APIを使うメリットってなに?
調べて説明を読んでも全然わからない…
初心者にとって、APIってものすごく理解しづらいですよね。しかし、APIはプログラミングを学ぶうえで必要になりますし、理解することで開発の幅も広がります。
そこで今回は、APIについて誰が見てもわかるように、
- APIとは?
- APIのメリット
- APIの種類
- APIの使い方
上記、4つのトピックについてご紹介します。
この記事を読めば、APIについて理解できるだけでなく使い方まで分かるようになりますよ。「APIってなんだろう…。」とお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
APIとは?

さっそくAPIとはなにかについて解説していきます。プログラミングを学ぶうえで必要不可欠な用語なので、まずはAPIに対する理解を深めていきましょう。
APIの意味を知ろう
まずは、APIがどのようなものかを知るために、Wikipediaの説明を確認してみましょう。
アプリケーションプログラミングインタフェース(API、英: Application Programming Interface)とは、ソフトウェアコンポーネントが互いにやりとりするのに使用するインタフェースの仕様である。
引用元:Wkipedia
これでもまだ分かりにくいので、より簡単に説明すると、APIとはソフトウェアの機能を共有できる仕組みのことをいいます。
APIは他サービスの機能を連携できる仕組み
APIはソフトウェアの一部を公開して、他のソフトウェアと機能を共有できるようにしたものです。
ソフトウェアの一部をWEB上に公開することによって、誰でも外部から利用することができるようになります。それによって、自分のソフトウェアに他のソフトウェアの機能を埋め込むことができるようになるので、アプリケーション同士で連携することが可能になります。
APIは通常Web上に公開されていて、誰でも無料で使うことが可能です。また、APIはWEB上で通信して利用することが普通なので「WebAPI」と呼ばれることも多く、APIと書いている多くの場合は、「WebAPI」を指します。
ただし、外部からソフトウェアの機能を利用するといっても、内部のコードまでは公開していません。つまり、外部からは機能の使い方や仕様がわからないため、使い方を説明する必要があります。そのため、APIは機能だけでなく、Web上に使い方やルールも合わせて公開しています。

APIを使うメリット

APIを使うメリットは4つあります。
- 効率的に開発できる
- データを二次利用できる
- サービス利用者の利便性がアップする
- セキュリティの向上
ここでは、それぞれのメリットについて解説します。
効率的に開発できる

作りたい機能がすでにAPIで公開されているなら、同じプログラムを1から作る必要がありません。それによって、開発時間を大幅に短縮できます。
さらに無料で利用できるため、開発コストも大幅に削減でき、かつ効率的にアプリケーションを制作することが可能です。他にも、ツールやサービスを使うことでもっとアプリ開発を効率化することができますよ。

データを二次利用できる
APIでは他社のデータを使うこともできます。同じ情報を様々な分野で活用してもらうことで、情報を分析することが容易になり、各分野に特化した分析をおこなうことができます。そこから顧客の傾向や特徴を発見することで、イノベーションが生まれ、新しいビジネスが生まれるのです。
サービス利用者の利便性が向上する
他社のユーザー情報を使って、自社のサービスにログインできる機能を作ることができます。そのため、あらためて会員登録をしてもらう必要がありません。メールアドレスやパスワードの入力も必要ないため、ユーザーにとって面倒な手続きや手間を省くことができます。
このようにAPIを使うことで、アプリケーションやサービスを利用するユーザーの利便性をアップできます。
セキュリティが向上する
FacebookやTwitter、GoogleのAPIキーを取得することで、自社のサービスにSNSログインを設定できます。つまり、一から会員登録システムを制作しなくても、FacebookやTwitter、Googleのセキュリティーレベルの高いシステムを使うことができ、自社のサービスのセキュリティを向上できます。ただし、あくまでAPIを利用した一例にすぎないため注意してください。
APIには多くの種類がある
APIにはたくさんの種類があり、作成するアプリケーションの種類によって、さまざまなAPIが用意されています。
こちらの記事を読んでいただければどのアプリにどんなAPIが対応しているのかがすぐにわかり、迷うことなくあなたに合ったAPIを見つけることができます。ご興味ある方はぜひご覧ください。


APIの活用事例

現在使われているAPIは数多くの種類があるので、ここではイメージしやすいように実際に使われているAPIの実例を紹介します。
Facebook API
Facebook APIを使っている大人気の「インスタグラム」をご紹介します。インスタグラムはFacebook APIを使っているので、Facebookアカウントで登録ができてすぐに利用をはじめることができます。
このような画面を一度は見たことがあるでしょう。

この画面は、Facebookの情報を使うので、「Facebookへのアクセスを許可しますか?」とユーザーに許可を求めています。勝手にユーザーの情報を利用することはできませんので、必ずユーザーに許可をとる必要があります。
また、下図のようにFacebook APIを利用することで、同じFaceBookの友達がインスタグラムを使いはじめた時や、友達が投稿した時にお知らせしてくれたりします。

これはFacebook APIを使って、Facebookと連携していないと実現できない機能です。
このようにAPIを使うことで簡単にアプリケーション同士で連携できるようになります。APIを利用することで、アイディアや工夫次第で便利な新しいサービスを作ることも簡単になるのです。
LINE API
LINEには、下記のAPIがあります。
- チャットボットの開発
- LINEログイン機能
- IoT開発
- 音声アシスタントの開発
- LINE決済機能
- ソーシャルボタン・通知機能
このようにLINEは、Web開発に使えるものだけでなく、IoT開発など幅広い機能を公開しています。LINE APIの特徴や使い方について、こちらの記事で紹介しているのでよかったら確認してください。

YouTubeAPI
YouTubeAPIは、動画のパフォーマンスを高めるための分析ができる様になる機能が追加できます。YouTubeAPIで、できることは下記の通りです。
- 動画の効果測定ができる
- 動画の制御ができる
- チャネルのデータを一括取得できる
動画で集客を考えている人は、こういった分析ができると他の競合との集客で差をつけることも可能になります。こちらの記事では、YouTubeAPIの特徴や詳細について解説しているので、よかったら参考にしてください。

チャットワークAPI
業務効率化のためのチャットツールで有名なチャットワークにもAPIが存在します。チャットワークAPIでできることは下記の通りです。
- 未読数、未完了タスク数を取得
- タスク一覧を取得
- タスク情報の取得
- チャット一覧取得
- チャット作成
- チャット情報の取得
- チャット情報の変更
- チャットメンバーの一覧を取得
このようにチャットワークで使える機能を実装することが可能になります。こちらの記事では、チャットワークAPIの特徴や使い方を解説しているので、よかったら参考にしてください。

Amazon API
AmazonのAPIでできることは、下記の通りです。
- 1日単位での販売額・紹介料の推移を把握できる
- 商品の最新情報を表示できる
AmazonのAPIでは、このようなアフィリエイトに便利な機能を公開しています。
GoogleMap API
GoogleMapのAPIでできることは、下記の通りです。
- Google Maps をウェブサイトに表示できる
- 高解像度で地図を表示できる
- 高解像度でストリートビューの画像を表示できる
このようにGoogleMapのAPIを使うことで、Webサイト上にGoogleMapを簡単に表示できます。
APIの使い方

APIの使い方をご説明します。使い方はどんなAPIも同じなので、参考までに覚えておきましょう。
アプリをAPIサイトに登録する
まずは、APIを提供している企業の専用サイトへいき、ご自身のアプリケーション情報を登録します。
「このアプリケーションから利用しますよ!」とAPI側に教えてあげます。
登録する内容は、「アプリ名」「アプリケーションのドメイン(URL)」「どのURLへ返答すればいいか(コールバックと言われます)」などです。これらの情報を登録することによって、どのアプリケーションからのアクセスかが判断できるようになり、連携できるようになります。
APIキーとシークレットを取得する
APIは誰でも自由に使えますが、データを扱うことができるので、セキュリティに注意する必要があります。
そこで用意されているものが、「APIキー」と「シークレット」といわれるものです。メールアドレスとパスワードの組み合わせのようなものです。APIを利用する場合には、必ず必要になります。
アプリに設定して準備完了
取得した「APIキー」と「シークレット」をアプリ側に設定します。これで、外部から勝手に利用されることがなくなります。
これでAPIを使う準備は完了です。
リファレンスを見ながら実装する
準備が終わったら、あとはAPIのリファレンスを見ながら機能の使い方を覚えるだけです。実際にコードを書いてみて、APIを利用してみると便利さが体感できます!
APIの扱い方を簡単に学ぶ方法
APIを使ってみたいけど、どうやって学習すればいいかわからない...
そういった方におすすめの学習方法をご紹介します。
オンライン学習サイト
APIを学習できるサイトやコンテンツはネット上にたくさんあります。でも多すぎてどれを選んだらいいかわからない方もいらっしゃいますよね。
あなたの学習レベルにあったコンテンツを選ばないと、習得に時間がかかるどころか全く身につかず挫折してしまうこともありえます。
そこで、こちらの記事では初心者でも学べるオススメの学習コンテンツを3つご紹介いたします。これからAPIについて学びたい方やいま学習中の方はぜひご活用下さい。

書籍
APIは書籍でも学習できます。あなたの目的やレベルに合ったAPI学習本を選ぶことができればAPIを使ってアプリケーションを作っていくのに非常に役立ちますよ。
とはいえ、初心者の方だと本当にいい書籍はどれか分かりませんよね?こちらの記事でAPIのオススメ書籍を紹介しているので、あなたに合った学習書籍を探してみて下さい。

プログラミングスクール
先程紹介した学習方法はあくまで独学で学習する方法です。ですが、独学での学習にはリスクがつきものです。

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
サンプル数:n=298
調査対象:10代〜80代の男女
そんな独学で学習する298名の人にSAMURAI ENGINEERでは、アンケートを実施いたしました。その結果、独学での学習に挫折や行き詰まりを感じると答えた人は87.5%もいることがわかりました。
では、どうすれば挫折せずに学習を続けられるのか?ということで、こんなアンケートも実施しました。

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2019年8月13日~8月20日
調査方法:インターネット調査
サンプル数:n=298
調査対象:10代〜80代の男女
「挫折を感じた時にあったらよかったと感じたこと」についてもアンケートを取った結果、1番多かったものとして「不明点を気軽に聞ける環境」があげられています。
プログラミング学習には必ずエラーがつきものです。なかでもエラー処理に手間取り、モチベーション低下してしまうことが挫折の原因として挙げられています。
この結果は、エラーを解決できる環境があれば、挫折せずにプログラミングを学ぶことができるということでもあります。

弊社が運営するサブスク型プログラミングスクール「SAMURAI TERAKOYA」では、月額2,980円(税抜)で挫折せずに学べる環境を提供いたします。
- 現役エンジニアによる月1度の「マンツーマン指導」
- 平均30分の「Q&Aサービス」
- 作りながら学べる28種類の「教材」
- 学習を記録&仲間と共有できる「学習ログ」
目的にあった教材を選べば、どなたでも効率よく学習できるほか、Q&Aサービスやマンツーマン指導を活用することで、挫折せずにプログラミングを習得することが可能です。
プログラミングに興味のある方は、ぜひ「SAMURAI TERAKOYA」をご利用ください。
まとめ
APIについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
APIは実際に開発で使ってみたりすることで便利さを実感することができます。簡単に利用できるものもあるので、1つ使ってみるとだいたいの特徴や使い方のコツがつかめるでしょう。
ぜひAPIを使いこなして便利なサービスを作ってみましょう!
また、あなたが作ったアプリをAPIを利用することで、アイディアや工夫次第で便利な新しいサービスを作ることも簡単になるのです。
「【たった3ヶ月でこんなの作れます】SAMURAI ENGINEER、卒業生の作品を一挙大公開!オリジナルWEBアプリ4作品」では、弊社の卒業生が実際に作ったアプリをご紹介しています。
「ベジタリアン向けのレストラン検索サイト」など、どれもクオリティーが高く驚かれる方も多いと思います。数ヶ月あればこういったアプリを作成することができますので、ご興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。
