

ここまで読んできた人のなかには、

プログラミングスクールに通えば、目的を実現できるの?
いざ通学し始めてから、後悔しないかな…

と不安な人もいますよね。

そこで、ここからは侍エンジニアが2021年・2023年に実施した「プログラミングスクール卒業生への意識調査」をもとに、次のトピック別でスクール卒業生の実態を紹介します。

なお、上記の調査に回答した卒業生の詳細は下記にまとめているので、読み進める前にご確認ください。

プログラミングスクール卒業者の100名の性別比
卒業生の性別比67%:男性
33%:女性

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

ではそれぞれのトピックを詳しく解説します。

実現できた目的

「達成できた目的」を聞いた下の調査結果から、スクールの卒業生は受講を通じてさまざまな目的実現を果たしているとわかりました。

プログラミングスクールで「達成できた目的」
達成できた目的36%:就業(就職・転職)
25%:教養やキャリアアップを見据えたスキル習得
24%:副業での収入獲得
9%:フリーランスへの独立
6%:資格取得

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

「受講を通じた目的の達成度合い」も、2021年は76%・2023年が86%と高水準なことから、約7~9割(10人中の場合7~9人)の卒業生はプログラミングスクールでの受講を通じて当初の目的を実現しているのがうかがえます。

プログラミングスクールでの目的の達成度
受講を通じて目的を達成できた86%(100名中86名)
受講を通じて目的は達成できなかった3%(100名中3名)
どちらとも言えない11%(100名中11名)

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

もちろん、スクールに通えば誰もが目的を実現できるとは限りません。実現したい理由や目的自体があいまいでは、いくらサポートが手厚いスクールを受講しても、目的が達成できる可能性は限りなく低くなるからです。また、受講後にどれだけ学習へ励めたのかも重要です。

自身のやる気や取り組み具合によるところはあるものの、上の調査結果からプログラミングスクールは目的が実現しやすい環境であるといえるでしょう。

受講前後での年収変化

「受講前後での年収変化」を聞いたところ、74%(2023年)・47%(2021年)の卒業生が「受講前より卒業後の年収が上がった」と回答しました。2つの調査から、スクールでの受講を通じて年収UPを果たした卒業生の比率は増加傾向にあるとわかります。

プログラミングスクール受講前後での年収変化

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

受講前より上がった2021年:47%(91名中43名)
2023年:74%(100名中74名)
受講前より下がった2021年:2%(91名中2名)
2023年:6%(100名中6名)
受講前と変わらなかった2021年:51%(91名中46名)
2023年:20%(100名中20名)

また「受講前より年収が上がった」と回答した卒業生の年収増加額も、上記の比率と同様に増しています。特に、2023年の調査では53%が「40万円以上増えた」と回答。卒業生全体の約3人に1人がスクールでの受講を通じて40万円以上の年収増加を実現しています。

「受講前より上がった」と回答した人の 「年収の増加幅」
~10万円14%(100名中14名)
10~20万円6%(100名中6名)
20~30万円12%(100名中12名)
30~40万円15%(100名中15名)
40~50万円36%(100名中36名)
50万円以上17%(100名中17名)

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

なお、2021年に比べ2023年の調査で「受講前より年収が下がった」と回答した卒業生の比率が増しているのは、異業種・未経験からIT企業やエンジニアへ転職したことで、転身直後の年収が前職より低くなったのが主な理由と考えられます。

上記の調査結果から、プログラミングスクールでの受講は年収をあげることにもつながるといえます。

受講してよかったこと・得られたこと

「(目的が実現できたこと以外の点で)プログラミングスクールを受講して良かったこと・得られたこと」を聞いたところ「学習の効率や効果を高める習慣・スキルが身についた」といった回答が多くを占めました

プログラミングスクールでの受講を通じて得られたもの
スクールでの受講を通じて得られたもの25%:効率的かつ効果的な学習方法を知れた
22%:学ぶ習慣が身についた
21%:不明点や疑問点を調べる癖がついた
15%:計画的に学ぶ癖がついた
13%:物事を順序立てて考えるようになった(論理的思考力が身についた)
4%:受講を通じて交友関係(人脈)が広がった

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

学習の効率や効果を高める習慣・スキルは、今後の仕事や生活にも活きる重要なスキルです。目的の実現や年収増加だけでなく、卒業後の活動にも重宝できる能力が身につけられるのは、スクールならではの利点といえるでしょう。

受講して不満に感じたこと

「プログラミングスクールを受講して不満に感じたこと」を聞いたところ「サポート内容に不満を感じた」といった回答が多くを占めました

プログラミングスクールでの受講で残念・不満だったこと

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

大前提、学習や目的実現へのサポート内容はスクールごとで異なります。また前述したとおり、実際にスクールでの受講を通じて目的実現を果たした卒業生は多い点から、一概に「プログラミングスクールのサポートは質が低い」とは言い切れません。

ただし、サポート内容の詳細を把握せず自分にあうスクールなのかを確認しないまま通うところを選んでは、目的の実現はおろか受講にかけた費用や時間を後悔する可能性が高いです。

上記から「自分にあうスクールを選べるかどうか」は重要なポイントだといえます。

スクールでの目的実現において重要なこと

「プログラミングスクールでの目的実現において重要なこと」を聞いたところ「学習時間の確保」や「受講目的の明確さ」などの「スクールへ通う前の準備が重要」といった回答が多くを占めました

プログラミングスクールでの目的実現において重要なこと
スクールでの目的実現において重要なこと25%:(自身の)学習時間の確保
23%:(自身が)スクールに通う目的の明確さ
21%:(スクールの)目的実現への支援の期間・頻度
19%:(レッスン外の)自習時に質問・相談できるか/対応時間の長さ
12%:事前に少しでもプログラミングに触れておく

調査概要:プログラミングスクール卒業者への意識調査
調査期間:2023/11/3~2023/11/17
対象者:プログラミングスクールの卒業生100名
調査媒体:クラウドワークス
掲載元:PR TIMES

前述したとおり、詳細を把握したうえでのスクール選びは不可欠です。しかし、上の調査結果から「目的が実現しやすいよう、自身の状況を整えること」はそれ以上に重要だといえます。

費やしたお金や時間を無駄にしないよう、受講目的や確保できる学習時間などを明確にしたうえで、スクールへ通いましょう。

なお、下の記事ではプログラミングスクール卒業後のリアルな実態をより詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。

プログラミングスクール卒業後のリアル!独自調査をもとに徹底解説

プログラミングスクールの転職保証にまつわるFAQ

最後に、プログラミングスクールの転職保証にまつわる質問をまとめました。

  • 30代や40代で転職保証制度を活用できるスクールは?
  • 転職保証制度と他の制度は併用できるの?
  • 転職保証と転職支援はどちらを使えばいいの?

気になるトピックがあれば、ぜひチェックしてください。

30代や40代で転職保証制度を活用できるスクールは?

30代・40代で転職保証制度を活用できるスクールは少ないのが現状です。しかし、30代であれば次のスクールなら転職保証制度を利用できる可能性があります。

  • SAMURAI ENGINEER(31歳まで)
  • TECH CAMP(39歳まで)
  • TechAcademy(32歳まで)

公式サイト等に年齢制限が明記されていないスクールがあれば、問い合わせてみるのもよいですね。

転職保証制度と他の制度は併用できるの?

ほとんどの場合、返金保証制度と転職保証制度の併用はできません。返金保証制度はスクールのレッスンに満足できない場合に返金が行われるものであるのに対し、転職保証制度は指定されたレッスンの受講完了が利用条件になるためです。

ちなみに、教育訓練給付金制度と転職保証制度は併用できるスクールが多いようです。ただし、教育訓練給付金制度を利用した場合、転職できなかった際に受け取れる返金額は、受講料から給付金の額をひいた金額となるスクールもあります。

また、多くのスクールでは各種割引や特典との併用も可能です。ただし、スクールによって制度は異なるため、気になる場合には直接スクールに問い合わせてください。

転職保証と転職支援はどちらの制度を使えばいいの?

下の表に転職保証と転職支援、それぞれにあう人の特徴をまとめました。

転職保証・転職したい強い気持ちがある方
・受講料を無駄にしたくない方
転職支援・転職保証の条件に合わない方
・受講料を安く済ませたい方

転職保証のあるスクールは、転職できない場合は返金を受けられます。転職を目的としてスクールに通う場合には、転職に成功しても失敗しても損しない制度といえます。

しかしその分、転職保証制度を利用できるコースの受講料は高額です。そのため、転職に対して強い気持ちがある方に適しています。

また、転職保証制度の利用にはさまざまな条件があります。条件に合わない場合には、転職支援を利用しましょう。

受講料をなるべく安く済ませたい方にも、転職保証がおすすめです。自分の状況に合わせて、どちらを利用するか選んでください。

まとめ

今回は、プログラミングスクールが提供する転職保証制度の特徴を、利用する際の注意点も交えて紹介しました。

転職保証制度はデメリットもあるものの、そちらを差し引いても大きなメリットがある魅力的な制度です。この転職保証制度を使えば、金銭的なリスクを最小限にしながらエンジニアへの転職にチャレンジすることが可能です。

本気でエンジニアへの転職を成功させたい人、受講料が無駄になることだけは避けたい人などには、おすすめです。

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更新日:2024年4月29日

この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン
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