バナー作成の副業は初心者におすすめ!平均収入や3つの手順を紹介

バナー作成の副業ってどれくらい稼げるの?
Webデザイン初心者でもできるのかな?

バナー作成とは、Webページ上でほかのWebページを紹介する役割を持つ画像を作ることです。

バナー作成の副業は、初心者でも比較的始めやすい副業として知られています。ただ、ライバルが多いため上手に進めなければ、単価が上がらずに消耗しかねません。

そこで、本記事ではバナー作成がおすすめな理由や平均収入、バナー作成の副業案件を獲得する手順を紹介します。収入アップを図る方法も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

また、本業をおろそかにしないため、副業で稼ぐ際には効率的にバナー作成のスキルを習得しなくてはなりません。侍エンジニアの無料カウンセリングでは、効率的な学習プランや学ぶべきスキルなどを話せます。

どのように学習を進めればいいかわからない方は、ぜひご相談ください。

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この記事の監修者

フルスタックエンジニア

金田 茂樹


音楽大学卒業後、15年間中高一貫進学校の音楽教師として勤務。40才のときからIT、WEB系の企業に勤務。livedoor(スーパーバイザー)、楽天株式会社(ディレクター)、アスキーソリューションズ(PM)などを経験。50歳の時より、専門学校でWEB・デザイン系の学科長として勤務の傍ら、副業としてフリーランス活動を開始。 2016年、株式会社SAMURAIのインストラクターを始め、その後フリーランスコースを創設。現在までに100名以上の指導を行い、未経験から活躍できるエンジニアを輩出している。また、フリーランスのノウハウを伝えるセミナーにも多数、登壇している。

目次

バナー作成が副業におすすめな3つの理由

バナー作成が副業におすすめな理由は、おもに3つです。

一般的にデザインとは難易度が高く、時間がかかるものです。しかし、バナー作成は比較的難易度が低いため、副業に向いています。ひとつずつ見ていきましょう。

【理由1】需要が高い

Web上におけるバナーは汎用性が高く、視覚効果も高いため、Webサービスが続く限り需要の高いデザインです。企業が保有するオウンドメディアはもちろん、個人が運営するブログやSNS、YouTubeでも品質の高いバナーやサムネイルが求められます。

総務省の「令和4年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、インターネット広告市場は成長を続けています。

インターネット広告市場は成長を続けている
出典:総務省

インターネット広告費は増加を続けており、2021年には前年比121.4%の2兆7,052億円となりました。

また、通信環境が4Gから5Gへ移行したように、インターネットの利便性は今後も上がり続けるでしょう。同時にバナーの需要も高まり続けると考えられます。

【理由2】スキル習得の難易度が比較的低い

バナー作成はほかのデザイン業務に比べると、スキルを習得する難易度が易しいので、副業に向いています。現在はバナーに関する学習をスムーズに進められる環境が整っており、インターネットで情報が手に入るほか、スクールでは体系的なカリキュラムで学習可能です。

また、デザインに使用するソフトも充実しており、なかには無料で使用できるソフトもあります。ハイスペックなPC(パソコン)も不要なので、初期費用が安価な点もうれしいポイントです。

必要なスキルが比較的易しいことや大きな初期投資も不要なので、全体的なスキル習得の難易度が低く、初心者でも取り組みやすい仕事といえます。

【理由3】デザインのなかでも作成にかかる時間が短い

バナー作成は、ほかのデザイン業務と比較すると作成にかかる時間が短いので、副業として取り組みやすい特徴をもちます。WebデザインやLP(ランディングページ)作成は、サイト全体をデザインするため多くの工数が必要です。

たとえば、案件にもよりますが、WebデザインやLP制作は数ヶ月単位の時間を要します。一方で、バナー作成は1時間程度、慣れれば数十分で終わります。

副業で取り組む場合、自由に使える時間が少ないので、短時間で作成できる点は魅力的です。

バナー作成副業の平均収入

バナー作成副業の平均収入は、1枚あたり1,000〜2,000円ほどが多いです(参考:クラウドワークス)。

単価そのものは決して高くありませんが、スキルや速度を上げることで相対的に時間単価を上げられます。

また、30,000円以上の高単価な案件もあるため、継続して続けることが重要です。たとえば、Twitterやブログなどは比較的安価な価格帯が多いですが、企業の広告やLPのバナー・サムネイルは高単価な傾向にあります。

クライアントとの信頼関係を構築できれば、案件の継続や単価アップにつながるため、誠実な対応を心がけましょう。

バナー作成の副業に必要な2つのツール

バナー作成の副業に必要なツールは、下記のとおりです。

  • 1.PC
  • 2.画像編集ソフト

PCを持っていない場合は購入しなければなりませんが、基本的に高額な投資は必要ありません。それぞれどのような性能が推奨されるか、確認してみましょう。

【ツール1】PC(パソコン)

まず必要なのは、PCです。タブレットやスマートフォンでも簡単なデザインは作成できますが、クライアントとのやりとりを考慮すると汎用性の高いPCは持っておきましょう。

PCはハイスペックである必要がなく、下記のミドルスペックで十分です。

  • CPU:Core i5以上
  • メモリ:16GB以上
  • ストレージ:500GB以上
  • 画面サイズ:15インチ以上

画面サイズは大きいほど作業しやすいので、持ち運ぶ必要がない場合はできる限り大きいものを選びましょう。

データを保管するストレージも大きいほうが望ましいですが、Google DriveやiCloudなどのクラウドストレージをメインとするなら物理ストレージは小さくても構いません。

なお、OSはWindowsでもMacでも問題ありませんが、クライアントはWindowsが多いため最初はWindowsがおすすめです。サブディスプレイやトラックボールマウスなど、効率化できるアイテムも多いため必要に応じてそろえていきましょう。

下記の記事でWebデザインに必要なPCのスペックやOSを解説しているので、PCを持っていない方や現在のPCスペックに不安がある方はぜひご一読ください。

【初心者向け】Webデザインに必要なパソコンのスペック・OSを解説
更新日:2024年4月1日

【ツール2】画像編集ソフト

バナー作成では、画像を作成・編集するソフトが欠かせません。たくさんの画像編集ソフトがあり、なかには無料のものもあります。

定番として使用されているのは、有料のAdobe製品です。

製品名特徴
Adobe Photoshopおもに画像の編集に使用される
Adobe Illustratorおもに図形やイラストの作成に使用される

案件によっては画像編集ソフトを指定される場合もあるため、使えるようにしておくことをおすすめします。

無料ソフトではWebツールのCanvaが人気です。無料とは思えないほど機能やテンプレートが豊富ですが、有料プランに登録するとさらに多くの機能が利用できます。

バナー作成の副業に必要な3つのスキル

バナー作成の副業に必要なスキルは、下記のとおりです。

画像編集ソフトは高機能なものが多いため、すべて使いこなそうと思うと非常に時間がかかります。必要なものを学習しながら案件を進めるのがおすすめです。順番にみていきましょう。

【スキル1】画像編集ソフトを扱うスキル

Adobe PhotoshopやAdobe Illustrator、Canvaなどの画像編集ソフトを扱うスキルは、必ず身につけましょう。それぞれの操作方法が異なるうえ、複数のソフトを併用する場合もあるため、幅広い知識・スキルが求められます。

ただし、画像編集ソフトは機能が豊富なので、すべてを覚えようとすると時間がいくらあっても足りません。案件を進めながら不明点があれば調べるなど、少しずつ覚えていきましょう。

一方で、早く成果を出したい場合は、初期から必要なスキルを学びきることをおすすめします。体系的に学習してスタートダッシュを切るなら、スクールを活用するのもひとつの方法です。

侍エンジニアは専属マンツーマンのサポートで挫折しにくいため、初めてバナー作成に取り組む際も安心して始められます。

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【スキル2】デザインスキル

バナーを作成するには、基礎的なデザインスキルが必要です。色の補正など細かい変更でまったく違うデザインになるケースは多いですが、基礎的なデザインスキルがなければ細かい変更による効果に気づけません。

優れたデザインはセンスによるものと思われがちです。しかし、思わずクリックしたくなるデザインや人を惹きつけるデザインをするには、法則に裏打ちされたデザインスキルが重要になります。

デザインスキルを習得していれば、バナー作成以外にもWebデザインやLP制作など仕事の幅を広げられます。より高単価な案件を獲得するためにも、デザインスキルを身につけましょう。

【スキル3】マーケティングスキル

バナー作成とは直接関係しませんが、副業で成果を出すためにはマーケティングスキルが重要です。マーケティングスキルとは、商品やサービスが売れる仕組みをつくる技術です。

マーケティングスキルがあると、効果的な集客や発信が可能になります。SNSやブログなどで精力的に発信することで、バナー作成の仕事でスカウトをされる可能性もあるでしょう。

効果を感じるまでに時間はかかりますが、積み重ねていくことでより多く、高単価な案件の獲得につながります。

バナー作成の副業で案件を獲得する3つのステップ

バナー作成の副業で案件を獲得するためには、下記のステップが重要です。

案件を探す前にバナーを作成しておくことで、自分のスキルを提示できます。このようなポートフォリオは案件獲得のために重要なので、必ず作成しておきましょう。順番に紹介します。

【ステップ1】必要なスキルを学ぶ

まずは、バナー作成に必要なスキルを学びましょう。ただし、スキルを学ぶ際は「スキルを学ぶ期間」と「バナーを作成する期間」をはっきりと区別する必要はありません。

スキルを学びながらバナーを作成するのが効率的なので、【ステップ2】と同時並行的に進めるのがおすすめです。

また、学習を進める際は独学か、スクールを利用するか決める必要があります。それぞれに下記のようなメリット・デメリットがあるので、自身に合った方法で進めましょう。

勉強方法メリットデメリット
独学費用が安価時間がかかる・挫折しやすい
スクール最短でスキルを習得できる・挫折しづらい費用がかかる

費用をかけずにマイペースで進めたい方は独学をおすすめします。一方で、学習方法に不安を感じる方はスクールの利用がおすすめです。

【ステップ2】バナーを作成する

【ステップ1】で学習を進めつつ、バナーを作成しましょう。ここで作成するタイミングは実際の案件ではなく、架空のテーマで作成するものです。そのため、報酬は発生しません。

バナーを作成せず、すぐに案件に応募しても問題はありませんが、簡単なバナーを作成してポートフォリオを作成したほうが案件を獲得しやすくなります

作成するバナーは簡単なもので構いません。ただし、クライアントに見せる営業資料の役割を持つので、その時点でできる全力のバナーを作成しましょう。

1つ以上のバナーを作成したら、実際に案件を探します。

【ステップ3】案件を探して応募する

スキル習得とポートフォリオ作成ができれば、案件を探して応募しましょう。案件の詳しい探し方は次の章で解説します。初心者の案件探しにはクラウドソーシングサイトがおすすめです。

クラウドソーシングとは、仕事を依頼したいクライアントと仕事を受けたいワーカーのマッチングサービスです。比較的簡単な案件も数多く募集されています。

クラウドソーシングサイトの一例は、下記のとおりです。

自分でもできそうな案件を見つけたら、条件やクライアントの意図を確認して応募してみましょう。応募時にポートフォリオを提示することで、案件獲得につながりやすくなります。

バナー作成の副業で案件を探す方法5選

バナー作成の副業で案件を探す方法は、下記のとおりです。

最初のうちはどれか一つで問題ありませんが、慣れてきたら複数の方法を併用して案件を探すのがおすすめです。詳しくみてみましょう。

【方法1】クラウドソーシングを活用する

初心者におすすめなのが、クラウドソーシングの活用です。クラウドソーシングは案件完了後に手数料が発生しますが、クラウドソーシング運営が仲介しているため報酬未払いなどのトラブルに発展しづらい特徴があります。

そのため、まだクライアントワークに慣れていない副業初心者におすすめです。

クラウドソーシングサイトはいくつもあるので、迷った場合は前述した下記の2つに登録しておけば間違いありません。

ライバルも多いですが、バナー作成の案件も豊富にあるため積極的に応募することで、案件獲得は難しくありません。

【方法2】直接営業する

バナーを求めている企業や個人に直接営業することで、案件を獲得できます。クラウドソーシングと比べると単価は高い傾向にあるため、積極的に稼ぎたい場合におすすめです。

ただし、トラブルが発生した場合は自分で解決しなければならないので、万が一のリスクは高いと言えます。

また、具体的な営業方法は、企業か個人で少し異なります。企業の場合は、公式サイトの問い合わせフォームからメッセージを送りましょう。個人に連絡する場合は、TwitterInstagramなどのSNSからDMを送るのが確実です。

【方法3】SNSで発信する

SNSで案件を獲得する際は、2つの利用方法があります。

  • 1.募集している人にDMする(上記、直接営業と同様)
  • 2.発信を続け、スカウトを待つ

効率的な案件獲得を目指す場合、どちらかを選ぶのではなく、並行して進めるのがおすすめです。

また、発信活動をする際は、バナー作成やデザインに関する内容を中心に発信することでスカウトされる場合もあります。スカウトを期待する場合は、プロフィールや投稿からポートフォリオが見られるように設定しておきましょう。

「普段の投稿を見る→プロフィールからポートフォリオを見る」という動線ができるので、クライアントが仕事を依頼しやすくなります。

【方法4】友人・知人から紹介してもらう

少しレアなケースになりますが、広告やインターネット業界にいる友人・知人から紹介してもらうことで、案件を獲得できます。

最大の特徴は、普段から付き合いのある関係性なためスキルを確認しやすく、お互いに安心して仕事できる点です。

ただし、人脈がとても重要なので、普段から多くの人とのつながりを意識しておかなければなりません。そのためにも、SNSの発信を続けてアピールすることが重要です。

【方法5】スクールを利用する

スクールによっては、案件獲得のサポートをおこなっている場合もあります。スクールを利用してスキルを習得した場合は、案件獲得のサポートがあるか確認してみましょう。

案件獲得サポートの具体的な内容の例として、下記が挙げられます。

  • 質問・相談対応
  • プロフィールやポートフォリオの添削

スクールのなかには副業に特化したコースもあるため、体系的に学んだりスムーズに進めたりしたい方におすすめです。

また、下記の記事でWebデザインスクールの選び方を紹介しているので、副業でスクールの利用を検討している方はぜひご覧ください。

【2024年最新】副業で稼げるWebデザインスクールおすすめ11選
更新日:2024年4月5日

バナー作成の副業で収入アップを図る4つの方法

バナー作成の副業で収入アップを図る方法は、下記のとおりです。

収入アップを図る方法は、大きく「自分がコントロールできるものとできないもの」にわかれます。まずは、作業速度や営業活動など自分でコントロールできる部分に注力するのがおすすめです。ひとつずつみていきましょう。

【方法1】作業速度を上げる

案件が変わらなくても、作業速度を上げることで相対的な収入アップにつながります。作業速度を上げればかかる工数が減り、時間単価を上げられるからです。

たとえば、1枚1,000円の案件に2時間かかれば時給500円ですが、1時間で終われば時給1,000円、30分で終われば時給は2,000円です。さらに、作業速度の向上は自身の努力や工夫で実現でき、今後の案件にもプラスに働くので最初に取り組むべき方法と言えます。

作業速度を上げる具体的な方法はいくつかありますが、デザインをある程度テンプレート化するのがおすすめです。まったく一緒にするのは良くありませんが、流用できるところは流用して時間短縮を図りましょう。

【方法2】幅広い案件を受注する

バナー作成だけではなく、サムネイルや図解など幅を広げることで収入アップにつながります。デザインスキルや画像編集ソフトのスキルは、ほかのデザイン領域でも役立つ場合が多く、最小限の学習ですむ点がメリットです。

たとえば、下記のような選択肢があります。

  • 図解
  • イラスト
  • Webデザイン
  • LP制作

WebデザインとLP制作はバナー作成と少し毛色が違いますが、大きな収入アップを見込めるためおすすめです。

【方法3】単価アップを図る

現在受けている案件の単価アップを図ることで、収入アップが可能です。「収入アップ」と聞くと、この単価アップを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、クライアントには予算があるため、なかなか単価アップに応じてくれません。たとえば、1枚あたりの予算が1,000円なのに対して、デザイナーに1,500円支払うと500円の赤字になってしまいます。

単価交渉は問題ありませんが、難易度が高いことは覚えておきましょう。

【方法4】営業活動を強化する

マーケティングスキルを習得し、営業活動を強化することで収入アップが図れます。

順調にマーケティングができれば集客アップにつながり、顧客が増えるためです。

たとえば営業用のポートフォリオを作成し、SNSでバナーのサンプルなどを情報発信することで「SNS経由でポートフォリオに訪れた人から依頼してもらえる状態」を作ることもできます。

案件に提案して仕事を得る方法だけではなく、待ちの営業スタイルを実現できるため「作ること」に集中もでき、結果的にスキルアップして高単価な案件を進める実力もつくのではないでしょうか。

まとめ:バナー作成は初心者にこそおすすめの副業

バナー作成は、Webサービスが続く限り需要のある業務です。スキル習得の難易度が比較的低く、デザイン業務のなかでもかかる時間が短いため、副業としてもおすすめです。

ただし、独学で学ぶと費用は安価なものの、挫折しやすく稼ぐ前に諦めかねません。そのため、独学に不安を感じる方は、現役で活躍するデザイナーがメンターになってくれるスクールの利用がおすすめです。

もし「スクールは高額だし、どのように進めるのか不安」などの場合は、無料カウンセリングをおすすめしています。相談だけでも可能なので、まずはご確認ください。

この記事を書いた人

中川 大輝のアバター 中川 大輝 メディア編集長

東京都多摩市出身。前職では都内ホテルにて設備機器のメンテナンスを経験。当時から副業として行っていたWebライティングと独学でのプログラミング学習経験を活かし、「プログラミング学習の挫折をなくすためのコンテンツ作成」を心がけています。
プライベートでは双子育児に奮闘中。将来、子どもたちが侍ブログを見て、プログラミングを学びたいと思えるメディアを作ることが目標です。
今更ながら「キングダム」にドハマリ中。

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