高卒でも高収入が狙えるお仕事15選 スキルアップの方法まで解説

年収が低くて困っている
高卒だから優良企業に就職できない

高卒の方の中には、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。確かに企業によっては大学卒のような学歴を重視している企業もありますが、スキル次第では高卒の方でも優良企業に就職することも可能です。

本記事では高卒の方でも高収入が狙える仕事や、スキルアップのための方法を解説します。「高収入を得たい」「年収が高い仕事に転職したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

高卒の平均年収は?

厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査によると、高卒の平均年収は男女合わせて328.5万円です。大卒の平均年収は435.3万円のため、高卒と大卒では約110万円の差があります。

ユースフル労働統計2022によると高卒と大卒の生涯年収は、高卒2億1千万円、大卒2億6千万円となっており、その差は5千万円にもなります。

高卒が高収入の仕事に就くために知っておくべきこと

高卒が高収入の仕事に就くために知っておくべきこと

高卒で高収入の仕事に就くためには、スキルアップを積極的に行ったり、すぐに行動を起こしたりすることが重要です。

高卒の方の中には「高卒では高収入の仕事に就くことができない」と思っている方もいるかもしれません。しかし有名企業の社長の中には、最終学歴が高卒の方も多くいます。それでは高卒で成功するためには、具体的にどのような行動をすべきかを見ていきましょう。

スキルアップを積極的に行うことが必要

高卒が高収入の仕事に就くためには、積極的にスキルアップを行う必要があります。高収入が期待できる大企業の中には学歴を重視している企業もあるため、スキルや資格がない場合は就職が難しいケースがあります。

プログラミングスキルなどの需要が高いスキルを身につけ、どの企業でも活躍できる人材になることで、高収入の仕事に就ける確率も高まるでしょう。

高卒での成功者も多くいること

最終学歴が高卒の場合でも成功している方は多くいます。例えば、株式会社ZOZOの社長である前澤友作さんの最終学歴は早稲田実業学校高等部卒です。

前澤さんは22歳で株式会社スタートトゥデイを起業し、これがのちの株式会社ZOZOとなり大成功を収めました。

ほかにも高卒での成功者として、UUUM株式会社の社長である鎌田和樹さん、株式会社吉野家ホールディングスの社長である河村泰貴さんなどが挙げられます。

高卒が高収入の仕事を探す際の注意点

高卒が高収入の仕事を探す際の注意点

仕事を探す際に給料が高いからといって安易に仕事を決めてしまうと、就職後に後悔する可能性があるため注意が必要です。就職後に後悔しないため、以下の3つのポイントを意識しましょう。

誇大広告に惑わされないこと

求人の中には誇大広告も紛れているため注意が必要です。誇大広告がされている企業に就職してしまうと、給料面や待遇面が求人内容と全く異なっているケースもあります。

あまりにも条件が良すぎる求人は誇大広告の可能性があるため、応募する際には事前に調査しましょう。誇大広告かどうかを見分ける自信がない方は、転職エージェントなどに相談するのも1つの手です。

自分の希望する条件を明確にすること

就職先を探す際には自分の希望する条件を明確にしておきましょう。給料が高い、有給が取りやすい、福利厚生が手厚いなど、人によって優先する条件は異なります。

例えばワークライフバランスを重視したい方の場合、どれだけ給料が高くても休みが取りづらい環境だと仕事を続けるのが辛くなってしまいます。給料だけでなく、その職場で長く快適に働くためにも、自分の希望する条件を明確にすることは重要です。

職場の人間関係にも注目すること

どれだけ給料が高くても、長く仕事を続けられなければ意味がありません。職場の人間関係は、仕事を長く続けるために欠かせない条件の1つです。職場の人間関係が良いと、周囲とコミュニケーションが取りやすく、仕事の効率も上がります。

一方で職場の人間関係が悪いと仕事がやりづらく、仕事に対するモチベーションも下がってしまいます。就職先を探すときには給料面だけでなく、その職場の人間関係も事前に調査しておきましょう。

【高卒向け】高収入が狙える仕事12選

高卒の方の中には「大学に行かないと高収入の企業に入社できないのでは?」と思う方もいるかもしれません。確かに企業によっては大学卒を条件にしている企業もありますが、スキルや職種によっては高卒の方でも高収入の企業に入れる可能性もあります。

本項では高卒の方でも高収入が狙える12個の仕事をご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

ITエンジニア

ITエンジニアとは、IT(情報技術)の技術者たちの総称を指す仕事です。ITエンジニアにはシステムエンジニアやネットワークエンジニア、サーバーエンジニアなどさまざまな職種があり、職種ごとで仕事内容や専門分野も異なります。

ITエンジニアは実力が評価されやすい仕事なので、プログラミングスキルを磨くことで稼げる確率は高まります。またフリーランスとしても活動でき、成果次第では会社員よりも多くの収入を得ることも可能です。

Webデザイナー

Webデザイナーとはその名の通り、クライアントから依頼されたWebサイトのデザインを担当・制作する職業です。クライアントの要求からWebサイト全体の構成を考え、使いやすく魅力的なデザインを制作します。

Webデザイナーになるためには、デザインの基礎知識やUI/UXデザインに関する知識、プログラミングスキルなどさまざまなスキルが必要です。これらのスキルを磨くことで、Webデザイナーとして市場価値が上がり、年収が高い企業に就ける可能性が大きく上がります。

またITエンジニアと同様に、フリーランスとしても活動でき、実績を積むことで複数の案件を同時に受諾し収入アップも狙うことも可能です。

公務員

公務員
公務員

公務員は「安定して高収入を得たい!」という方におすすめの仕事です。民間企業の場合、経済の影響や企業の業績によって収入は変化しますが、公務員の場合、経済の影響を受けにくいため、毎年安定した収入を得られます

人事院の「令和4年国家公務員給与等実態調査の結果」によると、国家公務員の平均年収は約670万円となっており、高卒の平均年収を大きく上回っています。給与体系が年功序列制になっているため、年を重ねるごとに給料が上がっていく点も公務員のメリットです。

営業職

不動産業界や保険業界、人材業界など、さまざまな業界で必要とされる仕事が営業職です。営業職の特徴として、多くの企業が成果によって給料が変動するインセンティブ制度を導入している点が挙げられます。

売り上げ次第では高卒の平均年収を大きく上回ることも可能であり、「人と話すことが好き」「情報収集や分析には自信がある」という方にはおすすめの仕事です。営業スキルを磨けばどの業界でも活躍できる人材になるため、今後のキャリアアップを見据えた仕事選びをしたい方は、ぜひ一度検討してみましょう。

インフルエンサー(YouTuber、ブロガー、SNS)

インフルエンサーのメリットは注目度次第では、誰でも大幅な年収アップを狙える可能性がある点です。YouTuberやブロガーといったインフルエンサーの中には年収が1,000万円を超えている方も多く存在します。

ただし、有名インフルエンサーになるためには実力だけでなく、ある程度の運も必要になるため、努力すれば必ず報われるというわけではありません。成功すればリターンの大きな仕事なので、「有名になりたい」「根気強く続ける自信がある」という方は、挑戦してはいかがでしょうか。

Webマーケター

Webマーケター
Webマーケター

Webマーケターとは、自社サイトやオウンドメディア、SNSなどを活用してマーケティング全般を行う仕事です。Web広告による集客や競合分析、自社サイトへのアクセス分析など、業務内容は多岐にわたります。

近年では多くの企業がWebマーケティングに力を入れており、現在勢いのある業界の1つです。そのため優れたマーケティング力を持つWebマーケターは市場でも重宝され、好条件で企業に雇われる可能性もあります

鉄道運転士

鉄道運転士とは電車を運転し、旅客や貨物を目的地まで安全に輸送する仕事です。そのほかにも車両の点検や事故や災害時の乗客の安全確保なども鉄道運転士の業務になります。鉄道運転士になるためには動力車操縦者運転免許試験に合格する必要があるため、誰でも鉄道運転士になれるわけではありません。

厚生労働省が発表した令和4年賃金構造基本統計調査によると、企業規模が10人以上における鉄道運転士の月収は約40万円です。年収にすると賞与抜きで約480万円となり、高卒の平均年収を上回っています。

自動車整備士

自動車整備士とは、自動車の点検や整備、修理などを行う仕事です。自動車整備士になるためには、国土交通大臣が行う自動車整備士技能検定に合格しなければなりません。自動車整備士の種類は一級、二級、三級、および特殊整備士があり、等級が上がることでより高度な自動車整備を行えます。

自動車整備士の年収は職場や等級によってさまざまです。一級を取得すると、自動車の整備作業に加え、他の従業員の指示といったチームのリーダーとして働くこともできるため年収がアップします。

トレーダー(株式、FX、仮想通貨)

トレーダー(株式、FX、仮想通貨)
トレーダー(株式、FX、仮想通貨)

トレーダーとは株式や外貨、仮想通貨などの金融資産の売買をして利益を得る仕事です。トレーダーになるために必要な資格はありませんが、経済状況の把握やチャート分析といった専門的な知識を学ぶ必要があります。

またトレードに失敗すると1日で数百万以上もの損失を出す場合もあるため、誰でも簡単に稼げる仕事ではありません。しかし、熟練のトレーダーの中には1日で数百万円もの利益を上げる方も存在します。

保険外交員・アドバイザー

保険外交員とは、保険会社や保険代理店に所属して、保険商品の提案や営業、コンサルティングを行う仕事です。保険外交員はお客様一人一人と対話を行い、その人にあった保険商品を提供します。

保険外交員の給料は、基本給と歩合給を合算して支給されるケースが多いため、営業成績によっては高卒の平均年収を上回ることも可能です。

工場作業員(夜勤)

工場作業員が夜勤を行った場合、基本給に深夜手当が付与されるため、より多くの収入を得られます。大企業の工場勤務の場合、福利厚生も手厚いため過度な連勤をさせずに無理のないペースで働くことも可能です。

ただし夜勤は生活リズムが崩れやすくなるため、体調を崩さないように体のケアを行うことが重要です。特に睡眠が十分に取れず仕事中にミスをするケースもあるため、夜勤を希望する方は生活リズムが乱れないよう注意しましょう。

運送ドライバー

運送ドライバー
運送ドライバー

運送ドライバーはトラックを運転し、配送や宅配を行う仕事です。職場によって必要な資格は異なり、担当できる業務も変わってきます。積載量が多い大型トラックの免許を取得することで担当できる業務の幅も広がり、収入アップも見込めます。

運送ドライバーは資格さえ取得すれば年齢や性別、学歴などに関係なく就職できる仕事です。特に長距離ドライバーの場合、運送時間によって夜間手当が支給されるため、より収入を増やせます。企業によっては歩合制や休日出勤手当などを導入しているところもあるため、職場を探す際には給料以外の条件もチェックしましょう。

高卒が高収入を実現するためのスキルアップ方法

高収入を実現したいと思い、ただ闇雲に行動しても努力が徒労に終わる可能性もあります。努力を無駄にせず高収入を実現するためにも、以下で解説する7つのステップを実践しましょう。

ステップ1: 自己分析と目標設定

まずは自己分析と目標設定を行い、将来自分が目指したい姿を明確にしましょう。自己分析を行うことで、自分の得意・不得意を把握でき、自分のスキルが活かせる業界を選定する際に役立ちます。

目標設定を行う際には、漠然とした目標を立てるのではなく、より詳細な目標を立てることが重要です。例えば、30歳までに年収800万円に到達する、資格を今年中に取得するなど目標を明確にすることで、目標から逆算して作業に取り掛かれます。

ステップ2: 基本的な知識とスキルの習得

高収入を実現するためには、基本的な知識とスキルの習得が必要です。基本的な知識がないと複雑な業務にも対応できないため、仕事の選択肢が狭まってしまいます。

また基本的な知識と並行して、プログラミングスキルやマーケティングスキルなどのスキルも習得しましょう。高収入の仕事に共通していることは、特出したスキルがあれば成果を出しやすく年収も上がりやすい点です。

特出したスキルは自分だけの武器にもなり、身につけることで年収がアップするだけでなく、自分の市場価値も上げられます。

ステップ3: 実践を通じたスキルの向上

ステップ3: 実践を通じたスキルの向上
実践を通じたスキルの向上

勉強を通じてスキルを習得した後は、実践を通じてスキルをさらに向上させましょう。勉強で学んだスキルをいざ実践で試そうとするとうまくいかないケースの方が多いです。

勉強と実践ではスキルの上達度に大きな差があります。勉強だけではどうしても得られない技術もあるので、ある程度の技量が身に付いたらすぐに実践で活かしてみましょう。

ステップ4: 資格取得を検討する

資格は就職や転職が有利に働く可能性があります。特に取得難易度が高い資格ほど、就職や転職時に有利に働きやすいです。資格を取得することで、年収が高い企業に入れる可能性が高まるため、興味がある方は資格取得も検討しましょう。

なお、業界によって有利に働く資格は異なるため、自分が就きたい仕事に有利な資格を調べた上で勉強すると、効率よく資格を取得できます。また企業によっては資格を取得することで資格手当が給付される企業もあります。

ステップ5: メンターを見つける

メンターとは、仕事面の相談を受けてくれる人を意味します。仕事に困った際に相談する人がいなくて作業が進まない経験がある方もいるのではないでしょうか。誤った知識や仕事のやり方を覚えてしまうと、仕事でミスをしてしまい昇進や昇給がしにくくなります。

一方でメンターに相談することで、正しい知識や仕事のやり方を教えてもらえるため、仕事の作業効率が大きく向上します。仕事でも成果を残しやすくなり、昇進や昇給をしやすくなるため、なるべくメンターを見つけるようにしましょう。

ステップ6: 転職活動をする

ステップ6: 転職活動をする
転職活動をする

転職活動を行うことで年収が大幅にアップする可能性があります。スキルや資格次第では、今の会社よりも好条件で雇ってもらえるケースがあるため、積極的に転職活動を行いましょう。

なお、転職活動の際には誇大広告を掲載している企業に転職しないように気をつけなければなりません。好条件の転職先を見つけられる自信がない方は、転職エージェントなどに相談するのも1つの手です。

ステップ7: 継続的なスキルアップ

高収入を長期間継続するためには、継続的なスキルアップが必要です。近年では新しい技術が発明されているため、スキルアップをしない人材は徐々に市場価値が下がり年収も減少する可能性があります。

特にIT業界のような移り変わりの激しい業界は、日々スキルアップのための勉強を続けないと、最新の技術に追いつけなくなります。「現状維持は衰退」と言われるように、新しい技術や知識は積極的に学ぶように心がけましょう。

高卒から高収入のプログラマーに転職した事例を紹介

高卒の方の中には、「転職したいけど失敗しないか不安」と悩んでいる方もいるかもしれません。転職に失敗した時のことを考えるとなかなか一歩が踏み出せないですよね。

はじめの一歩が踏み出せない方向けに、今回は高卒から高収入のプログラマーに転職した事例を2つご紹介します。プログラマーに興味がある方、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

工場勤務から4社の内定を獲得できた

田中さんは高校を卒業後、工場に就職しピッキング作業に従事しました。入社4年目に将来への不安を感じ始め、IT業界への転職を決意。その後、侍エンジニアに入塾し資格の取得やプログラミングを学び、見事4社の内定を獲得しました。

高卒の方の中には「ずっとこのままでいいのか?」と不安を感じている方もいるのではないでしょうか。将来も安定して収入を得るためには、田中さんのようにスキルを身につけ、需要の高い業界へ転職する必要があります。

「これからの将来が不安」「転職したいけど一歩が踏み出せない」という方は、ぜひ田中さんのインタビュー記事をご覧ください。

工場勤務からの転身!高卒でも4社の内定を獲得できた、たった1つの理由
更新日:2023年8月17日

パソコンもできない状態から優良企業に転職した北野さん

北野さんは高校を卒業後、ホテルマンや土木業などのさまざまな仕事を転々としていました。同級生との再会をきっかけにエンジニアを目指し、侍エンジニアにて学習を開始。完全オリジナルポートフォリオを制作し、見事優良企業への転職を成功させました。

転職を成功させるためには、北野さんのように努力を怠らないことが重要です。北野さんは多いときには1日10時間もプログラミング学習を行いました。努力次第では誰でも転職を成功させるチャンスはあるので、「自分に無理」と決めつけずに頑張ってみてはいかがでしょうか。

北野さんがエンジニアになるために行った学習やポートフォリオが気になる方は、ぜひ北野さんのインタビュー記事をご覧ください。

学歴は関係なし!高卒23歳からオリジナルサービス開発→自社開発企業へ入社した秘策
更新日:2023年5月25日

まとめ

高卒の方が高収入を実現させるためには、スキルを身につけ自身の市場価値を上げることが重要です。何も知識がない状態でスキルを習得するのは大変ですが、努力をした分だけリターンも大きくなります。

「自分には無理」「高卒だから諦めるしかない」と思わずに、まずは行動を起こしましょう。本記事の内容が、皆さんの手助けになったら幸いです。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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