この記事では、環境構築から接続までと、MySQLのインストール方法を解説します。
MySQLとは、世界的にも人気が高いデータベース管理システムです。サイト作成ツールのWordPressにも使われているため、知っている人も多いのではないでしょうか。
MySQLはほとんどのレンタルサーバにて利用できるので、初めてデータベースに触れる人にもおすすめです。
そこで本記事では、MySQLのインストールから接続するまでの流れを詳しく解説します。また、MySQLがインストールできないときの対処法やMySQLの勉強方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、MySQLについてさらに詳しく知りたい人は、以下でまとめていますのでぜひご覧ください。
- MySQLのインストールはインストーラのダウンロードから始める
- インストールできないときは「PCの名前をローマ字表記に変更」または「再インストール」がおすすめ
MySQLのインストール・環境構築・接続までの流れ
まずは、MySQLのインストール方法を解説します。MySQLに接続するまでの流れは次のとおりです。
さっそく、MySQLをインストールして操作に慣れましょう。
インストーラのダウンロード
インストール方法をお伝えする前に、インストーラのダウンロード方法をお伝えします。
少しわかりづらいため、画面を追って順に説明しますね。
1. 公式サイトにアクセス
2.画面上部の「ダウンロードタブ」をクリックし、画面下部にある「Community (GPL) Downloads」をクリック
3. 「MySQL Community Server」の下にある「DOWNLOAD」をクリック
4. 「MySQL Installer」の画像の下にある「Go to Download Page」をクリック
※Windows32bit、64bitやMacなどのOSは「Select OS Version」で必要に応じて変更します
5. 画面右下にある、「Download」のボタンをクリック
6. 画面の下にある「No thanks, just start my download.」をクリックし、インストーラをダウンロード
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インストール
次に、MySQLのインストール方法をお伝えします。
インストーラを起動して「Choosing a Setup Type」の画面で「Full」を選択しましょう。
「Full」にはMySQLを便利に使うためのソフトがいくつか組み込まれています。あとから調べてインストールする手間を省くため「Full」の選択がおすすめです。
以降は基本的に「Next」または、「Execute」を押してインストーラの流れに沿ってインストールを続ければ大丈夫です。
インストール中には次のような「Password」を入力する画面が表示されるので、任意のパスワードを入力します。パスワードはあとで使用するため、忘れないようにメモしておきましょう。
上記のパスワードは、インストール時に自動生成される「root」ユーザのパスワードとなり、MySQLへ接続するために必要なものです。
最後に、MySQLが正常に動いているか確認します。
「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」の順でサービスを起動して「MySQLXX」の「状態」が「実行中」になっているか確認してください。
※2024年8月時点では「MySQL80」でした
これで、インストールが完了です。
環境構築
次は、MySQLの環境構築方法を解説します。
パソコンの「Windowsボタン＋R」を押して、ファイル名を指定して実行しましょう。名前の中に「sysdm.cpl」と入力したらOKボタンを押します。
システムのプロパティの詳細設定タブを選び「環境変数」を押します。
環境変数ウインドウからシステム環境変数を探し「path」をダブルクリックしてください。
次に「新規ボタン」をクリックしたらMysqlの実行ファイルが置いてある場所「C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0\bin」を新しく入力します。
入力完了後、環境変数名の編集のウインドウで「OK」、環境変数のウインドウで「OK」を続けて押してください。上記までの操作によって環境構築（環境変数）の設定は終了です。
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データベースに接続する
ここではデータベースに接続する方法を説明します。いくつか方法があるのですが、ここでは「MySQL Command Line Client」を使った接続方法についてご紹介します。
※インストール時に「Full」を選択すると自動でインストールされます
1. 「スタートメニュー」→「MySQL」→「MySQL Command Line Client」を選択する
2. パスワードを入力し、接続する
次のような画面が表示されるため、インストール時に設定したPasswordを入力してください。
パスワードを入力し、接続に成功するとコマンドが「mysql > 」となります。
これで接続が完了です。
MySQLに接続ができれば、このコマンド上でSQL文を実行することでデータベース、テーブル、データなどの作成や更新ができます。
コマンド以外にもWorkbenchなどのソフトを使って作成する方法もあるので、気になる方は調べてみてくださいね。
MySQLのインストールができない場合は？
MySQLのインストールができない場合の対処法は2つあります。ここでは、2つの対処法を解説します。
■PCの名前をローマ字表記に変更
MySQLをインストールする際、Apply Configurationの「starting the server」にチェックが入らず、インストールできない事象が発生することもあります。
使用しているPCの名前を日本語にしていると、上記のエラーが発生します。そのため、PCの名前をローマ字表記に変更しましょう。
ローマ字表記に変更後に再度MySQLをインストールすると、最後までインストールできます。
- 「コントロール パネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」をクリック
- 「コンピューターの基本的な情報の表示」のページを確認
- 「コンピューター名、ドメインおよびワークグループの設定」のセクションを確認
- その下にある「フル コンピューター名」をチェック
- 日本語をローマ字表記に変更
■完全アンインストール後に再インストール
完全アンインストールしたあとに、再インストールを試すのもおすすめです。
- MySQLインストーラの全コンポーネントでRemoveを実行
- インストーラ自体のRemoveも実行
- WindowsのアプリからMySQLのコンポーネントを探して削除
- 「C:\Program Files」「C:\Program Files (x86)」「C:\ProgramData」フォルダ配下のMySQL関連フォルダを削除
- 環境変数PathのMySQL関連の設定を削除
- コマンドプロンプトで「sc delete MySQL80」を入力し削除
- もう一度MySQLの「インストーラのダウンロード」から始める
失敗しないMySQLの勉強方法
ここでは、MySQLの勉強方法を2つ紹介します。
MySQLは需要が高く、習得することで仕事獲得の機会が広がります。MySQLをインストールした人は、勉強方法も併せて確認してください。
独学で学ぶ
MySQLは独学で学ぶことが可能です。次の4つのステップで学習していきましょう。
MySQLの環境構築は、MySQLのインストールのことです。本記事で先述した手順に従ってMySQLの環境を構築してください。
MySQLの環境構築後、実際にテーブルの作成やデータ取得などのSQL文を打ち込みます。打ち込んだSQL文の結果を見ながら、コマンド操作に慣れましょう。
データベース設計の段階で適した構造を考えると、スムーズにデータ管理ができるようになります。
なお、次の記事ではMySQLで使用するSQL文について解説しているのでぜひ参考にしてください。
スクールで学ぶ
MySQLやSQLについて素早く理解するなら、スクールの受講もおすすめです。MySQLやSQLは専門家から直接指導を受けると、基礎知識から応用まできちんと理解できます。
スクールで学べば、MySQLの知識・スキルを実践に活かすまでのスピードが早まるでしょう。
MySQLの習得におすすめのスクールは「侍エンジニア」です。
侍エンジニアでは、入学から卒業まで、現役ITエンジニアのマンツーマンレッスンを受けられます。また、ITエンジニアへ転職したい・スキルをもとに副業収入を得たいなど、本人の希望を丁寧にヒアリングして個人にピッタリのカリキュラムを作成します。
収入に直結するMySQLの知識・スキルを習得したいと考えている人は、ぜひ侍エンジニアへご相談ください。
なお、次の記事ではおすすめのSQL講座を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は、MySQLのインストール方法をご紹介しました。MySQLはデータベースの中でも人気が高いシステムです。
MySQLについて理解を深めるとWebアプリ開発の学習が進みます。また、実際の仕事現場でも採用されることが多いため、仕事を獲得できるチャンスが広がります。
MySQLを勉強するための第一歩は、インストールして環境構築することです。本記事で紹介した手順に沿ってMySQLの環境を構築し、操作に慣れましょう。
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor（スーパーバイザー）、楽天株式会社（ディレクター）、アスキーソリューションズ（PM）などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
