Linucの試験対策ができる参考書ってどれだろう？
出版日が新しい本を選んだほうがいい、とかってあるのかな？
Linucの取得に向け、資格試験の対策ができる学習本を探している人は多いですよね。
しかし、Linucの参考書はいくつもあるため、どれを選べばいいのかわからない人もいるはず。解説内容や口コミなど、詳細を確認しないまま書籍を選んでは「他の本にすればよかった…」と後悔しかねません。
そこで今回は、次のレベル別でLinuC（Linux技術者認定資格）取得におすすめの参考書を、選び方も交えて紹介します。
参考書や本以外でLinuCの資格取得を目指す勉強方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
なお、次の記事ではそもそもLinuCとはどんな資格なのか、その特徴を難易度や取得するメリットも交え詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。
→ LinuCはどんな試験？難易度や取得するメリット、勉強方法も解説
この記事の監修者
フルスタックエンジニア
音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor（スーパーバイザー）、楽天株式会社（ディレクター）、アスキーソリューションズ（PM）などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。
失敗しないLinuC参考書の選び方
解説内容や口コミなどの詳細を確認せず本を選べば、かけた手間や費用を無駄にしかねません。
そこで、ここからはLinuCの取得試験に向けた対策ができる参考書の選び方を、4つにまとめて紹介します。
取得したいレベルの試験対策ができるか
各参考書の解説内容を確認し、取得したいLinuCのレベルにあう本を選びましょう。
LinuCの取得試験はレベル1から3まで分かれており、レベル1は101と102、レベル2は201と202試験の2つです。それぞれのレベルですべての試験に合格すると資格取得が可能です。
資格取得に必要な試験を下記の表にまとめています。
| 試験の種類 | 合格に必要な試験 |
| LinuCレベル1 | 101、102 |
| LinuCレベル2 | 201、202 |
| Mixed Environment（レベル3） | 300 |
| Security（レベル3） | 303 |
| Virtualization & High Availability（レベル3） | 304 |
取得したいレベルの試験対策を確認しておくと、より適切な学習が可能です。逆に取得を目指すレベルの試験対策を立てていないと、学習効率が落ちてしまいます。
レベルごとの試験内容は、LinuCの公式サイトで確認しましょう。
最新の試験内容に対応しているか
各参考書の解説内容を確認し、最新の試験内容に対応した本を選びましょう。
LinuxCの試験はいずれもバージョンアップが検討されており、今後、試験範囲が変わる可能性があります。2021年3月31日までは古いバージョンで試験が行われていましたが、4月1日以降はバージョン10で統一されました。
試験のバージョンアップは、3年から5年を目安に行われています。前回のバージョンアップの時期を確認しておきましょう。最新の試験を確認しておくと、より的確な参考書選びができます。
反対に最新の試験を把握していないと、範囲外の部分を勉強してしまうリスクがあります。最新の試験範囲は、公式サイトで確認してください。
紙媒体か電子版か
紙媒体と電子版か、自分にとって学習を進めやすい方式を選ぶことも重要です。
次のとおり、紙媒体と電子版はそれぞれ特徴が異なります。
自身にあった媒体で学習するようにしましょう。複数冊の参考書で学習する場合、学習環境に合わせて、紙媒体と電子版を組み合わせて使うのも方法の1つです。
読者からの評判・口コミは良いか
各参考書の評判を確認し、読者からの口コミが良い本を選びましょう。
読者からの評判・口コミを確認することで、自分と同レベルの知識を持つ読者からの評価を把握できます。評判を見ずに買ってしまうと、わかりにくいと感じるものを買ってしまうかもしれません。また、内容を詳しく把握できないため、学習効率が落ちる可能性があります。
読者からの評判・口コミは、Amazonなど書籍を販売しているサイトで確認しましょう。
LinuCレベル1取得におすすめの参考書4選
選び方をおさえたところで、ここからはLinuCレベル1取得におすすめの参考書を4冊紹介します。
なお、簡単に各書籍の特徴が知りたい人は次の一覧表を参考にしてください。
2023年7月時点のAmazonの販売ページの情報をもとに記載しています。
価格には税込み価格を掲載しています。
最短突破 LinuCレベル1 バージョン10.0 合格教本
「最短突破 LinuCレベル1 バージョン10.0 合格教本」は、101と102の試験両方を実績ある講師がわかりやすく解説しています。付属のDVDで仮想環境をイメージできるため、実際に手を動かしながら学習したい人におすすめです。
試験対策をチャプター単位でできるため、苦手なポイントを重点的に学習できるでしょう。模擬問題のあとに解答をすぐ確認できる構成も、学習を進めやすくするポイントです。
| 価格 | 4,158円 |
| 出版日 | 2020年8月11日 |
| 試験の対応範囲 | 101/102試験 |
| 書籍の種類 | 参考書 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | 実際に手を動かしながら学びたい人 |
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読者からの評判・口コミ
Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応
「Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応」は、101試験と102試験の範囲を完全網羅した参考書です。
最新のバージョン10に対応しており「Linux技術者認定試験学習書」シリーズのノウハウを引き継いでいます。Linuxの実習環境をダウンロードして学習を進められる点も特徴です。
LPI-Japanに認定されたテキストのため、試験対策する信頼度もあります。全472問の問題を解きながら、合格のための知識を身につけられるでしょう。
| 価格 | 4,158円（単行本版） 3,950円（Kindle版） |
| 出版日 | 2020年06月23日 |
| 試験の対応範囲 | 101/102試験 |
| 書籍の種類 | 紙媒体/電子版 |
| 購読形式 | 参考書 |
| こんな人におすすめ | 実績のある書籍を使いたい人 |
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読者からの評判・口コミ
Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応
「Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応」は、101と102試験それぞれの模擬問題があります。問題を解いてから、解答と解説をすぐに確認し、テンポよく取り組めるでしょう。解説はていねいでわかりやすいとの評判があります。
試験の勉強は章立てで進められ、それぞれボリュームに合わせた問題が多数収録されている点が特徴です。各章を解き進め、最後の模擬試験で理解度を把握すれば、効果的に学習できるでしょう。
| 価格 | 2,750円 |
| 出版日 | 2020年9月7日 |
| 試験の対応範囲 | 101/102試験 |
| 書籍の種類 | 問題集 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | 模擬問題つき参考書を使いたい人 |
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LinuxコマンドABCリファレンス
「LinuxコマンドABCリファレンス」は、現場での開発やネットワークの復旧など、コマンドをいち早く見つけられるスキルを身につけられる点が特徴の参考書です。ABC順に整理されているため、探しているコマンドをすぐに見つけられるでしょう。Linux開発の初心者から現役エンジニアまで、幅広く対象としています。
現場では、発生した課題に対して素早く対応することが重要です。LinuxコマンドABCリファレンスは、ネットワークの復旧作業などで必要なコマンドをすぐに見つけられます。それぞれのコマンドにていねいな解説がある点も特徴です。
| 価格 | 2,618円 |
| 出版日 | 2018年3月1日 |
| 試験の対応範囲 | 101/102試験 |
| 書籍の種類 | 参考書 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | コマンドを0から学びたい人 |
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読者からの評判・口コミ
LinuCレベル2取得におすすめの参考書
ここからは、LinuCレベル2取得におすすめの参考書を2冊紹介します。
なお、簡単に各書籍の特徴が知りたい人は次の一覧表を参考にしてください。
下記は、LinuCレベル2取得におすすめの参考書をまとめた一覧表です。
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Linux教科書 LinuCレベル2 Version 10.0対応
「Linux教科書 LinuCレベル2 Version 10.0対応」は、LATMと呼ばれる、レベル2の出題範囲に沿って作成された教材に認定されています。LATMは、LPI-Japanまたは一般社団法人エデュコによって認定されるもので、試験勉強の効率を高めやすいです。解説を読んで問題を解く流れをテンポよくできる点もメリットにあげられます。
試験前にはチェックシートを確認できるようになっており、重要ポイントのなかから、自信のないところの最終確認が可能です。スキルや知識の重要度に合わせて、効率的に学習を進めたい方に適しています。
| 価格 | 4,180円（単行本） 3,960円（Kindle版） |
| 出版日 | 2020年11月16日 |
| 試験の対応範囲 | 201試験/202試験 |
| 書籍の種類 | 参考書 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | 知識を吸収しながら問題を解きたい |
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読者からの評判・口コミ
Linux教科書 LinuCレベル2 スピードマスター問題集 Version 10.0対応
「Linux教科書 LinuCレベル2 スピードマスター問題集 Version 10.0対応」は、全475問を収録し、201と202試験を手厚く学習できる問題集です。問題から解説を解くまでのステップがスムーズで、効率よく学習を進められます。模擬試験もあるため、知識が試験に通用するかも確かめやすいです。
レベル1の試験合格のために同シリーズを使った人は、同じ構成となっているため、学習を進めやすいでしょう。現場で役立つ情報も掲載された、実戦的な問題集です。
| 価格 | 4,180円（単行本） 3,971円（Kindle版） |
| 出版日 | 2021年9月21日 |
| 試験の対応範囲 | 201試験/202試験 |
| 書籍の種類 | 問題集 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | レベル2試験の問題を繰り返し解きたい人 |
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読者からの評判・口コミ
Amazonより引用
LinuC2向けの問題集がこれしかないですが、質は良いと思います。 解説はしっかりあります。 問題数は多くはないですが、pingtで出題されない問題も多いので、合格の力がつくと思います。
LinuCレベル3取得におすすめの参考書
ここからは、LinuCレベル3取得におすすめの参考書を2冊紹介します。
LinuCレベル3は300、303、304の3種類それぞれで取れる資格が違うため、注意しましょう。なお、簡単に各書籍の特徴が知りたい人は次の一覧表を参考にしてください。
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Linux教科書 LPICレベル3 300試験
「Linux教科書 LPICレベル3 300試験」は、レベル3試験のうち300試験に対応した書籍です。
300試験の範囲であるOpenLDAPとSambaの内容を、それぞれの専門知識を有した講師が執筆しています。巻末には模擬試験もあり、理解度を確かめられる書籍です。
出題範囲をまんべんなく解説しているため、試験に必要な知識を漏れなく身につけられます。練習問題や模擬試験など、試験対策のためのコンテンツも充実しており、合格に向けた実戦的な学習もしやすい参考書です。
| 価格 | 6,380円（紙媒体） 2,475円（電子版） |
| 出版日 | 2015年1月30日 |
| 書籍の種類 | 参考書/問題集 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | 練習問題と解説のどちらも豊富にほしい人 |
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価格には税込み価格を掲載しています。
読者からの評判・口コミ
徹底攻略LPI問題集Level3［300］対応 徹底攻略シリーズ
「徹底攻略LPI問題集Level3［300］対応 徹底攻略シリーズ」は、重要項目を重点的に学習を進められる形式になっており、まとまった学習時間を確保しにくい人でも使いやすい問題集です。学習上、重要な情報を視覚的に伝えられる構成になっており、要点をすぐに理解できるでしょう。
最新の試験にも対応しており、模擬試験を通じて対策を立てられます。固定レイアウトで作成されているため、タブレットなど画面の大きい端末で学習を進めたい人にとって、とくに使いやすい参考書です。
| 価格 | 6,380円（紙媒体） 2,475円（電子版） |
| 出版日 | 2015年1月30日 |
| 書籍の種類 | 参考書/問題集 |
| 購読形式 | 紙媒体/電子版 |
| こんな人におすすめ | 練習問題と解説のどちらも豊富にほしい人 |
2023年7月時点のAmazonの販売ページの情報をもとに記載しています。
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読者からの評判・口コミ
LinuCは参考書と問題集を併用した試験対策がおすすめ
LinuCの合格を目指す際は、参考書と問題集を併用しながら試験対策を進めるのがおすすめです。試験合格のために要なスキルは、技術解説書を読み、さらに実際に手を動かすことで身につけられます。
たとえばレベル1の合格を目指す場合、Linux教科書 LinuCレベル1 Version 10.0対応で体系的に学びながら、Linux教科書 LinuC レベル1 スピードマスター問題集 Version10.0対応を解くと、自分のペースで合格を目指せます。
自分に合った参考書と問題集を選ぶことで、手を動かす課題にもスムーズに対応できるでしょう。LinuCは参考書の理解度を高めながら、問題を繰り返し解く方法で試験対策をするのがおすすめです。
参考書以外でLinuC試験を対策する3つの方法
ここからは、参考書以外でLinuC試験を対策する方法を、3つにまとめて紹介します。
問題集・過去問サイト
問題集・過去問サイトは、試験に出そうな問題や過去問を解けます。
問題集・過去問サイトを繰り返し解くと、試験本番で効率よく問題を解いて、時間に余裕を持たせられるでしょう。参考書は知識の解説が中心なため、実践的かどうかが違います。
LinuCの過去問は、LPI-Japanが代表例にあげられます。問題文だけでなく、解答におけるポイントまで解説しているため、傾向と対策を立てやすいです。
問題集・過去問サイトは自分に合ったものを選ぶことで効率的に学習できます。自分に合ったものを探したい人は、次の記事を参考にしてください。
→ LinuCの問題集・過去問サイトおすすめ6選！勉強時の注意点も紹介
セミナー
セミナーでは講師からLinuCに関する講義を受けられます。参考書や問題集を独学で解く場合と比較して、講師にわからないところを質問できるため、疑問を解決しやすい点がメリットです。
講義は無料のものもあり、金銭的な負担なくLinuCの知識を身につけられます。中には動画で残っているセミナーもあり、ピンポイントで聞きたいセミナーを探せる点もメリットです。
オンライン講座
オンライン講座はYoutubeなどの動画で講座を聞くことができます。セミナーと違い、全国どこにいても学習できる点がメリットです。また、音声や実際の動作環境を見られるため、参考書や問題集よりも視覚的な学習ができます。
たとえばプログラミングスクールのUdemyでは、LPI-Japan公認の認定講座が開講されており、的確な対策を立てられるでしょう。ほかにもオンライン講座は複数あるため、自分にあった講座を選びましょう。
なお、下の記事ではLinuCの取得に向けたおすすめの勉強法を、必要な学習時間も交え詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
→ LinuCの勉強法ガイド！必要な学習時間や取得に向けたコツも紹介
LinuCにまつわるFAQ
最後に、LinuCにまつわるよくある質問へまとめて回答します。
レベル1の取得にはどれくらい勉強時間が必要？
初めて勉強する人の場合、合格のために必要な勉強時間は1～3ヶ月が目安です。レベル1は基本的な内容を問われる試験のため、しっかり勉強すれば比較的短期間で合格を目指せます。
勉強時間は、レベル2の場合だと3ヶ月～半年、レベル3の場合だと半年～1年が目安です。
なお、次の記事ではレベル別にLinuCの難易度を詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
無料で読めるLinuCの参考書ってある？
LinuCの参考書は「Linux標準教科書」であれば、無料で読めます。ただし、試験の関連知識を学習できるのみで、試験対策にはならないため注意しましょう。
Linux標準教科書は、101試験、102試験の内容に対応しています。
まとめ
今回は、LinuCの合格を目指すために必要な参考書や問題集の選び方、おすすめを解説しました。LinuCはレベル1からレベル3まであり、試験内容に合わせて参考書や問題集を選ぶと、効率的に学習を進められます。
これからLinuCの学習を始めたいと考えていたり、自分に合った書籍を探していたりする人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
Amazonより引用