ネットワークエンジニアとは?仕事内容や年収、やりがいを徹底解剖

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ネットワークエンジニアはどんな仕事をするの?
興味があるので年収や実情を知りたい……

この記事をご覧のあなたは、そんな疑問を抱いているのではないでしょうか?

IT業界で働くエンジニアには様々なジャンルがあり、どのエンジニアがどのような仕事や役割を担っているのか曖昧なことがあります。ネットワークエンジニアもその一つで、仕事内容や業務難易度など、詳細情報がよく知られていないことが実情です。

また、IT業界は恒常的な人材不足に陥っており、ネットワークエンジニアの労働環境も時代の影響が重くのしかかっています。さらに急速な時代の移り変わりから、今後もネットワークエンジニアの将来性が期待できるのか、不安視することもあるのでしょう。

そんな疑問や悩みを解決するため、ここではネットワークエンジニアの仕事内容や年収、キャリアパスや働き手である当事者の実情をご紹介していきます。ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね!

そもそもエンジニアにはどんな種類があるか

画像:Shutterstock

ネットワークエンジニアの仕事は、設計から保守・監視まで多岐にわたりますが、大別して以下の4つに分けられます。

  • ネットワーク設計
  • ネットワーク構築
  • ネットワーク運用
  • ネットワーク保守・監視

ネットワークエンジニアの各分野についてはのちに詳しく解説していきますので、まずはネットワークエンジニアがどんな仕事をしているのか学習していきましょう。

ネットワークエンジニアの仕事内容とは

ここから、ネットワークエンジニアの4つの分野についてご紹介します。

ネットワーク設計

ネットワーク設計とは、クライアントと接触して相手がどのようなシステムを望んでいるか聞き取り、要件を集約して設計する仕事です。クライアントの希望に応じ、ネットワークの構成やルータなどの使用機器類、数量、扱う回線などを具体的に決めます。

また、使用する機器や回線、ネットワークの管理費用や、構築までの段取りもネットワーク設計の段階で検討していきます。

ネットワーク構築

ネットワーク構築とは、ネットワーク設計時に決めたスケジュールに従い、専門機器の設置や設定をしていく仕事です。構築するネットワーク規模により、作業期間は違ってきますが、大規模なネットワーク構築は数ヵ月〜半年近くかかることも少なくありません。

また、ネットワーク構築は機器の設置や接続作業以外にも手作業が多いのが特徴です。ケーブルにポート名などが記されたラベルを貼り付けたり、ラック床下にケーブルを敷設するなど、細々とした作業が多々あるので覚えておいてください。

機器の設置や接続作業を終えたら、最終的に動作確認のための回線テストを行います。通信の正常性、トラブル発生時の通信の切り替わりなど、構築したネットワークが設計通り働いているか検査します。

ネットワーク運用

ネットワーク運用とは、稼働しているネットワークの定期的なメンテナンスを行う仕事です。主にネットワークの構成変更や設置機器の点検、PC台数に合わせたネットワークの再構成などが挙げられます。

このほか、設置機器のアップデートやユーザアカウントの管理など、稼働しているネットワークを安全に使うためのサポートもしていきます。ネットワークは構築と稼働ができれば終わりではありません。

安全で快適なネットワークを継続的に使うためにも、定期的なメンテナンスは必要不可欠なのです。

ネットワーク保守・監視

ネットワーク保守監視は、稼働しているネットワークの不具合や故障を解決し、再び安定したシステム維持に努める役割を持っています。パソコンや多くの電子機器類と同様、ネットワークシステムにもトラブルは多く、ネットワーク維持のための点検や修繕は欠かせません。

保守と監視の具体的な仕事内容については、下記の通りです。

保守

保守とは、通信不能となったネットワークの全体を調査し、故障している箇所や不具合の原因を特定する仕事です。ネットワークトラブルの原因を掴めたら、必要に応じて機器の交換や再設置をするなど、ネットワークの復旧に向けて的確な処置をしていきます。

ネットワークはいつトラブルが発生するか想像がつきません。保守を務める作業員は、24時間365日交代制で待機し、夜間にも出動できるよう夜勤を担うことも多々あるのです。

監視

監視は、ネットワーク機器の正常性やメモリ・CPUの使用率などを調査します。ネットワークの異常が発生した場合はその都度対応し、監視方法の検討や監視ソフトに登録されている情報メンテナンスも同時に行います。

ネットワークエンジニアの必要スキル、適正、資格とは

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次に、ネットワークエンジニアに必要とされるスキルや適正能力、取得資格について詳しくご紹介します。

必要スキル、知識

技術的なスキルや知識に関しては、WAN系LAN系インターネット系の3つが必要になります。中でもインターネット系は現代では欠かせない技術となっていますが、LAN系や需要が低下しているWAN系についても理解を深めておいてください。

WAN系

WANはWide Area Networkの略で、離れた場所にあるコンピュータを接続するための技術ですが、近年は需要が少なくなりました。WANはADSL、IP-VPN、広域イーサ、ATM、CATV、高速デジタル回線などがありますが、必要最低限の知識は習得しておきましょう。

LAN系

LANとは屋内で使用できるネットワークのことで、無線LANやイーサネット、ルーティング、TCP/IP、スイッチなどが該当します。近年はLANの需要が拡大しており、カフェや駅構内など、街のいたる所で無線LANによるインターネットサービスが普及してきました。

LAN系はインターネット系と同様、非常に重要なスキルですので、技術的なスキルと知識は必ず習得しておきましょう。

インターネット系

インターネット系とはインターネットに関わる技術のことで、現代で最も需要が高くなっています。主にDNS、メール、WWWサーバ、アプリケーションサーバ、アクティブデイレクトリなどがあり、ネットワークエンジニアの必須スキルと言っても過言ではありません。

適正

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ネットワークエンジニアに必要なのは、システム構築など技術的なスキルだけに限りません。クライアントにネットワークについて理解を深めてもらい、安全に使用してもらうための的確なアドバイスをする必要があるのです。

そこで必要となってくるのが適正能力です。中でも、コミュニケーション能力論理的思考能力説明能力・調節力の3つのスキルは重要になりますから、習得できるよう頑張りましょう!

コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアの仕事は、まずヒアリングから始まります。そのため、クライアントの要望を聞き出し、相手が意図することを汲み取るコミュニケーション能力は欠かせません。

IT業界で求められるコミュニケーション能力とは、「相手の要望を理解する力」と「情報を咀嚼して素人にもわかりやすく伝える力」のことを示します。クライアントの大半はIT素人で、システムの仕組みや専門用語を理解できていません。

ITに詳しくない人にも理解してもらえるよう、物事を簡潔に説明できる力を身につけていきましょう。

論理的思考能力

ネットワークエンジニアは、要件をまとめて最適なネットワークを構築するための、論理的思考能力も無くてはなりません。論理的思考能力とは、道筋を立てて物事を考えるスキルのことで、別名ロジカルシンキングと呼ばれます。

「〇〇だから、結果的に△△△となる」と矛盾なく物事を考えられるようになると、システム開発において全体像を把握しやすくなるのです。

説明能力・調整力

ネットワークシステムを構築し、運用した後はシステムトラブルに遭遇することが多々あります。そのため、ネットワークシステムに疎いクライアントから理解を得るためには、いま起こっている状況をわかりやすく解説するための、説明能力や調整力も無くてはなりません。

資格

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ネットワークエンジニアには、特に資格は必要ないと言われています。しかし、優れたネットワークエンジニアとして確かな証拠を示すために、次のような資格取得を検討してみましょう。

また資格を取得することにより、仕事上で優遇措置を受けやすくなります。年収アップも期待できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者
  • ネットワークスペシャリスト
  • CCNA
  • CCNP
  • CCIE

ネットワークエンジニアの平均年収

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DODA職種図鑑の調査結果によると、ネットワークエンジニアの平均年収はおよそ460万円となっています。特段低い給与水準というわけではありませんが、ITコンサルタントやデータベースエンジニアなど、同じIT業界の他職種に比べてやや低いことが否めません。

下記は、ネットワークエンジニアの平均年収の内訳です。

300万円未満12%
300〜400万円未満26%
:17%
:12%
:5%
:2%
:1%
:1%
400〜500万円未満25%
500〜600万円未満17%
600〜700万円未満12%
700〜800万円未満5%
800〜900万円未満2%
900〜1,000万円未満1%
1,000万円以上1%

引用:doda

ただ、平均年収が500万円を超える割合も全体の約40%を占めており、習得スキルや実務経験、市場に合ったサービス提供など、努力次第で高年収が期待できることがうかがえます。

ネットワークエンジニアの将来性

画像:Shutterstock

結論から言うと、今後もネットワークエンジニアの将来性は期待できます。しかし、安定的に仕事を確保していくには、従来とは違う付加価値を身につけ、時代のニーズに沿って柔軟な対応をしていく必要があるでしょう。

大手IT人材サービスであるHighPerformerの調査によると、近年はネットワークエンジニアよりもクラウドエンジニアの需要が高まっており、時代による方向性の見直しが重要であることがわかります。

これまでは、自前でネットワークを管理するオンプレミスが主流だったため、自社でITインフラに努めている企業が数多く存在していました。それに伴いネットワークエンジニアも、様々なクライアントからネットワーク構築や入替えなどの開発案件を多く受注できていたのです。

しかし、近年はクラウドサーバーの普及により、これまでのような開発案件は著しく減少しました。多くの企業はオンプレミスを廃止し、代わりにAWSなどの大手クラウドサービスからクラウドサーバーをレンタルするようになったのです。

今後ネットワークエンジニアが存続していくには、オンプレミスで培った技術を応用し、クラウド時代にも対応できる新たなスキルの習得が欠かせません。また、近年はサイバー攻撃が頻発しているため、セキュリティに関する高い知識やスキルも身につけておくと、より仕事の受注が安定することでしょう。

ネットワークエンジニアの実態!やりがいや辛い事は?

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ここからは、ネットワークエンジニアとして働く当事者の体験談を用いて、ネットワークエンジニアの実態について解説します。

冒頭にも述べたように、IT業界は慢性的な人手不足と言われていますが、ネットワークエンジニアも例外ではありません。近年は、ネットワークエンジニアとしてのスキルだけでなく、どの分野にもオールマイティに対応できる適応能力が必要になってきています。

また、下記の体験談からもわかるように、ネットワークエンジニアは自社製品の売り込みや別分野のSEとしての立会いなど多忙な日々が続き、肉体的負担の掛かるライフスタイルになりがちです。

心身ともにバランスを崩しやすくなるため、健康管理には十分注意しなければなりません。

私はネットワークエンジニアであると同時に「プリセールス」や「フロントSE」とも言われる立ち位置も担当させられています。いや、むしろフロントSEとしての要素のほうが強いとすら感じます。引き合いのあったお客様のところに行って、ゴリゴリと営業に変わって当社製品を売り込んだりするわけです。

しかし、以下の体験談のように、やりがいのある職種として肯定的な意見を持つ人も少なくありません。ネットワークエンジニアは、自分達が設計・構築したシステムが正常に働いた時に最もやりがいを感じると言われていますから、ゴールを目指して楽しみながらプロジェクトメンバーと協力し合い、仕事に取り組む姿勢が大切ではないでしょうか。

これはネットワークエンジニアならば、誰しもが感じている事だと思います。大規模な構築や複雑な設定の際に、きちんとPingが到達した時の達成感は、何物にも代えがたいものです。

私が今までの業務で一番達成感を感じた時は、海外100拠点以上の機器切り替えが完了し、最後の拠点のPingが成功した時でした。

ネットワークエンジニアのキャリアパス

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最後に、ネットワークエンジニアのキャリアパスについて詳しく解説します。

ネットワークエンジニアのキャリアパスは、プロジェクトを統括する「ジェネラリスト」と、技術を深掘りする「スペシャリスト」の2つがあるので、どちらが自分に向いているかよく検討してみてください。

ジェネラリストになる

ジェネラリストは、プロジェクトマネージャーやITコンサルタントなど、プロジェクト全体をマネジメントするリーダー的な役割を担います。

クライアントとの直接交渉や、実際に開発携わるチームの編成、作業の進捗管理など重要な仕事を務めることになります。そのためコミュニケーション能力や調整力、プレゼンテーション能力など、高い適正能力が欠かせません。

スペシャリストになる

スペシャリストとは、数万人規模の人が使用する大規模なシステムのネットワーク設計や、構築などを担当するネットワークエンジニアを指します。

データセンターのような大規模なシステムは不具合が許されず、パフォーマンスやセキュリティ性など、高いスキルと幅広い知識、実務経験が必要となるでしょう。

スペシャリストを目指す場合は、まずリーダー職以上のポジションを目指し、実績を積んでから大規模なシステム開発を行う職場への転職を検討してみてください。転職後、すぐに開発責任者になることは厳しいですが、経験を積むうちに開発全体を任されるスペシャリストに抜擢されるはずです。

まとめ

ネットワークエンジニアの仕事内容や年収、キャリアパスや当事者の実情を紹介しました。

ネットワークエンジニアの仕事は大きく分けて「設計」「構築」「運用」「保守・監視」の4つがあり、今後も将来性は期待できると考えられます。ただし、近年はクラウドサーバーの普及により、これまで主流だったオンプレミスは減少傾向にあるため、時代のニーズに沿ったサービス提供が必要になってくるでしょう。

ネットワークエンジニアは、需要が低下しているからと諦める必要はありません。クラウド時代に対応できる新しいスキルや、セキュリティに関する知識など、オンプレミスで培った技術を応用して付加価値を身につけることにより、高年収やまとまった仕事の受注が期待できるのです。

また、技術的なスキルに限らず、コミュニケーション能力などのヒューマンスキルを体得することで、より信頼される優れたネットワークエンジニアとして自立できます。ぜひあなたも、どんな時代にも対応できる強力なネットワークエンジニアを目指してみてくださいね。

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元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
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