Pythonを始めたいけど何から学習すればいいの?
Pythonでどんなことができるの?
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか?Pythonでどんなことができ、どのように学べばいいのか自分の学習ロードマップがあれば迷わずに学習に集中できます。
この記事ではPythonについて初心者の方にも分かりやすいようにご紹介します。
Pythonを学ぶ方法や、習得までの目安時間も記載しているので、自分の学習ロードマップ作りの参考にしていただければと思います。
この記事の目次
Python超初心者がまず知るべきこと
Pythonってそもそもなに?
Pythonは1991年にオランダ人のグイド・ヴァン・ロッサム氏が開発したプログラミング言語です。主に人工知能や機械学習、データ解析、web開発で使用されています。他のプログラミング言語と比べ、分かりやすく、扱いやすく、汎用性があります。
さらに2020年代になり5G導入が叫ばれ、人工知能やデータ解析などを扱えるPythonエンジニアの需要が高まっており、非常に人気のプログラミング言語です。今後もますます注目が集まるであろう言語なのです。
より詳しく知りたいという方は下記サイトを参考にしてください。

Pythonでできることってなに?
Pythonは汎用性が高いプログラミング言語で多くのことが実現可能です。
例えば、
- 人工知能の開発
- データ分析Web上の画像やテキストデータの収集
- Webサービスの制作
- スマホアプリの制作
- デスクトップアプリの制作
- ブロックチェーン技術の開発
など、できることは多岐に渡ります。
Pythonでは、上記の開発を円滑に進めるためのライブラリやフレームワークと呼ばれるプログラムが多数搭載されています。ライブラリやフレームワークを活用することで、自分の制作したいプログラムを効率的に制作できます。
Webサービスに必要なものが詰まったフレームワークが豊富なため、迅速なWebアプリケーション開発に一役買っています。
下記サイトではPythonでできることについて、網羅的に説明しているのでぜひ参考にしてください。

Pythonで作れるものってなに?
Pythonで作れるものに「Webアプリケーション」「人工知能」「分析ツール」があります。
Webアプリケーションだと、わたしたちが普段使っているYouTubeやInstagram、PinterestなどがPythonを使用して制作されています。
人工知能開発だと、
- 画像解析分野
- 音声解析分野
- 自然言語処理分野創造分野
などの分野において力を発揮しており、従来だと人間が行っていた作業を機械が代替できるようになります。ソフトバンク株式会社が開発した人型ロボット「Pepper」くんの感情エンジンにもPythonが使用されています。
また、Pythonのデータ収集機能を利用して分析ツールの開発も可能です。テキスト、画像データの収集ができ、それを利用して開発されたのが分析ソフトウェア「Tableau」です。
下記の記事ではより具体的に記載をしているので、ぜひご一読ください。

初心者がPythonを学ぶメリット
多種多様なプログラミング言語がある中で、Pythonはなぜこれほどまでに人気を誇っているのでしょうか。それは学ぶメリットが多くあるためです。初心者がPythonを学ぶメリットは以下の3つです。
- 年収が高い
- 転職しやすい
- 将来性が高い
それぞれ見ていきましょう。
年収が高い
Pythonエンジニアは年収が高いことが人気の一つにあります。プログラミング言語の2018年の年収ランキングでPythonは中央値の平均年収で575.1万円とGo、Scalaについでランキング3位につけています。
ビズリーチによると求人数も約9300件とGo、Scalaの4〜7倍の求人数を誇っており需要の高まりも見せています。Pythonを扱うエンジニアが圧倒的に少なく希少性が高いということと、AIブームによって急速に需要が高まったことが要因に挙げられるでしょう。
転職しやすい
Pythonエンジニアは需要が高まっているので、スキルを身につけてしまえば転職できます。案件が豊富にあり海外でも有名企業が続々とPythonを採用しており、非常に高い人気を誇っています。
2018年に検索エンジンによってプログラミング言語のチュートリアルの再生回数を海外で調査した結果、PythonがJavaを抜いて首位に躍りでたそうです。
海外に進出して仕事を受けるのも一つですし、時間はかかるかもしれませんが海外のように日本でも人気が出るのは目に見えています。
将来性が高い
Pythonの将来性は極めて高いです。それはこれから伸びるAIやビッグデータに関わるプログラミング言語のためです。
機械学習による人工知能の開発や、さまざまなモノがインターネットと繋がり膨大な量のビッグデータの蓄積の解析、またブロックチェーン技術などの最先端の革新的な技術の開発に使用されます。
ソフトウェア開発のプラットフォームである、GitHubよって作成されたOctoverse(オクトバース)レポートによると、2019年開発者たちはGitHubで370以上ある言語の中からJavaScriptについで2番目にPythonを使っている結果になりました。
年々着実に使用言語ランキングを伸ばしています。しかし、IT業界の移り変わりは非常に早いので、Python以上に革新的なプログラミング言語が開発されればどうなるかは分かりませんが、現時点ではPythonが最適なため、将来性は高いと言えます。
Pythonは初心者でも習得できるの?
Pythonがどのようなプログラミング言語なのか、なんとなく分かっていただけたでしょうか。しかし人工知能やビッグデータなどを扱う言語となると習得が難しく、初心者では習得できないのではと不安になりますよね。
Pythonは他の言語と比較しても、難易度が易しく、学びやすい言語だと知っていましたか?
次の章で詳しく解説していきます。
Pythonの習得難易度は?
Pythonの習得難易度は他の言語と比較しても学びやすいと言えます。Pythonはスクリプト言語と呼ばれており、コードを打ちながら書き換えが可能な言語で、間違いにも気付きやすいため効率的に学ぶことが可能です。
またコードがシンプルなため、学習難易度が非常に低いのも要因の一つです。さらにPythonに関する本が数多く出版されており、Amazonのプログラミング本売れ筋ランキング30の中に10冊以上もランキングし他の言語よりも学びやすい言語だと言えるのではないでしょうか。
Pythonが学びやすい理由
Pythonが学びやすい理由とし、コードがシンプルで書きやすいことが挙げられます。これはPythonがコードの書きやすさ、読みやすさという点を重視して開発された言語のためです。
そのため、他のプログラミング言語よりも読みやすくシンプルなコードになっており、だれが書いても同じようなコードになります。読みやすく書きやすい言語であることからプログラミングの教育言語として用いているところもあるほどです。
Pythonを学ぶ方法は?
Pythonを始めてみようかなと思ったら、実際に学習していきましょう。学ぶ方法としては以下の4つがオススメです。
- 入門書籍で学ぶ
- 学習サイトで学ぶ
- チュートリアルで学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
入門書籍で学ぶ
やはり学習をするとなると体系的に学べる入門書籍が良いです。しかし、入門書籍を読むだけだと知識の定着が乏しいので、実際に手を動かしながら学習を進めることで自分の成長も感じモチベーションも維持できます。自分のレベルに適した1冊を選ぶことが重要になってきます。
下記記事でPython学習にオススメの書籍をまとめているので、気になる方はぜひ読んで見てください。

学習サイトで学ぶ
学習サイトを利用して学ぶのも良いでしょう。最近だと質の高い学習サイトがいくつもあり、十分オンライン上で学習できる時代になっています。
無料のモノ、有料のモノとありますが本格的にスキルを習得したいと考えている人は有料の方が深く学べ、短期間でスキル習得ができるのでオススメです。
下記記事でオススメの学習サイトについてまとめているので、ぜひ参考にしてください。

チュートリアルで学ぶ
中には一から丁寧にPythonについて学びたい方もいると思うので、そういう方にはチュートリアルがオススメです。
チュートリアルだと無料で学習できるものが多いですが、数時間から数十時間かかる内容の濃いものもあります。スキマ時間でできるようなチュートリアルが多いので、時間を効率的に利用したい方に適した学習方法です。
下記記事に脱初心者をするための厳選したチュートリアルを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラミングスクールで学ぶ
プログラミングスクールに通うことで、着実にPythonを学習できます。初心者の方がいきなりプログラミングを始めようと思っても、分からないことだらけで、挫折する人が後を絶ちません。
プログラミングスクールだとメンターが手取り足取り教えてくれますし、一緒に学習していく仲間も作れ、挫折しにくい仕組みになっています。Pythonエンジニアになるんだと強い気持ちを持っているのでしたら短期間で実力を伸ばせるプログラミングスクールに通うのがオススメです。
下記記事にオススメのプログラミングスクールについてまとめているので、参考にしてみてください。
Pythonの学習にかける目安時間
まずはPythonの学習にかける目安時間を決めることが重要です。期限を決めずにだらだらと学習をするのはモチベーションが下がりますし、学習する目的意識も見失ってしまい効率が良くありません。
学習時間の目安を明確することで、日々どれくらい学習すればいいのかを明確にできます。といっても、そもそもどれくらいの学習時間がかかるのか見当もつかないですよね。そこで
- はじめてプログラミングする人
- プログラミングの経験者
にわけて、目安となる学習時間をご紹介します。
はじめてプログラミングする人
はじめてプログラミングする人の場合、ある程度のレベル(例えばWEBアプリを開発できるまで)になるまでを最初の目標にします。
作りたいものによって学習時間が変わりますし、個人差がかなり出るので一概には言えませんが、だいたい300〜400時間の学習をすればしっかりとしたプログラミングスキルが身につきます。
※なお、プログラミング初心者向けの学習法については以下の記事も参考になります。
私はよく、毎日3~4時間の学習で3ヶ月間が1つの目安だとお話しています。Pythonは初心者にとって易しい言語なので、習得しやすいと言われています。
ただ、プログラミングが初めての場合は、ある程度のレベルになるまでにそれなりの学習は必要です。これくらい学習は必要だ!とあらかじめ覚悟を持って望むことが重要です。
また、挫折しないプログラミング学習方法や無駄なキャリアを歩まないコツなど、目標を最初に固めるとその後の学習効率が何倍も変わります。
ちゃんとスキルを身に着けられるかな?
と思ったら、まずは弊社の「無料体験レッスン」を受けてみて、学習前に必要なマインドや知識を深めてみてはいかがでしょうか。
侍エンジニアでは下記の3つの軸で、完全個別型のプログラミング学習指導を行なっています。
まずはお気軽に無料体験レッスンをご利用頂ければ、あなたに合った学習プランを提供させて頂きます。以下のカレンダーから直接予約が可能となっているので、ぜひご相談下さい。
Pythonを独学で勉強するための5ステップ
ステップ1:Pythonで出来ることを知る
まずはじめに、Pythonの特徴を捉えて、あなたがやりたいことに合っているか確認しましょう。プログラミング学習で最大の過ちは学習対象を誤ることです。問題がない方はステップ2へ、不安な方はこちらの記事を参考に一度調べてみてください。

また、作りたいものが決まっている方は、Pythonで実現可能かどうかも大事です。Pythonで実現可能なものは簡単にいうと、
- WEBアプリ
- データ解析/分析ツール
- 人工知能
です。詳しく見たい方はこちらの記事を参考にしてください。

ステップ2:Pythonの基礎文法を学ぶ
Pythonを勉強するべきだと確信が持てたら、実際に学習していきましょう。
学習サイトを活用する
プログラミング自体が初めての方は、まずはじめに動画やチュートリアルなどの学習サイトで勉強をはじめましょう。動画や画像をみながら一緒にプログラミングを行えるため、真似をしながら全体像を捉えることができます。
分からない言葉が出てきたらメモをして、空いた時間で調べながら進めていきましょう。プログラミングが初めてであれば、まず無料の学習サイトからはじめるといいでしょう。Pythonの無料学習サイトは主要なところでは、
- Python-izm
- ドットインストール
- Progate
- Aidemy
- paiza
- PythonWeb
などがありますね。それぞれにメリットがありますので詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして見てください。

プログラミング経験者の方であれば、チュートリアルでいきなり作り方を覚えていっても問題ないでしょう。Pythonのチュートリアルサイトはこちらで解説しています。

入門書籍を読む
プログラミング経験者、また学習サイトでの学習が終わった方は入門書を読むと良いでしょう。書籍は体系的に知識がまとめられているので、学習サイトで学んだことの復習やより深い理解をするのに役立ちます。後々リファレンスとして活用できる点でもおすすめです。
おすすめな書籍は、
- パーフェクトPython (PERFECT SERIES 5)
- 一番やさしいPythonの教科書
- Pythonスタートブック
などが定番で読みやすいですね。オススメの書籍を知りたい方はこちらの記事でまとめられているので読んで見てください。
ステップ3:作りたいものを決める
実はプログラミング学習で一番効率的な学習方法が自分の作りたいものを作るということです。何か目標を決め、自分の思想を実現させていくことが、プログラングを好きになり、上達する一番の近道です。
ここまで基礎文法も学んで来たと思うので何かつくりたいものを決め、それを実現させてみることがこのステップ一番重要です。何も作りたいものが思い浮かばないという方はWebアプリを作って見ましょう。
Webアプリ開発の方法に関しては下記を参考にしてみてください。
ステップ4:必要な専門知識を学ぶ
Pythonは汎用的な言語として作られているので、Webアプリの他にもさまざまなアプリを作ることができます。Pythonが近年注目されている理由としては、データ解析や人工知能を作れることがあげられます。
特に人工知能を作りたくてPythonを学んでいるという方が最近急増しています。ただ人工知能を作るためには専門的な知識が必要になります。人工知能を作りたい方は、まずこちらの記事で人工知能とは何か?を学ぶといいでしょう。

続いて、人工知能を作り方を学びます。人工知能を作る前に注意すべき点や考えおくべき点がありますので、こちらの記事に目を通しておいていただくといいでしょう。

前提となる知識が身についたら、作り方を学びましょう。人工知能の作り方や必要となる知識に関しては、こちらで詳しく解説しています。
また、人工知能は最新の技術なので、ニュースや書籍なども合わせて読んでおくと理解が深まってプログラミングに活かすことができます。興味の有る方は合わせてご覧ください。
ステップ5:Pythonの資格を習得
Pythonの基本スキルを習得できたら、実力を証明するためや、網羅的に知識をつけるために資格を取得してみましょう。Pythonは2017年の春よりPythonエンジニア育成推進協会が運営するPythonエンジニア認定試験が発足されました。
資格の種類はPython 3 エンジニア認定基礎試験とPython 3 エンジニア認定データ解析試験の2つの認定試験があります。この2つの資格について見ていきましょう。受験会場は両試験ともに全国のオデッセイ コミュニケーションズCBTテストセンターで行います。
Python 3 エンジニア認定基礎試験
試験概要は以下の通りです。
試験名 | Python 3 エンジニア認定基礎試験 |
受講料金 | 1万円(税別)、学割5000円(税別) |
回答時間 | 1時間以内 |
問題数 | 40問 |
試験方式 | コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式 |
合格ライン | 正答率70% |
引用元:PythonED https://www.pythonic-exam.com/
こちらはPythonの基礎力を問う資格となっていて、今はまだ需要も少ないですが今後Pythonの需要が増えるに連れて需要が上がるかもしれないので取っておいて損はないでしょう。
勉強方法
こちらの資格は『Pythonチュートリアル 第3版』Guido van Rossumの掲載範囲から出題されます。Pythonチュートリアル 第3版をどれほど理解しているかのテストと言い換えても過言ではないので、資格取得のためにはこの一切をやりこめば問題ないでしょう。
こちらに問題の出題形式なども載っていますので目を通しておくと良いでしょう。Pythonの言語仕様やシステムの基本的な機能を数多く解説されています。
DIVE INTO EXAM https://diver.diveintocode.jp/exam#exam-list
参考になるサイト
また、以下のページでも資格の勉強法について非常に参考になりますので、一読しておくことをおすすめします。
Python 3 エンジニア認定データ解析試験
試験概要は以下の通りです。
なお、公式によるとデータ分析試験については、2019年夏に開始予定となっています。
試験名 | Python 3 エンジニア認定データ解析試験 |
受講料金 | 1万円(税別)、学割5000円(税別) |
回答時間 | 1時間以内 |
問題数 | 40問 |
試験方式 | コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式 |
合格ライン | 正答率70% |
試験範囲 | 『Pythonによるデータ分析入門――NumPy、pandasを使ったデータ処理』の掲載範囲から出題されます。 |
引用元:PythonED https://www.pythonic-exam.com/
こちらは上記の資格のデータ解析版といって良いでしょう。運営している元は一緒なので勉強方法なども大差はありません。
勉強方法
こちらも出題範囲の参考書は1冊だけとなっていて『Pythonによるデータ分析入門 第2版 ―NumPy、pandasを使ったデータ処理』をやり込めば問題なさそうです。資格の勉強で大事なのはわからないところを分からないままにしないことなので、引っかかることがあれば調べる癖をつけておきましょう。
ただ、資格を取ることがゴールではないので資格をとることにこだわりすぎず、大局を忘れないようにしてください。Pythonでデータサイエンスを始めるための情報をまとめた実用的な内容となっています。
まとめ
この記事ではPythonについてご紹介してきました。機械学習やビッグデータ解析、ブロックチェーン開発など、これからの技術革新に欠かすことのできないPython。その時代の潮流に乗るためにこれからプログラミングを学習する方が多いのではないでしょうか。
しかし、目的を持たずに闇雲に始めてもなかなか続きません。プログラミングの学習で重要なことはアウトプットをすることです。
インプットばかりにならないように、自分のスキルの成果物(目標)を制作しながら進めることで着実にスキルは伸びると思いますので、頑張ってください。