AIで仕事はなくなるのか?噂の背景からわかる現代を生き抜くコツ

AIの進歩で仕事がなくなるって本当?
どんな仕事が代替されてしまうんだろう…
新しく生まれる仕事もあるのかな…

ChatGPTのリリースや自動運転車の走行実験など、AIの進歩を報じたニュースへ期待が高まる反面「このままだとAIに仕事が奪われてしまうのではないか」と不安を感じる人は多いですよね。

結論、AIの進歩ですべての仕事がなくなるわけではありません。これからは、人が担当していた仕事の一部をAIに代替させ、双方が共存しながら業務を進めていく形になると想定されます。ただ、なかには仕事の大部分がAIに代替される可能性もあります。

そこで、この記事では次のトピック別にAIで仕事はなくなるのか、その真偽を噂の背景も交えわかりやすく解説します。

AIの進歩で生まれる新たな職業や仕事をなくさないためにできることも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • AIの進歩で一部の業務が代替される仕事は増えていくと予想されている
  • 対人スキルや独自の感性が問われる仕事はAIに代替されにくい
  • 今後はいかにAIを使いこなすスキルを磨けるかが重要

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この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

本記事の解説内容に関する補足事項

本記事はプログラミングやWebデザインなど、100種類以上の教材を制作・提供する「侍テラコヤ」、4万5,000名以上の累計指導実績を持つプログラミングスクール「侍エンジニア」、を運営する株式会社SAMURAIが制作しています。

また、当メディア「侍エンジニアブログ」を運営する株式会社SAMURAIは「DX認定取得事業者」に選定されており、プログラミングを中心としたITに関する正確な情報提供に努めております。

記事制作の詳しい流れは「SAMURAI ENGINEER Blogのコンテンツ制作フロー」をご確認ください。

目次

AIの進歩で仕事はなくなるのか

AIの進歩で仕事はなくなるのか

AIの進歩で仕事がなくなると危惧する声もあります。しかし、あくまで人間が主体である点を考えれば、すべての仕事がAIに奪われることはありません。一部の単純な作業AIに代替されることはあるものの、人間にできる業務は残るでしょう。

また、AIが単純作業を代替することで、空いた労働力で新しい産業が生まれる可能性も。AIの普及に正しく対応するには、仕事へどのような影響があるか実態を知る必要があります。

ここでは、次のトピック別にAIの進歩で仕事がなくなるといわれる根拠や背景を解説します。

10~20年後には約49%の職業がAIで代替可能

10~20年後には約49%の職業がAIで大体可能

野村総合研究所とオックスフォード大学が共同で実施した調査によると、10~20年以内に日本の労働人口あたり約49%がAIに仕事を代替される可能性が高いとされています。

具体的な職業は後で詳しく解説しますが、次のように比較的繰り返しの作業が多い職業を中心にAIに代替されると予想されているのです。

  • タクシー運転手
  • 生産オペレーター
  • 一般事務員

また、この研究をきっかけに「シンギュラリティ」や「2045問題」が話題になりました。

シンギュラリティとは、アメリカの研究者であるレイ・カーツワイル博士が唱えた考え方です。AIの進歩により人間の知能を超える転換点のことを指します。

そして、2045年はレイ博士がシンギュラリティの起こると予想する年代です。2045年にシンギュラリティが起こると人間よりAIの知能が上回るため、AIを活用した結果が想定できず制御不能におちいる可能性が指摘されています。

2045年にシンギュラリティが起こるとは限りません。しかし、万が一人間の知能をAIが超えた場合、社会に想定外の悪影響が出る恐れも。人間と同等、もしくは超えるAIが生まれる時代になれば、さらにAIに代替される仕事が増えるかもしれません。

労働者としては、AIを活用するリスクと代替される仕事内容は把握したほうが良いでしょう。

2023年時点でも仕事の一部はAIに代替されている

2023年時点でも、仕事の一部はAIに代替されつつあります。

総務省が平成28年に実施した調査によると、日本・アメリカともにAIの導入が進みつつあるという結果が出ています。導入率は高くないものの、少しずつAIを活用した仕事が増えているのです。

総務省「平成28年度 情報通信白書」
出典:総務省「平成28年度 情報通信白書

実際に、次のような事例でAIが活用されています。

  • AIチャットボットでの返信自動化
  • 議事録の自動作成/校正
  • プレゼン資料作成の自動化 など

また、日本企業のサイバーエージェントでは生成AIを活用してビジネスアイデアにつなげるための「AIオペレーション室」を解説しています。このように、AIを導入する企業は増えており、少しずつ仕事内容が変化しているのです。

AIの活用が進む背景は、人手不足があげられます。とくに日本では、少子高齢化で労働人口が減少しており、提供できていたサービスや仕組みが維持できない問題に直面しています。

AIを導入することで業務の一部を自動化できるため、人手が足りない部分を補えるのです。また、手の空いた人材を新しいビジネスに投入することで、他の収益源を開拓できます。このような背景から、AIで代替される仕事が少しずつ増えています。

AIの役割は「人の仕事を奪うこと」ではない

AIの進歩を知ると、人間の仕事が奪われる恐怖を感じる人もいるはず。しかし、本来AIの役割は人の仕事を奪うことではありません。

事実、前述した総務省の同調査からAIの役割は労働力の補完や省力化、業務効率の向上であるとわかります。

総務省「平成28年度 情報通信白書」
出典:総務省「平成28年度 情報通信白書

上調査から、AIが仕事を奪う存在ではないといえます。とくに日本の場合、少子高齢化による労働人口の減少が深刻な問題です。たとえば、IT業界では2030年に最大79万人のIT人材が不足するといわれています。

これまでの社会生活や企業運営を維持するには、労働者の確保とあわせてAIの活用が不可欠。加えてAIを活用できれば、労働人口の補完だけでなく新しいビジネスの創出にもつながります。

最終的には、人間が行うよりコストが小さく済む業務はAIが自動化し、コストに見合わないものやAIができない仕事は残り続けるでしょう。

AIの進歩に過剰な恐怖を感じるのではなく、仕事にどのような影響があるか冷静に分析することで、これからの時代に活躍できるはずです。

AIでなくならない・代替されづらい仕事の特徴

AIでなくならない・代替されづらい仕事の特徴

ここからは、先にて紹介した「野村総合研究所とオックスフォード大学の共同調査」をもとに、AIに代替されづらい仕事の特徴を、3つにまとめて紹介します。

なお、上記の共同調査で発表された「AIに代替される可能性が低い100種の職業」を確認したい人は下の一覧をご確認ください。

AIでなくなる・代替されづらい仕事/職業一覧
  • アートディレクター
  • 児童厚生員
  • バーテンダー
  • アウトドアインストラクター
  • シナリオライター
  • 俳優
  • アナウンサー
  • 社会学研究者
  • はり師・きゅう師
  • アロマセラピスト
  • 社会教育主事
  • 美容師
  • 犬訓練士
  • 社会福祉施設介護職員
  • 評論家
  • 医療ソーシャルワーカー
  • 社会福祉施設指導員
  • ファッションデザイナー
  • インテリアコーディネーター
  • 獣医師
  • フードコーディネーター
  • インテリアデザイナー
  • 柔道整復師
  • 舞台演出家
  • 映画カメラマン
  • ジュエリーデザイナー
  • 舞台美術家
  • 映画監督
  • 小学校教員
  • フラワーデザイナー
  • エコノミスト
  • 商業カメラマン
  • フリーライター
  • 音楽教室講師
  • 小児科医
  • プロデューサー
  • 学芸員
  • 商品開発部員
  • ペンション経営者
  • 学校カウンセラー
  • 助産師
  • 保育士
  • 観光バスガイド
  • 心理学研究者
  • 放送記者
  • 教育カウンセラー
  • 人類学者
  • 放送ディレクター
  • クラシック演奏家
  • スタイリスト
  • 報道カメラマン
  • グラフィックデザイナー
  • スポーツインストラクター
  • 法務教官
  • ケアマネージャー
  • スポーツライター
  • マーケティング・リサーチャー
  • 経営コンサルタント
  • 声楽家
  • マンガ家
  • 芸能マネージャー
  • 精神科医
  • ミュージシャン
  • ゲームクリエーター
  • ソムリエ
  • メイクアップアーティスト
  • 外科医
  • 大学・短期大学教員
  • 盲・ろう・養護学校教員
  • 言語聴覚士
  • 中学校教員
  • 幼稚園教員
  • 工業デザイナー
  • 中小企業診断士
  • 理学療法士
  • 広告ディレクター
  • ツアーコンダクター
  • 広告ディレクター
  • 料理研究家
  • 国際協力専門家
  • ディスクジョッキー
  • 旅行会社カウンター係
  • コピーライター
  • ディスプレイデザイナー
  • レコードプロデューサー
  • 作業療法士
  • デスク
  • レストラン支配人
  • 作詞家
  • テレビカメラマン

独自の感性・判断が求められる

独自の感性・判断が求められる

独自の感性や判断が求められる仕事は、AIに代替されにくいといえます。

AIは膨大なデータの処理や繰り返しの作業、既存情報を活かす仕事は得意ですが、0から1を創造するのは苦手です。

AIでも既存アイデアの組み合わせを変えて、新しい作品やビジネスを生み出すことはできます。しかし、世の中にない画期的なアイデアは、AIから生み出せないケースも多く、人間の発想力が求められるのです。

たとえば、次のような仕事はAIに代替されるのは難しいといわれています。

  • ミュージシャン
  • マンガ家
  • カウンセラー/セラピスト など

上記の職種でも、アイデア出しやテキストの入力作業などはAIにより効率化される可能性も。しかし、独自性や新しい発想力が求められる場面では、人間の感性が必須です。

また、芸術家やミュージシャンなどは、作品だけでなく作者の人間性や人生観などが人気を左右するケースも多いです。そのため、人間が作成したことに価値のあるものや、独自の発想力が必要な仕事はAIが代替しにくいといえます。

対人スキルが求められる

対人スキルが求められる

対人スキルが求められる仕事も、AIが代替しにくいです。

たとえば、次のような職種はAIに代替されにくいと考えられます。

  • 観光バスガイド
  • スタイリスト
  • バーテンダー
  • 保育士
  • 美容師 など

AIはデータの活用や分析など、人間に知能面では近づきつつあります。しかし、対面での接客やサービス提供時には、人間のほうが顧客に満足感を与えられる可能性が高いです。

会話をしながら自然にうなずくしぐさや、お客様の様子を観察して必要に応じた対応をするなど、臨機応変に行動するのは人間が向いています。

また、感情やコミュニケーション時の起伏などは完全に再現できていません。人間のように受け答えするAI搭載ロボットが登場しているものの、人間が満足できる接客レベルに到達していません。加えて、顧客の反応や感情、状況を分析して臨機応変に対応できる点も人間が有利なポイントです。

今後AIを搭載した接客ロボットが開発されたとしても、顧客側が親密なコミュニケーションやサポートを望む場面では人間を採用する可能性が高いです。

特定の専門知識・スキルが必要

特定の専門知識・スキルが必要

特定の専門知識やスキルが必要な仕事も、AIに代替されにくいといわれています。

AIは既存データを分析することで、指示した動作やデータの出力を実現できます。しかし、専門性の高い知識やスキルはデータが少ないケースや、言語化されていない可能性も。そのため、AIは専門性が高い業務や複雑な状況判断は苦手です。

たとえば、次のような専門性の高い職種は、AIが台頭しても仕事を奪われにくいでしょう。

  • 医師(外科医/小児科医など)
  • テレビタレント
  • 保育士
  • ソムリエ など

医師の診断をサポートするAIは登場していますが、最終的な診断は医師が行わなければいけません。病気やケガは表に出てきている情報だけでなく、少しの兆候を見逃さずに判断する必要があります。AIだけでは、患者に合わせた診断や治療は難しいでしょう。

また、テレビタレントやソムリエなど、他者とのコミュニケーションや業界ならではの知識・ノウハウはAIでは再現しにくいです。

とくに目まぐるしく変わる仕事現場で、的確な会話やサービスを提供するのは既存のAIではできません。専門性が高い仕事や、他に従事者が少ない特定分野であれば、AIに代替されにくいといえます。

AIでなくなる・代替されやすい仕事の特徴

AIでなくなる・代替されやすい仕事の特徴

代替されづらい仕事に続き、ここからはAIに代替されやすい仕事の特徴を、3つにまとめて紹介します。

なお、同調査で発表された「AIに代替される可能性が高い100種の職業」を確認したい人は下の一覧をご確認ください。

AIでなくなる・代替されやすい仕事/職業一覧
  • IC生産オペレーター
  • こん包工
  • 電子計算機保守員(IT保守員)
  • 一般事務員
  • サッシ工
  • 電子部品製造工
  • 鋳物工
  • 産業廃棄物収集運搬作業員
  • 電車運転士
  • 医療事務員
  • 紙器製造工
  • 道路パトロール隊員
  • 受付係
  • 自動車組立工
  • 日用品修理ショップ店員
  • AV・通信機器組立・修理工
  • 自動車塗装工
  • バイク便配達員
  • 駅務員
  • 出荷・発送係員
  • 発電員
  • NC研削盤工
  • じんかい収集作業員
  • 非破壊検査員
  • NC旋盤工
  • 人事係事務員
  • ビル施設管理技術者
  • 会計監査係員
  • 新聞配達員
  • ビル清掃員
  • 加工紙製造工
  • 診療情報管理士
  • 物品購買事務員
  • 貸付係事務員
  • 水産ねり製品製造工
  • プラスチック製品成形工
  • 学校事務員
  • スーパー店員
  • プロセス製版オペレーター
  • カメラ組立工
  • 生産現場事務員
  • ボイラーオペレーター
  • 機械木工
  • 製パン工
  • 貿易事務員
  • 寄宿舎・寮・マンション管理人
  • 製粉工
  • 包装作業員
  • CADオペレーター
  • 製本作業員
  • 保管・管理係員
  • 給食調理人
  • 清涼飲料ルートセールス員
  • 保険事務員
  • 教育・研修事務員
  • 石油精製オペレーター
  • ホテル客室係
  • 行政事務員(国)
  • セメント生産オペレーター
  • マシニングセンター・オペレーター
  • 行政事務員(県市町村)
  • 繊維製品検査工
  • ミシン縫製工
  • 銀行窓口係
  • 倉庫作業員
  • めっき工
  • 金属加工・金属製品検査工
  • 惣菜製造工
  • めん類製造工
  • 金属研磨工
  • 測量士
  • 郵便外務員
  • 郵便事務員
  • 金属材料製造検査工
  • 宝くじ販売人
  • タクシー運転者
  • 有料道路料金収受員
  • 金属熱処理工
  • レジ係
  • クリーニング取次店員
  • 列車清掃員
  • 金属プレス工
  • レンタカー営業所員
  • 計器組立工
  • 路線バス運転者
  • 駐車場管理人
  • 鍛造工
  • 警備員
  • 通関士

マニュアルにそう繰り返し作業が多い

マニュアルにそった繰り返し作業が多い

マニュアルどおりに作業を行う仕事や、繰り返し作業が多い業務はAIに代替されやすいです。

AIにあらかじめ特定の操作を読み込むことで、同じ作業を人間より速いペースで行えます。たとえば、次のような職種は、AIに代替されやすいです。

  • ビル清掃員
  • 生産オペレーター
  • 包装作業員 など

人間が必要なイメージのある清掃員も、自動でゴミや障害物を判断できるAI清掃ロボットであれば代替できるでしょう。また、タイミングや状況を見ながらボタンの操作をするなど、繰り返しが多い作業員も淘汰される可能性が高いです。

マニュアルどおりの作業や繰り返しの多い業務は、プログラムとAIの分析機能を駆使すれば自動化できます。人件費コスト削減や作業効率アップにつながるため、早いうちにAIに奪われる可能性があります。

運搬・組み立て作業がメイン

運搬・組み立て作業がメイン

運搬や組み立てがメインの仕事も、AIに代替される可能性が高いです。

たとえば、車の部品組み立てや商品の包装作業など、手作業で行われている業務はAIで自動化できます。ITの活用で自動化した作業も多いものの、複雑な組み立て作業や既存設備が使えない運搬作業などは人間が担当しています。

しかし、工場や運搬現場でAIが導入されれば、従来は複雑で実現できなかった作業も自動化できるのです。カメラでの映像解析を活用した組み立て作業、センサーでの検品や運搬ロボットの導入などを行うことで業務を効率化できます。

オーダーメイド製品の運搬や組み立ては自動化しにくいですが、大量生産される商品はAIに置き換わる可能性が高いでしょう。

データの入力・処理が多い

データの入力・処理が多い

データ入力・処理の単純作業が多い仕事は、AIに代替される可能性が高いです。

あらかじめ入力するデータの種類やフォーマットを作成すれば、AIで入力を自動化できます。手作業で入力や計算をしていた業務がなくなり、データファイルをアップロードするだけで資料やファイルを作成できるのです。

たとえば、次の職種ではAIに仕事を奪われる可能性があります。

  • データ入力係
  • 事務員
  • 経理
  • 測量士 など

データ入力作業は、扱うデータの種類が変わるだけで業務内容は同じケースが多いです。そのため、変化の少ない繰り返しの作業はAIに代替されやすいといえます。

AIの進歩で生まれる新たな仕事・職業

AIの進歩で生まれる新たな仕事・職業

前述したとおり、AIは人間の仕事を奪う存在ではありません。AIにより業務の効率化や新しいビジネスが創出されると、新しい仕事や職業を生み出す可能性があります。

ここでは、AIの進歩で生まれる新たな仕事や職業を、4つにまとめて紹介します。

ロボットエンジニア

ロボットエンジニア

AIの進歩により、ロボットエンジニアの需要が高まるといわれています。

ロボットエンジニアは現在存在する職種で、ロボットの設計からメンテナンスまで担当します。従来はプログラミング言語を駆使して、システムを構築する仕事がメインでした。しかし、今後はAIを導入して一部機能を自動化したロボットの開発が主流になる可能性があります。

ロボットエンジニアの開発例は、次のとおりです。

  • 工場で自動稼働する生産ロボット
  • 癒しを与えるペット型ロボット
  • 農薬を自動散布するドローン型ロボット など

ロボットエンジニアは、正確に動作するプログラム作成スキルが求められます。AIを導入する場合、正確性と効率を考慮し、自動化する部分を検討するスキルも必要です。

今後は従来のプログラム作成から、AIを組み込む仕事も増える可能性があります。これからロボットエンジニアを目指す場合は、AIに関して学ぶ必要があるでしょう。

AIトレーナー

AIトレーナー

AIの需要が高まることで、AIトレーナーという新しい職種が登場しています。

AIトレーナーは、AIを指示どおりに動かすための基礎作りを行う職種です。AIシステムを最適化するには、膨大なデータをインプットさせてルールに従い分析させる必要があります。

たとえば、猫の画像を自動で判別できるAIツールを作成する場合、猫の特徴がわかる画像を大量に読み込ませなければいけません。そのうえで、猫とはどのような姿なのか、猫を判断できるように分析する基準を設定する必要があります。

しかし、AIに与えるデータや分析のルール設定を間違えると、希望の結果を出力できません。その結果、AIツールやロボットの動作にエラーが発生する可能性もあります。

AIトレーナーは、AIがデータ分析する仕組みを監督し最適化することで、AIを既存のシステムに組み込む役割です。今後AIの需要がさらに高まると、専門家であるAIトレーナーの仕事も増えると考えられています。

AIエンジニア

AIエンジニア

AIの需要が高まるなかで、AIエンジニアが求められています。

IT人材需給に関する調査」によると、2030年にはAI人材が需要に対して最大14.5万人不足すると試算されています。

AIの開発や運用には、機械学習やディープラーニング、データ分析など専門知識が必要です。そのため、一般的なITエンジニアではなく、AI開発を専門に行うAIエンジニアの需要が高まりつつあります。

AIエンジニアが活躍できる現場は多く、IT企業以外にも自社開発を行うメーカーや製造業などではたらけます。今後もAIの需要は増える予想ですが、専門性の高い人材は不足しているため売り手市場です。長期にわたり活躍できる仕事を選びたい人は、AIエンジニアも選択肢に入るでしょう。

なお、AIエンジニアを効率的に目指したい人は受講料の最大70%が給付される侍エンジニアの「AIアプリコース」がおすすめです。このコースでは、機械学習やディープラーニング、データ分析を学びながらAIアプリ開発のスキルを習得できます。

また、未経験者からの学習でも挫折しないよう、次のようなサポート体制も整えています。

  • 現役エンジニア講師によるマンツーマンレッスン
  • 現役エンジニアに質問できるオンラインでのQ&Aサービス
  • 不安や悩み・勉強の進み具合を相談できる学習コーチ

学習と金銭面をどちらもサポートしてくれる侍エンジニアなら、未経験からでも安心してAIエンジニアを目指すことができますよ。

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AI倫理の専門家

AI倫理の専門家

AIが身近になるにつれて、AI倫理の専門家という職種が登場しています。

AI倫理の専門家は、AIの使用に伴う倫理的な問題に対処するためのガイドラインを作成する職種です。AIは、何もしなければ人間のように倫理観を考慮できません。

たとえば、AIの出した結果が人権を侵害するリスクもあります。人種や性別など、倫理的に優劣をつけるべきでない項目で差別を助長する決断が下されるかもしれません。

また、AIを活用するには膨大なデータを読み込ませる必要があります。そのとき、学歴や趣味趣向など個人情報が意図せず利用される可能性も。

これからAIの活用事例が増えるなかで、リスクをおさえるにはAI倫理の専門家が必要です。AI開発に関するアドバイスや企画作成を考える職種として、需要が高まると考えられます。

AIの進歩で仕事をなくさないためにできること

AIの進歩で仕事をなくさないためにできること

AIは人間の仕事を奪う存在ではありません。しかし、何もしなければ、自分の担当する仕事がAIに代替されるリスクはあります。目まぐるしく環境が変わる時代において、常に新しいスキルや知識を身につける姿勢が必要です。

ここでは、AIの進歩で仕事をなくさないためにできることを、3つにまとめて紹介します。

AIの最新情報をキャッチアップする

AIの最新情報をキャッチアップする

AIに仕事を奪われないためには、AIに関する最新情報をキャッチアップする必要があります。

AI技術は日々進歩しているため、新しい技術の登場が仕事に影響を与えるかもしれません。たとえば、最近でいうとChatGPTやNothion AIなど、仕事のアイデア出しやスケジュール管理を効率化できるAIツールが登場しています。

AIに関する情報を定期的に入手することで、仕事を奪われるのではなく使いこなせる人材を目指せます。最新情報をもとに必要なスキルを習得できれば、他の労働者より一歩先に出られるでしょう。常に知識とスキルをアップデートすれば、AIが台頭しても活躍できます。

作業の効率化にAIツールを活用する

作業の効率化にAIツールを活用する

AIに仕事を奪われないためには、作業の効率化にAIツールを活用しましょう。

AIツールで作業を効率化できれば、他業務に取り組む時間が作れるため、成果を増やせる可能性があります。また、成果報酬型の仕事であれば、収入アップや昇級につながるケースも。AIを現在の仕事に有効活用できれば、仕事を奪われる心配はありません。

AIを使うときは、ChatGPTで文章を作成したり、Canva AIで画像を自動生成したりして試してください。最初はお試しで利用するだけでも、日常生活や業務で活用し続けることで、操作方法や自分なりの活用法を確立できます。AI時代を生き残るには、AIを恐れるのではなく使いこなすと良いでしょう。

なお、次の記事で業務効率化につながるツールを紹介しています。AIツールも含まれるため、あわせてご覧ください。

業務効率化ツールおすすめ15選!選び方も紹介
更新日:2024年3月29日

AIの活用に必要なスキルを習得する

AIの活用に必要なスキルを習得する

AIに仕事を奪われないためには、AIの活用に必要なスキルを習得しましょう。

AIシステムやツールは、スキルがなくても利用できます。しかし、最大限有効活用するには、次のスキルが必要です。

  • AIの仕組みに関する知識
  • Pythonを用いたAI開発スキル
  • AIを活用したデータ分析スキル など

AIの仕組みを理解すれば、AIを適材適所で活用できます。AIの特徴を踏まえたうえで人が担当する仕事とAIに任せる業務をわけることで、作業効率を最大化できるのです。

また、勤め先でAIを開発する場合、Pythonを活用したAI開発やデータ分析スキルもあると良いでしょう。プログラミングスキルがあれば、AIエンジニアやデータサイエンティストとして活躍できます。とくにAIに関するIT人材は不足しているため、1度スキルを身につければ需要の高い人材になれるのです。

なお、プログラミングスクール「侍エンジニア」では、次のコースでAI関連のスキルを学習できます。

AIアプリ開発やデータ分析を基礎からわかりやすく学べるため、未経験からでも挫折しにくいです。オーダーメイドカリキュラムを採用しており、受講生に合わせて学習内容をカスタマイズしている点も特徴。

さらに、ポートフォリオになる成果物の作成まで実施するため、短期間で実践的なスキルが身につきます。AI開発やデータサイエンスのスキルを学びたい人は、ぜひ利用を検討してください。

AI技術の現状

AI技術の現状

今話題のAIとは「機械学習」のこと

今話題のAIとは「機械学習」のこと

今の時点で、AIの技術は「特定の分野に特化したシステム」の延長にあるものです。

例えば「写真からナンバープレートの数字を読み取りたい」「商品の購入履歴から次にこの人が買いそうな品物をオススメしたい」なんて問題は、人間がやれば簡単にできるかもしれませんが、それが膨大な数になるのならAIを使ったほうが良いですよね。

このくらいの簡単な問題の自動化をAI(というかコンピュータ)はしてくれます。このような用途で使われるAI技術は「機械学習」と呼ばれていて、今目覚ましい進化をしています。

AI技術がどんな風に使われているのかを知るために、まずはAIを使ったWebサービスを見てみてください。

以下の記事で、AIを使ったWebサービスをまとめていますので、まずはこの記事を読んでみてください。

次に、AIの全体像知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。

この記事でも紹介されていますが、AI分野で最も研究が盛んに行われているのはDeep Learningと呼ばれる技術です。

これを自分で作ってみたい!と思ったそこのあなた!

侍エンジニアブログでもDeep Learningについてキャッチアップできる記事を公開しています。是非読んでみてください!


【TensorFlow入門】機械学習フレームワークTensorFlowを学ぼう
更新日:2024年3月29日

AIを活用した働き方と社会

先ほど紹介した機械学習などのAI技術は、確実に私達の生活に浸透してきています。

AI技術を使ってビジネスの現場を始めとした実世界のデータを解析することで、人間が効率的に働く仕組みは、様々な形で使われ始めています。

AIとビジネスをテーマにした素晴らしいスライドを二つ紹介させてください。

大切なのは、「AIにすべて任せるような働き方はすぐには来ない」ということ、そして「AIをうまく活用することが今後のビジネスで重要になってくる」ということでしょう。

まとめ

今回は、AIで仕事はなくなるのか、その真偽を噂の背景も交えて解説しました。

解説したとおり、AIは人間の仕事を奪う存在ではありません。AIをうまく活用できれば、現在の仕事を効率化し、空いた時間や人材で新しいアイデアやビジネスを生み出せます。

とはいえ、労働者が創意工夫しなければなくなる仕事も。AIが普及する時代に活躍するには、AIを活用しながらスキルアップが欠かせません。まずはAIツールやシステムを使用して、余裕があればAI開発やデータ分析にチャレンジしましょう。

AIに恐怖を感じる人もいるかもしれませんが、必要に応じて活用しながら環境の変化に適応してください。

この記事を書いた人

【プロフィール】
新卒でプログラマーとして勤務し、実務経験を積んだ後、現在はフリーランスWebライターとして活動中。主に、企業のオウンドメディアやブログ記事の執筆を担当。IT・プログラミング関連の執筆が得意。2020年から侍エンジニアブログの記事制作を務めており、文章の読みやすさや納得感を意識しながら執筆しています。
【専門分野】
IT/プログラミング
【SNS】
X(旧:Twitter)

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