VBAに将来性はあるの?
VBAに将来性がある理由があったら知りたい
これからVBA(Visual Basic for Applications)を学ぼうと考えている方は、このような疑問があるのではないでしょうか?
そこで、この「VBAに将来性はあるのか?」について4つの視点で検証しました。
これからVBAを学びたい方に向けて、IT業界の動向から分析してVBAの良い面と今後の懸念点を解説しています。さらにVBA以外の将来性の高いおすすめのプログラミング言語5選も紹介しています。
独学で失敗しないためにスクールの紹介もあり、VBAに興味のある方にとって網羅性の高い記事となっています。ぜひ、こちらの記事を参考にして今後のVBA学習プランに役立ててください。
- VBAはOffice製品に限定した言語のため汎用性は低い
- VBAエンジニアとして活躍するには他スキルの習得が必要
- VBA+プログラミング言語を学べば長く活躍できる
VBAに将来性はあるのか?4つのポイントを検証
こらからVBAを学びたい方にとって、「VBAに将来性はあるのか?」は気になることでしょう。
まずは4つのポイントから、VBAの将来性について検証しました。
- 機能性はあるのか?
- 難易度は高いのか?
- 求人は多いのか?
- VBAエンジニアの年収
それぞれのポイントを紹介し、VBAの将来性について説明していきます。
ポイント1:VBAの機能性
VBAは、Office製品に特化したプログラム言語です。
Excel集計作業の自動化やメール送受信を自動化も可能です。Office作業をスムーズに処理できるため、事務員や経理スタッフなど幅広い職種で役立つでしょう。
その一方でVBAはOffice製品に限定した開発言語のため、他のプログラム言語に比べて汎用性が低いと判断できます。
WordやExcel、AccessといったOffice製品を採用する企業では、日常的な業務効率を高める目的でVBA開発できるスタッフを大切にすることでしょう。
ポイント2:VBAの難易度
VBAは分かりやすく、プログラミングしやすい言語です。一般的なプログラミング言語と比べてVBAは習得時間も短いため、気軽に挑戦しやすい言語といえるでしょう。
また、VBAの開発環境はOffice製品に標準搭載されているVisual Basicを利用するため、開発環境のインストールが不要な点も強みです。
VBAの学習書籍はもちろんのこと、Web上の解説ページが多く存在しています。VBA開発を始めるハードルが低いため、ネットや本で調べながら開発スキルを学ぶことができるでしょう。
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ポイント3:VBAの求人状況
今後ともOffice製品を使用する企業がある限り、VBAの開発スキルを活かせる求人はなくならないでしょう。
企業ではWindowsとOffice製品のシェア率が高いため、VBAで業務の自動化を提案できる職場環境は多いといえます。
求人媒体/言語 | VBA | JavaScript |
リクルートエージェント | 219件 | 1,427件 |
レバテックフリーランス | 290件 | 3792件 |
しかし、IT求人を取り扱うリクルートエージェントやレバテックフリーランスの求人数を見る限り、Java Scriptに比べてVBAの案件数は少ないと分かるでしょう。
VBAの求人であっても、どのくらい他言語でも開発できるかを問われる求人も多いため、VBA単独のスキルでは仕事を獲得するのが難しいかもしれません。
ポイント4:VBAエンジニアの年収
VBAエンジニアの平均単価は、レバテックフリーランスによると58万円と発表されています。
最高単価の145万円に対して最低単価は30万円となっているため、VBAエンジニアの年収は360万円~1,740万円と幅が広いことが分かります。
年収に差が出る点としては、以下のスキルが影響します。
- VBAの開発経験
- 他のプログラミング言語のスキル
- 顧客と仕様設計や工数管理ができる
- リーダ経験やマネジメント能力がある
複数言語の開発スキルやプロジェクト管理経験があるとVBAの年収が上がりやすいと分かります。
しかし、VBAエンジニア単独での年収アップは厳しいでしょう。
VBAの将来性は明るいと言われる3つの理由とは?
ここからは、「VBAの将来性は明るい」との裏付けができる情報を紹介します。
- VBAができる人は重宝される
- Officeを導入している企業が多い
- VBAエキスパートでスキルを証明できる
今からVBAを学ぼうか検討している方にとって、VBAを学んだ先の未来が気になることでしょう。VBAのスキルを学ぶ魅力を3つの視点で紹介しています。
結論からいうと、Office製品の業務を自動化できるVBAは今後とも企業に評価されることは間違いありません。一度、VBAのスキルを習得しておくと、さまざまな職場で活用できるのもメリットです。
それでは、どうしてVBAの将来性が高いのかを紹介していきましょう。
VBAができる人は重宝される
業務の効率化をVBAで実現できるため、社内でVBAを活用できる人は評価されます。
ルーティン作業を自動化することで労働時間を短縮させ、業務品質を均一化することに役立ちます。
VBAをうまく業務に組み込むと、データ入力や計算、整理などの定型業務を効率化ができるようになり、社内業務をサポートできます。
またCSVなどの外部データをExcelに取り込むことも可能で、データの抽出やグラフ作成なども簡単に操作できるようなり、データベースの運用もスムーズになるでしょう。
業務背景を知っているスタッフがVBAで自動化できたら、社内でOffice製品の作業効率が格段に上がります。
目に見える業務改善は社内評価されやすく、VBAができる人は重宝されることでしょう。
Officeを導入している企業が多い
VBAはExcelやAccessなどのOffice製品を開発するプログラミング言語のため、社内でOffice製品がある限り必要なスキルといえます。
そのため、VBAの将来性は「一定の範囲」において期待できると考えて良いでしょう。
現在も日本のオフィスではOffice製品がスタンダードとなっていることが多く、Office製品に特化したVBAスキルが役立つことは間違いありません。
パソコンで事務作業などを自動化できるソフトウェアロボットとして、企業ではRPAの導入が注目されています。VBAのプログラミング開発を組み合わせると、より高度なシステム処理が可能となると知られています。
そこで、今後はRPA開発の現場でVBAのスキルが見込まれていくため、まだまだVBAの将来は明るいといえるでしょう。
VBAエキスパートでスキルを証明できる
こちらはExcelやAccessのVBAスキルを客観的に証明できる資格で、オデッセイコミュニケーションズが運営しています。
あなたの技術力をしっかりとアピールできるため社内評価がアップするのはもちろんのこと、転職するときにも役に立つ資格です。
全国で試験会場が設けられているため、仕事帰りに受験しやすいのもメリットでしょう。
ベーシックとスタンダードの2つのグレードがあり、Excel VBAとAccess VBAを合わせると4タイプの試験が用意されています。
結果は試験が終わるとすぐに分かるため、VBAのプログラミング能力を証明したい方に人気があります。
VBAエキスパートを保有していると、未経験の方がVBAエンジニアを挑戦する後押しとなり、単価交渉にも有利になるでしょう。
VBAの資格については、以下の記事でも詳しく解説しています。
VBAの将来性が厳しいと言われる3つの理由とは?
「VBAの将来は厳しいのでは?」との声もあり、これからVBAを学んでみたい方にとって気になる点といえます。また、既にVBAエンジニアとして勤務中の方も、VBAが今後とも魅力のある技術なのかを知りたいことでしょう。
VBAの将来性を疑問視する理由にスポットライトを当て、それぞれの背景を紹介していきます。
- Office以外のサービスが台頭している
- VBA単独の年収は安くなっていく
- VBAだけのエンジニアは食べていけない
VBAの注意点を把握しておくと、現場で必要とされるスキルに気づけるようになります。
それでは、VBAの将来性が厳しいと言われる理由を見ていきましょう。
理由1:Office以外のサービスが台頭している
VBAはOffice製品に限定されたプログラム言語のため、Office製品のシェア率がVBAの将来性に影響してしまいます。
Googleスプレッドシートなどのクラウドサービスが採用されるようになり、Office製品のシェアが下がっていることがVBAの将来に不安の声があがる理由です。
VBAは、Office製品の拡張性を高めるためにMicrosoft社が導入したプログラミング言語です。そのためVBAの求人数やエンジニア需要は、企業におけるOffice採用率がダイレクトに影響すると覚えておきましょう。
近年では競合企業の影響力が高まってきているため、今後のOffice製品のシェア推移をチェックしておく必要があります。
Googleなどの競合サービスが企業で広まることで、VBAの需要が伸び悩む可能性を頭に入れておきましょう。
理由2:VBA単独の年収は安くなっていく
VBAの開発やテストを実施するようなVBAだけの技術しかない場合は、今後の年収アップは厳しくなる見込みです。
これからは企業が抱える業務課題を分析し、ITのシステム開発によってソリューションを提案できるエンジニアへと成長していきましょう。
また年収を上げていくためには、複雑なシステムであってもVBAのスキルを活用できることが求められます。
Excelから外部データベースへ情報を参照するシステム拡張の場合ですと、VBAの知識だけではなくMySQLやOracle DBなどのデータベースの分野まで詳しいと評価されやすいです。
業務系アプリケーションとの連携ができるエンジニアも年収が上がりやすく、Web系のプログラミング言語で開発できるのも強みとなります。
フリーランスとして活躍できる可能性もあり、VBAスキルに応じたキャリア形成を考えることも可能でしょう。
なお、IT企業への転職や副業での収入獲得・作業の効率化などを見据え、独学でVBAを習得できるか不安な人は「侍エンジニア」をお試しください。
侍エンジニアでは、現役エンジニアと学習コーチの2名体制で学習をサポートしてもらえます。
「受講生の学習完了率98%」「累計受講者数4万5,000名以上」という実績からも、侍エンジニアなら未経験からでも挫折なく転職や副業収入の獲得が実現できますよ。
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理由3:VBAだけのエンジニアは食べていけない
VBA単独のエンジニアよりも、複数のプログラミング言語野データベースの知見が必要です。指示通りの開発を行うVBAエンジニアが食べていくのは、厳しくなっていくことでしょう。
これからは将来性の高いプログラミング言語を身につけ、顧客に寄り添った要件定義を行えるエンジニアへ成長していくことが大切です。
大手企業の基幹システム開発ですとVBAだけの開発環境ではなく、ERPと呼ばれるパッケージやデータベース、Javaなどのプログラミング言語まで幅広い知識が求められます。
事務作業の効率化としてExcelやAccessの自動化を推進する案件は単価が割と安めで、自動化が完了すると仕事がなくなってしまいます。
VBAにプラスアルファのスキルを身につけると、さらに活躍できるようになるでしょう。
VBAよりも将来性の高いプログラミング言語5つ
複数のプログラミング言語で開発できる方が、需要の高いエンジニアになれると分かったことでしょう。そこで2021年に将来性が高い、以下の5種類のプログラミング言語を紹介します。
- PHP
- Ruby
- Flutter(Dart)
- Go
- Scala
それぞれの将来性と習得に向けた難易度、学習におすすめのタイプを解説していきます。
複数のプログラミング知識があると転職や年収アップの強みとなるため、ぜひ気になる言語があれば挑戦してみましょう。
おすすめ言語1:PHPは多くのプロジェクトで役立つ
PHPはWeb開発で使用されるプログラミング言語で、HTMLなどへの応用が利くのも魅力的です。PHPができると、WordPressで制作されているWebサイトのプロジェクトにも参加しやすいでしょう。
PHPはサーバーサイドで80%と高い普及率を誇るため、将来性の高いプログラミング言語と考えて間違いありません。PHPは現在もWeb開発に幅広く使用されており、他の言語に比べて求人数が多いのもPHPを学ぶメリットです。
ただしPHPは時代によって人気のあるフレームワークが変わることに注意してください。これからPHPのフレームワークを学ぶなら、利用率が高い「Laravel(ララベル)」がおすすめです。
PHPの難易度は英語の文法に近いため優しく、未経験者の学習ハードルが低いといえるでしょう。学習に立ち止まったときも、PHPはたくさんのエンジニアに使用されている言語のため、インターネットでPHPの情報を収集して知識を得やすいです。
PHPの将来性については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
おすすめ言語2:Rubyは需要が高まっている言語
Rubyは「インタプリタ方式」を採用したプログラミング言語のため、プログラムを書いたら実行できるのが特徴です。マルチプラットフォームのため汎用性が高く、WindowsはもちろんのことLinuxやMacまでさまざまな環境で使用できます。
一般的なプログラミング言語よりもシンプルなコードのため、わりとスムーズに習得できるでしょう。ただしRuby on Railsというフレームワークも学ぶ必要があり、覚えることが多いため学習時間を確保する必要があります。
一度Rubyをマスターできると、いろいろな開発プロジェクトに参加できるようになります。また、RubyができるとWebアプリやホームページ、SNSの開発などで活躍できるようになるでしょう。
Rubyの将来性については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
どのプログラミング言語を学べば良いか分からない場合は、おすすめの学習言語を診断してみてはいかがでしょうか。
弊社のプログラミング学習プラン診断では、最短1分で学ぶべきプログラミング言語がわかります。
おすすめ言語3:Flutter(Dart)は学習ハードルが優しめ
FlutterはiOSとAndroidのアプリ開発できるため、1度のプログラミングで2つの開発を完了できる優れものです。スピード感ある開発をしたい方におすすめのフレームワークで、サービス面や処理速度の向上に興味がある方に向いている言語でしょう。
Googleが開発したFlutterの難易度ですが、Dartと呼ばれるプログラミング言語を使用してアプリ開発を行います。
C言語やJavaなどを学んでいる方にとっては親しみやすく、学習しやすい言語です。Flutterの操作性もスムーズで、カスタマイズできるUIが魅力的です。
1人のエンジニアがi-PhoneとAndroid2つのアプリを開発できるため、従来よりも開発コストを半額で回すことが可能となります。そのため、Flutterを使用したアプリ開発は増えていくことが予想されており、早い段階で開発スキルを身につけておいて損はありません。
Flutterの将来性については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
おすすめ言語4:Go言語はシンプルで分かりやすい
Go言語は主に3つの開発ができるため、幅広いポジションやプロジェクトで活躍できる可能性があります。Webサーバーの構築やスマートフォンアプリ開発、CLI(コマンドインターフェース)で動作するツール開発などに、Go言語は使用されます。
Go言語の難易度はやさしめで、シンプルなコードが未経験者にも理解しやすいでしょう。シンプルなコードのため開発速度がスピーディーで、たくさんの処理を同時にできるため大規模なシステム開発で活躍できる言語です。
こちらもGoogleが開発したプログラミング言語で、頻繁にアップグレードされているのが魅力といえます。
大手企業のWebシステムの開発やクラウド開発とGo言語は相性が良く、サーバーサイドの開発でも人気があります。
Go言語の将来性については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
おすすめ言語5:Scalaは年収アップを狙いやすい
ScalaはJavaの後継言語として開発され、Javaで開発されたシステムとの互換性があることが強みです。
「オブジェクト指向」と「関数型」の言語特徴を持ったScalaは、コードを書くボリュームが少ないのも特徴です。イメージとしてはJavaのコードボリュームに対し、Scalaだと半分ほどで開発できます。
Scalaの難易度は未経験者にはやや高めですが、Javaを学んだことがある方には学びやすいでしょう。初めて本格的にプログラミングを学ぶ場合は、スクールやオンライン講座などで学ぶと一人で悩む時間を軽減できるためおすすめです。
コードのボリュームが少ないScalaは従来よりも開発スピードが高く、エラーが発生しても障害解析が行いやすいためScalaによる開発が増えていくと予想されています。
Scalaの将来性については、以下の記事もあわせて参考にしてください。
プログラミング学習はスクールだと習得が早い
あなたはプログラミング学習をどうやって行うつもりですか?教本やWebサイトで独学するのもお金を節約できて良いでしょう。
しかし一人で悩んでプログラミング学習を挫折してしまっては、元も子もなくなってしまいます。
そこで、プログラミング学習は専門のスクールで学ぶことを強くおすすめします。
侍エンジニアでは場所や時間に縛りのないオンライン講座を提供し、現役エンジニアに質問できるため独学よりも挫折しにくいでしょう。また、Web制作やアプリ開発の転職にアピールできるポートフォリオも作成できます。
侍エンジニアで学びながら仕事獲得サポートも受け、憧れのエンジニアになってみませんか。
まとめ
VBAの将来性について、2021年の市場動向から4つのポイントで検証しました。
明るい面としては、Office製品に特化したVBAは「一定の範囲で将来性がある」と予測できます。一方で、競合サービスの普及によりOffice製品のシェアが低下しており、長期的なVBAの需要安定には不安の声が残ります。
また、VBA単独のスキルでは年収アップや仕事獲得が厳しくなるため、上流工程の提案力やマネジメントスキルを養いましょう。さらに将来性のあるプログラミング学習を開始し、複数のプログラミング言語で開発できるようにスキルアップを図ることもおすすめします。
スクールをうまく活用してIT知識を高め、市場価値の高い人材になるよう努めていきましょう。
・VBAができる人は重宝される
・Officeを導入している企業が多い
・VBAエキスパートでスキルを証明できる
・Office以外のサービスが台頭している
・VBA単独の年収は安くなっていく
・VBAだけのエンジニアは食べていけない
・Flutter(Dart)
・PHP
・Ruby
・Go
・Scala