Webエンジニアの志望動機|例文と面接のコツ【新卒/未経験者別】

この記事では、未経験あるいは新卒からWebエンジニアを目指しているあなたのために「志望動機」の書き方・伝え方をまとめました。

履歴書に志望動機の欄って必ずあるけど、何を書けばいいの?
志望動機が思いつかない…
志望動機を面接でわかりやすく伝えるにはどうすればいいの?

合わせて、面接での伝え方、履歴書の書き方や例文も交えてご紹介します。

この記事を読めば、志望動機を明確に伝えられるようになりますよ。

この記事の要約
  • 志望動機には企業を選んだ理由や将来のビジョンを記載する
  • 未経験者はWebエンジニアを目指す理由ややる気が問われる
  • 面接で志望動機を伝えるときはPREP法を意識すると良い

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また、Webエンジニアの仕事内容や就職・転職のノウハウについては下記記事で詳しく説明しています。今回の内容とあわせてぜひ読んでみてください。

【5分でわかる】Webエンジニアとは?仕事内容/年収/必要スキルまとめ
更新日:2024年3月18日

この記事の監修者

株式会社SAMURAI

SAMURAI ENGINEER Blog編集部

日本初の現役エンジニア講師によるマンツーマン専門プログラミングスクールを運営。卒業生は累計28,000名以上。挫折しないプログラミングスクールNo.1にも選ばれています。2013年創業以来の運営で得た知見をもとに、プログラミング学習・スクールの選び方・エンジニアのキャリアについて専門的な立場から解説します。

目次

Webエンジニアの志望動機に欠かせない4つのポイント

志望動機の4つのポイント

いざWebエンジニアの志望動機は何かと問われても、どういったことを盛り込めば良いのか悩んでしまうという方が多いのではないでしょうか。

ただ自分が思いついた志望動機をそのまま書いても、あるいは伝えても、採用担当や面接官にあなたの魅力や強みは伝わりません。

志望動機には、下記4つのポイントを含めることが重要です。

  • なぜWebエンジニアになりたいのか
  • なぜその会社を選んだのか
  • 具体的にどのようなアクションをしているか
  • 将来どうなりたいか

1つずつご説明します。

なぜWebエンジニアになりたいのか

まずは、なぜWebエンジニアになりたいのかを含めるようにしましょう。

Webエンジニアを目指すには、何か理由があるはずです。

普段何気なく使っているWebアプリケーションの重要性に気づいて自分でもWebアプリケーションの開発に携わりたくなったという方もいるでしょう。あるいはWebアプリケーションによって、困っていたことを解決できたという方もいるかもしれません。

そういった「なぜWebエンジニアになりたいのか」という点を、自分自身が体験したエピソードと絡めて伝えるようにしましょう。これらの内容が含まれていない志望動機は、本当にWebエンジニアになりたいのかという理由や熱意が採用担当者に伝わりません。

なお、Webエンジニアは、フロントエンドエンジニアバックエンドエンジニアにわけることができます。

同じWebエンジニアでも、両者はまったく異なる仕事を担当します。フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアのどちらを目指しているかについても、きちんと伝えるようにしましょう。

なぜその会社を選んだのか

「なぜその会社を選んだのか」といった内容も、志望動機には欠かせないポイントです。

企業にとって、採用というのは非常にコストがかかる作業です。なぜなら、採用と一言でいっても、企業側は下記のような業務を行う必要があるためです。

  • 志望者や転職エージェントとのやりとり
  • 書類選考
  • 面接日時の設定(志望者、採用担当、面接に参加する現場の社員、会社代表など)
  • 面接を終えての選考
  • 内定通知から入社手続き
  • オリエンテーション

そのため、採用した社員にはできるだけ長く働いてほしいと考えています。ただ、残念ながら採用してすぐに辞めてしまう人も少なくありません。

そこで採用担当者は、どれくらい真剣にその企業へ入社したいと考えているかを確認しようとします。その真剣さを確認するための質問の1つが、志望動機なのです。

なぜ、たくさん企業がある中でその企業を選んだのかといった点を、企業研究の結果を交えて、採用担当者に伝えることが大事なのです。

具体的にどのようなアクションをしているか

志望動機には、Webエンジニアになるために、具体的にどのようなアクションをしているかも含めるようにしましょう。

  • HTML/CSS、JavaScriptなど言語の学習を毎日〇時間行っている
  • こんな内容のWebサイトを開発している

上記が例です。こうした具体的なアクションを行っていれば、採用担当者に「目標に向かって歩みを進めることができる人材」だと評価されるはずです。

どれだけ履歴書や面接でやる気がありそうな言葉を並べても、例のように具体的なアクションをしていないと採用担当者の心には響きません。

むしろ「Webエンジニアになりたい」と考えているはずなのに、何もアクションを起こしていない口先だけの人物と捉えられることもあります。

採用担当者は、選考を通じて「この人は仕事ではどのような対応をするだろうか」という観点でみています。

こういった日々の積み重ねを行っている人は、必ず志望動機に盛り込むようにしましょう。

将来どうなりたいか

志望動機には「将来どうなりたいか」も、必ず含むようにしましょう。

このポイントが志望動機に含まれていない場合、あまり将来のことについて考えない計画性がない人材だと思われてしまうことがあります。

将来どうなりたいかをきちんと考え、理路整然と語ることができる人は、Webエンジニアになりたいという真剣さも伝わりますし、目標をきちんと設定できる人材だと見られます。

また、前述した「具体的にどのようなアクションをしているか」と整合性がある目標を記載することで、目標に向かって物事を着実に進めることができる人材だという印象付けも可能です。

将来どうなりたいかといった内容については、自分自身が3年後、5年後、10年後にどうなっていたいのかキャリアプランをよく考え、志望動機に盛り込むようにしましょう。

【履歴書編】志望動機の書き方と例文

履歴書での志望動機の書き方と例文

ここまでに、志望動機のポイントについてご説明しました。ですが「ポイントは理解できたけど、履歴書にどういった志望動機を書けばいいか分からない」という疑問もあることと思います。

ここでは、新卒向けと未経験者向けに分けて志望動機の例文をご紹介します。それぞれポイントが異なるため、自分自身に合う方を参考にしてください。

なお、ここでいう新卒とは高校、専門学校、大学を卒業を控えており、社会人として働いた経験がない方を指します。一方、未経験者とは、すでに社会人として他業種・多職種で働いている方を指します。

新卒向け

新卒は「学生時代に力を入れたこと」や「将来なにがしたいのか」が重視されます。また、新卒の採用は基本的に、ポテンシャル採用であるため、スキル面のレベルはあまり求められない傾向があります。では、例文を見ていきましょう。

フロントエンドエンジニアを目指すきっかけとなったのが、学生時代に行っていたレンタルビデオ店のアルバイトでの出来事です。最近ではNetflixなどといった動画配信サービスの影響で、レンタルビデオ店の売上は低下しています。私がアルバイトをしているレンタルビデオ店も、自社サービスとして動画配信サービスを展開しています。ただし、正社員の方によれば、あまりそちらの売上もあがっていないとのことでした。

そこで私はNetflixと自社の動画配信サービスについて、どういった差異があるのか研究することにしました。その結果、作品数や新作の配信時期などはあまり大きな差がないものの、Webサイトの使い勝手は全く異なる事に気が付きました。特に、ユーザーがやりたいことが直感的にわかる画面構成、まったくストレスなく作品までたどりつける操作感などには大きな差がありました。この出来事を通して、私自身も「誰にでもわかりやすく、誰にでも優しいWebサイトをつくりたい」と考えるようになったのがきっかけです。

貴社はフロントエンドの開発に強みをもっており、これまでも○○社のWebサイト開発などにおいて、ユニークなWebサイトを構築されたと伺っています。また、社内ではフロントエンドに関する勉強会なども活発に開催されているため、フロントエンドエンジニアとして大きくスキルを伸ばせるのではないかと考え、志望しました。

なお、入社して3年間はフロントエンドエンジニアとしてスキルを磨き、5年後を目標にフルスタックエンジニアをとして開発の全工程を1人で担当できるようになりたいと考えています。この目標を達成するために、現在はSAMURAI TERAKOYAというプログラミング学習サービスを活用して、主にフロントエンド関連のプログラミング学習に取り組んでいます。

未経験者向け

他業界や多職種からWebエンジニアへ転職を考えている方、いわゆる未経験者は「なぜ現在の仕事を辞めたいと考えているのか?」や「なぜWebエンジニアとして働きたいのか?」といった点を見られます。

また、社会人としてどのようなキャリアを積んできたのかという点もチェックされます。こちらも、具体的な例文を見ていきましょう。

私は貴社でバックエンドエンジニアとして働きたいと考えています。

私は、現在アパレルメーカーにて販売の仕事を担当しておりますが、ここ数年は当社のECサイトで商品の下調べを行ったあとに、来店されるというお客様がかなり増えています。このような出来事により、私はアパレルであってもITをもっと活用していく必要があるのではと考えるようになりました。具体的には、販売員は店舗での「受け身の対応」が中心であり、かつ店舗に来たお客様の対応しかできません。一方、ECサイトはアパレルメーカー側が仕掛けてモノを売ることができます。また、お客様となる対象はインターネットを閲覧できる世界中にまで拡大します。このような点から、大好きなアパレルに対して、私自身がWebエンジニアとなって売上に貢献したいという想いが強くなりました。

貴社はアパレル関連のECサイトである○○を運営しており、次々と革新的な試みを実施されています。貴社であれば、私自身が長年培ってきたアパレルの知識について、貴社ECサイトの開発に活かせるのではないかと考え、応募しました。

なお、転職活動を行う前に、エンジニアとして働いている私の父親にも相談しました。その結果、まずはWebエンジニアとしての基礎を身につけたほうがよいとのことで、プログラミングスクールでRubyを学んでおります。現在はRuby on Railsを活用して、簡単なWebサイトの開発を進めています。

入社後のキャリアプランとしては、入社後の3年間はバックエンドエンジニアとしてスキルを磨いていきたいです。また、5年後あたりにはさまざまな開発プロジェクトを自分の力で推進していきたいため、プロジェクトマネージャを目指したいと考えております。

【面接編】志望動機の伝え方と注意点

面接での志望動機の伝え方と注意点

履歴書による書類選考をクリアした場合、多くの企業では1回以上の面接が実施されます。その面接においても、ほぼ100%志望動機を問われます。

ここでは、面接時における志望動機の伝え方と注意点をご説明します。

伝える際はPREP法を意識する

PREP法という言葉をご存じでしょうか。PREP法はわかりやすい文章を書くための方法の1つであり、下記の単語の頭文字を取ったものです。

  • Point (結論)
  • Reason (理由)
  • Example (例)
  • Point (結論)

このPREP法は、面接時に志望動機を説明する際にも、とても有効です。具体的には下記の流れで説明を構築するように意識しましょう。

  • 1.志望動機を一言で伝える
  • 2.理由・根拠を伝える
  • 3.具体例・体験談を交える
  • 4.再度、志望動機を簡潔に伝える

あなたの周囲にも、長い話をするわりには、何を伝えたいかよくわからないという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

話の聞き手は、「現在話していること」が何についての話なのか分からないとストレスを感じるものです。

そのため、まずは志望動機からはじめ、その理由や根拠を伝えます。次に、志望動機をよりリアルで説得力があるものにするために、具体例や体験談を取り入れて伝えます。最後に、改めて志望動機を伝えることで、主張を印象付けることができます。

このPREP法を用いることで、相手の理解度がまったく異なってきます。面接時はぜひ参考にしてみてください。

伝える際の注意点

面接で志望動機を伝える際の注意点があります。それは「自分自身の言葉で伝える」ということです。

面接は、よどみなくスラスラと自分の思いを語れば合格できるわけではありません。なぜなら、面接はスピーチ大会ではないからです。そのため、多少言葉に詰まったとしても、まったく問題ありません。

事前に暗記してきた完璧なストーリーよりも、詰まりながらも自分自身の言葉で伝えている方のほうが印象に残るケースが多いです。

もちろん、面接で志望動機を伝えるためには、事前の準備は欠かせません。ですが、面接用に取り繕った内容を並べても、採用担当者からは見透かされています。

なぜWebエンジニアを志望しているのか、内面ときちんと向き合って、自分自身が納得いく志望動機を、自分自身の言葉で伝えるように心がけましょう。

Webエンジニアに採用される3つのコツ

Webエンジニアに採用されるコツ

志望動機についてはこれまでご説明してきたとおりですが、Webエンジニアに採用される可能性を少しでも高めるためには、そのほかにもさまざまなポイントに気を付ける必要があります。

ここでは、Webエンジニアに採用されるための3つのコツをご紹介します。

  • 自己PR、自分の長所・短所の伝え方を工夫する
  • 所作(話し方、字のきれいさ)を心掛ける
  • 身だしなみを整える

では順に見ていきましょう。

自己PR、自分の長所・短所の伝え方を工夫する

履歴書や面接では、自己PRや長所・短所の伝え方を工夫するようにしましょう。

自己PRや自分自身の長所・短所を考える際は、ジョハリの窓という心理学の考え方の活用をおすすめします。ジョハリの窓では、「自分」という存在は、下記の4つに分類することができるとしています。

  • 自分は知っている、かつ他人も知っている自分
  • 自分は知っている、かつ他人は知らない自分
  • 自分は知らない、かつ他人は知っている自分
  • 自分は知らない、かつ他人も知らない自分

「自分のことは自分が一番知っている」と考えている方もいらっしゃると思いますが、実は自分でも気付いていない、知らない部分は多いものです。ジョハリの窓を意識して、自分自身を客観的な視点で分析するようにしましょう。

また、短所については、その短所をカバーするためにどういった工夫しているかを伝えると良いですよ。短所は、誰もが少なからず持っているもの。短所を正しく把握した上で、改善するためのアクションを起こしていれば、それは長所にもなり得るのです。

ジョハリの窓については、次の記事で詳しく解説されているので、良ければ参考にしてください。

※参考記事:ジョハリの窓とは?(カオナビ)

転職を考えている友人や知人と一緒に、ジョハリの窓を活用して自己分析を深めてみてはいかがでしょうか。

所作(話し方、字のきれいさ)を心掛ける

履歴書や面接では、話し方や字のきれいさといった所作を心掛けるようにしましょう。

話し方や字のきれいさは、仕事のクオリティを連想させます。幼稚な話し方であったり、乱雑な字を書いていた場合、その程度の仕事しかできないだろうとイメージする人が多いのです。また、当然ながらビジネスパーソンとして最低限のマナーをクリアしていない人は、クライアントの前に出せるはずもありません。

Webエンジニアというと、Web開発のスキルさえあれば誰でも採用されるというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、1人のビジネスパーソンであることには変わりません。また、選考時は、エンジニアだけではなく人事部門の担当者を相手にしなければならないこともあります。

そのため、話し方や字のきれいさといった所作に気を配ることは重要と言えるのです。

身だしなみを整える

面接時に気を付けたいのは、身だしなみです。採用の可能性を少しでもアップしたいのであれば、身だしなみを整えるようにしましょう。

選考において、清潔感はとても重要です。これから一緒に働いていく仲間を探している際に、清潔感がない人と同じフロアで働きたいと考える人はあまり多くありません。また、不潔でだらしない印象を持たれてしまうと、仕事についてもしっかりと仕上げることができないだろうと思われてしまうことが多いのです。

「私服でお越しください」など指定がない限りは、スーツまたは清潔感があるオフィスカジュアルで面接に臨むようにしましょう。もちろん、髪の長さや色、爪といった身だしなみもおろそかにしないように気を付けましょう。

まとめ

今回はWebエンジニアの志望動機についてご説明しました。志望動機といわれると、難しく考えてしまいがちですが、前述した志望動機に欠かせない4つのポイントを意識するだけでも、内容は見違えるほど良くなります。

それでも志望動機をうまくまとめることができない方は、今回ご紹介した例文をベースとして自分自身の志望動機をつくりあげてください。きっと、書類選考や面談で良い結果がでることでしょう。

この記事のおさらい

Webエンジニアの志望動機に欠かせない4つのポイントとは?

Webエンジニアの志望動機に欠かせない4つのポイントは、下記のとおりです。
1.なぜWebエンジニアになりたいのか
2.なぜその会社を選んだのか
3.具体的にどのようなアクションをしているか
4.将来どうなりたいか

Webエンジニアに採用される3つのコツとは?

Webエンジニアに採用される3つのコツは、下記のとおりです。
1.自己PR、自分の長所・短所の伝え方を工夫する
2.所作(話し方、字のきれいさ)を心掛ける
3.身だしなみを整える

この記事を書いた人

【プロフィール】
DX認定取得事業者に選定されている株式会社SAMURAIのマーケティング・コミュニケーション部が運営。「質の高いIT教育を、すべての人に」をミッションに、IT・プログラミングを学び始めた初学者の方に向け記事を執筆。
累計指導者数4万5,000名以上のプログラミングスクール「侍エンジニア」、累計登録者数1万8,000人以上のオンライン学習サービス「侍テラコヤ」で扱う教材開発のノウハウ、2013年の創業から運営で得た知見に基づき、記事の執筆だけでなく編集・監修も担当しています。
【専門分野】
IT/Web開発/AI・ロボット開発/インフラ開発/ゲーム開発/AI/Webデザイン

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