SQLは何をする言語なの?
SQLを使うと何ができるんだろう?
国内におけるIT人材の不足が深刻化していることもあり、ITエンジニアといったプログラミングスキルがある人材の需要は増し、他の職種に比べ高い報酬を設けるケースが増えてきました。
そんななか、転職や副業での収入獲得に向けたリスキリングを目的に、プログラミングを学びたいと考える人は多いですよね。
なかでも「SQL」は、データベース(データを管理する仕組み)の操作に広く使われている言語です。「アプリやサービスを作りたい」「データを有効活用したい」と考えているなら、SQLの理解を深めることには大きな価値があります。
本記事ではSQLとは何かを、データベース言語の特徴や種類も交え、わかりやすく解説します。SQLの必要性や学ぶ利点、基本的な使い方なども紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- SQLはデータベースを操作するための言語
- SQLを使えばデータベース内のデータ削除・編集などが可能
- データを扱える人材の需要が増している点から、非エンジニアでもSQLを学ぶ利点は大きい
本記事の解説内容に関する補足事項
本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。
また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。
記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。
SQLとは?
SQL(Structured Query Language)とは、データベースを操作するための言語の1つです。アプリやサービスのデータ管理、ビジネスでのデータ活用などでデータベースを操作するとき、SQLは特に広く使われています。
SQLが生まれたきっかけは、1970年代にIBM社が開発したデータベース管理システム「System R」です。このとき、データベース操作用に開発された言語が「SEQUEL」でしたが、権利上の問題から「SQL」と名付けられたのです。
SQLは優れた操作性が高く人気を集めたことから、1986年にISO(国際標準化機構)で規格が標準化されました。以降は細かい規格の改訂が行われてきたものの、今でもデータベース操作の標準言語となっています。
SQLの概要を理解できるように、次の3つについても掘り下げて解説します。
データベースとは
SQLが操作できる「データベース」について詳しく知っておきましょう。データベースとは、広い意味でいえば「一定の形式で整理されたデータの集まり」のことです。
データベースの形式(データ構造)は、ツリー状や網目状など多岐にわたります。最もポピュラーなのは、表形式のリレーショナルデータベースです。このデータベースでは、例えば次のように行ごとに列の項目定義してデータが登録されます。
「Excel」のような表計算ソフトで管理される上のような表も、広い意味ではデータベースです。ただし、表計算ソフトはSQLの扱いがそれほど得意ではないため、データベースとして採用されることはあまり多くありません。
このようなデータベースを効率的に扱うために欠かせないのが、次項で解説するデータベース管理システム(DBMS)です。なお、データベースついてより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
データベース管理システム(DBMS)とは
データベース管理システム(DBMS)とは、データベースの管理に特化したソフトウェアのことです。DBMSを用いてデータベースを作成したり、データの取得や更新、削除などを行ったりできます。
代表的なDBMSには「MySQL」「PostgreSQL」などがあります。DBMSについて詳しく知りたい人は「SQLで操作できるデータベースは?」の解説をお読みください。
一般的なアプリやサービスの多くは、何らかのDBMSを利用してデータベースを管理しています。DBMSそのものを「データベース」と呼ぶケースも少なくありません。そして、DBMSを扱うときに使われるのがSQLです。
なお、DBMSはRDBMSとNoSQLの2つに大別されています。RDBMS(Relational DataBase Management System)は、前述したリレーショナルデータベースの管理が主な役割です。NoSQLについては後述しているので、あわせて参考にしてください。
データベース言語とは
SQLは「データベース言語」の一種とされます。データベース言語とは、その名のとおり「データベースを操作するための言語」です。
データベース言語はデータベースの扱いに特化しているため「PHP」や「Java」といったプログラミング言語のような幅広い処理は行えません。したがって、アプリ開発ではプログラミング言語と組み合わせて使用されます。
なかでもSQLは、前述のようにISOで規格が標準化されているため、基本的にどのDBMSであっても利用できます。つまり、SQLさえ習得していればDBMSでデータベースを扱えるというわけです。
なお、次の記事ではデータベース言語であるSQLとプログラミング言語の関係性を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
SQLでできること
SQL文をDBMS(データベース管理システム)に送ることで、データベースを扱うことが可能です。例えば「samurai」というデータベースを作成する場合、次のようなSQL文をDBMSに送ります。
CREATE DATABASE samurai;
SQLを使って具体的にできることは、主に次の3つです。
それぞれ順番に解説します。
1.データベース・テーブルの作成・削除
SQLで「データベース」や「テーブル」を作成・削除できます。データベースにおけるテーブルとは、同じ種類のデータをまとめる入れ物のことです。1つのデータベースの中に、複数のテーブルを作成して管理します。
例えばタスク管理システムの場合、次のようなテーブルが考えられます。作成するテーブルは、プロダクトによっても、データベースの設計によってもさまざまです。
- タスク情報を管理するテーブル
- ユーザー情報を管理するテーブル
テーブルをSQL文で作るときは、テーブル名やデータの項目・種類(数字や文字列など)を指定します。
アプリやサービスのデータを管理するためには、必要なデータベースやテーブルをあらかじめ作成しなければなりません。SQLは、データ管理・活用のための土台作りに欠かせないものです。
2.データの登録・更新・削除
データの登録・更新・削除もSQLで行えます。アプリやサービスにおいては、プログラムの中でSQL文をDBMSに送り、こうしたデータ操作を行うことが一般的です。
例えばタスク管理システムで、タスクを新規作成するときの動作を考えてみましょう。ユーザーが入力したタスク情報をもとにPHPなどのプログラミング言語がSQL文を作成し、それをDBMSに送ることでデータを登録します。
登録に成功すると、SQL文で指定したテーブル(今回の場合はタスク管理テーブル)に、新しいデータが1行追加されます。なお、データベースにおける1行単位のデータを「レコード」と呼ぶことを覚えておきましょう。
更新や削除を行う場合は、すでに存在するレコードをID(識別番号)などで指定し、処理を実行します。このようなSQLを用いたデータ操作は、アプリやサービスにおいて欠かせません。
3.データの検索
データベースのテーブルに登録したデータは、SQLで条件を指定して検索することも可能です。例えば先ほどのタスク管理テーブルの場合は「日付」で特定期間のデータだけを絞り込んで表示できます。
つまり、ExcelやGoogleスプレッドシートのフィルター機能と同様のデータ絞り込みを、SQLで実現可能です。SQLの場合「日付が2023年以前、かつ担当者がAさん」といった複数条件のデータ検索も柔軟に行えます。
また、データベースには「インデックス」という仕組みがあり、高速なデータ検索が可能です。Excelなどの場合1分以上かかる大規模なデータベースからの検索でも、SQLだと長くても数秒ほどで検索できるでしょう。
アプリやサービスの利便性を高めるうえで検索機能は欠かせません。SQLは、その検索機能において活躍します。
なお、SQLでできることは上記以外にも多くあります。下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
SQL文の種類
さまざまなSQL文を用いてデータベースを扱うことが可能です。SQL文を機能で分類すると、大まかに次の3種類に分けられます。
SQL文の種類 | 概要 |
DML(データ操作言語) | 登録や削除などのデータ操作を行う |
DDL(データ定義言語) | データの型やルールを定義する |
DCL(データ制御言語) | データベースへのアクセス権の制御や管理をする |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
DML(データ操作言語)
SQL文のうち、データの取得・登録・更新・削除などのデータ操作に分類する文法のことを、特にDML(Data Manipulation Language)と呼びます。代表的なものは、下記のとおりです。
- SELECT文 → レコードを取得
- UPDATE文 → レコードを更新
- DELETE文 → レコードを削除
- INSERT文 → レコードを挿入
例えば、従業員テーブル(employees)において「従業員番号(employee_id)が2番のレコードの氏名(name)」を取得したいケースを考えましょう。
このとき、次のようなSELECT文を送信すれば「侍 次郎」というデータを取得できます。
SELECT 氏名 FROM 従業員テーブル WHERE 従業員番号 = 2
SQLの詳しい文法については、後ほど紹介する記事で詳しく解説しているので、そちらをご覧ください。
DDL(データ定義言語)
SQL文のうち、データベースやテーブルの構造を定義する文法のことを、特にDDL(Data Definition Language)と呼びます。代表的なものは、下記のとおりです。
- CREATE文 → 主にデータベースやテーブルを作成
- DROP文 → 主にデータベースやテーブルの削除
- ALTER文 → 主にデータベースやテーブルの変更
先ほどのDMLは、特定のデータのみに働きかけるものでした。一方でDDLは、データベースやテーブル全体の構造を変えるのが違いです。
例えば、従業員番号(employee_id)、氏名(name)、性別(gender)というカラム(列)を持つ従業員テーブルを定義したいケースを考えましょう。このとき、次のようなCREATE文によってテーブルを作成できます。
CREATE TABLE employees ( employee_id INT, name VARCHAR(20), gender VARCHAR(10) );
従業員番号は数値、氏名は20文字までの文字列、性別は10文字までの文字列としました。これは簡単な例ですが、カラムに細かい条件(オプション)を付けることも可能です。その場合、より複雑な書き方となります。
なお、テーブルを作成するSQL文について詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。
DCL(データ制御言語)
SQL文のうち、データベースを管理者の立場から制御する文法のことを、特にDCL(Data Control Language)と呼びます。代表的なものは、下記のとおりです(トランザクションについては後述します)。
- GRANT文 → 特定のユーザーに権限を与える
- REVOKE文 → 特定のユーザーから権限を奪う
- COMMIT文 → トランザクションの確定
- ROLLBACK文 → トランザクションの破棄(取り消し)
例えば「samurai_tarouさんにsamuraiデータベースへのCREATE権限(テーブルなどの作成を許可)を与えたい」ケースを考えましょう。このとき、次のようなGRANT文によって権限を制御できます。
GRANT CREATE ON samurai TO samurai_tarou;
こうすることで、samurai_tarouさんはsamuraiデータベースでテーブル作成などが可能となります。
なお「トランザクション」とは、データベースに対する一連の操作をまとめた手続きのことです。例えば、口座Aから口座Bにお金を振り込む場合、次のような2ステップのデータベース操作が必要となります。
- 1.口座Aからお金を減らす
- 2.減らした分だけ口座Bのお金を増やす
しかし実際には、どちらかの処理が何らかの原因で失敗してしまうケースもゼロではありません。そうすると、口座Aのお金が消えてしまう、といった不整合も生じてしまいます。これを防ぐための仕組みがトランザクションです。
上記の2ステップを、1つのトランザクションという単位でまとめます。そして、すべての処理が成功したらCOMMIT文で手続きを確定し、どこかで失敗したらROLLBACK文で手続き自体をなかったことにするのです。
このようにDCLは、データベースの管理者レベルの制御が可能です。なお、SQLコマンドを使うにはいくつかの知識を押さえておく必要があります。下の記事で詳しくまとめているので、良ければ参考にしてください。
非エンジニアがSQLを学ぶ必要はあるのか
ITエンジニアでない人のなかには、今からSQLを学ぶべきか悩んでいる人もいますよね。
結論として、非エンジニアであってもSQLを学んでおくべきです。ここからは、次のトピック別にSQLを学ぶべき理由について解説します。
適切にデータを扱える人材の需要は増している
業種を問わず、適切にデータを扱える人材の需要は増しています。そのため、データ活用に欠かせないデータベースを操作するための標準言語であるSQLは、これからも高い需要が続くでしょう。
事実、総務省「ICTが拓く未来社会」によると、企業の約8割が主要業務領域のいずれかでデータを活用しています。
これだけデータ活用が広まっている主な理由は、インターネットの普及によるデータ量の急増や、デジタル化によるデータ活用の低難易度化などです。今や多くの企業にとって、データ活用は市場で生き残る術にもなっています。
つまりITエンジニアに限らず、データを活用できる人材の価値は高いのです。SQLスキルがあれば、適切なデータ活用によって企業の成果アップに貢献できるため、収入アップや昇進の可能性が高まるでしょう。
すでに会社勤めの人でも、SQLスキルを身につけることは有用です。なお、次の記事ではSQLを業務に活かす方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
SQLを扱う求人数は安定して多い
SQLを扱う求人数は安定して多くあります。そのため、これから就職・転職を目指す人も、SQLスキルを身につければ仕事の選択肢が広がります。
事実、求人検索エンジン「求人ボックス」では、5.5万件を超えるSQLの求人がヒットしました(2023年2月時点)。
SQLは、多くの企業が運用しているアプリやサービス、システムのデータ管理に使われています。ソフトウェア開発はもちろん、データ分析においてもSQLを活用できる機会は多くあるのです。
このようにSQLの需要は高く、今から習得しても充分に活用可能です。
SQLを扱う主な職種
SQLを扱う主な職種は、次の4つです。
役割や仕事内容も交え、それぞれ詳しく解説します。
データベース管理者(DBA)
データベース管理者(DBA)は、その名のとおりデータベースを管理するITエンジニアを指します。データベースエンジニアの主な業務内容は、次の4つ。
- データベースの構築
- データベースやユーザーの権限管理
- データベースのパフォーマンスチューニング
- システム障害が起こった際のデータ復旧や整合性のチェック
その企業が扱うDBMSに合わせた深い知識や経験が求められます。そのため、特定DBMSの活用スキルを証明できる専門資格を保持しているITエンジニアが多いです。
一方でデータベース操作に特化していることから、PHPやJavaなどのプログラミング言語を使う機会はあまり多くありません。
データエンジニア
データエンジニアは、データ活用における基盤づくりのスペシャリストです。データエンジニアの主な業務内容は、次の2つ。
- データ基盤の設計・構築
- データ基盤の運用
データエンジニアが行う業務は多く、下記のようなスキルが求められます。
- データベースの設計・運用スキル
- ITインフラ(ITの土台)の設計・運用スキル
- Hadoop、Sparkなど分散処理フレームワーク
- Python、Java、Scalaなどのプログラミングスキル
またデータサイエンス分野では、データエンジニアのような人材は少ないため、高収入を狙うことも可能です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアは、データベースに関する幅広い業務を行うスペシャリストです。主な業務内容は、次の3つ。
- データベースの開発・設計
- データベースの管理
- データベースの運用
データベース管理者(DBA)と似ていますが、管理だけでなく開発や設計にも関わる点が大きな違いです。ただし、企業によってはデータベースエンジニアがDBAの役割を担うこともあります。
開発を含めたデータベースのスペシャリストがデータベースエンジニアです。
データサイエンティスト
データサイエンティストは、膨大なデータを活用して企業の課題解決をサポートする職種です。データサイエンティストの主な業務内容は、以下の3つ。
- 企業の課題把握・戦略立案
- 企業のデータ収集・加工・分析
- 企業のデータ活用に向けた環境構築
データサイエンティストは、データを活用して企業が抱える課題や、解決につながる施策の提案などを行います。データを分析する際は、SQLだけではなく「Python」や「R言語」などのプログラミング言語も活用します。
統計的な知識を求められることも多いため、データベースだけでなくデータ分析の知識も必要です。次の記事では、データサイエンティストになるロードマップを詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
SQLの基本的な使い方
SQLを操作する方法は、大きく分けて次の2つあります。
- 対話型
- 埋め込み型
対話型の場合「MySQL Workbench」などの専用ツールを用いて直接SQLを入力・送信します。ツール経由で受け取ったSQL文をDBMSが処理することで、データベースの操作が可能です。
対話型でSQLを使うためには、専用ツールのインストールや、データベースとの接続設定などが必要となります。
一方で埋め込み型の場合、プログラミング言語で記述するプログラムの中にSQL文を埋め込みます。プログラムの実行時に送られたSQL文をDBMSが処理することで、データベースの操作が可能です。
ソフトウェアの利用中にSQL文を実行できるため、アプリやサービスでデータベースを操作するうえで欠かせません。もちろん、SQLの知識に加えてプログラミング言語のスキルも求められます。
なお、次の記事では書き方を交え、簡単にSQLを実行できる方法を紹介しているのでよければ参考にしてください。
SQLの学習方法
ここからは、SQLの主な学習方法を、3つにまとめて紹介します。
なお、事前にSQLの学習ロードマップを知りたい人は下の記事をご一読ください。
学習サイトで学ぶ
SQLを学べる学習サイトは豊富にあります。インターネット環境さえあれば手軽に利用でき、費用もリーズナブルなため、お金をかけず気軽に学びたい人におすすめです。
まずは下記のサイトで基本を学んでから、実際にSQL文を書いて、データの抽出や分析をしてみましょう。
学習サイトによってはSQLの実行環境が用意されている場合や、環境構築の流れまで解説されている場合もあります。各学習サイトの特徴などについては下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
本/書籍で学ぶ
SQLに関する書籍も数多く出版されています。書籍には幅広い知識が体系的にまとめられているため、パソコンを使わずじっくり学びたい人におすすめです。
実践的なテクニックが充実している書籍、よくない書き方をまとめた書籍など、バリエーションが豊富です。書籍で学びたい人は、次の2つを考慮して自分に合ったものを選びましょう。
- 自分のレベルに合わせて選ぶ
- 目的(実践学習や資格対策など)で選ぶ
特に初心者の場合は、実践に役立つ練習問題が豊富にある書籍がおすすめです。次の記事でSQLのおすすめ書籍を紹介しているので、あわせてご一読ください。
プログラミングスクールで学ぶ
本格的にSQLの習得を目指す場合は、プログラミングスクールの活用もおすすめです。プログラミングスクールでは、現役のエンジニアからSQLの基礎や実践的な使い方を学べます。
また「アプリ開発でSQLを実行する書き方」や「業務効率化のためにSQLを実行する方法」など、目的に合わせて学習内容をオーダーメイドできるプログラミングスクールもあります。
SQLの習得に向けてプログラミングスクールを検討している人は、下の記事から自分に合ったスクールを探してみてください。
挫折なくSQLの習得を目指すなら
SQLの特徴や学ぶメリットを知り、学んでみようかなと興味が湧いてきた人のなかには
独学で習得できるかな…
途中で挫折したらどうしよう…
と不安な人もいますよね。
実のところ、SQLといったプログラミング言語の学習途中に挫折する独学者は多くいます。事実、弊社の調査では
- 不明点を聞ける環境になかった
- エラーが解決できなかった
- モチベーションが続かなかった
などの理由から、87.5%が「プログラミング学習で挫折や行き詰まりを感じた」と回答しています。
またこうした背景もあってか、弊社がプログラミングに興味がある人100名へ実施した別の調査では
- 確実にスキルを身につけられると思ったから
- 独学では不安がある
- 効率よく学べそう
などの理由から、61%が「プログラミングの勉強を始めるならスクールを選ぶ」と回答しています。
加えて、プログラミングスクールの卒業生に「独学ではなくスクールを活用した理由」を聞いたところ「できるだけ短い期間でITエンジニアへの転職や副業に必要なスキルを身につけたかった」という回答も多く寄せられました(※1)。
上記から、1人でプログラミングスキルを習得できるか不安な人や短期間でスキルを習得したい人ほど確実性を求め、現役エンジニアといったプロの講師に質問できるプログラミングスクールを利用する傾向にあるのがわかります。
いざ独学でプログラミングを学び始めても、勉強の最中に挫折しまっては学習にかけた時間を悔やむだけでなく「プログラミングスキルを身につけるのって思っていたよりも難しいんだな…」とSQLの習得自体を諦めかねません。
仮にわからないことを飛ばしながら勉強を進めたとしても、ITエンジニアへの転職や副業での収入獲得を実現できる実践的なスキルが身につかなければ、結局後悔することになります。
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分割料金 | 一括料金 | 受講期間 |
---|---|---|
4,098円~ | 16万5,000円~ | 1ヶ月~ |
- 転職・副業・独立などの目的に特化したコースあり
- 累計指導実績4万5,000名以上
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侍エンジニアをおすすめする最大の理由は「挫折しづらい学習環境」にあります。
先ほど述べたとおり、独学者の多くは自力で不明点やエラーを解決できないためにプログラミング学習を挫折しています。そのため、未経験者が現役エンジニアのようなプロに質問や相談できない状況で、プログラミングスキルを習得するのは非常に難易度が高いといえます。
しかし、侍エンジニアでは
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公式サイトで詳細を見るSQLにまつわるFAQ
最後に、SQLにまつわるFAQ(よくある質問)へまとめて回答します。
SQLで操作できるデータベースは?
SQLで操作できるデータベース(DBMS)は多岐にわたります。特に代表的なデータベース5つは下表のとおり。
データベース名 | 概要 |
MySQL | ・初心者でも扱いやすいデータベースの1つ ・「WordPress」などのブログ構築サービスでも使われている ・プログラミング言語「PHP」とセットで使われることも多い |
Oracle Database | ・大企業でも使われているデータベース ・機能が豊富で、使いこなすためには専門知識が求められる ・専門知識を証明するための資格試験がある |
PostgreSQL | ・MySQLと同じく無料で導入できるデータベースの1つ ・MySQLに比べて、関数や機能などが豊富にある ・大規模な開発であっても対応しやすい |
SQLite | ・単一ファイルでデータを保存できる特殊なデータベース ・モバイルアプリ開発で利用されることが多い ・Android端末の標準ライブラリとして採用されている |
Microsoft SQL Server | ・MicrosoftがOracleの対抗製品として開発しているデータベース ・Windows Serverなどでデータベースを構築できる ・C#などの.NET開発を行う際によく使われている |
データベース初心者の場合、扱いやすいMySQLが特におすすめです。注意点として、データベースごとにSQL文の仕様が若干異なるケースもあります。ただし、SQLは標準言語のため、ほとんどの文法は同じように扱えます。
なお、次の記事では初心者におすすめのMySQLのメリットや特徴を交えて紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
SQLとNoSQLは何が違うの?
昨今では「NoSQL(Not only SQL)」と呼ばれるものも出てきています。NoSQLとは、最もポピュラーな表形式のリレーショナルデータベース以外のデータベースを扱えるDBMSの総称です。
直前で紹介した5つのDBMSは、いずれもリレーショナルデータベースであり、SQLが使えます。一方のNoSQLは、独自のデータベース言語や操作手段を採用しており、SQLに対応していないことが多いです。
NoSQLによっては、データベース言語さえ使わずにデータベースを操作できるケースもあります。ただし、現状の主流はリレーショナルデータベースのため、SQLが使えるスキルを身につけておくことは依然として有用です。
まとめ
今回は、SQLの基礎知識やできること、基本的な操作方法などについて解説しました。
SQLで操作できるデータベースは、アプリ開発を行う上で必須の技術です。SQLを習得することでデータベースに特化したエンジニアを目指せるのはもちろん、開発全般で役立つ知識が身につきます。
SQLについて最初から完璧に覚える必要はありませんが、SQLの種類やできることを押さえつつ、サイトや書籍などを活用して学習を進めてみてください。
なお、SQLについてより詳しく知りたい人は、最新のセキュリティ情報等を発信するメディア「Securify」の記事を参考にしてください。
この記事の監修者
ITエンジニア
【プロフィール】
上場企業で社内SEを経験後、SI企業でサービス立ち上げに参画。その後、アパレルやインテリアメーカーで基幹システムの企画・運用に携わる。20年程社内SEを経験し、現在は10年以上になるマネジメントリーダーを経験しつつ、2年以上になる大手プログラミング教室の講師として活躍中。
【専門分野】
SE全般、サイト構築、データベース、基幹システム導入、データベース設計コンサルティングなど
・OS:Windows全般,Linux,UNIX,MS-DOS
・DB:SQLSERVER,ORACLE,POSTGRE,MYSQL
・プログラム:VB,VBA,VB.NET,ストアドプロシージャ,PL-SQL,COBOL,C