Pythonを独学で習得したい!
挫折しない勉強法は?
Pythonを独学で習得したいが、挫折しないか不安な方や、適切な勉強法がわからない方はいるのではないでしょうか。Pythonは比較的簡単なプログラミング言語であり、ポイントを押さえれば初心者でも独学で習得できます。
この記事では、初心者が挫折せずにPythonを習得するための勉強法を解説します。おすすめの学習サイトや本のほか、学習時間を捻出する方法、継続するコツも紹介しましょう。
また、Pythonを習得して作れるものや、メリットも紹介しますので、進路や目的を決める際に役立ててください。
そもそもPythonとはどんなプログラミング言語なのか、以下の記事で詳しく解説しています。

この記事の目次
Pythonは独学で習得できる?

プログラミング未経験であってもPythonは独学で習得できます。その理由として、Pythonはコードがシンプルで書きやすいことが挙げられます。
例えば、Pythonで「Hello World」と出力するのに必要なコード量は、Javaのおよそ1/3です。
<JavaでHello worldと出力する際のコード>
public class Sample {
public static void main(String[] args){
System.out.println("Hello world"); }}
javac Sample.java
java Sample
<PythonでHello worldと出力する際のコード>
print 'Hello world'
python sample.py
人気のPythonとJava、どちらを学習しようか迷っているという方はあわせてこちらの記事をご覧ください。


初心者がPythonを独学するのにおすすめの勉強法
Pythonは比較的習得しやすいプログラミング言語です。しかし、独学で習得するにはいくつかのポイントを押さえて学習することが大切です。
初心者がPythonを習得するのにおすすめの勉強法をご紹介します。
学習サイトを利用する

プログラミング未経験でPythonを学習する方には、学習サイトの利用がおすすめです。中には動画やゲームを使った学習サイトもあり、気楽にPythonの学習をスタートできます。
プロゲートやドットインストールでPythonの基礎文法を学習した後に、「Python3 練習問題」などで練習問題を解くと効果的です。
Pythonを効率的に勉強できる学習サイトについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

特に、Pythonのいろはを丁寧に解説している学習サイトについて、こちらの記事でご紹介しています。

本で知識を補強する
Pythonを学習する際、学習サイトと本を併用するのが効果的です。学習サイトでコードを書く練習をしたら、本で知識を補強しましょう。
書籍を持ち歩くのは避けたい方や、忙しくて本を読む時間が作れない方に、いつでもどこでもスマートフォンで好きな本を読み放題の「Kindle Unlimited 読み放題」の利用をおすすめします。
以下の記事でPythonの学習におすすめの本をまとめているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

YouTube を活用する
YouTubeであれば動画を見ながらPythonを習得できます。中にはアニメでPythonを解説する講座もあり、力を抜いて学習できるのが魅力です。
YouTubeでPythonを学習するときは、動画を見ながらコードを書くと効果的です。
YouTubeのアニメでPythonを学習できる、初心者におすすめの講座をぜひ一度、ご覧ください。
Pythonの独学で初心者が挫折しないためのコツ

Pythonを挫折せずに習得するコツは以下の4つです。
- 目的を決める
- すぐに質問する
- 毎日勉強する
- 実際にコードを書いて勉強する
続いて、これから Pythonの学習をスタートする方に、挫折しないコツをご紹介します。
目的を決める
Pythonに限らずプログラミングの独学で挫折しないためには、目的を決めることが重要です。
フリーランスエンジニアとして収入を得たい、AI開発に携わりたい、オリジナルアプリを開発したい、教養として知識を習得したいなど、目的を明確にしましょう。
目的が決まったらそれを実現するためのカリキュラムを作成してください。
すぐに質問する
Pythonの独学で挫折しないためには、不明点があったらすぐ質問することが大切です。

弊社が運営するプログラミングスクール「SAMURAI ENGINEER」 がプログラミング学習の経験を持つ10代〜80代の男女 298名を対象に行ったプログラミング学習の挫折に関するアンケートでは、87.5%の学習者が挫折や躓きを経験しているという結果が出ています。
アンケートに回答いただいた298名のうち「プログラミング学習」をしたことのある240名を対象に「挫折」や「行き詰まり」を感じたことはありますか?と質問したところ、約9割にあたる87.5%が挫折を経験していることがわかりました。
■挫折を感じた理由1位は「気軽に聞ける環境になかった」
独学で勉強する人ほど「気軽に聞ける環境になかった」ことが挫折に要因に!

■調査概要
掲載元:PR TIMES
調査期間:2019 年 8月 13 日 〜 8月20 日
調査方法:インターネット調査
調査対象:10代〜80代の男女298名
挫折や行き詰まりを感じた理由を調査したところ、1位は「気軽に聞ける環境になかった(40.8%)」、2位は「エラーが解決できなかった(36.3%)」となりました。
挫折しないためにも、プログラミングに関するQ&Aサイト「テラテイル」などを利用して、すぐに質問できる環境を整えておきましょう。
毎日勉強する
Pythonを独学で習得するには、毎日欠かさず勉強する必要があるでしょう。Pythonの習得にかかる時間は人や作りたいものによって変わりますが、日々の積み重ねが大切です。
とはいえ、特に仕事をしている方が学習時間を確保するのは並大抵のことではありません。
しかし毎日必ず3時間以上と決める必要はないのです。忙しいときは1日15分でいいので学習時間をキープしましょう。学習時間やカリキュラムを、無理なく設定するのが継続のコツです。
実際にコードを書いて勉強する

Pythonに限らずプログラミングを独学で習得するときは、書籍やWebサイトで知識を得るだけでなく、実際にコードを書いて出力したり動かしたりしましょう。
学習サイトによっては演習問題でコードを書いて勉強できます。自分で書いたコードで正常に実行されると、モチベーションアップにつながりますし、速く上達できます。

Pythonでできることってなに?
Pythonでできることや作れるものは、多岐に渡ります。
- Web上の画像やテキストデータの収集
- Webサービス・Webアプリケーションの制作
- スマートフォンアプリの制作
- デスクトップアプリの制作
- 人工知能の開発
- データ分析
- ブロックチェーン技術の開発
例えば、YouTubeやInstagram、PinterestなどのWebアプリケーションはPythonを使用して制作されています。
Pythonには、利用できるライブラリやフレームワークがたくさんあるため、Webサービスやスマートフォンのアプリを効率的に制作できます。また、画像解析分野や音声解析分野、自然言語処理分野創造分野での人工知能開発で利用されているのもPythonです。
ソフトバンク株式会社が開発した人型ロボット「Pepper」くんの感情エンジンにもPythonが使用されています。ほかにも、分析ソフトウェア「Tableau」もPythonを使って開発されました。
下記サイトではPythonでできることについて、網羅的に説明しているのでぜひ参考にしてください。


Pythonを学ぶメリット

多種多様なプログラミング言語がある中で、Pythonはなぜこれほどまでに人気を誇っているのでしょうか。
それは学ぶメリットが多くあるからです。初心者がPythonを学ぶ主なメリットは下記の3つです。
- 年収が高い
- 転職しやすい
- 将来性が高い
それぞれ見ていきましょう。
年収が高い
Pythonがプログラミング言語の中でも人気がある理由のひとつに、Pythonエンジニアの年収が高いことが挙げられます。
求人情報サイト「求人ボックス」調査によると東京都における、一般的な社会人の年収が約430万円であるのに対し、Pythonエンジニアの年収は約600万円です。
ほかのプログラミング言語と比較してもPythonエンジニアの年収は高い傾向にあります。
1位 | Go |
2位 | Scala |
3位 | Python |
4位 | Kotlin |
5位 | TypeScript |
6位 | R |
7位 | Ruby |
8位 | Swift |
9位 | Perl |
10位 | C |
参照:株式会社ビズリーチ・求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018
プログラミング言語の2018年の年収ランキングでPythonはGo、Scalaについで3位です。
なお、Pythonエンジニアと一言でいっても、職種や開発するものによって年収は異なります。
求人情報サイト「求人ボックス」の調査では、AIエンジニアは約600万円、Webエンジニアは580万円、データサイエンティストは約700万円となっています。
就職・転職しやすい
就職・転職がしやすいのもPythonを習得するメリットです。AI技術の普及に伴い、企業ではPythonエンジニアの需要が高まっています。
また、AIのほか、Webアプリケーションなど多くの企業が開発にPythonを採用するようになったため、Pythonエンジニアの就職・転職市場は、売り手市場となっているのです。
将来性が高い
Pythonを習得すれば、新しい開発に携わることができるでしょう。Pythonは今後も、AIやビッグデータなどさまざまな開発に採用されると予測されます。

ソフトウェア開発のプラットフォームである「GitHub」が公表した「開発によく使われる言語」に関するレポートによると、370以上ある言語の中で、PythonはJavaScriptに次ぐ2番目に、よく使われていることがわかりました。
Pythonを独学で習得するのにおすすめの学習サイト・本
Pythonwを独学で習得するのにおすすめの教材・本は下記のとおりです。
Python独学するときにおすすめの学習サイト
プログラミング初心者におすすめのPythonを学習できる、おすすめのサイトは下記のとおりです。
主タイトル
-
Progate
イラストが豊富で、わかりやすい。プログラムを書いて実践しながら学べる
-
ドットインストール
3分動画で解説されるので、はじめての人でも無理なくスキルを身につけられる
-
Python-izm
レベルに合わせて学習内容がカテゴリ分けされていて、スムーズにステップアップできる
-
Aidemy
24時間チャットサポートやコードレビュー、オンラインメンタリングなどサポートが充実している
-
paiza
1本3分の動画レッスンを見ながらプログラミングすることで理解を深め、その後に練習問題を解いて応用力をきたえることができる
Pythonを独学するときにおすすめの本
Pythonを独学で習得するのにおすすめの本は下記のとおりです。
パーフェクトPython (PERFECT SERIES 5)
1冊で言語仕様から最新の技術までを網羅した内容。網羅的に解説されているだけでなく、各技術に関しては基本からしっかり解説しています。
一番やさしいPythonの教本
オールカラーでコードを丁寧に解説。小さなプログラムで基本を学んで最後は実践的なプログラムを完成させます。ワークショップ感覚で読み進められるのがうれしいポイントです。
Pythonスタートブック
プログラミングの基本の基本から、データ型を駆使した本格プログラムまで、豊富なイラストとサンプルを使って、Pythonならではのプログラミングのノウハウを楽しく解説しています。


Pythonを効率的に学べるサービス
何から学び始めればいいの?
難しそうだし、挫折したらやだな…。
ここまでPythonの学習方法について解説してきましたが、上記のような悩みを持っている方も多いですよね。
そんな方には、弊社が運営するサブスク型のプログラミングスクール「SAMURAI TERAKOYA」がおすすめです。
月額2980円(税別)で、主に4つのサービスを提供させていただきます。
- 現役エンジニアによる月1度の「マンツーマン指導」
- 平均回答時間30分の「Q&Aサービス」
- 作りながら学べる28種類の「教材」
- 学習を記録&仲間と共有できる「学習ログ」
目的にあった教材を選べば、どなたでも効率よく学習できるほか、Q&Aサービスやマンツーマン指導を活用することで、挫折せずにPythonの習得が可能です。
Pythonを効率的に学びたい人はもちろん、何から始めたらよいのかわからない方は、ぜひ「SAMURAI TERAKOYA」をご利用ください。
詳細はこちらこの記事のおさらい
プログラミング未経験でPythonを独学するには学習サイト・本を活用し毎日勉強しましょう。専門的かつ効率的に学習したいのであればプログラミングスクールに通うのがおすすめです。
Pythonの独学で挫折しないようにするには、目的を決めること、不明点はQ&Aサイトですぐに質問して解決すること、毎日勉強すること、 また、実際にコードを書いて勉強することが大切です。1日短時間でいいので学習を積み重ねましょう。
Pythonエンジニアとして企業に就職・転職したいのであれば、成果物を作成するのが近道です。プログラミングスクールによっては企業にアピールできるオリジナルアプリの開発をサポートしてくれます。