Javaを使った大規模なシステム開発はよく知られていますが、実際のところJavaはどんなものが作れるのか疑問に感じたことはありませんか?
Javaを使った開発の具体例を知りたい
どのようにJavaを学習すればいいのか
このような疑問は初心者の方であれば、誰でも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
そこで、本記事ではJavaの概要に加えて具体的な開発事例について用途別にご紹介致します。また、Javaの学習ステップについても触れていますので、初学者の方は特にチェックしておくことをオススメします。
Javaとは
Javaはプログラミング言語の1つであり、他の言語と違って1度書いたプログラムはどんなOSでも動作するという意味の「Write once, run anywhere」という言葉がよく知られています。
90年代にSun Microsystems社という企業がJavaの開発を始めており、当初から仮想マシンを使ってどんなOSでも実行できるプログラミング言語を想定していました。そして、現在ではAndroid向けのスマホアプリを開発する際によく使われる言語として現在も進化を続けています。
Javaの正式バージョンである1.0がリリースされたのが1996年なので、すでに20年以上も経過している老舗のプログラミング言語と言えるでしょう。
ちなみに、Javaのさらに詳しい概要や基本的な使い方などについては以下の記事で体系的にまとめているので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。


Javaの特徴
OSに関係なくどこでも実行できる
従来のプログラミング言語はWindows向けに開発をしたら、Mac OSやLinuxなど他のOSでは動作しませんでした。そのため、各OS向けにそれぞれ別のプロジェクトを立ち上げて開発をする必要があったわけです。
Javaはこのような無駄を排除し、OSに依存しないプログラムを書けるようにしたのがもっとも大きな特徴と言えるでしょう。
この仕組みを実現するために「JVM(Java Virtual Machine)」と呼ばれる専用の仮想マシンをコンピュータにインストールします。JavaのプログラムはこのJVMで実行されるため、どんなOSのコンピュータでも動作できるわけです。
大規模な開発が可能
Javaは金融機関など大人数の利用が想定されており、なおかつ絶対エラーが起きてはいけないようなシステム開発によく使われています。
このような背景からしても、Javaは大規模な開発に最適なのです。理由はいくつかあるのですが、大きなポイントは以下のとおりです。
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- セキュリティの高いシステムを作りやすい
- 複数人で開発がしやすい
- プログラムの信頼性が高い
大規模開発になると、さまざまな機能を複数人で開発することになります。そのため、作業分担しやすいプログラムの構造が必要なのですが、Javaは後述するようにオブジェクト指向を取り入れているため効率よく開発ができるのです。
他にも、マルチスレッドによる高い処理速度やガベージコレクションによるメモリ管理など、プログラムの信頼性を高める機能が搭載されているのもポイントでしょう。
オブジェクト指向
Javaはオブジェクト指向の考え方を取り入れたプログラミング言語です。
これは特に大規模開発に最適で、いきなり巨大なプログラムを作るのではなく、小さな部品ごとに分けて複数人で開発できるようになります。
例えば、コンピュータはCPU・メモリ・ハードディスク・グラフィックボード…...などの小さな部品を組み合わせることで実現しています。これと同じように、プログラムも小さな機能ごとに分けて開発をすれば複数人で効率よく作業を進められるわけです。
また、小さなプログラムに分けることで、エラーが発生した時の被害範囲を最小限に留めたり原因の特定がしやすいメリットもあります。また、過去に開発した部品を再利用することで生産性を高めることも可能なのです。
このようなオブジェクト指向について、さらに具体的な事例や考え方について知りたい方は以下の記事をぜひ参考にしてみてください。

Javaで作れるアプリ事例
Javaで作れるものは大きく分けて3つあります。
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- WEBアプリ
- PCアプリ
- Androidアプリ
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の3つです。
具体的に実際にどんなモノを作れるのか、例をあげながらご紹介していきます。
−>> そもそもJavaとは何か?特徴から学ぶメリットをまとめた記事【よく読まれています!】
WEBアプリ・サービス
JavaはWEBアプリが得意です。
他の言語に比べて比較的速度が早く、堅牢性も高いので数多くの採用実績があります。
順番に見ていきましょう!
業務システム
業務システムはほとんどの場合、WEBアプリに分類されます。
企業の業務効率化を図る企業システムや、銀行をはじめとする金融機関の会計システムが特に有名です。
企業は堅牢性や保守を重視して、確実に稼働を続けるシステムを採用したいと考えています。
安定性の高いJavaは、非常によく採用されます。
大手企業でも採用されていて、実際には
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- 楽天
- 三菱東京UFJ銀行
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などがJavaを採用しています。
WEBサービス
WEBサービスでもJavaが採用されています。
WEBサービスは大規模なものになってくると。スピードや堅牢性が求められます。
Javaは実行スピードが早く堅牢性が高いので、大規模なWEBサービスに向いています。
Javaで作られた有名なWEBサービスには
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- Evernote
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などがあります。
Twitterでは、当初Ruby on Railsが採用されていました。
高速に動作する部分を評価してJavaに移行し、そのおかげで、爆発的にツイート数が増えた2012年の米国大統領選挙を乗り切ったとも言われています。PC向けのデスクトップアプリ
有名なPCソフトには
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- 無料のオフィスソフト「OpenOffice」
- ジャストシステムズの「一太郎」
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などがあります。
Javaを採用することで、Windows、Mac、Linuxなどのコンピューターを問わずアプリケーションを動作させる事ができます。
幅広い利用者を獲得したい商用アプリで採用されている傾向があります。
スマホ向けのAndroidアプリ
スマートフォンのAndroidアプリはほとんどがJavaで作られています。
すでに、200万を超えるアプリが登録されています。
Androidアプリに関しては、こちらで一覧を見ることができます。
Google Play:アプリ一覧
どんなジャンルのアプリでも開発することができるので、スマホアプリに興味のある方は挑戦してみましょう!
Java入門
Javaをインストールしてみよう
Javaでプログラミングをするには開発環境を用意する必要があります。
これは「JDK(Java Development Kit)」と呼ばれる開発キットをコンピュータにインストールすれば、Javaを使ったプログラミングができるようになります。
詳しいインストール手順や基本的なHello Wolrdを表示するまでのプログラミングについては、
以下の記事で解説していますので合わせて確認してみてください。

ちなみに、初心者がインストールしようとして迷いがちな例として「JDK」と「JRE」の違いがあります。
必要なのはあくまで「JDK」ですが、それぞれの違いは以下の通りです。
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- 「JDK」:Javaで開発をするのに必要
- 「JRE」:Javaのアプリケーションを実行するのに必要
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つまり、「JRE」は開発をしない一般ユーザー向けであるというわけです。
Javaを学習するステップ
Javaを学習する一般的な方法としては、関連書籍を購入して基礎知識を一通り身につけることです。
ただし、現在ではオンラインでJavaの基本を学習できるサービスも増えており、書籍を購入する感覚で手軽に利用できるのでオススメです。
Javaの基本を学習できる主なWebサービスは以下のとおりです。
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- ドットインストール
- Progate
- Paizaラーニング
- Udemy
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また、学習のポイントは基礎文法を学習すると共に、オブジェクト指向についての理解を深めることです。そして、何か成果物を作ることで開発の流れを掴むことが重要と言えるでしょう。
このようなJavaのプログラミングスキルを効率よく学習するためのステップについては、以下の記事で詳しく解説しているので合わせて参考にしてみてください。

Javaを習得して仕事に繋げるためには
Javaのプログラミングスキルはある程度のところまでは独学でも可能です。
ただし、学習したスキルを活用して仕事に繋げられるかは難しい問題です。また、このまま独学で勉強を続けて良いのか不安にもなるでしょう。
そこで、侍エンジニアの無料カウンセリングに参加してみることをオススメしています。
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また、侍エンジニアのレッスンは以下のような特徴があります。
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これらの特徴を最大限に活用し、Javaの開発スキルを身につけて仕事に繋げるお手伝いをしています。
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まとめ
今回は、Javaの概要と作れるものについて具体的に解説をしました。
最後に、もう一度ポイントをおさらいしておきましょう。
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- Javaはどこでも動作するオブジェクト指向を取り入れたプログラミング言語
- JavaはWeb・システム開発やPC・スマホアプリなどを開発できる
- Javaを学習するならオンラインサービスを活用するのがオススメ
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上記内容を踏まえて、ぜひ楽しいJavaプログラミングを実践していくようにしてください。