AIで仕事はなくなるのか?現状分析と今後必要なスキルを解説

囲碁や将棋のプロ棋士を倒したAI、教えてもいないのに猫を理解したAIなど、近年AI(人工知能)技術が話題になっていますね。

AIの進歩は素晴らしいけどこんな疑問も生まれてきます。


このままAI技術が進歩したら仕事が無くなるんじゃないか?
いまの職業は将来的になくなっちゃうの?

そこで、この記事ではAIがどのくらい普及してるのか、AIが広まることで仕事にどんな影響があるのかなどの話を最初にまとめて解説をします。

本記事を読むことでAIの使われ方について概要を把握できます。また、AIに奪われる仕事や奪われない仕事など、今一番知りたい具体的な話もまとめました。これからAIと関わっていく中で大切な要点をまとめたので、ぜひ活用してください。

AIの仕事とは

近年におけるAIの進化はまだ研究段階ですが、モノクロ画像をカラーにしたり将棋をプロ棋士レベルにできたりなど、何かに特化したAIの発展は急速に広がっています。

ただし、現状では今すぐ社会にAIが浸透して我々の仕事を担うことは難しいでしょう。

でも10年以上の長期スパンで考えると、AIは確実に我々の社会へ入ってくるのは間違いありません。そして、事務作業・機械操作・受付業務…のようなある程度パターン化される仕事については初期段階でAIへ切り替わっていくとされています。

AIにくわえて、IoTやロボットの技術も同じように進化していくため、これらを組み合わせてより高度なAI社会が構築されていくとも予想されています。

では具体的にどんな仕事がなくなっていき、どの仕事ならAIへの切り替えが難しいのかを次の章から詳しく解説をしていきます。

AIで仕事はなくなるのか?

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AIが仕事を奪う職業

野村総合研究所がオックスフォード大学の研究者達と行った共同研究で、具体的にどのような仕事が無くなってしまうのかについて紹介されています。

AIやロボットが普及することで無くなってしまう可能性のある仕事を見てみましょう。
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冒頭に紹介した仕事以外にも、タクシードライバー、バイク宅配便、電車運転士などの乗り物を操作する仕事はその可能性が高いようです。

現在の技術でも、車の自動運転の実験や研究は盛んに行われています。これが進歩して行くことで、それらの仕事が置き換えられる可能性は十分にありそうですね。

これらの仕事がすぐになくなるということは考えづらいですが、意外と近い将来にその可能性があることだけは記憶にとどめておきましょう。

AIにできない仕事

次に、AIが行うにはまだまだ難しい部類に入る仕事について、野村総研の同じ記事にリストアップされているのでご紹介しておきます。

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獣医師などの専門性が高くて覚えるべき知識や技術が幅広いものや、俳優・幼稚園の先生などの人間がやってこそ意味があるものが残っています。

人工知能の分野ではエキスパートシステムと呼ばれる、専門家のノウハウをコンピュータで再現する研究がありました。このようなものを使ってある程度までの自動化はされていくでしょうが、もっとも大切な部分にはやはり人の手が残るでしょう。

また、フリーライターやシナリオライターなどの、現在のAI技術では実現の難しいものもリストにありますね。芸術の分野でのAIの活躍は目覚ましいものですが、それらの仕事も残っています。ですがAIにサポートしてもらう人が増えるかもしれません。

現時点でも、線画に自動着色する技術音楽を自動作曲する技術が公開されています。

この流れはどんどん大きくなっていくでしょう。

でも「人間が作ったものにこそ価値がある」という考え方や「作られるまでのストーリーに価値がある」という考え方もあります。

また、現状のAI技術では生成できないような尖った才能を持ったアーティストがたくさんいるので、完全な自動化とまではいけないかもしれません。

AIによって変わる仕事の形

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この章では現状のAIの活用状況と、AIが活用されることで仕事にどんな影響があるのかについて見ていきましょう。

AIが仕事に活用され始めている

まずは今現在の「職場への人工知能(AI)導入の有無及び計画状況」を見てみましょう。

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この図は総務省が公開している「平成28年度版 情報通信白書」の「第4章 ICTの進化と未来の仕事」からの引用です。

現時点で日本でのAIの導入は、調査によると「AIを既に導入している」または「導入予定or計画中・検討中」の割合の合計は10.6%になります。アメリカの場合だと30.2%です。

日本はAI技術の活用という面では、アメリカに大きく引き離されているようですね。

「導入予定無し」の割合を見ても、日本は63.2%とかなり大きな割合になっています。ですがAI技術は国際的に活用され始めています。その流れに乗って、日本でもAI技術を使った仕事の効率化の波は更に大きくなることは想像できますね。

AIはどのような役割を期待されているのか

さて次は、AI技術が仕事の中でどんな役割を担ってくれるのか・期待されているのかを見ていきます。
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再び同じ資料から、「人工知能(AI)が果たす役割・機能」というグラフを見てみましょう。

これもアメリカとの比較資料ですが、日本ではAIは既存の作業の生産性を高めるものというよりは「不足している労働力を補完するもの」として期待されている事がわかります。また、「労働力の省力化」という面でも期待されているようですね。

良い悪いの問題はさておき、大きな流れとしてAI技術を使った仕事の自動化・効率化が検討されていると言うことは覚えておいた方が良さそうです。

その結果として、人間が行うよりコストが小さく済むのであればAIによって自動化され、コストに見合わないかったりAIができなかったりする仕事は残り続けるということになります。

ですがもちろん、直接的でも間接的にでもAIによって仕事が効率化される、つまり人間が楽に仕事ができるようになっていくのは変わりません。

現在のAI技術は特定の分野に特化した知能システムです。人間ならできるあれこれを全てAIで置き換えることはできません。業務のシステムを整理・効率化した結果として、自動化する余地が出てきた場合に使うものです。

例えば「これまでに存在しなかった新しい価値をもった業務を創出する」という項目がありますが、一般的にこれをAIに考えてもらうというのはできません。このような背景を踏まえてAIを活用した新しい価値を考えるのがこれからのビジネスの鍵になりそうですね。

AI時代による仕事の変化

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同じ資料の「人工知能(AI)導入で想定される雇用への影響」という図を見てみましょう。

AIを導入してから最初のうちは、「機械化可能性が高い職種」がAIによって置き換えられると予想されています。ですがAI利用が拡大し、社会にAIを使った仕事の仕方が馴染んでくるとどうでしょう。

新しく「創出される職種」が出てきて、結果として雇用が増える事が期待できます。AIが使えるようになると言っても、AIで仕事の全てが置き換えられるというわけでも、AIのせいで仕事が全部なくなってしまうということでも無いんです。

むしろAIを使いこなして仕事を効率化し、流れを先取りする事こそがいい選択だと言えます。

AIに負けない仕事をするには

AIの得意・不得意について

ここで改めてAIの得意なこと・不得意なことをおさらいしておきましょう。

これはAIが「何をできて何ができないのか?」にも繋がり、今後の社会や仕事の将来を左右する1つのポイントにもなります。まずは以下の比較表を参考にしてみてください。

得意なこと不得意なこと
膨大なサンプルデータの分析ほとんどサンプルデータが無いモノの分析
ゴールや目的が明確なこと不明瞭な目的を達成すること
既存のアイデアを組み合わせるゼロから新しいものを作る
ロジカルな判断や認識あいまいな判断

AIはそもそもサンプルデータを分析して解答を導き出すのが得意です。例えば、数万枚の画像を学習させることで特徴を見つけ出し、何が映っているのかを認識することができます。しかし、2〜3枚の写真だけでモノを認識することは非常に難しいわけです。

また、このような背景もあり何らかのロジックをベースに判断・認識するのが得意です。そのため、「この資料をもうちょっと分かりやすくして」みたいなあいまいな指示を出してもAIはなかなか本来の力を発揮することはできません。

逆に言えば、このようなAIが不得意とする分野については今後も人間の手が必要になるとも言えるわけです。

AIにできない新しい発想力

例えば、AIに「スマホに代わる新しいデバイスを考えて」と指示しても、答えを導き出すのは困難を極めます。これは人間にとっても難しい課題ですが、同時にAIにとっても難しいわけです。

先述したように、AIはベースとなるデータがあってこそ本来の力を発揮できます。

そのため、モノだけでなく大局的な経営判断であったり、ビジネスモデルの構築やコンサルタント的なアドバイスもまだまだ人間の方が優れているとも言えます。このような分野は、常に発想力が求められるうえにこれまでの経験値や直感といった能力も必要になってくるからです。

ただし、データを分析して傾向をAIに導き出してもらい、それをもとに人間が判断をするという流れは今後やってくるかもしれません。

つまり、AIの得意な部分を最大限に活用して人間が目的を達成する流れは、今後のAI時代にとって必要になってくるでしょう。

コミュニケーションスキル

人間の仕事がすべてAIに代替できない理由の1つとして、人間と人間のコミュニケーション性が挙げられます。

例えば、単純な受け付け業務の場合にAIなら目的の答えをズバリ解答してくれるでしょう。しかし、人間は相手の表情・雰囲気・言葉遣いなどを総合的に認識しながら、解答だけでなく代替案やアドバイスなども一緒に提示した方がいいかなどを判断します。

つまり、膨大なサンプルデータからは見えてこない「人間らしさ」を必要とする人も一定層いるわけです。

これは医療や接客業務などにも同じことが言えるでしょう。

このような背景を踏まえると、人間が対応するべき業務については今後も必要性が高まってくると言えます。

AI技術の現状

今話題のAIとは「機械学習」のこと

今の時点で、AIの技術は「特定の分野に特化したシステム」の延長にあるものです。

例えば「写真からナンバープレートの数字を読み取りたい」「商品の購入履歴から次にこの人が買いそうな品物をオススメしたい」なんて問題は、人間がやれば簡単にできるかもしれませんが、それが膨大な数になるのならAIを使ったほうが良いですよね。

このくらいの簡単な問題の自動化をAI(というかコンピュータ)はしてくれます。このような用途で使われるAI技術は「機械学習」と呼ばれていて、今目覚ましい進化をしています。

AI技術がどんな風に使われているのかを知るために、まずはAIを使ったWebサービスを見てみてください。

以下の記事で、AIを使ったWebサービスをまとめていますので、まずはこの記事を読んでみてください。

次に、AIの全体像知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。

この記事でも紹介されていますが、AI分野で最も研究が盛んに行われているのはDeep Learningと呼ばれる技術です。

これを自分で作ってみたい!と思ったそこのあなた!

侍エンジニアブログでもDeep Learningについてキャッチアップできる記事を公開しています。是非読んでみてください!


【TensorFlow入門】機械学習フレームワークTensorFlowを学ぼう
更新日 : 2020年7月20日

AIを活用した働き方と社会

先ほど紹介した機械学習などのAI技術は、確実に私達の生活に浸透してきています。

AI技術を使ってビジネスの現場を始めとした実世界のデータを解析することで、人間が効率的に働く仕組みは、様々な形で使われ始めています。

AIとビジネスをテーマにした素晴らしいスライドを二つ紹介させてください。

大切なのは、「AIにすべて任せるような働き方はすぐには来ない」ということ、そして「AIをうまく活用することが今後のビジネスで重要になってくる」ということでしょう。

まとめ

この記事では、AIが仕事に与える影響について見てきました。

AIによって仕事の形が変わりはじめているこの時期、時代を先取りしてAI技術を使いこなすことで新しいビジネスチャンスを掴めるかもしれません。

この記事を見た後は是非AIについて勉強してみてくださいね。

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書いた人

フクロウ

フクロウ

第一言語はPythonです。
皆さんRustやりましょう。

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