エンジニアが起業に必要なスキル5選|メリット・デメリットや成功事例

現在、自分の技能を生かしフリーランスとして様々なエンジニアが起業し活躍しています。

今回はエンジニアが起業する場合に押さえておきたいメリット・デメリットやそのタイミングなどを含めた、実際の成功事例も交えて詳しく紹介します。

目次

エンジニアが起業するタイミングとは?

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働き方が多様化するなかでフリーランスとして活躍する人が増加しています。その中でも特に専門的な知識や技術を持ったエンジニア起業が注目されています。

それではエンジニアが起業する場合、最適なタイミングはいつでしょうか。明確な答えはありませんが、エンジニアの起業は年齢的に若いほど有利だと言えます。若い年齢であれば体力や仕事への順応性も高く起業に対して有利な条件なるでしょう。

エンジニアの起業に必要なスキル5選

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それでは、エンジニアが起業するうえで必要となるスキルを5つの分野で紹介します。ここで紹介するものは技術的なスキルというよりは、エンジニアが起業する場合のメンタル面や考え方など仕事に対する姿勢です。

起業というと、これから自分の思い通りに仕事ができる、自由だというメリットだけが独り歩きしがちです。ここでしっかりと現実を見据えて、起業して後悔しないためにも、自分がエンジニアとして起業できるか判断しましょう。

メンタルの強さ

エンジニアが起業する際に必要なスキルのひとつが、起業した後に発生する様々な困難に屈しないメンタルの強さです。エンジニアが起業すると、基本的には自分の技能や経験だけが頼りであり、今まで所属していた会社からの手厚い保護やサポートは一切ありません。

今まで会社の誰かがやってくれていた様々な業務も、場合によっては全て自分でこなすためにはメンタルの強さが必要なのです。

自分に自信を持つ

次にエンジニアが起業する際に必要となるスキルは、自分のエンジニアとしての技能や経験に自信を持つことです。これまでは所属していた会社の営業部が獲得した仕事をこなしてきました。

しかし、起業するからにはクライアントを獲得していくということになります。その際に必要となるのは、クライアントに売り込むための自分のエンジニアとしての腕への自信です。もちろんそのための自己鍛錬は欠かせない要素です。

柔軟性があるか

エンジニアが起業する際、その職場環境は大きく変化します。そのために必要なスキルは、今後様々な状況に柔軟に対処するための柔軟性です起業すると、職場、スケジュール、仕事の形態など様々な環境が変化します。

特に勤務時間などは様々なクライアントに対応するためフレキシブルに設定する必要があります。そのためには、エンジニアが起業する際には今まで以上に仕事のやり方に柔軟性を持つことが求められます。

自己管理能力

エンジニアが起業する際に、特に注意が必要なのが自分を管理するのは自分しかいないということです。今までは会社が勤務時間を管理していました。

しかしいったん起業すると、自分の好きなようにスケジュールを立て、始業・終業時間も好きなように決められます。これは、自由な環境で働けるという反面、自己管理能力がしっかりしていないと仕事の調整やプロジェクトを順調に進めることができなくなります。

コミュニケーション能力

エンジニアが起業する際に必要となるリスクの最後に紹介するのは、これまで以上に仕事に関連する人たちとの円滑なコミュニケーションをとるスキルです。会社組織でエンジニアとして働く場合は、同じチームメンバーなどコミュニケーションを取る相手が限られる場合があります。

しかし、起業すると契約を結ぶ相手と綿密なコミュニケーションは必須でありその能力がないと、今後の継続的な仕事獲得には繋がりません。

エンジニアが起業するメリット・デメリット6選

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エンジニアの起業を検討する際に初めに考えることは、その将来性や収益性など様々なメリットでしょう。しかし一方で事前に考慮すべき起業における様々なデメリットもあります。

今回はそれらのメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ紹介します特にデメリットは起業に対するリスクととらえ、事前に対処できるための準備を整える必要があります。

メリット1:将来性が高い

エンジニアとして起業する際のメリットのひとつは、起業する誰もが見込むその将来性の高さです。つまりエンジニア自身が起業家として思い描く将来を実現できるという点です。

会社に所属するよりも、ひとりの起業家として挑戦することは自分の将来にとって大きな挑戦となります。その将来性は会社に所属するよりも様々な面で高くなる場合もありますので魅力的なメリットとなります。

メリット2:他の業種と比べて収益性が高い

エンジニアが起業する場合のメリットとして次にあげるのは、ITエンジニアなどは起業した場合に他の業種に比べ当初から収益性が高い場合があります。現在、IT業界はまだまだ成長産業であり、システム関連のエンジニアへの需要は非常に高いのが現状です。

こうした状況下で、ITのエンジニアが起業した際に、クライアントからの業務を獲得し易く、一般よりも高い収益が見込める場合もあります。

メリット3:技術や経験をそのまま活かせる

エンジニアが起業した場合のメリットとして最後に紹介するのが、エンジニア自身が今までの専門技術や経験をすぐにでも第一線で活かせるということです。これは手に職を持ったエンジニア特有のメリットです。

起業してもすぐに本領を発揮できない起業家も多い中で、エンジニアの起業家は、その業界を熟知していますので自分の能力をすぐにでも提供できます。これはエンジニアの起業における大きなメリットとなります。

デメリット1:エンジニア業務以外の作業が発生する

エンジニアの起業にはメリットもありますがデメリットも存在します。その1つが今までエンジニアとして専属で行っていた業務以外に、営業や事務など様々な作業が発生するということです。

会社に属していれば、それを運営するうえで様々な分業化が行われるために、エンジニアはその専属職務のみを遂行できました。一方、起業すればエンジニアにとっては今まで以上に、様々な業務が降りかかってくる場合があります。

デメリット2:案件の初期投資が必要

起業した場合、当然のことですが初期投資が必要というデメリットがあります。創業資金の準備や職場の検討、会社の登記や口座の準備など様々な煩雑な準備が必要となります。

特に自宅を職場として運営していく場合には、光熱費・インターネット料金も経費として落とすことになります。こうした事前準備への手間をデメリットとしてとらえ、事前に対策を検討することが必要となります。

デメリット3:売り上げが不安定

エンジニアの起業におけるデメリットとして最後に紹介するのは、起業における売り上げが保証されない不安定性です特に起業当初は、クライアント確保などで苦戦する場合もあり、安定性を確保するまでには時間がかかる場合もあります。

そのデメリットのためにも、先にあげた通り、一定の創業資金や得意先を確保するなど、不安定な売り上げへの対策を事前に済ませておくことが起業には重要となります。

エンジニア出身の起業家の成功事例3選

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エンジニアが起業した際の成功事例として、実在の成功者の事例を紹介します。彼らも起業するまではひとりのエンジニアであり、起業してからも様々な困難と対面しながら成功をつかみました。彼らの成功の軌跡を追うことで、エンジニアの起業におけるポイント学び、今後の活動に活かしていきましょう。

成功事例1:マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)

まずエンジニアの起業家として紹介するのは、Facebook創業者であるマーク・ザッカーバーグです。彼は2004年にフェイスブックを創業し、提供するソーシャル・ネットワーキング・サービスFacebookは世界中で多くのユーザーを抱えています。

彼自身も幼少期からプログラミングを覚え、ソフト開発エンジニアとして、画期的なサービスで成功を収めています。

成功事例2:ジャック・ドーシー(Twitter創業者・Square創業者)

次に紹介するのは、現在のITコミュニケーションで欠かせないツールであるTwitterの創業者であるジャック・ドーシーです。

彼も幼少期からパソコンに精通し、彼自身がシステムエンジニアとして実際にITシステムを開発する中で、同時に多人数と簡単に共有できる情報ツールのアイデアを思いつき、実際に起業し成功を収めています。

成功事例3:ケヴィン・シストロム(Instagram創業者)

最後に紹介するのは、全世界にユーザーを持つInstagramの創業者であるケヴィン・シストロムです。

彼も一般のシステム事業開発チームで業務をこなしながら、ソーシャル・ネットワーキング・サービスであるInstagramを立ち上げ、その後売却してしまいます。エンジニアとしての顔と起業家として手腕を兼ね備えた成功者と言えます。

エンジニアが起業をする際は計画をしっかり立てよう

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今回は、エンジニアが起業する際に必要なスキルや、メリットデメリットをご紹介していきました。

これまで見てきたように、エンジニアが起業する場合には様々なメリットがあるだけではなく、リスクとなるデメリットも多く存在します。これらを一つひとつ解消していくためには、綿密な計画が不可欠です。

起業への基礎をしっかり固めたところで初めて、先人の成功者同様に自分を信じ思い切った起業に踏み込みましょう。

 

この記事を書いた人

兵庫県西宮市出身。現在大学4年生。プログラミングスクールを卒業したのち株式会社SAMURAIでインターン生として活動中。
記事の執筆や編集、業務改善システムの改善を担当中。

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