【Java入門】環境変数を設定する方法(取得する方法も解説)

こんにちは!フリーランスの長野です。

Javaって使ってますか?Javaはダウンロードして、インストールしただけでは実行して使うことはできません。Windowsの場合、環境変数を設定する必要があります。

この記事では、Javaの環境変数について

  • そもそもJavaとは?
  • 環境変数とは
  • ダウンロードとインストール
  • 環境変数の設定

という基本的な内容から

  • JAVA_HOMEの設定
  • 設定後の確認
  • 環境変数を取得する方法

など応用的な内容についても解説していきます。今回はJavaの環境変数について、わかりやすく解説します!

なお、Javaの記事については、こちらにまとめています。

目次

そもそもJavaとは?

環境変数の説明に入る前に、まずはJavaについて簡単におさらいしておきましょう。Javaは1990年代にSun Microsystemsが開発・発表したオブジェクト指向という考え方を取り入れた言語です。2010年にOracleが買収し、Oracle製品の1つになりました。

Javaは家電やモバイル機器を始めとして、多くのデバイスに搭載されています。国内でもスマートフォンなどに搭載されていて、アプリ開発を行うにはJava言語を使って開発することになります。

Javaの最新バージョンはJava10で2018年3月にリリースされました。Java10については、こちらのサイトでも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

環境変数とは

環境変数とはWindowsでプログラムを実行する場合に、実行するプログラムのファイル(拡張子exe)を探しにいくフォルダの絶対パスのことです。

このあとJava10のダウンロードとインストール方法について説明しますが、インストールしただけではJavaのプログラムを実行させることはできません。この環境変数を設定してJavaの実行ファイルをWindowsに見つけてもらう必要があります。

ダウンロードとインストール

ここではWindows10での方法を説明します。Java10はこちらからダウンロードできます。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/jdk10-downloads-4416644.html

OSを選択してダウンロードしましょう!

java10_01

インストールについては、Java8以前と大きく変わりません。こちらのサイトで詳しく解説していますので、参考にしてください。

環境変数の設定

Windowsのスタートから「設定」アイコンをクリックして「Windowsの設定」を開きます。「設定の検索」に「環境変数」と入力すると候補が表示されるので「システム環境変数の編集」を選択クリックします。

java_env01

「システムのプロパティ」ウィンドウが表示されるので、「詳細設定」タブの「環境変数」ボタンをクリックします。

java_env02

「環境変数」ウィンドウが表示されるので、「システム環境変数」の変数で「Path」をクリック指定し、「編集」ボタンをクリックします。

java_env03

「環境変数名の編集」ウィンドウが表示されるので、「新規」ボタンをクリックします。

java_env04

java.exeファイルがインストールされたフォルダの絶対バスを入力し、「OK」ボタンをクリックします。ここでは「C:Program FilesJavajdk-10.0.1bin」を入力しています。

java_env05

これで環境変数の設定は終了です。設定を終了し、パソコンを再起動すると設定が有効になります。また、Javaのプログラムを実行する方法については、こちらで詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

JAVA_HOMEの設定

環境変数の設定について説明しましたが、システム環境変数に「JAVA_HOME」を設定する場合もありますので、説明します。システム環境変数に「JAVA_HOME」を設定すると他のソフトウェアからJavaの実行ファイルなどを探す場合などに目印となる場合があります。

「JAVA_HOME」の設定は次のとおりです。「環境変数」ウィンドウから「新規」ボタンをクリックします。

java_env06

「新しいシステム変数」ウィンドウが表示されるので、変数名に「JAVA_HOME」、変数値にJavaのフォルダ類が保存されている絶対パスを指定します。ここでは「C:Program FilesJavajdk-10.0.1」を入力しています。

入力したら「OK」ボタンをクリックします。

java_env07

「環境変数」ウィンドウの「編集」ボタンをクリックし、先ほど新規で入力した「C:Program FilesJavajdk-10.0.1bin」を「%JAVA_HOME%bin」に変更して「OK」ボタンをクリックします。

java_env08

これで「JAVA_HOME」の設定は終了です。

設定後の確認

設定が問題なく行えたか、コマンドプロンプトを使って確認しましょう。コマンドプロンプトで「java -version」と入力実行し、次のように表示されたらOKです。

java_env09

環境変数を取得する方法

この環境変数をJavaのプログラムで取得することができます。すべての環境変数を取得する場合は次のとおりです。

import java.util.Map;

public class Sample {
    public static void main(String[] args) {
        Map env = System.getenv();
        System.out.println(env);
    }
}

Mapの使い方についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

設定した環境変数だけを取得することもできます。

public class Sample {
    public static void main(String[] args) {
        System.out.println(System.getenv("JAVA_HOME"));
    }
}

実行結果:

C:Program FilesJavajdk-10.0.1

まとめ

今回はJavaの環境変数について解説してきましたが、いかがでしたか?Javaの環境変数を設定して、Javaプログラミングを楽しんでいきましょう!

この記事を書いた人

熊本在住のフリープログラマ兼ライターです。C/C++/C#、Java、Python、HTML/CSS、PHPを使ってプログラミングをしています。専門は画像処理で最近は機械学習、ディープラーニングにはまっています。幅広くやってきた経験を活かしてポイントをわかりやすくお伝えしようと思います。
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