インフラエンジニアがプログラミング言語を学ぶべき理由は?
インフラエンジニアにおすすめの言語が知りたい
これからインフラエンジニアを目指す人や、現在インフラエンジニアをしていてスキルアップしたい人はこのような疑問を感じることもあるでしょう。
この記事では、インフラエンジニアがプログラミング言語を学ぶべき理由を解説したうえで、おすすめの言語を5つ紹介します。
この記事を読めば、これから学習する言語選びの参考になります。それでは見ていきましょう。
なお、次の記事ではそもそもインフラエンジニアとはどんな職業なのか、その仕事内容を年収や将来性も交え詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。
→ インフラエンジニアとは?仕事内容や年収、必要なスキルも紹介
インフラエンジニアがプログラミング言語を学ぶべき理由

インフラエンジニアとして活躍の場を広げるなら、プログラミング言語を学びましょう。インフラエンジニアでも、プログラミングスキルが求められるようになりつつあります。
最近では、インフラ環境のクラウド化が進んでいます。そのなかで、環境構築や設定をコード化すれば、再現性や流用性を高め、作業効率をアップできるという考え方が生まれています。
コード化を進めるときにはプログラミングスキルを求められる場面もあるため、インフラエンジニアであってもプログラミングができれば活躍の場が増えるのです。
これからインフラエンジニアを目指すのであれば、将来を見据えてプログラミング言語を学んでおきましょう。
インフラエンジニアにおすすめの言語5選
インフラエンジニアはネットワークやサーバーの構築をメインで行うため、その工程に向いている言語を学びましょう。
ここでは、インフラエンジニアにおすすめの言語を5つ紹介します。
- Shell(シェルスクリプト)
- DOSコマンドとPowerShell
- Python(パイソン)
- Ruby(ルビー)
- Java(ジャバ)
Shell(シェル)
ShellはOSに対する命令や、スクリプトを実行させる為のコマンド群で、手順なども含めて組み合わせて使うことから一種のプログラム言語とみることもできます。
インフラ開発ではOS上での設定を行う機会も多く、サーバー管理や設定などでShellを使う機会が頻繁にあります。
通常であれば毎回各種設定が必要ですが、プログラミングで自動化すれば省力化ができますし、何よりも手作業による作業ミスを無くすことができます。
Shellにはいくつかの種類があり、Linuxで標準装備されているbashなどが有名です。インフラエンジニアとしてスキルアップするなら、Shellの習得も選択肢になるでしょう。
Shellについては、次の記事で詳しく解説しています。

DOSコマンドとPowerShell
DOSコマンドは、Windowsに搭載されているバッチを作成できる言語です。作成したファイルは、拡張子(.bat)から、BATファイルとも呼ばれます。
PowerShallは、Windowsに標準搭載されている、コマンドラインシェル及びスクリプト言語です。
DOSコマンドのバッチファイルもPowerShellのバッチファイルもWindows環境で実行できるコマンドプログラムとして、いろいろな処理を順序立てて実行することができます。
クライアント機となるWindowsPCもインフラの一部で、各種設定や制御なども必要となります。インフラエンジニアとしては覚えておきたいスクリプト言語の1つです。
Python(パイソン)
PythonはAI・機械学習開発でよく使われる言語ですが、実はインフラ開発でも使用する機会もあります。
Pythonは機械学習やデータ解析などのライブラリが豊富ですが、インフラ開発ではサーバーの自動化などに使用されます。
また、障害対応のログ調査のデータ解析に使用されることもあるため、インフラエンジニアにも役立つ言語といえるでしょう。
Pythonは、AI開発・機械学習・アプリケーション開発など活用できる開発分野も多いのです。そのため、フルスタックエンジニアを目指すためにも覚えておいて損はない言語です。
Ruby(ルビー)
シンプルな文法が特徴的で、未経験からでも学びやすい言語がRubyです。
Rubyはインフラシステムの自動化に使用するソフトウェアに採用されることがある言語で、インフラ開発でも使用されています。
Python同様、必ずしも習得しなければいけない言語とはいえません。しかし、活躍の幅を広げるためにはおすすめの言語です。
RubyはWebアプリケーション開発でも使用される言語のため、インフラエンジニア以外にキャリアシフトしたい人にも向いています。
Java(ジャバ)
インフラエンジニアにはJavaもおすすめです。Javaは業務用システムからAndroidアプリケーション開発まで幅広く使用される言語であり、インフラ開発でも役立ちます。
Javaには、多くの優良フレームワークがあります。サーバーに適用するフレームワークの選定などをインフラエンジニアが担当するケースもあります。
運用に使うための管理画面などの作成にJavaが使われることも多く、インフラエンジニアがその開発を担当することもあります。言語としての適応範囲も多いので、インフラエンジニアにかかわらずおすすめの言語です。
インフラエンジニアがよく使うシステム基盤3選
インフラエンジニアがインフラシステムを構築する際には、多くのシステム基盤を活用します。
ここでは、インフラエンジニアがよく使うシステム基盤を3つ紹介します。
- AWS(エーダブルエス)
- Docker(ドッカ―)
- Kubernetes(クバネティス)
AWS(エーダブルエス)
AWSは、Amazonが提供するクラウドサービスの総称です。世界シェアNo1のクラウドサービスです。
クラウド上にEC2(仮想サーバ)、S3(ストレージ)、RDS(RDB)といった従来オンプレミス環境で必要であった機器類を代替可能な仮想環境を提供しています。
クラウド環境を活用することにより、システムへの初期投資を低く抑えられたり、機器の陳腐化も避けたりできるため、積極的なクラウド化が進められています。
インフラエンジニアも、オンプレミスからの環境移行も含めて、クラウド環境への対応が必須となります。
クラウド環境は、基本的に機器のハードウェア障害が起こらないため運用設計が楽になります。
さまざまなクラウドサービスのなかでAWSは、国内でも多くの実績を持つクラウドサービスです。そのため、クラウドサービスについて学ぶのであれば、まずはAWSからです。
AWSについて、次の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。

Docker(ドッカー)
Dockerは、Docker社が開発した仮想環境を提供するソフトウェアです。仮想サーバーとは違い、カーネルOS上で稼働するコンテナという仕組みで仮想環境を提供しています。
個々のコンテナは、カーネルOS上でプロセスやユーザーなどを個別に管理できます。これにより、同一サーバー内に複数の仮想環境を稼働させることが可能になります。
コンテナを再利用することにより、新しい仮想環境の立ち上げも容易で、コンテナの再起動もサーバー再起動に比べ行いやすくなります。
AWS上でもDockerは提供されており、インフラ基盤として、スキルアップもかねて学習しておくと良いツールの1つです。
Kubernetes(クバネティス)
Kubernetesは、Dockerなどのコンテナホストを管理するインフラ基盤ソフトウェアです。
複数のサーバ間での負荷分散やDockerなどのコンテナ管理をさらに上位で管理することにより、インフラ上のアプリケーションやサービスなどの可搬性の確保やスケーラビリティをコントロールすることが可能となります。
Kubernetesの特徴に、自己回復機能があります。コンテナを間違って削除してしまった場合や、何らかの障害が発生した場合に自動でコンテナを回復できます。
障害が発生しコンテナが復旧できないと再現するのに手間がかかります。その点、Kubernetesはコンテナを自動回復できるため、障害に強いのです。
インフラ開発のなかでもコンテナを複雑に管理する際にKubernetesが役立ちます。
インフラエンジニアに必要なスキル
インフラエンジニアには、サーバーやネットワーク、セキュリティなど幅広い知識とスキルが求められます。
次の必要なスキルチェック表を参考に、自分に必要なスキルを確認してください。
インフラエンジニアとして活躍するには、ネットワークやインフラ基盤、ハードウェア側の知識は必須です。これからの時代に活躍するには、プログラミングやクラウドサービスなどスキルアップも求められます。
次の記事でも必要なスキルを詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてくださいね。

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まとめ
今回は、インフラエンジニアがプログラミング言語を学ぶべき理由を解説したうえで、おすすめの言語を5つ紹介しました。
この記事でおすすめの言語や必須となるインフラ基盤を紹介しましたが、すべてをいっぺんに習得することはできません。インフラエンジニアとして成長したい人は、ぜひ少しずつスキルアップを目指してくださいね。
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