副業に適した職業といえばWebサイト制作などの「エンジニア」が鉄板ですよね。
おそらくこれを読むあなたもその一人なのではないでしょうか? そして、
フロントエンドエンジニアができる副業ってあるのかな?
実際どのぐらい稼げて、どうやったら良い案件を獲得できるんだろう?
というお悩みをお持ちではないでしょうか?
そこでこの記事では、フロントエンドエンジニアが副業案件を手に入れるための方法を解説します。
フロントエンドエンジニアを何名も輩出してきた当プログラミングスクールの経験を元に書いていますので、きっと参考になると思います。
ぜひ最後までお読みください。
フロントエンドで副業を始める前に注意すべき点
まずは副業を始める前に注意すべき点を4つご紹介しておきます。
会社の副業に関する規定を確認
いくら副業始めたくても、会社で副業が禁止されているのであればやることができません。会社の就業規則で副業が許可されているのかどうかを確認しておきましょう。
いくら欲しいのか決める
副業でいくら欲しいのか、具体的な金額を決めておきましょう。
私の経験上、目標があったほうが稼ぐイメージが明確になり、モチベーションも上がります。
可動時間数を確認する
Web制作などの仕事にはたいてい、目安となる稼働時間が記載されています。
そのため、平日の仕事終わりで2時間、土日で5時間ずつ合計で週に12時間働ける……のように、自分が可動できる時間がどれくらいあるのか確認しておくと、仕事を探す際に楽です。
自分のスキルを整理する
- 自分がは使える言語は何で、どのくらいのレベルなのか?
- 過去に制作に携わった案件や作品は何か?
など、自分のスキルがどれ程度のものなのかを整理しておきましょう。ポートフォリオにまとめたりする際にも重要になります。
フロントエンドの副業の単価・案件数は?
続いてフロントエンドエンジニアが受けられる副業の収入や案件数はどれくらいなのでしょうか?
単価・案件数をそれぞれまとめました。
単価は5,000円以上~
まず、単価から見ていきましょう。
国内最大級のクラウドソーシングサービス 「ランサーズ」 が、フロントエンドエンジニア向けのWeb制作系のお仕事について、単価をそれぞれ以下のように発表しています。
- ホームページ作成:50,000 〜 400,000円 / 1-10ページ
- Webデザイン:150,000 〜 200,000円 / 6ページ
- HTML・CSSコーディング:5,000 〜 100,000円
最も相性の良さそうな「HTML・CSSコーディング」は価格の幅が広く、サイトの規模によって大きく単価が異なります。
ホームページ作成についてもサイトの規模(ページ枚数)によって大きく価格が違いますが、50,000円以上という単価になっているようです。総合すると1件あたり5,000円~で受けられると言えます。
案件数
では続いてフロントエンド向けの「Web制作系の案件」はどれくらいの数があるのでしょうか?
クラウドソーシングサイトの大手2社「ランサーズ」と「クラウドワークス」の求人数をそれぞれ以下の表にまとめました。
サイト名 | コーディング系の案件数 | Webサイト制作系の案件数 |
ランサーズ | 403 | 1053 |
クラウドワークス | 13 | 100 |
ランサーズの方が案件数は圧倒的ではありますが、2つのサービスで合計1,500件以上のWeb制作系の案件があります。
これが同じく副業の定番である「ブログや記事などのライティング」案件になると、2サイト合計で1,000件程度なので、それ以上の水準です。
フロントエンドは副業がしやすい状況だということがわかります。
フロントエンドが副業を手に入れる方法
ではここからは、フロントエンドエンジニアが副業を手に入れる方法を、順を追って解説していきたいと思います。
ポートフォリオを作成する
まずは、あなたの実績・スキルがわかるポートフォリオを作成しましょう。転職活動にももちろんですが、副業を手に入れるためにもポートフォリオがあった方が案件の獲得率も違いますし、高単価の案件を獲得できる可能性も上がります。
まだ作成したことがないという方は以下の記事を参考に、自分のポートフォリオを作成してみましょう。

クラウドソーシングで簡単なWeb制作案件を受注する
ポートフォリオができたところで、続いては「実績作り」のフェーズに移ります。上記2社のクラウドソーシングサービス(ランサーズ、クラウドワークス)に登録し、簡単なWeb制作案件を受注し、こなしていきましょう。
フロントエンドの副業に慣れるという目的はもちろん、「クラウドソーシングで案件を受注したことがある」という実績作りになり、より案件獲得率も単価UPも叶いやすくなります。
※もちろん、ポートフォリオへの記載も合わせて行っていきましょう。
エージェントサービスに登録して案件の紹介を受ける→より単価UPを狙う場合
最後に、より単価UPを狙う方は「フリーランス専門のエージェントサービス」に登録することをおすすめします。
エージェントがつくことで、自分に代わってクライアントに対して営業をしてくれるようになりますので、一気に単価が上がる可能性もあるようです。
高単価の案件ほどクライアントもこちらの今までの実績をシビアに見てくるようになります。クラウドソーシングで腕を磨いておき、ポートフォリオを充実させておきましょう。
フロントエンドが副業をやる5つのメリット
では、最後にフロントエンドが副業をやるメリットをご紹介します。
スキルアップ
フロントエンドエンジニアとしてのスキルが上がります。スキルアップして、やれる仕事が増えれば、次項の「収入アップ」にも繋がります。
たとえばスキルアップしてコードを書くスピードが上がれば、仕事が効率化し、受けられる仕事の数自体が増え収入も上がります。
収入アップ
当然、収入アップなりますので、使えるお金増えるが増えます。
スキルが上がればその分、受けられる仕事量も上がるし、これからさらに需要の高まるAI・機械学習ジャンルの言語(Python等)を覚えれば、受けられる仕事の単価がアップし、より少ない時間で年収を上げることも可能です。
自由にお小遣いとして使ってもいいですし、貯金や自分磨きに回してもOKです。
人脈が増える
会社以外での人脈が一気に増えます。仕事をくれるクライアントはもちろん、同じフロントエンドの仲間、副業仲間などができます。
人脈が増えればもらえる仕事の数も収入も安定しますので、会社員からフリーランスとして独立するチャンスも増えることでしょう。
なお、交流会での人脈の作り方は以下の記事が参考になります。合わせてお読みください。
キャリアアップ
副業を通して培ったスキルを活かし、キャリアアップするチャンスも増えます。
転職してより高い収入を得ることはもちろんですが、フロントエンドエンジニア以外の職業へキャリアチェンジすることもできます。
たとえば副業でWebデザイン等のスキルを身につければ、フロントエンドで培ったスキルとかけ合わせ、Webサイトの制作を仕切るWebディレクターへ転職することもできるでしょう。
リスク回避
副業で収入を得るということは、会社の給料とは別の収入源を得るということです。それにより、会社が倒産したり、リストラされたり、業績悪化で給料を下げらたり……といったリスクを回避できます。
まとめ
以上のように、フロントエンドエンジニアはWeb制作系の副業案件も多数揃っている、まさに副業向きの職業といえます。
会社の副業規定など、気をつけるべき点はいくつかありますが、スキルアップにも収入アップにもなり、メリットがたくさんありますので、ご興味のある方はぜひ検討してみてください。