【40代・50代】フリーランスエンジニアの実情やキャリアのすべて

フリーランスエンジニアになって自由な働き方をしたい。
でも40代・50代になってフリーランスに転向できるか疑問。

IT企業で本格的にエンジニアの実務経験を積んだ後、フリーランスエンジニアに転向する人は年々増加しています。特に40代に差し掛かってからフリーランサーとして独立を検討する人が多く、今や現代人の理想の働き方として認識されているといっても過言ではありません。

ただ、40歳以上のミドル世代の場合、若年層とは違う健康上の悩みやスキル習得の問題など、フリーランスとして独立することに抵抗を感じる人も多いと聞きます。

では、ミドル世代の人がフリーランスエンジニアとして活動していくにはどうすれば良いのでしょうか? ここでは、40代・50代のフリーランスエンジニアの実情と、フリーランスエンジニアとして活動するための秘策をご紹介します。

フリーランスエンジニアとは

IT業界に限った話ではありませんが、フリーランスエンジニアは企業に属さないカタチで仕事をしているのが基本です。つまり、アプリやWeb開発などの案件を個人で請け負って仕事にしているわけです。

案件は求人サイトやエージェントなどを通じて受けたり、クラウドソーシングや友人・知人から依頼されるようなケースが多いです。大抵の場合は自分の得意分野を磨いて、「この案件なら◯◯さんに依頼しよう」と思われる存在になるのがベストでしょう。

IT業界においてフリーランスエンジニアの仕事内容は、自分が持っている経験やスキルレベルによってさまざまです。主な種類としては以下のとおりです。

  • フロントエンドエンジニア
  • バックエンドエンジニア
  • インフラエンジニア
  • データサイエンティスト
  • ITコンサルタント
  • セキュリティエンジニア

上記以外にもスマホアプリ開発をメインにしていたり、自分のスキルを活かして講師の仕事をしているケースもあります。

フリーランスエンジニアはその名の通り自分のやりたい仕事を自由に追求できる一方で、仕事の管理や責任もすべて自分自身にあるという自覚も必要になるでしょう。

フリーランスエンジニアと会社員との違いや、メリット・デメリット、案件獲得のコツなどについては、次の記事で詳しく解説しているので合わせて参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアと会社員の年収や働き方の違いを徹底比較
更新日 : 2020年1月28日

フリーランスエンジニアの実情

画像:Shutterstock

フリーランスエンジニアの実情について、エンジニアの割合・年収・需要の高い開発言語の順に解説していきます。

フリーランスエンジニアの半数は40代・50代

フリーランス白書2019(フリーランス協会)によると、フリーランスの半数近くが40代・50代であるとの調査結果が出ています。また、IT関連の仕事を請け負っている人は全体の50%以上に上り、この数値からフリーランスエンジニアの半数近くが40代・50代であると想像がつきます。

また、フリーランスの生活全般において、調査対象となったフリーランサーの60%以上が「満足している」と肯定的な回答を寄せています。

中には、サラリーマン時代より収入が下がった人も見られますが、サラリーマンのような組織特有の束縛もなく、ストレスフリーなライフスタイルに満足している人は少なくないようです。

フリーランスエンジニアの年収はいくら?

今度はフリーランスエンジニアの年収について見ていきましょう。

以下はIT業界におけるフリーランスエンジニアの年収を金額別に分けた割合になります。

  • 200万円未満:14.6%
  • 200万円~400万円未満:21.2%
  • 400万円~600万円未満:22.2%
  • 600万円~800万円未満:18.7%
  • 800万円~1000万円未満:11.6%
  • 1000万円以上:10.5%


出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2019」 https://blog.freelance-jp.org/wp-content/uploads/2019/03/freelancehakusho2019_suvey20190306.pdf

もっとも多い年収の割合は400万円〜600万円であることが分かりますが、一般的には200〜600万円の間における収入が多いです。

特にIT業界では経験・知識によって受けられる案件が大きく異なり、当然ながら収入にも違いが出てくるので自身のスキルアップはフリーランスエンジニアにとって重要なポイントになります。

フリーランスエンジニアが使用する開発言語について

引用元:【2019年12月発表】ITエンジニア動向総まとめ-データで見るレバテック- https://career.levtech.jp/guide/knowhow/article/574/

求人サイト「レバテック」に登録しているフリーランスエンジニアのメインスキルとして、利用しているプログラミング言語の割合はJavaが依然として高い人気を得ているのが分かります。

その他に人気の高い言語としては、PHP / C# / JavaScript / Ruby / Pythonとなっています。

ただし、Javaに関しては2018年度に比べると割合が減少しており、逆にPHP / JavaScript / Pythonに関しては増加しています。これはJavaがメインで利用されている大規模なシステム開発だけでなく、Web系企業の求人が積極的になっている傾向も影響しているでしょう。

特に、Pythonに関しては機械学習による案件が増加していることもあり、今後も利用される割合は増えていくことが予想できます。

40代・50代のフリーランスエンジニアが抱える悩みとは

画像:Shutterstock

次に、40代・50代のフリーランスエンジニアが陥りがちな悩みについて解説します。具体的には、収入の不安定さや社会保険および老後の悩み、健康上の問題などが挙げられます。

収入の不安定さ

40代・50代のフリーランスエンジニアにとって、最も重大な悩みの1つが収入が安定しないことです。ミドル世代のフリーランスエンジニアは、会社員として働く同世代に比べて収入が上下しやすい傾向があります。

また収入を得るためには、継続的に仕事案件を探し続けなくてはなりません。報酬単価の高い案件や、長期契約が約束される案件があれば収入が安定しやすくなります。しかし、受注した仕事もいつかは契約が満了となり、一つの案件が半永久的に続くということはありません。

受注できる仕事が途切れた時も収入に困らないよう、別の副業を検討するなど収入源を確保するための工夫は必須となります。

社会保険や老後の悩み

年齢を重ねるごとに大きくなってくるのが、社会保険や老後の悩みです。フリーランスはサラリーマンと違い、社会保障をすべて自分で賄わなくてはなりません。

その上、将来受け取れる年金も国民年金のみと、老後の生活が厳しくなることが予想されます。フリーランスエンジニアの場合は、将来受給できる年金額を増やすために、任意でかけられる年金に申し込みをするなど、サラリーマンとは違った別の対策が必要になってきます。

体力や気力面

人は40歳に差し掛かる頃から、体力や気力の衰えを顕著に感じ始めます。20〜30代前半までなら、1日くらい徹夜しても平気だったのが、30代後半以降になると体の融通が利かなくなったという話はよく聞かれます。

また、若い頃は向上心があり、スポンジが水を吸うように何でも吸収できていたのが、ミドル世代に突入してからは気力や学習意欲の低下が加速することも少なくありません。

末長くエンジニアとして活動していくためには、規則正しい健康管理を心がけて、心身ともにバランスを整えていきましょう。

新しい技術へのキャッチアップ難易度が上がる

先述したように人は年齢が上がってくると、好奇心や向上心の代わりに煩わしさが優勢になってきます。ミドル世代はこれまでの社会経験から、些細なことで動じない安定的な精神力が備わっていますが、逆に新しいものを求める力が弱くなりがちです。

そのためミドル世代に入ってからは、感情をうまくコントロールさせて新技術のキャッチアップができるよう、細かいメンタル調整を行なっていきましょう。

40代・50代フリーランスエンジニアが活躍するには?

画像:Shutterstock

若年層と違ってミドル層のエンジニアは、どうしても不利な要素が多くなります。そこを乗り越えて末長くエンジニアとして活躍するにはどうすれば良いのでしょうか。

ここからは、年齢と上手に向き合い、フリーランスエンジニアとして輝き続けるための秘策をご紹介します。

自分の強みを活かせる案件を獲得する

先ほど、40代以降に人気の高いプログラミング言語をご紹介しましたが、あなたが先述した言語の以外の分野が得意であれば、得意な方を優先してみてください。

需要の高いプログラミング言語も、幅広く対応できることに越したことはありませんが、WebサービスやWebアプリは、限られた言語で成り立っているわけではありません。ですから、世間の価値観に囚われることなく、あなたの強みを生かせる仕事を探してみましょう。

また、仕事の案件も極力負担のかからないものを選んでみてください。直接エンジニアとして開発業務に携わるだけでなく、セミナー講師などプログラミングを教える教育者として活動することもおすすめです。

幅広い技術をキャッチアップする

気力も学習意欲も低下しがちなミドル世代は、新しい技術を習得するために少しでも前向きな姿勢を意識し続けることが大切です。

新技術習得におすすめの勉強法は、勉強会やセミナーなど独学ではなくグループでの学習会に参加することです。独学だと勉強へのモチベーションが下がりやすくなりますが、同じ志を持つ人と勉強をすることにより、良い刺激を受けて学習意欲が湧いてくるでしょう。

近年はコワーキングスペースなど、フリーランサーが集う公共施設でもグループワークが開催されているので、興味があれば参加してみてください。

常に最新技術を学び続ける

プログラミングなどIT技術は、時代を追うごとにどんどん進化していきます。エンジニア自身も時代の流れに沿って、習得した知識やスキルをどんどんアップデートしていかなくてはなりません。

プログラミングは1つのことを学んで終了ではないのです。常に初心を忘れず、時代を先取りするつもりで、常に最新技術を学び続ける姿勢を忘れないようにしましょう。

健康管理にも気をつける

働き手にとって、体は一番の資本になります。座りっぱなしの姿勢を長時間続けているエンジニアは、どうしても運動不足になりがちです。運動不足を解消し、極力不摂生を控えながら健康管理を徹底していきましょう。

運動不足と聞くと、スポーツジムなどで活動することと思われがちですが、そこまで意気込むことはありません。ウォーキングや軽いジョギング、筋トレなど軽い運動で十分ですので、まずはできることから始めていきましょう。

また、屋内にこもっていると、精神的なストレスから食生活が疎かになりがちです。特に、無駄な間食が増えやすくなるので、アンバランスな食生活にならないための工夫をしてみてください。

クラウドソーシングをうまく活用する

40代・50代のフリーランスエンジニアは、クラウドソーシングを上手に活用して仕事を受注することをおすすめします。

年齢を重ねてくると、IT企業への就転職の難易度が上がります。家庭の事情や健康上の問題が無ければ別ですが、やむを得ない事情がある場合は無理に就職活動をする必要はありません。

クラウドソーシングには、エンジニア向けの案件が豊富に掲載されています。無理に就職活動を続けて消耗するより、無理のない働き方ができるクラウドソーシングを生かして、あなたに合った仕事案件を探してみてください。

40代・50代のフリーランスエンジニアにおすすめのエージェント

最後に、40代・50代のフリーランスエンジニアにおすすめのエージェントについてご紹介します。ここでは、「ハッピーエンジニア」と「Engineer Route」「レバテックフリーランス」の3社について詳しく解説していきます。

ハッピーエンジニア

ハッピーエンジニアは、クライアント直請け案件を専門的に扱うエージェントサイトです。

大企業の大規模なシステムから、ベンチャー企業の案件まで幅広い分野の仕事を取り扱っています。主に40代以降のミドル・シニア層や外国人エンジニア、未経験エンジニアを手厚く支援してくれると好評です。

また、同サイトは2018年1月の時点で登録会員数が5,000人を超え、フリーランスエンジニアの専門エージェント会社として著しい成長を遂げたことで知られています。

Engineer Route

Engineer-Routeは、エンジニア一人ひとりに寄り添い、希望条件に合う案件探しからプロジェクト終了まで手厚くサポートをしてくれるエージェントサイトです。

クライアントの元へ直接営業に回っているスタッフがカウンセラーとしてエンジニアをサポートし、一人ひとりに合った最新の情報を与えてくれます。

また、取り扱っている案件も豊富で、システムエンジニアだけでなくプログラマーやディレクター、WEBデザイナーなど幅広い職種や言語に対応しています。その上、サイト上には掲載していない未公開案件の紹介や、エンジニア経験のない未経験者のサポートも徹底していると好評です。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、フリーランスエンジニア専門のエージェントでは、最も知名度が高いことで知られています。同社の強みは案件の多さと高いマッチング精度、そして強力なサポート体制の3つです。

レバテックフリーランスの案件保有数は1,100件を超え、他社では見られない希少な案件も多いことで知られています。また、専門知識豊富なコーディネーターによる強力なサポート体制により、一人ひとりにマッチした案件を紹介してもらえます。40代以降のミドル世代や、エンジニア未経験の人も仕事を受注しやすい強みがあるので、ぜひ活用してみてください。

フリーランスエンジニアのキャリアパスについて

画像:Shutterstock

最後に、フリーランスエンジニアのキャリアパスについて解説します。ここでは、フリーランスと正社員の2つに大別して、具体的な働き方をご紹介します。

一般的なキャリアパスとは

一般的なITエンジニアの場合は、実務をこなすプログラマーから始まりSEやリーダーなどを兼任して、プロジェクト全体を統括するマネージャーになることが多いです。

ただし、近年では働き方の多様化が進んでおり、以下のような種類の仕事を請け負うエンジニアの方も増えてきています。

  • ITコンサルタント
  • ITスペシャリスト
  • フルスタックエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • フリーランスエンジニア

いずれも知識・スキルレベルが高くないといけませんが、最終的にフリーランスエンジニアとして1つの企業に属さない働き方が増えています。

フリーランスのまま働く

ワークライフバランスの実現や、広い視点を持ったエンジニアとして活動を続けたいのであれば、フリーランスを貫く働き方が良いでしょう。年齢を重ねても常に新しいスキルや知識を習得できると、市場価値が高まり収入に困ることは無くなります。

40代以降のフリーランスエンジニアで高収入を実現している割合は、30代未満の若年層よりも高いです。中には1,000万円プレイヤーも、ミドル世代には多く見られます。フリーランスは、基本的に年収の上限がありませんので、あなたの努力次第で高年収や自由なライフスタイルも夢ではなくなります。

また、経験豊富なエンジニアはコンサルタントやフルスタックエンジニアとして、自分のスキルをさまざまなカタチで活用し社会貢献をしていく道もあるわけです。

そんなフリーランスエンジニアの多様化するキャリアパスについて、さらに詳しく知りたい方は次の記事を参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアまでのキャリアパス5つ|多様化するキャリアパス
更新日 : 2020年4月7日

正社員になる

フリーランスエンジニアに比べて収入が落ちることもありますが、収入を安定化させるために正社員になることもおすすめです。

正社員になると、仕事を確保するための手間から解放され、精神的に安定した働き方ができるようになります。また、近年は40代以降の働き手をサポートする下記のような転職エージェントも広く浸透してきているので、ぜひ活用してみてください。

  • キャリアアドバイザー
  • PASONA
  • enミドルの転職
  • BIZREACH
  • CAREER CARVER

まとめ

今回はフリーランスエンジニアの実情と、フリーランスエンジニアとして活動するための秘策をご紹介しました。

40代・50代からフリーランスエンジニアで活動していくには、若年層とは違ったアプローチをする必要があります。ここで、ミドル世代がフリーランスエンジニアとして活動し続けるためのポイントを、おさらいしておきましょう。

  • 勉強会等に参加して新技術習得のための努力を続けていく
  • セミナー講師など体に負担のかからない仕事選びをする
  • フリーランスエンジニア専門のエージェントやクラウドソーシングを活用する
  • 健康管理を徹底する
  • 自身の活動状況に合わせて正社員になることも視野に入れる


40代・50代のフリーランスエンジニアは、若年層に比べて健康上の問題や気力の低下など、不利な要素が出始めます。体への負担を考慮しながら、ミドル世代のエンジニアにしか出せない価値観を提供できるよう、今後も活動を続けてくださいね。

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書いた人

深町 一雄

深町 一雄

元ウェブディレクター/編集者
メイン機はOS9時代からMac。
最近はUnityに興味があります。

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