アプリケーションエンジニアの将来性、年収を知りたい。
いまの日常で確実に使っているアプリケーション。私たちは、アプリケーションを使用することで多くの恩恵を受けています。
そんなアプリケーションをつくっているのが、アプリケーションエンジニアです。この記事では、アプリケーションエンジニアについて様々な角度から解説をします。
この記事の目次
そもそもアプリケーションエンジニアの仕事内容とは?
アプリケーションエンジニアは、アプリケーションの設計から構築、テストまで一貫した作業を行います。
扱うアプリケーションも様々です。代表的な例だと以下のように分けられます。
- 法人向け業務アプリケーション
- Web系アプリケーション
- スマートフォン向けアプリケーション
法人向けに業務効率化のためのアプリケーションは、身近な例だと小売店のPOSシステムや、金融機関の勘定系システム、医療機関の電子カルテなどがあります。法人向けだけあり、アプリケーションの規模は大きく、数十名から数百名のプロジェクトを組むことが一般的です。
Web系アプリケーションは、Webブラウザ上で動作するアプリケーションです。パソコンやスマートフォンなどに、アプリケーションをインストールすることなく使用することができます。代表的な例だと、Gmailや、YouTube、Twitterなどがイメージしやすいのではないでしょうか。Webブラウザがあれば動作するWebアプリケーションは、不特定多数のユーザに使ってもらいやすく、多くのベンチャー企業がWebアプリケーション、Webサービスの提供に参画しています。
スマートフォン向けアプリケーションの需要は年々増しています。よりスマートフォンでも利用しやすいように、ネイティブアプリ(ブラウザを使用しない。スマートフォンにインストールして使うアプリ)としてのアプリケーション開発は、今後も成長することは間違いありません。

フリーランスアプリケーションエンジニアに必要なスキルとは?
Web知識
エンジニアにとって、Web知識は必須です。例え、スマホ向けアプリケーションであっても、Webから派生したアプリケーションがほとんどです。例えば、Gmailや、YouTube、Twitterがその代表です。
Webアプリケーションを扱わないとしても、Webシステムの構成、仕組みなどの概念的な部分は、抑えておいて損はありません。
アプリケーション知識
アプリケーションを開発する上で、アプリケーションの基礎知識が必要になります。例えば、アプリケーションの画面を作り込む場合、UI(ユーザーインターフェース)設計を行います。
一般的に使いやすいUIは体系化されており、セオリーがあります。そういったセオリーを抑えておくことで、効率的に作業を進めていくことができるでしょう。
プログラミングスキル
構築するアプリケーションによって、使用するプログラミング言語は様々です。代表例としては、以下の通りです。目的に応じてプログラミング言語を扱うスキルが必要になります。
- 法人向け業務アプリケ:JAVA、C、C#など
- Web系アプリ:HTML/CSS、JavaScript、Ruby、PHP
- スマートフォン向けアプリ:Swift、Kotlin
法人向けの業務アプリケーションには、汎用性が高く、動作の安定性が高いとされているJAVAやC言語が多く利用されます。
Web系アプリケーションは、フロントサイド(見た目の部分)をデザインするHTML/CSSなどのマークアップ言語、Webサイトに動きを与えるJavaScriptが使用されます。実際にデータを処理するサーバサイドには、RubyやPHPが使われることが多いです。
スマートフォン向けアプリケーションでは、iosを搭載したiphoneであればSwift、AndroidであればKotlinが使われるのが一般的です。
フレームワークスキル
アプリケーションの開発をする際に、すべて一から開発するということはありません。フレームワークという「よく使う部品がいくつも入ったツールボックス」を利用します。フレームワークは、取り扱うプログラミング言語に応じて用意されています。代表的なものは以下です。
- JAVA:Spring Framework、Apache Struts
- C言語:CUnit、CppUTest
- Ruby:Ruby on Rails、Sinatra
- PHP:laravel、CakePHP
- Swift:perfect、Swifton
- Kotlin:Spring Boot、Doma2
フレームワークを利用することで、開発が効率的に進めることができますし、複数名のチームでの開発に向いています。プログラミング言語に加えて、フレームワークの知識も開発する上で必須と言えます。
サーバースキル
アプリケーションを開発するためには、サーバサイドのスキルも必要不可欠です。サーバに使われるOSは、一般的なWindowsとは別にLinuxやUnixといった馴染みのないOSが使われることもあります。
また、OracleやMySQLなどデータを格納するデータベースも扱います。最近では、クラウド環境でのサーバ構築が主流となっています。アマゾンから提供されているAWSなどのサービスも理解しておくといいでしょう。
コミュニケーションスキル
アプリケーション開発は、一人ではなく複数名のプロジェクトで進めることが主流です。そのため、関係者とのコミュニケーションは避けて通ることはできません。
仮に、在宅案件だったとしても作業依頼者とのコミュニケーションは必須です。
アプリケーション開発において、密に意思疎通をとることが重要です。いざクライアントに完成したアプリケーションを見せたら、クライアントが想像していたものと、まったく違っていたという事例をよく耳にします。
また、複数名で開発したプログラムを結合してみたら、それぞれのメンバが違った理解で作り込みを行っていて、まったく動かなかったという事例もあります。
関係者と意識を統一するためには、こまめに会話することや、文書や図で認識を深めるなどの工夫も必要です。
自己管理スキル
どんな仕事においても重要ですが、アプリケーション開発には必ず「納期」が存在します。成果物を決められた納期までに仕上げることが、エンジニアにとっての信頼に直結するといっても過言ではありません。
とくにフリーランスエンジニアの場合、一人で在宅で働くというケースもあります。つまり進捗は自分自身で管理することが必須です。怠けて仕事がはかどらなく、納期に間に合わないといったことはあってはなりません。フリーで働くためには、高い自己管理スキルが必要です。
営業スキル
フリーランスとして活動する際に、必ずぶつかる壁が営業です。
仕事を獲得するために自ら行動する必要があります。クライアントは、実績があるエンジニアに優先的に仕事を依頼します。
そのため、実績がない状態では、仕事の獲得に苦労することになります。しかし、逆に実績を作ってしまえば、仕事の獲得に断然有利となります。
人が集まる場所に積極的に参加する、知人に紹介してもらうなどのオフラインでの営業や、クラウドソーシングサービスの利用、Twitter、FaceBookでの営業活動などオンラインでの営業を組み合わせながら、仕事を獲得することをおすすめします。
フリーランスアプリケーションエンジニアの需要と将来性
フリーランスアプリケーションエンジニアの求人数
IT求人に特化している「レバテックキャリア」のアプリケーションエンジニアの求人数は、約490件でした。エンジニア系の職種の中で、アプリケーションエンジニアの求人数が最も多く登録されています。IT業界内で、アプリケーションエンジニアの需要が多いことが分かります。
フリーランスアプリケーションエンジニアの将来性
アプリケーションエンジニアの求人数からもわかるように、スマートフォンの普及、5Gの普及などに伴いアプリケーションの需要は、今後さらに増えてくることが予想できます。
特に、Webアプリケーション、スマホアプリケーションの需要はますます増えていくでしょう。
アプリケーションエンジニアは、実際にアプリケーションやサービスを生み出す実作業者です。数々のプロジェクトをこなすことで、フロントエンドからサーバサイドまでの技術を取得するチャンスがあります。
また、プロジェクトマネージャへのステップにもなる職種です。
フリーランスアプリケーションエンジニアの年収の違い
常駐アプリケーションエンジニアの年収
ITフリーランス向けの案件紹介で有名なITプロパートナーズの案件データから見ると、月収31万円~71万円代の案件が多く登録されていることがわかります。
在宅アプリケーションエンジニアの年収
同じくITプロパートナーズ」で「リモート可」の案件を見てみると、41万円~50万円の案件が集中していることがわかります。また、91万円以上の案件も少数ですが存在しています。
フリーランスアプリケーションエンジニアに年齢制限はあるのか?
フリーランスアプリケーションエンジニアを目指そうと考えた時に、年齢制限がないか心配になりますが、年齢制限は設けられていないケースが多いです。
IT業界全体で人材不足の状況が続いています。年齢や経験の有無に関わらず募集している案件は、数多くあります。
【結論】将来の目標を決めて準備をしよう。
アプリケーションエンジニアについて様々な角度から解説しました。
扱うアプリケーションの種類、作業範囲が幅広いことが理解いただけたのではないでしょうか? アプリケーションエンジニアになることで、様々なスキルが身に着けることができ、将来のキャリアも広がります。
しかしその一方、スキルを身に着けようと思えば、キリがないことも簡単に想像できるでしょう。
まずは、どういった業界、どういったアプリケーションを扱いたいのかを明確にした上で、スキルの習得をしていくことをおすすめします。