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初心者必見!エンジニアが語るSESの特徴とブラック企業の対処法

SES/客先常駐ってなに? 経験者が解説します

エンジニアとしての働き方の「SES」ってなに?

求人でスカウトがきたけど、SES企業っぽい。どんな働き方なの?

こんにちは、侍エンジニア塾編集部の深町です。SES契約でWebディレクターとして勤務していたことがある私が、今回は「SESのエンジニアってどうなの?」という疑問にお答えします。

SESについて知りたい方、初めてSES企業でエンジニアとして働いてこうと考えている方は、ひと通り読んでいただければSESについて把握できるはずです。

SESとは?

画像:Shutterstock

SESとは「システムエンジニアリングサービス契約」の略称です。エンジニアをかかえる企業とエンジニアの能力が必要な企業が契約し、エンジニアはクライアントのオフィスに送り込まれて働きます。

システムやソフトウェアの開発・保守・運用に関して「納品物」ではなく「エンジニアの技術」と「作業時間(期間)」を契約の対象とする、準委任契約という形の契約が結ばれます。

客先常駐」ともよくいわれます。その名のとおり、エンジニアは契約したクライアント企業のオフィスで業務をすることがほとんどになります。

SESの概要

いまや全てのインフラや産業でITの技術と知識が必要とされています。しかしプログラミングをはじめとするITの技術は、まだまだ専門的な技能です。

また、システムは内製化せずに、技術部門は子会社化・外注化するというのがここ数十年のビジネス的な流れでもありました。

その代表格が銀行などの金融業です。金融基幹システムの開発や保守を請け負うのはシステムインテグレーター(SIer)で、下請け企業が二次三次と続きます。その実作業を担当する下請けの多くがSES企業になっています。

派遣との違い

ここまで読んで「SES契約って派遣社員と似てない?」と思った方もいるかもしれません。しかし、SES契約と派遣契約は、まったくの別物です。

  • 派遣のエンジニア⇨派遣先の企業が指示命令することができる
  • SESのエンジニア⇨派遣先の企業から指示命令することができない

SES契約はクライアントのビジネスパートナーとなる立場です。

SESのデメリット3つ

画像:Shutterstock

「SES」でGoogle検索すると、追加で表示される単語が「闇」「やめとけ」「うつ」などで、ちょっと暗い気持ちになってしまうかもしれません。

そんな悪いことばかりじゃないよーって思いながらも、事実としてネガティブなことはあります。SESで働くことの代表的なデメリットを3つ紹介します。

  • 常駐先の当たり外れが激しい
  • アイデンティティを失いやすい
  • 給料がなかなか上がらない

これらを具体的に解説していきます。

常駐先の当たり外れが激しい

いわゆる「案件ガチャ」と呼ばれるものです。SES企業のエンジニアは自分が送り込まれる先が、どこの企業のどんな現場であるかを事前に知ることが難しいです。

キャリアの方向に関わる重要なことですが、それがタイミングと自社の営業次第になってしまいます。

アイデンティティを失いやすい

よしんば送り込めた先が、自分のやりたい仕事で、スキルも評価してもらえる職場だったら。それはきっと幸せです。

でもそこで「自分はどこの人間なんだろう」という、足元のおぼつかなさが出てきます。

職務中、SES企業の社員はクライアント先の社員として振舞わなければなりません。取引先や協力会社に自分がSES契約の人間だと知られてはいけない決まりになっています。

やり取りする際も「お世話になっております。<クライアント名>のイトーでございます。」と名乗り、名刺もクライアント企業の物を渡されます(最近はコンプライアンスの問題か名刺を渡さない企業も増えているようです)。

仕事が面白くて充実感があればあるほど、自分はどこに所属してるんだっけ? と自分の帰属がよく分からなくなってしまいます。

給料がなかなか上がらない

あなたが駆け出しのエンジニアならば、クライアント先が払う月単価は70万円前後が相場です。その金額が全て自分の収入になれば嬉しいですけど、やっぱりそうはいきません。

自社も社員をSESとして売るためにコストが掛かっています。あなたの売り上げののうち、およそ3割があなたの給料と計上されることが多いでしょう。また、案件が3次や4次と多重の下請けだった場合、中間マージンが引かれてるのであなたの売上と給料も低くなってしまいます。

そしてクライアントはなるべく人を雇いたくない作業のためにSES企業と契約しています。相場水準の外注費で回ってる仕事に対して、じゃあもっと多く予算をつけようということは少ないのが実情です。

そのため、SESでは給料が上がりにくくなっています。

SNSの声

SESとして働くデメリットとして、Twitterではこのような声がありました。主に職場や案件を選べないということに不満と不安が多いようです。

また、会社のやり方としてどうなの? というケースについての声もありました。例に挙げたツイートは特殊なケースかもしれませんが、小規模のSES会社だとリスク管理が甘くありがちなのはあるかもしれません。

SESのメリット3つ

画像:Shutterstock

みなさんそんな暗い顔をしないでください。ここまでデメリットを挙げましたが、SESとして働くことにはメリットもあります。

以下の3つを解説していきます。

未経験でも比較的入社しやすい

収入や待遇を考えれば、自社開発系企業がベターかもしれません。しかしエンジニア未経験者がそこに入社するのは大きなハードルがあります。

自社開発系企業には「実力」「しっかりしたポートフォリオ」「ポテンシャル」がなければ入社することは難しいのが現実です。もちろん労力をかけて自分のスキルをそこまで到達させるのがベストですが、なにせ食べて行かなければなりません。

しかしSES企業なら未経験者にも門戸を広く開けていることが多いです。中小のSES企業だと損益分岐点ギリギリでやってるとこも多いので、求人サイトなどを使わず直接応募するとより入社しやすいでしょう。

求人案件が多い

「未経験でも比較的入社しやすい」にも通じますが、定着率がよくないために常に人員の補充を求めているSES企業が多いです。複数の企業と面接して、なるべく条件や肌が合いそうな所に入りましょう。

求人サイトなどでも「自社はSES企業です!」と堂々と言っている所は少ないです。SES企業を見抜くコツはエンジニア求人なのに勤務地が「都内各所」などと場所が固定されてない表現があったらほぼビンゴです。

また自社オフィスに社員一同がまず揃いにくいため、納会などで社員が集まっている画像を求人サイトで使いがちなので注目してみましょう。

色々な開発案件に関わりやすい

これがSESの一番いいところかもしれません。案件は短くて3ヶ月、長くて数年でしょう。そのため様々な企業や職場を見ることができます。

そしてSESとして常駐する先は、名だたる大企業であることが殆どです。国民なら誰でも知ってるサービスや商品、キャンペーンに関わることができます。それらを渡り歩くことで、俯瞰的な視点を得ることができます。

ただやはり、視点を広くしながらも自分の目標は見失わないようにしてください。

SNSの声

SESとして働くデメリットとして、Twitterではこのような声がありました。複数の職場を体験することによっての刺激やスキルアップのチャンスを得ている人がいます。

また、案件の契約満了後はまとまった休みを取りやすいのも魅力ですね。私の前いたSES会社でも、そのようなタイミングで海外放浪をしてくる方もいました。

ブラックSES企業に入ったら?

一昔前よりも労働環境は改善され、ひどい業務環境は少なくなってきました。働き方改革など昨今の行政指導などにより、クライアントが大企業であるほど労働環境に敏感になっています。

しかし、クライアントの労働時間削減のシワ寄せが外注であるSES企業社員に降りかかっていることもあるようです。(20時以降は常駐先が残業禁止なので、自社や家に持ち帰って終電まで仕事をするなど)

また、ブラック企業とはいえないけど、SES契約として送られる職場は様々です。客先常駐で周りがクライアントの人々だと、自社勤務よりも冗談や軽口は叩きにくいこともあります。

画像:Shutterstock

SESという働き方で一番危ないのが、アイデンティティの喪失や孤独感により「心が荒みやすい」ということです。

限界になってやめようとしても自社営業サイドの人間が全力で引き止めにくることが殆どです。

SES企業というビジネスモデルは乱暴な言い方をすれば、とりあえずクライアントに人突っ込んでおけばリスク少なく毎月お金が入ってきます。会社は稼働している社員がどうであろうと辞めてほしくないんです。

しかし、優先順位を考えれば一番大事なのは自分の心と体なのは明白です。もし家族がいたとしても、あなたが健全でなければ将来にわたって働いて養うこともできないはずです。

つらかったら「自分はつらい」と職場でも周りの人に伝えましょう。どのSES企業でも貴重な人材を潰してしまって結果的に損失しまったという経験があり、現場のコンバートや自社勤務に転換されることが望めます。

もしそうならない場合、自社が潰れようが構いません。一目散に逃げましょう。

SES業界の今後の流れ

IT業界は人材不足です。人が集まりにくいSES企業は淘汰されていきます。中小より経営や労働環境が安定し、研修も充実したメガSES企業の寡占化がはじまっています。

Javaなどを人海戦術的に駆使する大規模開発案件は少なくなりつつあります。

またWeb業界のクライアントでは、意思統一のしやすさと秘匿管理の厳密化を求めるなどの理由で、SES契約をせずに派遣契約に切り替える流れも出てきています。

SESで働くならこんな人に向いている

画像:Shutterstock

検索しても明るくないトピックが多いのがSES企業です。ここまで読んで納得できて、更にこんな方なら選択肢の一つしてあっても良いでしょう。

  • 未経験からキャリアを積んで近いうち(1〜3年)に他社への転職を計画している人
  • 業務以外の自分の時間でスキルや知識をインプットできる自信や習慣のある方

次点で「人が良すぎない方」というのもあります。SESとして長く続けている人は、本当に人がよくて真面目な方が多いです。そういう人だと、ついつい辞め時を失ってしまいがちです。

まとめ

今回は「SESでエンジニアってどうなの?」という疑問にお答えしました。

今回はSES企業に勤めて配属された場合について解説しましたが、スキルと経験が豊富な方が個人事業主としてクライアントとSES契約をするケースもあります。こちらはフリーランスに近い働き方になります。

またSES契約は、ITプロジェクトの上流工程にいるITコンサルタントや、高単価のスキルフルなエンジニアも活躍している契約形態です。

この事実が示すように、SESでしっかり稼ぐために大事なことは、クライアントに「この業務をあなたに任せたいんです!」と言わせるスキルの高い専門性です。

どのような環境であれ、関わっているビジネスのプロセスを知り、スキルを研鑽することは可能です。下記の記事をぜひ参考にしてみてください。

なぜエンジニアにスキルアップが必要か?成長に必要な5つの能力
更新日 : 2019年8月2日
初心者がエンジニアとしてキャリアアップする方法とは?
更新日 : 2019年10月1日

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書いた人

深町 一雄

深町 一雄

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

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